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(つづき)「くすしき針の働きに・・・」と祝詞が読み上げられ、針への感謝が。今日は玉串ではなく、五色の絹糸を通した針が奉奠されました。平日の昼間だったので参拝客はわずかでしたが、この時期、ニュースに事欠くのか各新聞社とケーブルテレビの取材陣が大勢。私も逃げ切れず、いきなりの質問とカメラ攻勢…。その後、直会というほどではないのですが、参拝者におぜんざいが振舞われました。物にはすべて魂が宿ると言われていますが、針が単なる金属ではないということ、今日のお詣りで、まさしくそこに魂を見た思いです。赤い‘刺し子糸’を、刺し子針に通して奉納しました(中央)
2013.02.12
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12月8日は農耕仕事の事納め、2月8日は事始めと呼ばれ、かつて両日は事八日(ことようか)と呼ばれていたそうです。事八日は慎みをもって過ごす日とされ、使えなくなった針は神社に納めたり、豆腐やこんやくといった柔らかいものに刺して供養するそう…。ちょうど時間が空いていたので、地元の厳島神社へ錆びた針を納めに行ってみました。裁縫針だけでなく釣り針などもこんにゃくに刺されていきます。(つづく)
2013.02.11
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(つづき) と後悔しているとニコニコ顔で戻ってくる社長。「サイズが合うなら、持って帰って~」 なんと、アンティーク足袋。大丸のロゴも古めかしく、孔雀の羽根模様が包み紙に印刷されています。昔の足袋というのは、しかし…ずいぶんしっかりした作りです。形状記憶といった化繊の混入された足袋などと違い、見るからに上品なキャラコに雲斎織の足袋底。こんな足袋は初めて。「あの…もったいなくて履けません!!」 欣喜雀躍する私。あー、社長はやっぱり、私のツボを良くご存知だわ。いえ、これだから いにしえの都、歴史と文化を受け継ぐ京都は たまらないのです。頂戴してしまった足袋妙に愛らしいクジャクの羽模様足袋底は一般的な杉綾織(右下)ではなくて、デニム地のような雲斎織(左上)杉綾織と雲斎織の違いはこちらのサイトを参考にどうぞ。http://fpouch.fc2web.com/tabisoko.html
2013.02.10
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そもそも京都へ出かけるのは、最近はもっぱら装束の注文のためですが、そこの社長さんが有職故実に詳しく、実際の有職生地を拝見しながらいろいろお話しをお聞きするのが楽しみのひとつでもあるんです。「そうそう、足袋を頂けますか」 これでもロゼーテ、気を遣っています。わずかでも売り上げに協力したいんです。うちの若い禰宜は、形状記憶足袋というのをどこかで ‘ケース買い’ してたっけ。「足袋は今ないなぁ...ちょっと待ってて下さい」と言いつつ裏へ消えて行かれました。しまった!お手間を掛けるばかりで 売り上げにもならないような小物をお願いするんじゃなかった!(つづく)
2013.02.09
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道行く人の目を奪うのが、このウインドウディスプレイ。公共の場を前にして、ダイナミックさやゴージャス性を表現することによってお客様の目と足を留めなければならないのですから、洗練された注目度が要求される場と言えましょう。商業施設で一度、壁面ディスプレイをさせて頂いたことがありましたが、自由に造詣させてもらえる装飾ディスプレイは本当に楽しいもの。画像のは古い洋書を破り、一枚ずつ貼り付けていました。フランス語で「ルイ14世の小部屋」と書いてあり、どうも小説のようです。内容に興味が惹かれるところですが、古書が惜しげもなく破り剥がされ、ちょっとショック。本は大事にすべきものと思いこんでいましたので。やがて、地下を走る阪急京都線に乗り込み‘美術ちっく’な‘小京都・大丸’はこれで終わりです。
2013.02.08
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京都の二大百貨店は高島屋とこの大丸になるのですが、歌舞練場の衣装も一手に担当されます。例年4月に開かれる祇園甲部の‘都をどり’は、水色地にしだれ桜の刺繍が入ったものですが、毎年、意匠を変えて仕立てられ、また一度きりのため、袖を通したものは歌舞練場の売店でティッシュケースなどの小物にリサイクルされて販売されます。水色は舞台の赤に映えやすいため代々の伝統色になっているそうですが、この、西陣織の短い‘だらり’の付け帯に、肩上げした京友禅のお振袖。地元京都の百貨店は「いかにも京都!」なのでした。舞妓さんが着たお着物で作った小物といってもね、舞妓さんの匂いはしませんから、念のため。
2013.02.07
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こちらは、お礼として頂戴してしまった お軸。わざわざロゼーテの家を訪ね回り、届けて下さったものです。私にしてみればちょっとした親切だったのに、先方様にしてみればとてもうれしい出来事だったようで、得意の筆で一首したためて下さいました。ところが簡易表装だったのでだんだん痛んできて、ついにアクリル版の額装に変えてみたんです。正絹緞子は「山」にちなんで深緑のものを、和歌の内容に合わせて縁は女性らしい紫檀材を。けれども、これも陽に焼けて色褪せてしまって。無名の人ですがなかなか味わい深い筆跡になっているので、わりと気に入っている一幅です。「わた(だ)つみの かざしにさせる しろたへの なみもてゆへる あわじしまやま」(古今和歌集)わタ津ミのか佐し二させる白妙能なみもてゆへる淡路し万山変体仮名を交え、こう書いてあります。この神様は白い波の髪飾りをした女神なのでしょうか…海の色、浪の白、山の色、とても美しい情景で。
2013.02.06
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書を買い求めたことはないのですが、たまにどこからともなく舞い込むときがあります。そういうときは、ありがたく表具屋さんに出して仕立てて頂きます。表装の楽しみは、なんといっても正絹緞子(どんす)の生地選び。書風や内容に合わせて、たくさんの生地の中から表具師と一緒に、ああでもない、こうでもない、と考えながら選んで行くのですが、禅語関係と古今集などの和歌関係では柄ゆきも違ってくるよう。軸装にするか額装にするか、また額装なら黒檀か紫檀かなど、あれこれコーディネートしていく過程がいちばん楽しい時間です。南岳裕史ご住職に頂いた短冊を額装に。小さな短冊だったので額縁は特注(写っていませんでした…)。和紙の辛子色が気に入っています。緞子は、本当はもっと深い紺色なんです。
2013.02.05
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紙袋がまたひとつ増えました。優しく鼻腔を満たす うれしいお土産をさらに抱えて、催事場横に並んでいた小筆を物色。祝詞用ならやはり写経用を使用すべきか…。写経用小筆は、普通の小筆の半分の長さの毛になっていました。悩んでいると店主が「まあ、書道展みていらっしゃい」と招待券を。わあラッキー。墨が豪快に跳ねる漢字はいいものです。あれもいい、これもいい、仮名文字もいい…ふと気づくと、書なんか見ていないんです(爆)。私が真剣に見ていたのはその周りの表装! どれもこれも惚れぼれするような表装は、私が普段、注文するのとは、一味もふた味も違うような高貴で優雅なもの。表装はファッションですね。自分が書道などに興味がなかったことにあらためて気づかされたひとときでした。
2013.02.04
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和菓子を買い込んだら紙袋をひっさげていよいよ6階。文房四宝、美術工芸品、和装雑貨の並ぶこの階は、ほのかにお香が香るフロア。赤い縮緬地が愛らしい防虫香が目に留まりました。松栄堂ほど甘すぎず、豊田愛山堂ほど渋すぎない匂いの、小さな‘黒板消し’のような香袋がなんとも。ハゼの和蝋燭や素朴な木版画がうれしい芸艸堂のポチ袋など、小さな工芸品たちは心ときめくものばかり。ひょいと見れば、あら、筆があんなにもたくさん!鳩居堂の防虫香
2013.02.03
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京菓子は有名なものだけでも多く、鍵善良房(かぎぜんよしふさ)の葛切り、川端道喜の水仙ちまき・羊羹ちまき、亀屋則克「はまづと」はハマグリの貝殻の中に、つるんと、ゼリーが納まったもの、仙太郎の切りたての青竹に流し込まれた水羊羹、笹に包まれた紫野和久傳「れんこん菓子・西湖」、他にも八つ橋、生麩まんじゅう、和三盆の干菓子など、芸術品のようなお菓子ばかり。本当は、市内の老舗本店を回り、じっくりお買い物をしたい、いえ、そうするべきである、というのが持論なのですが。こんなふうに時間がない時は、百貨店はやはり便利なものです。少し、つかれちゃった~と、イオリでお薄を一服。
2013.02.02
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