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シャトー・ローザン・ガシー [1994]Ch.Rauzan-Gassies
マルゴー村のワインはシャトー・マルゴー以外、余り飲まないので久しぶりに空けてみました。
それにしてもパーカーの評価が面白いです。パーカーさんが何を言いたいのか興味があって94年を選びました。パーカーさんはこのワインを3回評価しています。
一回目は1995年で82-85点を付けています。96年には78-83点と4ポイント下がりました。最後に1997年に74点を付けています。8ポイントダウンです。まあ95年の評価は瓶詰め前の評価です。97年は瓶に詰まった商品を飲まれたのだと思います。
マルゴーの2級格付けシャトーで74点は滅多にありません。そもそも80点以下のワインは余り本に載せることは敢えてしていないようです。でも2級のワインを載せないわけにもいかないのでこう言う事になったのでしょう。プリムールで買った人や、多くを仕入れた業者さんも8ポイントダウンには面食らった事でしょう。
で、お味は如何かと言うと、74点付けるほど不味くはありません。いわゆる古典的ボルドーです。この手のワインをパーカーさんは嫌いなのでしょう。
先ずパーカーがこのワインを嫌いな理由は、フルーツの香りが超弱い、微妙にボルドー特有の段ボール臭がする。味わいにも果実味が弱く、多少のエグ味が残る事でしょう。
昨日飲んだグラン・ピュイ・デュカス 1985 もこの手の古典的ワインです。カシスとインク、杉の香りがして果実味があってエグ味の無いワインがどうやらお好きな様です。しかし70年代のワインは皆この手の味でした。英国ではこの手のワインを20年寝かせてローストビーフと一緒に楽しんでいました。肉料理には実にこの渋いフルーティーで無いワインが良く合うのですが、コーラやドクターペッパー飲んで育った米国人には理解出来ないのでしょう。
全てのボルドーワインが画一的な味になってしまうと飽きられてしまうと思います。この手の古典的ワインは大事にした方が良いと思います。日本酒も吟醸酒が流行って品質は良くなったのですが、販売量の減少の原因が味の画一性だと言われています。
ボルドーワインも全てが濃厚な果実味とカシス、インク、杉の香りのワインになったら面白くないでしょう。ましてやバニラ、チョコレートの香りのするワインが増えたら個人的にはゾットします。
この手の古典的ワインはワインだけで飲んでいるとエグ味が気になります。飲んでいるとワインの方から血の滴る肉を要求して来ます。でもワインは元々食中酒です。そしてワインは多くの種類があります。だから肉と一緒にしか飲めない酒があっても良いし、そこにマリアージュの楽しみがあるのだと思います。
私は今、食前にこのワインを何のつまみも無く空腹な状態で飲んでいますが、美味しいです。私はコーヒーもエスプレッソのブラックが好きですし、タンニンは全く平気です。大人の男の苦みばしったワインも良いと思うのですが、皆さんは如何ですか???
果実味のあるワインは料理によってはベタベタして不味いと思われる人も多いと思います。食中酒としては果実味の弱い、ボルドーなら渋いワイン、ブルゴーニュなら酸っぱいワインが良いと思うときもあります。
色は深いガーネット、香は鉄分、血、土、杉、味わいは適度な酸味、主張するタンニン、熟成した柔らかい喉越し、ミディアムボディーでミネラル感を持った辛口赤ワインです。
Wine Advocate # 109
Feb 1997 Robert Parker 74 Drink 2002 - 2008 $32-$32 (22)
After years of mostly mediocre performances, this property has begun to show signs of life with a very good 1995. This is a thin, tough-textured, angular style of wine, possessing little fruit, but plenty of tannin and acidity. Anticipated maturity: 2002-2008.
Wine Advocate # 104
Apr 1996 Robert Parker (78-83) Drink 1996 - 2011 $32-$32
This estate has had a woeful record of irregularity for decades, so having back to back vintages in 1994 and 1995 that may score in the eighties must be considered somewhat of a success. The 1994 exhibits a healthy dark ruby color, soft, ripe fruit in its moderately-endowed nose, medium body, and good cleanliness and ripeness. This one-dimensional claret is a solid effort that should last for 10-15 years. All of the wines in this segment were tasted between March 19 and March 28 in Bordeaux. Most of the important wines from both the 1994 and 1995 vintages were tasted three separate times during my ten-day stay in Bordeaux.
Wine Advocate # 98
Apr 1995 Robert Parker (82-85) Drink 1995 - 2010 $32-$32
Rauzan-Gassies can be terribly inconsistent - often too tannic and not as pure and well-delineated as its peers. The 1994 reveals a softer, more user-friendly style, with a healthy deep ruby color, a moderately intense bouquet of ripe red and black fruits, medium body, surprisingly soft tannin for a 1994, some evidence of dilution, and a vague herbaceousness. It appears to be a mid-weight, slightly above average effort that should drink well for 12-15 years.
シャトー・ジスクール 2003 マルゴー 2012/05/16
パヴィヨン・ルージュ・シャトー・マルゴ… 2012/05/15
シャトー・マルゴー 1985 2012/02/19
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