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今日、新聞に載っていた浅田彰氏のインタビュー記事を読んでビックリしたのですが、彼はこの4月に京大を辞め、京都造形芸術大学なるところの「大学院長」のポストに就いたのだとか。あらー、浅田さん、京大辞めちゃったんだ・・・。 で、さらに驚いたのが、京大を辞めた時の彼の地位が「准教授」だったこと。1957年生まれの氏は、50歳を越えて、まだ教授に昇任していなかったんですなあ・・・。 1980年代初頭、まだ京大の助手だった頃、浅田氏が世に問うた『構造と力』は哲学書としては異例の15万部を売り上げ、ついで発表した『逃走論』『ヘルメスの音楽』なども評判を呼び、若き浅田氏はニュー・アカデミズム・ブームの寵児となった観がありました。語学に堪能でピアノも得意、いかにも「いいとこのボンボン」的な秀才っぽい風貌も手伝って、京大にはすごい人がいるんだなあという感じを、当時大学生になりたてだった私も抱いておりました。 ま、そんな華々しいデビューをされた氏のことですから、当然30代くらいのうちに京大教授になっているんだろうと思っていたんですが、どうもそうではなかったらしい・・・。それぞれの大学にはそれぞれの事情があり、昇任人事なるものが一筋縄ではいかないこと位、私もよーく知っておりますが、それにしても若くしてあれほど名を挙げた学者さんが、母校の教授になれなかったというのは、一体どういうことなんでしょう。周囲の嫉妬? それとも本人に問題アリ? 先のインタビュー記事で、浅田氏は「京大も昔は一発ホームラン的な学生がいたけれど、今や1.5流になり下がった」と述べておられ、いかにも京大を見限ったような口ぶりではありましたが、それにしても移った先の美術系大学では、学生たちは新しく大学院長になった浅田彰氏の何たるかなど知るはずもなし、というところではないでしょうか。「浅田彰? ニュー・アカ? 何それ? 新しい絵の具?」ってなもんでしょう。やりにくくないのかしら。ま、「大学院長」なんて、「大僧正」みたいなすごい名前の地位だと、学生(院生)の前に立って授業することなんかあまりないのかな? どっちにせよワタクシにはなーんの関わりもないことですが、四半世紀前にあんなに輝いていた浅田氏が、今、何だかいま一つ迷走している(させられている)ような気がして、大きなお世話ながら、あれまあ・・・という思いを抱かされたのでありました。
April 30, 2008
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日頃私淑している航空物理学の権威・名大名誉教授のF先生のお計らいで、ついにワタクシ、航空宇宙学会で講演をすることになりました・・・。 ひゃー、まさかこういうことになるとは・・・。アメリカ文学関連の学会で発表したり、シンポジウムに出たりすることはそれなりにありますけど、航空宇宙学会となると、なかなか得難い経験です。 さーて、何を話そうかな! 差し当たりジェット推進理論に関する最新の知見のことでも話すか。それとも、基本に返って一般相対性理論と初期宇宙の特異点の問題との関連を取り上げ、時間があれば最新の量子重力理論にもさらっと触れておくか・・・。 ・・・んなわけないでしょ! もちろん英語のことを話すんですよ、英語のことを。昨秋、驚異の英語教則本『英語の裏ワザ』を出版したことで、もともと英語教育とは何の関係もない私ごときも、この種の講演を頼まれるようになったのでございます。 ま、ワタクシの提唱する「裏ワザ英語」は、ルール自体が極めてシンプルだし、動詞を12個しか使わないため、短期間に簡単に習得できるメリットがある。そもそも構成が理詰めだから、理系の方にとっては理想的な英語習得法です。その辺りを買われて、今回の講演会依頼となったんですけどね。 実際、理系の研究者というのは、文系の研究者以上にインターナショナルですからね。海外の学会でパネルを出すことはよくあるし、場合によっては英語での質疑応答に応じなければならないこともある。 たとえば、私の義理の兄は東北大学理学部の研究者なのですが、彼の教え子の中の優秀な奴が今度、とある国際学会で発表することになりまして。ところが、生憎その院生は英語が苦手と来ている。そこで学会までのわずかな期間、せめてリスニング力を向上させたいので、何か適当な英語のテープはないかと私に尋ねてきたことがありました。つい先日のことなんですけどね。 私としては、英語が苦手なのに海外の学会で研究発表をし、質疑応答までこなそうという、その院生の度胸の良さにむしろビックリするのですが、理系の学者(とその卵)には、いつ何時そういう機会が巡ってくるとも限らないんですな。ですから、理系の研究者にはそういう場合に備えてぜひ英語を習得しておきたいという潜在的な希望がある。で、そこに私の「裏ワザ英語」の出番も出て来るというわけですよ。 ま、私自身の英語の実力はかなり怪しいものではありますが、べしゃり(=講演)の方は百戦錬磨。今度の講演会では「理系向け英語習得法」とでも銘打って口八丁手八丁。一発、はったりかまして来るとしますか。
April 29, 2008
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唐突ですが、私、「死ぬまでにこれだけはやってみたい」ということが幾つかあります。 といっても、そんな深刻なことではなく、また野心的なことでもありません。やろうと思えばすぐにでもやれることなのかもしれないけれど、なかなかどうもそのチャンスがなかった、とか、そういうものです。非常に個人的な(アホらしい)願望なので、皆さんの共感を得られるかどうか分かりませんが、発表してみまーす。1 「かんじき」を履いて雪の上を歩く。(「かんじき」って、一度履いてみたいんですよね~! ほんとにあれで雪に埋もれずに歩けるのか・・・?)2 吹き矢を吹いてみる。(どうして人間の呼気だけで矢を飛ばせるのか、不思議で・・・。)3 「水タバコ」を吸ってみる。(「水煙管」っていうべきかな? よくインドとか東南アジアみたいなところでおっさんたちが吸ってますよね。煙を水に潜らせるとどうなるのか、試してみたい・・・)4 魚市場で朝御飯を食べる。(よく築地市場みたいなところに、早朝、セリを終えたプロの人たち向けに、安くてうまいご飯が食べられる場所があるみたいなことをテレビでやるじゃないですか。あれやってみたいんです。でも早起き、苦手なんだよなあ・・・。)5 キャンピング・カーで日本一周。(キャンピング・カー、あれは男のロマンですよ!)6 アーユル・ヴェーダをやってみる。(あの、額の上に温めた油を垂らす、インドのセラピーみたいな奴ですな。)7 南の島でバカンス。(多分、暇過ぎて時間を持て余すだろうとは思うけれど、人が誰もいない真っ白な砂浜、青い空、青い海を前にボンヤリ時を過ごしてみたい。)8 バスを運転してみる。(あのでかいクルマを一度でいいから運転してみたい。出来れば、運転手さんが急病で倒れ、バスが暴走! しかも何故かブレーキが利かない! それをたまたま乗客として乗り合わせたワタクシがなんとかハンドル操作してガードレールにバスを擦りつけ、かろうじて止める! 乗客全員無事! みたいな状況がベストなんですけど・・・。)9 潮干狩りをやってみる。(実は潮干狩りというものを一度もやったことがないという・・・。だから一度やってみたい。それも、出来ればアサリではなく、マテ貝の潮干狩りをやってみたい。あれは面白そうだ!) ・・・。ま、こんな感じです。 で、9個まで思いついたから、どうせなら10個にしたいなあと思い、同僚にしてワタクシのアニキであるK教授にこの話をし、「先生だったら、死ぬまでに何をしたいですか?」と尋ねたところ、言下に「かまくら遊びがしたい」ですって! おお! かまくら! そういや、あれもまた子供の頃からの私の夢であった! 子供の頃、雪が降る度にかまくら作りにチャレンジして、結局人が中に入れるほどの大きさのものが作れず、悔し涙を流してきた、あの果たせなかった夢。そうだ、10個目は「かまくらを作る」にしよう! アニキ、それ、いただきます!10 「かまくら」を作って、中でお餅を焼いて食べる。 ということで、私の「死ぬまでにしたい10のこと」は完成したのでありました、とさ。 さてさて、これをお読みの皆さんは、死ぬまでに一体どんなことをやりたいでしょうか。もしよろしければ、お聞かせ下さい。
April 28, 2008
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今日は朝から学会がありました。で、そのお話はまたあらためて書くつもりなのですが、その中で一つ、ギョッとする話がありまして。 いや、ケロッ○のコーンフレークのことなんですけどね・・・。 ワタクシ、コーンフレークというのは子供の頃から好きな食べ物の一つでありまして、もちろん毎日食べるというものではないですが、あれば好んで食べる、という感じなんです。ところが今日、このコーンフレークに秘められた真実を知って、ちょっとビックリ。 実はですね、今日の研究発表によりますと、コーンフレークというのは、もともと「精力減退剤」として開発されたものだ、というのですね。 ・・・マジですか! という感じでしょ? ピューリタン的精神性が色濃く残る19世紀のアメリカでは、過剰な性欲というのはあらゆる病気の源と考えられていたそうで、それを増進する(と信じられていた)肉を中心とした食事はイカン、というふうに考える人たちが居たんですな。で、ある時「トウモロコシからフレークを作り、肉食の代わりにするのじゃ」という神の啓示を受けた人が、コーンフレークを作って売り出したと、まあ、そういうことだったらしい。つまり、「こいつを食べていれば、ムラムラッとしなくなって結構なことである」というニュアンスの食べ物だったんですな、コーンフレークというのは・・・。 いや~ん、ワタクシ、とんでもないものを喜んで食べていたよーん! 閑話休題。 さて、それはさておき本題に入りますが、昨日、地上波で放送していた『カンフー・ハッスル』、私、つい見てしまったんです。 これを撮った監督の前作、『少林サッカー』は前にDVDで見ていて、まあそれなりに面白いな、と思った記憶はあるのですが、この『カンフー・ハッスル』については、どうせ二番煎じだろうと舐めてかかり、オープニングの「コロンビア映画」の自由の女神を横目に見ながら、「おやおや、この映画、コロンビアなんだ。『少林サッカー』から随分出世したもんだな」と思ったまま、勉強をしに書斎に入ってしまったんです。 ところが、10分ほどして家内が私を呼びに来まして。「半端なく面白いよ」というわけです。 で、「そんなに面白いの?」と半信半疑にテレビのある部屋に戻って見始めたら、これが確かに面白い。前作の『少林サッカー』とは段違いの面白さ。で、最後まで一気に見てしまったという。 ちなみに、この映画のキャッチコピーは「ありえね~!」というもので、『少林サッカー』以来の、いささかギャグっぽい特撮がふんだんに使われていて、その「ありえなさ」がいいわけですが、私が思うに、実はこの映画の面白さはそういう見た目の派手さにあるのではないんじゃないかと。 結局、この映画の面白さはもっと細部にあるのだろうと思うのですね。たとえば、悪い奴らに殺されたある武術の達人が、いまわの際に一言、仲間に言い残すシーンがあるのですが、今まで中国語でしゃべっていた彼が、何故か最後の一言だけ、何の脈絡もなく、英語で発するんです。で、結局何が言いたかったのかが仲間に伝わらず、「なんで英語なんだよ~!」ということになるんですが、この悲劇的な場面で飛び出す意表をつくギャグのセンス、これがおかしいんです。特撮は使ってないけど、こっちの場面の方が「ありえね~!」でしょ? この他、場面展開のリズムの良さ、ギャグを繰り出すタイミングの良さ、同種のギャグの密かな繰り返し等々、見どころ満載でありまして、これを撮った監督のセンスの良さにはまったく脱帽です。これなら、コロンビア映画が金を出す気になるのも分かります。 ということで、『カンフー・ハッスル』のことを単なるギャグ・カンフー映画だろうと馬鹿にしていたワタクシは、己の無知を恥じつつ、このセンスの良い娯楽映画に腹を抱えて笑いながら、存分に楽しんでしまったのでありました。いや~、この種のカンフー映画が、これほど洗練された娯楽映画になり得るとは、まさに驚きです。 で、いつもの印象点ですが、最後のシーンの後味の良さも含め、83点という高得点を差し上げておきましょう。『カンフー・ハッスル』、まだご覧になっていない方は、ぜひ一度、騙されたと思ってご覧下さい。この映画、教授のおすすめ!です。
April 27, 2008
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色々買いたいものが出来たもので、ちょっとアウトレットに買い物に行ってしまいました。向かったのは「ジャズドリーム・ナガシマ」というところです。ここ、最近店舗が増強され、なかなかの品揃えになったと聞いたもので。 で、とりあえず入り口に近い「トゥモローランド」や「ユナイテッド・アローズ」、「バナナ・リパブリック」あたりから順に攻めて行ったのですが・・・ やっぱりね、「アウトレットでの買い物」というのは、基本的にテンション上がりますね。ワタクシのような、どちらかというと買い物が面倒な質の人間にとってすら、「30%off」「50%off」「70%off」などという文字を目にすると、妙にアドレナリンが上るという・・・。 ちなみに私にとっての今日の主目的は、ちょっとカッコいいスニーカーを買うことなんです。で、「ナイキ」「アディダス」「プーマ」そして「アシックス(オニツカ)」などの店を回ってみたのですが・・・ 適当なものが見つからず、残念! デザインがいいものは幾つか見つかったのですが、試しに履いてみるとどうもしっくり来ないという。 おかしいですなあ。ちょっと前まで私の足のサイズは25.5で、そのサイズの表示のある靴を履けば、たいてい一度でぴったりフィット、という感じだったのですが、この頃、どういうわけか、サイズを合わせるのが一苦労。ある時は25でもブカブカだったり、ある時は26.5でようやく入ったり。でまた一応履けたとしても、靴の幅が合わないのか、足が締めつけられるようになって履き心地が悪いということも多い。私の足は、最近、妙に気難しくなってしまったようです。 というわけで、今回は残念ながら購入は見送り~。また靴と並んで今日のもう一つの狙いは通勤用のカバンだったのですが、それも見送ることになってしまいました。一つ「ポルシェデザイン」の店で割と気に入ったのがあり、値段的にも定価7万5千円が4万5千円になっていたのがあったのですが、これもちょっと容量が小さ過ぎ、今使っているカバンを引き継ぐことが出来ないだろう思ったもので、ね。で、結局私は、買おうと思っていたものは何も買えず、代わりにネクタイを2本買っただけで終わってしまったという・・・。 一方、家内の方は旅行用に「レスポートサック」の軽いカバンを狙っていたのですが、これも好みの柄がなく、見送ることに。どうやら今日は二人とも買い物運に見放されているようです。 ・・・と思いきや、その後家内は「コーチ」のお店で小振りなポーチをゲットしてご満悦。やっぱり買い物というのは、女性に味方するもののようで・・・。しかし、収穫があってもなくても、あれこれ見て回って楽しかったです。買い物の途中で食べた「コールドストーン・クリーマリー」のアイスクリームもおいしかったですしね。 で、いつか石油でも掘り当てて(?)、大金持ちでもなったら、購買衝動に身を任せ、金に糸目を付けずにここで買いまくりたいね、などと他愛のないことを話しながら、帰路についた我ら夫婦だったのでした。もっとも、石油を掘り当てたら、何もアウトレットで買わなくてもいいのでしょうけどね! で、ちょっと帰りが遅くなってしまったので、夕食はつつましく「ざ・めしや」的な、日本食カフェテリア(というのかな?)で済ませました。でも、ああいうところって結構楽しいですよね。「菜の花和え」「サバの味噌煮」「鶏の唐揚げ」「玉子焼き」「ご飯」「赤だし」的なごく日常的な惣菜を選んでいく奴。600円とか700円くらいで、結構栄養バランスのとれた食事が出来たりして。 というわけで、いわば「GWの初日」的な位置づけの一日、私は買い物を楽しんで過ごしたのでありました、とさ。
April 26, 2008
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東京・渋谷のBunkamura では明日あたりから「ルノワール+ルノワール展」が始まりますね。これ、ちょっと見てみたいような気がするのですが・・・。 画家のオーギュスト・ルノワールの息子さんが映画監督の名匠ジャン・ルノワールというわけで、親子揃ってすごい人たちなわけですけど、その親子を一緒に扱った展覧会となれば面白そうじゃないですか。さすが、こういう企画はBunkamura ならでは、という感じがしますが、名古屋にはこういうのが回って来ないからなあ・・・。ま、GWには私も東京の実家に戻るとはいえ、GW期間中にこの展覧会を見に行ったら、人の頭越しに展示を見ることになるでしょうし・・・。 私はジャン・ルノワールの映画というのは、実は何も見ていないのですが、ただピカソを扱ったドキュメンタリー映画『ミステリアス・ピカソ』を見て非常に感動したことがあります・・・と思って一応確認したら、実は『ミステリアス・ピカソ』を撮った(監督ではなく、撮影者という意味)のはジャン・ルノワールではなく、その甥ッ子(つまり、画家のルノワールの孫)にあたるクロード・ルノワールなのだそうですね。ひゃー、うろ覚えというのはオソロシイ。 でも、とにかく、このクロードもすごくて、『ミステリアス・ピカソ』はピカソという20世紀の天才をフィルムに残した素晴らしい作品です。たとえばミケランジェロやダ・ヴィンチやゴッホが実際に絵を描くところを記録した映像などはないわけですから、ピカソの映像が残っているということだけでも20世紀の恩恵という気がします。ちなみに『ミステリアス・ピカソ』のフィルムはフランスの国宝に指定されているのだとか。 ですから、オーギュスト・ジャン・クロードの三世代を扱った「ルノワール+ルノワール+ルノワール展」だったらもっと素晴らしいのですけど、ま、そこまで期待するのは酷というものでしょう。親子二代展だけでも、十分面白そうです。 というわけで、この展覧会、果たして私が見にいけるかどうか分かりませんが、東京にお住まいの方はぜひ行ってみて下さい。きっと、面白いと思いますよ! それにしても、こういう展覧会があるだけでも東京はステキ、と思いますし、逆に相対的な地方の文化的貧しさという問題にも思い至ります。つまり、活動中の文化の中心がほぼ東京にしかない、ということですな。京都は? 大阪は? という声もあるかも知れませんが、たとえば上記のような企画が京都や大阪からスタートするということはほぼないでしょう。あったとしても、もっと小規模なものになりそうです。そういうことを考えると、やはり日本には東京にしか沸き立つ文化の核がない、と考えざるを得ないところがある。 これは日本の人口の多さを考えると、ちょっと異常な事態という感じがしますけど、どうなんでしょうかね? 「文化」というと、ちょっとアレですけど、たとえば遊園地一つとっても、東京ディズニーランドの一人勝ちでしょ。地方の人がわざわざディズニーランドに行くために一族郎党引き連れ、民族の大移動をしてまで東京に行く。その一方、たとえば宮崎のシーガイアに行こうという人が同じくらいいるかというと、いないわけでありまして、シーガイアに限らず、地方の遊園地はどこも閑古鳥が鳴いているのが現状でしょう。つまり、そこへ行っても面白くない、と誰もが思っているわけですよ。ディズニーランドじゃなきゃ、東京じゃなきゃ、面白くない、と。 私の住む名古屋にだって400万の人口があるんですが、これだけの人口の中から色々アイディアが出て、たとえば独創的な発想に基づく大展覧会とか、画期的な娯楽施設とかが企画されるかというと、そういうことはないんだよなあ・・・。東京の人たちが一族郎党引き連れて、名古屋までやってくるようなものを作ることは出来そうにもありません。ですから、人が沢山いればそこから何か文化が生まれるかというと、そういうものでもないんです。 じゃ、文化ってどうやって生まれるんだろう? 謎です。 というわけで、名古屋という「大いなる田舎」の住民となったワタクシは、400キロ彼方の故郷・東京で面白そうな展覧会が開かれるのを、指を銜えて遠巻きに見ていなければならないのでありました。なんだか、悲しいなぁ・・・。
April 25, 2008
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今日はうちの科の「新入生歓迎コンパ」がありました。もっとも、私はパスしましたが・・・。 ま、そんなこともあって、自分自身の大学1年生の頃のことをふと思い出したのですが、私が大学に入学した春、情報誌『ぴあ』が特別号として『ぴあMap』というのを出したんですな。で、私もこいつを買ってむさぼり読んだ記憶があります。当時、『ぴあ』は東京の情報誌として全盛を極めていましたからね。その『ぴあ』が総力編集したこの特別号は、東京の魅力を満載していました。 で、大学であまり友人を求めなかった私は、この『ぴあMap』を頼りに一人東京を彷徨い、(古)書店巡りをしたり、美術館巡りをしたものでございます。何せ一人で歩くわけですから、脇目もふらず、コワイ顔をして目的地まで一直線にせっせ、せっせと歩くわけですが、その間ずっと「寄らば切る」的な気迫を漂わせていたような感じで、今思い出しても鳥肌が立つような思いがします。あの孤独な一人歩きの日々、私は一体何に対してあんなに殺気だっていたのか・・・。 結局、あれが「若さ」ということだったんでしょうかね。 それはともかく、『ぴあMap』のことですが、ああいうのはもう今は出版されていないのでしょうか? あの雑誌のコンセプトは「街を楽しもう」というものでしたが、それはひょっとすると植草甚一や、あるいは寺山修司あたりが始めたことを、商業化した形で受け継いだものだったのかもしれません。それにしても「街は冒険の対象になる」というアイディアは、1960年代末から1970年代初頭にかけての新しい発想だったような気がします。そしてそれが10年ほどして、ちょっとマニュアル化してしまった頃、『ぴあMap』の発刊となったのではなかったかしら。 ま、マニュアル化した後ですから、70年代ほどの生々しさはなかったかもしれませんが、それでもその頃(1980年代初頭)までは、まだ「街は冒険の対象」という発想は残っていましたね。面白いことは街にある。そういう感じは、実感としてあった。 しかし、どうなんでしょう。今もまだそういう感覚はあるのでしょうか。 ま、私も東京を離れて幾星霜ですけれど、現在の東京の人気スポット、たとえば六本木ヒルズにしても、表参道ヒルズにしても、あまりにも明る過ぎて、もはや「冒険」の対象ではないのではないか。そんな気がします。ましてや名古屋ともなると、別に「冒険」をしに街へ出る、という感じはありませんなあ。 だからこそ、「街の情報誌」としての『ぴあ』の権威も凋落してしまったんでしょうけどね。 今、若い連中はケータイ片手にどこでもかしこでも仲間と連絡を取り合いながら、ダラダラとつるんでいるわけですが、あれではエキサイティングで、時に危険でもある「街」に一人飛び込んでみよう、なんて発想は出てきそうもありませんな。どうも、私が大学1年生の頃とは大分様子が違うようです。 今日、私が新入生歓迎コンパを欠席したのも、単に「面倒くさい」ということ以上に、そういう思いがあるからかも知れません。 なんだかまた中年男の繰り言みたいになってしまいましたが、自分の青春時代を一言で言うならば、「『ぴあ』が輝いていた時代」なんだなと、ふと思った今日一日だったのでした。
April 24, 2008
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今日、退屈な会議の後でスタッフが集まって骨休めにコーヒーブレークしていた時のこと。話題が「古くなったコンピュータをどう処理するか」ということに及びまして。 この件については私も割と最近、ブログに書きましたけど、他の教授陣も皆さんお困りのようで。 でも、意見が一致したところによれば、「3年開かなかったデータは、無用のデータ」ということでありまして、そういう古いデータがつまったコンピュータは、さっさと初期化でもなんでもして、処分しちまってもノー・プロブレム! ということになったのでした。 ・・・が、それでもやっぱりデータもコンピュータも捨てられないというが人情でして、結局、何だかんだ言って古いコンピュータを家の押し入れだか物置だかに保管している人ばかりだったということが判明して一同爆笑。 で、「それを言ったら・・・」と言いながらしばし座を外したある先生は、やがて大昔の埃まみれのワープロを持って戻ってきて、「僕なんか、こんなのすらまだ持ってるよ」とご自慢のご様子。 おお、見ればカシオのワープロじゃないですか! 『ワシオワード』とかいうのではなかったかしら。白黒の液晶は横20センチ、縦10センチちょいくらい。ひゃー、昔はこんな画面で満足していたんだ! しかも、かつてのタイプライターみたいにお尻の方で印刷ができるようになっているよ。あ、把手も引き出せるようになってる! そうそう、ワープロってこんな感じだったよな~。懐かしい~! で、こいつを見たら、もういけません。皆さん口々に「僕はシャープの『書院』だった!」「僕はNECの『文豪』」「僕はキャノンの『キャノワード』」「やっぱり、富士通だろう、ほれ、あの・・・」「『オアシス』! 懐かしい~!」などと、大興奮。 昔、といったって、せいぜい20年前なんですけど、昔はワープロで誰もが満足してたんでしたよね。データの記憶容量なんてほんのちょっとしかなくて、ちょっと長い文章になるとフロッピーディスクが何枚も必要だったりして。 で、かく言うワタクシも、実は大昔の『文豪』(5mini)をまだ処分しきれずにとってあるという・・・。これで修士論文を書いた、という記念に、ね。 でも、同僚の話を聞いて、誰も昔のワープロ・パソコンを処分できないでいるということを知り、なんだかちょっとホッとしました。ワタクシだけじゃないんだ、という安心感を得ましたよ。 ま、あと何十年か経った頃、「お宝探偵団」に出品することを一応の目途に、もう少し、物置の奥の方にでも歴戦の愛機たちを保存しておきましょうかね。
April 23, 2008
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今日は大学に年次休暇の届け出を出し、午後から名古屋・栄の、とあるビルへと向かいました。今日はそこで、某メディア主宰による企業広告の審査が行われたのでありまーす。これは昨年度一年の間に様々な企業が新聞・雑誌などのメディアに掲載した企業広告を審査し、その中で特に優れたものに賞をあげようという企画でありまして、私はその審査委員だったんです。 で、さるビルの会議場に集められた我ら審査委員一同は、審査基準などについての簡単な説明を受けたあと、早速審査に入った、と。 しかし、何せ125社もの企業の広告一点一点について、6つの審査基準(観点)からそれぞれ4段階評価をするわけですから結構な手間でありまして、結局全部審査するのに2時間以上は掛かったかな? その間、展示された広告の間を歩き回りながら、一心不乱に判定していたわけですから、疲労困憊、足も棒になったという・・・。 で、その感想ですが・・・ 最近の企業広告はパターン化が著しく、創意工夫が足りない! インパクトのあるもの、ウィットに富むものが少ない! ・・・というところかな・・・。 特に創意工夫が足りないと思えたのは宝飾系企業。高級宝飾店の広告など、単にその店の高額商品をドデーンとアップにした写真を前面に打ち出すようなものばかりで、面白くないこと限りなし。 もっとも宝飾系だけでなく、今はどの分野の企業も、「大きな写真」を新聞の一面にドデーンと載せることでしかインパクトを出す方法が思いつかないようなところがあって、そういうのばかりを見続けると、先程も言いましたように「ワンパターンだなあ・・・」という印象を非常に強く受けます。と言うわけで私は全般的に辛めの採点をしておきました。もっとも、中には何点か印象的な広告を打つことに成功している企業もありまして、それは備考欄に感想を書き込んでプッシュしておきましたけどね。 さて、そんなこんなでヘトヘトになりながらも審査シートを提出、わずかながらも審査料を受け取って会場を後にしたのでございます。わーい、お小遣いもらったぞ! で、せっかく懐が暖かくなったわけですから、ここは一つ利益の社会還元と参りましょう。 というわけで、向かった先は栄にあるバナナ・レコード。バナナ・レコードは名古屋に何店かありますが、ここはジャズのCDが重点的においてあるんです。で、ジャケットのワニさんが可愛いハンプトン・ホーズの『エブリバディ・ライクス・ハンプトン・ホーズ』と、チャーリー・ヘイデン&パット・メセニーの『ビヨンド・ザ・ミズーリ・スカイ』を購入。特に前者のジャケットはお気に入りです。まだ聴き込んでいませんので、内容についてはいずれまたレポートしますね。 そして、その後は栄地下街にある「エピ・シエル」というパン屋さんで、看板商品である「ダブルチーズ・フォンデュ」を買って、帰りのバスの車内を芳しいチーズの香りで満たしながら帰宅したのでございます。 今日は広告の審査という面白い体験をし、ジャズのCDとおいしいパンもゲットして、ちょっと幸せなワタクシであったのでした、とさ。今日も、いい日だ!これこれ! ↓ザ・トリオ Vol.3【送料無料】ミズーリの空高く / チャ-リ-・ヘイデン&パット・メセニ-
April 22, 2008
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親しい友人がかなり大量に発注をかけてくれたこともあって、順調に売れ行きを伸ばしている私の英語教則本。初版を売り切るのに4年か5年はかかるのではないかと思っていたら、この調子だと初年度で全部売り切ってしまいそうで、夏には2版を出すことになりそうです。 というわけで、いささか調子に乗り、今度はもっと大手から出版してベストセラーを狙っちゃおうかしらと思っているワタクシ。少しずつ例文などを探して、準備をしているところなのでございます。 ところで、そうやって準備をしている段階で気付いたのですが、英語の日常会話で使われる動詞の中で、「have」という動詞の例文はダントツに探し易いですね。ということはつまり、この動詞ほど活用が効く動詞はないということではないでしょうか。 一般に日本人は「have」というと、何かを手に持っている、つまり、具体的なモノを手で持っている状況を表す時にしかこの動詞を使っていませんが、そうではなくて、「抽象的なもの」を表す名詞と「have」と組み合わせると、それだけで表現の幅は無限に広がります。 たとえば「自信」を持ってもいいし、「渇望」を持ってもいいし、「記憶」を持ってもいいし、「将来」を持ってもいい。それぞれこんな具合です。○He should have more confidence in himself. (もっと自信を持つべき)○Even at that age, he still has a deep thirst for knowledge. (知識欲がある)○I only have a hazy recollection. (はっきり思い出せない) ○I have no future with this company. (この会社では芽が出ない) ね。「have と抽象名詞を組み合わせる」という感覚を磨くだけで、英語力が随分とアップするでしょ? そういうことを考えると、日本人の子供に英語を教える時、一番最初に教えるべきは「have」なんじゃないかしら、と思えてきますなあ。どうなんざんしょ? 私なんざ、それこそドリフみたいに「This is a pen.」から英語を習った世代ですけど、「be」動詞よりももっと先に教えるべき動詞があるんじゃないかと、今にして思いますね。 ところで、文部科学省というところはまったく進歩がないところのようで、仄聞するところによると、今、文部科学省が計画している小学校における英語教育では、日本人に対する英語教育の第一歩として、挨拶文をはじめとしたいくつかの英語表現を、文法抜きで教える予定なのだそうですが、そういう計画性のまったくない、ランダムな教え方でいいんですかねぇ・・・。これじゃまるで終戦直後の「カムカム英語」(「カム、カム、エブリボディ、エブリボディ、ハウ・アー・ユー?」) とおんなじじゃないですか! っていうか、そもそも文科省には「この教え方がベストだ」という何らかの根拠があるんですかね? 多分、なーんにもないんだと思いますよ・・・。 そんな、なーんも根拠のない教え方で教えるくらいだったら、釈迦楽式に「英語というのは『主語+動詞+形容詞+名詞+場所の特定』の順で言えばいいんだ」ということだけ徹底して教え(↑ 上の例で「He should have more confidence in himself.」なんてのは、まさにこの例でしょ?)、その上で活用度の高い「have」から使い方を教えればいいじゃん。 と、思うのですけどねえ・・・。 ま、それはともかく、英語の例文探しをしているうちに、英語は「have」から教えるべきだ、という個人的な確信が生まれてきたのは、一つの収穫ではありますね。 ま、人に教えることほどよい勉強法はないわけでして、私も柄にもなく英語教則本なんかを書くようになって、色々勉強することがありました。この勉強の成果を、次の本に活かしたいものです。
April 21, 2008
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今日は忙中閑あり、気が向いて四方田犬彦氏の『先生とわたし』を再読していました。 これ、四方田さんが、学生時代の師である由良君美のことを綴った一種の伝記なんですが、これが出版された当初は、特に関連する英文学畑方面で物議を醸し、記述に種々誤りがあるとか、由良さんのことを書くとなれば当然登場してしかるべき人物のことが意図的に書かれていないとか、色々言われたもんです。この本を好意的に書評しようものなら、もう英文学の世界で生きていけなくなるんじゃないかとさえ言われていましたからね。 でも、ま、ある程度時間が経って、騒ぎのほとぼりが冷めた今読んで見ると、決して言われているほど悪い伝記でもないのではないかという気がします。そりゃ、事実関係の誤りだとか、勝手な解釈だとかはあるのでしょうけど、そういうものがない伝記というのは、そもそも存在しないのですから。 で、再読してみた本書ですけれど、特に40代くらいの頃の、元気一杯だった由良君美の姿を描いた前半部なんて、由良さんの颯爽としたところがよく描けていて、なかなかよろしい。そしてその頃が颯爽としているだけに、後半の、アルコールに溺れ、奇行が目立つようになった晩年の由良さんとの対比が、これまた何とも感慨がありましてね。 由良さんは61歳で亡くなったとのころですが、東大を定年で辞める頃には酒も止めていたといいますし、もう少し長生きできたら、そこからまたもう一花咲かせられたのかも知れません。そう思うと、本当に残念な気がします。 それにしても、由良君美の著作ってのは、もうほとんど新刊では読めないんですなあ。初期の主著である『椿説泰西浪漫派文学談議』なんて、古本としてすら出回っていないありさま。どこか気の利いた出版社が由良さんの本を文庫化でもしてくれればいいのに。といって、「ニューアカ・ブーム」も遥かなる過去となった今、こういう知的な本を出しても売れないんでしょうね。 しかし、そう考えると、学者の本というのも儚いもんですな。どんなすごい内容の本だって、すぐに絶版になって回収不能な過去の遺物になっちゃうんですもん。 そう思ったら、由良君美さんは、四方田犬彦さんの『先生とわたし』に描かれただけ幸せなんじゃないですかね。なーんにも書かれないで、著作も本人も消えていく。それが並みの学者というものなんですから。 とまあ、そんなことを考えながら、また、由良さんが生きているうちに一度でも会っておけばよかったなぁなどと思いながら、仕事の合間の時間を過ごしていた今日の私だったのでありました。
April 20, 2008
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昨夜、地上波で放送していた『ファインディング・ニモ』を見ました。 で、その感想なんですけど、うーん、そうですね、「思っていたより単純な話で、思っていたより複雑な話だった」というところですかね。 「単純な話」であるというのは、この映画が全編にわたって「離ればなれになったカクレクマノミの親子の親探し・子探しの話」だったからです。もちろん、その中には「過保護の親の子離れ」の問題が含まれるわけですけど、それは「親子問題」の中に当然含まれるので、いわば想定内のサブ・テーマですからね。最後の最後に二人(二匹?)が出会えて、「ヨカッタな~!」という感慨はありますが、まあ、感想としてはそれだけ、となってしまいますなあ。 ま、強いて言えば、この映画の登場人物としてもっともインパクトのある「ドリー」という健忘症のサカナの底抜けのポジティヴさも、一応アレなのかな。先のことや、過去の過ちをクヨクヨ考えるより、どんどん前に進んじゃった方がいいということが、この映画のもう一つのメッセージなのかも知れません。 で、この映画が案外複雑だ、というのは、カクレクマノミの坊やである「ニモ」君が、実は身体障害者であったことです。これは映画を見るまで私も知らなかったことなのですが、父親のマーリンがニモのことを過保護に扱う一つの理由は、(彼が400個の卵の中から唯一孵化した息子であることを別とすれば)ニモがヒレに障害を持つ子供だったからなんですな。さすがアメリカ映画、障害があったって、そんなこと関係なく強く生きていけばいいという健康的(過ぎる?)メッセージを、この映画に込めているわけですよ。その辺はいかにもアメリカだなあ、という感じがします。 しかし・・・。先程も言いましたように、障害者云々のことを含めたとしても、大人が見る映画としては、やはりストーリーが少し単純過ぎるかな・・・。ということで、私の印象批評点はやや辛めでありまして・・・ 「70点」でーす! これは合格スレスレの点ですが、ちょっとお情けが入っておりまして。本当はもうちょっと評価が低いんですけど、マーリンと共にニモ探しの旅に出る相棒・ドリーの破天荒なまでの健忘症への共感により、若干下駄を履かせておきました。ワタクシ自身、病気か?と思うほどよく物忘れをしますので・・・。 ちなみに、この映画への点が辛いもう一つの理由は、アニメ映画でももっと複雑な内容を持ち得ると思うからです。たとえば同じピクサー製作の作品でも『トイ・ストーリー』(「2」も含める)とかね。あれはどう見たって『ニモ』の遥か上を行く傑作です。大人の鑑賞に十二分に耐える。 たとえば自らを正義のスーパー・ヒーローだと信じていた「バズ・ライトイヤー」が、実は自分が単なる玩具に過ぎないと自覚した時の悲しみ。あれは切ない・・・。人間誰だって、自分の能力の限界を知ることはあるわけですが、それを切実に知らされる時の辛さという普遍的な感情を、あの映画は適切に映画化しています。 あと、「玩具は子供に飽きられる」という現実ね。どんなに大事にしていた玩具でも、子供の方は日一日と成長するわけで、いつかその玩具に飽きる時が来る。子供の寵愛を一身に受けていたウッディが、その寵愛を維持しようとして奮闘するその気持ち、その焦り。この映画はそこを描くわけですけど、これも切ないんだよなあ・・・。 というように『トイ・ストーリー』は、こうした様々な人間感情を玩具の運命に託して見事に描いているわけですが、それと比べちゃうと、『ファインディング・ニモ』の平板さは否めません。 ま、いい映画というのは、そう簡単には作れない、っちゅーことですな。 それにしても、最近、その「いい映画」ってのがないですなあ。例年ですと、GWの辺りには大型の話題作が登場することになっているんですが、今年はそういう噂も聞かないし。ほんと、このままでは2000年代は「ハリウッド映画史上、最悪の10年」ということになっちゃうんじゃないの? どんどん世知辛くなる一方の大学人生活。せめて一時の息抜きに、いい映画を見たいもの。ハリウッドにはもう少し頑張ってもらいたいものです。
April 19, 2008
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最近時々思うのですが、ロンドンブーツ1号2号は、司会業という絶好のポジションを確保しましたね。特に田村淳さんの当意即妙のコメントは見事という他ない。 笑いは社会のバロメーターとの信念を持つ私、同業者の中ではお笑いの世界に通じている方だと思いますが、人を笑わせる商売というのは厳しい世界ですから、そのサバイバルの様子を傍観していると、時々辛くなる時があります。 特に不用意に人気者になってしまった人たちの末路とか。「ゲッツ」さんとか、「フォー」さんとか、「残念!」さんとか、「オッパッピー」さんとかの仕事が次第になくなっていくのを見ていると、気の毒だなあと思います。もちろん、一時的な人気でも掴んだだけ大したものですが。桜塚やっくんも、もうおしまいかな。 その一方、実力があって出てきた人たちは、さらに大したもんですな。最近ですと柳原可奈子さんなんてのはどういう風になっても生き残りそうです。才能あるもんね。サンドイッチマンも、漫才師コンビとして生き残れそうです。私の目から言うとタカ&トシよりよっぽど面白いですから。 ついでに言うと、私にはどうしてなだぎ氏が「ややこしや」のギャグでR-1グランプリをとれるのか、さっぱりわかりません。「ディラン&キャサリン」はちょっと好きですけど。それから「世界のナベアツ」も私には全然面白くないです。 ちなみに、やはりお笑い好きの家内に、「一番好きなお笑いは誰?」と尋ねたところ、「ダウンタウン」との答えが返ってきました。 なるほど。まあね、確かにあの二人は面白いですな・・・。 しかし、私も面白いとは思いますけれど、「好き」という領域に入るにはちょっと抵抗があるかしら。結局、関西の壁なんですよね。私のような関東の人間にとって、関西の笑いというのは、どうしても理解できない部分がある。 そういう点で、私はむしろ「とんねるず」の方が「ダウンタウン」より好きかも。とんねるずの二人とは友達になれそうですが、ダウンタウンとはそういう感じがしませんので。 あとね、とんねるずには、言葉のセンスがあります。たとえば「~みたいな」という一世を風靡した言葉遣い、あれを生み出したのはとんねるずですからね。「イッキ」もそうかな? 「ツーショット」もそうかな? ああいう、今でも普通に使われる言葉遣いを生み出せる言葉のセンスというのは、非常に稀有なものではないかと。 ま、関東の関西では、笑いの質が違いますからね。「とんねるず」と「ダウンタウン」の違いも、突き詰めればそこに行くな。 それを言ったら、たとえば関西の人はビートたけしの本当のところは分からないんじゃないかしら。逆に私のような関東人にとって、ミヤコ蝶々さんのすごいところが最後まで分からなかったです。 さて、そんな関東人の私にとって、現存するコメディアンで一番好きなのは誰かしら、と考えたのですが・・・ ・・・谷啓かな。 彼はクレージー時代のどたばたもやり、「ガチョーン」的な一発芸もやり、仲間の大半が鬼籍に入った上で、今や枯淡の味わいが出てきた感じがします。彼が目をシパシパさせるだけで、もう私は満足です。 さて、読者諸賢はお笑い、お好きですか? お気に入りの芸人などいらっしゃいましたら、ご推薦下さい。
April 18, 2008
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先日、我が英文科が出している紀要が完成したことを書きましたが、今日の午後はこれの発送作業に掛かり切りでした。一応「ISSN」を取得している逐次刊行物なので、国立国会図書館に5冊収めなければならないのに加え、日本全国の国・公・私立大学約200校に向けて発送するのですから、手間と言えば結構な手間です。 何しろ、紀要の冊子一部一部に挨拶文を差し挟むところから始まって、それを封筒に入れる→封をする→差出人のシールを貼る→宛先を記したシールを貼る、というのを200回繰り返し、それらが全部済んだところで、今度はその200部の冊子を2度に分けて事務まで運ばなくてはなりません。 で、事務に着いてからがまた一苦労。今度は運び込んだ封書に「料金別納郵便」というのと「ゆうメール」という2種類のスタンプをポンポン押すんです。これもね、200回×2で400回繰り返すと腱鞘炎になりますよ。 かくして地道な単純作業を繰り返すことおよそ3時間。ようやくすべての作業が終了ー。ひゃー、疲れた! でも、これで科内の「紀要編集担当」としての昨年度分の仕事が全部済んだことになりますから、清々していい気分です。 で、すべてが済んでホッとしながら研究室に戻り、窓から外を見ると小雨の降る中、ケヤキの新緑が実にきれい。今日は単純作業に従事するのだから何か音楽でもかけようと、家からキース・ジャレットの『ケルン・コンサート』を持ってきたのですが、この空模様に『ケルン・コンサート』の静謐な美しさがよく合って、これまたいい気分ですなあ。 本当は、時間が余ったら少し来週の授業の予習をしようと思っていたのですが、何だか今日は少しおさぼりして、このままのんびり雨空でも眺めながらCDを聴いていようかしら・・・。なーんて思っている今日のワタクシなのでありました。これこれ! ↓ザ・ケルン・コンサート
April 17, 2008
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今日はこの4月から我々英文科のスタッフになった若手君の歓迎会で、スタッフの飲み会がありました。 若手君は「英語史」が専門で、聖書の英語なんかを研究しているそうですが、正直、よくこの専門で常勤になれたなあ、という気がします。今、英語教育の研究者なら就職先はありますが、英語史となると「高学歴ワーキング・プア」一直線ですもんね。 でも、久々に大学院上がりのフレッシュな若手がスタッフ入りしたことで、なんだか雰囲気も若やいでよかったです。 ところで、飲み会で色々な話題が飛び交った中で、ちょっとショックだったのは、パワハラの話題です。 というのも、今日集まった先生の一人が、つい先日、授業中の態度が極端に悪かった学生を叱りつけ、教室から追い出したところ、当該学生に学内の「パワハラ委員会」に訴えられ、結果、その委員会に2度にわたって呼び出されて、勢ぞろいした理事たちから厳しい尋問を受けたというのです。 で、話を聞いてみたら、確かにその学生(女子ですよ、女子!)の態度は叱責に値するものだったらしいんですな。なにせ授業中にずっとケータイを使っていたばかりでなく、何度注意されても足を机の上に乗せたままだったというのですから、これはとても授業を受ける態度ではないでしょう。 そんな学生を叱責した結果、逆にパワハラで訴えられるなんて、そんなことあるんですかねえ・・・。 ちなみに訴えた学生の言い分によれば、クラスには他にも寝ている人がいたのに、そちらは注意しないで、私だけ注意するのは納得できない、というのですが。 しかし、そんな子供みたいな言い分で訴えてくる学生の言い分を真に受ける委員会や理事たちもどうなのかなと思うのですが、実際にはどちらも半端ない勢いで学生に味方し、その先生を四方八方から非難したというのですから、もう何がなんだかわかりゃーしない。 もう怖くて学生なんか叱れませんよ~。 何を隠そう、実は私自身も先日、私が講義をしている間、おしゃべりにふけっていた女子学生2名を教室から出したんですけど、この調子ではそのうち、私のもとにも召集令状が届くことでしょう。くわばら、くわばら。 ま、私の場合、もし召集令状が来ようものなら、その足でパワハラ委員会に赴き、一生懸命準備をした講義を聞こうともしない学生たちの態度にひどいショックを受けたと訴え出てやりましょう。もう悲しくて自殺寸前だと。悲しみのあまり、教壇に立てないと言ってやりますわ。 それにしても、パワハラ・セクハラ・アカハラに過敏になった結果、今や大学の教室が無法地帯になりつつあるという馬鹿馬鹿しい現状を、私は声を大にして言いたいですね。 昔は「そんな授業態度では、単位をやらんぞ!」と言えたもんですが、今、それを言ったらパワハラだそうで、「そこでおしゃべりをしている奴! お前には単位をやるぞ!」と怒鳴らなければならないなんて、わけ分から~ん!
April 16, 2008
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今日、愛車プジョーに乗って通勤途中のこと。あまり暑かったもので、エアコンが効き始めるまで少し窓でも開けようかと思ったわけですよ。ところが、リア・ウィンドウのスイッチを押した途端、「ガガガッ」と変な音がしたなと思ったら、開きかけた窓が途中で止まってしまったという・・・。もちろん、閉めることもできません。 そ、そんな~。_| ̄|○ (←初めてチャレンジした「ガッカリした人」) そう言えばひと月程前、1年点検でディーラーに入庫した時、メカニックの方に「リアのパワーウィンドウのモーターが怪しいですねえ・・・」と言われていたのですが、まさかそれから最初の一発目でホントに壊れるとは・・・。 しかし、窓が開いたままというのは物騒ですし、雨に降り込まれても困ります。で、仕方なく大学からの帰りにディーラーに寄ったところ、応急処置は施してくれましたけど、やはり部品を取り寄せて本格的に修理しなくてはならないとのこと。しかも、見積もりによればお代は6万両なり。 ひゃー、何かと物要りなこの時期に、想定外の6万両はキビシイ! まあね。丸8年乗って、もう少しで総走行距離10万キロに届こうという車ですから、あちこちガタが来始めているのかもね。 でも、プジョー306の乗り味を凌駕する車って、そうはないんだよなあ。ほんと、運転していて飽きが来ないといいましょうか。矢のように直進し、スキーでエッジにしっかり体重が乗った時のようにグイッと曲がる。そしてストッピング・パワーも強烈、まさにスポーツカー顔負けのハッチバックでありながら、乗り心地は絶妙にソフト。ワタクシはこのクルマをつくづく愛しておりますからね。 ということで、ここはしっかり故障を直し、あと数年はこいつと生活を共にしたいと思っている私なのでありました。でもやっぱり6万両はキビシイな!
April 15, 2008
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私、よく鼻唄を歌うのですが、ある曲に取り憑かれると、その曲ばかり繰り返し繰り返し歌ってしまうことがありまして。で、今、取り憑かれて頭の中をグルグルしている曲が、なんとカーペンターズの『トップ・オブ・ザ・ワールド』だという・・・。 カーペンターズねぇ・・・。 中学生くらいの頃、カーペンターズの曲が好きだなんて、口が裂けても言えなかったなあ。「ビートルズはいい」というのなら友達の前でも公言できるけど、カーペンターズがいい、とは言えないですよ。それはいわば中学生にもなって「俺はお子様ランチが好きだ」と言っているようなもんですから。 そういえば中学生の時、外国人の先生から英語を習うという時間があって、オーストラリアから来ていた女の先生に『トップ・オブ・ザ・ワールド』を歌わされて往生したことがありましたが、結局、私にとってカーペンターズの曲というのはそういう種類の歌だったんですな。つまり、英語の授業の中で、みんなで歌わされるような歌。人畜無害で、文部省ご推薦みたいな歌、といいましょうか。それはカッコ悪いでしょう。「カーペンターズ」というネーミングからしてカッコ悪いですもんね。 だけど・・・。 この歳になって、若い時の照れとか、そういうものがなくなった今、恥ずかしげもなく言えますが、カーペンターズの曲というのは、実際、名曲揃いですな。実は、心の底では子供の頃からそう思っていましたが。『トップ・オブ・ザ・ワールド』の楽曲にしたって見事というべきじゃないかしら? 特に前奏の素晴らしさ。曲の終わり方の切れの良さ。絶妙としか言いようがない。そして、あのヴォーカルのカレンの独特の深みのある低音ね。"Top of the World" by Carpenters Such a feelin's comin' over meThere is wonder in most everything I seeNot a cloud in the skyGot the sun in my eyesAnd I won't be surprised if it's a dreamEverything I want the world to beIs now coming true especially for meAnd the reason is clearIt's because you are hereYou're the nearest thing to heaven that I've seenI'm on the top of the world lookin' down on creationAnd the only explanation I can findIs the love that I've found ever since you've been aroundYour love's put me at the top of the world この曲、思い浮かべただけで、真っ青な初夏の青空が頭の上一杯に広がるような気がしますな。まさに今の季節にぴったりじゃないですか。 は~。明日の心配なんかしなくて済む中学生くらいの年頃に戻って、音の悪いラジカセから流れてくるこの曲を聴きながら、「今日はいい天気だなあ」なんて思いつつ、のんびり昼寝でもしたいな~。 ・・・とまあ、カーペンターズを鼻唄まじりに口ずさみながら、そんなことを思っている今日のワタクシなのでありました、とさ。
April 14, 2008
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先日、どこかの番組で「B級グルメ」の特集をやっていたのを見てしまったのをきっかけに、その種の料理が無性に食べたくなり、この週末の我が家はまさにB級メニューのオンパレードという感じでした。何しろ、「お好み焼き(外食)→親子丼→ラーメン→一回休み→もう一回お好み焼き(自宅)→ハンバーグ」という状況ですからね。すごいでしょ? でも、この種の定番メニューというのは、メニューとしてほぼ完成されていて、レストランで食べようが、家庭で作ろうが、よほどのことがない限り間違いなくおいしい、というところがありますね。カレーとかもそうですが。 しかし、これだけ食文化が多様で、それぞれレベルに達している国というのは、世界を見渡してもそうはないでしょう。いつも日本に対して点の辛いワタクシですら、それは認めなければなりますまい。たとえばアメリカで「デニーズ」なんかに入ってメニューを見ても、載っているのはほとんどすべてハンバーガーですからね。ページをめくってもめくってもハンバーガーしか出て来ない。色々な種類のハンバーガーがあるだけ。日本にあるデニーズとは大違いです。 そういう意味では、日本人というのは、中国人以上に食に貪欲なのかも知れませんな。料理番組やレストラン紹介番組の数だって半端じゃないですもんね。 で、実はさっきもそういうレストラン紹介番組見ちゃったんです。そうしたら、おいしそうな焼きそばが紹介されておりまして・・・。ほら、いわゆるソース焼きそばではなく、あんかけ風の焼きそばです。 で、明日の夕食はあんかけ風焼きそばに決まり! というわけで、まだまだB級グルメ・シリーズが続きそうな我が家の食卓なのでありました。楽しみ~!
April 13, 2008
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よく眼鏡屋さんなんかに行くと、「今、お客様が掛けていらっしゃるお眼鏡、クリーニングしておきましょうか?」なんて言われて、なんか小さな機械の中で洗ってもらったこと、ありませんか? そう、超音波で皮脂などを洗い落とすという、アレです。 実はアレ、我が家にあるんですよね~! 実は何年か前の私のゼミ生が、卒業する時に記念にくれたんです。普通、卒業生が記念にくれるものと言うと、ネクタイだったり、ペアのワイングラスだったり、フォトフレームだったり、時計だったりするんですけど、そのゼミ生は「超音波洗浄器」をくれたという・・・。変わってますよね。 ま、その子はシェイクスピアの『オセロー』をテーマに優れた卒論を書いた後、ファッション・デザイナーの道に進み、今は東京で活躍しているようですが、やはりそういう方向に進むとなると、人と同じことをやっていたのでは芽が出ないわけでございまして、卒業記念に超音波洗浄器をくれるくらいがいいのかも知れません。 でまた、この超音波洗浄器、案外役に立つんだ、コレが・・・。もちろん毎日使うってものではないですけど、一年に数回、忘れた頃に使う用事が出てくる。 たとえば今日。ふと見ると、我が愛用の眼鏡の鼻当てのところが案外汚れているじゃあーりませんか。まさにこういう時こそ超音波洗浄器の出番です。 で、洗浄器に水を張り、そこに洗剤をちょこっと入れて眼鏡をドボンと投入。そしてスイッチ・オン! と、あーら不思議。一見すると軽い作動音が聞こえる他、特に変化が起きている感じもしませんが、よーく見ると何やら細かい気泡が少し生じてきて、眼鏡から汚れがうっすらと剥がれていくようではありませんか! そして待つこと約1分、スイッチが自動で切れる頃には、私の眼鏡ちゃんは生まれたてのような輝きを取り戻していたのでありまーす。 やー、これぞ「超音波洗浄器、持っててよかった~!」と思える瞬間でございます。Kさん、有難うね~! ということで、今日は一層よく見えるようになった(気がする)眼鏡をかけ、いい気分の私なのでありました、とさ。今日も、いい日だ!これこれ! ↓*ツインバード/超音波がガンコな汚れも粉砕!
April 12, 2008
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なんだか最近、中途半端な話題作映画が地上波で放映されますなあ。昨日『ミニミニ大作戦』を見てしまったワタクシ、今日もついうっかり『Mr.&Mrs.スミス』を見てしまったという・・・。 ま、『ミニミニ』と『スミス』に関しては、娯楽作としてそれほど悪くはなかったですけど、先週末に見たジョディ・フォスターの『フライト・プラン』、あれを見たらあまりの出来の悪さに大噴飯。ストーリーは穴だらけだわ、主演のジョディ・フォスターも娘を守る母親を度を越えて演じてしまってるわで、『パニック・ルーム』の再現のような、ちゃんちゃらおかしな映画になっていましたなあ。 ジョディ・フォスターって、嫌いな女優じゃないんですけど、このところどうしちゃったんですかね? 作品に恵まれていないというのか、変な作品ばかりに出ていますけど。知性派だとばかり思っていたけど、「『フライト・プラン』の脚本に感激して出演を決めました~」なんて言っているところを見ると、案外そうでもないのかしらん? ま、いずれにせよ「子供を守る母親」の役ばっかり引き受けていないで、もう少しいい映画を選んで出演しないさい、と、私からアドバイスしてあげたいですわ~。 でも、そのさらに前に見たアンジェリーナ・ジョリーの『テイキング・ライブズ』という映画は、『フライト・プラン』の上を行く駄作で、早くも今年度見た映画の中のワースト候補。映画ってのは、出演する俳優・女優によって善し悪しは決まらないもんですね。 さて、そんな感じでどうでもいい映画を見ているワタクシ、当然のことながら仕事の方はあまりうまく進んでいません。自分の仕事2つと大学の授業の準備、それに学会の仕事の4つが嫌な感じで重なっていて、どれから手を付けるべきかに迷い、結果、全ての進行が遅れているという・・・。良くないパターンです。特に学会の仕事は機械仕掛け(コンピュータのソフトが動くかどうか、またそこに入力するのにどのくらいの時間が掛かるか)なもので、余計面倒なんだよな~。 ほんと、大学が始まると、なかなか思うようには動けないですな。 ま、とにかくそのうち頑張ります。今日は、もうこの辺で!
April 11, 2008
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スバルの富士重工がトヨタの傘下に入った時から、なんとなく嫌な予感はしていましたが、ついにスバルが軽自動車製造から撤退することが発表されました。今後は同じくトヨタ傘下のダイハツの軽自動車をOEMとして売り出すのだとか・・・。 セカンドカーとしてスバルの超個性的な軽、R2に乗っているワタクシとしては大ショック! くそ~、トヨタめ~。何考えとんじゃ、こら! スバルの軽といえば、「てんとう虫」こと「スバル360」以来、独自の地位を保ってきたはず。てんとう虫の末裔であるR1・R2はもちろんのこと、軽トラの「サンバー」にすら4気筒・4輪独立懸架をおごるような軽を作るメーカーなんてスバル以外にはないわけで、そういう個性がトヨタによって潰されるかと思うと、車好きとしては悔しいですなあ。 そのうちスバル伝統の水平対抗エンジンまで生産性の観点から潰されるようになったら、もうおしまいですなあ。トヨタもまさかそこまではやらないだろうと思いますが。 あー、不安になってきた。スバルの「レガシィ(アウトバック)」と「フォレスター」はワタクシの次期愛車候補でもあるのですが、気がついたらそれぞれ「マークX」と「RAV4」の兄弟車種になっていたりして・・・。わー、やめてくれ~! ただでさえ没個性的な日本車から、また一つ、個性的な車が消えていくことに、情けない思いを抱いているワタクシなのでありました。もう、わけ分からん!
April 10, 2008
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今日、4月9日は私の四十○歳の誕生日だったのでありマース! ガーン! かくして今日は自分の人生を振り返りつつ、ふと気になって、俗に「偉人」と呼ばれるような人たちは、私の年齢の時に何をやっていたのか、調べてみました。ま、偉人たちと背比べをしようってわけです。 どこから行きましょうか。じゃ、たとえば古いところでレオナルド・ダ・ヴィンチ。「『モナリザ』を描く6年前」。あ、そう! 天才ダ・ヴィンチは私の歳ではまだかの名作を描いていなかったんだ。意外・・・。 次、ピカソ。「青の時代→バラ色の時代→アフリカ彫刻の時代→キュビスムの時代→新古典主義の時代を通過した後。『ゲルニカ』を描く11年前」。ふーむ、自己のスタイルの変遷を一通り終わった直後くらいですね。『ゲルニカ』はまだ描いていない、と。 モーツァルト。「死後10年」。あ、そう・・・。 ベートーベン。「第9作曲に取りかかる」。ジャ、ジャ、ジャ、ジャーン! ですな。 日本ではどうでしょう。織田信長。「桶狭間の19年後、延暦寺焼き討ちの8年後、長篠の戦いの4年後、本能寺の変の3年前」。もう大抵のことをはやっちゃって、死ぬちょい前ですな。 夏目漱石。「修善寺の大患の2年後、『彼岸過迄』執筆の頃、『こころ』の2年前」。もうこの歳で自らの死を意識していたのでしょう。 森鴎外。「陸軍軍医総監に任命される。長女・茉莉3歳。『舞姫』の17年後、『ウィタ・セクスアリス』の2年前。文学的にはまだほとんど作品を発表していない」。『舞姫』を別にすると、鴎外も案外、文学的には遅咲きですな・・・。 専門のアメリカ文学ではどうでしょう。ヘミングウェイ。「『日はまた昇る』の20年後、『誰がために鐘は鳴る』の6年後、『老人と海』の6年前」。もう晩年に近いですな。 ウィリアム・フォークナー。「『響きと怒り』の13年後、『八月の光』の10年後、『アブサロム、アブサロム』の6年後」。ひゃー、こちらも既に文学的頂点に達した後だ~! ヘンリー・ミラー。「『北回帰線』の2年後」。こちらは、まだデビューしたて、って感じですな。 ふーむ。こうしてみると、あれですな。四十○歳というのは微妙な歳で、ある人にとっては晩年、ある人にとっては中間、ある人にとってはスタートしたばかり、って感じでしょうか。 じゃ、私の父にとっては? 「10歳の私がいた」。 ははあ、父が今の私の年齢の時には、既に10歳の私がいたのか・・・。ふーん・・・。 ま、人それぞれですな。 自分としては、まだまだ「自分の人生、始まったばかり」という気がしています。別に「偉人」たちの仲間入りをする気遣いはないですけど、自分なりに納得のいく仕事が出来ればいいな、と思います。 おーし、頑張るぞ!
April 9, 2008
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年度末、私が編集した英文科の紀要が今日完成し、印刷業者から納品されました。ひゃー、嬉しい! かつては業者丸投げで40万円もかけて作っていたこの紀要、私が編集担当になってから、編集作業から、体裁のデザインに至るまで、すべてを私が自分で行うようになった結果、ほぼ4分の1の費用で収まるようになったという。 ま、普通の人は何かを出版するのにどの位の費用が掛かるか、なかなか見当がつかないだろうと思いますが、A5判で100ページを越す論文集250部+著者抜刷各20部を印刷・製本して9万9千円という制作費は、相当安上がりだと思います。普通に考えればこの倍、すごく勉強してもらっても1.5倍は掛かるでしょう。それを10万円以内で抑えてみせたこの私の腕! 出版フェチでなければできない仕事でございます。 しかもね、毎年少しずつ体裁の改善に努めているんですよ。で、今年は使う紙をグレードアップ。以前は安い真っ白な紙を使っていたのですが、今年は奮発してクリーム色の紙(専門用語で「コハク」という紙です)を使ってみたという。で、完成品を見ると、やはり読み易いですね。文字の背景が蛍光灯的な寒い色から、白熱光の温かい色合いに変わりましたのでね。 ・・・と言っても、他の先生方には、私の苦労はなかなか理解されないんだよな~。内心得意になって、完成したばかりの紀要を各論文の著者の先生方にお渡しに行くのですけど、なかなか出来ばえを褒めてもらえることはありません。「あ、できたの? そこ置いといて!」くらいなもので。 でもいいんです。出版は半ば私の趣味ですから。プロの仕事と比べても遜色ないものを、限りなく安く作る。しかも、誤植などは皆無、各論文の著者たちが完全に納得する出来ばえで。そのこと自体が、私にとっては報償みたいなものですから。そして納入された印刷物の包みを解く時の、あのかすかなインクの匂い! 本当に瑕瑾なく完成したかどうか、確認する時の手の震え! たまりません! ということで、今日は完成した紀要を撫でさすりつつ、苦労の成果をニンマリと味わっている私なのでありました、とさ。今日も、いい日だ!
April 8, 2008
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さてさて、大学は今日から始動。ま、春休み明けということもありますが、各種提出書類などが山積みで、のっけから忙しい、忙しい。 でまた、そういう忙しさにさらに追い打ちをかけるように、FD(ファカルティ・ディヴェロップメント)系の講習会なんかが入っていたりして疲れる~。 ちなみに今日のFD講習会は「学生支援のためのメンタル・ヘルス」というものだったんですが、これがまた驚きの内容でありまして。 うちの大学の健康管理センターの方がお話しして下さったのですが、それによると、このところ大学としては学生のメンタルヘルスの維持・向上に力を入れているので、先生方もぜひ協力をして下さい、というのですな。 特に今のような新学年の開始時期ですと、新入生を含む学生たちの精神が不安定になるんですって。とりわけ進学に当たって故郷を遠く離れた学生など、ホームシックゆえに毎日泣き暮らし、勉学もできなくなる子が出てくる。だから少しでもそういう徴候に気付いたら、何としても一声かけ、その子が本格的な鬱になったりするのを防いで下さい、というのですが・・・。 いや~。聞いているうちに馬鹿らしくなってきましてね。 だって、初めて故郷を離れ、独り暮らしを始めたりしたら、そりゃ誰だって寂しいのは当たり前、寂しいと感じる方がむしろ健康な精神状態でしょう? それを「鬱の前段階」と見るなんて、ナーンセンス! そんなの放っておきゃそのうち治るもんじゃないすか、若いんだから。あとになって「最初の頃は、毎日泣いたなあ」なんて思い出すだけ楽しいってなもんでしょう。 その他、授業を欠席したり、宿題をやってこなかったりする学生がいたら、それも鬱の前段階かも知れないから、そこは敏感に察知して、保険管理センターと協力して当該学生のバックアップに尽力せよ、なんて言われてもねえ・・・。 授業を欠席したり、宿題をやってこない学生がいたら、「馬鹿たれ」と怒鳴りつけるか、あっさり単位をやらないか、どっちかしかないんじゃないの?! 大学なんてところは、自分の意志で入って、自分の意志でなんかするところなんだから、それに適応できないなら、さっさとやめりゃーいいんですよ。それをまあ・・・。 ほんと、一体、この国はどこまでアマチャンになれば気が済むのか・・・。その一方で、「国際人になれ」なんて言っているわけですけど、大学生ほどの年齢の連中をこんなに甘やかせておいて、それでどうやって「国際人」に育てようってんだろう。この世には食うや食わずの人々だって沢山いるし、民族紛争、宗教戦争でボロボロの国もある。そんな中で必死で、したたかに生きているという国民だっていくらでもいるというのに。 赤ん坊が転んだ時、親が「あー! 大変! 痛かった?! おー、よしよし」と大騒ぎして駆けつければ泣くけれど、逆に放ったらかしにしておけば案外泣きもせず、平然と立ち上がるというじゃないですか。それと同じで、大学生だって放っておけば、勝手に立ち直るでしょうよ。 「学生支援」という名の下に、学生をどんどんひ弱に育てて、それで大学としての責任を果たしたと思っている今の日本の大学の現状に、ただただ呆れるしかないワタクシなのでした。ほんと、こんなFD講習会を受けなければならないワタクシのメンタル・ヘルスこそ、なんとかしくれって!
April 7, 2008
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最近気に入ってヘビー・ローテーションでかけているドン・フリードマンの『サークル・ワルツ』。CDのジャケットの裏にあった白人ジャズ・ピアニスト、フリードマンの顔が特徴的だったので、つい描いてみました。ドン・フリードマン ↓ 分かる人にしか分からないと思いますが、よく似てるんだ、これが! さて、それはさておき、今日は春休み最後の日曜日。名古屋地方はよく晴れて気温もぐんぐん上昇。ということで、お昼を食べ終わってから家内と家の周辺をお散歩しました。川沿いの道に植えられた桜や雪柳がきれいでした。 アストリッド・リンドグレーンの名作、『長くつしたのピッピ』を読んだことがある人はご存じと思いますが、ピッピは「いいもの発見隊」というのの隊長で、お散歩の途中で色々なものを発見します。それにならって、私もお散歩する時は「いいもの発見隊」の隊員となり、色々なものを発見することにしています。 で、今日、私が家内に先駆けて発見した「いいもの」はと言いますと・・・1.和の心をもって桜を愛でていたアラブ系の一家2.道端に咲いていた濃い色のスミレ3. 川で一羽で遠慮がちに遊んでいた鴨4.テトラポットで日向ぼっこしていた亀(多分、ミドリ亀の成長した奴)5. 川の中洲に咲いていた紫大根の花6.川べりで楽しそうに宴会をしていたおじさん達7.名前が分からないけどきれいな白い花 今日の家内は、よく見えない方の眼鏡をかけていたので、いいもの発見の成果は私の圧勝です。 そしてお散歩を終えて家に帰ってから、家中に掛かっていた絵を全部入れ換え、明日からの新学期に備えて模様替えをし、おやつにドーナツを紅茶と一緒に食べました。 さてさて、春休みは今日でおしまいです。明日からまた忙しい日々になりそうですけど、とりあえずゴールデン・ウィークの楽しみを目の前のニンジンにして、頑張って参りましょう。それでは皆様も残りわずかな週末をお楽しみ下さいませ。
April 6, 2008
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今日はまたまた変な夢を見ました。 私はどういうわけか、某イギリス貴族の田舎の本邸に招かれ、離れのような建物に寝泊まりしているのです。 で、暇だったので、広大な敷地を散歩していると、上等な服を着た貴族の子弟たちが数人で楽しげに語らいながら何かをこしらえているんです。近寄ってみると、小豆のアンコとヨモギ入りのパウンドケーキをごちゃごちゃに捏ねて、お萩くらいの大きさの団子を作っている。 で、私が「それは一体何を作っているのか?」と尋ねると、「これから近くの村の子供たちと戦争ごっこをするので、その時に敵に向かって投げつける団子を作っているのだ」とのこと。そこで私が、なぜにそんなことのためにアンコやらパウンドケーキを使うのかと重ねて問うと、子供たち曰く、村の子供たちはもちろん泥団子を投げてくる。しかし我ら貴族の子弟は、泥団子の代わりにこのアンコの団子を投げるのである。なんとなれば、戦争ごっこが終わったあと、村の子供たちはこのアンコの団子を食べることができるであろうから。そしてそれは貴族としての当然の務めである。 ははあ、なるほど。さすがイギリスの貴族の子弟というのは、すごいことを考えるものであるなあ。これが「ノブレス・オブリージ」というものであろうか。されば一つ、私も彼らの手伝いをしてアンコの手榴弾をこしらえよう、何しろアンコを扱うとなれば日本人である私の方が、彼らよりも数等上手いであろうから・・・。 ・・・と、そう思った時に目が覚めました。 土曜の明け方にふさわしい夢でございました。
April 5, 2008
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はあ~。私の春休みもそろそろ終わり。今日、実家から名古屋に戻りました。 帰ってくると、仕事がらみの手紙やらがうじゃうじゃ溜まってて、ぞ~っとします。あー、もうすぐ新学年が始まっちまう~。 ま、それで給料もらってんだからなー。仕方ないか・・・。 にしても、明日・明後日の土・日が最後の砦。特に日曜日は「サザエさん」見て、「鉄腕ダッシュ」見て、「ジャンク・スポーツ」見て、「日曜洋画劇場」見て、最後に「F1・バーレーン・グランプリ」見て、最後の最後まで休みを楽しもうっと。 でも、それ全部見たら、もう次の日は大学か~。グス。あーん、働きたくないよー。授業したくないよー。 本読んだり、書いたりするだけで給料もらえる身分ってないものかしら?
April 4, 2008
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一昨日の食中毒疑惑事件以来、若干風邪気味ということもあって、このところ二日続けて早寝・早起きを心がけております。普段ですと夜中の3時くらいにようやくベッドに入る私としては、12時前に就寝だなんて、年間を通じてもそうそうないことなんですが。 でも、そんな時間に寝ると、なんだかとっても体にいいことをしているような錯覚に陥りますな。いや、実際、いいのでしょうけどね。朝起きる時も、割とシャキッと起きられるような気がしますし。 さて、そんなシャッキリした私ですが、今日は大学時代の恩師・S先生のお宅にお邪魔してきました。 大正生まれの先生は確か今年で83とか、84とか、そのくらいだと思いますが、昨年の夏にお会いした時から特に変わったご様子もなく、お話をしている限り、私の学生時代の頃の先生とまるで変わらない感じがします。 でまた、今日先生にお会いして嬉しかったのは、ある雑誌の3月号に載せた私の書評を先生が読んでいて下さったことでした。「釈君の書評が面白かったので、つい当該の本を買ってしまったのだが、実際に読んでみるとそれほどでもなかったよ。君の書評に乗せられちゃったなあ」ですって! あははは。申し訳ありません。でも、別に「書きました」なんてお知らせもしていないのに、私の書いたものを読んで下さる恩師がいるというのは、本当に心強いものです。 そして、その後は私が昨秋に作った英語の教科書の苦労話や、結婚10周年で時計を買った話などをし、先生からは、最近読書会で読んでおられる日系アメリカ人作家の小説(Blu's Hanging)の話などを伺うことができました。先生は80代も半ばに差し掛かろうというのに、まだ毎週、教え子たちと一緒に読書会を開いていらっしゃるのですから大したものです。いや、それだけでなく、最近また新しい小説も書き始められている由ですから、その創造力たるや脱帽という他ありません。 ところで、今日、特に印象的だったのは、私が結婚10周年で時計を買った話をした時、先生が普段腕時計をなさらないのは何故か、というお話を伺ったことでした。先生は、ウィリアム・フォークナーの小説『響きと怒り』の中で、主人公の青年クエンティンが自殺する前に腕時計を外す場面があったことに影響されて、それでご自身も腕時計をするのを止められたというのです。時計がチクタクと鳴るその音が、クエンティンの病んだ精神を蝕み、その生命の残り火をどんどん少なくしていく、そしてそれに耐えられずにクエンティンが思わず腕時計を放棄する・・・。その苦悩。S先生はそうやってフォークナーの小説の時を生きていらっしゃるんですなあ・・・。私なんか、そこまで深く小説と対峙したこと、ないし・・・。 ちょっと話すだけで、何も教え諭されたわけではないのに、ガツンと頭に一撃食らったような感じがする。自分はなんと上っ面ばかりの生活をしているのか・・・。S先生とお話すると、いつもそんな感じを受けますね。だからこそ、いつまで経っても私の先生なんですけどね。 かくして、今日は早寝早起きもさることながら、S先生にお会いしたことで脳天に一発「活」を入れられ、一層すがすがしい気分のワタクシなのでした。今日も、いい日だ!
April 3, 2008
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昨日はお腹をこわして苦しんだワタクシですが、早寝を心がけた結果、今日はほぼ復調しました。ご心配をおかけしました。 ところで、私が実家にいられるのも残りわずかとなりましたので、今日は両親を連れて花見に出かけました。ま、浅草とか上野、あるいは横浜・三渓園なども候補に挙がりましたが、そういう都市部の桜は、人がごった返してアレだろうということになり、インターネットで検索した結果、秦野にある弘法山というところの桜を見に行くことに。 秦野といえば、私のブログ仲間にして、出版業の師匠でもある「秦野のご隠居」や、エッセイストの「リミン」さんのお住まいの近くで、どんなところなのかちょっと興味があります。 で、東名を一路西に向かうこと30分、秦野インターで降り、一般道を10分も行くと、もう弘法山公園の入り口です。あらら、こんなに近いの? 無料の駐車場に運良く一台分のスペースを見つけ、そこに愛車を駐車すると、さあ花の下を散策です。この公園は、片側に「弘法山」、もう片側に「権現山」という二つの峰があり、その間の尾根道(昔はこの尾根で草競馬が開かれたとのことで、「馬場道」ともいうらしい)に桜が植わっていて、これを楽しむわけですな。 で、道の両側に無粋な提灯なんかがぶら下がっているのがやや興醒めではありますが、桜はちょうど今が満開、適度に花見の人出もあり、屋台なども出ていたりして、それなりに華やいだ雰囲気ではあります。 そして、このあたりのいいところは、桜と同時に富士山の景観が楽しめるところでありまして、霞がかかって写真にははっきり写りませんが、実際には富士山がかなり大きく見えます。なかなかいいもんでしたよ。 弘法山公園からの眺め ↓ 先日買ったばかりのデジタル一眼を試すのに絶好の機会とばかり、父も張り切ってあちこち撮りまくっていましたから、連れてきてよかったかな? さて、かくして桜と富士山を存分に楽しんだ後、ちょうどお昼も過ぎておなかも空いてきたということで、弘法山公園を後にした我らは、秦野駅前のレストラン、「ビストロ アルティザン」というところに向かいました。インターネットで調べたところ、このあたりではここが一番良さそうでしたので。 で、実際入ってみると、確かにこじんまりとしたイタリアン・レストランで、雰囲気もなかなかよろしい。パスタランチのコースが1800円、通常の料理ですと2100円のコースですから、ま、それなりのお値段なのですが、最初の前菜(兼サラダ)も良かったし、スープ(パンプキンのポタージュ)も上々、私が選んだパスタ「あさりとじゃがいものボンゴレ」もおいしかったし、デザートのアイスクリーム&くるみとイチジクのパウンドケーキもなかなか。ついでにトイレもとてもきれいで、店の方の接客もとても感じがいい。店を出る時にはシェフも厨房から出てきて見送ってくださって、家庭的な雰囲気のいいお店でした。秦野の「ビストロ アルティザン」、教授のおすすめ!です。 というわけで、今日は遠出というほど遠出のドライブではなかったですが、丹沢の麓、秦野の風景と、アルティザンでのおいしいランチをいただいて、なかなか有意義な花見となったのでありました。今日も、いい日だ!
April 2, 2008
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今日は都合により一足先に名古屋に戻る家内を送って、新横浜まで行ってきました。 で、その帰り、町田で小田急線に乗り換えるついでに本屋やCDショップ、そしてあわよくばジャズ喫茶にでも寄っていこうかと。町田には「Nica's」というジャズ喫茶があるのですが、以前行った時にはたまたま臨時休業にあたっていて行けなかったもので、ね。 で、西友・町田店にある「リブロ」書店を一通り眺め、どうして角川SSC新書の『時計じかけのハリウッド』という本はどんな本屋さんにも置いてないのかしら? などと思いつつ、次に一階下の「レコファン」というCDショップでジャズのCDなどをあれこれ物色し、あまり獲物がないので、そろそろ「Nica's」に向かおうかと思ったわけですよ。 ところが・・・。 なぜかだんだんお腹が痛くなってきたという・・・。あれ? 何か悪いものでも食べたかしら? かくして、尾籠な話で申し訳ありませんが、トイレに行って個室に入ったとお思い下さい。 そうしたらもういけません。何年かに一度経験するかどうか、というような猛烈な腹痛に襲われまして・・・。もうね、全身、脂汗まみれ。そして冷や汗でぐっしょり。うつむいた顔から滴り落ちた汗がメガネのレンズに溜まって池をなすほど。顔だけでなく全身から血の気が失せ、目の前に星がチラつき出し、「あー、このままここで気絶するかも・・・」という思いが脳裏をかすめるほど・・・。 かくして、どのくらい個室に籠っていたか・・・。おそらくは30分以上、下手をしたら小一時間ほどでしたでしょうか。ようやく回復の兆しが感じられるようになり、ほうほうの体でトイレから這い出すと、このままでは脱水症状になると思ったので、近くの自販機で温かい日本茶を買って飲み、しばらくベンチでぐったりしておりました。 しかし、もしこれが食当たりだとしたら、お昼に同じものを食べた家内が心配です。まさか新幹線の中で同じような症状に見舞われていたら悲惨だぞ・・・。そう思ってメールしたところ、家内はまったく無事とのこと。ひゃー、良かった・・・。 ま、そんなわけで、もちろん「Nica's」なんて行けるはずもなし。どうもこのジャズ喫茶とは縁がないですなあ。 それはともかく、今日のワタクシはかくも悲惨な目に逢ってしまったのでした。昨日の寒さにやられて、少し体調がおかしかったんですかね。皆さんも、気温の変化の激しいこの時期、体調には十分お気をつけて下さいね~!
April 1, 2008
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