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季節の変わり目には天候が不安定になりがちなものですが、それにしても今年の春は…いったい何回「寒の戻り」が来れば気が済むの?と天を恨みたくなるような妙な具合です。自律神経系の弱い人によくあることだと思いますが、私はこの“気温の急激な変化”というのが本当に苦手。代謝が悪くなり、どんなに気をつけても身体が内側から冷えてくるのです(涙)そんな訳でこの数週間、体調面はずっと低空飛行。寝込むほどではないけれど、どうもスッキリしない。スタミナをつけようと思ったら刺激物やコッテリした食べ物を胃腸が受け付けないし、ホットヨガに挑戦してみれば貧血を起こしてダウンする(!)…といった具合で、ほとほと参っていました。そのような状態でも美味しくいただけたのが、友達から教えてもらったブゴクスープ。テレビ番組で話題になったという、韓国の「美肌スープ」です。裂いた干しダラを水に戻し、ごま油で炒めて具材にします。以前ポルトガルへ旅行した時にも“バカリャウ”と呼ばれる干しダラを連日食べていましたが、美容効果は実感できなかったなぁ…と思ったら、味付けに使う「牛肉ダシダ」というスープストックの方にも、アミノ酸やコラーゲンが多く含まれているそうで。(私は干しダラとセットになっているものを購入しました)リンク先の商品ページには、刻みネギを加えて卵とじに仕上げるレシピが紹介されていました。それも美味しいですが、もやし、豆腐、キノコ類など、色々加えてアレンジできます。何より手軽に出来るので、一人のお昼ごはんの時などはとても重宝。ワカメとエノキダケであっさり風味にするのもお気に入りです。肝心の「美肌効果」は、今のところよくわからないけれど、張りが出てきたような気もするし、どんなに調子の悪い朝でもお化粧のノリは良いので(笑)きっとスープのおかげなんだ!と解釈しています。本来なら、桜が散ってから梅雨入りするまでの間は一番好きな新緑の季節…幸い、体調も最悪の時期は脱した実感があるので、スープ効果でますます元気になりたいものです。今週からはゴールデンウィーク、皆様楽しい休日をお過ごしください。
2010.04.27
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わが家から歩いて数分のところに、近隣でも名高いケーキショップがあって、さらにそのお店のすぐ近くには、広々とした芝生の広場が気持ちよい公園があります。…そんな訳で、本日はケーキ屋さん経由で公園へ行き、アウトドアでおやつタイム。こちらのケーキ屋さん、バウムクーヘンやロールケーキが評判ですが、私たち夫婦の大好物はカップに入ったプリン入りのパフェです。今のマンションに越して来て、この公園の気持ちよさを発見して以来、1年に一度か二度、こんなピクニック気分を楽しんでいます。本とスナックと飲み物も用意して、芝生の上で暖かい陽射しを浴びていると、お日さまのエネルギーが体に染み込むような気がします。
2010.04.25
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気持ちよく晴れると本当に過ごしやすい季節がやって来ました。夫は、冬眠させていた給付金バイクを休日ごとに乗り回して喜んでいます。これもある種の“啓蟄”か…読みかけの本に夢中で、昼食の支度も億劫だった日曜日の私。ヘルメットを持てば上機嫌な夫に「天気も良いし、スタバまでひとっ走りするのはいかが?」とお伺いを立ててみました。…待つことしばし、myマグボトルに淹れてもらったチャイラテとシナモンロールが到着!双方得するこのバイク便、なかなか使えるぞ!と、心の中で拍手喝采(笑)ちなみに、この時読んでいたのはハヤカワのポケミスでした。P.D.ジェイムズの“ダルグリッシュ警視”シリーズの最新刊。作者は90歳近いご高齢なだけに、事件の真相より新作が読めたことの驚きが大きかった(!)(前作「灯台」の感想はこちら)今回も旺盛な筆力を思う存分、堪能しました。
2010.04.19
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朝から特急列車に飛び乗って、冷たい雨の降る中、二度目の国立文楽劇場へ。今月は、“平城遷都1300年記念”で、大化の改新がモチーフとなったお芝居「妹背山婦女庭訓」が昼夜の通し狂言で上演されています。前日に電話で予約したチケットでしたが、平日だからか一人だったせいか、一等の通し割引が楽に買えて、朝から晩まで劇場で過ごす一日を堪能してきました。大阪は遠いけれど、「思い立ったら文楽」の気軽さにはハマってしまいそうです(笑)「妹背山婦女庭訓」は歌舞伎でも有名なお芝居ですが、私は今までこの演目を舞台で観たことがありませんでした。単純に、機会に恵まれなかったから…ということに加えて、どうもストーリーに拒否反応があって、見る気が起きなかったのも事実。敵対する家に生まれたゆえに「ロミオとジュリエット」に例えられる雛鳥と久我之助の悲恋にしても、報われぬ恋の果てに嬲り殺しの目に遭うお三輪にしても…いくら何でもひどすぎる!と呆れるほどの気の毒さ。「庭訓」というのは「教訓」という意味の言葉ですから、このお芝居は当時の“婦道の鑑”だったのでしょうが、現代人の私にしてみればあり得ない話で、感情移入するのは無理かも、と思っていました。(義理や忠義にからめとられて、思うように生きることなどままならない登場人物たちの物語が、かつての日本人には強いリアリティをもって受け止められていたことを思うと、封建制の時代とはなんと息苦しいものであったか…と考えさせられます)ところが、蓋を開けてみれば、物語が進むうちにどっぷりと悲劇の中に漬かって、激しく心を揺さぶられている自分がいました。特に、昼の部最後の「妹山背山の段」。大夫、三味線、人形遣いで総勢5名の人間国宝が登場(!)という舞台で、見る側の気合いも一段と漲るような迫力。親が子の命を奪い、死にゆく二人の祝言を遂げさせるという凄まじい物語ですが、心の底からほとばしるような大夫の語りが、これまた情念がにじみ出るような三味線の音色とからみあうと、まさに「宿業」としか言いようのない、人間の哀れさが伝わってきます(演じているのはお人形なのに…)。様々な悲劇がミルフィーユのように積み重なったお芝居ですが、各段ごとに同じような感銘を受け、すべてが終わった時には、この演目をまた観たい、と思っている自分がいました。テレビその他で拝見して、いつか生の舞台でお会いしたいと思っていた方々は、今回の公演ですべて拝見することが出来ました!当然、これで“一丁上がり”ではなく、これからも私の文楽熱はしばらく続きそうな予感です。“杉酒屋の段”は、三輪の里の造り酒屋が舞台。劇場ロビーには、大神神社から贈られたという杉玉が飾られていました。
2010.04.16
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職場の同僚が、大須の古着屋さん巡りに行くというので、私も便乗して連れて行ってもらうことになりました。街歩きのスタートは駅からすぐの大須観音。楽しい一日が過ごせますように…と手を合わせました。 頼まれた買い物の用事で「コメ兵きもの館」へ。店内に貼られたこのポスターのコピーに、二人してお腹を抱えて笑ってしまいました。 「嫁にあげたら、息子に返された。 単衣夏物高価買取中」買い物をするつもりはなかったけれど、セール品の再値下げできれいな色の帯揚げが千円だったので、つい衝動買い(あーあ)。逆に、絶対に買いたい!と思っていたのが、大須ベーカリーというパン屋さんのクリームパン。 看板の愛らしい小さなお店でした。ネットの口コミで評判のクリームパンは、かろうじて最後の一つが残っていただけ…もったりした風味とやさしい甘さで、とても美味しかったです。友人が絶対に食べさせたい!と張り切ってくれていたのは、納屋橋まんじゅうのお店で売っている「揚げまん棒」。 ドーナツ生地で包まれたおまんじゅう…皮の部分がドーナツ生地と一体化していて、美味しいあんドーナツといった味わい。こちらも美味でした。帰り際に、大須演芸場の前へ。正直、「…これで、本当に営業してるの??」と友達に言われて答につまったくらい、一見の客は入りづらい雰囲気だった…想像をはるかに上回るディープな印象でしたが、いつかは中へ入ってみたいと思います。名古屋駅からすぐなのに、なぜか今までご縁がなかった街。やっと念願がかないました。次に行くときは、今回忘れてしまったデジカメ持参で訪れたいです。
2010.04.09
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日曜日、桜茶会の後に鑑賞した映画は「パリ・オペラ座のすべて」。踊るフランス国王、ルイ14世が創った世界最古のバレエ団。このオペラ座に、密着取材を敢行したドキュメンタリーです。舞台や練習風景はもちろん、芸術監督のオフィスで日々交されるスタッフのやり取り、衣裳さんの作業場、そして食堂まで(結構カロリーの高そうなメニューも出されていたのと、皆さんクスクスがお好きね~というのが印象的だった)。様々な角度から淡々と映し出される映像の中でも、やはりバレエダンサーの肉体が見せつける鍛え抜かれた表現が圧巻です。個人的には、チャイコフスキーの音楽が大好きで、観る度ジンとくる「くるみわり人形」の舞台(ヌレエフ演出版)が垣間見えたのが、とても嬉しかったです。一方で、比重が大きかったコンテンポラリー・ダンスは…正直「すごい」とは思うものの、「すてき」とはなかなか感じられなかった私…やっぱり、チュチュとトウシューズと王子様のいるバレエが好きだなぁ…しかし、あんな風に自在に自分の肉体を制御できるというのは、どんな心地がするものか?凡人には想像の及ばない域の話です。帰宅後、いつも以上に真剣に(?)WiiFitのヨガに取り組んでみました(笑)この映画を観ていて思い出したのが、同じくオペラ座バレエ団を題材にしたドキュメンタリー映画「エトワール」。こちらは、今回の作品に比べて、よりダンサーたちの生き様に焦点を合わせた作りになっていました。併設されたバレエ学校における英才教育の様子も映し出していて、「持って生まれた才能がすべて、努力や精神論は関係ない」というゆるぎないポリシーには衝撃を受けた記憶が。峻烈なヒエラルキーが存在し、天賦の才に恵まれなければその頂点に上りつめることは叶わず、トップに立つことが許された者でさえ、次は老いゆく自分の肉体と闘わなければならない世界。「オペラ座には怪人はいないが、超人はいっぱいいるのね…」と、感嘆しました。余談。私が一度だけパリへ旅したのは、1993年のこと。翌年に迫ったサッカーW杯(アメリカ大会)の最終予選で、フランスがロスタイムに失点し、出場権を逃がした直後のことでした。(蛇足ながら、その半月前に“ドーハの悲劇”が起きていました…あの夜はテレビの前でどれだけ泣いたか…)ダメもとでオペラ座のチケットブースに立ち寄ってみたら、マチネのバレエ公演なら当日券で見られることがわかり、安い席も空いていて、幸運にもガルニエの客席に座る体験が出来ました。演目は、女性ソリストの独唱とコンテンポラリーダンスを組み合わせたもので(題名を失念しました)、時差ボケのため時折意識が飛んでいた記憶が…シャガールの描いた天井画が、壮麗なガルニエ宮の内装と調和しているようないないような、すごい存在感だったのはハッキリ覚えています。入場時、時間がギリギリで慌てていた私たちは、焦って違うブースへの通路を進んでしまったらしく、係のおばさんに「あっち!」という感じで追いはらわれました(笑)その「あっち!」という感じの邪険さには、本能的に屈辱感を感じざるを得ないものがあって、あれほど「見た目で差別される」感覚を強烈に味わったのは初めてだったかもしれません。生まれつき備わったもので優劣が決まる、厳しいオペラ座のダンサー達の人生を見ていて、ふと思い出した一コマでした。でも、パリは本当に美しくて、いつかぜひ再訪したい街の一つです。
2010.04.06
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桜は満開の見頃、おだやかな花曇りの日曜日に、伊勢神宮のお膝元で行われている五十鈴川桜まつりへ出かけてきました。目的は「桜茶会」。五十鈴川の岸辺に建つ、赤福さん所有の「杉風荘」が会場です。お正月を過ぎても年中かかっている注連縄が、いかにも伊勢の風情。先代の赤福の社長は、いわゆる「普請道楽」で有名だった方。この別荘には初めて足を踏み入れましたが、広いお庭から襖の引き手一つに至るまで、贅を尽くした意匠にため息が…一連の赤福偽装騒動のことを思うと、さらに別のため息も…(苦笑)席入りを待つ間、お庭を見物。今日はあとむちゃん、mayさんと3人でお出かけです朝のうちは一席に20名を越える参加者だったそうですが、お昼時になったためかゆったりとした人数での茶席となりました。偶然にも着付けの先生がお越しになり、思わず自分の着物がちゃんとしているか心配に…(きれいに着てるね、と言っていただいて胸を撫でおろしましたが)。床の間の掛け軸は「一花天下春」暦の上ではまだ炉の季節ですが、会場の都合上風炉に富士釜。棚は吉野棚。古染付の水指や、雪洞の蓋置が春めいた風情です。社中の最年少という小学生のお嬢さんも、赤い着物に文庫結びの帯でお運びをしていて、あまりのかわいらしさに、皆で「萌えるわぁ」。危ないおばちゃんと化してしまいました(笑)カジュアルな茶会というので、私は紬に軽い袋帯を合わせました。お茶会があったせいか、気候が良かったせいか、この日は着物姿の方を大勢見ました。おかげ横丁では、着物のレンタル着付けのサーヴィスも始まったそうです。観光客でごった返すおかげ横丁で、行列のできるコロッケで有名な「豚捨」に行きお昼ごはん。甘辛くしっかりした味付けの牛丼に舌鼓。すき焼きの最後の方の美味しさ、と言ったらイメージしていただけますか?「牛」の字も食欲をそそる丼を手に、テンションが上がる私とmayさんその後は、屋台の並んだ岸辺をお散歩。着物を着ていくとお団子が1本いただける、という嬉しい屋台も。まさに「花より団子」を地で行く私です(笑)道行く人から「だんご三兄弟やな」と声がかかりました。せめて三姉妹って言ってほしかった…次の予定まで時間調整するために、「五十鈴茶屋」でお花見ティータイム。見事な桜並木は、いつまで見ていても飽きません。 夕方からは皆で映画鑑賞。その感想はまた改めて…帰ってから、最寄駅まで迎えに来てくれた夫とご近所の夜桜見物へ。どこで咲いている桜にも、見る者を酔わせるような美しさがあります。これぞ、日本の春ですね。皆様もどうぞ、楽しいお花見シーズンをお過ごしください。
2010.04.04
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友人がお誘いのメールをくれて、美味しいパン屋さんへお昼を食べに出かけました。かつての和歌山街道だった国道を、奈良方面へ向かうこと約30分。そこから分岐した細い道に入り、しばらく行くと山の中に突然、山小屋風のかわいいお店が現れます。自分専用の車を持たない私が、あちこちの食べ歩きを楽しめるのも、周囲の人たちのご好意に甘えられるからこそ。いつも感謝の気持ちで一杯です。パン工房Liaison(リエゾン)さんのパン達。早めに行ったのが幸いし、焼きたてのパンをイートインスペースで味わうことができました。国内産の小麦粉や天然酵母を使っているこだわりもうれしいけれど、何より「ふわふわ」「もちもち」とした柔らかい食感が大好き。この季節は、近くのいちご農家から納められた獲れたてのいちごのパックも並んでいます。粒の小さいものが、なんと1パック100円!思わず、友達と二人で買い占めて帰りました(笑)さらに山深い方へ向かうと、村おこしの一環でしょうか、「おひなさまめぐり」というイベントが行われていました。点在する様々なお宅の縁側にお雛様が飾られていて(旧暦のひな祭りですね)、希望者は自由に庭先にお邪魔して拝見することができました。この写真は道路の反対側から撮ったのでわかりづらいですが、ある一軒のお宅にあった水車小屋です! 100年近く動いていて、今も精米などに活躍しているそうです。建物の左側に見えるのが小さな水車。お雛様のそばに「ご自由にどうぞ」との貼り紙つきで、ぎんなんや夏みかんを山積みにしてくださっているお宅もあり、直接おうちの方と会うことはなかったものの、温かいおもてなしの心をいっぱい感じました。昭和30年代の雛人形だとか…竜宮城のようなお内裏様のスタイルにびっくり!家から帰って、買ったいちごで久しぶりにジャムを作りました。2パックのいちご(約500g)に、砂糖はその半量で。洗ってヘタを取ったいちごと砂糖を軽く混ぜ、しばらく置いて水分が出た後、中火にかけて10分。フツフツして来たら火を弱め、アクを取りながら煮詰めていき、仕上げにレモン汁を混ぜて火からおろします。瓶二つ分+αの量が出来ました!買ってきたフランスパンにつけて極上の朝食。いちごの形を崩さず、コンフィチュールタイプにしてみました。牛乳とヨーグルトに少し加えて、ミキサーでいちごシェイク風にしても美味しかったです。旬の果物を使ったジャム作りって、移りゆく季節を瓶に閉じ込める作業でもあるんですね。
2010.04.03
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今週に入ってから、家で過ごす私のお昼どきはとても色褪せたものになっている。理由は一つ。大好きだったNHKの登坂アナウンサーが、今年度から札幌局勤務となり、お昼のニュースを降板してしまったから(涙)人間の話し声って、一人ひとりに固有のもので、とても個性が強いもの(だから声帯模写という芸が成立するのでしょう)。…「こんな感じの声が好き」というより「この人の声が好き」としか言えない。そして私は、登坂アナの声に何より惹かれていました。この、一見変わったタイトルの本は、伝説的な名アナウンサーでありナレーター、中西龍(りょう)の半生を描いた、評伝風の小説です。昭和28年にNHKに入局した中西氏も、熊本を皮切りに鹿児島、旭川、富山、名古屋、そして東京と、各地を転勤で渡り歩きます。異動の理由には、彼自身の破天荒な気性が影響した部分も多々あったようです。当マイクロフォン紅白歌合戦が70%を越す視聴率を誇っていた、昭和のあの時代を覚えている世代には、記憶に残っている放送関係者の実名が色々と登場します。どの部分が創作でどこまでがリサーチに基づいた史実なのかは区別がつきませんが、この小説は本当に面白かったです。限りなく優しく繊細な部分と、強烈な自我を持ち周囲の迷惑を顧みない面が共存する、業の深い主人公のキャラクターが強烈に個性的。新聞の株式欄を読み上げても聞く人の心を捉えた、という逸話など、まさに「伝説」という冠にふさわしいです。多くのファンを魅了したという氏のラジオ番組「にっぽんのメロディー」を私は知らない、というか、ご本人をまったく存知上げないと思っていたのです。が、NHK退社後はドラマ「鬼平犯科帳」のナレーションを務められていたと知り、「浅田飴」のCMも氏のナレーションだとか。ああ、あの…と思い出しました。言葉や文章を紡ぐことに卓越した才能を持ち、生放送より録画にこだわって、放送というジャンルに自分の芸を確立した半生。それはかなり演歌的で、いかにも「昭和の男」の人生を読んだ、という感想でした。ちなみに「当マイクロフォン」とは、氏が放送の中で使っていた独特な一人称。(「私が」「私には」などと言う代わりに「当マイクロフォンが」「当マイクロフォンは」など)言葉の力を信じ、自分の内側の喜怒哀楽を聴く側の心に共振させた、その偉業には感嘆。本の表紙がご本人の肖像に忠実だとしたら、失礼ながら決して美男子とはいえませんが、その彼が女性遍歴を重ねていくあたり、「声に恋する」経験を持つ私には、納得いくような気がしました。NHK北海道では、ホームページでアイドル並みの扱いを受けている登坂アナ。新天地でもお元気でがんばって、(出来たらなるべく早く)全国放送でまたニュースを読んでほしいです。
2010.04.01
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