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・彼岸なれば母の墓前に花束を 抱えて参る環状バスにて・墓石洗う右肩の痛みに思うように 手が届かずに洗えぬままに・菩提寺に詣でる人等と笑み交わし 狭い通路を譲り合い行き交う・線香を手向けて母と対話する うん こちらは皆元気にいるよ・兄さんがそちらに往きましたね ねえ母さん 積もる話が交わされているやも・百年後は現在(いま)在る人等の皆々が 彼岸に移る確かさの事実・どの宇宙(そら)の塵や欠片となりゆくか 我が遺骨もまた億光年の先に・気ぜわしく年度末の業務に追われれば 時空の中の駆け足のごと・右肩の痛みは消えずも自然体 いつか癒えるさ左手があるさ・咲きかけの桜の蕾みの尖端に 濃い桃色が見え隠れする・間もなくに満開となりゆく桜木の 下に深呼吸し春音を聴く・父眠る納骨堂に兄も並ぶ 予定の日には満開とな~れ
2007年03月21日
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・ぼけの花の朱色に見とれ足を止む 競いつつ咲きおり今日は啓蟄・永遠に続く哀しみなどないさ 昨日の傷は薄らいでいる・永遠に続く幸せそれもまた 絵空事よと吐き捨ててみる・屋久島より届きたる「タンカン」皮剥けば マイナスイオンのごとき香りする・日常のひとコマひとコマにときめいて 過ぎゆく時間の煌めくを思いぬ・卒園児の「大きくなったら」の夢を聴く 見届けられないほどに愛しき・やがて咲く桜の花々を想う時 廻るいのちの唯になつかし・この春も満開の桜を眺めたき 逝きし人等と こゝろ研ぎ澄まして
2007年03月07日
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