水彩画紀行  スペイン巡礼路 ポルトガル 上海、蘇州   カスピ海沿岸からアンデスの国々まで

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水彩画人 俊介

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Spain Pilgrim road


SpainPilgrim road 2


スペインの西の果ての岬の町


スペインの忘れえぬ人々


スペインの忘れえぬ人々 続編


巡礼路で出会った人々


嫁ぐ娘への懺悔録


人の心は水彩画


ヨーロッパ世界の裏の恐ろしさ


嘘のような本当の話


イラクの恐ろしい現実


未来を奪われた子供たち


逆説「大好きなアメリカ人」


倉敷の美観地区と美味しい店


ユーモアのある家庭


シルクロード紀行


カスピ海の国アゼルバイジャン


アゼルバイジャンの女流陶芸家


シルクロードの悲劇


カスピ海の女人の奔放さ


ロシアの華麗なバレー団 TODES


ロシア料理店への招待


カスピ海の夏の海


アゼルバイジャン気質


不思議な少女との出会い


カスピ海美人に招待される


アゼルバイジャンの黄昏時


白いロールスロイスの花嫁


豊富な食材で料理を楽しむ


恋人たちの季節


テニストーナメント参戦記


カスピ海の夜の出会い


安くておいしいコーカサス料理


ある春の一日


俳句は詩的な日記帳


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桜の城 高遠


俳句を始めたい方


短歌 青春挽歌


風鈴や亡き人影の窓よぎる


兄と妹の物語


父と娘の物語


青春の光と影 恋


神さまは存在する!


娘へ贈る結婚の言葉


モーツアルトが大好き


珠玉のモーツアルトの作品より


水彩画紀行


風の盆 越中八尾の美しい町


風の盆 妖艶な夜の舞


風の盆 深夜の町流し


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カテゴリ: 絵日記三昧


ロシア美人の女子大生ナターリアに習うこと約半年。

誕生日に招待されて、祖母、母親、姉妹とロシア料理をご馳走になった。

発音と文法は理解できたので、あとは実践あるのみ。

タクシーに乗ったら覚えたての初級ロシア語を運転手相手に楽しむ。

コーカサスでは英語は敵性語として長く禁止されていた。

ロシア語で話しかけるとびっくりしてのってくる。

「兄弟姉妹は何人いる?」

「兄がふたり姉妹が3人でさあ」

貧しいわりにアゼル人は子沢山。

「かみさんは何人?」

あるとき「4人」と真面目な顔で答えた運転手がいた。

モスレムでは4人まで妻帯可能!

「みなクラシーバ(美人)?」

手のひらをおもてうら回転させながら

「ノルマリナ(まあまあ)」

「月にどのくらい稼ぐ?」

「400ドルくらいかな。」

驚くほど頑丈で驚くほど故障しやすいロシア製の車ボルガや

時にはベンツが中古なら6000ドルで買える。

平均月の給与70ドルのこの国ではいい稼ぎである。

「前の大統領や今度大統領になった息子はどうだい?ハラショー(いい)?」

答えの7割は親指を下に向けて

「ネエ、ハラショー(良くないよ)」

「どうしてだい?」

答えはさまざま。

「自分ばかり金を集めるだけで、みんな仕事がない」とか、

「息子は昼11時ごろ出勤するなまけものだから」とか。

息子がトルコで博打した数十億円の借金を国の財産で払ったとかいう話は

あまり国民には知らされていない。

そう言う報道をする新聞社の社長はすでに数回投獄された。

それでも死ぬまで出版を続けると言う豪傑。

その新聞を読んでいるだけで、国営企業を解雇される。

前の「偉大な大統領」は、ソ連より独立のごたごたで、大統領が国外に逃げ、

その後を継ぐようにして大統領になった。

もとはこの国のKGBのトップ。

業績のひとつは警官を至るところに配備して世界一と言って良い、

犯罪のない安全な国をつくりあげたこと。

同時に、政府に反対するデモ隊も気を失うまで警棒で鎮圧していると欧米は警告。

頭脳明晰で策略家の隣国ロシアのプーチンに比べると国政は低迷している。

アルメニアに領土を占拠され数百万人が難民生活を送っているのに放置したまま。

ソ連から独立して13年たつのに、多くの国営企業は閑古鳥がなき給与も未払い状態。

しかし、選挙は公明正大?に行われ後継者の息子は得票率80%で当選。

「不正選挙だ」と反対した数万人の勇気あるデモ隊は、一時、街の中心部を占拠した。

しかし、暴徒化したデモ隊の一部始終を国営テレビが撮影した後は、

武装した警官隊にことごとく蹴散らされ、主力野党は400人逮捕され壊滅した。

テレビは、「無政府主義は民主主義ではない」と一斉キャンペーン。

いま、その前大統領の死去で国民は1週間喪に服することを義務つけられた。

車を運転していた友人もポリスに叱責された。

「喪中だ。音楽を聴きながら運転するな。」

彼は果敢に反論、

「自分の叔父が死んだ時だって1日喪に服しただけだ。

「なぜ他人が死んだのに、そうしなきゃあいけないだ。」

本音を言って、あやうくひっぱられそうになった。

5つあるテレビ局は、1週間、24時間!葬儀の中継のみ。

「偉大なわれらが前大統領」を延々と讃えている。

さて、本題。牛頭馬肉のようですみません。

そんな人間世界の出来事をよそに、季節は空を渡り、

自然は変わりなく美しい表情を変えていく。

幻想風景第2弾 「秋のパレット」


秋のパレット







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Last updated  2003/12/21 06:52:27 PM
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