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2013年03月11日

3/8チャベス大統領の葬儀　ベネズエラ混乱の始まり　反米するのは楽じゃない

テーマ：アメリカ外交史(232)

カテゴリ：アメリカ

　第43代米国大統領G・W・ブッシュは、02年1月の一般教書演説で、北朝鮮、イラン、イラクの3か国を「悪の枢軸（axis of evil）」として名指で批判した。

　世界の警察である合衆国に従おうとしない国家ぐらいに考えておけばよいのだが、ありもしない大量破壊兵器の存在を指摘し米英でイラク侵略を行ったことは周知の事実。

　他にも反米国家はある。

　代表的なものに、 フィデル・カストロ のキューバ、今は亡き カダフィ のリビア、そして ウゴ・チャベス のベネズエラがあった。

　ウゴ・ラファエル・チャベス・フリアスは、第53代共和国大統領で軍隊での最終階級は陸軍中佐、ベネズエラ統一社会党党首、カトリック信者。

　チャベス氏は農地改革、無料診療制度、石油公団への統制強化など様々な政策を通じて国民の富の再分配に勤めた。

チャベス大統領葬儀　各国首脳や著名人が参列
2013.03.09　CNN.co.jp
　5日に58歳で死去したベネズエラのウゴ・チャベス大統領の葬儀が8日、首都カラカスで行われ、ベネズエラの各界の著名人の他、32人の国家元首が出席した。

　同じ反米の立場で、チャベス大統領と交流のあったイランのアハマディネジャド大統領は、ベネズエラに到着後、「（チャベス大統領は）世界のすべての国々の良き友だった」と述べ、さらに「彼は（ベネズエラの）周辺地域および世界の革命家や自由を求める人々の精神的支柱だった」と付け加えた。

　米国はベネズエラに大使を派遣していないが、カラカスにある米国大使館の代理公使、ジェームズ・デルハム氏、グレゴリー・ミークス下院議員（民主党・ニューヨーク選出）、ウイリアム・ダラハント元議員らで構成される代表団を派遣した。
　　…(略)…

　生前、チャベス大統領から後継者に指名され、大統領代行に就任するマドゥロ副大統領が弔辞を読み上げ、時折感極まって涙ぐむ場面もあった。
　　…(略)…

　米国流の覇権主義に反発するチャベス氏は、ブッシュ大統領（ジュニア）を「アメリカ史上最も知能指数の低い大統領」、英国のトニー・ブレア元首相を「帝国主義の駒」と非難した。

　オバマ大統領となり敵対的な姿勢はなくなった。

　根が反米なので中国、ロシアとは友好的な関係。

　世界の警察米国の敵は、米国を根城とする国際資本の敵だったりもする。

　未開の市場はハゲタカ国際資本に狙われていると考えるべき。

　富裕層が支配するマスメディア、中産階級や富裕層を基盤とする民主行動党とコペイ＝キリスト教社会党勢力、かつての左翼政党「社会主義運動党 (MAS)」、市民団体、労働組合のCTVなどの反チャベス勢力はそれなりに力をもって存在する。