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2009.04.21
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カテゴリ: カテゴリ未分類
渡部昇一の「ドイツ参謀本部」を読み直してみた。スタッフ組織の発祥がドイツ参謀本部にある、とする俗説の真偽を確かめたかったからである。

同書を読んだ限りでは、ナポレオン戦争時代にはスタッフ組織となり得る組織が最高戦争会議、高級副官部など複数あったこと、完成時の普墺戦争、普仏戦争時には作戦命令権を有するラインとなっていたことが推測される。

渡部昇一と私の見解で異なるのは、氏がモルトケをスタッフ、ビスマルクをリーダーとしているところである。

ビスマルクが外交・内政のリーダーならモルトケは軍事のリーダーであり、モルトケが軍事のスタッフならビスマルクも外交・内政のスタッフである。最高リーダーはあくまでヴィルヘルム1世である。歴代参謀総長が維幄上奏権にこだわったのも、軍事は軍事の論理で動くべきと考えたからだろう。

それにしても、前身の兵站幕僚部の地位を確立したシャルンホルスト、「戦争論」を著したクラウゼヴィッツ、そして大モルトケと、組織の発展に対する個人の寄与はすごいものだ。

そして、組織は完成時から崩壊に向かって動き始めるのである。





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Last updated  2009.04.22 19:04:18


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