I love Salzburg

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2010.06.10
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2010年5月3日。



お恥ずかしいことに、私はロシアを訪れるその日まで、正教がキリスト教であることすら知りませんでした。
壁に描かれたイイスス・ハリストス(イエス・キリスト)のイコン(聖像)を見て、「そうだったのか!」と知る始末。(苦笑)


正教会において、西方教会諸派における復活祭(イースター)に当たるものが「復活大祭(パスハ)」であり、それが正教会最大の祝祭日であること、

その他 降誕祭(クリスマス)など、十二大祭が行われること、

現行の太陽暦・グレゴリオ暦ではなく ユリウス歴を用いる為、西方の教会とは祝祭日が異なることが多いなど、

少なくとも基本中の基本は勉強してくるのだった、、、と、後悔しても後の祭りです。

これまで西側諸国において数々の大聖堂へ足を運んだにも関わらず、

この上なくその無知加減を腹立たしく感じ、これまでになくキリスト教の重みを肌に感じました。



総主教・キリル1世の掛け声に合わせ、大声で唱える信徒達。

日曜日でもないのに、一体何の騒ぎなの?
信徒達は一体、何と唱えてるの?
なぜ、総主教が現れたの?

帰国後 色々調べてみて、
"たぶん" その日は復活大祭から40日目にあたる『主の昇天祭』の関連行事だったのではないか、、、と分かってきました。
それは十二大祭のひとつであり、正教会ではこの日をもって復活祭期の終わりとするため、教会暦上の大きな節目のひとつでもあると書かれてあります。


また 信徒達の掛け声は、復活祭期の間に主教と信徒、又は信徒同士で交わす挨拶「ハリストス復活!」「実に復活!」であったと想像できます。

*

キリル1世は、まず金色屋根のトロイツキー聖堂にて祈りを捧げ、その次に向かった先がウスペンスキー大聖堂の地下。



私はまるで信徒のように、彼の後をついて回りました。

ですから、私が初めてロシア正教に足を踏み入れた場所が、トロイツキー聖堂 (写真) となります。
トロイツェ・セルギエフ大修道院の中でも最も古い建物で、1423年に建てられました。
その内部のイコン画は、中世ロシア、モスクワにおける最も重要なイコン画家アンドレイ・ルブリョフによって描かれています。




長い信徒の行列に、ぼんやり灯された蝋燭の光、美しく響く"パスハの讃詞"と呼ばれる聖歌の調べ。
人々は恭しく胸に十字を切り、イコンに口づけをする。

一瞬、妖しくも見えるその情景も、
まるで目の前にハリストスが現れたかのような喜びを内に秘めた人々の表情に、

ロシア正教に対して野蛮な印象を持っていた私は、驚きを隠しきれませんでした。
イコンに口づけするその姿からは美しさすら感じます。

私も大きな柱にもたれかかり、頭にスカーフを被せ、信徒達の祈りの姿を真似てみたものの、やはりそれは嘘っぽい。(笑)

仕方なく、私流に手を合わせ、ウスペンスキー大聖堂の地下へ移りました。


その地下納骨堂では、それまで恭しく謙っていた信徒達が熱狂者へと豹変☆
満足に息もできないほどもみくちゃにされた私は、押し合いへしあい「我先に!!!」という彼らの姿に、別の意味で驚かされました。

それは、そこで静かに眠っている歴代の総主教様もビックリして目を覚ましてしまいそうな勢いです。(笑)



不思議な縁で、訪れる予定でなかったこの地を旅し、
偶然にもその場所がロシア正教の聖地であり、その日がなんらかの特別な日であったこと。
そして、総主教様のお出ましに居合わせた この偶然。

それは、神様が私を正教へと導くべく、何かのお示しであったのかもしれません?(笑)

ですが、神様! 私にロシア語は絶対 無理ですぅ~。(><)
(日本正教会には興味ありませんので、あしからず…。)

*

写真は、トロイツキー聖堂とは対照的に、煌びやかな内部に圧倒されたセルギエフ教会(聖セルギイの食堂)です。

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Last updated  2010.06.12 06:03:43
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