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なんか早くに目が覚めたので、昨日の日記を書きます。 久しぶりに買った漫画は高野文子『るきさん』(ちくま文庫)。 ちくま文庫の漫画というのは、結構好き。この本も以前から気になっていて、買おうかなーどうしようかなー、とずっと思っていた一冊。 主人公は、なんかぼーんやりとしたヒト「るきさん」とその友達の「エッちゃん」。自分らしく淡々と生きている女のヒトって憧れます。そういうヒトって、1人で平気なんだよね。素晴らしい。 ということで、るきさんもエッちゃんも一人暮らしを満喫しているヒトです。いいなぁ、こういう暮らし。 るきさんは流行とかに無関心なマイペースなので、ちょっと前の漫画だけど、気にならない。面白いです。「サザエさん」的な面白さだなー、と思ったり。なんか、ほのぼのと面白いです。たまにはこういう漫画も良いですね。
2003年01月31日
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今朝、読み始めたのに、先ほどもう読み終わってしまいました。しかも通勤列車の中とご飯食べながら読んだだけなんだけど。ちょっと最近、ハイペース過ぎるんじゃないの、自分?って感じです。ちゃんと読めていないんじゃないかな。 ということで本日の1冊は有吉佐和子『恍惚の人』(新潮文庫)。有名な本ですね。最近、少し社会派の本も読もうかな、とちらりと思ったりするわけです。新聞も読まないわけだし。 古い本だけど、古くささは全然感じなかった。多少時代背景の古さはあるけれど、この小説がそれだけ切実で、モノゴトの本質をついているせいだと思う。 「老い」の問題は、誰もが抱えている物だから。自分が老いていくこと、親が老いていくこと。誰だって、誰かに迷惑かけながら生きていきたいとは思わないもんね。愛されたままに死んでいきたいよね。 親だって歳をとる。もう、他人事ではすまされないところまで来ているんだと、改めて思いました。 老人性痴呆も深刻な問題なんだけれど、もう一つ思ったことは、自分が年老いたときに「自分は何の為に生きてきたんだろう」とむなしくならないような生き方がしたいとうこと。 この本に出てくるお爺さんは、若い頃からいつも怒ってばっかり。自分の胃腸と入れ歯の心配ばかりしていて、趣味も楽しみもなにもない。暇だから、嫁をいびりまくる。だから、子供たちもよりつかない。つらい人生ですよね。しかも、長年つれそったおばあさんが亡くなっても、その意味がわからなくなってしまっている。本人的には、もう分からないんだから、幸せも不幸もないんだろうけれど、周りとしてはつらいですね。もし、自分がそうなったら…と思うとたまらなくなる。 だから、実のある人生を歩きたいと切実に思う。でも、実際は…本読んでブラブラしてるだけなんだよね。ポテンシャル低いし。 自分のトーンが下がっているときだっただけに、この本は、きつかったです。でも、読んでよかったと思う。不謹慎な言い方かもしれないけれど、面白かった。
2003年01月30日
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うーん、寒いですね。部屋もなかなか暖まりません。 今、村上春樹『国境の南、太陽の西』を読んでいます。うーん、この本なんか寒い季節に合うわ。イメージが冬って感じの本です。冬の石川県に出かけてみたり、なんとなくショボショボと冬の雨が降っていそうな雰囲気の本です。寒い! 話も悲しいし。村上春樹の作品の中でも、悲しさではかなり上位に来るよなーと思ったりします。どの本も、悲しくなったりするんだけど。結局、主人公は失い続けるんだけど、でも、それでもこの本は飛び抜けて悲しい気がします。『スプートニクの恋人』にすれば良かった…。これも悲しいお話だけど、少なくとも舞台はギリシャの島だし、夏だし暖かい。
2003年01月29日
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今日、読んだ本は森真沙子『東京怪奇地図』(角川ホラー文庫)。うーん、あんまり面白くなかった。人から借りた本なので、最後まで読んだけど。 個人的偏見だけど、角川ホラー文庫というのは、イマイチな作品が多いような気がします。まぁ、角川文庫というのがそもそも好みに合わない本が多いのですが。ということで、語るべきコトはあまりない。 と、毎日マメにせっせと本を読んでいるワタクシですが、実は新聞を読みません。まぁ、この日記を読んでもらえれば教養の程はわかろうかというものですが。 今までの人生で、唯一購読した新聞が大学の時の「日経流通新聞」という…。人生偏ってる?流通新聞は面白いですよ。うん。好きだったな。販売管理論のレポート新聞の丸写しでAを貰いましたからねぇ。まぁそれはそれとして。 ちゅうことで。今日会社の人と話していて「今日はメールを開く時にちょっと心配になった」と言われて「なんでですか?」と訊いてしまったのが、運の尽き。「サイバーテロとか言ってるでしょ?」「…ふーん?」 で、新聞読んでないのがばれてしまいました。しくしく。「新聞くらい読まないとダメだよ」(この言葉を人生で何回言われたことだろう。親に「あんた本は読むのにねぇ」としみじみ言われたときは少しショックだった)と言われて、アホがばれてしまったのでした。 新聞読む人が賢いとは限らないけど、読まない奴にとやかく言う資格はないのだ。あと、某新聞を読んでいる人間の意見というものを信用しないことにしている、とかいろいろ個人的偏見はあるんだけども。それだって、読まない言い訳にしか過ぎない。 あえて言うならば、情報の受け手は自分で判断できず、一方的に情報を押しつけるマスコミのあり方が気に入らないし、その中で自分の意見を保つことができる自信がない。人から押しつけられ意見を繰り返すオウムには(そしてそのことに気づかない愚か者に)なりたくない。できるならば自分の頭で考えたい。でも、それだけの情報収集能力と判断力と時間を私はもたない。それならば、情報を拒否するのも一つの選択肢である、ということ。要するに、田中芳樹は気にくわないということです。(何が要するに、なんだろう?) なんてねー。実は面倒くさいだけさ。ほんとそれだけ。やれやれ。
2003年01月27日
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さて、最近日記もさぼりがちです。すみません。ここんとこ続いているムラカミハルキモードの合間に、他の本も読んだりしているんですが、なんか日記を書く気力がないんですよね。しかも深爪しちゃって、キーボードをたたきにくいんだ。やれやれ。 まぁ、それはそれとして…。『ダンス・ダンス・ダンス』を読み終わりました。私、この話が一番好きかも。『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』も大好きで、面白い。甲乙つけがたい。でも、一番心にしみてくるのは、『ダンス・ダンス・ダンス』です。何度読み返しても飽きることがない。そのたびに、大切なものを失っていく「僕」には申し訳ないけれども。それでも、この物語に一番共感できる気がします。どうしてかな?ハワイに行ったこともないのにね。 特に、下巻、僕と五反田君がシェーキーズでピザを食べるシーンとか好きですね。無性にピザが食べたくなります。いやいや、食べ放題じゃなくて!(いや、シェーキーズのバイキングは好きなんだけど、この物語の雰囲気とは違うんだよね)バンドが演奏していた頃の、古きよき時代のシェーキーズに一度行ってみたいです。で、しみじみとアンチョビのピザを食べるの。いいなぁ。それで、語り合うの。誰と? あと、僕とユキが車の中で話す最後の会話。「五反田君のことを好きだったんでしょう?」とユキが訊いた。「好きだったよ」と僕は言った。そう言って、僕は突然声がつまった。目の奥に涙があふれた。でもぼくはやっとのことでそれを押しとどめた。そして深呼吸をした。「会うたびに好きになっていった。そういうことってあまりないんだけどね。特に僕くらいの歳になってからはね」 ここのところが、一番好きです。(私の知る)あらゆる村上春樹の作品の中で。
2003年01月26日
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さっき、公式サイトで『2つの塔』のジャパンプレミアとオールナイトの応募をしてきたんだ。ふふふ。当たるといいな。 しかし、このオールナイトというのがすごい。「ロード オブ ザ リング」の第1部特別版(これだけで3時間半だ!)と『2つの塔』(これが第2部ですね)をぶっ通しで見るというもの。例え当選しても、私は起きていられるんだろうか?夜中の11時に始まって、第2部が始まるのは、夜中の3時頃?うーん、つらい。 そういえば、特別予告DVDが「東京Walker」についてくるというのをメルマガで見て、うきうきしていたワタクシ。 しかし、奈良県在住。当然、「関西Walker」にもついてくると思ってた。たしか1月20日だとか書いてあったような気がする…。ということで、先週も「関西…」をチェックいたしました。でも、ついてなかった。「そうか、1月20日発売分なのね、きっと」とか思って、今週を楽しみにしておりました。でも、やっぱりついてない。 あれれ?もしかして、「東京Walker」だけの特典だったのでは?と、ジュンク堂まで「東京…」を買いに行ったのが昨日。でも、DVDはついてない。どういうこと??? はっ、先週の「東京Walker」だったのか!?いやーん。さて、先週の「東京Walker」にはDVDのおまけが付いていたのでしょうか?だれか教えてください。しくしく。 さて、本日のBGMは平井堅のニューアルバム。なかなかよろしいですね。「大きな古時計」の「unn...grandfather’s clock ...tick tack」というところがとても好きです。今、辞書見て知ったけどgrandfather(’s) clock というのは大型振り子時計の意味があるんですね。へぇぇ。
2003年01月22日
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今日は、本が読めなかったので。テーマで行きますね。ということで、本日の本は村上春樹『カンガルー日和』(講談社文庫)です。最近、村上春樹ばっかりだなー。いやはや、あらためて本棚を探してみると、短編小説がほとんどないのですね。ということで、とりあえずはムラカミハルキ。 その中でも「4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」という作品は、タイトルが好きです。とても素敵なタイトルだと思いませんか。 なんだか一番、自分の中にしみこんでしまっているのは、「とんがり焼きの盛衰」というお話。 銘菓とんがり焼きが、新製品を募集しているといので、僕は応募してみる。僕はお菓子づくりが得意なのだ。そして、1か月後、とんがり製菓から電話がかかる。僕は、出かけていって専務に会う。あなたの応募された新とんがり焼きは、若い社員には好評だが、これはとんがり焼きではないという社員もいる。ということで、とんがり鴉さまのご意見を伺うということになった。「とんがり鴉!」僕は言う。「とんがり鴉というのはいったい何のことでしょうか」。まぁ実際みてみれば分かるということで、僕はとんがり鴉のいる部屋へ通される。そこには、むくむくとふとった大きなからすがたくさんいた。専務は床に、僕の新とんがり焼きをばらまいた。そのとたん、鴉たちはおおさわぎになった。あるものは満足して食べ、他の鴉は吐き出し「とんがり焼き」と叫ぶ。それがとんがり焼きか否かは、彼らにとって生命をかけた問題なのだ。血が血を呼び、憎しみが憎しみを呼んだ。僕は、その部屋を後にする。この先の人生、あんな鴉のおもりをして生きていくなんてまっぴらだ。 というお話なんですが、これがもう心のなかに染みついているらしく、「とんがりコーン」とか食べているとフト思い出したりするわけです。いや、とんがり焼きは和菓子らしいんだけどさ。ある時突然、自分の中のとんがり鴉さまが「とんがり焼き!」と叫んでる。なんでかわからんけど。 なんか突然、外側がかりっとした、美味しいハンバーグステーキが食べたくなったり、眠くなると目の前に白い球体が見えるようなきがしてきたり、揚げたての美味しいドーナツが食べたくなったり、なんだか無性にスパゲティが食べたくなったり、もう典型的なムラカミハルキ中毒。 この本は、私が一番最初に読んだ、村上春樹の本です。だから今でも、特別の愛着がある。 てのりかいつぶりって何なんだ?
2003年01月19日
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今、本も読んでるんですが 柄刀一『奇跡審問官アーサー 神の手の不可能殺人』(講談社ノベルズ)。結構面白いですけど、まだ読み終わりそうにありません。推薦文の「島田荘司を次ぐ者、柄刀一はついに神とも対決する!」とあって、これが気になるんですが。島田荘司が好きじゃないんだよなー。あの、物語のどんでん返し方がかなり、嫌い。 しかし、今日は映画なのです。TUTAYAでレンタル100円してたから。本当は「ビューティフルマインド」を見たかったんだけど。『グッド・ウィル・ハンティング』を借りてまいりました。特撮に金のかかった派手な映画より、こういう内容のしっかりした映画の方が面白いよね。所詮、本読みなんだなー、根が。ストーリーが面白くないと、いくら映像がすごくても全然面白くない。基本的には、映像は文章を越えられないと思ってるんで。(例外はもちろん、ある。)その典型が「A.I.」だと思うのは、個人的な偏見なんだけども。 こういう天才の悲劇みたいな話、好きなんですよ。そして、固く閉ざされた心が開かれていく、みたいな物語も。へたすると、安っぽくなっちゃうし、説教くさいうそっぽい感じになるけど。この映画は素晴らしかった。脚本が良いんだね。 マット・デイモンがすごく良かった。脚本も書いてるんですね。すごいや。 最近、映画の英語をできるだけ聞き取ろうと頑張ってます。全然、わかんないし。字幕にたよりきりなんだけど。でも、英語の響きが好きだなー、と思う今日この頃なんですよ。英会話教室通おうかな。でも、村上春樹も言っているけど、日本語で口べたな人間は、英語でも口べたなんですよね。やれやれコミニュケーション能力の欠落を、語学力で埋めることはできないんですね。でも、まぁ、それ以前に語学力に大問題がある私なんで。ということで、この映画はとてもオススメです。やはり、アカデミー賞というのは、優れた映画に送られるものなんだなー、と改めて感心しました。うーん。
2003年01月18日
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本を読んでいて何が幸せかって、没頭していて、フト我にかえるあの瞬間。自分が今、どこにいて何をしている(まぁ、本を読んでるんだけど、そうじゃなくて、例えば「電車に乗っている」ということ)さえ忘れてしまう。今朝は山本文緒『眠れるラプンツェル』(幻冬舎文庫)を読んでいて、まさに忘我の状態でした。危なく乗り過ごすところでした。 ある意味、時を越えていると思います。だって、時間の感覚がないんだもん。永遠でもあり一瞬でもある。思念に終わりはないのです。と『ハードボイルドワンダーランド』で博士も言っている。 ということで、面白かったです。うーん、なんか筋を説明しても面白さは伝わらない感じです。説明ベタでごめん。 結局、人間は安穏とは生きては行けない生き物なのかなー、と思う。何も望んではいないのに、穏やかな暮らしが欲しいだけなのに、結局ぶちこわすのは自分なんだよね。それでいいじゃん、傷つかないし、傷つけない。とは思っていても、心が波だってくる。 うーん。うわべだけ取り繕っても生きては行けない。結局、自分の中の何かが暴れ出すんだよねぇ。魂というのはやっかいな物ですね。ああ、これが「たましい」と河合先生が『猫だましい』の中で言っていたことか。関係性の喪失というのは、うわべだけで取り繕って稀薄な人間関係の中で生きていくことなんだね。納得。魂をなくてしては生きていけないということか。それも業か。 ということで、面白い本だったんだけれど、自分が普段見ないように生きていることを突きつけられた感じで、少しつらいところもある本でした。でも、それでもむさぼるように読んでしまったのは、魂がこの物語を求めていたということなんでしょうね。ふぅぅ。
2003年01月17日
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中国の歴史にも弱いのです。ということで、どこまでが創作なのかよく分からない、でも面白い酒見賢一『墨攻(ぼくこう)』(新潮文庫)です。 薄い本です。すぐ読めてしまう。酒見賢一って、第1回ファンタジーノベル大賞の受賞者なんですよね。『後宮小説』を読んだとき、これが応募作だんてすごい!ってビックリしたんだよね。 戦国時代の中国、得意に非攻の哲学を説き、まさに侵略せんとする国国を救援、その城を難攻不落と化す謎の墨子教団。その教団の俊英、革離が小国・梁の防衛に派遣された。 というのが、本の裏の紹介文です。(あんまり良い文章ではないですね。写してて思った)梁の運命は、風前の灯火。革離は、城を守ることができるのか、ハラハラするのかと思いきや、物語は淡々と進んでいきます。彼は、本当の戦争屋、職人なんです。血なまぐさくなりがちな、戦争の物語なのに、楽に読める。それもこれも、主人公のおかげ。 人物が生き生きとしている。実在の人物のように、それもすぐ側に生きているかのように描ききる。それが、この作家の凄いところだと思います。『後宮小説』の時もそう思った。ストーリーよりも、人物で読ませる小説。面白い。 墨子の教えは「守る」教えだそうです。だから「墨守」という。でも、守備は結局、攻撃につながり、攻撃は守備に繋がる。どちらも、表裏一体なんです。自分を守るためには、相手を倒さないといけないわけだから。やれやれ。 南伸坊さんのイラストと装幀も素晴らしい。表紙なんかウットリとするね。シンプルだけど、絶妙だわ。この人の装丁、好きなんですよね。紫堂恭子の『グランローヴァー物語』の潮出版の装丁とかね。すごくいい。中のイラストも、昔の講談本の挿し絵みたい(って、よく知らないけどさ)。空間の取り方が上手いんですよね。ほんと。人物の配置とか、ハッとさせられる。 南伸坊さんの『仙人の壷』(新潮文庫)もいいですよ。ということで、結構当たりの本でした。ほくほく。『猫だましい』も読んだんですが。あの本は感想が書きにくい。
2003年01月16日
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今日はお出かけしたので、本屋で本を買いました。清水義範『秘湯中の秘湯』(新潮文庫)。あと、河合隼雄『猫だましい』も買ったのでこっちも楽しみです。でまぁ、軽い方から読み始めようと思って。 実は、清水義範さんって結構好きでなんですよね。読んでいると、ついつい笑ってしまいます。しかも、それがひねりのある笑いで「あはは」というよりは「ぐふふ」という笑いなんですよね。含んじゃう。ということで、電車でも「くすくす」ではなく「にやり」なんで、みっともなさが倍増です。電車で読むときは気をつけた方がいいかも。ということで、帰りの電車「にたりにたり」しながら帰ってきました。やれやれ。 この人の作品の面白さって、すごい特殊。ストーりーも面白いけど、文章が面白いんだよね。しかも、一つずつ、味付けが違う。表題作の「秘湯中の秘湯」は、架空の温泉のガイドブック風の文章です。硫酸が強くて、初心者は10秒で出ないといけない温泉「死急温泉」とか。ちなみに効能は「機敏性を養う。度胸試し」って…。ぐふふっ。 清水さんって、とっても真面目な人なんだろうなー、って思います。この人の文章って、真面目な人がバカやってる時のにおいがする。理に走ったふざけ方なんですよね。だから続けて読むと結構しんどい。でも、たまの息抜きには最高です。「蕎麦ときしめん」とか「国語入試問題必勝法」とかも面白かった記憶がある。 言葉って何気なく使っているけど、たいしたもんなんだなー、といつも感心させられます。言葉の達人です。
2003年01月13日
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前回の続きで、本日も村上春樹『羊をめぐる冒険』(講談社文庫)です。 今回読んで思ったのは、鼠の気持ちがわかるようになってきたなー、と思ったこと。「キー・ポイントは弱さなんだ」と鼠は言った。「全てはそこから始まってるんだ。きっとその弱さを君は理解できないよ」「人はみんな弱い」「一般論だよ」と言って鼠は何度か指を鳴らした。「一般論をいくら並べても人はどこにも行けない。俺は今とても個人的な話をしてるんだ」「弱さというのは体の中で腐っていくものなんだ。まるで壊疽(えそ)みたにさ。俺は十代の半ばからずっとそれを感じつづけていたんだよ。(略)」 と鼠は言う。昔は、鼠が死んでしまったのは「羊」を封じてしまうためなんだと思っていた。文章でどう描かれていても、鼠の気持ちが実感としてよく理解できなかった。 でも、これは鼠の最後の抵抗だったんだね。弱い自分が、自分だから。だから(弱い)自分のままで「僕」に会いたかったんだ。弱さをさらけだせる唯一の友人である「僕」に。でも、会いたいのになぞめいた写真を送って可能性に賭けることしかできない。それが「弱さ」というものなんだと思う。 鼠と同じ年になって、「自分の中で腐っていく弱さ」っていうものが分かるようになってきた。あるポイントを超えると引き返せないだろうなー、というのも薄々感じられる気がする。それが一般論なのか、本当の弱さなのかわからない。 いっそのこと「世界の終わり」で静かに暮らしたいと思うことだってある。でも、やっぱりこの世の中に帰って来なくちゃいけないんだ。何もかもが失われていく。僕の手には何ものこらない。それでも、この世の中で生きて行かなくちゃいけないんだ。一貫して、春樹さんはそう言っている。一本の細い細い糸をそっとたどって、ほんのわずかの可能性に賭けて生きていこう、と。 だから、頑張ろうと思う。だからきっと私は、村上春樹の小説が好きなんだと思う。
2003年01月10日
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今日の本は村上春樹『羊をめぐる冒険』(講談社文庫)です。羊年だしねぇ。 この本を買って読んだときはまだ、中学生だったんだよなー。しみじみ。それが今、自分は主人公と同じ年齢です。やれやれ。 思えば人生の半分以上をこの本とともにあったわけです。なんかとても不思議な気持ちがします。 あのころの自分と、どう変わったんだろう。自分はもっとかわれると思っていた。でも結局、自分は自分でしかないんだよね。この不完全な入れ物と心を抱えて生きて行くしかないわけです。ちょっと、ウェットになってしまいましたね。すまん。 『羊をめぐる冒険』は好きな作品の一つです。村上春樹らしさのある初期の代表作じゃないかな?始めての長編だしね。 今、読むと春樹さんも若いなーって思う。文章が、すごく気負ってるかんじ。比喩とか、言い回しがね。シャープでピリリとした雰囲気があるように思います。なんか、逆に新鮮に感じる。 昔読んでとても「好きだ」ってものを改めて読み返す私と、20年近く昔に書かれた小説を今始めて読む人間とでは、印象って全然ちがうよね。当然。今の人は、この小説をやはり古いと思うんだろうか?当然、私は全然古くささを感じない。それが、年をとっていくんだろうな、と思う今日この頃。 ここでも、主人公はいろいろなものを失い続ける。まだ、その大きさに主人公は気がついていないんだけれども。(彼はその喪失を『ダンス・ダンス・ダンス』で思い知らされる)ちなみに主人公に名前はありません。「僕」です。このころの春樹さんは、登場人物に名前をつけられなかったんだよね。そういえば。「鼠」とか「ジェイ」とかあだ名しかつけられなかった。 ストーリーは、冒険活劇風でなかなか面白いです。大好き。冒険譚好きなんですよ。『カンガルー日和』に入っている「図書館綺譚」というのも面白いですよ。『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』以降、こういう冒険活劇がなくなっちゃってちょっとさびしいウサギです。そういう時代じゃないのかな? 最近、あらすじの紹介とか全然してないですね。すみません。ブックレビューにもなりやしない。ほんと単なるつぶやきと化しています。ぶつぶつ。(反省)
2003年01月08日
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うーん『白い巨塔』飽きてきました。4巻まできたんだけど。やれやれ。所詮、ワシには社会派小説は無理なのかもねぇ。 もう!財前ムカツク。里見先生と東先生の娘さん(名前を忘れた)の純愛路線も、もう時代が違ってしまった感じ(人の価値観は30年くらいでこんなに変わるものなんですね)で面白くないです。悪いけど。 ということで、気分を変えて、明日からはいよいよ 川上弘美『龍宮』を読むことにします。お正月、楽しみを先に引き延ばしすぎて、結局読めなかったのです。 『センセイの鞄』がドラマ化されるみたいですねぇ。月子さんが小泉今日子、センセイが柄本明。WOWなので、私は見れない。この淡々とした小説をうまくドラマ化できるのかな?文章が8割の小説だと思うんだけどねぇ。
2003年01月06日
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うちの風呂場、すごく寒いんですよ。肩まで使ってないと、寒くてやってられない。浴槽もつめたいしなぁ。へたに浴槽にもたれられない、逆五右衛門風呂状態です。ということで、半身浴にもトライできずにいます。 ということで、最近お風呂で本を読んでいません。 あと、もう一つ大きな理由があって、眼鏡を新調したんですが、眼鏡屋さんに「眼鏡にお風呂は大敵」と言われたというのあります。サウナなんて絶対ダメなんだって。 ということで、最近お風呂本はお休み中です。お風呂で、しみじみと佐藤史生『ワン・ゼロ』(小学館文庫)なんか読んでると、至福!って感じだったんだけどなぁ。この漫画面白いんですよ。風呂場の湯気の立ちこめる、薄暗い(うちの風呂の電灯暗いんです)中で読むと、すごいいい雰囲気なんだけどなぁ。
2003年01月04日
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正月になると、長編小説にチャレンジしたくなる私です。 時間あるし…、図書館も休みなので「はずれ」の少なそうなメジャーな小説にチャレンジしようと思ってしまう。 ということで、今年は山崎豊子『白い巨塔』(新潮文庫)。理由は、図書館で全巻そろっていたから。…安易。 と年末には意気込みたっぷりで借りてくるのですが、正月になると、だらだらーとした気分で、昼間からお酒飲んだりしてしまうので、全然読み進まないんですよね。頭も「おめでた」モードなので、小難しい本を読む気さえ起こらない。 それで、結局、正月から営業しているダイエーの中の本屋へ行って、別にたいして欲しくもないけど、暇をつぶすための漫画や本をつい買ってしまう。(それが、たまに当たったりするんだけど)もう、年中行事です。 でもまぁ、漫画も読み終わってしまったので、『白い巨塔』をぼちぼちと読み始めました。今、2巻まで読み終えました。主人公の財前は、教授になって得意の絶頂。すごーーーく、イヤな奴なんですけど。読んでいて不愉快。何故私は、正月からこんなイヤな思いをして本を読んでいるのだ?とふと我に返る。でも、面白いけどね。そこがつらい。読んでしまうんだよねー。そして、さらに不愉快になる…。堂々巡り。 これから財前、白血病になるんだよね?この本、中居君がやってたドラマの原作ですよね?ドラマは見てないけど、彼はは財前をやったのですか?模倣犯といい、この本といい、中居君が何の役をやったのかさえも、想像できない。 もう一組借りてきているのが、トールキン『シルマリルリオン』…。こちらも、どうも正月向きとは言い難い。正月って、どっぷりジャパニーズだもんねぇ。やれやれ。図書館での意気込みはどこへいったのやら。
2003年01月03日
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今年の、私の年賀状はこんなかんじ。(画像が大きすぎますか?スミマセン) 羊の色が微妙にグラデーションになっているのですが、GIFにしたら分からなくなってしまいましたね。羊の色に意味はありません。うちのプリンターがCMYのインクが一体型なので、インクをバランスよくつかおうというそれだけの理由です。数にも深い意味はないです。3匹作って、ステップ数10でそれぞれブレンドしただけ。今回は「ブレンド軸を置き換え」というのを使ってみたかっただけなのさ。って、どうでもよい話ですね。スミマセン。 そう今年の年賀状の主眼は、羊の背中に☆があること。村上春樹『羊をめぐる冒険』(講談社)からイタダキました。言わないと誰もわからない。この本好きなんですよ。始めて「ムラカミハルキというのは、面白いなぁ」と思った本。はらはらワクワク、躍動感のある物語です。村上春樹が読者を楽しませようと書いた作品だろうなー、と思います。主人公が、すっごく耳のきれいな女の子と一緒に、友人の鼠を探す物語です。手がかりは、羊がうつっている写真が1枚。ラスト、僕は何もかも失ってしまう。とても悲しい終わり方をする物語なんですけど。私が好きな春樹作品のうちの1冊。 「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」「羊をめぐる冒険」「ダンス・ダンス・ダンス」の4部作になっています。この人が、『ノルウェイの森』だけの恋愛小説家ではないということがよくわかると思う。 で、『羊をめぐる冒険』ですが、この中に「背中に星印のある羊」というのが出てくる。この羊をめぐる冒険の物語なんですね。 初期の頃の春樹作品の主要キャラクターとして「羊男(と羊博士)」というのがでてきます。このころの作品には、よく登場してたんだよね。羊男、とても好きなんだけど、年賀状に使うと「アレ何?」と聞かれそうだったんで、涙をのんで降板。 ということで、年賀状づくりって自己満足の世界に入ってしまっているワタクシです。
2003年01月02日
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あけましておめでとうございます。正月に読もうと借りてきた「白い巨塔」は開かれることなく、枕元につまれています。(模倣犯と中居君つながりです。)やれやれ。 近所へ初詣へ行った後、ダイエーの本屋で思わず買ってしまった奈知未佐子『妖精のネジ』(小学館文庫)が今年最初の本になりました。 私の全然知らない人の本です。表紙の目つきの悪いウサギに一目惚れ。帯にショート・メルヘンとあるけれど、なかなか心温まるお話がいっぱいで面白かった。シンプルな絵も可愛いし。坂田靖子とかめるへんめーかーとか好きな人は好きかも。それぞれ一作ずつが、絵本を読んでいるようなほのぼのとしたお話でよいですよ。 ということで、すんげー日常なお正月です。いいのかこんなことで? 例のDVD三昧で、楽しい一日を過ごしましたが。しかし、何回も見ているので、不覚にも途中で寝てしまった…。ビルボのお誕生日パーティーのところで。(って、全然最初じゃん)調子にのって、昼間から飲んだお酒がいけない。 ということで、こんな調子で今年もどうぞよろしくお願いします。
2003年01月01日
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