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October 17, 2005
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ブルーウィローを集めるようになると、いろいろ疑問が沸いて来る。


例の青い染付けのことを、中国では、青花、ヨーロッパでは、単にブルー&ホワイトと呼ぶらしい。
この、青を出すために、英国陶磁器の歴史は発展したといっていいらしい。

何故、それほど、この色が人気があったのか。

実は、私は、ブルーウィローに出会うまで、青一色の染付けに興味がなかった。マイセンのブルーオニオンの名前も、R・コペンハーゲンのブルー・フローラルの名前も知らなかった。ゆっくり見たこともなかったし、欲しいとも思わなかった。

今、少しずつ見る機会が増えてそれらの色を見ると、何と、凄い仕事なのだろうと驚いてしまう。食文化という、人間の根源的な部分に芸術性を見出せたのは、これら、高級食器メーカーのおかげではないか。

さて、ブルーウィローに戻ると、これは、プリントの食器なのだ。
青い食器に対する憧れが強いと見た、商才あふれるウェッジウッドの一家と、その2代目、ジョサイア・スポードが、青い食器を安く大量生産できれば、莫大な儲けにつながると考えた。


産業革命を始めに経験したイギリスらしく、機械化と大量生産によって、家内工業的だった陶磁器産業を、イギリスを代表する企業に発展させようとした一家の歴史なのだ。

従って、青い染付けを機械化するという発想は、当を得ていたことになる。

とにかく、そのための努力を惜しまず、スポードは、銅版印刷を素焼きの白磁の上に施す方法を完成させた。

私も、勉強中なので、間違っていたら訂正してください。

まず、銅版にエッチングの技法で絵を描きます。
ごく、薄く溝が彫られます。

そこに、薬品を流し込み、腐食させます。
さらに、釉薬を流し込み、絵を紙に転写。

紙を、白い素焼きの陶磁器に貼り付けます。
焼成→紙が焼け落ちて、色が残る。

ざっと、こんな具合かしら。


銅版にエッチングしてあるということは、原版の保存がきくわけだから、大量に同じ版が作れるようになったというわけ。
従って、今でも、18世紀の原版で同じものを作る事ができる。

しかも、銅版に細いキリのような道具で描くわけだから、細かい描写も可能になった。ブルーウィローや、ブルーイタリアンの精密な絵を思い浮かべてね。

さらに、改良を加えたい。
単に、印刷しただけでは、青花や、日本の染付けの味が出ない。


多分、”にじみ具合”だと思われる。
そこで、にじませる技法に取り組んだ。

大倉陶園や、深川製磁の、青くにじんだ絵付けを思い出してください。
これが、また、むずかしい技術だったと思われます。

しかし、ついに、それも克服し、ロマンチックな絵を選び、イギリスの陶磁器産業は発展を続けることになったのでした。

さて、較べてみると、こうなります。
写真で、わかるかしら。

ドルトン

ロイヤル・ドルトン、1900年。にじんでる?

チャーチル

チャーチル、モダン。にじんでないよ。






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Last updated  November 7, 2005 10:53:48 AM
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