学校で教えて欲しかった、こんな英文法!

学校で教えて欲しかった、こんな英文法!

2008年02月27日
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カテゴリ: 準動詞
Day 46 スマイルの英語学習を覗いてみましょう。

問題:交通の便のよい都会、駅まで歩いて5分のところに住んでいるあなたは田舎から遊びに来た友達に「駅が近いのはいいよ」と言いました。さてあなたはどちらの文を使いましたか?

(1) It is nice to live near the station.
(2) It is nice living near the station.



サミト君は学校英語で覚えた「It is +形容詞+不定詞」構文を思い出し、答えは(1)だと考えましたが、皆さんの答えはどうなりましたか?

実はどちらも正しい英文です。しかし、実際に駅の近くに住んでいるあなたが言うセリフは1)ではなく2)のセリフの方が適切でしょう。

今回の問題で(1)を選んだ人は、サミト君と同じように学校英語で覚えた「It is nice + to不定詞」という構文を思い出したのではないでしょうか? 確かに、niceをはじめ多くの形容詞は「形容詞+不定詞」構文を作ります。しかし、見落としがちなのは、それらの形容詞の中には「 to不定詞 」だけでなく、「 …ing形 」を伴う形容詞もたくさんあるということです。

It is nice + …ing形 」の問題でした。

前回のDay45でも述べましたが、学校英語で習うように「It is nice to不定詞」をイディオムのように丸覚えするのではなく「to不定詞」「…ing形」がそれぞれ持つ本質的な意味をきちんと理解すれば、今回のような文章もよりよく理解できるようになりますよ。

今回は「It is nice + to不定詞 」と「It is nice + …ing形 」の違いを説明しますね。

前回のDay45ですでに解説しましたが、まず「to不定詞」と「…ing形」の本質的な意味をもう一度整理してみましょう。

「to不定詞」が表す行為・動作が起きるのは、述語動詞より後(未来)になります。つまり、不定詞は 時間的に未来を指向する行為・状態 を示します。

それに対して、「…ing形」はその進行形という形からもわかるように、 述語動詞と同時に行われている行為・動作、または既に行われたか継続的に行われてきた行為・動作 を意味します。

簡単に言えば、
in the future )
「…ing形」⇒ 習慣の概念または進行動作 (the notion of a habit or an action in progress )

このことを頭に入れてもう一度問題文を見てみましょう:

(1) It is nice to live near the station.
(2) It is nice living near the station.


未来 先のこと 仮説的な意味 になるのです。つまり、話し手は実際に駅の近くに住んでいるのではなく、「もし(近い未来に)駅の近くに住むようなことがあれば、きっと便利だろうな」と言うような仮説的な意味になるのです。

It is nice to live near the station. = I think it must be nice to live near the station.

(2)は「…ing形」(living)だから進行動作(述語動詞isと同時に行われている動作)または継続的に行われてきた習慣的動作になります。つまり、話し手は 実際に駅の近くにすでに住んでいる ことになるのです。問題文は確か、「交通の便のよい都会、駅まで歩いて5分のところに住んでいるあなた…」でしたよね。だから答えは (2)It is nice living near the station. になるのです。

It is nice living near the station. = I live near the station and I like it.

どうでしょうか?このように「不定詞」と「…ing形」の本質的な意味を理解するとスッキリでしょ!ウィンク

もう一つ身近な例文を紹介しましょう。皆さんも初対面の人と挨拶するときに、次のようなフレーズを使った経験がありませんか?

Nice to meet you.

そして、初対面の相手と別れるときに次のようなフレーズを使ったり、聞いたりしたことがありませんか?

Nice meeting you.

最初の「不定詞」(to meet)「会う」という動作は未来のことなのです。つまり、「 会い 」→「 話し 」→「 知合になる 」という 未来指向 の意味なのです。

「…ing形」(meeting)は継続的に行われてきた動作。つまり、「継続的に行われてきた動作」=「過去の動作」なのです。別れるときには、もう「 会って 」「 話し 」「 知り合った 」わけだから、一連の動作は 過去の動作 になりますよね。だから別れるときには Nice meeting you. と「 …ing形 」を用いるのです。もちろん主動詞に過去の was を用い、 It was nice to meet you.  を使うネイティブもたくさんいます。

やっぱり「不定詞」と「…ing形」の本質的な意味を理解するとスッキリでしょ!スマイル

後は「習うより慣れよ」、つまり、この本質的な相違を意識しながら、より多くの英文に触れることです。

ではまた、

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最終更新日  2018年07月18日 02時30分23秒
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