世界食料危機(2008年前後)を防げなかった反省から市民組織を入れて大きく改組されたのが国連の世界食料保障委員会(Committee on World Food Security)。その下で市民社会と先住民族機構(Civil Society and Indigenous People's Mechanism、CSM)も作られて、多国籍企業に牛耳られずに農民・市民・先住民族組織の発言が尊重される形に変わり、その中で家族農業支援計画も作られてきた。ところが、この食料システムサミットはそれを完全に無視して、準備が進んでいること。
その4
このサミットのトップにアグネス・カリバタ(Agnes Kalibata)が据えられたこと。彼女はビル・ゲイツが作ったAGRA(アフリカ緑の革命同盟、Alliance for a Green Revolution in Africa)の議長であり、AGRAはアフリカに遺伝子組み換えやハイブリッド種子、化学肥料、農薬を持ち込むために作られた。つまり、そうした企業がこのサミットの動向を支配し始めている。
このサミットの問題を学者から世界に伝えていくとしてすでに、70近い学者(博士研究員[ポスドク]含む)が署名している。日本からは京都大学のHart N. Feuer氏のみ。日本にもこの問題に懸念を示してくれる良心的な学者はいるはず。ぜひ、そうした学者にこの署名を伝えていただきたい。