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S・キング原作の映画『ミスト』をDVDで観賞しました。 【新品DVD】ミスト/トーマス・ジェーン(注)素朴に感想書くので、まだ御覧じゃない人にはネタバレになっちゃいます。【内 容】 モダンホラー帝王スティーヴン・キングの中編『霧』を原作とした2008年日本公開の映画。 激しい嵐で家が破損して修理用品などを買うために街のスーパーマーケット出かける主人公デイヴィッドと息子のビリー。 街へ向かう途上では多くの軍用車や緊急車両が道路を走っていき、ただならぬ気配。 そしてデイヴィッド親子がスーパーマーケットで買い物をしていると鼻血を流した男が「霧の中に何かがいる!」と半狂乱になってマーケットに駆け込みマーケットの扉を閉めるよう必死に訴える。 男がマーケットに来てまもなく異様な霧が店を覆い、商品棚が倒れ、天井材が落下するほど店全体が激しく揺れる。 さらに、店から外に出ようとした若者が巨大な触手に引きずり出され・・・・。【感 想】 小生は「呪われた町」「シャイニング」「ファイアスターター」「クージョ」などが日本で刊行された頃から若い頃からスティーヴン・キングのファンで、この映画の原作『霧』も強く印象に残る作品の一つです。-◆- で、映画『ミスト』はどうかというと、キング作品を原作としたホラー映画のなかでは出色の出来。(『グリーンマイル』『ショーシャンクの空に』『バトル ランナー』などは非ホラー作品なので・・・・) ジョニー・デップに主演させた『シークレット ウインドウ』などに比べてもダントツに出来が良い。-◆- 原作の『霧』でもスーパーマーケットに孤立した人々が味わうじわじわと迫る来るような恐怖が物語のツボなのですが、映画版でも店内の人々が徐々に追いつめられて行く様が上手く描かれています。 霧の中から現れるモンスターに襲わながらも、非現実的な出来事を理解しようとしない弁護士や、悪夢のような出来事を神の裁きだとして人々を先導するユダヤの神を信じる狂信的な女性などが事態を複雑化させて恐怖と苛立ちが頂点に達します。-◆- 映画の後半ではデイヴィッド親子と3人の男女がスーパーマーケットから脱出して自動車で南に向かいます。 電話やテレビ・ラジオも途絶えていて、モンスターが潜む霧がどこまで続いているかなど情報が全くつかめないままの不安な道行き・・・・。 途中出逢う超巨大生物は、今まで見た映画のなかでも飛び抜けた存在感。 毛色は違いますが、もののけ姫のダイダラを連想させる雄大とも言えるモンスター。-◆- 自動車での南への旅もやがて燃料が尽きてしまいます。 周りは霧に包まれており、二進も三進も行かなくなったデイヴィッドたち。 自動車の中で孤立し恐怖に固まる幼い息子たを含む5人・・・・そして衝撃のラスト!! 旧作の『猿の惑星』で、主人公が埋もれている自由の女神を見つけたラストシーンを見た時のと似た感触・・・・。 さらには主人公が味わったであろう無念さ悲しみ、怒りや悔恨など色々な感情が押し寄せてきて心が壊れそうになります。-◆- 道具立てがド派手で大きな期待を持たせた『クローバーフィールド』や、ハリウッド版『ゴジラ』などに比べても、本作はドキドキ感やサプライズなどすべてに渡って優っているように感じました。(ホラー故の”グロ”さもスプラッターを苦手とする小生にとっても許容範囲でした。)VAIO type PVGN-P90HS オススメスペック1「刻印なし」
2009.01.28
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忍びの国■内 容 武士道など通用せず、金と打算で裏切り寝返りを平気で行い、親子・兄妹の間でさえ信用すると騙される忍者の国・伊賀 そこに、織田軍一万余が攻めてくるとの情報が入ると案の定敵前逃亡を図る忍者の下人達・・・。 主人公の”無門”も金にコスイ忍者なのだが、頭の上がらぬ女から叱咤されて敵軍の将の首を獲りに向かうことになるのだが・・・。■感想など 『のぼうの城』で一躍人気作家の座を射止めた和田竜の作品を初めて読んだのだけど、噂に違わず痛快で面白い。 荒山徹を少しおとなしくした感じかな・・・。 とにかく、時代小説ブームの一端を見た気がしました。-◆- 作者が描く忍者はやたらとこすっからい。 凄い忍術や剣法をもっているのに、褒美がなければ自国を脅かす合戦から平気で逃げ出す・・・。 しかし、褒美がでることになった途端に大暴れで敵を討ち戻しちゃう。 これには、伊賀国を攻める織田軍の武将もビックリして、いつの日か武士道ではなく伊賀者のような計算高いもの達がこの国を支配する世が来るかもしれないと考え込む・・・。 要するに忍者の生き方は経済市場主義の現代人を象徴し、武士道の清廉な気高さを日本人が見失っていることへの皮肉混じりの物語・・・。 痛快さばかりではなく、日本人の生き方に問題提起を投げかける作品になっています。 なかなか良くできた娯楽作品でした。 のぼうの城
2009.01.13
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覇者と覇者■内 容 内戦状態で混乱を極める近未来とおぼしき日本を描く、『裸者と裸者』『愚者と愚者』に続く「応化クロニクル三部作」完結編。 ■感想など 「応化クロニクル三部作」完結編であるはずの本作は、2007年10月に著者・打海文三氏が逝去されたことにより未完のまま幕を閉じてしまいました。 逝去の報を聞いた時には本作が世に出ることはないと観念していたので、未完とは言え「覇者と覇者」を読めたことは当シリーズファンの小生にはこの上ない贈り物です。-◆- 「応化クロニクル三部作」は内戦状態が続く日本で少年兵・佐々木海人ら戦争孤児や少女部隊、外国人マフィアなどが軍閥となって悲惨な戦いを続ける物語なのですが、登場人物はレズやらゲイやらギャングやら既成の常識の枠にはまらない者達ばかりで、ぶっ飛んだストーリー。 この極限的な非日常の物語からは凄まじいエネルギーがあふれ出ており、これほど力強い小説にはなかなか出逢えません。-◆- 戦時生活における痛みや悲しみが文学的に積み重なっていながら、一方ではライトノベルのような抜群にリーダビリティー(読みやすさ、読んで面白い)が高い作品です。 とにかく、『裸者と裸者』『愚者と愚者』『覇者と覇者』からなる「応化クロニクル三部作」ほどのエネルギーを活字で生み出した打海文三氏が59歳の若さで逝去されたことが信じられない思いがします。 裸者と裸者(上)裸者と裸者(下)愚者と愚者(上)愚者と愚者(下)
2009.01.11
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深海のYrr(上) 深海のYrr(中) 深海のYrr(下)■内 容 ドイツ人作家による海洋SF・ディザスター小説。 ノルウェー海でメタンハイドレート層を掘り続けているゴカイの変異種。 カナダ西岸では船舶をクジラやオルカの群れが襲う。 フランスではロブスターに潜む病原体が猛威を振るい、世界各地で猛毒のクラゲが出現、したり、謎の船舶沈没事故が頻発する。 病原体を持つ目のない白いカニがアメリカの大都市を襲う。 さらに海底の巨大地滑りで大津波が起きてヨーロッパ北部の都市は壊滅してしまう。 突如として人間に牙をむきはじめた海。 原因を究明し、人類の危機は救われるのか!?■感想など 500頁を超す文庫本3冊からなる本書には圧倒される。 なんたるスケール!!(本の厚さと、物語のスケール共に) 『ディープ・インパクト』とか、『インデペンデンス・デイ』などのハリウッドの大仕掛けな映画を思わせる肌合いの小説。 藤崎慎吾の小説『鯨の王』をド派手にしたような感じもしました。 また、先日亡くなった「マイケル・クライトンを思わせる小説」と解説にも書かれていましたが、小生も同感です。∞∞∞ 地球の危機を起こす知性体と遭遇することになるのですが、目があって手足があるような人間の想像しやすい知性体ではなく、思考や感情も根本的に人間とは違いコミュニケーションを取ることにも困難を極める。 この人間と異なる存在の『異質』さを描こうとする作者の思いは真摯。 生物の定義も人間が想像するものとは限らないと言う考え方には真理があると思います。∞∞∞ 環境先進国のドイツで出版された作品なので、地球環境への強い想いも伝わってきます。 ただし、捕鯨国日本への眼差しには厳しいものがあり、日本人として忸怩たる想いも・・・。∞∞∞ 地球の危機を救うミッションをアメリカがリードします。 米軍やCIAが幅を利かせ、陰謀も・・・・。 アメリカの一国主義を痛烈に批判する内容は、さすがにブッシュの8年に生まれた作品だと感じます。∞∞∞ アクション有り、陰謀有り、パニック有りでサービス満点。 とにかく、思い切り大風呂敷を広げた超大作を楽しむことができました。
2009.01.01
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