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子供の頃のぼくは、油に弱くてとんかつ1枚などとても食べることができなかったのです。けしてとんかつが嫌いなわけではないのです。食べたいのだけれど、そろそろ危ないかなっていう1切れを無理して食べたりすると必ずすぐに酷い目にあうことになるのでした。だから昔から健啖な人に対しては羨ましいのと同時に妬ましいとか憎らしいといった気持ちが拭えなかったのです。子供と書いたけれど、多くの人が人生で最も食欲旺盛だったという高校生の頃ですらそうだったのです。そんな胃弱坊や乃至は少年も今や立派なおぢさんに成り果てて、今はどうかというと多少油に弱くはあるけれど、一般的なとんかつであれば1枚程度はペロリと平らげられるようになったのだからおかしなものであります。飲酒による内蔵機能の増強もしくは減退が作用しているものと思っていたけれど、どうも違うようだと思い始めています。だったら何だと問われても適当な解答の用意はないからお答えすることはできないのであります。と食べられるようになったからといってそうしょっちゅうとんかつを食べたりはしなかったのです。成人した頃から食べ出しはしたけれど、実際に口にするのはせいぜい年に2、3回程度でありました。それが中間になってからは月に1回前後ほど食べていると思えば、単に多少金銭的な自由が利くようになったというだけではなさそうであります。ぼくは若い人には嫌われるけれどご老体には比較的可愛がられる方だから後者の方たちと食事を共にする機会がそれなりにあります。その度に彼らの旺盛な食欲に圧倒されるのでありますが、このままのペースでいくとぼくも毎週のようにとんかつを食べるようになってもおかしくないと考えたりするのですが、まあそんなことにはならないんだろうなあ。 とんかつはとんかつですでに出来上がった料理だから、総菜で購入してきたものをあえて料理に回すなんてことはそうはないのであります。エビフライなんかもそうですね。海苔巻き、おにぎり、卵とじ,サンドイッチ、サラダの具材といった凡庸でちっともそそられない食べ方があるばかりで何かこうあっと驚くアレンジはないものだろうか。ということで今回は平凡なアレンジとんかつ料理ばかりで恐縮ではありますが、ご勘弁を。 長崎のソウルフードと言われている(らしい)トルコライスを作ってみることにしました。シンプルなピラフとナポリタンにサラダが添えられデミグラスソースをかけたとんかつをのっけたという料理であります。これが名物とか言われても何だかなあって気分に陥りますが、まあ大人のお子様ランチみたいなものだろうか。これじゃエビフライは単なる豪勢なトッピングに過ぎぬと思うのだけれど、とんかつの活用法はまあこんなところのようであります。【材料】とんかつ 1枚/【ピラフ】ごはん 100g/豚ひき肉 30g/玉ねぎ(みじん切り) 1/6個/ニンジン(みじん切り) 3cm/バター 小さじ2/パセリ・顆粒コンソメ・塩・胡椒 適宜/【ナポリタン】スパゲッティ(茹でる) 50g/玉ねぎ(薄切り) 1/6個/ピーマン(細切り) 1/2個/トマトケチャップ 大さじ1/中濃ソース 小さじ1/2/バター 小さじ1/【デミソース(混ぜる/電子レンジで600W30秒加熱)】デミグラスソース 50g/ウスターソース 小さじ1/【サラダ】キャベツ(千切り) 1枚/きゅうり(斜め薄切り) 2切/トマト(くし切り) 1/8個【作り方】1. フライパンにバターを熱して豚ひき肉、玉ねぎ、ニンジンを炒める。ごはん、顆粒コンソメ、塩、胡椒を加える。2. フライパンにバターを熱して玉ねぎを炒める。ピーマン、スパゲッティを加える。トマトケチャップ、中濃ソースを加える。3. 皿にサラダ、1.、2.を盛ってとんかつをのせ、【デミソース】をかける。 まあ、それぞれ味が分かっているもの同士の組合せに過ぎぬから当然旨いし、贅沢っていえば贅沢だけれど、ここまで手間を掛けずとも良いのではないかと思ってしまいます。こういうのは大量に仕込んでさばけることからもお店に行って食べる物のようであります。 こちらは実際に存在するか知らぬけれど、味噌カツスパゲッティはいかにも名古屋のスパゲッティ店で出されていそうな料理です。スパゲッティに味噌ダレの掛かった味噌カツをスパゲッティにのせただけっていう品なのであります。【材料】スパゲッティ(茹でる) 150g/とんかつ(一口大) 1枚/キャベツ(千切り) 2枚/【味噌ダレ(混ぜる/電子レンジで600W1分)】八丁味噌 大さじ1/酒・みりん 大さじ1/2/砂糖 小さじ1/醤油 小さじ1/2【作り方】1. 皿にスパゲッティ、キャベツを盛ってとんかつをのせる。【味噌ダレ】をかける。 想像通りでありました、ってか予想外の何ものかなどになるはずもないのであります。結論を言ってしまうとこれは正直せっかくのエビフライをもったいないことにしてしまう料理であったと思うのでした。 やはり、とんかつのアレンジであればカツカレーが一番かな。かつ丼も捨てがたいけれど、ぼくはやカツカレーを支持します。でもとんかつにカレーライスは今のぼくでもちょっと重いから今後はカレーをソース代わりに食べるのをえらんじゃうかな。無論、この先さらに健啖になれば3:1[カツカレー:かつ丼]程度の割合で食べたいかな。 そうそう、とんかつ茶漬けってのがあるらしいからこれはいずれ一度は試してみたいなあ、なんて思いつつもせっかくの衣をべしょべしょにしてしまう勇気は今のところはないんだよねえ。きっと美味しいとは思うんですけどね。
2023/01/31
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死者数が過去最高を記録したとのことで統計上はまだまだ終息を見せぬ例の感染症でありますが、世間一般の動向を眺めているとそれが遥か過去のことのように思えてしまいます。ぼくは今でもこれが未曽有の出来事であるという認識でいるから人々の通常(と思っていた)の生活にも多大なる変化が生じるだろうと秘かに予測しており、世界に大きな犠牲を及ぼしたとはいえこれが生活一般に多大な良い意味での変化をもたらすものと少し期待もしていたのです。しかし、どうやらぼくの認識が誤りだったようで、世間の様子はさしてラジカルな変革を被ることもなくかつての退屈な日常が取り戻されつつあるように感じています。変化が生じるのはもしかすろともう少し先の将来のことかもしれませんが、変化に愚鈍なぼくには感知し得ないかもしれません。飲食店ひとつ取ってみてももっと劇的な変化が起こり得たはずだと思っていますが、今のところそうでもないように見受けられます。先般、北千住で思ったように客たちは決まった酒場なりで過ごすことに安心安全を見出したようでありまして、でもそれは初めての酒場を訪れた時に感じる高揚感以上に決まった酒場で変わらず過ごすことに幸福を感じるようになったというぼく自身の変化が招いた錯覚なのかもしれません。などとしみったれた話はともかくとして、この夜訪れたのはそんな日本の多くの人たちが将来に対する漠たる不安に沈んでいた頃に開店した(と記憶するのだが実際はどうだったのだろう)駒込のやきとん酒場にお邪魔したのでありました。ここは国が自粛を強いていた時期にも意志を押し通して暗く沈んだムードの駒込の灯となっていたお店で、その頃お邪魔したいと思いつつもかなりの繁盛ぶりに気持ちが萎えて後回しになっていた一軒なのです。 後回しにした理由は他にもあります。というのは、そのやきとん酒場には以前、間接的にお邪魔したことがあったからです。こう書くとそこのことが気に入らなかったという誤解を持たせかねませんが、事実はその逆で結構気に入ったのです。って何か無茶苦茶なことを言ってるようですが、なんてことはない、系列店っていうか創業店にお邪魔したことがあるのでした。その公式らしきHPは以下になります。やきとん まるばhttps://yakiton-maruba.com/concept/higashijujo/ ざっと眺めただけなので見落としがあるかもしれませんが、ここには自分とこ(東十条)のことはしつこいくらいに記載がある(文頭にほぼ必ず「東十条にある口コミで人気の居酒屋やきとん まるば」とあるなど、前頁を通じて独特の言語感覚の持ち主が書かれているらしくつい読み耽ってしまうのです)けれど、駒込店の文字はついぞ確認できないのです。どうしてなんだろうなあ、なんて疑問が湧いてきはするのだけれど、調べてみるまでの興味はなかったりするのです。今更ではありますが、「やきとん まるば 駒込店」にお邪魔したのでありますが、さて、この夜もそれなりの繁盛ぶりでした。でも自粛中の賑わいにはかなり劣っているように思われます。自粛中に営業していた酒場ってそんなには多くないと思われますが、明けて以降すっかり客足が遠のいたお店も何軒か知っているけれど、単純に飽きたってことではなさそうに思えます。そういう意味ではコチラは善戦していると評せましょうか。さて、カウンター席も卓席も空席はありつつも満遍なく埋まっているから通されたのは変則的な壁向きのはみ出しコーナーのような席です。まあ、そこまで長居するつもりもないのでこちらで一向に構いません。不思議と店の方と客たちに一体感があるのは、特殊な時期を共有したという思いが籠っているからなのでしょうか。忘れぬうちに書いておくとこちらの肴はなかなかのハイレベルでいずれも美味しく頂けます。酒は幾分薄い気もするけれど値段を思えば妥当といったところでしょうか。吞みよりも食いを重視する人に向いているように思われます。この夜の同伴者は普段はあまり食べずに呑むタイプなのですが、大いに食いに走っていました。ぼくのように呑みに重きを置く者には、まずここでガッツリ吞み食いしてハシゴするのが正しい使い方に思えます。でもこちらの和気あいあいとしたムードに溶け込むには何度か通う必要がありそうで、その輪に馴染むのは容易ではなさそうです。
2023/01/30
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つい十数年前までは市場にはちっとも出回らなかった野菜が最近は多少なりとも拘りの野菜を扱う八百屋に出向けば案外あっさりと入手できたりするようになりました。ぼくが愛用しているのは池袋東武の地下にある八百一っていう八百屋さんで都内だけでも国立、北千住、日本橋、国分寺、八王子の百貨店などにも出店しているようです。母体は「京都八百一本館」なる野菜に留まらぬあらゆる食に関する事業を展開しているようで、その詳細は以下をご覧いただきたいのであります。https://kyotoyaoichihonkan.com/ 多様かつ積極的な事業展開でなかなかの注目企業ではありますが、ぼくはここの回し者でもなんでもないし、京都発ってところには少なからずの抵抗があるのです。正直、余りにも手広く展開してぼくにとって大事な野菜の小売部門までぽしゃることがないことを願うばかりであります。ともあれこちらでは以前もここで書いたフェンネルやサボイキャベツなど近頃になってようやく日本の一般家庭でも食べられるようになってきた舶来野菜を入手できるのであります。それも安価な価格で販売されているというのが嬉しいではないですか。高級スーパーでは大分以前から舶来野菜の取り扱いはあったけれど、とても値が張ってなかなか手を出せなかったという状況を打破してくれたのは快哉の叫びをあげても良い位です。 さて、話はこうした企業の努力で安価に入手した舶来野菜の話題に移行するのであります。ぷらぷらと東武地下を通り抜けつつ今回見つけたのがカーボロネロなる野菜であります。日本では黒キャベツと呼ばれる結球しないタイプのアブラナ科のイタリア野菜です。見た目は日本のキャベツからは程遠くて同じアブラナ科の野菜としてはかなりケール寄りなので、黒ケールって名付けるのが適当だったのではと思ったりもします。以前好奇心の赴くままに適切な調理法も構わずに適当に料理して食べた際には苦味がそこそこキツくてあまり旨くはないなあという印象でその後は縁なく今に至ったのでありますが、流通に応じるように適切なレシピも入手できるようになっています。ってなことで現在ではハードに見合ったソフトも揃っているので新顔食材にも躊躇はないのです。 今回もまた以下のサイトに依拠しています。BACCHETTE E POMODORO「カーボロネロ(黒キャベツ)のおいしい食べ方」https://bacchetteepomodoro.com/ja/about-cavolo-nero/ 一品目は、カーボロネロとカンネリーニ(白インゲン豆)のミネストラです。ミネストラとは聞きなれぬけれど、ミネストローネの方言か何かかと思ったら、ちょっと違ったようです。イタリアの煮込み料理はズッパ、ミネストラ、ミネストローネの3つに大別されるそうで、ミネストラはミネストローネと比べて食材が少なくシンプルな煮物に当たるそうです。とまあ、詳細はネットで簡単に調べられるので各々検索いただきたい。【材料】カーボロネロ(下茹で) 700g/カンネリーニ(白いんげん豆/水煮) 500g/玉ねぎ 1個/パプリカパウダー 大さじ1/にんにく 2片/水 300ml/塩・オリーブ油 適宜【作り方】1. 鍋にオリーブ油を熱して玉ねぎ、にんにくを炒める。カーボロネロ、カンネリーニ、パプリカパウダー、塩、水を加えて40分煮る。【備考】BACCHETTE E POMODORO「カーボロ・ネロとカンネリーニ(白インゲン豆)のミネストラ」https://bacchetteepomodoro.com/ja/minestra-cavolonero-e-cannellini/ シンプル過ぎてどうかなって思ったのですが、滋味深くてなかなか美味しいですね。でも翌日にはちょっと飽きたのでトマトの水煮を加えてしまいました。写真はこのインチキヴァージョンのみというのはいかにもお粗末ですね。こちらの方が馴染みがいいかもしれません。 続いては、カーボロネロのチップスであります。なんともユニークな調理法ですね。でもまあ結球した日本のキャベツは大振りに切ってグリルしたら美味しいけど、どうも葉物野菜を焙り焼きにするってのが面白い気がするのです。いやいや色んな野菜のチップスもあるように一般的な調理法って言われたらそうかもななんて思ったりもして、まあ何にせよぼくにとってはちょっとワクワクする料理に思えたのです。【材料】カーボロネロ(葉) 4枚/オリーブ油・塩 適宜【作り方】1. カーボロネロをオーブンシートをひいた天板に並べてオリーブ油を散らす。オーブンで170℃10分焼く。塩をふる。【備考】BACCHETTE E POMODORO「カーボロネロのチップス」https://bacchetteepomodoro.com/ja/chips-di-cavolonero-2/ なるほど。すげえ旨いって程ではないかもしれませんが、カーボロネロっていう野菜の素材そのままの風味を存分に味わえます。ワインとの相性も非常にグーでありました。ネットには他にも試してみたいレシピがあったので、また安く手に入ったら試してみたいと思います。
2023/01/29
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とあるニュース番組でスーパーアキダイの秋葉社著が昨年秋頃から白菜が安いと声高に語っているのを見ました。白菜の価格が秋から一度ちして高騰することもなく、低価格を維持しているというのです。確かにうちの近所にはごくありふれた激安タイプではないスーパーなどしか存在しないけれど、それでも例年より明らかに安値が継続しているのを感じます。それこそあらゆる物価指数が高騰する年末でさえ、白菜(とごく限られた野菜)だけは安値をキープしていたのです。こうなれば白菜を活用しない手はないのであります。でも白菜って案外に料理のヴァリエーションが少ない気がして、定番は鍋物の一食材とするってところになるでしょうか。確かにこの冬は鍋物の出番が増えているような気がします。でも鍋物って異端のすき焼き、しゃぶしゃぶを除くといかに具材のヴァリエーションをいじってみようとスープの味に変化を付けるとかのを工夫しようが、どうしても似たり寄ったりで飽きちゃうんですよね。なので今年は先般書いたように白菜漬けを何度か作っています。以前からやろうやろうと思っていたのですが、やってみると想像以上に簡単でしかも市販のものより余程美味しいのです。でもねえ、これまあ飽きちゃうんですよね。キムチにもトライしてみたいとは思っていますが、これは本格的なものとなるとアミの塩辛などなど他では余り用いることもなさそうな食材の調達も必要になるからそれを残さぬようある程度大量に仕込まざるを得ない。となるとその保管場所に困ることになりそうでうっかり手を出せない。八宝菜に代表される中華料理も大好きですが、これもそうしょっちゅうは食べる気にならない。まあ、白菜というのはとても淡泊な野菜だからどんな料理に入れても味の邪魔をするようなことはないから何にだって入れちゃって構わないんだろうな、と開き直って―なんていかにも最近思い付いたように書きましたがずっと以前からそうしていました―、あれこれ作ってみました。そのうち案外イケると思えたいくつかをピックアップしました。 白菜は生でも食べられるということで、白菜としらすのサラダを作ってみました。これまでも何度となくサラダ仕立てで食べてみましたが、どうもモソモソした食感がしっくりこなかったのです。【材料】白菜(千切り) 3枚/)しらす 30g/ごま油 小さじ1/鶏がらスープの素・にんにく・塩・胡椒 適宜/【トッピング】大葉(千切り) 5枚/刻みのり 適宜【作り方】1. ボウルに【トッピング】以外の全ての材料を入れて混ぜる。皿に盛って【トッピング】を散らす。 昨年来ハマっているチョレギサラダ風味で調理したらモソモソもかなり解消されて食べやすくなったように思います。ぼくは昔からサラダが大好きなので、今のように生で食べることの多い野菜(レタスなど)が高騰している際には選択肢に加えても良さそうです。 毎度おなじみのパスタの具材への転用です。白菜パスタっていってもひき肉入りのペペロンチーノ―ひき肉入りって時点でペペロンチーノを称するのは邪道ですが―みたいなものです。【材料】パスタ(茹でる) 100g/白菜漬・豚ひき肉・青ねぎ(小口切り)・オリーブ油・赤唐辛子・塩・胡椒・醤油 適宜【作り方】1. フライパンにオリーブ油を熱して豚ひき肉、赤唐辛子を炒める。パスタ、白菜漬を加える。塩、胡椒する。皿に盛って青ねぎを散らす。 白菜の食感が楽しくて案外美味しいですね。少なめの湯でパスタを茹でたところに白菜、ひき肉、調味料なんかを投入してスープパスタ風に仕立てても良さそうですが、ぼくはやはり汁気のないパスタの方が好みかな。まあ、スープ仕立てだと麺の量を減らすことができてヘルシーにはなりそうです。 実はこれまでも何度も白菜カレーにトライしています。どうもしっくりこない。今回は汁気を減らして半分ドライカレー気味に仕立ててみることにしました。【材料】ごはん 1膳分/白菜(1cm幅) 5枚/合びき肉 50g/玉ねぎ(みじん切り) 1/4個/トマト水煮 1/4缶/にんにく・生姜 1片/カレー粉・カレーフレーク 大さじ1/バター 小さじ1/酒 大さじ2/ウスターソース 小さじ1【作り方】1. フライパンにオリーブ油を熱してにんにく、生姜を炒める。 合びき肉、玉ねぎを加える。白菜、トマト水煮、酒を加えて弱火で20分煮る。カレー粉、カレーフレーク、バターを加えて弱火で10分煮る。皿にごはんを盛ってかける。 適当に酒とバターを加えてみたのですがこれが思った以上に効果的で予想を上回る美味しさになりました。多分に好き嫌いが分かれそうではありますが。不思議と和の味わいが感じられて癖になりそうです。今度はみりんなんかも加えてみようかな。
2023/01/28
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久し振りに千住大橋で呑むことにしました。せんべろお姉さんのせんべろレポートサイトに千住大橋の見知らぬ酒場がアップされていたからです。しつこいようですが、もともと混み合った場所が大嫌いだったのですが、年々その傾向が増してきているようです。以前はちょくちょく北千住を訪れては吞み歩いてもいましたが、もう当分は北千住はいいかななんて思っていたのです。でも、地図を見ると北千住駅からもそんなには距離も違わない場所にあるみたい。せっかくだから駅西口の飲み横がここ数年でどう変貌したかを観察しつつ向かうことにしました。マック脇の路地を入ると人通りはかつての様子と比べるとかなり閑散としているように思われます。すぐにある「天七」は大盛況だし、「千住の永見」や「幸楽」も以前と変わらず繁盛しているようです。でもかつての人気店「石井」は幾分空いてるようです。見たことがない店もかなり増えているようで、入りの良し悪しが両極端なようです。多くの人たちは酒場探しに無駄に時間を費やすことを意識的に減らすことでお気に入りの居場所を定めたといった印象を受けました。全くの勘違いかもしれませんし、ぼく自身が散策に時間を浪費するよりも確実に気分よく呑めることを希求するようになったことを無理に他人にも当てはめようとしていることによる錯覚かもしれません。自身の衰えを他者と共有していると思い込むことで精神の安寧を図るというのは、いかにも卑しい想念であります。しかしまあ他人の土俵を借りてではあるけれど、未だにまだ見ぬ酒場に憧憬の念を抱く気持ちはあるのだから燃え尽きるまでには至ってはいないのだと思いたいのです。ってなことなど微塵も思うことなく飲み横-と呼ばれているらしいですね-を抜けるとその先はめっきり飲食店の数は減ります。住宅街とはいえいささか寂しい気がします。時折見掛けるお店は駅前の酒場と比べると高級感が漂っていますが、それでもどこも地元の方らしき数名のお客が寛いでいる姿が見えています。これらのお店を見ても常客が付いていることがいることが見て取れます。ここでぼくは一抹の不安を抱くのでありますがその不安の何たるかは後半に続くのでした。 ということで、正直、退屈な住宅街を歩いて行くとやがて目当てのお店「千寿 離れ」に到着します。こちらは本来は弁当屋さんだったのが、昨年の夏ごろから空きスペースを使って酒場営業を始めたそうなのです。確かにねえ。多分、弁当屋ってのは繁忙時間帯が限られているだろうし、ディスプレイスにもさほどのペースを要しないでしょうから、それらを有効活用し、加えて総菜作りのノウハウもそのままに活かせるのだから極めて順当なアイデアであると思えます。それぞれの残り物を工夫して転用できればフードロスにも一役買えそうですね。弁当屋やスーパーマーケットで呑める店は他にもあるにはあるけれどもっと広がりを見せてもおかしくないと思うのですけどね。なんてことをこれは思いつつ戸を開けると店内には大き目のテーブル代わりの台が置かれているのだ。奥にもスペースがありそうですが、呑みのスペースはこの大きな台のみのようであります。すでに男女4名の仲良しグループが大盛り上がり状態であるから初訪の身としては幾分気兼ねしてしまいます。が、詰めてくれるという申し出があったのでありがたく受けたいと思います。そうなんですよねえ、繁華街から大いに外れた庶民的なお値段で呑める店だからそれなりの需要があるだろうから、少なくとも北千住の傾向としての常連占拠状態を危惧していたのですね。この方たち、人当たりも良くてとても良い方たちではあったんですが、いかんせん元気がおよろしい事であられるから、アウェイな立場の者としては幾分気遣いしてしまってくたびれるのでありました。ちなみに生ビールを含めたドリンク3杯と浅漬けの1,000円のセンベロセットのお値段はまず適正といったところですが、他の肴が実に上等でありました。ナンコツ唐揚げとチーズ入り玉子焼きの2品のみを頂いただけですが、これだけでも料理センスの良さが感じ取れました。これは是非とも弁当も食べてみたいところです。ちなみに店の若い方にどうやってここをお知りになったかと尋ねられたので、ネットで見ましたと正直に答えたらまだアップされたばかりなのにと驚いておられました。それと勘定の際に店のオーナーらしき方にここは駅から遠いけどまたご利用くださいと丁寧にお誘いを受けたけど、その後、千住大橋駅まで歩いてみたけれど、ちっとも遠くないじゃないですか。少なくともここは辺境酒場と呼ばれるような酒場じゃないと思います。
2023/01/27
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前回アボカドを食べ過ぎぬようにするのが困難である、その理由を語らぬままに中断してしまったので、今回はその理由と対策について述べてみたいと思うのです。アボカドっていうのは追熟の必要な果実であることは、買い求めてみたはいいものの自宅にていそいそ調理を初めて口に含んでみたら固くて味もそっけもなかったという経験をお持ちの方であればご存じのことでしょう。あのカリッとした食感とほとんど味も旨味もない(けれど高カロリー!)アボカドには、相当のダメージを負わされるものです。以前は切ってしまったからには食べるしかないと観念してカリコリと噛み締めて無理矢理食べたもので、この不味いのを翌日に持ち越すことを躊躇いその日のうちに食べ切ったものです。今ではレンチンするなどで加熱すれば多少は食べやすくなるという知恵は身に付けました。でもまあタイミングよく熟すのを待って食べるのがベストであることは間違いなくて、店で熟してそうな柔らかなものを買ってくると時折、誰かがすでに熟し加減を確認し終えているグズグズになったものが当たることもあるため、今では柔らかいものには手を出さないようにしています(伊丹十三氏のラーメンウエスタン『タンポポ』での原泉の姿が目に浮かびます)。しかしアボカドなんてものは食べたい時に食べたいといった食材なので、野菜室にしまってしまうとしばらくそのままになってしまうことが多いのです。するとやはり熟し過ぎてしまって柔らかすぎていかにも日持ちもしなさそうであるし、変色して見た目も悪くなってしまい(一般的にはレモン汁をまぶすなどして変色を抑えますが、軽くレンチンすることでも防止可能と思われます)翌日に持ち越すことはしたくなくなる訳です。皮の見た目の色具合も当てにはならぬから誠に困ったものであります。ということで見た目に拘りたいペルー料理なんかを作る場合は別として冷凍のダイスカットされたものを気に入って使うようになりました。熟し加減も安定しているし、皮を剥いたり種を取ったりの手間いらずなところも重宝、そして何より食べ過ぎ防止にもつながって助かっています。でも冷凍庫はいつも満員状態だからもう少し小容量のものが販売されるといいのになあ。 前回はそばとアボカドの組合せでしたが、今回はラーメン、パスタ、ごはんとの組合せ。いずれも調理というよりはトッピングしただけのレシピとも呼べぬものですが、どれもそれなりに美味しかったので記録に留めておきます。 案外、見掛けないのがアボカドラーメンです。味噌とアボカドが相性が良さそうに思えたのです。だったらまずはアボカドの味噌汁をのせればいいところですが、実はまだ試したことがないのでした。近いうちにやってみよう。【材料】中華麺(味噌/茹でる) 1玉/アボカド(1cm角) 1/3個/小松菜(4cm幅/茹でる) 1把/もやし(茹でる) 1/4袋/長ねぎ(小口切り) 3cm【作り方】1. 丼に中華麺、スープを盛ってアボカド、小松菜、もやし、長ねぎをのせる。 まあ、普通に美味しいかな。ラーメンって定番のものを作ろうとするとチャーシューやメンマ、拘るとナルトなども用意しなくてはならず、基本的に自宅ではいわゆる中華そばは諦めています。なのでどうしても野菜炒めなんかが多くなってしまいまして、野菜を多く摂取できるのはいいけれど、さすがにそればかりでは飽きてしまうので、たまにはアボカドもありかななんて思える程度ではありました。 アボカドとジェノベーゼのパスタは色味が賑やかで身体にも良さそうなので作ってみたいとずっと思っていました。【材料】フジッリ(茹でる) 100g/アボカド(1cm角) 1/2個/ジェノベーゼペースト・塩・胡椒 適宜【作り方】1. ボウルに全ての材料を入れて混ぜる。 単なるジェノベーゼのパスタが俄然濃厚になってワインが進みます。非常に簡単に作れるので定番化しそうです。 アボカドごはんは書くまでもないのですが、一応作ったのでのせておくことにしました。【材料】ごはん 1人分/冷凍アボカド(解凍) 50g/醤油・わさび 適宜【作り方】1. ごはん、アボカド、醤油を混ぜる。器に盛ってわさびをのせる。 アボカドに醤油とわさびの組合せは安定の美味しさですね。そのままでもいいけれど、ごはんにのせた方が旨味が舌に伝わりやすいように思います。
2023/01/26
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昨日までは大好きだった料理や酒が急に好きではなくなっているってことがあります。夜のニュースで信頼していた製造元だったりの食材や調味料が実はとんでもない素材から作られていたことが判明したなんて放映されているのを目にしたりするともしかすると突如として嫌悪を抱くなんていう事態が生じることがあるかもしれません。大好きだった上司が家庭では奥さんの尻に敷かれているとかマザコンだったりして一挙に熱が冷めるといったことと同じようなものなんでしょうかね。ちなみにぼくの場合は誰かに憧れるといったこともないので、見なければ良かったような好意を寄せる対象の裏側に何が隠されていたとしても驚きはすることがあっても絶望したりそれだけで嫌いになったりはしないと思うのです。ペシミスト気味のぼくはどうしても常に負のイメージを前提に物事を見る傾向が強いようでそれが精神衛生の上で自身を守るのに功を奏しているみたいなのです。でもそうしたあからさまなきっかけに気付けぬうちに嫌いになってしまう場合があって、そうなるとペシミストとであることが何ら役立たぬのです。というか理由が分からぬ以上は他の好物もいずれ嫌いになるのだろうと悪い方にばかり気持ちが傾くからよろしくない。そうした場合にぼくはその料理や酒に飽きてしまったというレッテルを張ることで嫌いになった理由としてしまうのです。ホントはきっと嫌いになるのは飽きることに先んじている気もするのです。理由が分かったとしても飽きたという状況は解消するのが困難だからまた厄介なのです。唐突に飽きたという気分が消し飛ぶのをじっと耐え忍ぶしかないのです。 実は、「太平山酒蔵 日暮里店」の肴も突如口に合わなくなったので飽きたんじゃないかと思うことにしました。そんな気分で呑みに行っても余り楽しくはない訳ですが誘われると断れぬからホイホイと従うのです。で、やっぱり席に着いてみても気分が盛り上がってはこないのです。どうやらぼくはこの繁盛酒場に対してかなり強い飽きたという勘定を抱かされているようで、しかも質の悪い事に特定の品物に対してだけではなく、この酒場の味全般に対して飽きてしまったようなのです。刺身なんてものは料理人の技術が仕上りに対してそれなりの影響を及ぼすとは思うけれど、超一流店でもない限りはそこまでの差異をもたらしはしないと思うのですが、どうしたものかこちらの場合、刺身ですら飽きているという印象を受けてしまうのです。他人の家に遊びに行って独特の生活臭にどうしても馴染めず滞在中終始食欲が湧かないといった感じに煮ているのです。そういえば昔の居酒屋にはそういった感覚にさせられることが少なからずあったように思うのです。これって何かしらのアレルギー反応によるものなんだろうか。毎日のように通っている客も見受けられるのでありますが、彼らはそのアレルギー源に耐性があるって考えれば理解はできるけれどどうもそんな単純な問題ではなさそうに思えます。できることならしばらくはここに呑みに来るのを控えたいものだけれど、そうもいかぬのだろうなあ。逆に荒療治ではあるけれど、もっと頻繁に訪れると一転して毎夜でも通いたくなったりするんだろうか。ここの雰囲気好きだから適度なペースで通いたいのが本音なんだけどなあ。
2023/01/25
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アボカドは、「森のバター」と呼ばれることがあります。これってきっと栄養価が高くて健康な食品であるということをアピールするとか称賛するなりのキャッチコピーであったと考えられるのですが、ぼくにはこれが効果的であった時代はとっくに終焉を迎えていると思えるのです。日本でも最近になってようやくわずかながらも国内栽培の取り組みが見られるようになりましたが、多くは輸入に頼っています。Wikipediaによると「1970年代までは微々たるものであったが、1970年代後半から増え、1980年には479トン、(中略)2005年には28150トン、と急増している」ようでありますが、戦後の国の政策等による栄養状態改善が功を奏して接種栄養素の麺で見ると1970年代にはほぼ現在と変わらぬ程度の栄養を摂取できるようになっていたようであります。ということは、もう十分に栄養は摂取できているところにバターに比較されるほどに栄養豊富なアボカドを摂り過ぎることに非常に危機感を感じるのです。ビタミンAやEなどの健康にとって有益な栄養素がいくら多いことは知っているけれど、バターの栄養素の最たるものが脂肪分であり、アボカドも脂肪分が多い事で知られていますからこの摂り過ぎは当然肥満に繋がることを連想してしまいます。いくら不飽和脂肪酸で身体によい脂肪分と言われても高カロリーであることは変わりがない訳でやはり食べ過ぎには気を遣ってしまいます。食べ過ぎなければいいだけのことと言われるけれどそうもうまくいかない理由もあるのです。って辺りで長くなったので前置きはお終い。続きは次回に持ち越すのでした 知らぬうちにアボカドをトッピングしたそばのストックが溜まっていたので今回は、アボカドそばの事例をば紹介したいと思うのです。そもそもそのままで食べるのが王道のそばに余計な手を加えることにそば通などうるさ型にはご不快に感じられる方もおられるかもしれぬけれど、苦言、叱責など一切ご勘弁願いたいのです。 まずはツナとアボカドのそばでありまして、まあツナを使ったら大概のものは美味しいからちっとも意外性がなくてすまぬことですが、容赦願いたいのです。【材料】そば(茹でる) 1人分/めんつゆ 適宜/玉ねぎ(みじん切り) 1個/アボカド(1cm角) 1個/ツナ缶 1個/マヨネーズ 大さじ2/レモン汁 小さじ1/生野菜(粗みじん切り) 適宜/胡椒 適宜【作り方】1. ボウルに玉ねぎ、アボカド、ツナ、マヨネーズ、レモン汁、胡椒を入れて混ぜる。生野菜を加える。2. 皿にそばを盛って1.をのせ、めんつゆを注ぐ。 ちっとも面白味はないけれど、ぼくだって面白味よりも単純に美味しいものが食べたいと思うこともあるのです。 続いてはツナを省いてヘルシーにアボカドサラダそばを作りました。そばをサラダ化して食べるというのも極めてメジャーなアイデアで少しの新味もないけれど、わさびでちょっと変化を付けてみましたが、わさびマヨとアボカドの組合せが一般化している以上、やっぱりフツーっぽさは拭えぬのでした。【材料】そば(茹でる) 1人前/アボカド(1cm角) 1/2個/レタス(一口大)・きゅうり(斜め薄切り) 適宜/めんつゆ・マヨネーズ・わさび 適宜【作り方】1. ボウルにそば、アボカド、めんつゆ、マヨネーズ、わさびを入れて混ぜる。皿に盛ってレタス、きゅうりを添えてマヨネーズをかける。 でもまあ美味しいからいいんですけどね。「栄養豊富なペルー産の食材を世界的にプロモーションする」『スーパーフーズ・ペルー(Superfoods Peru)』なる団体がクックパッドでレシピを公開していまして、そこにアボカドとヨーグルトソースのそばがあったので作ってみることにしました。【材料】そば(茹でる) 200g/にんにく 小さじ1/オリーブ油 大さじ1/白ごま(煎る) 小さじ2/くるみ(煎る/砕く) 20g/【ソース(混ぜる)】アボカド 1/2個/ヨーグルト 50g/レモン汁 小さじ2/オリーブ油 大さじ1/塩 適宜【作り方】1. フライパンにオリーブ油を熱してにんにくを炒める。そば、【ソース】を加える。皿に盛って白ごま、くるみを散らす。【備考】cookpad 「ペルースーパーフード のキッチン」https://cookpad.com/kitchen/30695171 日本人的にはヨーグルトってのがちょっと勇気が必要ですけど、外国の料理をあれこれ作ってヨーグルトを食材と思えるようになっていさえすれば気にならないかな。思ったより淡泊でさっぱりといただけます。 何を思ったかアボカドと豆腐のそばを作りました。アボカドに豆腐を紛れ込ませることでヘルシーさを狙った次第です。【材料】そば(茹でる) 1人前/アボカド(1cm角) 1/4個/絹豆腐(1cm角) 1/4丁/青ねぎ(小口切り) 3cm/鰹節 1/4袋/めんつゆ・水 適宜【作り方】1. 鍋に湯を沸かしてめんつゆ、アボカド、絹豆腐を入れて加熱する。丼にそばを盛って注ぎ青ねぎ、鰹節を散らす。 温かい状態なので、トロっとしたアボカドと食感を留めた豆腐が案外バランスよくいただけました。
2023/01/24
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近頃、前夜の食事すら思い出すことができなかったりといった記憶力の低下が著しいのでありまして、日常生活に大いに支障が生じるって程ではないとしても将来に向けての一抹の不安を覚えなくもないのであります。まあ、こうして迷いなく一抹のと言えている以上は差し当たりは余り杞憂しすぎることのないようにやり過ごせばよいと思っている次第です。一抹の不安も下手に懸念しすぎてしまうと重大な悩みへと転化して懊悩に思い苦しむことになりかねないから努めて楽観的に過ごしていくのが賢明であろうと考えるのです。それはそれとして例えば前日の出来事などの記憶が希薄となるということは、そのさらに前日だったり、一週前、一月前となるとさらに覚えている情報量が減じてくる訳で、その情報密度の低さこそが歳月の速度を増幅させるという思い込みに繋がっているのではないかと思っています。若い頃にはそれこそ取るに足らない事件であってもそれなりの重みをもって脳に刻み込まれたもので、そうした刻まれた記憶も思い出そうというスイッチを入れずとも自然と噴出してくるものだから当然に日々の記憶の密度が高まり、一日一日が濃密で時間の経過も速度が落ちるように思えたのかもしれません。加えて現代などはスマホなどでそれこそ取るに足らない情報を浴びるように取り入れてしまっているから稀薄な情報で脳が侵食されているように思うのです。脳っていうのは恐らくありとあらゆる情報を等しく差別なく記憶として保存してしまうのですが、それを取り出すのは本人の意思でありますが付箋も貼らずに取り込んだ記憶を取り出すのは容易なことではなさそうです。と論理的に破綻しまくっていそうなことを書きましたが、北松戸駅を降りてすぐにある酒場にはつい最近も行ったつもりでいたのが、実はうっかりする間に半年が経過しているのを知ってしばし唖然としたのでした。 駅の西側、常磐線の線路に沿って数軒の飲食店が並ぶ一軒が「根ぎし」です。脱サラオヤジが一人で切り回す古びた酒場でありますが、その全くの変わらなさも実はこの訪問が半年ぶりであったという記憶の混乱に拍車をかけたようです。初めて訪れた頃からオヤジはそこそこのお年であったと記憶するけれど、それから随分歳月が流れたはずなのにちっとも変化が見られないのです。ダボシャツと呼ぶのが正しいのかちょっと自信がないけれど、それだって以前から変わっていないように思えます。内装もそのまま、品書きにも変化がない、そういや業務用冷蔵庫についてはリプレースするなんて言っていたけれど、それすら変わったようには思えぬのです。この酒場ではお通しは大体煮物と余り変化は感じられないけれど、杯を重ねると思い出したように出してくれるおまけの肴は毎度意表を突いたものが出てきて楽しいのです。オヤジセレクションの駄菓子だったり乾き物がぼくの好みと非常にマッチしているのだ。このオヤジと似たような嗜好というのもどうかと思うけれど、アンマッチな肴を出されるのは嫌だからそこに余り拘るべきではないのだろう。時にはジャムトーストなどが出てくることもあったりしてこの自在なセンスには時々驚かされるのです。確かに大概の食べ物は酒の肴になるとぼくは思っているけれど、自分ちで呑んでいてジャムトーストで呑もうとはまず思わないはずなのだ。食パンとバターとジャムしか食べる物がなかったとしてもバタートーストで済ませるだろうしね。でもレギュラーメニューが不動なのだ。余りにも変化がないのだ。確かに決まったものだけ作ってるから実に手際よく調理されて頼んだらすぐに出てくるのはいいのだけれど、同じ料理ばっかりってのは食べる方も飽きてしまうが作るのも同じく飽きちゃうんじゃないだろうか。今後行ったらリクエストしてみようかな。
2023/01/23
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近頃でこそサボイキャベツを目にする機会は多くなったけれど、10年程以前はプロ向けじゃない八百屋などのお店で遭遇することなどほとんど皆無であったと記憶しています。そんなことを書いておきながらぼくが初めてサボイキャベツを購入したのは10年以上前のことだなんていうといかにもグルメっぽくていやらしいのですが、まあ事実―グルメだってことではなくて、10年以上前に買ったこと―だから正直に書いてもよかろうと判断したのです。恐らくどこかのアンテナショップか道の駅なんかに意欲的な農家さんが実験的に多様な野菜を卸していたのを物珍しさから購入したんだろうなあ。当時は今ほどにはネット上でレシピも流通しておらず、サボイキャベツに見合った調理法も分からずに恐らく日本のキャベツと同様の調理をしてしまったと思うのだ。するとこれが固いしパサパサだし旨味もなくってとても食べられたものではなかったのであります。その悪い印象が記憶に刻まれたため、その後、時折普通のスーパーなんかで見掛けるようになっても手に取ってみようとは思えなくなったのであります。しからばいかにもこれからサボイキャベツのレシピを書こうとしているのに実は別のお題のレシピを記すつもりとお思いでしょうが、そうではないのだ。以前は希少でもあったからそこそこの値が付けられていたと思うのですが、なんと今度入手した際には1玉が198円というお手頃価格だったから、以前の悪い記憶はかなぐり捨てていそいそと買い込んでしまったのでありました。さてどう調理したものか。 帰宅後、早速ネットでレシピを探ってみることにしました。ハンガリーではケルカーポスタフーゼレークという名の料理があるらしく煮込みで食べるみたいですね。非常に素朴な料理のようですが、クミンの香りをまとわせるのがポイントのようです。確かにキャベツにはクミンやキャラウェイなんかの香りが相性が良いですからねえ。パプリカパウダーを用いるのもハンガリーっぽいですね。【材料】サボイキャベツ(一口大) 800g/じゃがいも(角切り) 200g/塩 小さじ1/小麦粉 30g/にんにく 1片/玉ねぎ(粗みじん切り) 1個/胡椒・クミンシード・水 適宜/パプリカパウダー 小さじ1/2/オリーブ油 大さじ1【作り方】1. 鍋にオリーブ油を熱してにんにくを炒める。玉ねぎ、塩を加える。小麦粉を加える。水(300ml)を加える。サボイキャベツを加える。水(400ml)を少しづつ加える。じゃがいも、塩、クミンシードを加えて煮る。パプリカパウダー、胡椒を加える。【備考】こにはめも ハンガリーのキッチン「Konyha:こには」 より料理とレシピのメモ 「ハンガリー料理】サボイキャベツの煮込み。Kelkaposzta f?zelek:ケルカーポスタフーゼレーク。作り方・レシピ・」https://konyhamemo.com/entry/2021/01/31/235700 てなわけで簡単に作れてしまいます。素朴な材料なだけあって大体想像通りの味わいでした。でも思っていた以上に甘くておいしいものですねえ。やはりこのキャベツは煮込み向けだったようです。 イタリアもサボイキャベツは良く食べられるようです。というかこうしたちりめん系のキャベツが欧州各国では一般的に食べられているのかもしれません。ひよこ豆と一緒にポトフに仕立てるレシピがありました。【材料】サボイキャベツ(一口大) 1玉/ソーセージ(斜め切り) 250g/ひよこ豆 1缶/ニンジン(輪切り) 2本/玉ねぎ(くし型切り) 1個/じゃがいも(皮を剥く/一口大) 3個/ローリエ 3枚/クミンシード・カレー粉 大さじ1/水 1.5L/オリーブ油・塩 適宜【作り方】1. 鍋にオリーブ油を熱して塩以外の全ての材料を入れて弱火で1時間煮る。塩を加える。【備考】BACCHETTE E POMODORO 「サボイキャベツとひよこ豆のポトフ」https://bacchetteepomodoro.com/ja/zuppa-di-verza-e-ceci-2/ ここでもスパイスを用いています。なるほど、カレー粉などの量が控えめなのでカレーとしてイメージしてしまうものとは異なり旨味を引き立てる控えめな風味で特に甘味が良く引き出されています。コンソメなどの姑息な旨味を加えなくても十分に納得できるスープの旨さに驚かされました。 あともう一品。やはり同じサイトで公開されていたサボイキャベツのキッシュを作ることにします。キャベツの葉をパイ代わりにするとは意外性があって期待できます。【材料】サボイキャベツ(葉/湯通し/パイ型に広げる) 8枚/ポロねぎ(リーキ/小口切り) 2本/スペック(or ハム・ベーコン) 70g/じゃがいも(皮を剥く/半月切り) 1個/スカモルツァチーズ 100g/オリーブ油 適宜/【卵液(混ぜる)】パルミジャーノ 30g/卵 4個/牛乳 150ml/塩・胡椒 適宜【作り方】1. フライパンにオリーブ油を熱してポロねぎ、じゃがいもを炒める。スペックを加える。胡椒を加える。パイ型にのせる。スカモルツァチーズを散らす。【卵液】を注いでサボイキャベツ(葉)で覆う。オリーブ油を塗る。オーブンで180℃40分焼く。【備考】BACCHETTE E POMODORO 「サボイキャベツ(ちりめんキャベツ)のキッシュ」https://bacchetteepomodoro.com/ja/quiche-di-verza/ ちょっと焼き過ぎで色黒になってしまいましたが、これがサボイキャベツの苦味を増幅させていて悪くないのですね。これは作る前には仕上がりに不安がありましたが、予想外に美味しかったです。日本のキャベツだとこうはいかないだろうなあ。
2023/01/22
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まだまだたくさんビーツが残っています。以前もボルシチなどでビーツのことを書いていますし、前回はちょっとお気に入りのサラダレシピとも出会えましたが、正直なところまた作る気になるのは当分先のこととなりそうです。樋口直哉氏がビーツの塩釜焼を紹介していましたが、それにしたっていざ試してみようって気になかなかならぬのです。ついちょっと珍しい野菜だからといくら安いからって買い込んでしまったことに少し後悔を覚え始めたのですが、まだ198円(税抜き)で買い求めたのが2個半も残っているのです。しかしフードロスゼロ運動にコミットするつもりはないのですが、食料品を無駄にすることはぼくには耐えられないことなのです。そりゃたまには使い切る前にダメにしてしまうこともあるけれど、まだまだ食べられる状態の食材を処分する思い切りの良さはぼくとは無縁なのです。幸いにもまだまだ数種のレシピがあります。寒い季節ということもあり冷たい料理はなるべく避けたいところです。ということでまずはパスタ料理とカレーを作ってみることにします。 イタリアで作られている(らしい)ビーツをマッシュして作ったピューレをソースにしたクリームパスタが作られているようです。ビーツとチーズが相性がいいことは前回のギリシャのサラダで知ることができたのですが、その仕上がりの写真を見る限りではド派手な色彩もあってか余り触手が動くものとはいえず、でもまあ他のレシピより食材が簡素だからすぐにみつかったのでしょうね。【材料】フジッリ 200g/ビーツ(皮を剥く/1cm角) 2個/玉ねぎ 1/3個/ロビオーラ(代替:クリームチーズ) 大さじ2/グラーナ・パダーノ(パルミジャーノ) 30g/水・ディル・塩 適宜【作り方】1. 鍋にオリーブ油を熱してビーツ、玉ねぎを炒める。浸る量の水、塩少々を加えて蓋をし、15分弱火で煮る。火を止めてロビオーラ、グラーナ・パダーノを加えてブレンダーにかける。パスタ、茹で汁を加えて混ぜる。皿に盛ってロビオーラ、ディルを散らす。 うーん。。。なんかぼやけた味だなあ。フジッリじゃなくてリガトーニを使ったからって訳ではないだろうしねどぎつい色合いは面白いけれど、肝心の味がぼんやりとしているのだからねえ、もう一味も二味も足りてない感じでした。 ということで次にうえやまとち著『クッキングパパ』からキーマッカカレーを作ってみることにします。ビーツを基本的な日本式カレーに加えただけのシロモノでした。カレーに入れて不味い食事はそんなに、存在していないと思うのですが、【材料】ごはん・ビーツ(葉を切る:みじん切り)・合びき肉・玉ねぎ(みじん切り)・にんにく・カレーフレーク・コンソメ・カレー粉・塩・胡椒・サラダ油 適宜【作り方】1. ビーツをオーブンで180℃30分焼く・皮を剥いて1cm角に切る。2. フライパンにサラダ油を熱してにんにく、玉ねぎ、塩を炒める。合びき肉を加える。1.、ビーツ(葉)を加える。鍋に移す。コンソメスープを加えて20分煮る。火を止めてカレーフレーク、カレー粉を加える。10分煮る。皿にごはんを盛ってかける。 すごい色鮮やかなカレーに仕上がりました。しかし色さえ見ないようにすればいかにも普通のカレーの味でありました。日本の一般的なカブよりも食感がしっかりしているのでカブとも大根とも違ったまた別物の食感が楽しめます。 まだもう少し残っているのでビーツのマヨネーズサラダを作りました。オリジナルではあるものの、似たようなレシピはいくらだって見つかりそうです。【材料】ビーツ(茹でる/1cm角) 2個/玉ねぎ(粗みじん切り) 1/3個/ハム(1cm角)・レモン汁・塩・胡椒・パセリ 適宜【作り方】1. ボウルに全ての材料を入れて混ぜる。 実に分かりやすい味に仕上がりました。でももしかするとこれが多くの日本人には馴染みがいいかもしれません。
2023/01/21
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大塚駅の北口を出るとピンク系のお店が立ち並んでいるのが見えます。ピンク系のお店の是非については、ここでは触れぬことにしますが(って、倫理的な問題というのは意図に関わらず誤解を招きやすいものです)、まあ眺めている分には興味深いものです。でも現実にそれら店舗をじっくり眺めようものならかつてとは違って声量は控えめながらも執拗な呼び掛けをされたりするものだからどうしても足早に通り過ぎることになるのでした。こうした歓楽街に紛れた名酒場なんかももしかするとあったりするのかもしれません。例えば仙台の歓楽街の中心である国分町は雑居ビルに風俗店や酒場が入り混じっていることが少なくなくて(とあえて断るのは、独立した雑居ビルでは多様な業態が入り混じっていることはありますが、雑居ビル密集地帯の場合は業態ごとに棲み分けされていることが多いように思われるのです)、怪しげな店舗が立ち並ぶ一角に立派な酒場が紛れ込むなんてことがあるから、酒場巡りを生き甲斐とするのであれば、呼び込みなんかのプレッシャーを遮断し撥ね退ける胆力は常に鍛えておくべきなのだ。こうした玄人後込みの敷居が高い店に入ることを躊躇うような人であれは、予め一杯酒を仕込んでおいて気合を入れたりもするようであるけれど、それはいかにも愚かしく思えるのです。とまあ話がどんどん脱線してしまったので、冒頭の話に戻りますが、こうしたエリアだからぼくもなるべく足早に通り過ぎたいと思ってしまってうっかり見過ごしている酒場があったのです。「もつ焼 三瓢子」がそこです。日本語による会話に若干の難が認められる女性一人でやっておられます。恐らく中国出身の方ではないでしょうか。会話もおぼつかないというのに思い切りがいいよねえ。ってかよく開業まで持ち込めたもんだと感心してしまいます。考えてみれば以前は「もつ焼き 英勇」とかいうお店だったのですが、その頃の店の男女(夫婦?)も中国系の人たちだったと思われますが、かの国の人々には華僑に代表されるようにハングリー精神を糧として世界を股にかけた生き方が精神の奥底に刻み込まれているらしいから、隣国の日本で稼ぐ程度のことは特筆すべき事例とは見做されぬのであろうか。それにしてもカウンター10席程度、4人掛けテーブル3卓程度の店を一人で切り盛りするのは、相当な気力と体力が求められるだろうから大したものであります。今頑張れば将来楽ができるという思考様式はぼくにもあるけれど、その程度には大きな開きがあるようです。酒と肴の品ぞろえはそれなりにひと通り揃っているのに加えて中華風の品も用意があるので十分なラインナップといえましょう。しかも特筆すべきは安心の低価格であるから大変に嬉しいのだ。であるからに品質の良し悪しはここでは要求するのは望み過ぎであろうと思うのです。店の女性に愛想の良さを求めるのもこのハードワークを鑑みるに酷というものでありましょうか。といった訳でごく普通の酒と肴をお安くいただける便利なお店であるとぼくはそれなりの評価をしているのですが、お客の入りが悪いのです。やはり立地が良くないのが原因なんだろうか。
2023/01/20
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好きなのに買い求めるのを躊躇う食材の第2弾です。今回はビーツを取り上げるのですが、これは前回挙げたいくつかの躊躇理由の多くに当てはまります。値段は2個で200円程度だったからお求めしやすいって値段でもないし、カロリーも一般的なカブの2倍近くあるし、さらには下茹でしたり焼いたりと結構な時間を要するのです。まな板も指先も真っ赤に染まっちゃうから気になる人もいるかもしれません。旬の時期はよく分からないけれど、どうも冬場の食材のようです。というのが年明けはぐうたらして引き籠りの日々を過ごそうと年末にせっせと手頃な食材を求めて地元の八百屋などを駆けずり回ったのでありますが、ビーツがこれまで目にしたことのないほどに安値で売られていたのです。野菜でも魚介でも構わぬけれど、旬の時期だからといっても必ずしも激安になるとは限らず、普段より値上がりする商品もあったりするから確かなことは言えないけれど、きっと旬の時期だからこその値段であったのだと思えます。そこまで書くなら余程安く手に入れられたのか。そこのところ実際に本当に安かったのかは心もとないのですが、それなりのサイズのビーツが5個で198円(税抜き)だったから恐らくは格安だったのではないか。これまでの購入実績を思い起こすと大体2個で198円程度だったと思うからこれはつい手を伸ばしてしまうのです。手を出したけれど、実は迷いもあります。というのが、これまでも何度かビーツを調理してきましたが、これまでのところ決定打となるような料理をものにしていないからなのです。ビーツを使った料理の代表格であるボルシチもそれなりに美味しくは食べたけれど、一度食べたらそれで十分という程度に思えたのです。レシピだったりぼくの料理の腕の問題もあるけれど、それだけではない気がします。しかしまだまだ日本では通常の家庭料理に登場する機会が少ないと思える食材であるとはいえ、安いというたった一点の理由でもって購入を決心するというのはいかにも無計画な買い物な訳であります。まあ、この機会だからせっせと手持ちのビーツを使ったレシピを試してみることにします。 ロシアのサラート・ヴィネグレートという料理のレシピをどこかで見つけていました。調味料といえるのは塩とサラダ油、あとはザワークラウトとピクルスの酸味だけというのはいかにも簡単すぎやいしないかい、と思ったけれど、たっぷりとビーツを入手してしまったからには手当たり次第に試してみるしかないのでした。【材料】じゃがいも(茹でる/1cm角) 2個/ザワークラウト 100g/玉ねぎ(みじん切り) 1/2個/きゅうりのピクルス(1cm角) 4本/ビーツ(1cm角) 200g/グリーンピース 100g/塩 適宜/サラダ油 大さじ2【作り方】1. ボウルにじゃがいも、ザワークラウトを混ぜる。玉ねぎ、きゅうりのピクルス、ビーツを加える。塩、サラダ油を加える。 おやおや、これ程にシンプルなレシピですが、食べてみると素朴といえば素朴ではあるけれど、これまで食べたことのないような不思議な美味しさが楽しめたのでした。 続いてはローストしたビーツのサラダです。へえ、コリアンダーシードを使うのね。コリアンダーシードは手持ちの数あるスパイスの中でも最も使用頻度の低いものの一つでありまして、正直なところ断捨離の有力候補であったのです。一体どんな仕上がりになることやら。【材料】ビーツ 1個/フェタチーズ(1cm角) 30g/パクチー(ざく切り) 1束/ルッコラ or クレソン(ざく切り) 1袋/コリアンダーシード(砕く) 小さじ1/【ドレッシング(混ぜる) 】赤ワインビネガー 大さじ1/塩 小さじ1/3/砂糖 小さじ1/オリーブ油・赤玉ねぎ(みじん切り) 大さじ2/胡椒 適宜【作り方】1. ビーツをアルミホイルで包んでオーブンで180℃90分焼く。皮を剥き一口大に切る。2. ボウルに1.、【ドレッシング】2.を加える。コリアンダーシードを加える。皿に盛って胡椒を散らす。 あっ、なるほどねえ。好き嫌いの分かれるところですが、ぼくはそこそこ美味しいと思えました。ただまあもう一度食べるかと言われたらちょっと口ごもってしまうかもしれません。 アナグノストゥ直子氏のギリシャのごはんを紹介するサイト、参考になるかどうかはともかくとして更新をとても楽しみにしているサイトです。質素とも感じられるほどのシンプル過ぎるレシピが多くて、食材に最低限の調味を加えただけ思える料理は、作っても持て余しそうで実際に作ることはありませんが、これはトッピング次第で味変もできそうなので試してみることにしました。シンプルなビーツのサラダ【材料】ビーツ 6個/にんにく 1片/塩 適宜/白ワインビネガー 大さじ1/オリーブ油 大さじ2/青唐辛子のピクルス・フェタチーズ 適宜【作り方】1. 鍋にビーツ、塩、水を加えて蓋をし、30分茹でる。 2. ボウルににんにく、塩、ワインビネガー、オリーブ油半量を入れて混ぜる。 3. 皿にビーツと葉を盛って青唐辛子のピクルス、フェタチーズを添える。【備考】ギリシャのごはん 「シンプルなビーツのサラダ」https://girisyagohan.blog.jp/archives/50191661.html ピクルス、フェタチーズ抜きでもイケますね。今回の3品のうちでは最も素朴な材料のみで作られていますが、これが結構ハマるのです。青唐辛子のピクルスとフェタチーズを散らすと一挙にご馳走感が増して今回では最も好みのレシピでした。
2023/01/19
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駒込について書こうと思ったのですが、いざ書こうとしても書きたいことなどまるでありません。今はまだ早いけれど、将来的に住めたらいいなあと思うこともある愛着のある町です。もともと駒込に通うようになったのは?み歩くようになってからのことでありまして、呑み歩きを目的とするならば必ずしもぼくを満足させてくれる町ではなかったのです。でも酒場の良し悪しを云々する以前にぼくは町の良し悪しが重要に思えるのです。それは年齢を重ねるごとに顕著となってきています。そもそもにおいて町を育むのがそこで暮らす人々だったり訪れる人々なのだろうから、どうしても似たような傾向の人々が集まるようになるはずです。だからどこそこの町が好きか嫌いかというのはその町で活動する人々が好きか嫌いかということと同義なのではなかろうか。ぼくはそれなりにはあちこちの町で呑み歩いてきたけれど、人気が高く呑兵衛が殺到するような町-具体的な地名を挙げることは避けておきますが-への苦手意識がどうしても拭えないのです。そうした町にある有名酒場も同様です。むしろそうした町にあってぼくが好きになる酒場があるとすれば、その町における立地が良くなかったり、客の入りが悪かったりといった余所者扱いされているような酒場なのです。でもそうした例外的な酒場、町や人から疎外された酒場に遭遇できるのは極めて稀なことです。であれば好きな町の普通の酒場に訪れるのが無難に思えるのです。気に入った町の無難な酒場の方が、苦手な町の有名酒場よりずっといいとぼくには思えるのです。だからぼくは駒込の無難な酒場に通うことになるのでした。 と長々書きましたが、必ずしも繁華しているとはいえぬ程度の駒込の呑み屋街であっても全ての酒場を巡るのはなかなか難儀なことでありまして、リピートするってことになるとそれこそ機会が少なくなるのです。どうしても気に入った酒場に繰り返し足を向けてしまいますから。だから以前訪れた「みんなん家」にお邪魔するのは10年振りであったようです。記憶が正しければ、ここが開店してすぐにお邪魔したはずです。ところが久々に訪れてみるとどこか以前と内観が記憶とは違って感じられます。もう少し広かった印象があるのだけどなあ。でもそうした感慨とは別に残念な事実を知ることになります。昨年の暮れの営業をもって閉店されるようなのです。10年でたった2度訪れただけの酒場ではありますが、それでも好きな町のちょっと好きになれそうだった酒場が店を閉めていくのは残念なことです。いくら好きな町でも諸頼、全ての酒場が失われてしまったらそこは好きではあるけれど訪れることのない町となってしまいそうです。さて、店の若い主人はかつての主人とは違う気がするなあ、でも閉店を目前にしても飄々としていらっしゃる。この10年でこの酒場にも色々あったんだろうなあ。かつては定番の肴を一通り揃えたオーソドックスでありながらも意欲的な経営方針であったのが、今は手間が掛からない簡単な肴で呑ませる酒場へとシフトチェンジしたようです。これは少しも否定的な感想ではなくて、ぼくには合理的で好ましく思えるのです。ぼくにとっての良い酒場は、毎度繰り返しになりますがとにかく酒場らしい雰囲気にあって、そこに旨い、安い、くつろげるが加味されるとなおいいなと思うのです。といった訳で果たしてこの酒場が閉業した後にここがどうなるのか見守っていきたいです。
2023/01/18
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好きであるにも関わらずなかなか手を出しづらい食材というものがあるものです。理由は様々ですが、最も典型的な理由としては、高値であるということになるでしょう。高くて旨いのはある意味当然といえば当然なのでありまして、実際に食材店で並ぶ商品を見比べるとつい躊躇してしまい結局は安価な経済的食材を買い求めてしまうことになります。生活習慣病への不安から高カロリーな食材も敬遠しておこうとなってしまいます。また、下処理にやたらと手間が掛かる食材も手を出すのに非常に躊躇するものです。同様に外食などで食べることはあっても材料の段階から処理しなければならいものでその処理方法が分からないものなんかは、勢いで買ったはいいけれど調べてみると恐ろしく手間が掛かることが判明した時点で気力が失せてしまうということも少なくはありません。旬の時期が短いものの場合は、手を出しづらいというよりは買い逃してしまうことが多いというのが適当ですが、やはり今シーズン一度くらいはなどと思っているうちに買い時を逸してしまうことがあります。それぞれ思い付く食材はあるけれど、ぼくにとってタケノコはやはり手が出しづらいものなのです。でもその理由は左記にはありません。いや、採れ立てのタケノコは確かに値段もそこそこするし、カロリーも高い、さらにはアク抜きなどの処理も面倒で、出回る時期も短いと実のところいずれの理由にも当てはまってしまうのだけれど、普段使いであれば中国産の水煮でもまあそれなりに満足できてしまうのです。手頃な水煮でいいなら問題はないじゃないかということになりますが、事はそううまくは運ばぬのです。というのも水煮のタケノコはいささか量が多いのです。少なめのサイズでも売られてはいるけれど、貧乏性もぼくは結局そこそこ立派な一節分を買い求めてしまうので、どうしても持て余すことになるのです。タケノコがメインの料理は土佐煮などごく限られているから一食分で用いるのは実は少量であることが多いのです。以前はグリーンカレーを大量に作って消費に努めたものですが、以前は数日連続で食べても美味しいと思えたのが最近はそうもいかなくなりました。でも近頃はとりあえず一口大に切り分けてしまい、そろそろ痛むかもしれないななんて気がしたら冷凍保存するようになりました。これが案外、便利で味もさほど劣化しない気がするのですね。中華食材の冷凍ミックスに混じってるのは知っていたけれど、なぜか使い切らなければならないと思い込んでいたのです。それを知るとあらあら不思議。冷凍庫に回すまでもなく、何にでも入れてみちゃったりするようになるのですね。ということで今回はそんな思い付くままにタケノコを使って作った料理を数品紹介してしまうのでした。 タケノコというのはさほど主張の強くない食材でありますから、大抵の料理に加えても邪魔をしない場合が多いようです。保守的な人なら眉をひそめてしまうかもしれませんが、チーズとの相性も良いと思うのです。単位フライパンで溶けるチーズを焼いてそこにスライスしたタケノコをのせて焼くだけでも十分に美味しいのですが、タケノコと九条ねぎ、エリンギを炒め合わせてチーズ焼きにしてみました。【材料】タケノコ(薄切り)・九条ねぎ(1cm幅)・エリンギ(1cm角)・オリーブ油・醤油・みりん・塩・胡椒・溶けるチーズ 適宜【作り方】1. フライパンにオリーブ油を熱してタケノコ、九条ねぎ、エリンギを炒める。醤油、みりん、塩、胡椒を加える。耐熱皿に移して溶けるチーズを散らしてトースターで焼く。 思っている以上に相性がいいですね。ひき肉と合わせて炒めて醤油、みりんで和風に味付けするのも美味しかったですね。何より実質数分で作れる気軽さもとても重宝します。 タケノコとキクラゲを具材にしたチャーハンを作ってみました。いずれも冷蔵庫で残りがあったから加えてみただけの安直なものです。【材料】ごはん 1膳分/タケノコ(薄切り)・キクラゲ(水で戻す)・豚ひき肉・卵・鶏がらスープの素・ごま油・ナンプラー・塩・胡椒 適宜【作り方】1. フライパンにごま油を熱して豚ひき肉を炒める。ごはん、タケノコ、キクラゲを加える。鶏がらスープの素、塩、胡椒を加える。ナンプラーを加える。 タケノコ同様にキクラゲも味というよりは食感の楽しさに魅力があるから当然ごはんとも好相性。これまた調理時間が非常に短くて済むのもいいところ。 ということで二番煎じではありますが、タケノコとキクラゲを使ったパスタも作ってみました。【材料】パスタ(茹でる) 1膳分/タケノコ(薄切り)・キクラゲ(水で戻す)・豚ひき肉・オリーブ油・にんにく・赤唐辛子(砕く)・塩・胡椒・パルミジャーノ・パセリ 適宜【作り方】1. フライパンにオリーブ油を熱してにんにく、赤唐辛子、豚ひき肉を炒める。タケノコ、キクラゲを加える。塩、胡椒を加える。皿に盛ってパルミジャーノ、パセリを散らす。 これまたちっとも違和感なく美味しくいただけますねえ。パンチェッタとかベーコンよりもひき肉がしっくりきます。 ということで年明けに面倒な料理をしたくなかったので、簡単に作れるものと試してみましたが、とても気に入りました。でもいくら気に入ったとはいえカロリーが高いから食べ過ぎには注意が必要ですね。
2023/01/17
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酒場っていうのは地域性や季節感といった差異を商売に結び付けることが比較的容易な業態であると思うのですが、そうした中にあってバーというのはそうした差異を感じさせないもののように思えます。無論、地元で作られた酒を贔屓にして提供していたり、カクテルに季節や地域に則した果物を使ってみせたりと様々な演出を披露してくれたりもするけれど、基本的にはいついかなる時もどの町にあってもほぼ似通っているのがバーという業態だと思うのです。いついかなる時と書いたけれど、ほぼ年中無休で営業している店舗もあったりするからいつでもどこでもそこにあるというのがバーの最大の美徳だと思うのです。 と前置きはその程度にして16時過ぎには、「バルマン(Barman)」に到着しました。木製の大きな引き戸というスタイリッシュな外観です。ということは内装はスタイリッシュな雰囲気なんだろうな。そろそろと引き戸を開くとそこは前室になっていてその奥に客席があるようです。こういう寒さが厳しい土地柄ではこうした構えの酒場を時折目にするなあなんて思い至るのです。こうした店舗の造り自体が地域性・季節感そのものですね。と関心していられない事態が生じました。なんとこの時間なのにすでに客席は埋まってしまっています。確かに狭いお店ではありますが、この時間で満席とは……。しかし幸いにも夫婦連れが勘定を済ませるようです。良かったあ。しかし彼らはいつから呑んでいたんだろう。他の客も新幹線待ちかと思いきやさにあらず皆さん地元の方で演奏会なりのイベント後に連れ立って呑みに来たようです。てっきり観光客相手の店と思い込んでいたので、地元の方たちに浸透しているのが嬉しくなります。が、まあ軽井沢の住民は都内と行き来する方も少なくないからこうしたバーも通い慣れているのです。落ち着いた後にバーテンダーさんから聞いた話ではの銀座のお店から移ってこられたとのことで、その当時からの常連さんが付いてきたのかもしれません。後で頂いた名刺からネットで検索してみたら銀座の名店「テンダー」で働いておられたようです。バーテンダーさんは実に語りの達者な方で、特に軽井沢のオフシーズンの様子を聞かせていただいて、誰も客の来ない店内で一人グラスを磨いていたという話は鮮明に脳裏に思い描くことができたのです。ジントニック、ギムレット、マティーニ、いずれも実に美味しい。いやはやこのバーのことを思い返すとすぐにでも軽井沢行きの高速バスに乗り込みたい気分になってきます。ここはいずれまた軽井沢を訪れた際には旅の締めくくりに必ず立ち寄るべきお店となりました。
2023/01/16
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素揚げしてから炒めるといった面倒な手順が少なくない中華料理にかつては、面倒な料理と思っていたものですが、世界各国の料理をちょこちょこと作るようになって、むしろ中華料理は案外手軽に作れるってことを知りました。しかし、それを知る以前から継続的に作り続けてきた料理があります。それがチャーハンなんですね。思い起こすと小学生の頃から普通に作っていました。親が共働きでしかも二人とも料理が下手だったから、それなりに美味しいものを食べようとするなら自ら学んで作るしかなかったのです。今のようにネットでレシピを調べることもできなかったし、レシピ本を買うという考えもなかった。だからその当時はテレビの料理番組をじっくりと眺めて時にはメモなんかも取ったりしたものでした。料理番組に関しては色々と語りたいことがあるのでいずれ機会を設けたいと思います。でもレシピをもとに料理するのはなかなかに面倒なものです。冷蔵庫がほとんど空っぽってこともある。そんな時には冷蔵庫に残っているもの―くず野菜や漬物、なめ茸や塩辛などの瓶詰、前夜の残り物の炒め物や煮物などなど―を適当に刻んだり刻まなかったりしてチャーハンの具材としたものです。だから、ネット上に流布している多くの変わり種チャーハンはぼくにとってはまるで変わり種に値しないものがほとんどなのです。だからチャーハンは週に一度は食べ続けてきたし、これからはペースは落ちるかもしれないけれど食べ続けることになりそうです。そんなだからぼくはしばらく縁のなかった中華料理店に通い出すようになってからも、半チャンラーメンなどのセットメニューでくっついてくる以外でチャーハンを食べることはまずない。ということが言いたかったことなのでした。 でも荻窪に「中華 徳大」っていう町中華があるそうでそこのホウレン草炒飯 らんらんトッピングはぜひ食べてみたいと思っているのです。こういう多くの人たちから支持されるチャーハンはそれだけの理由があるはずだからぜひともに味を確認しておきたいと思うのです。そういや大山の「中華料理 丸鶴」も同様の噂を聞きつけてお邪魔したのでした。【材料】【炒飯】ごはん・ほうれん草(1cm幅)・卵・長ねぎ(みじん切り)・醤油・塩・胡椒・シャンタン・サラダ油・【焼肉】豚肉(一口大/酒、砂糖、醤油に浸す/片栗粉をまぶす)・酒・砂糖・醤油・片栗粉・サラダ油・砂糖・醤油・酒・【らんらん】卵(シャンタン、塩、水を混ぜる)・シャンタン・塩・水・サラダ油 適宜【作り方】1. フライパンにサラダ油を熱して【炒飯】の材料を炒める。2. フライパンにサラダ油を熱して豚肉を揚げて取り出す。砂糖、醤油、酒を沸かして豚肉と和える。3. フライパンにサラダ油を熱して卵を炒める。4. 皿に1.を盛って2.、3.をのせる。 ほうれん草入り炒飯に中華風オムレツをのせるのだね。なるほど。見た目、味ともに確かにいいですね。卵をごはんと別仕立てにするのがこのレシピの核となるアイデアですが、もしかするとすべてを炒め合わせてもよさそうに思えます。 うえやまとち著『クッキングパパ』からさけチャーハンを作ります。鮭をチャーハンの具材にするアイデアはちっとも目新しさを感じません。鮭に牛乳を合わせるといえば石狩鍋がすぐに想起されますが、これはのアイデアを援用したんじゃないでしょうか。そこまでやるとさすがにちょっとやり過ぎ感が出て俄然作ってみたくなるのです。【材料】ごはん・塩鮭(切り身)・ほうれん草(茹でる/1cm幅)・卵(炒り卵)・牛乳・醤油・塩・胡椒・サラダ油 適宜【作り方】1. フライパンにサラダ油を熱して塩鮭を焼いてほぐす。2. フライパンに1.を炒める。ごはんを加える。炒り卵、ほうれん草を加えて塩、胡椒する。醤油を加える。牛乳を加える。 正直食べた限りでは牛乳の存在をほとんど認知できませんでした。そういやこのレシピでもほうれん草を用いていますが、チャーハンの欠点として挙げることもできそうな見た目の地味さをほうれん草はでカバーしているのでしょうか。 高尾じんぐ著『くーねるまるた』の鶏皮入り特製チャーハンは、鶏皮の利用法としてとてもいいアイデアだと思います。単にカリカリに焼いて塩、胡椒をかけて食べてもいいんですけど、それだけだと工夫がなさすぎな気がするのです。副産物(? 逆にこれを取るのが目的だけど)の鶏油も重宝します。【材料】ごはん・鶏皮(一口大)・塩・胡椒・長ねぎ(ぶつ切り/みじん切り)・生姜・卵・醤油 適宜【作り方】1. フライパンに鶏皮を入れて弱火で1時間炒める。鶏皮を取り出して塩、胡椒する。油に長ねぎ(ぶつ切り)、生姜を加えて30分加熱する。長ねぎ、生姜を取り出して保存瓶に入れる(鶏油)。長ねぎをみじん切りにする。2. フライパンに鶏油を熱して溶き卵、ごはんを炒める。塩、胡椒、長ねぎ(みじん切り)、1.の鶏皮、2.の長ねぎを加える。醤油を加える。 このチャーハン、実はすごく気になっていたのでようやく実現できたのは良かったけれど、食べてみると案外淡泊な味わいでした。もっと鶏の旨味が強烈に感じられると思っていたのでちょっと肩透かしな気がしました。油を取った鶏皮を甘辛く煮付けたものを具材とした方が味のメリハリが生まれそうです。機会があればやってみたいと思っています。
2023/01/15
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酒場巡りのレポートをご覧いただいている方にはわざわざお断りするまでもないことですが、ぼくはしばしば町中華や本場風の区別なく中華料理店に食べに行ってます。それでも小学生の頃に親に連れていかれたり、中学生になって親と行動を共にするのを嫌うようになってからは出前を頼んだりしていましたが、それ以降、大学を卒業して就職するまでの7年近い期間、中華料理店から遠ざかった時期がありました。金さえあれば映画に充てるという乱暴な金の使い方をしていたからわずかな食費を外食に充てる余裕がなかったからです。ということで好むと好まざるとに関わらずぼくは若い頃から料理を作っていました。その当時、日本の料理に比較して中国の料理というのは段取りも多くて手間が掛かるし、食材もあれこれ必要で酷く面倒だなあと感じていたのです。でも今にして思えば、世界各国の料理レシピからすると中華料理のレシピって案外シンプルに思えるのですね。無論、満漢全席などというとんでもない食道楽が存在する国だから手間暇を要する料理や高級食材から驚愕の珍味までを用いた料理があることも知ってはいるけれど、普段食卓に上るような料理は案外あっという間に作れたりするのですね。食材を揃えるのがそれなりに手間だったりしますが、そこは工夫さえすれば何とか克服できることも経験で学びました。で結局、何を言いたいのか。それは今回の料理から容易に察することができると思いますが、そこそこ長文になったので次回に持ち越すことにするのです。 今回は、西ゆうじ原作・ひきの真二作画『華中華』に登場する3種類のチャーハンを再現しました。総じてこのマンガに登場するチャーハンはシンプルなものが多くて、そこに奇想天外とか奇天烈な要素は微塵も感じられません。だからこそマンガを眺めてメモしておいて実際に作ってみようと思えるという意味で実践的なマンガ飯っていうことが言えそうです。でもマンガなんだから驚天動地のトンデモレシピが見てみたいなあ。 最初は、新生姜チャーハンです。以前、新生姜を手作りしましたが、それを援用しました。【材料】ごはん・新生姜(薄切り&みじん切り/酒、醤油をまぶす)・酒・醤油・サラダ油・卵・塩・長ねぎ(みじん切り) 適宜【作り方】1. フライパンにサラダ油、新生姜を入れて弱火で火を通して取り出す。溶き卵、ごはんを加える。塩、新生姜(みじん切り)、調味液を加える。長ねぎを加える。 まあ、無難に美味しいかな。このマンガのレシピでは基本的に余り旨味調味料を使うことはしないからさっぱり目の仕上がりになります。 と書いたその場で覆すようですが玉々チャーハンではホタテパウダーを使っていますね。魚介系のだしの素は美味いのですがこれを加えれば大概それなりに美味しくなるような気がしエます。卵の処理がちょいと面倒なレシピです。【材料】サラダ油 大さじ1/豆板醤 小さじ2/玉ねぎ(みじん切り) 1/4個/卵(茹でる[白身(みじん切り)/黄身(濾す)]) 1個/ホタテパウダー 小さじ1/醤油 小さじ1/サラダ油 大さじ2/卵 1個/ごはん 1合/醤油 小さじ1/長ねぎ(みじん切り) 3cm/胡椒 小さじ1/2【作り方】1. フライパンにサラダ油を熱して豆板醤を炒める。玉ねぎを加える。茹で卵(白身)を加える。ホタテパウダー、醤油を加えて取り出す。2. フライパンにサラダ油を熱して溶き卵を加える。ごはんを加える。醤油を加える、1.を加える。長ねぎ、胡椒を加える。皿に盛って茹で卵(黄身)を濾してふる。 まあ美味しいんですけどねえ。茹で卵を作るのですら面倒なのにそれを刻んだり濾したりとそこまで手を掛けるべきかは迷うところです。味は,まあ苦労しただけあって美味しかったです。 最後は和風アサリと春キャベツのチャーハンです。アサリとキャベツで不味くなるはずがないわけで、いちいち炊かなくてはならないのがちょっと面倒。そのままアサリの炊き込みごはんとして食べたくなります。このマンガのレシピってすでに一品料理として完成したものにさらに手を加えるというのが散見されてそれで作るのを躊躇させられる場合があります。【材料】ごはん・アサリ・昆布・水・醤油・酒・塩・米・春キャベツ(5mm幅)・卵・長ねぎ(みじん切り) 適宜【作り方】1. 鍋にアサリ、昆布、水を入れて沸かす。アサリ(身を外す/醤油、酒をまぶす)と煮汁(酒、塩を加える)を分ける。2. 炊飯器に米、1.の煮汁、水を加えて炊く。3. フライパンを熱して春キャベツを炒める。1.の身を加える。卵を加える。2.を加える。長ねぎを加える。醤油を加える。2. ハナちゃん流基本チャーハンを作る。1.を加える。 ここまで凝らずともアサリも一緒に炒めてしまえばいいのにって思うのですが、そこが著者の拘りなんでしょうね。まあ次に作ることがあったらそうしてしまうと思います。
2023/01/14
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2日目は一日のんびりと軽井沢散策と喫茶店巡りをしました。初日と異なり終日に亘ってしとしとと雨が強弱を繰り返しているのが残念でしたが、それでも時間は瞬く間に過ぎ去りました。独りなら朝酒ってのもあり得ますが、今回は同伴者がいるので昼酒すら見送らざるを得なかったのです。といかにも無念って感じですが、実際には下手に呑まないで正解でした。ぼくの旅は大概の場合、移動につぐ移動って感じで列車にせよ高速バスにせよ車中がちょうどいい朝寝、昼寝の機会となるのですが、今回は軽井沢駅前からの高速バスの最終便までゆっくり寝ている場所もありません。その高速バスの発車時刻は18時ちょうどと絶妙に中途半端な時間です。せめて19時発であればどこかの酒場で一杯引っ掛けてほろ酔い気分でバスに乗り込んで寝て帰ればいいのだけどなあ。18時じゃあまでやってる呑み屋もあまり期待できないしねえ。と諦め気味にネットを調べてみるとあな嬉しや。15時から営業している酒場があるでないの。しかもバスの乗車場からも至近でありますね。ならば発車時間ギリギリまでそこで時間を潰すことにしてとりあえずは空腹を満たすことにしたのです。朝食は「フランスベーカリー」でパンを食べているし、昼前に「万平ホテル」のティーラウンジでフレンチトーストも食べたけれど、こういうのってすぐに腹が減るんですよね。旅先でってのもあります。というのは旅の途上にあってはどうしたものかいつだって空腹なんですよね。 ということで昔訪れたことのある、駅前の「手打そば 本陣」にお邪魔しました。普通なら中休みの時間帯なんでしょうが、さすがに駅の真ん前ということか通しで営業してくれていて助かりますね。そんな時間帯だというのに案外お客さんが入っていますねえ。大学生らしきグループは物静かにそばを手繰っています。普段はしゃぎまくる若者を見慣れているだけにこれだけ大人しいと逆に物足りなく思えます。もうひとつのグループはご想像通りオヤジの集団です。例外なく顔を真っ赤にしています。そういや昔ぼくがここに来たのも同じ目的だったなあ。会話を盗み聞かなくても新幹線待ちの一団だと知れるのは、オヤジたちが大声ではしゃいでいたからです。呆れたもんだと嘆かわしさを感じつつも、ぼくが初めてこの蕎麦屋に来たのも同じ理由からであることを思い出すのでした。ぼくは大人しく焼酎の蕎麦湯割りをもらいます。そうしょっちゅう呑みたいって訳じゃないですが、蕎麦湯割りって独特の旨さがありますね。これこそお新香を肴にしていつまででも呑めちゃいます。が、ここではお腹を膨れさせるのが目的なので、天ぷら蕎麦を食べることにしました。ぼくは普段はあまり揚げ物は食べないのですが、それだけ空腹だったということなのです。蕎麦湯割りと蕎麦を食べ終える頃には身体も芯から暖まって軽く汗ばむ位になっていました。こういう居酒屋使いのできる通し営業の駅前飲食店がもう少し充実したら楽しいのになあ。
2023/01/13
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そばはどうしたって旨いけれど、その割には食べ方のヴァリエーションが少ないように思います。麺状で食べる場合だって実の状態で食べる場合だってクレープ上のガレットにして食べるなどその加工の仕方に変化はある。しかも思った以上に世界の各地で食べられているにしては、そのレシピは貧弱な感じがします。そばそのものは決まりきった加工をしても、それに合わせる具材は色々とあるじゃないかと指摘する人もいると思います。確かに日本のそばに関してだけでも多くの蕎麦店が多様な具材を合わせて提供しています。でもそれはトッピングが変わっているだけで蕎麦そのものはやはり蕎麦に過ぎないのであって、もっと驚くべき加工方法があっても良さそうに思うのです。でも米にしても小麦にしてもその多くが似たり寄ったりと言われたらそれまでです。いずれも淡泊な食品だから多様な食材と相性はいいけれど、それそのものとしてはどうしても似たような風味になるのは仕方のないことです。今回は世界の蕎麦の食べ方を参考に調理してみたのですが、ぼくにはどれもやはり蕎麦だなあと思えるのでありました。そうした意味では日本式の蕎麦がやはり最も洗練されているし、同じ蕎麦でも別物のように感じさせることができるなんてすごい芸当と思うのです。 イタリアの蕎麦料理、ピッツォッケリ・アッラ・ヴァルテッリネーゼというのを作ってみました。粉物の調理は忌避して経験値が浅いせいもあるけれどどうも苦手意識があります。どうもきっちりと計量をしないせいもあってやたらと手にくっついてしまってそれを剥がしては捏ねをするのが非常にかったるいのでした。この翌日にでも再チャレンジしておけばコツも掴めて慣れちゃうのだろうけれどやはり面倒になってしまっていつまで経っても苦手を克服できないのです。【材料】玉ねぎ(薄切り) 1個/ほうれん草(茹でる/5cm幅) 1束/グリーンピース 100g/ニンジン 1/2本/セロリ 1本/バター 大さじ1+1/小麦粉 大さじ1/牛乳 300ml/溶けるチーズ 30g/塩・胡椒 適宜/にんにく 1片/【ピッツォッケリ】そば粉 250g/小麦粉 50g/塩・水 適宜【作り方】1. 【ピッツォッケリ】の材料を混ぜて捏ねる。ラップに包んで1時間休める。1.5mm厚に延ばして7cm長1cm幅に切る。2. 鍋にバターを熱してにんにくを炒める。玉ねぎを加える。ほうれん草、グリーンピース、茹でたピッツォッケリ、塩、胡椒を加える。3. 鍋にバターを熱して小麦粉を炒める。牛乳を加える。4. 耐熱皿に2.、3.を交互に重ねてチーズを散らす。オーブンで200℃20分焼く。【備考】世界の家庭料理 エリーネサールック! 「pizzoccheri alla valtellinese ピッツォッケリ・アッラ・ヴァルテッリネーゼ」https://elinesaglik.obunko.com/eur/ita/ita_067.html まあ美味しいんですけど、どこか食感が頼りなく感じられます。日本のそば切りのようなもっとしっかりとした噛み応えが欲しいところだなあと思うのですが、これがご当地風ということでとりあえずは受け止めることにします。また、作る機会はあるのだろうか。 そばの実は、米のように炊いたりしてごはんのように食べるか今回のレシピのようにスープの具材とするのが一般的なようです。ロシアではそばとマッシュルームのスープとして食べらていたりもするようですが、当然ながら鶏肉だったりの様々なトッピングがあるようです。【作り方】チキンスープ 1.5L/そばの実 1/2カップ/玉ねぎ(粗みじん切り) 1/2個/ニンジン(粗みじん切り) 1/2本/マッシュルーム(粗みじん切り) 10個/ドライトマト(粗みじん切り) 5個/パプリカ 1/2個/ローリエ 1枚/塩 小さじ1【作り方】1. 鍋に全ての材料を入れて煮る。 素朴な味わいで美味しい事は美味しいのですが、例えばクリームベースのスープのレシピは見たことがないし、カレー風味だってあっても良さそうに思うのだけれど、不思議と目にしません。どっちも全く違和感なくしっくりとハマると思うのですが。まあないなら自分で作ればいいだけのことですが。 残りの2つはぼくが冷蔵庫のあり合わせで作った日本式の蕎麦のヴァリエーションです。まずはえのき春菊そば。その名のとおり春菊とえのきがトッピングされているだけのシンプルなものです。【材料】そば(茹でる)・春菊(5cm幅)・えのき(2等分)・鶏胸肉(そぎ切り)・そばつゆ 適宜【作り方】1. 鍋にそばつゆを沸かして鶏胸肉、春菊、えのきを煮る。丼にそばを盛って注ぐ。 以前書いた通り春菊を天ぷらにせずそのまま軽く湯がいただけのものが蕎麦とよく合うのですね。えのきは旨味が増すような気がします。麺の嵩増しにもなりますし。 ヴィジュアルを主眼にキクラゲそばを作ってみました。東京のそばつゆがいくら黒いと言ってもキクラゲの黒には及ばぬだろうという発想です。【材料】そば(茹でる)・キクラゲ(水で戻す/一口大)・揚げ玉・めんつゆ 適宜【作り方】1. 丼にそばをもってキクラゲ、揚げ玉を散らし、めんつゆを注ぐ。2022/11/6 せっかくやるなら溶き卵でもっと際立てた方が良かったかも。あとキクラゲはあくまで食感と割り切ったけれど、少ししっかり目に下味を付けても良かったかもしれません。再戦の余地がありそうです。
2023/01/12
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「万平ホテル」を出るとここに来るまでは舞う程度だった降雪が闇夜を白く染める程の振りに変化していました。ぼくはこれはこれで情緒があるから歩くのも悪くないと思ったのですが、同伴者がそこそこ酔っていて眠いと訴えるので贅沢してタクシーに乗車しました。歩くと遠く思えましたがタクシーに乗ると宿までは束の間でした。結構呑んでるはずなのに不思議と酔いの回りが感じられなかったのです。さて、どうしたものか。もう少し吞み足したいところなので,同伴者を宿に送るとその足でコンビニでも探そうと駅方面に向かって歩き出します。さすがに駅まで行ったらコンビニの一軒もあるだろうと高を括っていたのですが、結局ホントに駅近くまで歩く羽目になりました。ここまで歩いのだからせっかくなのでちょっと酒場でも探して軽めに引っ掛けて行こうと人通りの途絶えた夜道をうろつくのですが、営業しているのはわずかばかりのスナック程度です。しかしこの辺りに古びた酒場があるはずです。まだ入ったことはないけれどかつて見掛けたことがあります。それにしても夜の軽井沢が寂しいってのは知っていたけれど、記憶していた以上です。そのくせ街灯は充実していてちっとも暗くないところがむしろうら寂しさを増しているようです。まあ別荘族の多くは車で移動するのだろうから駅前というのがさほどの意味合いを持っていないのかもしれないですね。 お邪魔したのは「貴華」です。軽井沢では数少ない古びた居酒屋のようです。まあ、軽井沢という土地では珍重されるのかもしれませんが、都内とかにあったとしたら素通りしてしまいかねないって程度の古び方ではあります。何にせよほとんどやってる店もない状況にあってこの酒場の存在はぼくだけでなく多くの地元の方にとって安らぎを感じさせてくれる存在なのではないでしょうか。さて、店内に入ります。外観のぶっきらぼうな感じと違って店内は広くてゆったりした造りになっていました。一般的な居酒屋とはどこか違うかなあと感じたですが、その理由はじきに判明するのです。お客さんの入りは、まあ混んではいないけれど、それなりに卓は埋まっています。席が埋まっていると書かぬのはグループ客よりも一人客が主流だったからです。さて、どうしようか。と品書きを眺めてみると、なるほどねえ。こちらは居酒屋よりも中華寄りの定食屋に寄っているお店のようですね。分かってみると赤いデコラの卓も中華料理店のそれに見えてきます。畳張りのスツールは居酒屋のもののように感じられはしますけど。さて、食事系の充実に比すると酒の肴はごく限られています。さほど食べたいわけではなかったけれど焼鳥を頼むことにします。そういやこちらのお店、全般に強気な価格なのは観光地価格というよりは地方都市の居酒屋にありがちな価格設定に準じているということのようです。ウーロンハイはいいお値段でありますが、とんでもなく濃いかもって思ったりもしたけれど、それはそうでもなくてむしろジョッキのデカさで金額との釣り合いを取っているという気がしました。焼鳥が出るまで随分待たされてしまいました。他のお客さんたちも注文の品が届くのを焦れるでもなくのんびりと待っています。この界隈の人たちは余りあくせくしたりしないのかしら。焼鳥は串打ちから注文のたびに行っているのでしょうか、仕上がりはどことなく自分ちで焼いた焼鳥のような素朴な味わいでまあこういう普通さも案外悪くはありません。といったところで、若いグループが入ってきたので席を立って宿路を急いだのでした。
2023/01/11
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子供の頃、実家の台所の引き出しにはいつだって松茸の味お吸い物が入っていました。それは実家でこのインスタントスープが愛飲されていたからではありません。両親は頻繁にテレビCMが放映されていてタレントたちがさも美味しそうに飲んでいる姿を見るにつけついうっかりと背中を押されたつもりで買ってしまったらしいのです。それ以前から永谷園が販売している各種のお茶漬けの素を好んで食べていたりもしたものだから、きっとこの吸い物の素も美味しくないはずがないと思い込んでしまったのです。ところがこれが大間違い。ぼくはもともと松茸なんていうきのこそのものの味など知らなかったのに加えて、経年劣化でかなり古くなっていたこともあったと思うのですが、ひどく不味いと思ってしまったのでした。以来、松茸を食べる機会はそこそこあったけれど、ちゃんとこれが松茸なのかと思えるだけのしっかりした量を口にしたのは一度きりなのです。それも随分昔のことになってしまったのですが、まあ本物の松茸のことはここではどうでもいいのです。その際、松茸ってのは独特の香りがあるのだなあということと慣れてしまえばなかなかいい香りのように思えてしまうことでした。分かった時点でたまにペラペラの切り身の浮かんだ土瓶蒸しなども美味しいと感じられるようになるから不思議なものです。苦手だった臭いも味さえ良ければいい香りへと一転したのです。然らば永谷園のロングラン商品にもそれだけの理由があるだろうと、ちょくちょく松茸の味お吸い物を購入することになったのです。つまりはインスタント製品ではあるけれど確かに本物の松茸の風味が感じられるようになったのです。嫌いな臭いが好みの味を知ったことで)味覚によって)でくつがえされたということです。ならばならばとようやくこの永谷園のヒット商品を本物の松茸をしたうえで食べることになったのですが、ああ確かに松茸っぽいかおりがすることを納得したのでした。今ではめったに買うことはないけれど、たまに折詰弁当などを貰った時にこの吸い物を添えたりもするようになったのです。 この商品を使ったレシピは永谷園のHPにいろいろと公開されています。余り参考にはしなかったのですが、このインスタント吸い物と他の食材を組合せにインスパイアされていくつかを作ってきました。まずは、シンプルに松茸の味お吸い物のそばになります。【材料】そば(茹でる) 1人前/松茸の味お吸い物(永谷園) 1袋/長ねぎ(小口切り) 3cm/水 適宜【作り方】1. 丼に松茸の味お吸い物を入れて湯を加える。そばを加えて長ねぎをのせる。 いつもの吸い物にそばが入っているだけ。昔のこの粉末はケミカル臭が感じられましたが、今ではかなりその嫌な臭いからも解放されているからこうして日々の料理に取り入れることができるようになったのです, 松茸の味お吸い物のチャーハンを作りました。中華風にラーメンスープを使う代わりに和風だしを使うレシピになります。【材料】ごはん 1膳分/松茸の味お吸い物(永谷園)/卵 1個/小松菜(2cm幅) 1束/長ねぎ(小口切り) 3cm/サラダ油 小さじ2【作り方】1. フライパンにサラダ油を熱して溶き卵を炒める。ごはんを加える。松茸の味お吸い物、小松菜、長ねぎを加える。 これは相当多めのごはんを使わないとかなり塩っ辛くなってしまいます。具材を多くしてもいいかもしれません。が、これならほんだしでも使った方が安上がりだろうなと思いました。 ほぼ似たような松茸の味お吸い物スパゲッティを作ってみます。チャーハンの味加減を参考にして分量を調整しました。スパゲッティ(茹でる) 120g/松茸の味お吸い物 /鶏肉(一口大/茹でる) 30g/チンゲン菜(2cm幅) 3枚/赤唐辛子(砕く) 1本/水 50ml/鶏油・胡椒 適宜1. フライパンに鶏油を熱して鶏肉、小松菜、赤唐辛子を炒める。スパゲッティを加える。松茸の味お吸い物、水を加える。皿に盛って胡椒を散らす。 思った通りの仕上がりですが、赤唐辛子が案外この吸い物には向いているようです。汁気を多めに残してスープスパ風にするのも思った以上に楽しいものでした。
2023/01/10
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避暑地っていうのは、基本的には俗世間の喧騒から離れることで静寂さを求めるというのが真っ当なあり方だと思ってはいますが、だからといって別荘なりペンションなどの宿泊施設に閉じこもりっぱなしって訳にいかぬ人が多いのが実情でありましょう。事実、別荘に一定期間滞在するってことになると本宅での生活ぶりをある程度までスライドしたものとなるのであろうから、例えば食料の調達も定期的に必要となるはずです。そうなるとぼくにはあえて別荘を持つことに意味を見出せなくなるのです。例えば武田百合子氏の『富士日記』なんかを読んでいても百合子氏は本宅以上に忙し気に舵をこなし、たまに映画を見に行ったりしています(例えばばかりになるのは、別荘住まいをしたことがないから)軽井沢の場合であれば避暑地という位だから本宅のある例えば東京都内の酷暑を避けるという意味合いがあったはずなのです。しかし昔ならともかく温暖化に歯止めの掛からぬ現代にあっては高所にある軽井沢ですら夏場の日中はかなりの高温になるのだろうからせいぜいが避酷暑地といった意義しか持ちえぬと思うのです。冬場なんかだとスキーなどのレジャーを楽しみたいとかの積極的な理由がない限りは寒く足元も不便なばかりであるし、光熱費も高額になることが見込まれます。とまあぼく自身は別荘を所有することには何ら関心もないのですが、金持ちには金持ちなりの理由があるのだと思います。自身の成功の証にするとか所属する社交界における身分証明のためとかまあ金持ちには金持ちの諸事情もあるんじゃないでしょうかね。まあ、じっとしていられなく性分のぼくは別荘よりは面倒事も少ないといった消極的な理由に加えて憧れの建築に泊まれるといった積極的な愉しみも併せ持つ何らかの魅力あるホテルに泊まることを選択するだろうなあ。 とまあそう思わせてくれるであろうホテルの一軒に「万平ホテル」があります。すでに書いた通り同ホテルには今回結局泊まり損ねたのですが、先般書いたようにティーラウンジでゆったりと高揚を眺めて過ごすこともできてそこそこ堪能したのですが、実のその前夜には「万平ホテル バー」を訪れていたのです。ビストロを出るとしんしんと冷え込んで雪も舞う暗い夜道を同ホテルまで歩きます。かなりの寒さで思った以上に遠いと思った道中でしたが翌日歩いてみると思った以上に呆気なく歩けてしまいました。人の脳が感知する距離感なんてものは体感だったり心理的な要因で容易に変化を被るもののようです。ホテルの意匠の素敵さについてはあえてここでは語るまい。1階のエントランスホールを抜けてロビーの先にはレストランがあるのですが、その隅から伸びる客室に続く廊下のすぐのところにバーの扉はあります。その慎ましい造りがなんともクラシカルです。席の有無を尋ねると少々お待ちくださいとのことですが、なんのなんの展示室を眺めたりレストランのメニューを眺めたり、ロビーのあちこちの椅子に腰かけたりして待つのが少しも苦になりません。やがて声が掛かって通されたのは奥の広いソファー席でした。でもやっぱり特等席はカウンターなんでしょうね。麗しき美女3名が静かにカクテルを召し上がっておりました。皆お一人様のようです。ぼくなどがそこにいても絵にならないから彼女たちがそこにいるのが正解なのでしょう。こういう美しいバーというのは何よりも見た目が大事ですから。こちらでは、オリジナルのカクテルを中心にいただきました。霧の軽井沢、軽井沢の夕焼け,プリムローズ。〆にはベタですがマティーニを。ここのお酒はいやしくがっついて呑むのはよくないですね。じっくりと時間を掛けてこの場の雰囲気に浸りきるべきです。だとするとやはりベッドまですぐのここに泊まるべきなのでしょうね。
2023/01/09
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これを書いているのはまだクリスマスも迎えていません(大晦日や正月三が日にブログなど書きたくないし明けてからもしばらくはやる気が湧かないから懸命にストックしています)が、きっとこれをアップする予定の1月8日にもなるとそろそろおせち料理やもちにも飽き飽きしていると思われ(っておせちは元旦に食べつくしているだろうし、もちも少量だけしか用意していないのでとっくに食べつくしているけれど)、前日には七草がゆで体調も整えている(ぼくはきっと食べないと思う。嫌いじゃないんですけど)からそろそろカレーが食べたくなるはずです。というか、せっかくだから年末から1月8日までカレー断ちをしてみようかななんてたった今思い付いたのでした。「おせちもいいけどカレーもね」ってCMで言われるまでもなくこれまでもずっと変わらずカレーを愛する気持ちは変わることがなかったのですが、抑圧された愛情を解き放つという快感を知りたいという欲求が突如沸き起こったのでした。なんてことを書きはしたけれど、って今から始めたら2週間以上あるしなあ、とても耐え切るだけの自信はないですね。ていうか仮に我慢に我慢を重ねてもその我慢に見合うだけの価値が生じることはまず起こり得ないことは経験的に知っています。だからきっと三が日だろうと食べたければきっとカレーを食べちゃうことになっているんだろうなあ。 ヨーロッパではカレーは普通に食べられているんですかねえ。日本のカレーはイギリスからカレー粉がもたらされたことがきっかけとなっているようですが、今ではイギリスで一般家庭でカレーが作られることは稀有になったようですし(チキンカツカレーの人気が出てきていると耳にしたような)、ポルトガルではCALRIなるカレーがありますが、そこまで普及しているのか疑問があります。ドイツのカリーヴルストはカレー風味の調味料みたいなものだしねえ。でも以下のサイトを見るとデンマークでは昔からカレーが食べられているらしいのですね。北欧のおやつとごはん 「辛くないミートボールカレー Boller i Karry」https://hokuogohan.fukuya20cmd.com/2020/03/03/212/ボーラ イ カーリ(ミートボールカレー)【材料】ごはん 1膳分/固形コンソメ 1個/水 500ml【ミートボール】豚ひき肉 450g/玉ねぎ(みじん切り) 1/2個/卵 2個/小麦粉 大さじ2/牛乳 100ml/塩・胡椒 適宜/【カレーソース】玉ねぎ(5mm角)・りんご(5mm角) 1/2個/バター 大さじ2/カレー粉 大さじ1.5/小麦粉 大さじ2/牛乳 120ml/塩・胡椒 適宜【作り方】1. ボウルに【ミートボール】の材料を入れて混ぜる。ボール(直径3cm)状に成形する。鍋に湯を沸かして固形コンソメを溶かす。【ミートボール】を茹でて取り出す。2. フライパンにバターを熱して玉ねぎを炒める。カレー粉を加える。小麦粉を加える。1.の茹で汁(350ml)を加える。牛乳を加える。塩、胡椒する。1.を加える。皿にごはんを盛ってかける。 カレーっていえばカレーなんですけどねえ。ぼくにはちょっとマイルド過ぎてぼんやりした印象に思えました。分量を調整したらきっとぼく好みの味に近付けそうですが、まあ家庭料理ってのはそんなものなのでしょうけど。それにしてもミートボール入りのカレーってのは楽しいですね。日本風のカレーで作ってみようかな。 茹で置いたままのマカロニがあったので、思い付きでマカロニカレーに仕立ててみました。【材料】ごはん 1/2膳分/マカロニ 50g/豚ひき肉 30g/玉ねぎ(薄切り) 1/4個/ニンジン(銀杏切り) 1/4本/トマトペースト 大さじ1/にんにく・生姜 小さじ1/サラダ油 小さじ1/カレー粉・小麦粉 小さじ2/顆粒コンソメ 小さじ1/ウスターソース 小さじ2/塩 適宜【作り方】1. 鍋にサラダ油を熱してにんにく、生姜を炒める。豚ひき肉、玉ねぎ、ニンジンを加える。トマトペースト、カレー粉、小麦粉を加える。マカロニ、水、顆粒コンソメ、ウスターソースを加えて煮る。塩を加える。皿にごはんを盛ってかける。 う~ん、まさしくカレーにマカロニが入ってるってだけの料理でした。ちっとも不味い訳じゃなくてカレーにプニプニとした新食感が加わっていてそれは楽しいのですが、味に関してはまったくマカロニが影響を及ぼしてはいないようでした。まあそりゃそうですね。 うえやまとち著『クッキングパパ』のタバスコカレーを作りました。ふんだんにハーブを使うこと、タバスコの辛酸っぱさが加わるというかなり無茶に思える配合ですが、果たしてどうでしょうか。【材料】ごはん・豚バラ肉・玉ねぎ(みじん切り)・ニンジン(みじん切り)・じゃがいも(一口大)・ピーマン(みじん切り)・にんにく・カレールー・タバスコ・赤ワイン・オリーブ油・塩・胡椒・【スパイス&ハーブ】パプリカパウダー・ナツメグ・ドライローズマリー・ドライタイム・ドライオレガノ・ドライバジル 適宜【作り方】1. 鍋にオリーブ油を熱して玉ねぎ、ニンジン、ピーマンを炒める。【スパイス&ハーブ】、塩、胡椒を加える。水を加えて取り出す。オリーブ油を熱してにんにくを炒める。豚バラ肉を加える。赤ワインを加える。水を加えて野菜を戻す。カレールーを加える。タバスコを加える。皿にごはんを盛ってかける。 うえやま氏のレシピは、参考にしておきながら乱暴な物言いですが、一般的なレシピのセオリーからはかなり逸脱した、何となく思い付きみたいな食材の組合せがあるように思えます。でも実際に作って実食しているとのことで、その点では信用しています。まあ時には大外れもありますが。これは想像よりもずっとしっくりとハマっていました。 エビフライカレーを作ることにします。って普通のカレーにエビフライをのせりゃいいだけですが、それじゃあまりにも工夫が足りないってことで、うえやま氏お得意のカレーとビーフシチューのルーのミックス使いを援用しました。ついでにタルタルソースも手作りしてのせてみました。【材料】ごはん 1膳分/豚肉・玉ねぎ(薄切り)・ニンジン(薄切り)・じゃがいも(一口大)・マッシュルーム(薄切り)・カレー粉・ビーフシチュールー・ウスターソース・トマトケチャップ・顆粒コンソメ・サラダ油・水 適宜/エビフライ 1尾/タルタルソース 適宜【作り方】1. 鍋にサラダ油を熱して豚肉、玉ねぎ、ニンジンを炒める。カレー粉を加える。じゃがいも、マッシュルーム、水、顆粒コンソメを加える。ビーフシチュールー、ウスターソース、トマトケチャップを加える。皿にごはんを盛ってかける。エビフライ、タルタルソースをのせる。(参考)タルタルソース【材料】玉ねぎ(みじん切り) 1/4個/ケーパー(みじん切り) 大さじ1/コルニッション(みじん切り) 5個/マヨネーズ 150g/マスタード・パセリ 小さじ1/卵(茹でる/みじん切り) 1個/塩・胡椒 適宜 まあ、美味しいですね。でも手間をかけた割には案外平凡な仕上がりになったかも。特に主役のエビフライは単独でも十分なご馳走だからタルタルソース添えてそのまま食べた方が良かったかも。
2023/01/08
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ぼくはパンが大好きなんですけど、パンっていう食品は悲しいかなどうしたって満たされた気分にはなれないのです。というのがぼくの食習慣に問題があるのだろうと思っているのですが、とにかく早食い傾向のあるぼくの場合、いくらパンを食べてもちっとも腹に溜まった感じが得られないのです。口中にある時点ではとても美味しいけれど嚥下した時点でその幸福体験はすでに遠く過去のことのようになってしまうから満足感を得ようと次々と口中に放り込んでしまうのです。パンっていうのは口中の水分を奪ってしまうので大概の場合、スープだったりコーヒーだったり場合によってはワインなどの酒類を伴って摂取しているから一般的に粗密なパンの隙間も埋まってそれなりのボリューム感があるはずなんですけどね。デンプン質は消化、分解が早いと言ってもさすがに食べたその場で栄養として取り込まれるってこともないだろうし。でも考えようによっては実はいくら食べても満足いかないってのは良い事なんじゃないかとも思えてきました。当たり前ですが、好きなものを好きなだけ食べられるってのは物凄く幸福なことではなかろうか。近頃、例えば肉とかを食べてもすぐに満腹になってしまうのですが、満腹するまでに要する時間は非常に短時間であります。仮に200gのステーキを食べるとして、それを終えるまでに要する時間は恐らく5分程度です。肉の場合はわずか5分程度しか幸福を引き延ばせないということです。それに引き換え仮に5分で2個のパンを食べたとしてまだまだ満足していないだろうから4個、6個と幸福時間を長持ちさせることができるのではないか。そういえばこれまでパンを満腹するまで食べたことがなかったように思うから、いつか食べ切れない量(って限界を知らぬから想定の倍量位は用意した方がいいかも)のパンを食卓にのせて、限界まで食べてみたいとちょっと考えてはみたけれど、いい大人だしきっとそんなことしないんだろうなあ。 ぼくの好きな喫茶店に浅草の「珈琲アロマ」があります。カウンター喫茶ってのがとてもいいのですが、大阪なんかではちょくちょく見掛けましたが、都内には少ないからとても貴重なお店です。ここでオニオントーストってのを提供していたんですね。恥ずかしながら喫茶店ではほとんど食事はしない(ひと頃、ナポリタンにハマったことはありますが)のでこのレシピを見るまで知りませんでした。【材料】食パン(ペリカン/トースト) 2枚/玉ねぎ(薄切り)・ピクルス(薄切り)・マヨネーズ・マスタード・塩 適宜【作り方】1. 食パンにマヨネーズ、マスタードを塗って塩を散らし、玉ねぎ、ピクルスを挟む。 残念ながらペリカンの食パンが手元になかった(最近では上野のエキュートでも買えたりするからそれほど入手困難って訳でもないんですけどね)のでちっとも忠実ではありませんが、なるほどそれでもなかなか美味しいですねえ。ハムとか茹で卵なんかを挟みたくなる誘惑に駆られますが、これは余計な具材を加えないところに妙味があるようです。 玉ねぎがあるなら、長ねぎもいけるだろうと、ねぎトーストを作ってみました。【材料】食パン 1枚/長ねぎ(斜め薄切り) 1/2本/溶けるチーズ 適宜/マヨネーズ 小さじ1/【トッピング】ごま油・しらす・味噌・醤油・胡椒・にんにく 適宜【作り方】1. 食パンにマヨネーズを塗って長ねぎをのせ、溶けるチーズを散らしてトースターで焼く。 焼いたねぎが美味しい事は分かり切っていたけれど、パンにも合うんですねえ。今回は火を通したねぎにしましたが、今度は生のねぎ(この場合は小口切りもしくは粗みじん切りにしてごま油と醤油の風味を加えるのが良さそうです)で試してみたいと思います。 久住昌之原作・水沢悦子作画『花のズボラ飯』からシャケトーです。シーチキンじゃなく鮭フレークというのがポイントですが、新味には欠けますね。【材料】食パン(トースト) 1枚/鮭フレーク(マヨネーズと混ぜる) 大さじ3/マヨネーズ 適宜【作り方】1. 食パンに鮭フレークをのせてトースターで焼く。 まあ、悪くはなかったけれど、ちょっとしょっぱいなあ。シーチキンと同様、キャベツのみじん切りやコーンと合わせた方が良いのではないでしょうか。 永谷園のホームページで見掛けた(と思います)お茶漬けの素のチーズトーストを作ってみました。【材料】食パン 1枚/溶けるチーズ 適宜/お茶漬けの素(永谷園) 1/2袋【作り方】1. 食パンに溶けるチーズ、お茶漬けの素をのせる。トースターで焼く。 これまたちょっとしょっぱいなあ。いっそのことトーストにバターを塗って(バターの風味と会いそう)、その上にごはんを盛ってお茶漬けの素、チーズを散らして焼くってのはどうでしょうか。
2023/01/07
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若い頃は、軽井沢に対してどうも好ましくない印象を抱いていました。というのが、別荘地のはずなのにチャラチャラしているという印象がこの土地にはあると刷り込まれていたからです。テレビなどで照会される軽井沢は、気取った身なりのスカした人々が旧軽(地名をこうして略するのをぼくは本当は非常に嫌っています。新宿をジュクって言ったり、池袋をブクロって呼んだり、東京人ぶりたい田舎者は門前仲町をモンナカと呼ばずにナカチョウなんて言ってみせたりと端的にウザイのであります)をそぞろ歩きする様子が映し出されていたりするのを苦々しい思いで眺めていたものです。いやいや別に軽井沢も何もかもがチャラいと言っているわけではないのだ。別荘に滞在していても人は食べねば生きていけぬから食料品店があってもいいと思う。別荘持ちは基本的に金持ちが多いはずだから高級なブーランジェリーやパティスリー、レストランなどの飲食店かがあってもいいと思う。美味しいものを食べたら美味しい酒も呑みたくなるだろうから居酒屋やバーがあってもいい。買い物の後なんかに休憩で喫茶店に立ち寄りたいというのもよく分かる。ぼくが気に食わないのは、ガキ向けの店のことなのだ。親に連れられてくるような年代の子供はまあ目をつぶるとしても、勉強もせずに遊んでばかりいる(遊ぶ程度の小金を持っている)ようなおバカサークルのような若者グループ向けの店はぜひとも軽井沢から淘汰されることを切に願うのだ。まあ、いつの時代であってもその世代のガキというのは世間から疎まれるものであるし、彼らもそのようにあえて振舞うものでもあるのだからこの発信力の極端に弱いブログでいくら語ろうと何ら世間に影響を及ぼすことはないのだろうなあ(と言いつつも「この冗長で興味のない映画感想文が検索に」引っ掛かって迷惑をかける程度の影響はあるようです)。 さて、初日(1泊2日で初日ってのも違う気がするけれど)の夜は宿(万平ホテルを諦めた以上は安価な宿に泊まることになんら支障はないのであって、しかも場所は旧軽井沢の入口という利便性。ピリ辛ニララーメンで知られる町中華風のお店の側)からも数分の距離と至極便利な「ブラッスリー シュエット(Chouette)」にお邪魔することにしました。ここに決めた理由はいくつかあるのですが、最も切実だったのが、勢い余って購入しすぎてしまった長野県版Go To Eatキャンペーン『信州プレミアム食事券』を消化することが第一義だったからです。どこかしこでも使えるって訳じゃないからディナー時に利用するのがもっとも効率が良かったのです。こちらはブラッスリーを銘打っているけれど、ブラッスリーよりは格上、レストランよりは下回るちょうどビストロらしいお店でありました。内装はやや雑駁とした印象ですが、そこがビストロらしいとも感じられます。先客は若いカップルのみ。黙々とほとんど会話もなく召し上がっておられる。ワインを呑んでいないようだけど近頃酒など必要ない若い人が増えているようですね。ぼくの知人にぼくなど足を踏み入れることを憚られてしまうような高級フレンチに定期的に訪れているのがいるのですが、聞くとランチ利用がメインでしかも彼は酒を呑まぬからなあ。恐らくぼくがディナーに要する費用の1/3~1/4程度で済ませることができそうであります。それなら酒抜きのランチに行けばいいじゃないかって考え方もあるのだろうけれど、ぼくにはそうするつもりなど微塵もないのだ。酒なしというなら敢えて高級フレンチになど行きはせぬのだ。ということでプレフィックスのメニューからサンマのスモーク、魚介のスープ、鴨のコンフィ、デザート、エスプレッソをセレクト。お手頃価格なお店だけあって高級フレンチとまではいかぬのでしょうが、ぼくにはこれで大いに満足のいくところであります。自宅ではここまでは丁寧に調理できぬと納得できる料理であれば外食するだけの価値があるというものです。サービスでメインの一品を少量ご馳走にもなってしまい大変気分よく過ごさせていただきました。店を出る頃には地元のファミリーとお達者クラブメンバーが集っていて、店内は一挙に賑やかになったのでした。ちなみにご老体方の食べっぷりをしばし眺めたのですが、彼らの健啖にはやはりいつものように驚かされるものがありました。
2023/01/06
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知ってるはずなのに、なぜか現物を目の前にすると勘違いしてしまうことやモノがあるものです。知識がなくてつい見た目に誤魔化されてしまうのは人間の性とある程度は諦めるしかないのでしょうが、知識があってなお見た目に欺かれてしまうのは愚の骨頂であり人間としての脇の甘さであると言われても致し方ないことであります。例えばある女性が性悪だと分かっていてもその美貌につい誘惑されて身を滅ぼすなんていうベタな物語がありますが、未だに斯様に手垢の付いた物語が流通していることを思うと人が見た目に欺かれてしまうのは人である以上は免れないことなのかもしれません(視力を失った人であっても想像上の見た目に惑わされることがあるという意味では同様かもしれないと思っています)。何を言いたいかというと春雨は見た目は超低カロリーってつい思ってしまうけれど、実はそれなりにはカロリーがあるということなのです。てなことはまあ多くの方がご存じだと思うのですが、ぼく(に限らずきっと多くの方が)はついそれを調理したり、口にしたりする際には超低カロリーと勘違いしてしまうのです。というのが春雨ってつい海藻の一種とかに思えてしまうからだと思うのです。海藻は間違いなく超低カロリー食品(カロリーSlism:https://calorie.slism.jp/category/9/を参照してください)で、そのつもりでうっかり食べ過ぎると思った以上のカロリーを摂取してしまいかねないのです。ちなみに春雨のカロリーは水や茹で戻した状態でじゃがいもなどのデンプンから作られた春雨は76kcal、緑豆春雨は78kcalとのこと。ちなみにこうした食品のカロリー表記で乾物を乾燥した状態のみで記載している例をよく見るけれど、できれば水で戻した状態だったり油で揚げた状態など一般的な調理の方法に応じて併記して欲しいところです。茹でたスパゲッティのカロリーが150kcalであるとのことだから春雨はその半分程度のカロリーはあるっていうことになります。スパゲッティがメインを張れる食材であるのに比して春雨はサイドメニューに据えられることが多い事を鑑みると無視できぬものとなります。 でもカロリーはそれなりに思いとしても独特の歯切れの良さとするりとした口当たりが恋しくてついつい食べたくなることがあります。てなわけでまずは定番の中華春雨サラダを作ってみました。【材料】春雨(茹でる) 20g/きゅうり(細切り) 1/2本/ハム(細切り) 3枚/卵(砂糖を加える) 1個/砂糖 適宜/鶏がらスープの素・ごま油 小さじ1/酢 大さじ2/薄口醤油 小さじ1/白ごま 適宜【作り方】1. フライパンにごま油を熱して卵を炒める(炒り卵)。2. ボウルに春雨、鶏がらスープの素酢、薄口醤油を入れて混ぜる。3. 皿に春雨を盛ってきゅうり、ハム、炒り卵をのせ、白ごまを散らす。 ああ,安心の味ですね。子供の頃は貧乏臭い料理と思っていましたが、今では酒の肴の一品としてぼくの中では一定の位置を占めています。某立ち呑み店の手作りのが好きなんですけど、どうもその味には達することができていません。特に秘訣はなさそうなんだけどなあ。 これまた定番のひき肉と白菜の春雨煮を作りました。これは本当に簡単な料理なんですけどねえ。酒の肴にも飯の友にも優秀な総菜であります。【材料】豚ひき肉 100g/白菜(芯:1cm幅/葉:ざく切り) 5枚/春雨 40g/ごま油 小さじ1/水 200ml/鶏がらスープの素 小さじ1/2/酒 大さじ2/醤油 大さじ1/砂糖 大さじ1/2【作り方】1. フライパンにごま油を熱して豚ひき肉、白菜(芯)を炒める。水、鶏がらスープの素、酒、醤油、砂糖、春雨、白菜の葉を加える。 なぜか写真が出てこないからまったく別物の鍋料理写真をアップ。まあ大体似たような材料だからいいでしょう。ラー油や酢で味に変化をつけるのもいいですね。具材もキクラゲやえのきなど相性のいいものが多くありますし、卵でとじて丼物にするのも良さそうです。応用範囲の実に広いいい料理だと思うのです。 春雨は無味無臭の淡泊な食材でありまして、食感だったり喉越しだったりはあるものの、基本的には他の食材のエキスを吸わせて味わうものです。なので、当然ながら様々なスープに合わせることができます。今回は酸辣湯に加えて酸辣春雨としました。【材料】豚肉(細切り/塩、酒を揉み込む/湯通し) 70g/塩・酒 適宜/干し椎茸(水で戻す/千切り) 2枚/キクラゲ(水で戻す/千切り) 4枚/タケノコ(千切り) 50g/春雨 30g/絹豆腐(細切り) 1/2丁/長ねぎ 1/2本/卵 2個/鶏がらスープの素 大さじ1/水 800ml/赤唐辛子(砕く) 1本/塩 小さじ1/2/醤油 大さじ1/砂糖 小さじ2/片栗粉 大さじ2/黒酢 大さじ1/胡椒 小さじ1/2/ラー油 適宜【作り方】1. 鍋に鶏がらスープの素、水、赤唐辛子を入れて沸かす。豚肉、干し椎茸、キクラゲ、タケノコ、長ねぎを加える。塩、醤油、砂糖を加える。春雨を加える。豆腐を加える。水溶き片栗粉を加える。溶き卵を垂らし入れる。黒酢、胡椒を加える。器に盛ってラー油を垂らす。 ああ、冬場には温まってとてもいいですねえ。トマト系、クリーム系はもちろんのこと、カレーにだって使えそうです。でも気に入ったからって食べ過ぎには注意が必要ですね。
2023/01/05
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という訳で軽井沢にやって来ました。今回は諸事情により一人旅とはできなかったので自由度がかなり低いのはやむを得ないところです。いい年をして団体行動が苦手ってのも大人げないとは思いますが、どうもぼくには協調性に欠けるところがあります。それは子供の頃の修学旅行の苦い思い出が発端となっている気がします(こうした苦い思い出といった程度の記憶を近頃「トラウマ」という用語で語ったり綴ったりする用例が見受けられますが、ぼくには実際に「トラウマ」により心的外傷を発症する人のことを思うとこれは受け入れがたい事であります)。ともあれ、ぼくは修学旅行を目前として親の転勤に付き合わされ、親しい友人たちと旅することができなかったばかりではなく、ほとんどコミュニケーションを取ったことのない他人と寝食をともにしなくてはならない苦痛に当時は親を恨んだりもしたものでした。それもまあ今となっては悪い面ばかりではなかったと思えるようになりましたが、確かにそれで団体行動が苦手なだけじゃなく嫌いになったように思えるのです。といった文章を続けるとまた「冗長」であると非難の言葉を浴びせられもするだろうからこれ位にしエ、まずはバスに揺られて腹も減ったので、何かを胃に収めたいところです。好都合にも同伴者はハルニレテラスを眺めるというので、一人食事をしに目当てのお店に向かうのでした。 やって来たのは、「しらいと」です。軽井沢で駅から徒歩圏内で立ち寄るべきと以前から目を付けていたお店になります。目を付けた店というのがそもそもの話、両手に足らぬ程度しかないから、ここがやってないとなるとひどく残念なことになるのですが、その杞憂もなんのその平常操業されていました。なんとかリゾートの俗物極まりない施設は大いに客を集めていたのにこちらはお客は入っていません。それでもどういう訳か店の女将さんは、ちょこまかと何やら忙しそうに動き回っています。カツみそラーメンと日本酒をお願いしました。非常に直接的なネーミングの料理で、出てくる料理も全く想像力を働かせることなく想起できてしまうのでした。分かりやすさの割には世間でそうは出逢わないというのも不思議なことではありますが、パン粉の衣がラーメンスープに浸かってベッショりとなるのを好まぬ人も少なくないのだろうなと想像しましたがどうなんでしょうねえ。唐揚げに近いパーコー麺なんかが一般に普及しているようですが、ぼくはどちらも好きだし、あまり食べる機会のない者の方が楽しいですしね。他にも食べたい品はありましたが迷うことなく即決しました。コップ酒を呑んでいると女将さんが召し上がりますかとお浸し風の小鉢を差し出してくれました。ちょっと見慣れぬルックスのそれはピーマンの葉っぱの煮付けだそうです。これが癖がほとんどなくて柔らかいのにグズグズに溶けたりもせずに実に美味しいのですね。どうして世の中であまり食べられていないのか不可解なほどです。一方、カツみそラーメンはというと完全に想像の範囲内に収まるもので極めて普通に美味しく頂きました。こちらの女将さん、最初は少し人見知りっぽい印象でしたが実際にはよくおしゃべりになる方でとても楽しいひと時になりました。 そばには「楚ば処 ながめ」があってこちらも目を付けていた通りちょっと良さそうですし、駅近くの「丸屋食堂」はお休みなのは知っていたのですが、実物を見るとやはり入りたかった(昔、S氏にここの存在を教えて彼はしっかり堪能していてそれがまた悔しい)。S氏は「丸屋食堂」を訪れた夜に再び中軽井沢駅に引き返してきて「大衆酒場 あすなろ」に立ち寄ったけれど、その際には一見客はお断りしていると丁重に断られたとのことだったけれど、ぼくは同伴者もあり、みすみす見送らざるを得なかったのですが、果たして入れてもらうことはできたのでしょうか。
2023/01/04
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近頃、メキシコで代表的な青唐辛子であるハラペーニョが大いに気に入っています。子供の頃、知ったかぶりの友人が赤い唐辛子より青い方が辛いというようなことを吹聴していたのを信じてしまったことがあります。これが根も葉もないデマであることを知ったのは、食べ慣れた赤ではない緑のタバスコを食べた時のことです。その時点ではたまたまぼくの口が青唐辛子の辛みを感じにくいのだろうと思い込むことでやり過ごしてしまおうと思いました。何せぼくの口が辛いと感知しない以上、緑のタバスコをあえて買い求める理由はなくなったからです。その後、赤と青の差異が成熟/未成熟の違いであることを知り、つまり唐辛子の辛さというのが色の違いではなくて品種の差異に依存していることを知りました。まあそうなんでしょうねえ。そんなこともあって余り辛くないハラペーニョへの興味は失せてしまっていたのですが、数年前、自分で育ててるという知人から譲ってもらったのを食べてから、そのマイルドな辛味に好感を抱くようになりました。っていうかこの程度の辛さが生でポリポリいける限界じゃないだろうか。どことなく柑橘系の香りもするようで前回書いたハラペーニョソースにすると実に幅広い利用ができそうです。 ということでまずはハラペーニョソースの活用例。っても無茶苦茶オーソドックスな遣い方ではあります。 ハラペーニョソースのマカロニサラダ(ちなみにこの写真の奥に写っている2本は日本の青唐辛子を酢醤油に漬けたもの)とハラペーニョソースのピザ 2種を作ってみました。辛いものは昔から好きでしたが、汗が噴き出るような辛さはもう求める年頃ではなくなりました。爽やかな辛さが感じられるこのソースが好きになったってことは、緑のタバスコも好きになったってことかな。いやいや、赤のタバスコもそれなりに使っても汗が出る程ではないから、きっと酢の量の加減で辛味が弱まっているのだろうと思うことにして今後はハラペーニョが安価で売っているのを見つけたら買い込んで自分で作って保存するようにします。 ハラペーニョクリームパスタを作りました。ブータン料理なんかもそうですが、どうも乳製品が辛いっていうことに抵抗がありました。そりゃまあウォッシュ系のチーズやブルーチーズなんかで辛味を感じさせるものはあるけれど、あえて唐辛子で辛くするなんてって思ってましたが、これが慣れると美味しいのですね。【材料】マカロニ(茹でる) 100g/粉チーズ 適宜/【ソース(ミキサーにかける)】牛乳 100ml/クリームチーズ 30g/ハラペーニョ 1本/顆粒コンソメ 小さじ1/3/塩・胡椒 適宜【作り方】1. フライパンで【ソース】を沸かしてマカロニを加える。皿に盛って粉チーズを散らす。 このソースも定番にしたい位美味しいですね。でもこれなら先のハラペーニョソースに牛乳を混ぜて、クリームチーズは加熱して溶かせばそれで済みそうではあります。 川津幸子氏の紹介しておられたデビルドハムです。昔は美味しいディップを作ると際限なくパンやクラッカーにのっけて摘まみましたが、近頃はさすがに厳しくなりました。【材料】ハム 200g/ハラペーニョ(缶詰) 50g/バター 40g/フレンチマスタード 小さじ1/塩・胡椒・食パン・ピクルス 適宜【作り方】1. 食パン以外の全ての材料をフードプロセッサーにかける。 2. トーストした食パン、ピクルスを添える。2022/6/25 これもまたオードブルにも食後のちょっとしたおつまみにのばっちりで食べ過ぎには要注意です。でもハムをフードプロセッサーにかけるのってちょっと抵抗はありますね。
2023/01/03
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実はもう随分時間が経ってしまったのでお蔵入りにするつもりでいたのですが、いざ[Delete]キーを押す段になって、それもちょっと惜しいかなと貧乏根性が首をもたげたのです。というかそもそもがこのささやかな旅を企画したのもそんな貧乏根性が発端となっていました。というのはgo to トラベルやらいう事業に便乗して憧れのクラシックホテルの一軒、万平ホテルに安価で泊れそうだということで慌てて予約したのはいいものの緊急事態がどうのってなことでお流れになってしまったのです。その際にせっかくだから贅沢しようと知人を頼って長野県のgo to eat(に準ずる)の食事券を大量に買い求めてしまっていたからさあ大変。うかうかしているうちにその食事券の使用期限も迫ってきたものだからもう万平ホテルに拘っている場合ではないと慌てて宿を確保し、池袋発の高速バスに飛び乗ったのでした。そんなドタバタとした出発だったけれど、さすがに日本有数の避暑地であります。多少事前準備がおろそかであってもしっかりと1泊2日を充実して過ごすことができました。 今回唯一の工夫は、西武高速バス千曲線で軽井沢駅前はスルーして星野温泉トンボの湯という停留所で下車した位でしょうか(昔の計画では町役場病院前で下車する予定でありました)。ご存じ星野リゾートの施設が集中するエリアになります。ハルニレテラスなる施設で早速土産物など物色したかというとそんなことはなかったのですが、それはまず置いておきます。今回はあくまでちょっとした観光とパン屋巡り、そして久々の喫茶巡りについて記録に留めることにします。 軽井沢高原教会、石の教会・内村鑑三記念堂は結婚式で使用中とのことで見学できずガッカリしつつも定評のある「haluta bageri」、「レイヨンヴェール」に立ち寄ることができました。この2軒で大量にパンを買ってしまったので、翌日の「フランスベ-カリー」では控えめに朝食代わりに食べるに留めました。いずれも個性があってとても良かったのですが、その感想をいちいち連ねるとキリがないので割愛です。 ひとしきり歩いてちょっとくたびれたので、「珈琲専門店 茶房 マリヤ」に寄ることにしました。こちらは喫茶趣味を抱く以前から何度かお邪魔していたのですが、改めてお邪魔してみるといいもんですねえ。軽井沢とは思えぬ閑静なエリアにあってその周辺の雰囲気と実に調和した素敵な喫茶店です。 「マリヤ」から中軽井沢駅まではすぐです。駅に着くと列車の待ち時間が結構あるみたいです。でも駅舎には図書館が併設されているのでゆったりと時間を調整することができてとても重宝です。駅と図書館をハイブリッドさせるのは実にいい取り組みに思えます。そのうちに軽井沢駅行きの路線バスがやって来たのでそれに飛び乗りました。この夜の宿が旧軽井沢近くなのでむしろ好都合です。この日のうちに軽井沢駅周辺まで散策してしまうと翌日の時間潰しが大変になります。 明くる日はあいにくの悪天候で突如猛烈な風雨が吹き荒れたりするので、ちょくちょく喫茶休憩を交えました。端正な構えの「茜屋珈琲店 旧道店」で葡萄ジュースを優雅にすすってみたり、イメージしていたよりずっと豪奢で味わい深い「珈琲 歌劇(カフェ・オペラ)」でつい寛ぎ過ぎてしまったりと久々にのんびりと喫茶時間を満喫したのでした。 その後、軽井沢聖パウロカトリック教会や軽井沢ショー記念礼拝堂などを眺めつつ、「万平ホテル カフェテラス」に出向きました。全般に閑散としていた軽井沢にあってここだけは大いに賑わっていました。名物のフレンチトーストを頂いてみたり、やはり名物のアップルパイを土産に買い求めたりと贅沢な時間を過ごせましたがまあちょっと騒がしかったかな。 といった次第で何だかんだと駆け足気味ではありましたが、やはり軽井沢は侮れぬなあと感じ入った2日間でした。ってまあ好きなだけ万平ホテルに泊まらせてやるぞと言われても、ぼくの場合は1週間もいるときっと退屈してしまうんだろうなあ。
2023/01/02
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コロッケってごくごくシンプルなものの場合、マッシュしたじゃがいもにパン粉をまぶして揚げただけのやはり極めてシンプルな料理であります。まあ、実際には、じゃがいもに下味を付けるのが一般的でひき肉などの具材を加えることも多くあります。また、パン粉の衣をまとわすには種に小麦粉をまぶしすことでのりの役目を果たす卵液を絡めることでくっつきを良くする必要があります。なので、非常に簡単な料理でありながらじゃがいもを蒸かすもしくは茹でるかしてからマッシュし、成形した後に衣を付けて揚げるという段取りを要するとても面倒な料理なのです。これが仮に一挙に大量に作るのであればまだしもでありますが、ほんの数個を作るためにこれだけの手数を要するということになるととても作ろうなんて気にはなれないのでした。というか、確かに揚げたてのコロッケは美味しいけれど、近頃市販されているものだってなかなか侮れない品質であるし、電子レンジの性能も上がっていて美味しく温めることもできるようになりました。しかも見切り品などを購入すれば自分で作るよりも安価で済んでしまう場合があることを思うとますます作る気力は萎えてしまうのでした。なので、コロッケを買う場合には1つはそのまま食べるとしても、残りはひと工夫する程度の手間を掛けたいと思っています。 ということで、まずはコロッケピザを作ることにしました。【材料】ピザ生地 1枚/コロッケ 1個/玉ねぎ(薄切り) 1/6個/ハラペーニョピクルス 適宜/溶けるチーズ 大さじ3/【ソース(混ぜる)】トマトケチャップ・マヨネーズ・タバスコ 適宜【作り方】1. ピザ生地に【ソース】を塗って玉ねぎ、ハラペーニョピクルス、コロッケ、溶けるチーズをのせる。トースターで焼く。 うん、これはそこそこ美味しいです。でも全くもって予想どおりの仕上がりでした。コロッケって地味だけど案外主張の強い総菜のようです。 これはかなり強引ですが、コロッケチャーハンを作りました。チャーハンを作ってその上にコロッケをのせるというのもありですが、それだとコロッケとチャーハンってだけのことに思えたので、せっかく小判型にまとまっているコロッケですが、刻んでごはんに混ぜ混むことにしました。【材料】ごはん 200g/コロッケ(1cm角) 1個/玉ねぎ(みじん切り) 1/4個/青ねぎ(小口切り) 5cm。/ウスターソース・醤油 小さじ1/塩・胡椒・サラダ油 適宜【作り方】1. フライパンにサラダ油を熱して玉ねぎを炒める。ごはんを加える。コロッケ、青ねぎ、ウスターソース、醤油、塩、胡椒を加える。 コロッケなので、味付けにウスターソースを使ったのがまあ工夫といえば工夫と言えるかな。これまたけして不味いって訳ではないけれど、コロッケのせチャーハンの方がきっと美味しく食べることができるはずです。 これはもう若い頃から作り続けているので間違いはないはず。コロッケ丼です。当時、椎名誠氏の著作で知った食べ方になります。まあ、ぼくにとっては馴染みのある料理なので安心感はあっても意外性は皆無のレシピです。【材料】ごはん 1膳分/コロッケ 1個/玉ねぎ(くし型切り) 1/2個/卵 2個/だし汁 80ml/醤油・みりん・砂糖 大さじ1/刻みのり 適宜【作り方】1. 鍋にだし汁、醤油、みりん、砂糖、玉ねぎを入れて熱する。コロッケを加える。溶き卵を注ぐ。丼にごはんを盛ってかける。刻みのりを散らす。 うん。やはりこれは美味しいなあ。カラッと揚がったコロッケを汁に浸してベッショりとさせることの是非についてはお答えする用意はありません。ダメな人はどうにも受け付けられないかもしれません。天ぷら同様に温かい天ぷら蕎麦が大丈夫な人なら恐らく大丈夫かと。 ともあれコロッケは基本的にはそのままで食べるのがベターで、冷蔵庫で数日置いてしまった場合などの場合を除くとせいぜいソースに工夫を凝らす程度が無難かもしれないという結論に至ったのでした。
2023/01/01
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