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2005.05.12
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テーマ: 海外生活(7776)
カテゴリ: カナダ事情
人に ダウンタウン・クリニック で働いていると言うと、決まって「どうしてそんな所で働いてるの!?」という反応が帰ってくる。
前にも書いたように、このエリアはドラッグ中毒者のメッカだからだ。

なので、今日はどうして私がそんな所で働く事になったのか、少しお話しようと思う。
ちょっと長い話になるので、時間がある時に読んで下さいませ。

私が通ってたPharmacy Techの学校では、コースの終わりに5週間の実習が義務付けられていた。
5週間のうち3週間は大きな病院(Hospital)で、2週間はドラッグストアなどで実際に無給で働かなければならない。
実習に行かない限り卒業はできない。
一応どこの病院やドラッグストアで働きたいかという希望は取ってもらえるのだが、希望通りになる事は少ない。

だから結局「生徒さんの実習を引き受けてもいいですよ」という回答をしてくれた、良心的なドラッグストアなどに生徒たちは行く事になる。
(*病院に関しては少し事情が違う。)

私が希望した家の近くの某ドラッグストアは、「生徒なんか要りません」という冷たい回答をしてきたので、結局先生たちが代わりの実習先を必死に探してくれた。
そして私に割り与えられたのがこの「ドラッグの館」ことダウンタウン・クリニックだったのだ。

実際に実習に行ってみて、正直ビビッた。
患者はヘロイン中毒者やホームレスが多く、ちょっと頭のおかしな人もかなり多い。
窓口の所で狂ったように叫びまくる人、一人でずっとしゃべってる人、クリニックのスタッフに暴言を吐きまくる人、訳の分からない事を話続ける人・・・等々。
たぶん実際に行ってみて、その光景を見た人にしか分かってもらえないとは思うが、とにかく「うひょ~」という感じだった。
最近になって知ったことだが、2年ほど前にクリニックの受付の人が、患者に刺されるという事件もあったらしい。
なんでもその患者は受付の人の言った事が気に入らなかったのだとか。こわっ!
(ちなみにこの事件のことは旦那には内緒。


何度か怖い思いもしたけど、なんとか2週間の実習期間が終わりに近づいた頃、マネージャーから「実習が終わる前に履歴書出していかない?君はうちの職場に適してると思うから。」というオファーを頂いた。
実際、実習期間は長い面接のようなものである。
実習の終わりに仕事を得る事ができれば実習は「成功」とみなされる。
私のクラスメートたちも、仕事を得るのに必死だった。

でも私は正直ちょっと迷った。


そこで今日のタイトル「経験がものをいう社会」が出てくるのだが、カナダはどんな仕事を得るのにも「経験」が重視される社会だ。
Pharmacy Techの仕事も例外ではない。

多くのPharmacy Techたちは大きな病院(Hospital)で働く事を目標としている。なぜなら、Hospitalは給料がとても良いからだ。
でも実際にはHospitalは2年以上Pharmacy Techとしての経験がないと、採用しないところがほとんどで、新卒が仕事を得るのは難しい。
多くの人は一般のドラッグストアなどで働き、経験を得てから大きな病院にアプライする。
(もちろんドラッグストアでも経験者しか採用しないところは多いのだが。)

そういう私も最終的には大きな病院で働きたいと思っていた。
でも私には「経験」がなかったのだ。
そして今経験の無い私に仕事をオファーしてくれる人がいる。
これを逃すのはもったいなさ過ぎる。
たとえ「ドラッグの館」であろうと、経験が積めるのだ。

というわけで、私はこの「ドラッグの館」で働き始めることにした。
私はPharmacy Techとしての第一歩を踏み出したのだ。



正直今でもこの職場はイヤな事がとっても多い。
患者から面と向かって「F**k You!!!!」なんて叫ばれることもしばしば。
「いつか慣れるだろう」なんて思っていたけど、やっぱり慣れれるものではなかった。
働き初めて4ヶ月くらいたった頃、ある出来事をきっかけに、いっぱいいっぱいになってしまって、「他の仕事を探そう」と決意した。
そうして見つけた仕事がCancer Agencyの仕事だった。
Cancer AgencyもHospitalの部類に入るので、私は結果的に目標を達成した事になる。
でもこのCancer Agencyの仕事を得られたのも、「ドラッグの館」での経験が少しはプラスしていたと思う。
まだあまり長い経験ではなかったけどね。

そして今は日曜日だけこの「ドラッグの館」で働いているのだが、新しい仕事が見つかったのになぜこの仕事を辞めないのか?とよく聞かれる。
私にもよく分からないのだが、多分人生にちょっと刺激が欲しいのかもしれない。
ここは確かに刺激だけは沢山もらえる場所だから。


ちょっと長くなったけど、「経験」はカナダではとても重要だ、ということでまとめにしたいと思います。








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Last updated  2005.06.09 14:05:55コメント(0) | コメントを書く


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