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2019年12月29日
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テーマ: 船(4)
カテゴリ: 船舶・navy
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 世界の造船の中心、中核は韓国、中国、日本。
 米中対立などによる貿易の停滞が続いておりバラ積船は低迷しているが、造船業界には液化天然ガス(LNG)船ブームが到来している。
 LNG船は、蒸発ガスが少なく、三菱重工業や川崎重工業が得意とする「モス型(独立球形タンク方式)」が主流で日本の得意分野だった。

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 加えて韓国は造船会社に対する公的助成の後押しもあって、日本より1~2割安い価格を提示し、収益は不明だが受注競争を勝ち抜いている。
 川崎重工業と三井E&Sホールディングス(旧三井造船)傘下の三井E&S造船は、LNG船の受注を取る構えだが、2社とも建造のメインはコスト効率のよい中国の合弁会社。
 国内の造船業界は、ボロボロ。
 厳しい状況の中、大形の資本業務提携が発表された。
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今治造船&JMU連合誕生の全内幕
​ダイヤモンド編集部  新井美江子:記者​
2019.12.5 DIAMOND online
 総合重工系のジャパン マリンユナイテッドとオーナー系の今治造船が資本業務提携を発表した。
 “深くて長い川”が流れる重工系とオーナー系を代表する国内ツートップが手を携えたのはなぜなのか。
(ダイヤモンド編集部 新井美江子)
 JMUはその川を渡って今造との資本提携にまで踏み込むというのである。
 おまけに、今回の資本提携では、今造によるJMUの新株の引き受けが検討されている。
 そのため、複数の造船業界関係者は、「今造による事実上の救済スキームだ」と口をそろえる。
 今でこそ国内ナンバー1は今造、ナンバー2はJMUと建造量での立場は逆転しているが、オーナー系は重工系に学んで技術を培ってきた歴史がある。
 そのため、「重工系がオーナー系の傘下に入った」(同)とされる“世紀の提携”の一報が知れ渡ると、造船業界には激震が走った。
  …(略)…
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 そんな驚きの提携が実現してしまうくらい、造船市況は悪い。
 リーマンショック前後に大量に造られた船が滞留して供給過剰が続いているというのに、中国・韓国勢が強烈な価格攻勢を掛けているからだ。
 特に韓国は自国の雇用を守る目的で造船業に公的助成まで行っているとされ、船価低迷と価格競争から一向に抜け出せない状態が続いている。
 実際に、日本勢の仕事は枯渇していた。
 「みんな手持ちの受注が2年分を切り、焦りを感じていた」(重工系造船会社役員)という。
 おまけに今年に入り、中韓勢は再編にまで打って出た。
 韓国では、世界最大手の現代重工業が大宇造船海洋の買収を表明。
 中国でも、2大国有造船グループの中国船舶工業集団と中国船舶重工集団が統合を決定し、ライバル2国で巨大造船会社が誕生してしまったのだ。
 「何としてでも、日本で造船業を続けていきたい」。
 JMU幹部は今造との資本業務提携の理由をこう説明するが、JMUにとってはまさに、生き残りを懸けた一世一代の決断だった。
  …(略)…
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“救済”する今造も疲弊
 中韓との競争で過剰設備問題が浮上
 翻って、今造を突き動かしたものは何だったのか。
 「日本の1位、2位連合で世界競争に勝つため」。
 12月2日、今造が毎年、系列の今治国際ホテルで大々的に行う取引先を集めた忘年会で、檜垣幸人・今治造船社長は今回の資本業務提携の目的をこう述べていたという。
 具体的なメリットは、まず日本勢同士のたたき合いを回避できることだ。
 今造とJMUは、ばら積み船の受注で激しい競争を繰り広げていたという。
 もう一つは、業務提携の内容としても表明されている「生産体制の効率化」だ。
 詳細は明かされていないが、将来的に想定されるのは2社の拠点の統廃合である。
  ― 引用終り ―
        ​ ​
 2019年7月、中国船舶工業(CSSC)と中国船舶重工業(CSIC)が、統合案に合意した。
 世界最大の受注を誇る韓国の現代重工業にとっての巨大なライバル。
 現代重工が、韓国で第2位の大宇造船海洋を予定通り買収した後も、この構図は変わらない。
 中韓両社の統合の狙いは技術開発の向上とコスト削減。
        ​ ​
 今治造船とJMUとの資本提携はそのような厳しい環境が前提。
 国内の設備過剰と経営統合による合理化は、造船業と他の産業でかつてみた構図。
 いよいよ造船は国内で展開する事業ではなくなった感がある。
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最終更新日  2019年12月29日 16時00分10秒
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