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2018.01.11
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Logan PaulというYouTuberが日本で迷惑行為をやったり樹海で自殺した遺体を笑いものにしたりして世界中からバッシングされている。こういう迷惑行為は今に始まったことでもなく、YouTuberだけの問題でもない。フランスはレミ・ガイヤールという愉快犯が有名だし、日本ではコンビニのアイスケースに入ったり、飲食店の台所で体を洗うバイトテロがあったり、おでんをつんつんしたり、ドローンを飛ばして善光寺の法要を邪魔したり、迷惑行為だらけである。この人たちは注目をあつめて自己顕示欲や社会的承認欲求を満たすために迷惑行為の証拠をわざわざ写真や動画で残して公開している。さて我々はこうしたコンテンツをどう受け取ればよいのか。迷惑行為をする側の視点で面白がるべきか、迷惑行為をされた側の視点で批判するべきか、面白ければ何をやってもよいのか、ということについて考えることにする。

・迷惑行為は面白いのか

誰かが既にやったことをやっても既視感があって面白くない。そこで誰もやらないことをやると、新しくて面白い感じがする。しかし素人ではプロのクリエイターのようなアイデアや技術はない。ということで誰もばかばかしくてやろうとしないいたずらや迷惑行為をあえてやるわけである。
自分が普段とは違う行動をして、相手が普段とは違う反応をするというのはコメディになりうる。では迷惑行為の動画は面白いかというと、面白くない。バラエティ番組でダチョウ倶楽部や出川の大げさなおでん芸を見たことがある人なら、おでんをつっつく一般人の動画なんてちっとも面白くない。ロンドンハーツで数週間かけてハニートラップを仕掛けたり偽コンサートを開催したりする大掛かりなドッキリを見たことがある人なら、通りすがりの人にポケモンボールをぶつけるいたずら動画はちっとも面白くない。コメディはボケとツッコミと客の反応が計算されていて、笑いどころがはっきりしているからこそどっと笑い声が湧き上がる。一方で迷惑行為をする人は自分が何かをやったという自己満足で終わっていて、相手が自分をどう思ってどう反応するかを計算していない。いわばメタ認知能力が低い。メタ認知能力が低いからこそ相手が迷惑していて、視聴者を不快にしていて、自分が嫌われ者になっていることも理解できず、くそつまらない動画や写真をインターネットに公開するわけである。
これはいじめ動画にも言えることで、いじめ動画を撮影してネットにアップロードする人は内輪のノリでいじめが面白いと思ってやっているけれど、他の人から見たら犯罪の証拠を自分で公開する馬鹿にしか見えないし当然面白くもない。

・誰の視点で見るべきか

テレビの企画でもいたずらやドッキリはあるけれど、テレビの場合は事前や事後に承諾を取っていてギャラも支払われている。視聴者としては当事者同士で話がついてるんだろうなと製作側の文脈を理解しているので、いたずらを仕掛けられた犠牲者の視点で同情したり怒ったりせず、製作者側の視点から犠牲者が慌てふためく様子を笑えるのである。
Logan Paulの場合は相手が外国人でターゲットが日本人なので、たいていの日本人はいたずらを仕掛けられる日本人側の視点で動画を見て怒るわけである。それでもLogan Paulのファンはその迷惑行為を面白がって擁護していて、樹海動画は45万以上の高評価がついたようである。迷惑行為の動画は面白いかつまらないかの二択ではなく、面白いか非難されるかの二択になる。これはコンテンツ制作としてはリスキーな選択である。もしつまらない作品を作ってもいつか面白い作品を作れば公平に評価されるけれど、非難される作品を作ったクリエイターは次の作品の発表機会がなくなりかねない。Logan PaulはYouTubeアカウント廃止の署名運動が起きているし、ヒカルはvalu騒動を動画の企画にするつもりだったと言い訳したものの一時活動停止に追い込まれた。少数のファンが動画を面白いと思ったところでそれ以上の非ファンに非難されたら好感よりも反感のほうが多くなるし、スポンサーも離れて広告も剥がされてマネタイズの手段がなくなる。クリエイター側がこの視点を見誤ると、一度の失敗ですべてを失うことになる。
たとえチャンネル登録者数百万人の人気のYouTuberだろうが、ファン以外は非ファンである。YouTuberは人気になってファンに囲まれてちやほやされるうちに、実社会には自分のファンでない人のほうが多いということがわからなくなるようである。人気のYouTuberでさえ天狗になって失敗しているのに、誰も名前も知らないような無名の素人が迷惑行為をしたところで面白いと思って擁護してくれる人はいない。つまりは迷惑行為で有名になろうとしてもほとんどメリットがない。

・面白ければ何をやってもよいのか

明治時代の自然主義エロ文学も当時の人にとってはけしからん話だったかもしれないけれど、性の解放というテーマがあれば芸術になりうる。芸術には社会の価値観を変える役割もあるので、表現の自由と規制との間で戦うことには社会的意義がある。日本が世界に誇れるコンテンツビジネスを持っているのも、暴力表現や性表現をめぐって先達が規制と戦ってきたおかげである。
では迷惑行為には意義があるのかというと、注目を集めた本人が動画の再生が増えて広告収入で得をする一方で、周りは秩序を乱されて迷惑するだけで何の社会的意義もない。社会的意義がないどころか、誰かに迷惑をかけることや違法なことはやるべきではない。もし芸術や政治や宗教などに対してメッセージ性があれば迷惑行為でもまだ社会的意義があったかもしれない。たとえばグラフィティは迷惑行為であると同時に、ストリートをキャンバスにするという芸術表現でもある。私はグラフィティに賛成でも反対でもなく、10万円のシャッターには10倍返しで100万円の価値のある絵を描くべきだと思っているし、芸術的価値がない落書きでシャッターを汚したやつは自分の絵の責任をとって弁償するべきだと思う。たとえば文字もまともに書けないどこかのアホのタギングをシャッターに書かれても頭にくるだけだろうけれど、バンクシーの絵なら商店街の客寄せになるからシャッターに描いてもらいたいという人がいるかもしれない。
そもそもクリエイターを気取るなら、他人を利用しないで道具は自分で用意するべきだし、動画に出演する人全員の許可を取ってギャラを払えない企画はボツにするべきである。胸に百科事典を当てて銃を撃って死んだ馬鹿なYouTuberがいたけれど、迷惑行為をやりたかったら自分を実験台にして自分で責任をとればよい。Logan Paulは行く先々でモンスターボールをぶつけられて、自分の車のトランクに魚を置かれて、自分の家の庭で自殺して自分の死体を晒せばいい。自分が他人に迷惑行為をやられたときに面白いと思えないくせに、他人に迷惑行為をするのを面白いと思ってやるのは卑怯である。

・迷惑行為のマネタイズはよいのか

これは当然だけれど迷惑行為で金儲けをしてはいけない。YouTubeのポリシーにも不快なコンテンツや有害で危険なコンテンツは不適切だと言っている。もしYouTuberの迷惑行為で被害がでたら、ちゃんと動画を削除したりアカウント停止したりせずに広告料を払っているGoogleが責任を取るべきだろう。
人種差別を煽る動画に大手企業の広告がついていたことがきっかけで、YouTubeに広告を出していた大手企業はブランドイメージの低下を懸念して撤退して、googleは監視人員増加などの対策を出したけれど対応し切れていないようで、人気YouTuberが迷惑行為をしても野放しな一方で、まっとうに動画を作っている人が誤BANでアカウントを停止されたりしているようである。
表現の自由か検閲による規制か、規制の基準をGoogle一社が決めてよいのかという問題もある。世界の各国では法律や宗教が違って表現の自由で認められる表現範囲が異なるけれど、YouTubeは全世界からアクセスできる。不快なコンテンツというあいまいな尺度で線引きされてもクリエイター側は納得できない。ちゃんと動画を作っていたYouTuberも意味不明な基準で広告を剥がされたと文句を言っていた。YouTubeがポリシーを明確にしないと、クリエイターや広告主が離れていって、再生数だけ稼げれば迷惑行為でも何でもやるという馬鹿や善悪の判断がつかないキッズのたまり場になってしまう。

・迷惑行為の動画を面白がると自分も馬鹿になる

Logan Paulの1500万人の登録者のうちの大半は子供のようで、事件以降は親が子供に見せるチャンネルを吟味する流れになっているようである。子供は善悪の判断基準が確立していないので、面白ければいたずら動画もいじめ動画も見るし、真似をしようとする。人間にはミラーニューロンというのがあるので、Logan Paulのような馬鹿の言動を見て育った子供は馬鹿な大人になってしまう。
本来はSNSはインターネットで世界中の人をつなげてコンテンツを共有するすばらしいサービスなのに、ツイッターがバカッターと呼ばれるようになったように馬鹿が注目を集めるツールになってしまった。今まで様々な目立ちたがりの馬鹿が逮捕されたりアカウントBANされたりしてきたのに、それでも次から次へと馬鹿が出てくる。自分が馬鹿だと理解していない人には、あなたは馬鹿なのですよ、他人に迷惑になることをやめて勉強して社会の役に立たないといけませんよ、と誰かが教えてあげないといけない。しかし親からまともな教育を受けずに馬鹿な大人になって迷惑行為をする人を他人が矯正できるものでもない。となると、迷惑行為をする人をサイト運営者や警察に通報してBANや逮捕して社会から退場してもらうしかない。馬鹿を退場させて、子供に馬鹿を見せないようにすることで、馬鹿の再生産サイクルを断ち切ることができるようになる。
YouTubeやニコニコ動画で馬鹿な大人を見ているキッズは、自分が馬鹿な大人になってしまうことの危険性を理解していない。少年老い易く学成り難しということわざがあるけれど、子供のころから馬鹿な動画を見ているとあっちゅうまに馬鹿な大人になってしまう。少年老い易く馬鹿に成り易しである。大人になって働き始めると仕事が生活の中心になってまとまった勉強時間はとれなくなるし、そのうえわずかな余暇をパチンコやゲームで無駄に浪費していると、もはや一生馬鹿から抜け出せなくなる。ウーマンラッシュアワーの村本は朝まで生テレビで非武装中立を主張して批判されたら開き直ったけれど、馬鹿な大人になってしまうともうまともな人からは相手にされなくなる。そんな馬鹿な大人になりたくないキッズは馬鹿な大人を手本にせずに知識や人格が自分より優れている大人を手本にして、動画を見ずに本を読むとよい。






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最終更新日  2021.09.28 21:18:49
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