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福井晴敏『亡国のイージス』(講談社文庫) を読み終わりました。 いやー、もう後半、涙ボロボロ流しながら読みましたよ。(最近、情緒不安定気味なんですよね。確かに。)アニメ・漫画世代のワタクシのツボを見事についた作品でした。 もっと、シリアスな話かと思っていたのですが…。(いやいや、ストーリー自体はシリアスな話なんだけど)でも娯楽大作って感じですね。これでもか、これでもか、と物語がひっくり返っていく、サービス満点の小説です。話もチャチなわけじゃない、すごよくできていると思う。たぶん、面白すぎるんだと思う。 うんうん、すごく面白かったです。物語は、海上自衛隊のミニイージス護衛鑑「いそかぜ」を舞台に繰り広げられるストーリーです。主要人物たちの個人的な物語から始まっていくから、とても読みやすく、物語に入り込みやすいです。「いそかぜ」艦長の宮津、同専任伍長の仙石、海士の如月行たち。それぞれに物語がある。それぞれに悲劇を抱えている。彼らそれぞれに言い分がある。みんなに感情移入してしまうので、こんな長い物語でも途中で飽きることない。 アメリカ軍が開発し、沖縄の基地に保管されていた「あれ」と呼ばれる、生化学兵器。その究極の兵器が北朝鮮のスパイ「ホ・ヨンファ」に奪われる。…ああ、あらすじ説明しちゃうと面白くないんだよー。ということで、勘弁していただいて。「亡国のイージス」というタイトルは、作中の宮津艦長の息子さんが書いた論文のタイトル「亡国の盾(イージス)」から来ている。 自らの国の行く末に、他人任せで無自覚な国民たち。日本は亡国の危機に瀕している。自衛隊は、そんなかたちのない亡国の盾に成り下がってしまっている。防御すべき国がない状態で、自衛隊は守るべき国の姿そのものを取り戻していかねばならない。 そんな内容(あってますか?)の論文がこの物語の根底を流れている。作中の人々は、それぞれが自分が守るべきものを見いだし、見失い、戦っていく。熾烈な戦いが待っている。 ぼんやり流されるままに生きている私には耳の痛い話。 遠い国で戦争が始まった。それはでも、「遠い国」なの?私には関係ない話なの?そんな筈はない。今だって、誰かが死んでいるかもしれない。戦争がいけないことなのならば、どこでどう間違えたからこんなことになってしまったのか?どうすれば解決できるのか?守るべき国って何なのか?そんなことをもっともっとちゃんと考えないといけない。考えて、政治を見張っていくのは、国民の義務ですもんねー。ホントは。 とか思いつつ、安直な流れにながされている私です。国民としての義務を怠ってるんだから、たとえ、突然爆弾が落ちてきても、すべての財産がパーになっても、なんの文句も言えないよなー。
2003年03月23日
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今、『亡国のイージス』を読んでます。すげーー、面白いです。最初は、海上自衛隊の話なんて…きっと面白くないだろう、とか思ってたのですが。今、上巻の真ん中あたりなのですが、むちゃくちゃ面白いですよ。ふふふー。 ということで、頑張って読んでます。電車で降りるの忘れそうになるくらい、夢中で読んでます。
2003年03月19日
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ひさしぶりの日記です。ご無沙汰しておりました。やっと高村薫『マークスの山』(講談社文庫)を読み終わりました。 「警察小説の最高峰」ということですが、面白かったです。たくさんの人物の個性をかき分けるこの筆力はとにかくすごい。正直言うと、登場人物が多すぎて、私には把握しきれないところもありましたが。 とても悲しい話でした。それぞれにみんなが、ちょっと踏み外しただけなのに、どうしようもない運命に飲み込まれていく。でもその大きな力と戦おうとする刑事たちの姿がかっこよかった。うまく言えないんですけど。1回さらっと読んだだけでは、高村薫はなかなか理解できないんです。わたし、実は少し苦手。また、じっくり読んでみたいと思います。 そういえば、ホワイトデーのお返しに図書券を貰ってウキウキのウサギであります。ふふふー、何か買おうかな。 図書券を持って、本屋に行く時ってほんとに幸せなんだー。これでやっと『指輪物語』の「追補編」が買えます。ずっっと欲しかったのです。 ちなみに、明日からは「亡国のイージス」を読みます。ただひたすら、タイトルに惹かれてます。内容はどうかな?
2003年03月17日
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ハッピーバースデー トゥー ミー ということで、本日はワタクシの誕生日です。おめでとう自分。 しかも今日は、生まれて初めて「お弁当を忘れた」。しくしく。滅多にお弁当を作らないワタクシが、朝からアスパラガスをゆでて、梅干しとシソを刻んでじゃこと一緒にご飯に混ぜて…と近年まれにみる彩りのよい、美味しそうな弁当に仕上がったのに…。なのになのに、持っていくのを忘れてしまいました。別に直接、誕生日とは関係ないんだけどねぇ。やれやれ。 しかも、会社の人に借りていた本(しかも単行本)を返そうと持ってきていたのに、そのまま鞄に入れて持って帰ってきてしまいました。2重にショック。これから一年、ろくでもない年になりそうだぜ。 ところで、今、高村薫『マークスの山』(講談社文庫)を読んでます。高村さんの本は、苦手なので時間がかかりそうです。でも、面白そうな予感がする。
2003年03月11日
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短編というより「超短編」。村上春樹『夜のくもざる』(新潮文庫)。でも、この本は財力が許すなら、単行本で買いたいですね。 安西水丸さんのイラストがとても、とても良いからです。佐々木マキさんも良いが、水丸さんもよいですよいです。 ということで、村上春樹のショートショートに水丸さんが素敵なイラストをつけてます。一見関係なさげなイラストなんだけど、つかずはなれず微妙な距離感が絶妙です。毎回、人形のイラストなんだけど、ホントにこんな人形があったら可愛いだろうなー、と思ってしまう。にこにこしちゃうよね。きっと。 村上春樹の超短編って好きです。「夢で会いましょう」とか「ランゲルハンス島の午後」とか「象工場のハッピーエンド」とか。私は、村上春樹のこういうちょっと悪のりした感じ(うまい表現じゃないですね…)が大好きなので、読んでいてとても楽しいです。 この中でも好きな一編が「能率のいい竹馬」という話。 あらすじを書いちゃうと…。(こういうときは、みんな白字にするんですね。私もやってみよう。読みたい人はドラッグしてください) 日曜日のお昼前に僕が切り干し大根を煮ていると、能率のいい竹馬がやってきた。僕が「能率のいい竹馬」とはなんですか?と訪ねると、能率のいい竹馬は「やれやれ、あなたは小林ヒデオを読んだことがないのですか」という。僕も僕のまわりの人間も小林ヒデオを読んだことがないのだ。それで、僕が竹馬に用件を尋ねる。竹馬は「いったい自分が世間でどのくらい理解されているのか」を知りたくなったのだ、という。そこで僕は、僕が世間というわけじゃないのでがっかりしないでください、と励ます。すると、竹馬は最後のチャンスとばかりに「ところで、あなたはモーツァルトのK421が短調か長調かごどちらかご存じですか?」と僕に尋ねた。知らないと僕は言った。 能率のいい竹馬は僕を指さして「ほら見ろ、あなたが世間そのものだ!」と叫んで出ていった。 という話です。うーん、このあらすじ紹介で面白さはつたわるのか。どの話も読み終わったあとで、妙なしこりが残る感じが好きなんですよねー。「それで?」みたいな。 しかし、村上さんの小説の主人公は、厚揚げとか切り干し大根とかいつもそういう物を食べているよね。それかスパゲティ。
2003年03月09日
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久しぶりに漫画の話題を。今日は諏訪緑『うつほ草子』(小学館文庫)を購入。 全3巻で、1・2巻だけ出てました。諏訪さんの漫画好きなんで、うきうきです。 時は平安時代。主人公の清原俊華牙(としかげ)は、遣唐使の副使として唐に渡る途中、船は遭難してしまう。そんな中で、彼は神童とよばれた自分が、帝と藤原氏に疎まれ、そのための遣唐使任命だったことを知る。彼と乳兄弟で琴職人の春音(はるね)は、ペルシャの商人、セライ・ナジャに助けられ、バグダードを目指すことになる。 天才的な楽師俊華牙のつむぐ音楽には、世界を変えてしまう力がある。けれども、彼にはそれを力を使いこなせる器がない。それを補うのが、春音の俊華牙を思う気持ち。2人が一緒になったとき、天上の音楽が生まれるのだが…。 うーん、話のスケールが大きいのでうまく説明できないです。音楽をテーマにした物語も好きです。本を読むほどには、音楽をきかないので、耳は良くないんです。だから余計に、物語を通した音楽の方が豊かに聞こえてしまう。(こまったことだよねぇ) 諏訪緑の漫画主人公って、けっこうウジウジと悩むんだよね。(全部を読んだ訳ではないけれど)。話も難しい。 でも、それだけに読みごたえのある本です。 今度のお話は、小道具がとてもきいている。5絃の琴「南風(なんぶ)」と4絃「波斯風(はしふ)」、そして「返魂樹(はんごんじゅ)」と呼ばれる香。これらが、これから物語をどう導いていくのかとても楽しみ。 実はこの本、もとネタがあるらしい。「うつほ物語」という平安時代の物語。名前だけは聞いたことがあるような…ないような…。平安時代というのは、ぶっとんだ物語も多いのですね。それに比べると、今のわたしたちは、技術は進歩したけど、物語は進歩したのかな? この奔放な想像力をわたしたちはどこへやってしまったんだろう?1000年近くもたてば、想像力にも限界がやってくるんでしょうか? まぁとにかく、3巻が楽しみです。ふふふー。
2003年03月08日
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とはいっても、なかなか難しいですよね。センスを磨くのって…。私なんか、もう全然ダメです。 自分は、個性的でもなく単なる変な人ではないか?と思ってしまう今日この頃。「個性的」と「変人」の間には、深くて長い川がある。勘違いしている人は多いけど。 ということで、本日の本は白洲正子『夕顔』(新潮文庫)。最近、白洲正子さんのファンなんですよー。この人は、自分がいいと思う物しか信じないところがいい。値段や、世間の評価にとらわれない。安直な、ブームに乗った懐古趣味を切り捨てます。(もう、オイラなんか一刀両断されちゃうわ。) 確かに、わたしたちは、あまりにも多くの情報に囲まれてしまったせいで、自分の目や足や感覚で、いいものを探そうとしなくなってしまった。安易に、与えられる情報を鵜呑みにして、分かった気になっている。必要なのは記録ではなく、記憶なんだよね。自分で体験したことしか、本当の自分のものにならないんだな、と思います。最近。特に。 でもどうやったら、この情報の渦から抜け出して、自分だけの「何か」をみつけられるんだろう?抜け出したつもりになっても、結局それも「与えられた物」だと気づく。そう、まるでお釈迦様の手の上で躍る孫悟空のようですね。やれやれ。 まぁ、それはさておき、いろいろと興味深い本でした。偶然、最近気になっている「吉田健一」さんについても触れられていてビックリ。こういうシンクロニシティは心躍りますね。たとえ、偶然に過ぎなくても。なんか自分のアンテナが正しい方向に、ぴぴぴっと動いてる感じがします。
2003年03月06日
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今日、テレビを見てたら、ひさしぶりに山崎まさよしが出てました。私、好きなんですよねー、ふふふ。 どこが好きかって、山崎まさよしという人はとても嬉しそうに歌を歌うんですね。すごくすごくすごく音楽が好きだ、という気持ちが伝わって来る気がする。ギターとかもう、それは嬉しそうに弾いているのがとてもいいと思うのです。歌も上手いし、彼自身が楽器のような人だな、と思うのです。音楽の為の道具、って感じ。言い方がよくないけど。 ということで、テレビのこちらがわで、こちらも幸せな気分で一緒に歌ったりしてしまいました。観客席のみなさんは、みなさん綺麗な人たちだったけど、あんまりファンではないのか、ちょっと白け気味でした。でも、「one more time,one more chance」を聞いて、泣いている人がたくさんいて、「ふーん、そういうものか」と驚いた。確かに、まさやんがすぐ側で歌ってくれたら、泣くかもな。基本的には音楽では私は泣かない。 本だとボロボロ泣きます。 今日は、本に話題がつなげられなかった。やれやれ。すみません。ということで、今日は番外編。
2003年03月05日
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春眠暁を覚えず。最近、眠くて仕方ないのです。ということで、さぼり気味。申し訳ないです。 でも、地味に本は読んでますよ。田口ランディ『縁切り神社』(幻冬舎文庫)。 思っていたより、普通でした。いや、田口ランディって名前だけで、もっと変わった小説書く人だと思ってました。普通(悪くいってるんじゃないよ)で、面白い。でも、レンアイ小説がそれほど好きではない(最近よく読んでるけど)ワタクシ。それほど、激しく感情移入できないのでした。薄い生活してるからなー。 表題作の「縁切り神社」は怖い話でした。縁切り神社の絵馬に自分の名前を見つける。自分の知らない誰かが、自分と(別れた)恋人の縁が切れるように絵馬に書いたのだ…。うわーっ、て感じ。ホラーではないけど、人の心というものはおそろしい。 短編集で読みやすかったし(行きの電車で読み終わってしまったので、帰り困ったけど)、登場人物もカラフルで(でも、みんなどこか淡々としている。文章のせいかな。)よかったです。うん。 あと、週末は久しぶりに漫画を。古谷実『僕といっしょ』(講談社)借り物です。自発的には読まないだろうなー、ってタイプの漫画です。融通が利かない性格なので、この手の笑いのセンスがないんですよね。 一回目、読んだときは「何これ?」って正直思ったんですが、もう一回読み返したら、少し面白くなってきた。意味わかんないところもたくさんあるんだけど、でもたまにはいいなーと思いました。そんなところですかね。 ということで。 今日は花粉が凄かったみたいですね。私は目に一番くるので、イジイジとかゆい。軽症ではあるんだけど、今日はキてました。やれやれ。春は大好きな季節なのになー。
2003年03月03日
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