おしゃれ手紙

2021.09.27
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カテゴリ: 読書
タイトルの「陽だまりの樹」は

水戸学の弁証家である藤田東湖が劇中で主人公の伊武谷万二郎へ語る藤田東湖の家の庭にあった桜の樹でありそれは当時の日本の姿を比喩する名称である。
19世紀後半、欧米が市場を求めてアジアへ進出した世界状況で、日本の安全保障を確保するには天皇の権威を背景に江戸幕府を中心とする体制再編により国体強化が必要であるとした東湖だが、幕府の内部は慣習に囚われた門閥で占められている事から、シロアリ等々の虫によって中身が腐っている事から倒れかけているとして、これを「陽だまりの樹」と呼ぶ。

閉塞状況を打開するものは青年の行動力以外にないと謳いあげた東湖のアジテーションは憂国世代の心を大きく揺さぶる。
回天史詩の「三度死を決し」を愛唱する関東小藩の下級藩士であった伊武谷万二郎の胸にも熱い思いが刻まれる。
無骨で真面目な万二郎は退屈なお勤めに疑問も抱かず、登城のマラソンもいつも一番という、平時の武士として見本のような男であった。
一方、 もう一人の主人公である蘭方医の良庵は医師の家に生まれて大坂適塾で医師の門をくぐったエリートだが、江戸に戻っても放蕩ぶりが父の良仙に厳しく戒められるほどの遊び人。
江戸っ子らしく間口は広いが封建的で権力闘争に終始する医学界には批判的であり、また人間らしく生きたいとする夢想家のノンポリとして時代を眺めている。

対照的な万二郎と良庵だがなぜかウマが合う。

動乱の江戸末期、来たるべき近代国家への苦悩と希望を描いた巨編!!

▼内容▼
▼水戸路を行く
●江戸→水戸間は、2泊3日の行程。
▼炎上

▼良庵の妻・おつねの出産が始まった。
だあおつねの骨盤が狭く、お腹の子供が大きくなっているため、帝王切開をしなければならなかった。
手術に取り掛かったまさにその時、良仙が苦労の末に設立した種痘所が折りからの火事で全焼しそうだ、という知らせが入る。
この知らせを受けた良仙は、心ここにあらず、といった面持ちで、おつねの手術どころではなくなってしまっていた(第6話)。

●種痘所が全焼してしまう。


▼吹きすさぶ嵐
▼万延元年三月
また、倒幕の動きが活発になり、井伊大老が暗殺される。
また、コレラが日本に上陸し、これに感染した良庵の母親が死んでしまう。

▼丑三つの決闘

▼ヒュースケン帰る
陽だまりの樹(一)
陽だまりの樹(二)
陽だまりの樹(三)
陽だまりの樹(四)
●登場人物
★伊武谷万次郎(府中藩士。剣の才能に恵まれている)、
★手塚良庵(医師・手塚良仙の息子。女好きだが、腕は確か)、

★の他の登場キャラクター/西郷隆盛、
アメリカ使節・ハリス、アメリカ使節・ヒュースケン、勝海舟、大老・井伊

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Last updated  2021.09.27 23:25:44
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