ここらでちょっと途中下車

ここらでちょっと途中下車

2020.11.11
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カテゴリ: 旅行(国内)
今週の日曜日から月曜日まで行ったのは、南紀(和歌山)の串本、勝浦。

姉が、「串本に、丸山応挙の弟子が描いた絵を飾っている有名なお寺があるから行きたい」
と言っていた。串本は、紀伊半島の先っちょで、本州最南端のところ。
その先に、那智勝浦があり、熊野三山や熊野古道などの入り口になっている。
昔、子どもがまだ小さいころ、那智の滝や熊野本宮などに行ったことがあるけれど、
今回は私も姉も足が悪いしとても行けない。
それで、姉が言ってた串本の無量寺と言うお寺だけ寄って、勝浦温泉に泊まることにした。

8日の朝9時ごろ出発して、姉の家に迎えに行き、そこから阪和自動車道で南へ。

南紀田辺までの阪和自動車道は有料だけど、そこから先の紀勢自動車道はまだ途中段階なので無料。白浜を超えてすさみ南まできれいな高速道路が続いている。
紀伊半島をぐるっと回る高速道路が予定されているようで、そこから先も部分的にできていた。

すさみで高速を出て、すぐにあった道の駅でちょっとトイレ休憩。
お昼をどこで食べようかと言っていたけれど、お客さんがいっぱい。
日曜日で、南紀で泊まって、帰るお客さんなんだろうなあ。

どこか道沿いでいいところがあったら食べようと、串本の方に進んでいった。
右手に海を見ながら、海岸線を走っていったら、 八瀬寿司 と言う看板を見つけた。
店主がのれんをかけて、ちょうどお昼を始めるところで、客は私たち二人だけ。
並のにぎりランチを頼んだら、回転ずしの2・3倍はありそうな厚みのあるネタに、ご飯もずっしりの握りが8貫と、赤だしが付いてきた。どれも新鮮でおいしかった。
赤だしも、中にぶりの切り身が入って美味しい赤だし。これで一人前1000円。


ナビの通りに串本の街の中に入って、最後のすごく細い道を通ったところに、 無量寺 はあった。

山門を入ってすぐ横に、「串本応挙芦雪館」があった。
入っていくと、受付の女性が一人。
芦雪の代表作の「龍虎図」は、あべのハルカスの「奇才展」に出品中で、本物は観られないけれど、レプリカは見られるという。そのために入館料は1300円のところ700円。


NHKBSの「美の巨人」問う言う30分番組で、無量寺、芦雪が特集されたもの。
無量寺は元々海の近くにあったけれど、江戸時代の地震による津波で全壊し、京都から愚海和尚と言う人が来て、今の場所に再建されたそう。その時、親交のあった丸山応挙に襖絵を依頼したらしい。応挙は1000人の弟子がいて、その中の一番弟子の長澤芦雪に12枚の絵を持たせ、残りの襖絵を描くよう託したのだそう。芦雪は、雄大な自然の中で才能を開花させ、多くの作品を残し45才で亡くなった。
代表的な、「虎図」や「龍図」の説明もわかりやすかった。

これが迫力のある虎図。裏には、「薔薇図」が描かれていて、猫などが描かれている。

応挙芦雪館を見た後、本堂や、重要文化財の収蔵庫も見せてくれた。
応挙芦雪館と違って、一つ一つの作品にライトが当てられ、細部まで見ることができる。その繊細な筆遣いに驚かされる。
「虎図」と「龍図」だけは無かったけれど、他の芦雪の作品や応挙、伊藤若冲の作品なども実物が展示されていた。見学に来ているのは私と姉だけなので、ゆっくり鑑賞することができて、大満足。
あべのハルカスの美術展だったら、人が多くて作品をじっくり見ることはできなかっただろうなあ。田舎のこんな小さなお寺に、すごい作品が眠っているのにびっくりだ。





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最終更新日  2020.11.11 23:42:26
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