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2012.04.30
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カテゴリ: 小説
旅行でパリに寄ることになった少女ヘンリエッタがパリの家で今まで会ったことがない母親と会う予定の少年レオポルドと会うものの、その母親がこられなくなる話。
三人称。ヘンリエッタがパリの家に来た現在、レオポルドの母親のカレンの恋愛の過去、また現在という三部構成なものの、過去の部分で話の流れがぶったぎられていて、効果的な構成ではない。そのうえこの物語の主人公が誰なのか焦点がはっきりしない。最初ヘンリエッタが主人公かと思いきや、レオポルドの母親に話が飛び、結局誰の何の物語なのかがよくわからない。パリの家が物語の焦点なのだとしても、それならそれで話の展開の仕方がうまくない。
文体も面白くなく、描写過剰で話がなかなか先に進まない。誰かが座ったとかのちょっとした動作にページ半分を費やしてくどくどと心理描写をしたり、~のようだと比喩をしたりするのが延々と続く。描写の多さに見合うだけの面白さがあればいいのだけれど、描写にメリハリがないうえにストーリーの山場も少なく同じ調子で延々と続くので、飽きて退屈するだけだった。昔の暇な読者はくどい描写に付き合ってのんびり楽しく読んだのだろうけれど、現代に読み直されるほどの魅力は無い。

★★☆☆☆





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最終更新日  2012.05.01 01:16:09
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