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爽快、傑作、中学校部活青春小説!!少年少女飛行倶楽部■内 容 中学1年生の、海月(みづき:愛称クーちゃん)が主人公。 両親は、美しい「月夜の海」をイメージし、字面も綺麗な「海月」という名前を付けたが、よくよく考えると”海月”と書いて”クラゲ”と読む・・・。 だから、愛称はクラゲの”クーちゃん”。 彼女は、変な名前でぐれることもなく、まっとうに育って中学に入学。 この中学では部活が必修で、ひょんなことから幼馴染の樹絵里とともに「飛行クラブ」に入部。 クラブの目的は、ただ漠然と「空を飛ぶことを目的とす」とされているだけで、手段など細かいことは何も決まっていない有様。 今まで部員は、2年生の変人部長”斉藤神”(通称カミサマ)、野球部と掛け持ちの”中村海星”だけで、1年生の”海月””樹絵里”が加わり、その後、同じく1年生の”るなるな”、”球児くん”、”イライザ”が入部して、総勢7名の零細クラブ・・・。 さて彼らが空を飛ぶ日はやって来るのか・・・・。■感想など ノー文句に気持ちがよい小説であります。 小生が知る作家の中で言うと、”有川浩”の恋バナ系小説とか、初野晴の『退出ゲーム』なんかと感じが似てるかな・・・。 また、アニメ版の『時をかける少女』的でもあるし、NHKの『ドラマ8』になりそうなネタでもあります。-◆- あくまで自分自身が飛ぶことを旨とし、飛行機やヘリでの飛行は除外。中学校の部活なので、予算など諸々の問題を考慮して、人力飛行機を作るなどの方法も排除する「飛行クラブ」って、飛ぶという目的だけが先行していて、具体的飛行手段に関しては、まったく「ノー・プラン」という、かなりナンセンスで、人を食ったクラブ。 このバカバカしさだけで、小説世界に引き込まれます。(登場人物たちは真剣なんですが・・・)-◆- こういう怪しくも下らない部活に参加する、”クーちゃん”たちの、二度と戻らないみずみずしい中学生活がイイ感じ・・・。 ”海月(みづき)”と言う名の、漢字の読みは”クラゲ”。中村先輩の”海星(カイセイ)”という名前は、漢字の読みは”ヒトデ”宝石=ジュエリーの”樹絵里”「朋」と言う名前は、月が二つだから”るなるな”と読ませる。野球部員と野球部マネージャーだった両親が、息子の甲子園出場を目指して付けた”球児”障害を持つ”エンゼ”という名の姉を守るために付けられた斉藤部長の”神(ジン)”という名前。 親が入れ込んで付けた変わった名前をもつ中学生たちが、みな個性があって可愛らしい。 小生は50歳直前でありまして、バカバカしいことにも真剣になれる「飛行クラブ」の面々の若さが羨ましく、自分自身の中学時代が懐かしくもあります。 そして彼らの淡い恋が、何となくくすぐったい感じ・・・・。 これらがすべて相まって、読後には心がふわっと飛行したような気分に浸れました。 フ~~ム。これぞ精神的な「飛行クラブ」!!!!-◆- 飛行することって、色々なくびきから解き放たれること・・・即ち”自由”の象徴なんですね。 だから「飛行クラブ」ってことなのでしょう。 とにかく、現実社会がドロドロゆえに、この作品の清涼感が心に沁みます。 あ~~気持ち良かった。 ななつのこ
2010.01.25
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本川 達雄(著)「ゾウの時間ネズミの時間」と「時間―生物の視点とヒトの生き方」を読みました。■内容(「BOOK」データベースより) 『ゾウの時間 ネズミの時間―サイズの生物学』 動物のサイズが違うと機敏さが違い、寿命が違い、総じて時間の流れる速さが違ってくる。行動圏も生息密度も、サイズと一定の関係がある。ところが一生の間に心臓が打つ総数や体重あたりの総エネルギー使用量は、サイズによらず同じなのである。本書はサイズからの発想によって動物のデザインを発見し、その動物のよって立つ論理を人間に理解可能なものにする新しい生物学入門書であり、かつ人類の将来に貴重なヒントを提供する。『時間―生物の視点とヒトの生き方』 生物学的時間。この新しい時間の見方を使って現代社会を眺めて見ると、現代の抱える問題がはっきりと見えてくる。本書はいま人がウンと言える新たなる行動指針や倫理を求め、時間やエネルギーを軸に、生物としてのヒトに無理のない生き方、社会のあり方を探究する。 ■感想など NHKの『爆笑問題のニッポンの教養』(2009年11月24日放送分)~「ナマコ権威 本川達雄」で、著者を初めて知ったのですが、凄まじくユニークで面白かった。 そして、本川達雄氏が語られた「体のサイズと時間の関係」「消費エネルギー(代謝)と時間の関係」に、現代社会の問題の本質を見た気がしたものですから、図書館で本川達雄氏の本を探して、この2冊を読みました。-◆- 『都会人のやっていることは、はたしてヒト本来のサイズに見合ったものだろうか?体のサイズは昔とそう変わらないのに、思考のサイズばかり急激に大きくなっていく。それが今の都会人ではないだろうか。体をおきざりにして、頭だけがどんどん先に進んでしまったことが、現代の人類の不幸の最大の原因だと私は思っている。(「ゾウの時間 ネズミの時間―サイズの生物学」より)』 ゾウのような大きな動物は長生きで、ネズミのような小さな動物は短命なのだそうです。 だけど、心拍数とか呼吸数、代謝率などを勘案すると、どうやら体が大きなゾウの生物的時間はゆったり流れ、小さなネズミの場合は時間が速く流れており、ゾウとネズミが各々体感する寿命の長さは同じだろうと著者は語っています。 自動車に例えると、同じガソリン消費量でゆっくりと長距離を走った場合がゾウ。猛スピードで短距離を走った場合がネズミにあたるようです。-◆- 『現代人も縄文人も、体自体に大きな違いはなく、私たちの体のリズムは昔のままなのです。とすると、体の時間は昔と何も変わっていないのに、社会生活の時間ばかりが桁違いに速くなっているのが現代だということになります。 そんなにも速くなった社会の時間に、はたして体がうまくついていけるのでしょうか? 現代人には大きなストレスがかかっているとよく言われます。そのストレスの最大の原因は、体の時間と社会の時間の極端なギャップにある、と私は思っています。(「時間―生物の視点とヒトの生き方」より)』 ゾウの時間 ネズミの時間の理屈をヒトにあてはめると、どうやら縄文人の暮らしぶりぐらいが身の丈にあった時間の流れなのだそうです。 で、多くのエネルギーを消費する生き物ほど、体内で流れる時間は早くなるらしく、人間は肉体の代謝にプラスして石油などのエネルギーを大量消費して社会環境を変化させ、生物的時間の速度を異常に速めているとのこと・・・。(例えば、徒歩や走る場合のエネルギー消費とは桁違いのエネルギーを消費する自動車・新幹線・飛行機などを用いて移動時間を短縮してる) このように、現代人は体のサイズにそぐわない時間環境下で生きていることにより、大きなストレスを感じてると言うのが著者の主張。 たしかに、歌謡曲・流行歌だけをとっても、小生が若かった頃には凄まじい早口だと感じられた吉田拓郎の曲でさえ、小室以降の曲のテンポに比べたら凄くスローテンポです。 また、人々が喋るスピードも速くなっていて、電気店の若い店員やファストフード店の店員さんの言葉が聞き取れない場合があります。 このように、どんどん人間、あるいは社会のテンポが速くなっていると平素から小生は感じ、なにかしら世知辛いのであります。-◆- とにかく、生物学者が書いた本なのだけど、人間の在り方、社会の在り方に対する示唆に富んでおり、「あぁ、そういうことだったのか」と”目からウロコ状態”になりました。 便利なモノやサービスが増えて、時間に余裕ができたはずなのに、時間に追われる感じがすることの原因は、本川達雄氏が語る「体の時間と社会の時間の極端なギャップ」に違いないと思った次第です。 人間は人間らしく身の丈にあったスピードで暮らさないといかんなぁ・・・と、しみじみ思います。【送料無料選択可!】ゾウの時間ネズミの時間 ? 歌う生物学? [オンデマンドCD] / 本川達雄「長生き」が地球を滅ぼす大人の科学マガジン(vol.09)
2010.01.15
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