2012年01月の記事
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1/31 マリリンが見れる読書日記???
1/31(火)おはようございます。YUKIのアルバム発売日ですね。まんまと予約してしまいました。ちなみに、明日は、スピッツと絢香のアルバム発売日です。買わない時は、全然買わないのに、重なる時は重なるものですね。ちなみに、邦楽よりH&PやRockなどの洋楽の方が好きです。孫正義『リーダーのための意思決定の極意』光文社新書。著者が後継者を育成するために、ソフトバンクGP内外から受講者を募って、開いた学校「ソフトバンクアカデミア」での公開講義を書籍化したものです。2部に分かれ、第1部は著者が過去行った30の意思決定をケーススタディとして提示します。当然のことながら正解は無く、ただその意思決定の裏にある理念や戦略を自分の体験と重ね合わせていくことで、自分にとっての正解を導き出すことが目的です。例えば、以下のような感じです。巨額の資金を投じて買収した企業が危機的状況に陥った時、あなたがリーダーならどちらを選ぶか？A、危機を克服することに注力するB、売却先を探す受講生9割はAを選び、著者が実際にあった局面で選択したのはBでした。ビジョンに沿った注力すべき事業があり、危機に陥った事業がそうでなければ、損切りも有効な選択肢であり、当時、すでに買収した先がビジョンから外れており、ネットに全力を注ぐべきとの判断から損切りを行い、ネット投資へと踏み切った。第2部は、「孫の2乗の兵法」と名付け、戦いに勝つための条件、リーダーが持つべき智、第1人者たらんとする者の戦い方などを実体験を交えて解説しています。直近出版された「あんぽん 孫正義伝」も読んでみようかと思っているのですが、好き嫌いが分かれる方ですね。1代でソフトバンクGPを気付いた点では、カリスマ性はあるのでしょうけれど品が無いような気もする、かといって真似出来ない凄さがあるとも感じます。比べるのが間違いかもしれないけれど、スティーブ・ジョブズやビル・ゲイツなどのカリスマ性には遠く及ばないような・・・。ただ、規制を壊して、よりユーザーの利便性を追い求める姿勢は応援したいですね。この1冊で、著者の考えや、今までとってきた行動がよく理解出来ると思います。【送料無料】孫正義リーダ...価格：777円（税込、送料別）こんなとこにも愛が・・・天は二物を与える・・・ 絶対乗せるしやんちゃなマリリン・・・いつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2012年01月31日
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1/30 難しい読書日記???
1/30(月)おはようございます。早いですね、休みも、月日が経つのも。今週も寒い1週間になりそうです。インフルも何気なく流行っているようです。体調管理に気を付けて頑張っていきましょう！東野圭吾『怪笑小説』集英社文庫。「超たぬき理論」空山一平は小学生の頃、母に連れられ和歌山の田舎行った際、たぬきと思われる動物と遭遇した。窓から飛んで行ったたぬきと思われる動物との遭遇が一平の人生を決定づけた。たぬきの研究に全ての時間を割き、文献を読み漁ったところ、どうやら文福茶釜の物語が一平のイメージと似ていた。一平は確信した、たぬきには超能力があるのだと。その仮説をより確度の高いものにするため、海外の文献をあたってみると、動物が人に化けたり、人間が獣に変わったりする話が多いのに気づき、それをたぬきに置き換えても何ら問題はないと一平は改めてそう感じた。また、UFOこそまさに茶釜にそっくりであり、それを深く掘り下げていくと、何とたぬきの語源が英語であることもわかったのだ。UFOを目撃した人の証言に、「旋回」、「回転」という言葉が良く出てくるが、それを英語にすると「Turn」である。たぬきは英語で「Racoon Dog」というのだが、本来の意味はアライグマらしく、単に「Coon」というらしい。そこで、単語を並べると「Turning coon」、早口で発音すると、限りなくたぬきに近いことが明らかになったのだ。そして、一平は「UFOはタヌキだった」という本を出版するに至った。それは話題となり、遂にTV上で、「UFO宇宙人乗り物説」を唱える大矢真氏と質疑形式で対談することとなった。一平は悉く、大矢の質疑をその超たぬき理論で論破し、最後は共に協力し合うことで固く握手を交わすのだった（一方的に握手をするのだった）・・・。他、8編収録。あとがきには、それぞれの作品に対する著者のコメントも付き、解説は真保裕一さんと、結構お得感あると思います。どれもがはっきりいうとくだらないけど笑える、何となく京極夏彦さんの「どすこい（仮）」を思い出しました。著者のストレス解消的な作品だったりしてね（笑）。ま、当たり外れが殆どない作家ですので、そういう意味では安心です。とはいっても10年以上前の作品ですけれど。【送料無料...価格：520円（税込、送料別）日の出か・・・デカ過ぎる花束・・・揺れても大丈夫そうです・・・世界一難しい数独らしい・・・いつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2012年01月30日
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1/29 飲みたくなる読書日記
1/29(日)おはようございます。昨日はお好み焼きを渋谷で食べましたが、あまり美味しくなかった。やっぱり粉ものは大阪に限るね。東京には何でもあるけれど、食べものに限って言えば、その生まれた土地で食べるのが一番美味しい様に感じる。お金を出せば別だけれど。今日は1日ゆっくりします。良い1日を～。ドン小西『部長！ワイシャツからランニングがすけてます」朝日新書。三重県の呉服屋に生まれ、「フィッチェ」というブランドを立ち上げて、数々の賞を受賞し、現在はその傍ら、ファッションの辛口評論でも人気な著者の本です。太っていて、少し派手目なので、「この人にファッションのことでとやかく言われたくない」と思っていたし、実際、ファッションチェックをされた人からキレられたことも数知れずとのことですが、そうはいってもちゃんと見るべきところは見ているという感じです。例えば、こんな感じです。オバマ大統領はメディアの利用が上手いことは知られているが、ちょうど大統領就任の時は、サブプライム問題が起きて先行きが極めて不透明な中、どういうファッションをしていたかというと、ブランドはそこそこ、デザインもそこそこで、何の違和感も持たずに受け入れられるもので、「国民と同じ目線に立っている」ことをファッションを通じても訴えていた、そして、そのことが米国人の心に響いた。同じく、オバマ夫人のミシェルさんは、ロープライスブランドを組み合わせて、今までのファーストレディにはないトレンドを切りひらいた。他、政治家に関しては麻生元首相や小泉元首相などが挙げられていますが、評価は至って低いです（笑）。また、スーツを着る際に注意すべきところとしては、色、襟の形、Vゾーン、Yシャツ、ネクタイなどの選び方で、それ次第で、色々な自分を表現することが出来る。未だに若い時からアイビーに固執しているアイ爺小僧た、未だポロシャツの襟を立てている平成襟立て族などは、早めにそれを脱却した方がいいなど、バサバサ切り捨てています（笑）。ファッションにおいても、「観察力」、「洞察力」、「創造力」は大切で、それに現在の流行を把握する「リアル」、そして「個性」を上手くミックスすることで、その人にとって最適なファッションが出来上がる。「タイトル」を見ると抵抗感があるけれど、笑えて、役に立つ、プチ・ノウハウ本かな。これだけ切り捨てられると、何を着ればいいのか分からなくなりますね。ただ、スーツのところは、生活の大半はスーツを着ているので、確かに良く見られるに越したことはないなと思いました。息抜きを兼ねて、立ち読みでもしてみて下さい。【送料無料】部長！ワイシャ...価格：777円（税込、送料別）ビールのCM・・・いつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2012年01月29日
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1/28 意味不明な読書日記???
1/28(土)おはようございます。更新遅れました。昨日は帰りに人身事故で電車遅れてひどい目に遭いました、しかも終電で。やや寝不足。今日は渋谷までちょっと出掛ける予定です。マインド低下気味だけど。良い休日をお過ごし下さい！法月綸太郎『キングを探せ』講談社。カネゴン、イクル君、りさぴょん、夢の島の4人はカラオケボックスで団結式を行った。4枚のトランプはターゲットの頭文字を表し、もう4枚のトランプは順番を表していた。夢の島が持っていたのは2枚のAだった。イクル君の伯父で家にしこたま現金を隠し持っているという猜疑心の強い一人暮らしのじいさんで、安斎という名前であった。イクル君から必要な情報を得て、番犬対策でイクル君の臭いがついた衣服まで用意する周到さであった。その甲斐もあってたやすく家へ侵入出来て、じいさんを縛り上げ、金の隠し場所もわかったのだが、違和感を感じて注意して見てみると、札束に針で穴があけてあり、糸が通され、持ち去ろうとすると警報が鳴るようになっていた。激怒した夢の島は、じいさんを絞め殺して、糸が通されていない400万のみを持ち去った。警察から一通りの事情聴取を受けたイクル君だったが、当然のことながらアリバイは完璧で、天井裏で発見された800万ものお金は全て、自宅にあったプリンタで印刷されたもので、番号も全て同じな偽札だということも聞かされた。そして、また殺人が起きた。殺されたのは、渡辺妃名子で、うつ病と診断され、直近、自殺を図ったこともある女性だった。自殺のように偽装されていたが、検死するまでもなく他殺であることは明らかだった。捜査にあたっている法月警視は綸太郎に相談をした。夫の清志が妃名子との再婚直後にかなり多額に保険を掛けている事実はあったが、清志のアリバイは完璧であった。また、うつ病を隠して保険を掛けており、そうであれば告知義務違反であり自殺を偽装するリスクが高過ぎると綸太郎は考え、清志からの依頼による殺人を疑った。つまり、イクル君と清志による交換殺人である。そんな中、清志に妃名子の友人だという芹沢という女性が訪ねてきた。焼香したいということだったが、実は、妃名子のうつ病のことを保険調査員に言わないことを引換えに金を要求してきたのだった。腸が煮えくり返る思いながら、盗んできた金を芹沢の指定する口座に振込みにいった清志は、そこで初めて偽札であることに気付き、動揺する。そして、銀行員から声を掛けられた清志は、焦って逃げ出し、道路を横切ろうとしてトラックにはねられ死んでしまった。警察が清志の周りを調べると、近くで借りていたトランクルームからスペードのAとハートのAのカードが発見された。また、重要参考人であるイクル君のワンルームに押し掛けると、そこは既にもぬけの殻であったが、そこにもスペードのJとハートの3のカードが残されていた。法月警視はイクル君もいずれ見つかり、事件の終わりは近いと確信していたが、綸太郎は疑問を感じていた。それは、A＝安斎でA＝1番目とした場合、渡辺妃名子の事件をどう解釈するのかということだった。どうしてもJと3が結びつかないのだ。やがて、綸太郎が出した推論は、妃名子の妃はクイーンを表し、恐らくこの交換殺人にはもう一人の存在があり、その人物はスペードのQとハートの2のカードを持っているはずだということだった。となると、既にJと3に該当する誰かが殺されている可能性があり、それに合致する事件が見つかった。上嶋（じょうしま）悦史が自宅で焼死体となって発見された事件がそうだった。弟の務（りさぴょん）が有力な容疑者と思われたが、案の定アリバイは完璧であった。行き詰る捜査の中、綸太郎はもう一人の存在、スペードのKとハートの4を持つ人物がいること、すなわち4重交換殺人を示唆したのだった。果たして、K（キング）を探し当てることは出来るのか?綸太郎は、ある罠を仕掛けたのだった・・・。これを紹介するのは苦労しました。書き始めたら中途半端じゃ終われなくなって、こんなんなりました（笑）。最後にはどんでん返しがありますので、そこはお楽しみということで。まさに本格というのにふさわしい出来の良さです。年初にこんなことを言うのはおかしいかもしれませんが、年末の「このミス」では上位ランクインは堅いと思います。歌野晶午、綾辻行人ときたら、最後は法月綸太郎ですね。【送料無料】...価格：1,680円（税込、送料別）省エネらしい・・・・・・意味不明・・・いつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2012年01月28日
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1/27 意表突く読書日記
1/27(金)おはようございます。さあ、金曜日。今週はハードでした。そのせいもあり、昨日はブログをお休みしてしまいご迷惑をお掛け致しました。ストレスも溜まり気味なので、リフレッシュして、また頑張らないといけませんね。皆様も良い週末をお過ごし下さいね。マイケル・ルイス『ブーメラン-欧州から恐慌が返ってくる』文藝春秋社。サブプライム・モーゲージの破綻に掛け、大儲けしたヘイマン・キャピタルの経営者であるカイル・バスが次に目を付けていたのは、国家の破綻に掛けることだった。返済能力に欠ける人々の借金が膨らみ、世界じゅうに広がる負債は、2002年の84兆ドルから195兆ドルへと倍以上になっていた。例えば、アイルランドは、1年の税収の25倍を超す債務を負っていた。スペインとフランスの負債額は歳入の10倍を超えていた。バスは何か見落としがないかと、その道の権威で、国家財政の破綻に関する著書『国家は破綻する-金融危機の800年』の執筆に取り掛かっていたケネス・ロゴス教授に、調べた数字を見せたところ、教授は「こんなにひどいとは信じがたい」とのコメントを得て、ますますこの状況に誰も注意を払っていないことに気付き、投資を決意したのだった。バスが、2008年にギリシャの債務不履行にかかる保険（CDS）を購入した時、その費用は11Bpだった。すなわち、ギリシャが破綻した際、100万ドルを受け取る保険を掛けるのに、年1,100ドルを払えばいいということだ。そして、2年半経って、ギリシャのCDSは2,300Bpまで拡大していた。バスに、何故それを予見出来たかを質問すると、こんな答えがかえってきた。「アイスランドに昔から注目していたんだ。」と。悲惨な状況だとわかっていても、政府は銀行を救済し続け、アイスランドは破綻した。そして、物語は始まる・・・。ブラピ主演の映画「マネーボール」の著者による「世紀の空売り」の続編とも呼ぶべき作品ですね。非常に面白いノンフィクションです。金融業界の方だけではなく、世界で起こっていることに対して理解が深められると言う意味でも幅広くおススメ出来る作品です。漁師たちがマネーゲームに溺れた結果、50万ドルの家を買うのに150万ドルを払わねばならなくなった国・アイスランド、公務員が民間企業の３倍の給料をとるようになってしまったギリシャ、そして結果として、それら国々を支える国ドイツ。ドイツの銀行がそういった国々の国債を山ほど抱えており、万が一ドイツの金融システムが崩壊した場合、ドイツ国民が受ける被害は莫大なものになるため、支えざるを得ない事情、破綻した国々の人々のその後の生活ぶりなど、興味深い内容となっています。やはり、日本にもその足音は迫ってきているようです。著者はもともとウォール街の住人で、詳細な説明かつ読み易い仕上がりとなっていて、思ったよりサクッと読み終わる事が出来ました。【送料無料...価格：1,470円（税込、送料別）飛ぶはずないって・・・事情はわかった・・・そういう手があったか・・・いつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2012年01月27日
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1/26 落日の読書日記???
1/26(木)おはようございます。すみません、今日はもう家を出ないといけないので、お休みさせて頂きます。お越し頂いた方には、深くお詫び申し上げます。度々申し訳ございません。良い1日をお過ごし下さい。ほのぼのしていい感じ・・・ONE PIECEのニコ･ロビン似・・・下手過ぎ・・・いつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2012年01月26日
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1/25 インパクトある読書日記???
1/25(水)おはようございます。楽天でDVDを購入したら、ケースが破損しているのが送られてきました。なんと、ここ2カ月で2回目。一体どうなっているんだろうね。やはりアマゾンとは天と地の差がありますね。昨日、日経に取扱高1兆円超えなんて記事が載ってたけれど、売上が増えても、それと同じ分だけサービスが低下してりゃ世話ないね。ま、愚痴を言う位なら、楽天で買わなければいいだけの話ですね。すみません。今日も寒いです。体調管理は大事ですね。横山秀夫『動機』文春文庫。「動機」J県警下では勤務時間以外は警官が手帳を持ち歩かないことにした。各所属長が部下の手帳を預かることとなったのだ。それは、警察手帳の紛失防止を徹底するためだった。提案したのは、県警本部警務課の貝瀬正幸だった。ところがＵ署で保管していた三十人分の警察手帳が盗まれたのだった。一体何者が、どんな動機を持って行ったことなのか？「ネタ元」県民新聞の事件記者である水島真知子は、特ダネを抜くことに全ての力を注いでいた。男主体の職場においては、それしか真知子が存在を示す術がないからであった。ところがある日、真知子のもとに全国紙からの引き抜きの話が持ち込まれた。真知子は自分にそのような話が持ち込まれたことを訝しげに感じるのだった。この話のネタ元は一体何なのだろうか？他2篇収録。半落ちなど映画化されたりしてますから、ご存じの方も多いと思います。しかし、短編の名手といってもいい安定感ですね。長編も悪くないけれど、この著者は短編の方がいいような気がする。短編という限られた中での心理描写に切れ味抜群です。改めて他の作品も読み返したくなりました。【送料無...価格：570円（税込、送料別）ここにも愛が・・・インパクト大です・・・いつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2012年01月25日
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1/24 お茶目な読書日記
1/24(火)おはようございます。ようやく株式市場も底を打ったのでしょうか。辰年の経験則通り、ばっちり上がってくれるといいですね。今週は週末に楽しみが控えているので、頑張ろっと！電車はダイヤが乱れてそうな予感。誉田哲也『世界でいちばん長い写真』光文社。内藤宏伸は中3で、幼なじみで仲も良かった洋輔が転校てから、無気力な日々を送っていた。したいこともなく、話し相手もいるわけでもなく、毎日がつまらない。とりあえず写真部に籍はあるものの、幽霊部員状態であった。それでも、同級生で鬼部長といわれる三好奈々恵に作品提出を迫られる始末だった。ところが、ある日、祖父が経営するリサイクルショップへ顔を出した時に、宏伸は一台の奇妙なカメラを見つけた。それは台座がくるっと1回転して、360度全てを1枚の長い写真として残すことが出来るカメラだった。そして、そのカメラとの出会いをきっかけに、宏伸は「世界で一番長い写真」を撮りたいという思いが募ってくるのだった。宏伸は、放浪癖のある祖父、足癖が悪い写真部部長の奈々恵、美人だが口が悪い従妹の温子さん、前に出ると何も話すことが出来ないほど憧れている安藤エリカらに翻弄されながらも、写真館の宮本さんの応援を受けながら「グレート・マミヤ」を手に、自分の思いを実現するべく奮闘するのだった。竹内結子さん主演でドラマ化されたりして、また脚光を浴びて来ていますね。この作品は、血なまぐさいシーンは一切ない青春ものです。笑いあり、恋あり、そして感動ありと、万人向けといってもいいほど爽やかな読み味です。今後も目が離せない作家の一人であることは間違いがないですね。おススメです。【送料無料】世界...価格：1,365円（税込、送料別）お茶目だね・・・パクリもここまでいくと・・・足し算が・・・いつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2012年01月24日
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1/23 難解な読書日記???
1/23(月)おはようございます。昨日はご迷惑をお掛け致しました。それにも関わらずたくさんのコメントを頂き、感謝しています！それにしても休みは早い。今週も頑張りましょう！東野圭吾『歪笑小説』集英社文庫。「伝説の男」灸英社の新人・青山は念願の書籍出版部に配属が決まり喜んでいた。先輩の小堺に連れられ、編集長の獅子取に挨拶をした際は、伝説といわれる編集者に会えたうれしさで一杯であった。ところが、その伝説の男が言って憚らないことがあった。編集者に必要なのは、3つのG、すなわちゴルフ、銀座、ゴマすりだというのだった。獅子取は、ゴルフ接待はもちろん、走るのが趣味だという作家がいればマラソンも走り、スケボーさえ同行し、頭から落ちて5針も縫ったことがあった。それ以外にも作家のご機嫌をとるためならば何でもするし、それは謝罪の際も徹底していて、獅子取の得意技は、作家が機嫌悪くなった時に出る技・スライディング土下座であった。それを徹底することで道が開けると言う持論があるらしかった。そんな獅子取が狙っていたのは、灸英社と絶縁状態にある赤村ミチルに連載を承諾させることだった。そして、赤村がパーティーに出席するという情報を得て、そこで赤村に接触を図るが、いつもの獅子取節を持ってしてもけんもほろろの状態だった。2次会が終わり、獅子取が何とか自宅に送っていったのだが、それを見ていた小堺・青山は勝算が薄いと感じざるを得なかった。いつもの店で獅子取の帰りを待っていると、獅子取がやってきて多分大丈夫だと言った。すると、その通り小堺のもとに赤村か着信があった。数日後、打ち合わせの場で、赤村は終始上機嫌で、連載の承諾をもその場でくれるほどだった。獅子取は何をしたのか？獅子取は、赤村の潜在的な願望に気がついて、プロポーズをしたということだった。それがいたく赤村の自尊心をくすぐったらしかった、さすが伝説の編集者！こんな感じな短編が他11篇収録。かなりお買い得だと思います。業界裏話風パロディーで、かなり笑えます。確かに作家で生計を立てていくのは、限られた人だけで、その限られた人に出版社がこぞって原稿をを貰おうとするのだから、そうでなくても出版業界が逆風にある中、新人さんが育つのは至難の業ですね。パロディーでデフォルメされていなかったら、結構しんどい話かもしれません。【送料無料...価格：650円（税込、送料別）誰が買うんだ、一体・・・一致しました・・・フィナボッチかぁ・・・いつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2012年01月23日
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1/22 お出掛けの読書日記
1/22(日)おはようございます。寝坊+急遽出掛けるので、ブログ休みます。お越し頂いた方々にはご迷惑をお掛け致しますが、よろしくお願い申し上げます。すみません。カクンニされ・・・僕も休みます・・・偽りなしだけど・・・いつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2012年01月22日
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1/21 知らない事がある読書日記
1/21(土)おはようございます。昨日は寒かったですね～。しかも人身事故などで、電車が止まったりと、やはり都心は雪に弱いです。今日は、DVDを借りに行く以外は家でぬくぬくしていることに決定！迂闊に出て風邪ひいたら困るしね。皆様も寒さ対策を万全にして、良い1日を～。ウィリアム・ヴァンス『人を動かす英語』PHP新書。イェール大学ビジネススクールコミュニケーションセンターの設立者で、MBA取得を志す学生などを対象に教鞭をとる著者の英会話コミュニケーション論。語彙、文法、分の作り方といった英語の基礎能力が身についていないと、英語でコミュニケーションをとることは難しいと考えがちだが、そうではなく、基礎+コミュニケーション能力を同時並行させることで飛躍的に英語力は伸びてくる。その一例として、日本人を含む東アジアの人々から言われ、理解に苦しむものに以下のようなものがある。He did it. それ(it)とは何を指すのか？ This may cause a problem.これ(this)とは何なのか?要は、「話し手による自己本位な仮定」、「曖昧な単語」、「リーディングを主とした英語学習法」がコミュニケーションを阻害しているのだ。また、日常的挨拶上手になることで会話の幅が広がり、お願い上手になることでコミュニケーションがより円滑に図れるようになる。例えば、スターバックスでよく使われる、人へのお願いをする際に、前置きをすることで相手が拒絶しにくくなるものに以下のような表現がある。Could you do me a favor?他にも、I wonder if you could give me some advice.や、I wanted to ask for your guidance. なども有効である。簡単なコミュニケーション手法としては、相手のジェスチャーや言葉を真似る（おうむ返しをする）ことが効果的と実証されていて、これはミラー効果と呼ばれている。そして、日本人学習者が苦手とするジェスチャーやボディランゲージは、実は最速で英語コミュニケーションを向上させる秘訣でもある。話す文の意味と、身体の動作が連携することで、自分が発しようとするメッセージが何倍にもパワフルに展開出来るのだ。あまり上手く説明出来ていないような気がしますが、他にも肩の力を抜いたメールの書き方、ビジネス英単語、イディオムを効果的に増やす方法など、なるほどと思わせることが満載です。こういう方法もあったのかと、ある意味目からウロコかもしれません。薄い本ですので、メゲることなくすぐに読めてしまうと思います（笑）。【送料無料】...価格：756円（税込、送料別）知らなかった・・・仲良しファミリー・・・お賽銭みたいな・・・いつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2012年01月21日
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1/20 恐れる読書日記
1/20(金)おはようございます。ようやく金曜日。皆様新年会はもう終わられましたか？そもそも新年会って少なくなってきたと思いませんか？何となくそんな感じがします。とりあえず休みが楽しみな僕でした。今日も頑張りましょう。やれば出来る！樋口有介『苦い雨』中公文庫。高梨はしがない林業関係の出版社を営んでいて、娘の夏実と妻の沙希子の小言にに悩ませられながらも、何とか生きている。業界誌だけの利益で生活できるわけではなく、情報の横流しや土地に仲介などによって得た利益を含めてであった。そんな高梨に、バイオル化学の総務部長・富塚から呼び出しがかかった。高梨は、創業者の大野憲作に秘書として拾われ、バイオル化学に勤めていたのだ。冨永の用件は、社内で憲作の後を継いだ勝彦を追い落とそうとする動きが出ており、それを収めて欲しいというものだった。帝都銀行から出向してきて、現在は常務の棚畑が経営を握ろうとしているのだという。バイタル化学は同族企業で経営は安泰であるはずだったが、そこに出てきたのが長倉圭子の名前だった。長倉圭子は憲作が囲っていた銀座の女で、憲作が圭子の家で心臓発作で死んだ時の処理をしたのが高梨であった。腹上死を覆い隠し、口止め料として店を出してやり、念書をとって終わりにしたはずだった。当初は横工業の横沢豊成がパトロンにつき、店は繁盛していたが、バブルがはじけ、東横工業が倒産してからは青色吐息で、つい最近店を閉めたらしいとのことだった。しかも、圭子を棚畑が抱き込んでいる可能性があると冨永は懸念していた。化粧品を扱う上場企業として、このことが漏れることで受けるダメージは計り知れないため、憲作に義理がある高梨としては、圭子を探さざるを得なかった。ところが、圭子は姿を消しており、銀座の大物である容子ママに聞いたり、自称・経済評論家の矢島に調べさせてたりもしたが、杳として行方が掴めなかった。やがて、高梨は冨永が株で借金を作っているという話を耳にした。また、17歳も離れている妹・香澄の存在も高梨には気になった。そして、圭子が見つかった時、それぞれ事情のある人々の背景が明らかになるのだった。この作家は好きですねぇ～。独特の文体やこじゃれた会話がいいですね。初期の頃の作品で、お蔵入りしていたものを、めでたく中央公論社で文庫化と相成ったようです。柚木草介シリーズに似ています。ミステリーとしてもおススメです。【送料無...価格：700円（税込、送料別）おしゃれ～かなり怖いようです・・・ネットの調子が悪くアップするのに時間が異常にかかるので、2つでご勘弁を。いつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2012年01月20日
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1/19 爆睡する読書日記???
1/19(木)おはようございます。楽天のブログの機能が無くなって、訪問者数が減りましたね。恐らく巡回ソフトなどを使っていた方が意味を成さなくなったので、その影響と、単純に楽天ブログを止めた方が多いと言う事でしょうね。いつも足跡で訪問してくれたことを確認出来てうれしく思っていたものが、無くなるとコメントでしか確認出来ないから、ちょっと寂しいですね。幸いなことに、このブログには皆様から何らかのコメントを頂けているので、多少なりともコミュニケーションがとれてありがたく感じています。僕もこのブログを過去、お気に入り登録してくれた方々のデータを残しておいたので、訪問させて頂いていますが、それが精一杯でなかなかコメントを残せずすみません。色々な機能を無くしたのだから、お気に入り登録数を増やしてくれれば使い勝手がいいのですが、現状そうではないのでPCのブックマークで代替しています。今後ともよろしくお願い致します。高田崇史『試験に出ないパズル』講談社文庫。もうご存知の方は多いのではないでしょうか?ある論理問題が提示されて、それと同じシチュエーションの事態が起きるという感じのミステリーですね。なかなか凝っているのですが、頭を使うので疲れるかも?「《九月》山羊・海苔・私」「私と弟が、山羊を二頭連れて、海苔を一箱持って歩いていると、目の前に川がありました。橋はかかっていなくて、小さな二人乗りのボートが一艘浮かんでいました。私たちは、その川を渡らなくてはなりません。その船を漕ぐことができるのは、もちろん私と弟の二人だけです。さて、どうやったら全員が向こう岸に渡ることができるでしょうか？」登場人物は、天才高校生の千波くん、そして千波からぴいくんと呼ばれる「僕」、慎之介のトリオと、ぴいくんの妹、大森と犬。そして、あとから桜と小梅の姉妹が加わり、2人乗りのボートで向こう岸に渡ることになるというのが大まかなストーリー。他3編の短編を収録。「ミステリー版 頭の体操」という感じです。考えながら読むのが苦手な方はスルーして読んでも会話が面白かったりします。理系の方にはもってこいかな。僕は文系なので、軽くスルー（笑）。ご参考までに、上記問題の解答はこのブログの最後に挙げておきました。【送料無料】試...価格：730円（税込、送料別）一人無料・・・仕切りの意味が・・・爆睡中・・・いつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村１． 弟、山羊１を連れて渡る。２． 弟だけ戻ってくる。３． 私、山羊２を連れて渡る。４． 私だけ戻ってくる。５． 私と弟、渡る。６． 弟戻る。７． 海苔を積んで渡る。
2012年01月19日
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1/18 セールな読書日記???
1/18(水)おはようございます。眠いっす。しかも妙に肩が凝ってる。年を取ると身体のあちこちにガタがきていけませんね。鈴木かおり『青葉台駅チャリンコ2分』小学館。カオリは18歳の女子大生で、居酒屋でバイトをしながら酒びたりの日々を送っていた。ところがふと覗いた店の奥にあったロードレーサーの美しさに目を奪われて、この自転車が私を酒びたりの日々から救ってくれるに違いないと思い込み、バイト代をはたいて買っってしまった。そして、ハマってしまった。その勢いで、早稲田大学自転車部初の女子部員となり、男子に交じって猛練習に次ぐ猛練習。「今日から女を捨てました。」と言い放ち、股ずれに悩みながらも、ペダルをこぐ毎日で、ついには国内招待選手に選ばれ、実業団からも誘いが来るに至った。しかし、落車事故で大けがを負って競技生活は断念せざるを得ず、落ち込む日々もつかの間、卒業したら就職しなければと思い立ち、それなら知識を生かしてと自転車競技専門誌の編集者へと華麗なる転身を果たしたつもりでいた。だが、そうは問屋がおろさず、七転八倒する羽目になってしまい、挙句の果てには病気に罹って代謝を余儀なくされてしまうのだった。こんな女には「恋の対象と考えてくれる男性なんかいないだろう」と思っていたら、編集部にいたMTBマニアでチタンフェチのカブと結婚することになった。すると、今度は夫の夢である自転車屋を開業するためにパワーを集中。生活を切り詰め、借金をしながらもめでたく開業に至ったのだった。パワー全開、読み味すっきり。元気を貰える作品です。こんな元気で賑やかな女性が近くにいたら、さぞかし楽しいでしょうね。惚れてまうやろ～って感じですね。実在する自転車屋さんで僕も見たというか、通りがかったことがありますが、今もあるのかな？【送料無料】 青葉台駅チャリンコ...価格：1,470円（税込、送料込）代替品のようです・・・あるストリップセールです・・・いつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2012年01月18日
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1/17 墜落する読書日記???
1/17(火)おはようございます。寒いですね。相変わらずパッとしない株式市場ですが、今年は上昇して欲しいですね。上がって困る人はいない訳で、株式市場に限らず明るい話題がたくさんあるといいですね。今日も頑張っていきましょう！綾辻行人『奇面館の殺人』講談社ノベルス。鹿谷門実はあるパーティーで、担当の江南から紹介され、日向京助と初めて会った。日向は新人作家であったが、1949年9月3日生まれで鹿谷と4カ月しか違わず、何よりも鹿谷を驚かせたのは、自分にこうまで似た男を見たことがないということだった。忘れかけていた頃、日向から連絡があり、会って話を聞くと、急病が理由でとある会に出席出来なくなったので、代わりに日向を装って出席して欲しいというものだった。その会は資産家の影山逸史が催すもので、都内でありながら田舎以上に辺鄙なところに建てた館で行われるらしかった。断ろうと思っていた鹿谷であったが、その館が中村青司の手によるものと聞いて、依頼を引き受けることにした。その館は奇面館と呼ばれ、鹿谷は過去に関わりのあった十角館、水車館、迷路館、時計館、黒猫館での惨劇を思い出さずにはいられなかった。会の当日は稀にみる大雪で、何とかたどり着いた鹿谷を出迎えたのは、急遽アルバイトで雇われた新月瞳子だった。そして、注意事項として、割り当てられた部屋から出る際には、必ず仮面を被ることを守って欲しいことだった。また、哄笑の仮面と呼ばれるそれは頑丈な作りで、鍵がかかるようになっていた。次々と招待客が館へとやってきた。会社社長だという創馬は歓びの仮面、建築士のミカエルは懊悩の仮面、マジシャンの忍田は驚きの仮面、算哲教授は嘆きの仮面、元刑事のヤマさんは怒りの仮面をつけることとなった。彼らの共通点は、生年月日が主人の影山とほぼ一緒ということだった。招待客は、一人ずつ影山と話をしていった。夜も更けて部屋に戻ると、異様なまでの眠気が鹿谷を襲った。翌朝目覚め、サロンへと赴くと、他の客も次々と起きてきたが、肝心の主人の姿が見えない。秘書の鬼丸が探しにいった先で見たものは、無残な殺され方をされた死体であった。頭と両手の指10本が切り取られた死体であったが、それは主人の影山だと思われた。警察に連絡しようにも、電話線は切られ、大雪で外に出ることもかなわない状況だった。連絡手段がない中、鹿谷は犯人を突き止めるべく推理を展開する。果たして、首なし死体は本当に影山なのか?そして、その結果辿りついたのは、驚くべき真相であった・・・。「館」シリーズ9作目。ありがちなシチュエーションでしたが、それなりに楽しめました。このシリーズも期待を裏切ることがあまりなくて良いですね。前作の「暗黒館の殺人」が2冊で分量があったので、この作品はやけに読みやすかったきがしました。面白かったからでもあるのだけどね。【送料無料】...価格：1,344円（税込、送料別）ジャンプ、そして墜落・・・これはちょっと・・・恐るべしメイクの力・・・いつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2012年01月17日
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1/16 M・Iが見れる読書日記???
1/16(月)おはようございます。今週は1週間丸々ですね。寒いし、体調管理に気をつけましょう。今、資格の勉強とは別に、エクセルVBAを覚えようとしているのですが、いまいちピンときません。何かいい方法ありませんか？ 根っからの文系なもので（笑）。いい本や、HPなどがあればご紹介頂ければ幸いです。教えてくれればなおいいのだけど・・・図々し過ぎですね。今週もよろしくお願い致します。佐々木融『弱い日本の強い円』日経プレミアシリーズ。ドルと円、ユーロと円、ドルとユーロの為替の動きだけを見て、為替変動の理由を判断していませんか？日本は先行き人口が減少するから、国力が弱まり円安になってゆくという説に疑問を抱いたことはありませんか？為替介入の効果は本当にあるのか？購買力平価はあてになるのか？上記のことを疑問に思われたことがあれば、この本を読むとよいかもしれません。僕も為替と関わりがある仕事をしていたので、為替の動向は常にチェックしていたのですが、その予測についてはなかなかしっくりくるというか、腹に落ちるものがなかったのですが、この本を読んで、目からウロコの部分がありました。円は1990年以降、主要国で最強通貨であったが、その理由は端的に言うとインフレ率が最も低かったからである。為替のスポット取引の80％は銀行トレーダーや短期取引プレイヤーなどの投機筋であるが、中長期でみるとその影響は左程大きいとは思われない。というのは、投機筋の取引は売ったら買い戻し、買ったら売るという取引が多いため、その影響は中立であると考えられるからである。むしろ、中長期的には貿易収支、証券投資、直接投資など、すぐに反対方向の取引が行われないような資金の流れが重要となってくる。介入が効かない理由として、わかりやすい動きをするので注目が集まってくること、ボラティリティー（変動率）が低下するのでポジションを大きくしやすくなる、流動性を提供するのでそこに需要が集まってくることなどが挙げられる。他、為替市場についてや、通貨ペアの見方、米ドルの今後についてなど、読んでためになることが多く書かれています。為替というとわかりにくいとか取っつき難いとかのイメージがありますが、為替のことを知らなくても手軽に読めて分かりやすい本だと思います。日常のことなので、知っておいて損は無いですよね。【送料無料】弱...価格：893円（税込、送料別）ポスータ・・・ミッション･インポッシブル・・・お、やるなぁ・・・いつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2012年01月16日
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1/15 う～ん、ユニークな読書日記
1/15(日)おはようございます。昨日、今日とセンター試験ですね。新聞に掲載されていた問題を解いてみましたが、現役を離れても結構解けたりするものですね、当たり前か（笑）。昨日はDVDを3本程観て、昼寝も間に挟み、そのあと読書と、僕的には充実した1日でした。今日もパターンは一緒ですが、勉強を入れる予定です、何たって誓い立ててるし。足跡機能が無くなった後も、たくさんのご訪問&コメントありがとうございます。僕もご訪問&コメント頂いた方のブログには、お訪ねしていますので、今後ともよろしくお願い申し上げます！皆様も充実した1日を！曽根圭介『沈底魚』講談社文庫。警視庁公安部外事2課の警部補・不破は、ある日、広尾のカフェで同級生だった伊藤真理から声を掛けられた。折しも、相棒の若林とともに、中国国家安全部高官の呉春賢の監視任務を行っている最中の事だった。そんな公安部を揺るがす記事が新聞に掲載された。日本の現職国会議員が中国に機密情報を漏えいしているというものだった。外務省ルートによれば、中国にいるといわれる情報提供者「ホトトギス」から、大物の沈底魚（スリーパー）で暗号名「マクベス」が日本に潜入しているとのことだった。公安上層部はガセネタとするも、警察庁から現場の指揮をとる理事官として凸井美咲が送り込まれ捜査は開始された。捜査が始まってすぐに、2課でグループを形成する五味たちは、伊藤真理に目を付けた。「マクベス」とおぼしき衆議院議員・芥川健太郎の秘書である彼女が、芥川と呉を繋ぐ人物ではないかと疑っていたのだ。その情報は五味が持つS（スパイ）、通称「肉まん」から得たものだった。一方、公安上層部は凸井の突然の異動は、マクベス捜査を警察内部の権力闘争を背景にした茶番としており、結局は捜査もいずれうやむやになりもみ消されるものと予想していた。そんな折、不破は相棒の若林が許可を得ずに中国大使館員と会っていることを、旧知の情報屋の王から知らされた。不破は若林を尾行したが、その結果分かったことは彼の娘が重病で入院していることだけだった。若林の行動の件は、すぐに五味たちの知るところとなり、不破と五味の対立は激化し、不破は捜査から外されてしまう。そして、練馬署で亡命を希望する中国大使館員・劉英康からの事情聴取をさせられることとなった。ところが、この聴取が捜査を最初から見直さねばならないきっかけとなった。劉の証言から「マクベス」は北京の偽装工作である疑いが強くなったと同時に、実は若林はダブルエージェントとして行動していることもわかったのだ。また、伊藤真理がどこか山中で埋められているだろうこともわかった。凸井はその事実を認識しながらも、今まで隠していたが、それを五味たちには依然として明かすつもりは無いようだった。そして、五味が何者かに撃たれ重傷を負い、若林が行方不明となった。若林を探す不破もまた拉致をされた。ところが不破は痛めつけられただけで解放された。なぜ解放されたのかを考えた時、不破にようやく真実の一端が見えてきたのだった。そして、事件の幕が引かれ、凸井が話した真実はもっと生々しいものであった。警察内部での対立、公安内部での対立を絡めながら、事件が二転三転していく様は迫力があって、ぐいぐい引き込まれました。最後まで結末が読めない面白さを十分堪能しました。警察もの、スパイものが好きな方にはたまらないでしょうね。勿論それ以外の方にも面白いと思います。【送料無...価格：660円（税込、送料別）DUREXのCM、ユニーク過ぎ・・・いつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2012年01月15日
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1/14 意味がわからん読書日記
1/14(土)おはようございます。更新遅れました。今日明日はゆっくりします。疲れ気味です。皆様も寒い季節の折、体調管理怠りなくお過ごし下さいね。フェルディナント・F・シーラッハ『犯罪』東京創元社。「フェーナー氏」フェーナー氏はロットヴァイルに代々住む由緒ある旧家のひとつで、開業医として地域の人々に敬愛され、模範的市民として暮していたが、その人生に特筆すべきものはなかった、ただ一つイングリットの件を除いては。イングリットとは、とあるパーティーで知り合い、その一本調子な金切声に驚かせながらも、豊かな胸・白い肌・黒い髪に、フェーナーはすっかり魅了されてしまった。イングリットもフェーナーの生真面目なその性格に惹かれた。捨てるようなことはしない、その真面目さだけに惹かれて。二人は結婚し、カイロへと新婚旅行へ出掛けた。すべてが素晴らしいとフェーナーは感じていたが、イングリットから過去付き合った男性のこと、そして中絶を経験したことを聞かされたその時、ここまでの素晴らしいものが一瞬にして消え去っていった。それでも、イングリットから「わたしを捨てないと誓って！」と言われ、それを誓ってしまったのだった。その後のフェーナーの人生は、イングリットの小言や罵声を浴びせられる毎日となった。イングリットはかつての美しさが嘘の様に太ってしまい、加えて高血圧症にも罹ってしまい、そのヒステリーに拍車がかかる始末だった。フェーナーは平日はイングリットが目覚める前にクリニックに出掛け、夜遅くまで診療を続けていた。フェーナーは、囚われの身である自分を認識していながらも、誓いを破る事は露ほどにも思わなかった。フェーナーは72歳となり、数十年来、精神的救いとなっていた庭の手入れを行っていたある朝、イングリットから罵声を浴びせられた。フェーナーは自分の中で何かが切れるのを感じた。地下の倉庫にイングリットを呼び出したフェーナーは、斧を一閃、イングリットを殺したあと、警察へと連絡をした。フェーナーを知る周りの人々はみな、フェーナーの味方となったが、何故離婚という手段を選ばなかったのかだけが疑問に残っていた。フェーナーにとっては、誓いを立てたというそのことが、彼を縛り付けていたのだった。その軛から逃れることが出来なかった彼が、唯一衝動的に起こしてしまったのが、今回の出来事だったのだ。「愛情」パトリックは、もう2年付き合っているニコルの頭を太ももの上に乗せていた。ヘッセの詩を朗読して欲しいと彼女に言われたが、今一つ身が入らない。そして、彼女のむき出しの肌、背骨、肩甲骨を見ている内に、パトリックは近くにあったナイフでいつの間にか、その背中に刃を突き立てていた。幸いなことにニコルの傷は残らないで済みそうであった。弁護士の私は、パトリックに事情を聴くべく、事務所で会うことになった。パトリックは美男子で、まだニコルのことを愛していると言った。私は、15センチにも及ぶ傷は何かの意図があったことを確信しており、パトリックにその点を追求すると、パトリックは理由は無いが彼女を食べたくなったと言った。私は、早めに精神科での受診をするように勧め、パトリックは帰っていった。そして、その返事は両親から送られてきた小切手と解任の手紙だった。2年後、チューリッヒで講演を行った際、ある弁護士が声をかけてきた。パトリックがウェイトレスを殺したのだが、その動機が分からないというのだった。他9編の短編収録。何とも言えない味わいがある短編集です。どの短編も淡々と物語が進むのですが、それがかえって味わいを深めているように思います。こういう感じの作品はなかなか日本では見られないですね。東京創元社もやるな～。【送料無...価格：1,890円（税込、送料別）カメじゃないよ・・・意味わかんね～・・・不思議です・・・いつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2012年01月14日
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1/13 邪魔する読書日記???
1/13(金)おはようございます。いやぁ～、昨日は寒かったですね。しっかり体調管理をしていきましょう。と言いつつ、花粉の季節が近づいているのが嫌だ。13日の金曜日。真藤順丈『地図男』メディアファクトリー文庫。俺はフリーの助監督で、ロケのために下調べを兼ねて街を歩き、撮影候補地を探していた。すると、大きな地図帳を小脇に抱えた妙な男と遭遇した。その地図は関東地域を網羅した地図帳で、矢印やら書き込みで隙間もないほどであった。そして、どうやらその書き込みは物語の断片のようであった。矢印に従っていくと物語が現れるようになっているらしい。絶対音感を持つ天才少年Mの物語や、いろはかるた取り対決を始めとする不思議な２３区対抗戦に出場してくる達人たちの物語、多摩川を境にその運命を隔てられた男女の恋物語など大量な物語が地図の中に存在していた。その地図帳の持ち主こそ地図男であった。素性も分からず、質問をしても満足な答えが返ってこない。しかも年齢不詳。地図男は地図帳通り関東全域をエリアとしてあるとあらゆるところにあらわれているらしかった。神出鬼没で、地図に物語を書く地図男は、何を思っているのか？そんな地図男が描く物語に没頭した俺は、次第に地図に秘められた謎の真相に迫っていくのだった。第3回ダ・ヴィンチ文学賞大賞&第15回日本ホラー小説大賞大賞&第3回ポプラ社小説大賞特別賞を同時期に受賞した作品ですね。電車男とかが流行った時でもあり、敬遠していたのですが、この著者の「庵堂三兄弟の聖職」が面白かったので読んでみたら、この作品も思っていた以上に面白かった。ただ、好き嫌いが分かれる作家かもしれません、何となくそう感じました。【送料無...価格：490円（税込、送料別）親子揃って表情豊か・・・夢の商品だぁ・・・邪魔するなよ・・・いつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2012年01月13日
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1/12 邪魔な読書日記???
1/12(木)おはようございます。新年会が昨日ありまして疲れ気味。そういうところへ急遽、仕事が降ってくるというバッド・タイミングで今日は忙しいです。とはいっても今週もあと2日なので、頑張っていきたいと思います。今日から足跡機能など無くなって、どういう風になっていくのか見ていきたいですね。薬丸岳『天使のナイフ』講談社文庫。桧山は妻･祥子を3人の少年たちに殺され、その傷も癒えないまま愛娘の愛実を懸命に育てようとしていた。妻を殺した少年たちは少年法に守られ、刑罰を受けない事を知った桧山は納得が出来ず、ついにはマスコミの前で「この手で殺してやりたい」と吐露するところまで自分を追い込んでいた。時間が過ぎても傷は癒えなかったが、オーナー店長として経営するコーヒーショップと愛実だけが生きていることを実感させてくれるのだった。そんな中、埼玉県警の三枝が桧山を訪ねてきた。始めは桧山のその後を気遣っての訪問かと思いきや、実は近くの公園で祥子を殺めた少年たちの一人である沢村が死体で見つかり、そのアリバイを聞きにやってきたのだ。そのことは、桧山に事件当時のことを否応なしに思い出させることとなった。そして、桧山は沢村が殺されたのは、祥子の事件と関わっていて、沢村が本当は更生していなかったのではないかと考えたのだった。桧山は、沢村が入っていた若槻学園や、仲間の少年・八木、丸山の家を訪ね、現在の状況を聞こうとしたが、埒が明かず、それどころかその家族らを擁護する人権派の弁護士・相沢までもが出てきて桧山を止めようとするのだった。桧山は、コーヒーショップの勤務も疎かになり、バイトの福井や入って間もない歩美に任せきりとなった。また、保育園に預けた愛実の世話も、祥子と親友であったみゆきに任せることが多くなっていた。そんなある日、八木から携帯へと電話が入った。桧山に見せたいものがあるから、さいたまスーパーアリーナへ来いというのだ。向おうとする桧山にみゆきより電話があって、愛実が高熱でひきつけをおこしているから病院へと来てほしいとのことだった。愛実を引き取ってマンションへ帰ると、三枝が待っていた。八木が何者かに殺されたとのことだった。やはり祥子と関係があると確信した桧山は、遺品を確認していったが、そこで分かったことは、実は祥子の過去を桧山は殆ど知らないということだけだった。桧山は、みゆきに祥子の中学生の時の様子を聞いてみたが、口が重く何かを隠している様だった。祥子の母も同様だった。そして、祥子の過去が明らかになる時、一連の事件が1本の線で繋がり、そこには思いがけない人物が浮かび上がって来るのだった。伏線が幾重にも張り巡らされていて、結末まで来てやられたと思わされます。これだけ伏線がありながら、全体の構成も崩れることなくしっかりしていて、非常に面白かった。これはネタバレしませんでしたが、その方が面白さを堪能出来るでしょう。第51回江戸川乱歩賞受賞作だけのことはあります。【送料無料】...価格：700円（税込、送料別）期間限定だね・・・すげぇ～邪魔・・・何が釣れるんだろう・・・いつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2012年01月12日
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1/11 何か違う読書日記・・・
1/11(水)おはようございます。1月ももうすぐ折り返し、早いですね。あっという間。こうして、やると決めていたことがなし崩しになっていくのでしょう（笑）。エンジンかけて頑張らなくては、今ならまだ大丈夫。年始の誓いを今年こそはきっちり果たしていきたいと思います。応援してね！曽根圭介『鼻』角川ホラー文庫。近未来の東京では、「テング」と呼ばれる人々が、ナチスドイツのユダヤ人のように迫害され、特別区へと送られ悲惨な最期を迎えていた。私は外科医で、7年前にテングの妻と娘を失い、生きがいをなくしていたが、ある日、配給所でテングの母娘を見かけた。その母娘に亡くなったトモミとリカの面影を見た私は、それからレジスタンス運動に傾倒していくこととなった。一方、連続幼女失踪事件を追っている「俺」は、過去、少女暴行傷害事件を起こし逮捕された「マスク男」を執拗にマークしていた。「俺」には体臭恐怖症ともいうべき病気があって、他人が鼻をクンクン鳴らしているのに敏感に反応し、殴り倒してしまうという癖があった。私はレジスタンス主導者から、テングの人々を救うために、手術を施し、「ブタ」と呼ばれる一般人に偽装させることを要請されていたが断っていた。過去、1度だけそれを行ったのはリカに対してだけだったのだ。「俺」はその捜査手法が批判を浴び、捜査本部を外されたが、そんなことにお構いなく聞き込みを続けていた。そして、「マスク男」が逮捕されたのは、じつの娘を傷つけたからであったことがわかった。そして、「マスク男」自身も、過去通り魔に遭い、その時に負った傷が原因でイジメに遭い、陰にこもる様になりナチス関係の本を読み漁る気味悪い男とレッテルを張られていることもわかったのだった。「私」と「俺」が交錯する時、驚愕の真相が明らかになるのだった。そう、「私」＝「マスク男」で、「俺」に過去、鼻を切り落とされたことで差別にさらされ、ヒトラーに傾倒することになったのだった。そして、いつしか鼻のない人間こそが一般人で、鼻を削ぎ落す行為は英雄的な善行であると確信し、それで実の娘の鼻を切り取ることにしたのだ。そして、ついには近所の女の子を拉致して、新たな善行を施すことにしたのだ。一見、何の繋がりもない2つの話が並行して進んでいって、それが最終的に一つになるのですが、何とも言えない不気味さが良かったかも。この作品は日本ホラー小説大賞短編賞受賞作ですが、この翌月に「沈底魚」が第53回江戸川乱歩賞を受賞し、「沈底魚」の方が先に単行本化されたので、デビュー作であって、デビュー作でないような感じです。この作品の他、短編2編が収録されています。【送料...価格：620円（税込、送料別）痺れるのかな・・・何か違う・・・嫌いな人いないと思う・・・いつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2012年01月11日
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1/10 連休明けの読書日記
1/10(火)おはようございます。いよいよあと2日でいくつかの楽天ブログの機能終了ですね。やはり足跡機能とか無くなるのは痛い。逆に、それだけに今までコメントやお気に入り登録した頂いた方々とのご縁を大切にしなければいけないと思っています。幸せな事に、このブログに訪れて頂いたり、コメント頂いたりする方々は本当に良い方ばかりで、ブログが炎上するようなトラブルもなく、ありがたく感じています。引き続き今後ともよろしくお願い致します。伊集院静『なぎさホテル』小学館。著者の自叙伝的小説。遡る事33年前のこと、大学生活を含めて10年あまり東京で暮らしていたものの、人と折り合うことが出来ない性格も災いして、妻子とも別れ、ほとほと生活に疲れ、生まれ故郷の山口へと帰ろうとして東京駅に立った私は、好きな海でも見て帰ろうと降りたのが逗子であった。職も金も無い中で、海岸でビールを飲んでいると、声を掛けてきたのは品の良さそうな老人で、話をしてみるとその老人は「逗子なぎさホテル」のI支配人であった。そして、I支配人は金もない見ず知らずの若者に何を見出したのかは未だにわからないが、7年あまりホテルでの暮らしを世話してくれ、同様に従業員の方々にも温かく接して貰うことが出来たのだった。そんな中で私の最初の小説である「皐月」が生まれた。亡くなった妻・雅子と付き合い始めたのもこの頃だった。あらすじはここまで。著者は「最後の無頼派」などと呼ばれていますが、この作品にはそんな言葉では表現出来ない程の心の葛藤が描かれていると思います。金に執着する自分を醜いを分かっていながらも、慰謝料や友人への借金の返済のために金策に走り回ったり、I支配人を始めとする色々な方々の親切に何も応えることが出来ないことに嫌気がさしながらも生に執着する自分を認識してしまう毎日だったと振り返っています。ただ、作家として曲がりなりにも今まで続けてこれたのは、あのホテルで過ごした7年があったからではないかとも述べています。印象的だった文章を紹介します。「小説家だけが他の職業と違って特別な職業であるのか、という疑問にも繋がってしまう。ただ、私は1冊の、1行の言葉が、人間に何かを与え、時によっては、その人を救済することがあると信じている。」在日の韓国人ながら、普通の日本人以上に日本人らしく感じるのは僕だけでしょうか?【送料無料】...価格：1,470円（税込、送料別）嫌々のようです・・・連休明けは眠い・・・悪趣味だけど・・・いつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2012年01月10日
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1/9 お見せ出来ない読書日記???
1/9(月)おはようございます。昨日はブログ再開早々たくさんのコメントありがとうございました。皆様の温かいコメントにほっとした気持ちになりました。今年も引き続き頑張りますので、よろしくお願い致します。1/3に成田で前泊して、4日10時過ぎの飛行機で仁川へ、仁川からは空港線に乗ってソウルまで行って、そこからタクシーで宿泊先のロッテソウルホテルに到着。着いてからは、明洞で買い物をして、ホテルで何故か寿司を食べて終了。2日目、3日目は、世界遺産である景福宮と昌徳宮へ行った他、東大門、南大門にも行って、屋台と偽物の数々を堪能（笑）、その活気にあてられつつ終了。4日目、最終日はとっととタクシーで仁川へ向かい、空港でブラブラしてました。そして帰国。感想は、とにかく化粧品店が多いこと、屋台が発達していて結構美味しいこと、食材や薬が安いこと（タクシーも安い）、太った人をあまり見かけなかったことかな。あと、1度店に入ると店員がかなりしつこいのは、どの店でも一緒でした（笑）。韓国の国民的飲料らしいバナナ牛乳も美味しかった。すごい端折ってしまいましたが、ごくごく平凡でしょ?写真は、ホテル前のイルミネーションと、気になった看板。世界遺産などの写真はガイドブックでご覧下さい（笑）。そもそも下手でお見せ出来ないということでもあります。???垣谷美雨『竜巻ガール』双葉文庫。「竜巻ガール」父の再婚相手である美雪さんの一人娘・涼子はガングロで僕・哲夫の前に現れた。涼子の家庭は複雑で、母の美雪の最初の夫はアルコール依存症が原因で事故死し、次の夫はDVでろくに働かずヒモのような男だった。そのため、生活は苦しく、美雪は働きづめだったのだ。そういう環境に置かれた涼子は表情を隠そうとしてわざとガングロにしていたが、その素顔は清楚な美少女といってもいいくらいだった。まだ若く美しい女性を妻に娶った父は、家族であちこちに出掛けて絆を深めようとしていた。しかし、再婚して1ヵ月もすると、夫婦喧嘩をするようになった。父は、美雪が全く料理をしないことに不満が募り、美雪は美雪で田舎での退屈な暮らしに嫌気がさしつつあるようだった。僕は学校内では聡美が彼女ということになっていたが、1回映画を観に行っただけで、それっきり進展はなかった。そんな僕に夜ばいをかけてきた涼子に僕は溺れてしまった。時が経つに連れ夫婦喧嘩は激しさを増し、父は聡美の母がやっているスナック「スイートチョコ」に入り浸るようになっていった。そしてある時、父は別れる旨を僕に言った。聡美の母と素っ裸で毛布に包まって寝ていたらしかったのだ。そして、東京へ戻る前日、涼子は僕に言った。母はどうしようもない情けない男に惹かれてしまう。そして、このままだと浮気をしてしまうのは間違いないから、その前に何とかして逆に父の落ち度を作ろうとしたのだと。今まで貧乏で苦労してきた涼子には、どんなことをしてでも慰謝料を手にする必要があったのだった。母のためにも、自分の将来のためにも。そのため、涼子のことを好きなヨッちゃんをそそのかして、父のキープしていたボトルに睡眠薬を入れさせたらしかった。僕は不思議と怒りはこみあげず、悲惨な涼子の過去を聞いてきたこともあって、寂しくなると同時に、ある日突然現れて、そこらじゅうをめちゃめちゃに壊したいだけ壊して、さっさと自分だけいなくなってしまうトルネードのような娘だと思うのだった。他「旋風マザー」、「渦潮ウーマン」、「霧中ワイフ」の3編収録。一見謎があるようで謎がないというような不思議な作品です。でも、何となく引き込まれて読んでしまう魅力がありました。心理描写が物凄く巧いのでしょうね。文芸評論家の北上次郎さんが絶賛されていました。【送料無料...価格：590円（税込、送料別）学びだね・・・激痛だね・・・早い自立・・・いつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2012年01月09日
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1/8 出直しの読書日記???
1/8(日)おはようございます。ただいまって感じです。とりあえず母も良かったと言ってくれたので、まあまあだったということにしようと思います。写真も少しですが撮って来たので、おいおいアップ出来ればと考えています。変てこな日本語が多く笑えました。「まったけ」とか「手で揉むハンドマッサージ（繰り返しただけ）」など結構ありました。ブログを休んでいた間もご訪問やコメントを頂き、どうもありがとうございました。足跡機能の終了も近づいているので、今日明日と色々なブログに訪問させて頂く所存です。その際はよろしくお願い致します。曽野綾子『自分の始末』扶桑社新書。今まで発表されている小説やエッセイなどの中から、生き方、運命、時間の使い方、そして自分の始末のつけ方など人生に関わる文章を抜粋して1冊にまとめたもの。著者は、「多くの作家はほとんど孤独であり、いいも悪いも読者は自分一人だけ。そう思いながらも本当は読者がいてくれるからこそ、わずかであっても本が売れるのであるが、その読者の顔は分からない訳で、書斎では他人の存在を意識せずに恥かしいほどの心理の溢流を自分い許している。」と言っています。そんな中で、「自分の始末の意図するところは、実はたった一つ、できるだけあらゆる面で他人に迷惑をかけずに静かにこの世を終わることである。」とも書いています。自分の悪あがきの結果と述べていますが、ある意味、達観の境地ですね。僕がこういう風に人生その他もろもろの事を受け止められるのは、いつになるのだろうかと考えてしまいますね。僕自身、この著者の作品はあまり読んでいないのですが、こうして抜粋された文章を読むと心に響くものが多いです。いくつか挙げてみますね。あくまでも独断ですので悪しからず。人は与えるからこそ、大人になり、おいぼれではなく青年であり続けるのである。（「晩年の美学を求めて」）ものの過剰は人間を疲れさせるし、もの一つ一つの存在の意義も見失わせる。（「貧困の僻地」）制度と、自らが決める規範とは、全く別のものである。制度は平等を物差しにし、自分が決める規範は、自分の美学を尺度にする。（「貧困の僻地」）末席の楽しさを知るべきだ。末席が一番よくすべてが見える。（「中年以後」）過去の権力や実力の座に固執せず、きれいに戦線を撤収して、あとは自分のしたいような事件の使い方をする。誰をも頼らず、過去を思わず、自足して静かに生きる。それが出来た人は、やはりひとかどの人物なのである。（「中年以降」）多くの文章が収められており、誰が読まれてもきっと一つや二つは心の琴線に触れるものがあると思います。こういう文章を静かに味わうのも悪くないですね。【送料無料...価格：798円（税込、送料別）PCの使い方色々・・・いつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2012年01月08日
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1/3 いじくりまわす読書日記???
1/3(火)おはようございます。昨日もたくさんのコメントありがとうございました。もうすぐ足跡などの機能がなくなってしまうことを考えると、足跡がきっかけでブロ友になることがなくなるので、今まで以上にコメントを頂いている方、お気に入り登録をして頂いている方を大切にしなくてはいけませんね。昨日もそのことに触れられて、ご縁ということで、お気に入り登録をして頂いた方がいらっしゃり、改めてそう感じた次第です。ありがたいことです。閑話休題明日から7日までブログをお休みさせて頂きます。というのは、母親を韓国に連れて行くからで、亡くなった父と海外旅行に行けなかったので、行ける内に行きたいということで、その願いを叶えてあげようと思います。何故韓国かというと、長い時間飛行機に乗ったことがないので、とりあえず近場からということです。珍道中の予感。そういう訳で、上に書いたことと矛盾してしまい、ご迷惑をお掛け致しますが、よろしくお願い申し上げます。でもこういうのはやだな。浦賀和弘『彼女は存在しない』幻冬舎文庫。香奈子はある日、見ず知らずの女性から声を掛けられた。「アヤコさんではないですか？」と尋ねるその女性にふと興味を覚えた香奈子は、やがて仲良くなり、彼氏である貴治の家に一緒に泊まるまでの間柄となった。しかし、女性には常に見張られているような気配があり、ある時、それを見咎めた貴治が見張っていた男性を袋叩きにしてしまう。しかし、その翌日、香奈子の彼氏はナイフのような鋭利なものでメッタ刺しにされて殺されているところを発見された。女性を監視していたのは、兄の根本で、妹の二重人格を疑い、監視していたとのことだった。もともと人付き合いが苦手で、外出も、まして外泊などするはずもない妹が、どこかに泊まってきたり、記憶が飛んでしまっているなどと言い出していたからであった。そして、妹の部屋で血まみれのナイフを見つけた根本は愕然とするのだった。事件はそれだけでは終わらず、さらに凄惨な事件が根本を待っていた。その影には常に妹がおり、そして恋人を失った香奈子と根本は真相を追求していくのだが、その真相はあまりにも悲しいものであった。ネタばれしてしまうと興ざめながら、どんでん返しがすごい作品。著者はミステリーの枠を超えるような作品にチャレンジしていますね。この作品も二重人格と言うミステリーではありがちのテーマを扱っていますが、それだけで終わらないのがこの作品の読みどころです。著者の作品の中でも1.2を争う面白さだと思います。【送料無料】彼...価格：720円（税込、送料別）結局何がしたかったんだろうミニチュアアート・・・いつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2012年01月03日
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1/2 セミヌードが見れる読書日記???
1/2(月)おはようございます。どんな初夢を見られたでしょうか?僕の初夢は、なぜこの夢が初夢なのかというごくごく平凡なものでした。昨日はたくさんのコメントありがとうございました。昨年を振り返ったご感想が色々な方のブログ上でありましたが、コミュニケーション手段としてのブログの効用について多かったのが印象的でした。僕も温かいコメントをお寄せ頂いたからこそ、継続してこれたと思っています。今年もブログを通じてお知り合いになれる方が増えるとうれしいです。今日、明日は箱根駅伝で決まり。ただ今視聴中。高橋歩『LOVE&FREE 世界の路上に落ちていた言葉』サンクチュアリ出版。26歳の時に全てを捨ててプータローに戻り、新妻のさやかさんと2年間の世界放浪の旅に出た著者が、そこで撮った数々の写真に自分なりの言葉を紡いだ作品です。構成としては、銀色夏生さんの本に似ています。心に響いた言葉を挙げてみます。「大切なことに気づく場所は、いつも、パソコンの前ではなく、青空の下だった。」「夕陽に感動する余裕を持って、毎日を生きよう。夕陽は、いつもそこにある。」「必要なのは、勇気ではなく、覚悟。決めてしまえば、すべたは動き始める。」「ハッピーに生きていくために、一番大切なこと。それは、きっと、自分を知るということ。」「たくさん食べることはない。一匹の魚を骨まで味わってごらん。そのほうが、本当の「おいしさ」がわかるから。たくさん読む必要はない。一冊の本を文字が溶けるまで味わってごらん。そのほうが、本当の「おもしろさ」がわかるから。たくさん愛する必要はない。ひとりの人を心ゆくまで愛してごらん。そのほうが、本当の「愛」がわかるから。貧しい国の豊かな人々が、オレにそう笑いかけている。」ふとしたことから手に取った本ですが、思いのほか良かった。こんな表現を出来る人がまだいたんだなという感じ。言葉だけではなく、南極から北極まで数十カ国を放浪して撮った写真にもインパクトがあって、味わいを深めています。本屋さんで見かけることがあったら、手に取って見られることをおススメします。【送料無料】 LOVE & FREE 世...価格：1,365円（税込、送料込）セミヌード・・・ちょっといいかも・・・いつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2012年01月02日
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1/1 明けまして読書日記???
1/1(日)明けましておめでとうございます。昨年は大変お世話になりありがとうございました。1年最初の日のお目覚めはいかがでしたでしょうか?今年も引き続き頑張っていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。東野圭吾『鳥人計画』角川文庫。鳥人と称された天才ジャンパー／楡井明が毒殺された。不振が続く日本ジャンプ界にあって、彼だけは別格で、世界を窺える実力をを持っているとされていた。早速捜査を開始した警察であったが、捜査は難航を極めた。そんな中、1通の手紙が警察あてに届いた。それに書いてあった内容は、楡井のコーチである峰岸が犯人であるというものだった。その密告により逮捕された峰岸だったが、その意外性に警察のみならず、周囲も驚きを隠せないでいた。というのも、楡井の死が、専属コーチである峰岸に何の得にもならないからであった。逮捕された峰岸は厳しい追及にも関わらず、その動機を語ろうとはしなかった。また、峰岸自身、動揺を禁じえなかった。完全犯罪を確信していたのだ。峰岸は留置場で誰が密告したのかを必死に考えていくのだった。警察もまた、動機の追及をすべく捜査を継続していた。峰岸の推理と警察の捜査が進展していくと、そこには予想だにしなかった驚愕の真相が隠されていたのだった。新年1発目は、今年も期待をさせてくれそうなこの方で。20年以上前の作品ですが、今もって読むに堪え得る出来の良さです。常に新しいことにチャレンジしている姿勢がこの頃から見てとれます。今年はどんな作品で楽しませてくれるのでしょうか。【送料無料...価格：580円（税込、送料別）カラテ･キッド留守番犬・・・やるなぁ～・・・いつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2012年01月01日
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