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このグループとは以前の別のイベント会場で接触。まだまだ数少ないチビッコ武者で、赤備えという共通項もあり、会場で声をかけてもらうようになった。
真田隊の行列参加者で記念撮影@沼田城
真田氏については幸村の武勇伝などに関心を持ったのがきっかけのようだ。その後、関ヶ原を前に真田の父と子で敵味方に分かれる「犬伏の別れ」や、徳川勢と直接対決した上田合戦などに詳しくなった。
主な武将の鎧兜も色や形で識別できる。グループが会場で復元展示した真田一族の甲冑の中に、信幸の義父ながら徳川四天王•本多忠勝の兜を発見、「真田じゃないのが交じっている」と、ひと言。

手づくりの甲冑展示場で情報交換?
これには年長の担当会員も「痛いところを突かれた」と苦笑い。機嫌直しに特製の陣羽織を着せてもらい、ちょっと偉くなったような、照れくさいような···。

特製の陣羽織を試着させてもらった
◆ ◆ ◆
それにしても、はるばるやってきた城跡めぐりでは、なぜまた虫探しなのか? よく分からないまま手伝いもしたが、無理なからぬことのようでもある。
駅近くの団地の自宅周辺は駐車場や道路整備で舗装面が広がるばかり。大きな公園や雑木林はおろか、雑草が茂る空き地もほとんど見当たらなくなった。
その点、昔からの自然を残す城址公園などはいま、野生生物と出合うには格好の場所。珍しい動植物の宝庫の場合もある。Kくんにとっては武将の足跡めぐりも草むらでの虫探しも、ともに刺激のある、わくわくする体験に違いない。特に区別する必要がないことであって、どちらも可能な場所が、城趾なのだ。目のつけどころは悪くないのである。


■
モテすぎる?アオガエル
それに日ごろから
、野生との出会いは不足していた。それが分かる出来事があった。
学校が休日だったある日の午後、近所のチャンバラごっこの好敵手 S
くん(小2)が、 K
くん宅にやってきた。手には、来る途中に見つけたというアオガエルが一匹。
さっそくKくんが昆虫用の透明なプラスチック箱を庭に持ち出し、多少の水を加えて中に入れ、蓋をした。
たまたま姉のクラスメートで、Sくんの姉Wちゃん ( 小4 ) もKくん宅に。庭に出てきて珍しそうにのぞき込み、「どこにいたの ? 」と興味深々の様子。しかし少し眺めると、「でも、うちには連れてこないでね ! 」とピシャリ。年上らしい反応を見せ、家の中へと消えた。
カエルは、箱の上に這い上がろうと側面に白い腹を見せながら懸命にへばりついていた。見ていたジイジが「助けてくれえ〜って言ってないか ?
」と声をかけてみたが、真顔のSくんが弾んだ声でかえしてきた。
「え〜っ、違うよ ! 楽しいな、これから一緒に遊ぼうよ、って言ってるんだよ」
なるほど。しかしカエルなど見向きもされなかった昔なら考えにくいことだ。子供たちにモテすぎる今のカエルが不運とも言える。いずれは放してやるようだったが、読みかけの本にもあった古代の寓話を思い出した。

夜に大きなカメ (
カエル ?)
が迎えに来て、昼のお礼にと、どこぞの御殿へ誘ってくれる夢の話だ。あとで醒(サ)めて、どっと老け込むことになっている。それとどこか、重ね合わせてしまった。
もっとも、あれは相手がもう少し若者だったはず。最初から年寄りでは夢から醒めても老けようがない。誘われて着いたところで門前払いがオチか、と思い直した。
いやもう日本の、今よりマシだった時代の夢ならとっくに醒めて、十分老け込んでいると言うべきか。歴史ある城趾と現代の野生との共生とでも言える夢のほうは、もっと育ってほしいものだが。(T.Yaoki)
止
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