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Jul 13, 2022

今回見た映画は「エルヴィス」
「キング・オブ・ロック」エルヴィス・プレスリーの生涯を、マネージャー・パーカー大佐（トム・パーカー）の視点で描く。
監督は「ロミオ＋ジュリエット」「ムーラン・ルージュ」のバズ・ラーマン。

鑑賞しに来てる人はエルヴィスに当時ハマっていたと思われるオジサマ、オバサマ方が多く、若い人も少しいた。

＜ネタバレあります。注意！＞
　冒頭は発作で倒れたパーカー大佐（トム・ハンクス）が過去を振り返るところからスタート。カジノのスロットが過去に移動していく演出に。
パーカーとエルヴィスとの出会い、エルヴィスが音楽に目覚めていく様を並行して描く。映画の中ではエルヴィスはヒーローに憧れていて黒人の居住区の教会で行われていたゴスペル、黒人音楽に出会って音楽に目覚める。
で、時は経ち、エルヴィスとパーカーはある小さなショーで出会うことに。最初は緊張して歌えないエルヴィスだが、腰をフリフリさせるダンスで歌い出すとステージを見ていた女性観客は大興奮。ステージは成功を収める

「エルヴィスは売れる」と踏んだパーカーはエルヴィスとマネージャー契約することに。

　TV出演してもパーカーの指示で思うようなパフォーマンスができず、鬱屈しているエルヴィスはプライベートで小さなショーへ。そこでB.Bキングの助言を受けて思いっきり自分のやりたいパフォーマンスをするって決めた。そして1956年、故郷メンフィスのラスウッド・パーク(野球場)でのライヴでは、周囲から封印するように注意されたその過激なパフォーマンスを、あえてエルヴィスは禁を破って披露。すると観客がエルヴィスめがけて押し寄せてきた。
腰をフリフリしてたり、仰向けになって歌う姿って歌って踊るところは確かに興奮しちゃう。

例のスタジアムのパフォーマンスが問題視されたエルヴィスは徴兵期間が重なったことから西ドイツに従軍することに。従軍中母が事故で帰らぬ人に（実際はエルヴィスの母の死因は病死）。満期除隊した彼は再びショービズの世界に。クリスマス関連の歌番組でパーカーと衝突。パーカーはクリスマスソングしか歌わせないつもりだったが、ヒット曲を交えた優れたパフォーマンスで人々を魅了します。

　1969年からラスベガスをメインにショーを行う事になったエルヴィス。パーカーのコンサートの経費はホテル持ちって言葉に乗って興行を成功させる彼。この時の歌唱シーンでは例の派手なジャンプスーツ姿を披露。しかし、仕事漬けの毎日のため、プリシラとはすれ違いが生じるように。彼が薬漬けになってるのも気に食わないって態度を取ってる。
　パーカーがベガスのホテルオーナーと密約を行っていたこと、自分が稼いだ収入をピンハネしていたことに気づいたエルヴィスはライブの席でパーカーを罵り、「お前はクビだ」と宣告。更に父からパーカーに借金していたという話を聞いた。お金の件で悪辣に稼いでいたりピンハネしていたりしているのを知ると激怒するわ。エルヴィスも結構浪費していたのもアレだが。

　エルヴィスはアメリカ以外の場所でツアーを行いたいという依頼を受けていたが、全てパーカーが握りつぶしていた。不法移民であるパーカー大佐がアメリカの永住権を所持していなかったから。映画の中ではエルヴィスはステージの席で殺されそうになったのでパーカーは警備の件で海外ツアーを行う事を反対している描写が。
　ステージに立ち続けるエルヴィスは突然倒れるが、冒頭のパーカーの回想につながっていく。
仕事の合間を縫ってプリシラに会いに行ったエルヴィス。プリシラに「ちゃんとお医者さんに行って欲しい」と言われるが、エルヴィスは「リサ・マリー号」と娘の名を冠したプライベートジェットに乗り込んだ後彼の死を伝えるナレーションが入る。
パーカーはエルヴィスを殺したのは「愛」だという。たしかにファンはエルヴィスを求めていた箇所はあったと思う。映画を見る前に「エルヴィス・オン・ツアー」を見ているが女性ファンが熱狂している姿が結構写ってたし。

オースティン・バトラー扮するエルヴィスのなりきり度は高い。特にデビュー～絶頂期の時は。
吹き替え無しで演じたと言うが、歌に関しては本物そっくり。「ボヘミアン・ラプソディ」のときは（本家とも共演歴のある）フレディの声のそっくりさんを使っていたと言うが、吹き替え無しであそこまで演じられるってすごい。ただ、ラスベガスでのコンサートのシーンは「エルヴィス・オン・ツアー」の映像を流用してる？と思われる箇所もみられる。エルヴィス最後のステージの箇所は完全に流用だったとわかるが。