Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2011/07/17
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カテゴリ: 各地のBAR巡り
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 この日記も少し前の話で、すみません(書かねばいけないと思いつつ延び延びになってしまった)。神戸でブログの友人ボンさんとBAR巡りをしました。僕にとっては地元なので、わざわざ改まってBAR巡りと記すのも変なんだけど、ボンさんは神戸でしっかりBARホッピングをするのは初めてということもあり、ご案内いたしました。さて当日、元町の「清香園」で軽く食事した後、巡ったBARは以下の通りです。

Bar Savoy Hommage.jpg 【Bar Savoy Hommage】 まずボンさんをお連れしたのは、神戸で、私が最近一番気に入っているBAR。マスターのMさんは、まだ30代前半の若手ですが、口八丁手八丁のバーテンダーで、僕が一目置いている凄腕である。

 マンションの1階にある店は元町駅から北西へ徒歩5分ほどだが、店までの道が少々坂道で大変だ(笑)。しかしたどり着いたらそこは、まるで洋館の応接間に招かれたようなレトロな雰囲気が待っている。

 Mさんはカクテルの名手で、知識欲も旺盛。現状に満足しない勉強家でもあるところも大好きだ。加えて、気さくな人柄でジョークの名人。話芸レベル(?)は、神戸の若手では一番かもしれない。

 とにかくSavoy Hommageは楽しく、リラックスできるのが一番の魅力(加えて午後4時オープンなのも嬉しい!)。当分の間は、神戸ではうらんかんろが最も出没回数の多いBARになりそうだ。

s-IMG_8856.jpg 【カクテルルームこにし】 ボンさんから当日、「**さん、カクテルルームこにしって知ってます? 年配の方がされていて、結構老舗らしいんですが…」と聞かれた。恥ずかしながら、初めて聞く名前だった。神戸のあちこちのBARに約30年も通い続けてきたのに…、こういうこともあるのが面白いところ。

 で、場所がよく分からないので、Savoy Hommageのマスターに尋ねた。すると、元町駅への帰り道にあるというではないか(簡単な地図も書いてくれた)。それは訪ねてみなくてはと、早速2人でドアを開けた。

 店内はカウンター6~7席程度の小じんまりした空間。マスターのKさんにご挨拶したが、現在地では店は28年。その前は別のお店で30年ほど勤めて、今年御歳75歳という。おそらくは、神戸の現役バーテンダーでは最長老格の一人になるのかもしれない。

 店内の壁に、手書きのカクテル・メニュー(説明付き)の紙が貼ってあるのが面白い。「マティーニ」ではなく、「マテニー」と記されている。なんだか大正時代のBARにタイム・スリップしたみたい。お時間のある方、レトロなBARにご興味ある方は、一度訪問されるのもよし。業界の大先輩であるKさんが、まだまだ元気で現役でありますように…。

img1fb650a4zik0zj.jpg 【Bar Charlie Brown】 3軒目には、やはり港町・神戸らしいBARにお連れしようと、馴染みでもある元町のかつての外人BARへ。分かりにくい細い路地の奥にあるが、今は大きな青い看板が通りに出ているので見つけやすい。

 僕がよくお邪魔していた80年代前半は、デンマーク人のキディさんがマスターだったが、彼は天国にいる。店はその後、キディの妹さん、そして日本人の奥様に引き継がれ得たたが、結局7、8年前に、現在のTマスター方が営むキャッシュ・オンのショットBARに変わった。

 でも、店はキディがやっていた頃と内装はほとんど変わっておらず、当時の雰囲気を楽しめる。キディの愛したジュークボックスもそのまま残っている。外人BARがすっかり姿を消したミナト神戸。古き良き時代に思いを馳せるなら、ここは最高の空間だ。僕にとっても思い出がいっぱい詰まっている。

s-IMG_8860.jpg 【Bar SAKAI】 友人と一緒にBAR巡りをするが訪ねてきた時には、せっかくだから新しい店にもチャレンジしようといつも思っている。とくに一人ではなかなか行きにくい店をこういう機会に覗いてみたいと思っている。

 で、今回僕が選んだのは、このBar・SAKAI。どこかのお店のマスターに紹介されたとか薦められたとかでなく、インターネット上のいくつかのBARサイトで「口コミの評判」がとても良かったからだ。

 マスターのSさんは旧・新神戸オリエンタルホテル(今は確か別の名になっている)のBAR出身。ホテル出身だから黒か白のバーコート姿かと思ったら、おしゃれなシルクの黒ドレスシャツという、意外なファッション。接客もとても気さくだ。観光地の異人館街寄りという立地もあるのだろう。

 ウリは生フルーツを使ったカクテルという。店内は土曜でもほぼ満員の盛況。若い女性客が8割くらいを占めている。この夜、僕もおすすめのフルーツ・カクテルを頼んだ。Sマスターはボストン・シェーカーの使い手らしく、流れるような鮮やかな所作だ。出てきた苺のカクテルのクオリティもとても高かった。また再訪したい1軒になった。

imgfa411a0c8wowts.jpg 【Bar YANAGASE】 神戸を代表する老舗BARと言えば、この店か、旧Bar・Savoyだろうが、名バンテンダー・小林省三さんがいたSavoyは今はなく、弟子のKさんに継承された名前の同名のBARは、別の場所に立地する。

 そういう意味で、やはりこのYanagaseはやはり今や数少ない、最も神戸らしい老舗で、遠来の客をもてなす際には外せないBARだ。今年で創業45年。異人館街に近い、ツタのからまる一軒家のBAR。店内には暖炉があり、Nマスターが本当にマキをくべて、店内を温めてくれる冬場は最高だ。

 70代のNマスターは寡黙だが、暖炉のように心温かい方だ。神戸という場所柄、全国から客が来る。そうした客にいい気持ちで帰ってもらおうという心遣いがそうさせるのだろう。Yanagaseは神戸の文化財とも言っていい。こういう店は代替わりしても、永遠に受け継がれていってほしいと心から願う。

s-IMG_8863.jpg 【Bar Savoy 北野坂】 この夜、最後にお邪魔したこのお店は、言わずと知れた神戸の老舗BARだ。マスターのKさんは、旧Bar・Savoy時代を通じて、約40年もの間、小林マスターを右腕として支えた(Savoy HommageのMマスターの兄弟子にあたる)。

 旧Savoyなき後、Kさんは今はSavoyグループの中心的存在として、そして神戸のBAR業界のリーダーとして活躍している。その丁寧で、優しい接客は申し分ない。神戸の老舗カクテルBARでは、個人的にはここのカウンターが一番落ち着ける。

 Savoy北野坂ではもちろん、Kさんのオリジナル・カクテル、「ソル・クバーノ」を頂く。1980年のS社のコンクールでグランプリを獲得した、今や全国のどこのBARでもその名が通用するカクテルだ(もちろん、ここでは小林さんのオリジナル・カクテルも楽しめる)。皆様も神戸へ行かれたら、ぜひSavoy北野坂へお越しを!

【Bar Savoy Hommage】 神戸市中央区下山手通5-8-14 078-341-1208 午後4時~午前零時 日休  【カクテルルームこにし】 神戸市中央区元町通3-15-6 午後6時~11時 日祝休  【Bar Charlie Brown】 神戸市中央区海岸通1-2-15 393-1514 午後6時~午前1時 不定休  【Bar SAKAI】 神戸市中央区下山手通3-12-1 トア山手フラッツ104 391-3316 午後6時~午前2時 第1&3日休  【Bar Yanagase】 神戸市中央区山本通1-1-2 291-0715 午後5時半~午前零時 無休  【Bar Savoy北野坂】 神戸市中央区中山手通1-7-20 第3天成ビル4F 331-8977 午後5時~午前零時 無休



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kopn0822 @ 1929年当時のカポネの年収 (1929年当時) 1ドル=2.5円 10ドル=25円 10…
汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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▼Bar UKでも愛用のBIRDYのグラスタオル。二度拭き不要でピカピカになる優れものです。値段は少々高めですが、値段に見合う価値有りです(Lサイズもありますが、ご家庭ではこのMサイズが使いやすいでしょう)。 ▼切り絵作家・成田一徹氏にとって「バー空間」と並び終生のテーマだったのは「故郷・神戸」。これはその集大成と言える本です(続編「新・神戸の残り香」もぜひ!)。
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