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・自らに近づきふらりと消えて去る ネット世界のおのこ軍団・プロフィールに「81歳」と書き込めば さすがに近寄る数は減少す・「おばあさん最後の恋をしませんか」書かれいる画面に笑いのこぼれる・時過ぎればいずれはあなたもおじいさん 老いも加齢もなべて平等さ・若きこと驕りて老いを侮れば 未来のおのれが曝されているよ・拒まない来る人去る人みんなみな 幸せ探しの流離人(さすらいびと)・「健やかに老いれ」と母の声を聴く 8キロダイエットに成功せし朝・9号のスカートくるくる廻る胴囲 医師の賞賛ににんまりと微笑む・信念を貫く強さまだわれに 残りいし不思議に自画自賛する・好物の干し柿喰めど半分に しとこうと囁くもう一人のわたし・新年会に身体のラインの目立つ服 さり気なく着る20代のように・戸惑いとときめき抱きて汝と暮らす 夢に目覚める大寒の朝・今生に叶わぬものあり永遠に 叶わぬがゆえの消せない慕情
2007年01月28日
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・公園の片隅に咲くは白梅の 一輪二輪淡雪のごと・木枯らしに花弁を左右に揺らすとも しがみつくがごと枝を離れぬ・われこそは春一番の覇者なると 誇示せんばかりに蕾み膨らませ・いずこより漂い流れるか甘い香は 蝋梅一本黄色の花弁・春を待つ胸のときめき覚えれば 我が感受性もまだ捨てたもんじゃない・大寒の朝(あした)の空の澄み渡る 孤高の蒼さ自然界の畏怖・病む友にあれこれ荷造り茶菓子など 節分までには元気になぁれ・団塊を憂える友への返信に 皆で老いれば怖くないと書く・休まない止まらないそして振り向かない 明日の朝も起床は同時刻・温暖化の未来予想図聴きながら その時代(とき)無形である確かさは我れに
2007年01月20日
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・新宿のコマ劇場は満員の コンサート会場都はるみさん・新春に相応し艶やかな衣装替え 唯唯見とれてため息をつく・歌ひとつに己が人生重ね聴く あの日この日の情景巡る・どの歌も物語なるそれぞれに 心の機微をあまた含みて・はるみさん恩師の想い出語るとき 言葉詰まらせなれど毅然と・頑張れ!と胸内に声援送りつつ 目頭拭う無意識のうちに・亡き母の好みし歌を聴きながら われと生きている母を思いぬ・あしたまた生業に励まん次回また コンサートチケットゲットするために・平日の午後なれど新宿は賑わいて 演歌の余韻はかき消されそう・さまざまな感情の胸に溢れ来て 寡黙のままに帰路を急ぎぬ・憎しみも恨みもなべて消しゆかん いまを輝き生きてゆくため・せめて今日はそんな誤解に身を浸し 善人のままに眠るとしよう
2007年01月12日
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・一夜明け街には人の溢れいる お大師様は観光地と化して・単身あり家族連れありそれぞれに お賽銭投じて何を願うか・おさなごを怒鳴りつつ歩く若き母の 握り持つ破魔矢は凶器にも見ゆ・人混みを避けて詣でるは炎天寺 小林一茶のゆかりの寺院・痩せ蛙と一茶の銅像の前に立ち 歌詠み人のオーラを思いぬ・誕生日祝いの電話するわれに「おかあさん、僕に人生をありがとうね」・フィンランドにオーロラ見物に飛び立ちし 吾子と詣でたる新年もあり・上空を見上げて願うは唯ひとつ 事故などに遭わず無事に帰れ・下戸なるに「北秋田」とう銘柄の酒を買い おちょこに注ぎて故郷を偲ぶ・ちちははが在りて笑いし正月の 団欒の記憶は廻り灯籠・明日からの生業を思いて夕飯の 時間など平日のリズムに戻す・この年も繰り返していくさまざまを 凪ぎる心に受け止めていたき・されどわれ喜怒哀楽に敏感に 反応しているこの生臭さ・てくてくと1万歩歩いて対話する 内なるちちははと娘のままで・夕暮れになるともざわめき消えぬ街 初詣客の門前に溢れて・平和であれ幸せであれとどの人も 願いて祈る新年の顔・今日もまた夕焼けなれば明日は晴れ 茜に染めん生きる憂いなど・新年の過ぎゆく風はあたたかく われを包める見えざる人々
2007年01月03日
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