2012年04月の記事
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4/29 男性向けの読書日記？？？
4/29(日)おはようございます。GW初日はいかがお過ごしされましたでしょうか？GW後半は天気があまり良くなさそうなので、前半で行けるところは行っておきたいですね。良い1日をお過し下さいね。笹生陽子『さよならワルガキング』汐文社。和哉はどうしてもワルガキングのトレカが欲しかった。オカンの財布から300円失敬して買ったトレカはきらきら光っていてとても綺麗だった。でもオカンに見つかり、散々怒られた挙句、塾に行かされることになった。全くやる気のなき和哉は塾の教室で騒いで、自習室へと島流しになってしまった。そこには、夏なのにマスクをした真面目っぽい同い年らしい男の子がいた。その男の子･櫂は和也に弟子にして欲しいと言って来た。理由は和哉みたいにワルになりたいというものだった。困った和哉は隣に住んでいてちょいワルの中学生･道雄にどうすればワルになれるかを相談した。道雄は仲良くなったふりをして金づるとして利用すればいいと言った。なるほどと思いながらも、いつもマイペースな櫂に和哉は何となく拍子抜けしてしまうのだった。櫂の修業は続くが、ジベタリアンもピンポンダッシュも知らない櫂なのであった。そして、ある日櫂は太平洋を見てみたいと和哉に言った。二人は太平洋を見に海へと向かうが、その途中で櫂が発作を起こしてしまうのだった。その中で和哉は本当の強さとは何かを知るのだった。薄~い児童書ですが、内容は濃いみたいな。こういう本を読んでおくことって大事だなと思わせる良い本でした。若い時に限らずではあるのだけれど、その中でも若い時の読書体験は大切だと思う。1冊の本から得られることは思った以上に多いものです。【まとめ買いで最大15倍！5月15日23：59ま...価格：1,365円（税込、送料別）3Dにサンドイッチかぁ～・・・貞子か・・・怖いっていつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2012年04月29日
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4/28 女性向けな読書日記
4/28(土)おはようございます。曇ってますが、雨じゃないから許してあげよう。テレビつけたら、「渋谷ヒカリエ」の紹介してました。渋谷南口も変わりました。人の流れも変わってますます賑わいそうですね。良いGWをお過ごし下さい。伊藤計劃『ハーモニー』ハヤカワ文庫。21世紀後半,核戦争を生き残った人類は「生命こそ最高に価値がある」という「生命第一主義」のもと、大半の人間が医療ネットワークで接続されていた。そこでは、病気や犯罪は根絶され、機械に監視され、指示されるがままに生きていっている状態であった。しかし、そんな世界を息苦しいと感じている人間もいた。その一人が霧慧トァンで、親友である御冷ミァハと世界に反抗しようと自殺を試みるのだった。しかし、ミァハだけが死んで、トァンは生き残ってしまった。そして、月日が経って、トァンはWHOの生命監察官となっていた。遺伝子犯罪などを取り締まる仕事であったが、開放感を得るために、わずかに残っている危険地域を故意に巡ってささやかな悪徳に耽り、現実との折り合いをつけている有様であった。そんなある日、全世界でまったく同時刻に、互いになんの関係もない6582人の人間が突如自殺を図るという事件が勃発した。医療ネットワークによって完全に管理された安全な社会は混乱の極みとなり、崩壊の危機に陥ってしまった。トァンは捜査を進めていくうちに、亡くなったはずの友･ミァハの影を見る。そして、世界をひっくり返しかねない恐るべき計画「ハーモニクス」を知るのだった。トァンはある決断を迫られた。トァンがとった決断によって世界はどうなってしまうのか?以前このブログで「虐殺器官」を紹介致しましたが、この作品の出来栄えも素晴らしいですね。天才と呼ばれるだけのことはありますね。SFってそんなには読まないのですが、タイトルに惹かれて手に取ったのが正解でした。1作目、2作目のどちらかでも読まれてみてはいかがでしょうか?ハヤカワ文庫 JA 1019【まとめ買いで最大15...価格：756円（税込、送料別）ネイルアート・・・励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2012年04月28日
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4/27 邪魔な読書日記
4/27(金)おはようございます。雨も昼過ぎには止むようです。いよいよ明日からGW。高速道路も激混みでしょうね。今日は飲んで帰る方も多いのではないでしょうか。色々なGWの過ごし方があるとは思いますが、良いGWであると良いですね。それでは今日も頑張っていきましょう。百田尚樹『永遠の0（ゼロ）』講談社文庫。26歳の佐伯健太郎は4年連続で司法試験に落ち、人生の目標を失いつつあった。フリーライターの姉･慶子もまた、求婚され、愛を優先すべきなのか、それとも仕事を続けるべきなのかという人生の岐路に悩んでいた。その慶子から、太平洋戦争で死んだ祖父の宮部久蔵のことを調査するというバイトを提示された健太郎は、特にすることもなかったため、それを引き受けることになった。そもそもの理由は、祖父が死んだ時、母はわずか3歳で久蔵のことをほとんど知らず、父･久蔵がどんな人だったかを知りたいと漏らし、たまたま戦後60年を振り返る終戦特集を組むという仕事と関連して慶子は調べることにしたのだった。ところが、存命の関係者の話を聞いていくと、祖父･久蔵の評判は芳しくは無かった。「お国のために命を捧げる」ことが当然とされていた当時の帝国海軍にあって、久蔵は「私は死にたくありません。生きて妻と娘のもとへ帰りたい。」と公言し、自分の部下にも「絶対に死んではいけない。」と言っていたようだった。死ぬことが名誉であり、当たり前であるとされていた軍の中で、そのようなことをのたまう人間はおらず、そのため、周りからは臆病者、卑怯者と言われていたこともわかった。だが、ひとたびゼロ戦の操縦桿を握ると、その操縦のテクニックは神業の域に達するほどであったが、異常なまでの用心深さと、何よりも帰還することを最優先し、そのための肉体の鍛錬もすべては「生きて妻のもとに帰る」という目的のためだけであったのだ。ガダルカナルの戦い、ラバウルでの戦いなどで沢山の犠牲を払いながらも、過酷な戦いの中で生に固執し、生き延びてきた久蔵だったが、最後は神風特攻隊へ志願し、その命は終焉を迎えたのだった。終戦のわずか1週間前であった。何故、あれほどまでに生きることを欲していた久蔵が、特攻隊へ志願することになったのか?そこには儚くも悲しい物語があった・・・。とてもデビュー作とは思えない出来栄えです。福井晴敏さんの『亡国のイージス』を思い出してしまいました。涙なくしては読めないこと必至。やばいね、これ。この頃の日本の行動は、今のテロと似ていると言われても仕方ないかもしれません。それほど、人命を粗末に扱っていたのだから。一読をおススメします。【送料無料...価格：920円（税込、送料別）出すことは不可能・・・波、邪魔・・・オブジェのようです・・・いつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2012年04月27日
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4/26 気になる読書日記
4/26(木)おはようございます。木曜日、いよいよGWまでマジック２となりました。心躍る計画は立ってますか?それとも家でごゆっくり日頃の疲れを癒されるのでしょうか?どちらにせよ良いGWであることをお祈り申し上げます。今日も頑張る！佐藤多佳子『スローモーション』ピュアフル文庫。柿本千佐は高校１年生で水泳部に入っている。父親が小学校の教師、後妻の母親、先妻の子で元暴走族のニイちゃんの４人暮らし。ニイちゃんは4年前に白バイに追われ、バイクで事故を起こし重傷を負ってから人が変わったようになってしまい、両親からも千佐も厄介者扱いされていた。ニイちゃんは母親の違う兄で、母親は家事育児に疲れ家を出て、今や売れっ子のデザイナーの奥さんとして、パタンナーとして活躍している。事故る前のニイちゃんは違っていた。ルックスが良いせいもあり、とにかくモテた。今は、何もしないニート生活、格好も汚く、なまじ顔が良いだけに最悪であった。千佐も同級生の集団行動にはなじめずにいた。千佐は部活が終わって、夕方5時にはディスコに入り、7時には出るような毎日を送っていた。悪い子でもないけれど、良い子でもない。そんな千佐の同級生で部活も一緒である及川周子はVIP級の変人と呼ばれ、クラスで孤立していた。話したことがある同級生はほとんどおらず、父親が犯罪者という噂もあった。それに付け加え、とにかく動作が遅いのだった。不自然かつ無気力なほどスローで、見ているこっちが眠くなるのだった。しかし、千佐はだんだん周子のことが気になって仕方がなくなるのだった。千佐は周子と少しずつ仲良くなっていった。すると、周子のスローで鈍感そうな動作と裏腹に、彼女は透き通った繊細さと激しさを隠し持っていることが千佐にはわかってきたのだった。無気力なニイちゃんとそれに負けずとも劣らない周子が出会ったのも、ふとしたきっかけだった。もしかしたら二人が出会ったのは、必然だったかもしれないと千佐は思った。二人はまるで別世界にいるかのように、ふたりだけのゆっくりとした流れに身を任せていた。そんな二人にも転機が訪れた。ニイちゃんは現状から1歩歩みを進めることを決意した。周子と関わって今までと違う世界を見た千佐も少し大人になったような気がした。人間描写が巧いですね。めっちゃいいやん！青臭くって、痛くって、苦くって、切ない、そんな気持ちを味わいたい方にはおすすめです。まだまだ読書体験が少ないことを痛感させられる僕でした。スローモーション ポプラ文庫ピュ...価格：567円（税込、送料別）そうなんですね・・・いつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2012年04月26日
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4/25 仲良しだらけな読書日記
4/25(水)おはようございます。今日も頑張っていきましょう！工藤美代子『悪名の棺 笹川良一伝』幻冬舎。日本財団（元日本船舶振興会）会長であった笹川良一の、主として「カネ」、「女」に焦点をあてながら、生涯を描いた伝記。比較的裕福な家に生まれ育ち、あの川端康成とも幼なじみであった良一は、若くして大阪の米相場などで巨万の富を築き、その資金を元手にして政治活動に奔走するのだが、何事にも極端に突っ走る性向ゆえに、ファシスト、右翼、A級戦犯、日本の首領など様々なレッテルを貼られてしまい、マスコミでさえ、良一に触れることはタブー化されるようになるのだった。一方で、「下半身は別人格」と言い放ち、大阪の正妻、3人の子を設けた内縁の妻、東京妻などを始めとして数十人の女と付き合い、94歳になってまでも愛人の家に泊まる、しかもその時には軽い痴呆に罹っていたという凄まじさであった。また、過去付き合った女性の名前を短冊に書き、仏壇に供えるという奇癖を持っていた。食事はメザシ2匹だけあればよく、みかんが何より好物という質素な実生活や、自ら望んで収監されるよう運動したA級戦犯としての逮捕、巣鴨プリズンで東条英機に「天皇を守る捨石になれ」と諭したこと、何十億と私財を投じたハンセン病撲滅事業やナヒモフ号引き上げ事業など昭和の激動の時代を生き抜いてきた。福祉事業に力を入れ、私財を投じながらも、反面、競艇の金を私物化して個人の売名に使ったと批判されたりと、人によって毀誉褒貶の激しい人物であった。また、政財界に暗然たる力を持つ黒幕でもあった。良一は、瑞宝章、そして、勲一等旭日大綬章と2度も叙勲しているのであるが、本妻と東京妻の調整がつかず、叙勲には結局どちらもたった一人で臨むという艶福家ゆえの孤独な一面もあった。ざっくりと紹介しましたが、引き込まれました。すごい性欲というのが第一印象（笑）、児玉誉士夫と並ぶ昭和の怪物だったのだなというのもよくわかりました。ただ、「カネ」についての話が、「女」について掘り下げられていないのがちょっとマイナスかな。例えば、三男の陽平（現日本財団理事長）が、父親である良一に苦言を呈しようと土産として23億円の小切手を持参するのですが、良一何も言わずに受け取り、また、この23億円について、陽平は「たまたまちょっとした拍子に都合がついた金」と説明するというエピソードが描かれています。意味わからん・・・。まあ、これまでこの人物についての評伝等がほとんどなかったので、補ってなお面白かったのは事実です。【送料無料】悪名...価格：1,785円（税込、送料別）仲良しだらけ・・・いつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2012年04月25日
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4/24 ロマンティックな読書日記
4/24(火)おはようございます。いい天気。気温も上がっていい陽気になるみたいですね。何となく春は優しい気持ちになれますね。夏は暑過ぎて無理かも（笑）GWまでカウントダウン！今日も頑張っていきましょう！堂場瞬一『青の懺悔』PHP文庫。探偵事務所を営む真崎薫のもとへ、高校時代の野球部のチームメイト長坂秀郎が訪ねて来た。 エージェントで生計を立てる長坂は、米メジャーリーグに渡った結城亮平の代理人になるらしかった。結城はメジャーリーグでの活躍を期待されていたものの、結局目が出ず、3年ぶりに日本球界への復帰を目論んでいたのだが、その結城がトラブルに巻き込まれていて、代理人である長坂とともに真崎に相談を持ちかけてきたのだった。結城の息子・翔也が誘拐されたとのことだった。真崎が警察に連絡することを即答したが、誘拐犯からの警告に加え、警察を忌み嫌う結城は拒絶し、真崎に解決を依頼した。身代金は1億円、結城はそれで息子が帰ってくるなら良いといった。しかし、結城にも、結城の妻･絵美にも心当たりはなく、真崎は誘拐現場に出向くも目撃情報すら手に入らなかったのだった。何とか目撃者を探し当てることが出来た時には、その目撃者は警察にその事実を伝えた後であり、警察時代の先輩であった柴田が真崎に、結城を説き伏せて事件を警察の手に委ねるように言ってくる始末だった。そして、警察は結城の意思を確認することなく、結城のマンションの張り込みをし始めたのだ。その稚拙なやり方に真崎は、かつての後輩･坪井に注意をするが、もう警察を辞めた真崎の声など聞く由もなかった。結城のもとにきた犯人からの連絡を受けて、真崎は身代金の受渡しに出向くことになったが、さんざん車で引きまわされた挙句、車を降りた瞬間襲われた真崎は、まんまと身代金を奪われてしまったのだった。それでも翔也が戻ってくることはなく、病院に収容された真崎に柴田が尋問を行うが、柴田が席を外した隙に真崎は病院を脱走した。 真崎は結城に連絡をとり、怨恨関係について聞くが、結城に心当たりはなかった。結城の女性関係についても、誘拐と関係のありそうなものはなく、ただ結城の非情さだけが浮かび上がるだけだった。真崎は秘かに結城に連絡をとり、再度恨みを買いそうな相手を尋ねる。そこで浮かんだかつての女性関係を調べる真崎だったが、わかったのは結城の非人間性だけで女性は誘拐とは何の関係もなかった。 そこで、妻の絵美を調べてみるも、過去にストーカー被害に遭っていたことはわかったが、これも事件とは関係がないようだった。そんな中、再び、身代金要求があった。真崎は裏社会に通じている新世界飯店の楊貞姫に助けを求めることにした。楊は野毛にある「ソウル・サバイバー」のマスター神代を真崎に紹介した。受渡しに向かうべく、絵美から身代金を密かに受け取り、真崎は犯人の指示通り、中華街へ向かったのだった。 真崎は神代の協力を借り、犯人を追いつめ、翔也を取り戻すことが出来るのか?スピーディーな展開で、軽快に読み終えることが出来ました。この著者の作品は重いイメージがあって、そうたくさんは読んでいないのですが、もっと読んでみたいと思わせる作品でした。【送料無料...価格：740円（税込、送料別）不思議な世界です・・・フルーツ盛りでしょうか・・・いい感じの通りです・・・いつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2012年04月24日
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4/23 巨大な読書日記
4/23(月)おはようございます。さあ、今週乗り切ればGW！俄然張り切ってしまいますね。予定がある方も、まだの方も休みは嬉しいですよね。外は雨だけれど、心は晴れで、頑張っていきましょう！風野潮『ビートキッズ』講談社文庫。大阪は岸和田生まれの岸和田育ちで、岸和田名物のだんじりとともに育ったとの言える中学3年生の横山英二は、ギャンブルと酒に溺れるダメ男の典型とも言える父と、美少女風の病弱な母を持ちながらも、持ち前の明るさでそんな生活にもへこたれずに生きてきた。ある日、中学の吹奏楽部部長の菅野七生から、だんじりで培ったリズム感を買われ、半強制的に入部をさせられる羽目になった。1年生のパーカッション担当が部を辞めてしまい、このままでは万博公園でのフェスティバルに出れないからであった。最初は嫌々ながらの英二だったが、七生のドラム演奏を観た英二はそのビートの虜となってしまったのだった。英二は「ドラムは花火なんや。はじけて、光って、響いて、揺れてる、花火なんや。そやから、俺、花火になりたいねん！」と叫び、ドラムの練習に邁進する。七生もまた辛い過去を持ちながらも、それが故に孤高を貫いていたが、英二のバカさ加減とドラムの上達の早さに、次第に心を開き友情を育んでいくのだった。第9回椋鳩十児童文学賞,第38回講談社児童文学新人賞,第36回野間児童文芸新人賞受賞作ですが、これは子供から大人まで誰が読んでも感動すると思います。掛け合い漫才さながらの会話も面白く、ピンチの時に助け合う友情には心の琴線を揺さぶられ、あっという間に読んでしまったという感じを覚えています。こういう本と巡り合った時は、本当にうれしいし、まさに読書の醍醐味を感じますね。人にも本にも一期一会があるのですね。ビート・キッズ 講談社青い...価格：651円（税込、送料別）巨大目玉おやじか・・・さすが親子・・・ロバかぁ～・・・いつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2012年04月23日
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4/22 アップアップな読書日記
4/22(日)ただ今戻りました。アップ遅れましてすみません。みゃ～～おんさん、今アップしましたので、よろしくお願い致します。みゃあ～～おんさんは、いつもコメントを下さる僕のブログにとっては非常にありがたい方で、ご自身のブログも話題豊富で面白くコメント数も多い人気のブログです。みゃあ～～おんさんのブログは下記URLでご覧になって下さい。http://plaza.rakuten.co.jp/nekochanboo/ブロ友の輪を広げていきたいものですね。いつもありがとうございます。栗田有紀『ハミザベス』集英社文庫。「ハミザベス」20歳となる誕生日を目前にして、まちるはマンション1室とハムスターを1匹貰うことになった。父が死んだのだった。父と母は、まちるが1歳の時に別れていて、母は父が死んだと言っていたので、死んだものと思っていたのだ。観た映画に出てきた登場人物の名前がエリザベスだったから、ハムスターの名前をハミザベスと名付け、一人マンションでの生活が始まった。父の同居人だった花野あかつきさんと話をするようになり、たまに更年期障害を起こす母親との会話を通じて、まちるは父の思わぬ秘密を知る事になるのだった。「豆姉妹」姉と私は良く似た顔立ちで、体型も似ていた。丸みを帯びた体型で、裸になるとどっちがどっちだかわからない有り様だった。私は肛門科の看護師をしている姉と、体を寄せ合って、あたかも一つのさやにおさまる豆粒のようにくっつきあって暮していた。ところがある日、「今やっていることとプレイに大差なくて、それなのに給料は三倍なんだって。」という理由で姉はSM嬢に転職してしまった。そういう私も何の気の迷いか、アフロヘア―にしてしまったのだった。そして、そこに従兄弟が部屋に転がり込んできた。しかも、その従兄弟はオネエ言葉で話をするのだった。私は一体どこに向かっているのだろう？マリリンは好きだけれど・・・蛇になりたい・・・何をやっているんだ、一体・・・いつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2012年04月22日
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4/21 ナチュラルな読書日記
4/21(土)おはようございます。あと1週間すればGW突入ですね。会社の決算月なのでそこまでは忙しいから、GWは思い切り羽を伸ばしたいと思います。といっても、予定は立っていないのだけれど（笑）良い休日をお過ごし下さい。池井戸潤『ルーズヴェルト・ゲーム』講談社。青島製作所は業績不振に陥っており、リストラの一環として野球部の廃部を検討していた。経理を担当する専務の笹井は、経費節減のため野球部廃部を訴えていたが、社長の細川は、創業者で前社長の青島毅が創設した野球部を廃部とすることに躊躇いを感じていた。その一方で、総務部長の三上は、会社の事情を理解しながらも、自分が部長を務める野球部を何とか存続させようと奔走していた。その矢先、野球部監督の村野は、社長の細川と衝突し、会社を辞め、ライバル企業でもあるミツワ電器へと移っていった。それだけではなく、村野は青島製作所野球部の主力メンバーであるエースの飯島と4番の新田も引き抜いてしまった。青島製作所では大規模なリストラが計画されていただけではなく、前途にも暗雲がたちこめていたのだった。ミツワ電器が、その営業攻勢により、青島製作所の主力納入先である東洋カメラを奪ってしまったのだ。納期そして東洋カメラの求める製品が間に合わなかったのが原因でもあった。他の主要取引先にもミツワ電器による営業攻勢は行われ、青島製作所は窮地に立たされていった。そんな中、細川は総合電機No.1企業であるジャパニクス社長の諸田から声をかけられ、ジャパニクスの生産調整による発注減のみならず、ミツワ電器との統合を打診された。ミツワ電器社長の坂東と諸田は旧知の仲であり、そこには思惑が働いているものと思われた。そもそも、青島製作所は研究開発主体の会社であり、営業主体のミツワ電器とは会医者風土が異なっていた。そんな2社が統合すれば、企業規模に勝るミツワ電器に主導権を奪われ、研究部門以外の社員が切り捨てられることは誰がみても明白であり、細川の苦悩は深まるばかりだった。そんな事態の中であったが、三上の奔走もあり、野球部は廃部を免れていた。しかし、主力が抜けた野球部の大幅な戦力ダウンは免れず、新監督の大道はメンバーを刷新し、戦力アップを図っていくことを試みていたが、社内の親善試合で逸材を発見したのだった。沖原というその男を大道は野球部へと勧誘を行うが、高校時代にいじめをきっかけとして起こした暴力事件以来、野球とは距離を置いていた沖原は耳を貸そうとはしなかった。だが、いじめの首謀者である如月がミツワ電器のエースであることを知った沖原は、野球でその借りを返そうと野球部へと入部することとなった。それを知った如月やミツワ電器野球部監督･村野の画策で、沖原の暴力事件がマスコミで蒸し返されることとなってしまった。沖原は退職を余儀なくされるが、三上は自分の部下として再び沖原を迎え入れることにした。このことで、逆にチームの一体感が増す結果となったのだった。そういった事情を肌で感じつつあった細川は、結局、諸田の申し出を断ることを決意していた。ミツワ電器の坂東は一向に進まない事態に、次の一手を繰り出してきた。青島製作所の株主へ業績不振や少額配当を訴え、臨時株主総会開催を働きかけたのだ。細川は前社長の青島とともに、不動産会社社長の城戸に働きかけを行うが、色よい返事をもらうことは出来なかった。坂東の企みは青島製作所専務の笹井にも向けられた。統合後の新社長を約束することで、統合計画を推進させようとしたのだ。だが、その裏で細川の社員への思いは開発部門にも伝わっていたのだった。東洋カメラが求めるイメージセンサーの開発に不眠不休で対応したメンバーは、遂にその開発を成功させ、東洋カメラに持ち込んだのだった。また、都市対抗野球においては、沖原の完全復調で強豪･東洋石油を破り、決勝へと駒を進めたのだった。決勝戦の相手はミツワ電器であった。青島製作所は臨時株主総会を乗り切り、「奇跡の逆転劇（ルビ・ルーズヴェルト・ゲーム）」を起こすことが出来るのだろうか?一読して何だか『下町ロケット』とプロットが似ていると感じました。仕様が無いと言えば仕様が無いのだけれど、2番煎じはどうもね～。ツボを押さえていて、面白いのは面白いです。ルーズヴェルト・ゲームの意味が分かって良かった。【送料無料】ルー...価格：1,680円（税込、送料別）今何時・・・労作です・・・これは・・・いつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2012年04月21日
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4/20 パイな読書日記
4/20(金)おはようございます。金曜日。いつになっても金曜日がうれしい人でありたいですね。こういう日は是非一緒にいたい人と過ごしたいものです。あと一息頑張っていきましょう！久保寺健彦『みなさん、さようなら』幻冬舎。芙六小学校を卒業した悟は、中学に行かないと宣言した。それは小学校の卒業式で起きたある事件がきっかけだった。それから、団地の敷地内から出ない生活が始まった。団地には遊戯室やトレーニングルーム、視聴覚室と図書館を併設したコミュニティセンター、クリーニング屋、本屋、中華料理店、八百屋、肉屋、郵便局、病院など必要なものは全て揃っていた。勉強も出来るし、運動も出来る、友達もいる、何の不自由もなかった。悟は、信奉する極真カラテの創始者･大山倍達に憧れ、基礎体力作りやカラテの練習などをして身体を鍛えることにした。始めは面白がって一緒にトレーニングしていた友達もやがて一人欠け、また一人欠けていく有り様となってしまった。そんな中、悟と似た境遇だった薗田くんや、隣に住む幼なじみの松島さんと話すようになり、また団地の敷地内にあるケーキ屋で働くようにもなって師匠と呼べる人さえ出来たのだった。彼女もでき、団地生活は明るいものと思ったのも少しの間でしかなかった。団地の老朽化が進み、敷地内にある店のシャッターがおろされ、空き部屋も増え、師匠、友達、そして婚約した彼女さえ、団地を去って行ったのだった。そんな悟が団地を出れる日はやってくるのだろうか?あまりお聞きになったことのない著者名だと思います。はっきりいうと井の中の蛙でしかないのだけれど、それを認識しつつも何とかその世界で生きていこうとする悟の姿が切なくもあり、健気でもある気がしました。ただ、結局は人は一人では生きていくことが出来ないのだとわからせてくれる良い物語でした。だって人という字は2本の線が支え合って出来ている文字だからね。ちなみにこれは物語とは関係ないです、悪しからず。みなさん、さようなら (文庫...価格：760円（税込、送料別）確かにパイです・・・理由は言いませんが・・・おじいさん嬉しそう・・・いつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2012年04月20日
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4/19 凶器な読書日記
4/19(木)おはようございます。いつもコメントやナイスをありがとうございます。コメントをお返しするのと、ブログを訪問するのが精いっぱいの状態で申し訳ないです。今後もよろしくお願い出来ればと存じます。今日も頑張っていきましょう！咲乃月音『オカンの嫁入り』宝島社文庫。大阪の街で陽子とその娘･月子、愛犬ハチはつつましく暮らしていた。オトンはオカンと結婚して、たった3ヶ月でこの世を去ってしまったのだ。そんなある日、酔っぱらったオカンが捨て男を拾ってきた。どうやらオカンはその男・研二と結婚するつもりらしい。突然のことに戸惑い、怒りも覚えた月子は、隣に住む大家のサク婆のところへ転がり込んだ。研二は30歳で元板前らしかったが、今は働いていないようだったし、何より母親の行動が理解出来なかった月子はサク婆のところに居座り続けた。すると研二は「月ちゃんがいない家に同居はできない」と庭の縁側の下で寝泊りするのだった。そんな中、陽子の勤務先である村上医院の村上先生は、これまで誰にも話すことのなかった陽子との秘密を告白し月子を驚愕させた。それを聞いて月子は陽子の結婚を了承することにしたのだが、ある朝、陽子と研二が二人で衣裳合わせに出かけようとしたその時、陽子が倒れてしまたのだ。緊急搬送されたが、診断結果は軽い貧血であった。しかし、ホッとしたのもつかの間、月子は医師から受け止めがたい現実を突き付けられてしまうのだった。月子は、陽子を白無垢の衣裳合わせに連れて行くことを決意した。そして、白無垢に身を包んだ陽子が月子の前に座り、今まで決して話さなかった本当の気持ちを涙ながらに月子に話し始めるのだった。温かい話でした。第3回『日本ラブストーリー大賞』ニフティ/ココログ賞受賞作です。映画化もされ、小規模ながらそこそこの動員がありました。ストーリー自体には珍しさはないかもしれないけれど、それを差し引いてもいい出来だと思います。人に優しくしようと思わせる物語でした。このHPで読めますので、興味を持っていただいた方は是非。http://tsukine.cocolog-nifty.com/okayome/宝島社文庫 Cさ－3－1【まとめ買いで最大15倍！5...価格：480円（税込、送料別）歩く凶器・・・水滴の美・・・どうぞって感じ・・・いつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2012年04月19日
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4/18 野菜まで仲良しな読書日記
4/18(水)おはようございます。水曜日。折り返しです。花粉はもう終わりそうですが、あっという間に暑くなりそうな予感がしますね。GWは天気に恵まれるといいですね。それを楽しみに今日も頑張ります。良い1日を～！誉田哲也『ヒトリシズカ』双葉文庫。「闇一重」小金井市東町にある新小金井交番。そこで勤務する39歳の巡査長･木崎は昇進への意欲も失い、ただ日常のルーティンワークをこなす毎日だったが、そんな中、管轄内で殺人事件が起きた。現場へ急行せよとの指令が出て、現場に出向くと、そこには東駅前交番勤務で同じく巡査長の大村が先に来ていた。木崎を見るや否や警棒をしまうような仕草をしたが、木崎はその時はさして気にも留めなかった。被害者は胸を拳銃で撃たれ死んだらしかった。そして、被害者は大和会系奥山組傘下の暴力団･猪俣組の構成員の小池基文であることがわかった。小池は出会い系などで知り合った女性をクスリ漬けにし、売春を強要していたことも捜査で明らかになった。やがて、捜査本部内では、小池のせいで妹が自殺し、恨みを持つ吉井淳也という家電量販店の店員がホシらしいとの見方が大勢になり、任意同行を求めたところあっさり自供し、事件は解決したかに見えた。しかし、それに納得出来なかったのが、木崎だった。木崎は、司法解剖を行った担当者から小池の死因と見られた射創に不自然な点があることを聞いていたのだ。そして、その疑問を晴らすべく、大村のもとを訪ねたのだった。大村が現場に到着した時には、まだ小池は死んでおらず、警棒で体内に留まった弾丸を押し込み致命傷としたのではないかとの疑問をぶつけたのだった。大村は以前世話になり恩義を感じている元上司の伊東警部補をかばっていたのだ。現場から逃げ出した女性が伊東警部補の娘･静加であることを知り、そのことを隠そうとしたらしかった。しかも、木崎の推理した弾丸の押し込みをしたのも静加だと大村は言った。大村は木崎に黙っているよう要請、でなければ差し違えるとまで言った。木崎はそれを了承するしかなかった。連作短編集で他5編収録。1話ごとに静加の本当の姿が明らかになっていくという物語となっています。かなり怖い女性です。常に事件の渦中にいて、自分で手を下すこともあれば、誰かを誘導して都合いい様に操ったりもする、しかも誰もその存在に気付かないという恐るべし女性。最後に明らかになるのは一体何なのか?ますます目が離せない作家になって来ました。ヒトリシズカ 双葉文庫 / 誉...価格：650円（税込、送料別）仲良し野菜・・・走ってみたい・・・いいね・・・いつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2012年04月18日
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4/17 哲学な読書日記
4/17(月)おはようございます。GWの予定は立てられましたでしょうか?今年は旅行を計画している方が多いようです。僕も出来ることならどこかへ行きたいけれど、もう既に出足遅いかな。まぁ、ぼちぼち考えていきます。今日も頑張っていきましょう。はらだみずき『ヘブンズ･ドア』角川文庫。28歳の勝人に病気が見つかった。脳腫瘍だった。今まで好き勝手に生きて来たバチが当たったのだろうか、自動車整備工場をクビになり、付き合っていた女にも逃げられ、友人も去って行った。その挙句も果ての病気であった。動くこと自体が命にかかわるということで即入院となった。そこで出会ったのが、病院の主と呼ばれる14歳の少女･白石春海だった。7歳から病院で暮らしている彼女もまた、余命があと1ヶ月と告知されていたのだった。同じ境遇の二人は意気投合し、病院の調理場で偶然見つけたテキーラで乾杯した。そこで話している内に春海が海を見たことが無いと知った勝人は、春海に海を見せると約草したのだった。たまたま病院の前に止まっていたベンツを盗み乗り込んだ二人は、そのまま海に向けて出発するが、その車には拳銃が積まれていた。どうせ死ぬんだと開き直った勝人は、その拳銃を使って郵便局で強盗を働く。そして、トランクを開けて強盗で得た金を入れようとすると、そこには漆塗りの立派な重箱があり、蓋を開けると栗饅頭が整然と並べられていた。だが、饅頭を取り出すと、その下にはびっしりと札束が敷き詰められていたのだった。そのベンツを取り戻すべく、K3ホールディングスが追って来た。その一方で、勝人は14歳の少女誘拐容疑と、強盗容疑で、警察から指名手配を受け追われていた。二つの追手から逃げながら、海を目指す勝人と春海だったが、勝人の病状は確実に進行し、身体の痙攣を薬で抑えている始末だった。それでも二人は走り続けた。二人には時間が無いのだ。お互いに支え合いながら、走り続ける二人は海に辿り着けることが出来るのだろうか?スピーディーな物語です。桑原譲太郎さんの小説を彷彿させる感じ。良く似ています。こういうの好きな人は好きなんだろうなと思います。かくいう僕は好きです。問答無用で惹きこまれていく展開は悪くないです。【送料無料】...価格：500円（税込、送料別）参考にどうぞ・・・悪趣味だけど気になる・・・おおっ、ニュートン・・・いつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2012年04月17日
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4/16 再び一致する読書日記
4/16(月)おはようございます。時間だけは平等。つくづくそう思った土日が過ぎ、あっという間に月曜日。土日お休みだった方は、充実した休みが過ごせましたでしょうか?そうでなくても、大切なのは今日これからです。今週も頑張っていきましょう！紅玉いずみ『ミミズクと夜の王』メディアワークス。ある月の夜にその少女･ミミズクは現れた。額には「332」と記された焼印、両方の手足には鎖がかけられたいた。目的はただ一つ、月の瞳を持つ夜の森の絶対的な支配者であるフクロウに食べてもらうことだった。ミミズクはもはや人間としての尊厳を失うほど人格を破壊されており、口調も妙に明るく、魔物を恐れるという感情さえ持ち合わせていなかった。ミミズクはただ死ぬのでは無く、魔物に跡形も無く食われこの世から消滅することを望んでいたのだった。しかし、フクロウはそんなミミズクを邪険に扱い、とりあおうとはしなかった。ミミズクはそんなフクロウに執拗に付きまとっていった。やがて、邪険にされているようなフクロウの態度は、ミミズクの存在を認めてわざとそういう風にしていることをミミズクは知った。今まで生きてきて奴隷としか扱われることがなかったミミズクは、初めて人間として扱ってもらえたことで、次第に心を取り戻していたのだった。そして、フクロウのために何かをしてあげたいと思うまでに至ったミミズクは、煉獄の花の根を取りに行くことを決意し、怪我を負いながらも根を手にいれた。その見返りはただ褒めて欲しいだけだった。だが、フクロウがしてくれたことは額の文字を不思議な文様に刻印し直したことだけだった。 フクロウに昔、人だったという過去があった。また、ミミズクの額の焼印は、実は記憶を封印するための呪文でもあった。そんな二人の生活も人の国による魔王討伐軍の侵攻によって終わりを告げた。城で目覚めたミミズクは、フクロウの刻印により記憶を失っていた。それはフクロウの優しさだったのだ。ミミズクは森の住人によって記憶を取り戻し、そのフクロウの優しさを知った。依然としてフクロウは捕えられたままだったが、それはわざと逃げないでいたらしかった。そして、ミミズクは欠けていた最後の大切なものを手にしたのだった。あまり上手く紹介出来なかったと思います。というのは、感動し過ぎて感情が高ぶったというか、とにかく涙無しには読めない作品です。第13回電撃小説大賞受賞作で、いわゆるライトノベルなんですが、有川浩さんが絶賛していた作品でもあります。すご～く端的に言うと、心を失った少女が周りに助けられて心を取り戻していくという物語なんですが、心に琴線に触れまくり状態でした。ラノベ恐るべしだなぁ～。一読をおススメします。【送料無料】ミ...価格：557円（税込、送料別）こういうしゃれっ気がいいね・・・再び一致・・・いつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2012年04月16日
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4/15 やってしまう読書日記
4/15(日)こんにちは。まんまとブログさぼってしまいました。というのは、朝（昼?）帰りだからです。やってしまいました。休みはあっという間に終ってしまいました。また、明日から頑張りますので、見捨てずお付き合い頂ければ幸いです。アホやなぁ～・・・ロッ犬ロール・・・仲が良いのはいいけれど・・・いつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2012年04月15日
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4/14 名画を見る読書日記
4/14(土)おはようございます。また週末雨。冴えないですね。これもゆっくりしろということかな。何はともあれ良い休日をお過ごし下さい。森絵都『風に舞いあがるビニールシート』文春文庫。「風に舞いあがるビニールシート」エドと初めて会ったのは、里佳が勤めていた投資銀行での仕事に誇りが持てなくなり、国連難民高等弁務官事務所（UNHCR）での面接のときだった。面接官の一人がエドで、その時里佳はよもや結婚までするとは夢にも思わなかった。距離を縮めるきっかけとなったのは、ニカラグアに送るはずの赤豆をスタッフが誤って黒豆を発注してしまったことからであった。その発注ミスではらわたが煮えくり返っているエドから日本でいう納豆大豆をどれだけ食べ続けることが出来るのかと突き付けられ、それを2週間にわたって食べ続け、それを詳細に記したレポートを提出した夜がそれであった。エドとのセックスは里佳の今までの心地よい戯れなどとは違い、猛々しい荒波との格闘であった。この身体の相性は結婚してからも衰えることはなかった。しかし、里佳はエドについてあまりにも知らないことが多く、それは彼がフィールドと呼んだ紛争が絶えない難民キャンプで女の子を救うために撃たれ死ぬまで変わらなかった。里佳はエドとの間に子供をつくる事を望んだが、エドはそれを望まなかった。世界中の難民の子供たちは風に舞うビニールシートのようだと彼は言った。吹けば飛ぶようなビニールシートが、とりかえしのつかない彼方へと追いやられる前に、虚空にその身を引き裂かれないうちに、誰かが手をさしのべて引き留めなければならないというのが、彼の口癖だったのだ。UNHCRへ取材に来た記者が話したことは、皮肉にもエドが救った女の子のことだった。エドは胸に抱くようにして女の子をかばい死んでいったらしかった。エドを良く知る同僚に話を聞くと、エドは裕福な家庭に育ちながらも親のぬくもりを知らずに成長していったらしかった。今までは決して思わなかったが、エドがぬくもりを感じて死んでいったフィールドに行ってみたいと里佳は決心したのだった。他、短編5編を収録。この作品は第135回直木賞受賞作ですね。色々なことを考えさせる作品だと感じました。価値観や人生観といった人生に大切なもののために懸命に生きていく姿を描いた作品集と言って良いのかな。お金ももちろん大事だけれど、それに代えられないものもありますよね。それをたくさん持っている人が幸せなんだろうなと思います。【送料無料】風に舞い...価格：570円（税込、送料別）一致しました・・・いつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2012年04月14日
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4/13 微笑ましい読書日記
4/13(金)おはようございます。13日の金曜日。だから何なのと言われてしまうとそれまでなんだけれど。今週1週間お疲れ様でした。今日1一日頑張ってからですけれどね！片川裕子『佐藤さん』講談社文庫。僕（佐伯）が佐藤さんを怖がっている理由は、僕だけが佐藤さんの後ろに取り憑いているあるモノを見えるからだった。しかも佐藤さんはあるモノに好かれているらしかった。そのあるモノとは・・・幽霊だった。出来るだけ見ないようにしていたが、つい見てしまった今日のモノは強烈だった。あまりに強烈過ぎて体調を崩し早退したくらいだった。その翌日、佐藤さんから声を掛けられた。そして、「私の背中に憑いているモノ、見えてるんでしょ? 今憑いてんのどんな人?」と聞かれた。すると、佐藤さんの背中に憑いていた幽霊が話しかけてきたのだ。その幽霊は安土良介と名乗り、成仏させてほしいと頼んできた。何とか成仏出来た安土さんだったが、その翌日佐藤さんの背中には守護霊としての安土さんが見えたのだった。そこからゆる～い学校生活が展開されるのだった。佐藤さんにコクってフラれた志村くん、逆に佐藤さんにコクられてどうしていいかわからない僕、そして僕は志村くんと仲良くなり、ここに恋の三角形が出来上がってしまった。フラれたのに志村くんは僕を応援してくれ、何かと気にかけてくれる。また、陽気で話好きな安土さんもぐずぐずしている僕に何かとアドバイスをしてくれるのだった。これが佐伯くんの性格上ぐずぐずしているので中々進展していかない。志村はふられたのに佐伯を応援する快男児で、何かとアドバイスをしたりする。それに陽気でおしゃべりな安土さんも口をだしてくる。とまあ、ゆるい感じでストーリーは展開していく。こうして、僕は高校生活を過ごしていくのだった。かなり端折って紹介しましたが、読んで穏やかな心になれるいい本でした。ちょっと気になって著者のことを調べてみたら、この作品が出版された時はまだ高校2年生だったそうです。凄い才能だと思う。相模原、町田、新宿おもしろそうなところにはどこでも出没するらしいです。うちから近くね? そんなことも考えてました。【送料無料...価格：470円（税込、送料別）猿はいいなぁ・・・花見に最適だけど・・・微笑ましいです・・・いつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2012年04月13日
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4/12 一途な読書日記
4/12(木)おはようございます。ようやく木曜日ですね。今週は長く感じます。ちょっと疲れているのかな。今日はユンケルの力を借りる予定。今日も頑張っていきましょう！五十嵐貴久『For You』祥伝社文庫。佐伯朝美は映画雑誌を主とする出版社で働くの編集者で、母代りだった叔母の冬子を亡くしてしまった。それは1ヶ月前のことで、連絡もなく会社に出勤してこない冬子を心配して、部屋を訪れた同僚が倒れている冬子をみつけたのだった。くも膜下出血で44歳という若さでの死であった。母が朝美を出産してすぐ亡くなったため、朝美にとってはまさに母同様の存在で、常に朝美を心配し、味方であってくれた唯一の存在だった。そんな冬子と朝美が今付き合っている草壁とのことで半年前に大喧嘩をしてしまい、気まずいまま時が過ぎ、その矢先での冬子の死であった。言い寄る男性は数知れないほどモテた冬子だったが、独身を貫いていて身寄りが無く、朝美が冬子のものを相続することになり、冬子の部屋を片付けていると日記が見つかった。それは1979年に始まる高校時代から大学時代生活と、ある男子への想いが綴られていた。静岡の片田舎の高校生だった冬子は、女子友達と仲良く楽しく高校生活を送っていたが、高校2年の時に転校してきたのが、藤城篤志だった。口数が少なく、不愛想にも見える藤城のことが何故か気になっていた冬子だったが、やがて出会った瞬間から藤城に惹かれ恋していた自分に気付くのだった。近いようで遠い、遠いようで近い二人の仲だったが、藤城は慶応大学医学部進学を決め、二人はお互いの気持ちを確かめ合うこともなく離れることとなった。冬子が藤城は慶応に通っていないという風の噂を耳にして間もなく、藤城が突然冬子を訪ねて来た。そして、藤城は自分が韓国人で、いずれは韓国へと帰らなければならない身だったため、冬子に惹かれながらも告白出来なかったと言った。だが、冬子がそれを気にすることはなかった。冬子には藤城以外の男性は目に入らなかったのだから。冬子の過去に秘められた想いを読みながらも、朝美は一方で韓流ブームの若手大スターであるフィル・ウォンの来日インタビューについて頭を悩ましていた。マスコミ嫌い、インタビュー嫌いで有名な有名なフィル･ウォンへのインタビューについては、質問事項に事前チェックが入り、肝心なことはほとんど聞けないようになっていた。しかし、編集長からは数十社もの記者が駆けつける中で、ありきたりの質問では独自色が出ないと朝美を突っぱね、板挟みになった朝美の悩みは深まるばかりだった。取材当日を迎えた朝美にアクシデントが舞い込んだ。取材順序が最後に変更されてしまったのだ。しかも、さらにアクシデントがあり、まともに取材も出来ずに終わってしまったのだ。落胆する朝美だったが、予想外の展開が待っていた。約束通りの取材が出来なかったお詫びにと、フィル・ウォンが独占インタビューを申し出てくれたのだ。単なる取材とは思えない程プライベートに踏み込んだ話をフィル･ウォンと交わし、充実した時間を過ごすことが出来た朝美だった。取材としても大成功であったが、朝美にはある確信が芽生えていた。何故、ペーペーの朝美がフィル･ウォンのインタビューという大役に抜擢されたのか、何故フィル･ウォンは独占インタビューの場を作ってくれたのか？そこには、時代を超えた物語が存在していたのだった・・・。いやぁ～、良かった。一途な恋は切ないけれど、「良きに計らえ」と応援してあげたくなりますね。人それぞれ恋愛の仕方は違うだろうけれど、一途っていう響きがいいです。惚れられた人は幸せです。鬱陶しいなんて言わないでくださいね（笑）。人を好きになるのはパワーいりますし。どこからか出るそのパワーをくれただけでも、好きになった価値があると思いませんか?この著者がホラーサスペンス大賞受賞作「リカ」と同一人物なんですよね。「リカ」は怖かったです。FOR YOU 祥伝社文庫...価格：780円（税込、送料別）怪獣発見・・・何とも微妙・・・ナイスアイデア・・・いつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2012年04月12日
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4/11 長～い読書日記
4/11(水)おはようございます。ん～、眠い。睡眠時間6時間で眠いっていうのも何なんだけど。「春眠暁を覚えず」なり。水曜日、まだまだ頑張りましょう！湊かなえ『境遇』双葉社生まれてすぐに児童養護施設「朝陽学園」の前に捨てられた晴美は高校卒業まで18年間、そこで過ごしていた。奨学金をもらい地元公立大学へと入学した晴美は、2年生になって「朝陽学園」のボランティアを手伝っていた陽子と知り合った。やがて、陽子が「ゆうあい園」という施設の出身であることを知り、同じ境遇の二人は親友となっていった。陽子は自分の出自を知るべく、ボランティアを始めたらしかった。お互いを励まし合いながら友情を育んでいった二人だったが、そんな中、陽子が県議会議員・高倉正憲の長男である正紀に見初められプロポーズされた。躊躇する陽子に、捨てられたときに残されていた青いリボンが唯一母親と繋がっているものだと、晴美はそのリボンの半分を陽子の右手に巻いて、いつも見守っていると励ました。数年が経ち、正紀は県議会議員となり、陽子はその妻となり、裕太をもうけていた。一方晴美は新聞記者として働いていた。県議会議員選挙が近づいたある日、陽子の描いた絵本「あおぞらリボン」が第五回日本絵本大賞新人賞に入賞し、それを女優・崎谷ユキがブログで紹介したことから、一躍陽子は時の人となった。しかし、この絵本の出版は選挙に有利になるよう正紀の後援会長である後藤良隆の妻･道代が勝手に賞に応募したものであり、陽子が望んだものではなかった。陽子は晴美から青いリボンを腕に巻いてもらった時に聞いたことを裕太に教えたくて描いただけだったのだ。晴美に陽子は謝ったが、晴美は逆に心配して近況を聞くと、陽子は不審な女性を最近見かけるようになったといった。それから間をほとんど置かずして、裕太が誘拐されたのだ。迎えにいくはずの正紀の秘書である後藤亜紀が遅刻し、裕太が通うスイミングスクールに着いたときには既にいなかったというのだった。そして事務所にFaxが入り、その文面は、「ムスコハ アズカッタ ブジ カエシテホシケレバ セケンニ シンジツヲ コウヒョウシロ ムダナコトハスルナ シラカワケイコクジケンヲ オモイダセ」というものだった。白川渓谷事件とは警察の不手際で誘拐された被害者が殺された事件のことであった。陽子は警察へ連絡しようとするが、韓国へ出張中で正紀がいない中、後援会長の後藤良隆はそれを止めた。半年前に俎上に上って消えた高倉家の不正献金疑惑こそが、犯人のいう「真実」であると考えていたからだった。陽子から相談を受けた晴美が不正献金疑惑の告発者を追う。っていくと、告発者は正紀の親友であり、講演会にも所属する岩崎であった。翌日、また脅迫状が事務所に届き、「ムスコハブジダ シラカワケイコクニイクヨテイハマダナイ ハヤクシンジツヲコウヒョウデキルヨウ ヒントヲダソウ 樅の木町殺人事件」とあった。樅の木町殺人事件とは、36年前にK市で発生した殺人事件で、下田俊幸が心臓病の妻の手術費を同僚の高松秀夫に借りようとして、断られ包丁で刺殺したという事件だった。下田は獄中死し、被害者の妻･佐知子はノイローゼの果て自殺した。樅の木町殺人事件は、高倉家との関係を疑う事実は無く、陽子に関わりがある可能性が高かった。陽子は自分の周囲に現れる不審な女性を探すことにした。やがてわかった女性の名は橋本弥生といい、「どんぐりクラブ」というボランティアサークルで絵本の読み聞かせをしていた。そして事件を調べていた晴美によると、下田の妻は事件当時妊娠しており、子どもが生まれたらしく、またその妻の名前が下田弥生であるらしかった。陽子は今はっきりと自分の出自を知る事となった・・・。巧いですね～。淡々と進む物語ながら、きっちり最後は締めてくるという感じでしょうか。「告白」のインパクトが強すぎたので、その後はやや迫力に欠ける感がありますが、そんなことは全然なく、レベルの高い作品を書かれていると思います。「告白」以外、この著者の作品を読んだことが無い方は、他の作品を読まれてみてはいかがでしょうか？【送料無...価格：1,470円（税込、送料別）もしかしてオカマ・・・こういう授業いいね・・・胴長過ぎ・・・いつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2012年04月11日
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4/10 色っぽい読書日記
4/10(火)おはようございます。昨日は暑かったですね。4月ももう3分の1が過ぎてしまいました。早いですね～。毎日を疎かにすることなく実りある日々を過ごしたいものです。（なかなかそうはならないのが現状だけれど）今日も頑張っていきましょう！瀬戸龍哉『IQ84（アイキュー・ハチジュウヨン）』G．B著者が厳選した30篇のブンガク作品。はっきり言ってかなりアホらしいです。でも笑えるのは間違いなし。「めくりびと」妻がある日俺に言ったことは近所での噂だった。「あなた、電車で痴漢しているでしょ?」「ち、ち、ち、痴漢だと」「その狼狽え振りは何? 本当だったのね、汚らわしい」「痴漢じゃない、俺はめくりびとだ」「夢をかなえるカモ」そいつはある日突然俺の部屋にいた。どうやらカモらしかったが、何と話すことが出来るばかりか、夢をかなえる手伝いをするというのだ。そして、おれは特訓を開始し、朝6時に起床、新聞3紙を読み、人より早く会社に行って準備をし、終わったあとはバイトもし、寝る前に本を読んで日記をつける、これを1年続けた俺は自信がつき、夢をも実現出来る気がしていた。カモにその夢をかなえてくれるのかと聞くと、カモは答えた。「ワイはカモやん。かなえるかも。かもね。じゃ、夢も持ったことやし、きばってや。ほな、さいなら～」言い終わってカモは飛んで行った。こんなのばかり。よくこんなにくだらないことが思いつくなと妙に感心。他、題名だけ挙げますね。「シンドラーのリフト」「仮面ライター」「佐賀のえろいねえちゃん」「なんとなく、クリスタル映像」「限りなく透明に近いブルーレット置くだけ」「Shall we ファイト?」「あるブスの少女ハイジ」「容疑者Xの変身」「吾輩は猫ですか」ブック○フでふと手に取ったら大ヒット。謎の出版社なのですが、見かけたら是非読んでみて下さい。ストレス解消に効果的。IQ84 桐壷、歌会やめるってよ 文豪...価格：960円（税込、送料別）色っぽいクッキー・・・何と言えば・・・ナチュラルなのかな・・・いつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2012年04月10日
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4/9 アップルな読書日記
4/9(月)おはようございます。先週の月曜日は新入社員らしき人々を多く見たけれど、1週間が経ち多少慣れたのかな?少し緊張感漂う姿に、自分が新社会人の時を思い出しました。月末からはGWに突入するので、それを楽しみにして今週も頑張りましょう！有川浩『三匹のおっさんふたたび』文藝春秋。短編6編+bonus track収録。第2話居酒屋「酔いどれ鯨」の元亭主の重雄は、月に1回商店街にある本屋「ブックスいわき」へ購読している将棋雑誌を買いに行くのが習わしとなっている。ついでに孫の奈々に絵本でもと思い、2階へ行くと漫画のコーナーに学生服姿の3人の男子がいた。しばらくして、明らかに周りを気にする訝しい態度に、重雄が声を掛けると、少年たちはダッシュで逃げ出した。店長の井脇によると、年々万引きの被害は拡大し、その被害で店をたたむところも多くなっているらしかった。井脇の店も御多分に漏れず、その対応に苦慮している様だった。そんな井脇を見て、重雄はパトロールを申し出た。もちろん、則夫と清一を巻き込んでだった。三匹のおっさんの中でメカに強い則夫は、防犯カメラの設置場所を変えることを提案し、井脇もすぐにそれを了承した。井脇としては、万引き犯を捕まえることよりも、万引きをさせないような抑止力の方が良いと思っていたのだ。そんな中、ある少女が1冊の本を万引きし、清一に捕まった。母親を呼び寄せると、開き直ったかのように「お金を払えばいいんでしょ」などと言い、まったく反省の色が無いことから、やむを得ず警察を呼ぶことになった。その後味の悪さと、子供たちにこんなにもひどい親がいることを見せたくないとの思いから、井脇は、おっさんたちに先に逃げた3人の少年を捕まえて欲しいと依頼した。結果、捕まえた3人の少年に井脇が課した事、それは書店で春休みの残りの4日間、実際に働くことであった。それを条件に警察を呼ばないこととしたのだ。4日間が終わり、井脇は3人の少年一人一人にバイト代として14,000円ずつを手渡した。そして、言ったことは、書店経営がいかに薄利多売で、少年たちが手にした14,000円を稼ごうと思ったら、漫画本160冊を売らねばならないのだと。春休みが終わって、重雄はまた雑誌を取りに「ブックスいわき」へと出向くと、井脇からあの時の少年の一人がやって来て、14,000円分のマンガを買っていったことを聞かされた。井脇の顔はまるで泣き出す寸前かのような笑顔だった。良かったです。この著者の書く物語は心の琴線に響くものが多いですね。多少狙ってはいるのでしょうけれど、良いものは良い。文章も読み易いし、人気があるのも分かる気がします。そういうこの著者の本、ほぼ全冊読んでます。疲れた心に潤いが欲しい時おススメです。【送料無料】三匹...価格：1,680円（税込、送料別）さすが親子・・・ただ感嘆・・・ipodのつもり?・・・いつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2012年04月09日
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4/8 笑う読書日記
4/8(日)おはようございます。いい天気ですね。昨日は寒かったけれど、今日は幾分マシなようです。休日の方もお仕事の方も、この良い天気を満喫して心身ともにリフレッシュして下さいね。そして、今日より素晴らしい明日への活力に出来れば良いですね。ぴあ編「はみだし天国」昨年8月に廃刊となってしまった雑誌「ぴあ」の欄外に寄せられた爆笑の投稿をまとめて本にしたもの。知る人ぞ知る爆笑ネタの数々。秀作をまとめた「はみだし天国」とぼつネタをまとめた「はみだし地獄」として昭和60年、61年に発行されたものが、2004年に再編集して復刊したのですが、それも時間を置かずに絶版となり今に至ってます。今でも笑える昭和の香り漂うネタの数々、古本屋さんなどで見かけたら是非手に取る事をおススメ致します。内容を一部紹介しますね。「おまえたちには胸がない」と、母と私をイジメたあと、「パパはこんなにあるんだ」とモモを胸に入れ、モモの毛が刺さって胸が腫れて石丸病院に行ったのは、私の父、文夫です。年々水着が小さくなっていく中、「相撲のまわし」はなぜ細くならないのか、と力説する僕の母は変態です。英語の時間W先生が、”I have no money”を訳せとK君に言うと、K君は「私はハブのものまねが出来る」と訳し、先生にほめられた。教習所の教官が「シフトダウンして」といったところ、ちょっと躊躇った後、シートを倒してしまった生徒がいるのは、東久留米の○○教習所です。こういうものを読んで笑うのは精神衛生上すごくいいと思う。というか、くだらな過ぎ（笑）。この本に収められているのが、1975-84までの投稿なので、世相を反映している投稿などもあったりして当時を思い出したりもしました。 【中古】エッセイ・随筆 ≪エッセイ・随筆≫ はみだし天国...価格：510円（税込、送料別）真似してみようかな・・・誰が・・・欲しいかも・・・いつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2012年04月08日
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4/7 桜満開！読書日記
4/7(土)おはようございます。桜満開宣言出ましたね。今日明日はあちこち賑わいそうです。人の楽しそうな顔を見るのも花見の良いところかもしれませんね。良い週末をお過ごし下さいね。誉田哲也『ドルチェ』新潮社。魚住久江はかつて警視庁捜査1課に在籍していたが、昇進試験に受かり巡査部長となったのを機に所轄署に戻り、以来、所轄を転々としている。現在は練馬署強行犯係に所属しているヘビースモーカーで未婚の42歳。本部への復帰を打診され続けているが、断り続けている。それは、人が死んでから始まる捜査より、誰かが死ぬ前の事件に係っていきたい、誰かが生きていることが喜びであるから・・・。「バスストップ」久江は強制わいせつ事案の事情聴取を宮田係長から命じられた。被害者の証言によると、被害者が乗っていたバスを凝視していた人間がいたというのだった。捜査を進める久江だったが、それを邪魔するかのように、捜査に割って入ってきたのが捜査一課･性犯捜査第二係の警部補･佐久間晋介だった。佐久間は強引に調書を提出させ、被害者の非を詰り、久江の反感を煽っていた。それどころか、バス停でバスを見続ける不審者を問答無用で引っ張り、挙句の果てに犯人と断定すしてしまうのだが・・・。「愛したのが百年目」芸能事務所「エイスワンダー」社長の神野久仁彦が車に轢かれて重傷を負うという事故が起こった。神野を車で送ってきた友人の柿内士郎が前進とバックとを間違えて神野を轢いてしまったのだった。しかも、柿内は酒を飲んでおり酒気帯びとされ、自身の過失も認めていた。翌日、事情聴取をすべく病院に出向いた久江は、神野の妻･逸美と娘･和美から話を聞くことにした。しかし、二人とも揃って柿内をかばうような発言に久江は違和感を感じたのだった・・・。久江の人物設定が渋い！捜査1課に在籍していた久江の眼は事件に冷徹でもありながらも、人の対しては優しい眼を向けていきます。姫川シリーズが一旦終了の感が強い中、新たに魚住久江シリーズかと思わせる面白さでした。基本的にこの作家が好きというのもあるけれど。ドルチェ...価格：1,470円（税込、送料別） 吸い込まれそう・・・同化中・・・希望者募集中・・・いつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2012年04月07日
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4/6 またしでかした読書日記
4/6(金)おはようございます。昨日は会社の行事で花見に行って来ました。飲み放題、食い放題だったのですが、行った時になみなみとあった樽酒が、帰るころにはほぼなくなってたって一体どんな飲み方したんだか・・・（笑）。完全な二日酔い気味。ようやくたどり着いた金曜日という感じです。あと1日頑張りましょう！1週間に2度も申し訳ございませんが、読書日記書けそうにありません。ごめんなさい。よろしくお願い致します。ハート発見・・・雨粒もこう見ると・・・いつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2012年04月05日
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4/5 再復活の読書日記
4/5(木)おはようございます。昨日はお休み失礼いたしました。週末は予報では天気良いようですね。花見日和になりそうです。ただ、あまり暖かくないですね。ま、一緒にいて心が温かくなる人と出掛ければ何の問題も無し！今日も頑張りましょう！越谷オサム『ボーナス・トラック』創元推理文庫。某大手ハンバーガーチェーンに就職した草野哲也は、目が回る程の忙しさに日々追われているた。ある夜、車で職場から帰る途中、後ろから煽られ、ささくれ立った気持ちを抑えながらも、道を譲ったのだが、ちょっと行くとその車が止まっていた。待ち伏せされたのかと警戒を抱くも、その車は急発進して走り去っていた。そして、そこには人が倒れており、ひき逃げされたようだった。死んだのは大学生の横井亮太。亮太はどうやら自分が幽霊になってしまったことに気付いた。自分が道路で横たわっている姿も見え、人工呼吸をしてくれた草野の声も聞こえるのだが、相手からは自分の姿は見えないらしい。それでも悲壮感は全くなく、とりあえず草野にまとわりつくことにした。草野の職場をうろついて見たり、はたまた自分の葬式を見に行ったりしていた。やがて、草野に何か伝わったのか、亮太の姿が見える様になったのだ。アルバイトの南は、霊感が強く亮太が見えるらしく、草野に警告をするが、草野は亮太を放っておけなかった。しかも、亮太は南の妹のしょうチャンに恋をしていたのだ。そうしている内に南も亮太との間に友情が芽生え、3人が亮太をひき逃げした犯人探しをすることにしたのだった。犯人探しがメインでは無くて、亮太と草野たちの友情に感動したり、やり取りに笑ったりという感じでしょうか。「陽だまりの彼女」が口コミで売れて、この本を読んだ人も多いと思います。かくいう僕もそうです。気張らずに軽く読めてしまうタイプの作品です。【送料無料】ボ...価格：882円（税込、送料別）やるね・・・一致しました・・・続き・・・いつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2012年04月05日
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4/4 ふらふらな読書日記
4/4(水)おはようございます。昨日は少し早めに帰ったのですが、帰り切れずまんまと電車が止まり、いつ動くかわからないとのアナウンスがあったため、不貞腐れて、一旦改札を出て一人寂しく1杯やっていたら援軍が来てくれて飲み過ぎ、フラフラで帰宅の途につきました。ということで寝坊してしまったので、読書日記はお休みさせて下さい。来て頂いた方には厚く御礼及び深くお詫び申し上げます。今日も頑張っていきましょう！面白いショッピングバッグの数々・・・いつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2012年04月04日
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4/3 吹き荒れる読書日記
4/3(火)おはようございます。今日は暴風が吹き荒れるみたいですね。イコール花粉も吹き荒れる・・・最悪。桜も咲き始めてきて、週末は見頃になるのでしょうか？一緒にいたい人と桜を見て、春をともに感じたいものですね。今日も頑張っていきましょう！有栖川有栖『高原のフーダニット』徳間書店。「オノロコ島ラプソディ」作品のアイデアが浮かばず、暇を持て余し、ふと聞きたいことが出来て、火村に電話をすると、火村は淡路島に来ていると言う。洲本温泉でゆっくり身体を休めようとドライブがてら向かったところ、事件に遭遇したらしかった。一人暮らしで、蛭川という老人が自宅で撲殺されたという事件だった。その蛭川から1,200万もの金を借りていて、工務店を経営している長益が疑われていた。しかし、そのアリバイを証明する人間がいたのだ。5年前まで芦屋署で刑事をしていた打保が犯行があったと思われる時間に、長益と一緒にいたと言うのだった。打保の刑事時代を知る人間によると、打保は見ての通り堅苦しい人間で、ウソなどをつくとは思えないと言う事だった。確認を取るため、何度聞きに行っても、その時間には長益とオコノロ庵なる離れに長益といたことを繰り返すばかりだった。明らかに状況は長益が犯人であることを示しているが、そのアリバイが崩せないのだった。何か作品のネタにと、捜査に加わった有栖だったが、これという意見が出せず火村の役に立てそうになかったのだが、有栖のある一言がアリバイをひっくり返す決め手となったのだ。確かにウソをついていない打保のアリバイ証言を、火村はどの様にして崩し、長益を犯人とすることが出来たのであろうか?短編3編を収録。2編目の「ミステリ夢十夜」には10話の超短編が収められているので、12編と言った方がよいかもしれません。ウソをついていないにもかかわらず、アリバイが崩れるとはどういうことか、これは読んでのお楽しみ。多分、評価は分かれると思います。ただ、ひたすら本格を目指してトリックを考える著者の姿勢は好感が持てますね。火村シリーズ最新作、ファンは読むしかないっしょ！【送料無料】高...価格：1,680円（税込、送料別）おませさんです・・・おねだりか・・・いつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2012年04月03日
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4/2 かなりお洒落な読書日記
4/2(月)おはようございます。実質新年度入り。新たな気持ちで頑張っていきましょう。昨日は日付の訂正をしようとして、ブログそのものを消してしまい、頂いたコメントも同じく消えてしまいました。コメント頂いた方々には深くお詫び申し上げます。すみません。これに懲りずにまたコメントを頂けると幸いです。今週も張り切って、元気を出して、いいこともありますように！深町秋生『アウトクラッシュ』幻冬舎文庫。警視庁上野署の八神瑛子は、亡き夫が何に巻き込まれていたのかを探るべく、ヤクザとの付き合いをも厭わない捜査手法を取る様になっていた。そんな瑛子は千波組の有力幹部である甲斐と情報交換をするようになって数年が経ち、ついに甲斐の親分である有嶋が瑛子の夫が亡くなった背景を知っていることを知った。甲斐の仲介もあって、有嶋との面会を果たした瑛子だったが、有嶋は交換条件としてある男の保護を依頼してきた。関西の大組織である華岡組がメキシコの一大麻薬組織ソノラ･カルテルと手を結び、関東進出をしてきたのだが、組織内に密告者が出て、その密告者を消すべく、本国よりグラニソと呼ばれる凄腕の殺し屋が来日してきているというのだ。その密告者を守る事で、華岡組にダメージを与え、関東での勢力を削ごうと有嶋は考えていたのだった。瑛子はそれを引受け、密告者を探すことにした。一方、上野署署長の富永は瑛子を警視庁から追い出そうと執念を燃やし、かつて警察で働き悪名を轟かせた西をスパイとして瑛子を見張らせることにした。西は瑛子に面が割れていないと富永は考えていたのだ。瑛子は印旛会の戦闘集団であった沢渡組の広瀬を通じて、その密告者キタハラと面会することに成功した。しかし、キタハラはソノラ･カルテルの密告者らしからぬ雰囲気を醸し出していた。キタハラはかつて、グラニソに妻子を殺され復讐をその胸に誓っていたのだった。そのアジトに近づいてきた西を瑛子は拉致し、広瀬の仲間の疑いを晴らすべき拷問を行い使い物にならなくして、富永のもとへと送り返したのだった。その間にもグラニソは刻一刻とキタハラに迫りつつあった。グラニソに同行する人間はもはや比嘉だけで、他の人間はグラニソのあまりの残虐さに恐れをなして同行を拒否したのだった。そして、ついにグラニソとの対決の時が来た。果たして瑛子はグラニソを倒し、亡き夫の情報を手に入れることが出来るのか?シリーズ第2作。このシリーズ面白いです。容姿端麗ながら裏社会と手を組みことをも厭わない瑛子のキャラが際立っています。警察ものが好きな方にはおススメ出来る作品です。新宿鮫の女版みたいな感じです。 アウトクラッシュ (幻冬舎文庫...価格：630円（税込、送料別）タイミングの勝利・・・ハイタッチ・・・かなりいいかも・・・いつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2012年04月02日
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4/1 哀愁漂う読書日記
4/1(日)おはようございます。いい天気。花見は来週の土日が最高でしょうか。今日はゆっくり家で過ごします。みなさんも英気を養って明日からの新年度の備えましょう。良い1日でありますように。真保裕一『ブルー・ゴールド』朝日新聞出版。大手総合商社葵物産に勤める薮内之宏は、ゴールド･コンサルタントへの出向を命じられた。部長の三並により行われたジャカルタ支店で起こった不正行為のせいと思われた。ところが、環境事業グループ局長かつ執行役員の田伏は、薮内にこの出向は特例の人事であると明かした。それは、かつて田伏のライバルと目された伊比が代表を務めるゴールド･コンサルタントの本当の姿を知るために、薮内に白羽の矢を立てたのだった。社命を受け、出向したゴールド・コンサルタントは、社員の大部分が幽霊社員で、社長の伊比の他、オタクらしき犬塚と厚化粧で年齢不詳の女性･籾山百合子の3名しかいなかった。伊比は薮内が田伏によって出向させられてきたことは承知していたが、薮内に仕事を教えていった。最初に薮内が連れて行かれたのは、マイクロSDカードの密売現場で、入手したカードには水質汚染のデータが入っていた。その汚染の原因となっている早坂酒造に伊比は乗り込み、汚染された水を使っての酒の事実を突き付け、廃業とその用地買収を迫った。伊比は交通の便の良い南駒野町に工場誘致を行うべく、早坂酒造の用地買収に動いたのだった。だが、名水の町･南駒野町では水資源の占有を目的とする地下水保全協議会が設置されており、水の使用を認めようしなかった。伊比は早坂酒造の水質汚染を公表しない事を約束して、協議会の合意を取りつけた。ところが、早坂酒造の水質汚染がマスコミにすっぱ抜かれてしまった。情報源はNPO法人である日本水の会だったが、伊比の追及にもかかわらず、情報の入手元を明らかにすることはなかった。伊比はこの情報元であるワールド・ウォーター・ウォッチ日本支部に出向いたが、既に国税局の捜査が行われた後で、日本支部代表であるピエールも姿を消していた。手掛かりが無くなりつつある中、マスコミと日本水の会の接点として、大手広告代理店栄広の藤壮一の名前が浮かんできた。薮内がその周辺を探っていくうちに、五堂商事の米良佳美と出会うことになった。回のマスコミへの流出事件の裏には、五堂商事とその合弁会社であるジャパン・アクア・カンパニーが絡んでいると睨んだ伊比だったが、なかなか真相は見えてこなかった。薮内は調査を続けていくが、米良佳美もまた、この事件の真相を明らかにするべく独自に調査をしているようだった。やがて薮内は、南駒野町の隣町･川野町で過去何度か俎上にあがった大規模ゴミ焼却場が関係していることを知った。データを流出させたのが、県庁から南駒野町に出向中に真木野俊司ということがわかってくる中で、薮内は南駒野町の古沢副町長の信用を回復させ、その協力を得られることとなった。一方、米良の行動は真木野の通報により五堂商事上層部の知るところとなり、米良は五堂商事を辞めることとなった。米良の調査などから、事件の黒幕は五堂商事の生活産業ユニット局次長佐久間幹子らしいことが明らかになってきた。そして、その動機は、伊比たちが関わっていた9年前のダイオキシン汚染事件であった。伊比たちは佐久間との因縁を果たすべく、五堂商事へと乗り込んだのだった。こういう真保作品が好み。初期の頃の作風に近い感じがします。「アマルフィ」など映画化を前提に書かれたものは、面白いのは面白いけれど、何か端折られているような気がして、面白さが削がれている感が否めないですよね。【送料無料】 ブルー・ゴール...価格：1,680円（税込、送料込）喉が渇いているらしい・・・ 遊べます・・・哀愁・・・いつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村
2012年04月01日
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- マンガ・イラストかきさん
- ちょっと気味の悪い話をしますが最近…
- (2024-11-25 12:21:24)
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- これまでに読んだ漫画コミック
- 陽だまりの月 2巻 読了
- (2024-11-25 21:41:16)
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- ジャンプの感想
- 週刊少年ジャンプ 2024年第52号
- (2024-11-28 11:10:37)
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