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「人を思えば 山恋し 山を覚えば 人恋し」今から十五年以上前、オーボエ奏者の赤坂放笛氏が都会から離れた深山のテントの中で教えてくれた言葉、、一時期、本当に僕は山が好きで、山に入れ込んでいた、、雪山に登るときも、「帰ってこれるかな、、」と恐怖を抱きつつも「帰れなくなったらそれはそれでも良い!」なんて事を何処かで考えながら、吹雪に逆らい歩き、この滝を登ったら降りられない、「知ったことか!」、、と思いながら沢の滝を登ってた、、でも、、、、、、夜、テントの中で一人は怖い、うつらうつら、眠りかけても、人の足音や、人の声が何処かでしたような気がして、目が覚える、、崖にへばりついて動けなくなったとき、、道に迷って、行き場を失ったとき、、「生きたい!」という声ではない声、自分の意識を越えた大きな自分がそう言っているのが聞こえる。そんなとき、今日登ってきた滝はそんなに凄い滝では無かった事に気づく、、そんなに凄い雪山でなかった事にも気づく、、お釈迦さんの手のひら(いや僕の場合は爪の先?)の孫悟空、、人が煩わしくなって、山に焦がれて、でも、山は怖くて、家に帰りたくなって、、、そんな風に、ずっと思ってました、、「人を思えば 山恋し 山を覚えば 人恋し」でも、山を覚えば、、つまり、、、山だけ、、という意味ではなく、、素の自分に出会えば、人や世に向かって行ける、そんな事かな、、と二日ほど前にふと思った、、人を嫌うことは一見勇ましそうだけれど、本当は向かわずに逃げることだから、、人を愛することの方が、逃げることが出来ない分、本当は勇気の要ることなんだ、、やっとこの年で少し気がついたかな、、、(ちょっと、、遅いなぁ、、、でも、これが、気のせいで無ければ良いけど、、)
May 19, 2006
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先日、N君と引っ越しの残りの荷物を運び、業者にゴミを引き取って貰い、その後グレンMさんと食事をし家に帰ってホッと一息、、そう思った時、携帯電話が鳴った、ピアノのY嬢(嬢という年か?)から、、「今、Aちゃんと飲んでるけど、出てこない?」Aちゃん、、本当に久しぶりに聞く名前、、この十年以上、とても気になっていた名前でもある、、。「どこで?」と僕、、「六甲道。出てくるの大変かな、、。」まだ芦屋に居ると思っている様子、、。「ん~、、。」十数年の壁を越えるには少し、勇気が必要だった、、。「出てくるの大変だったら、、。良いよ。」「いや。行く。」家から歩いて二・三分、彼らの居る居酒屋に到着。座敷の暖簾から顔を覗かせる、、。懐かしい顔、、。その瞬間、十年という時間の隔たりは一瞬にして消えた。(少なくとも僕にはそう感じた、、。)今日会ったN君の話もした、、。N君、グレンMさん、Aちゃん、Y嬢、、そして僕、十年数年以上も前、まだ三十になったばかりの僕らは北アルプスでコンサートを始めようとしていた、鍵盤楽器としてチェンバロを選び、運ぶ算段をし、いろんな準備をしてコンサートを続けた、、。今でも、演奏会を開くときにその時の事は大いに役立っている。でも、何故か山のコンサートは終わり、皆は今はそれぞれの場所で活躍している。中でも最もディープなつき合いだったのが、全くの偶然なのだが、今日一日で出会った人たち。話している間、十数年の時間の隔たりは全く感じなかった。店を出て別れ、Aちゃんにメールをしたら返事が来た。「時間は等間隔に流れるのかもしれないけど、各人の時間はその濃さを変えながら経つんでしょうね。僕にとってあの時期はまちがいなく濃い時間でした。」何か、一瞬、大げさかもしれないが、生きてて良かったな、、。そういう言葉がふさわしい気持ちになりました。
May 7, 2006
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最近、生演奏で無ければわからないのだが、音楽を聴いていてびんびん伝わってくる、とある「もの」がある、、。とある「もの」とは、言葉で言えば、、「迷いの無い音楽」と「迷いのある音楽」がある。ということ、、。一緒に共演すれば尚更良くわかる、、。と同時に自分の生演奏なぞは絶対に客観的にはわからないので、これはとても恐ろしい事だ、、。その「迷いの無い音楽」とは、「音楽で生きていくぞ」というその人の「生き様」。反対に「迷いのある音楽」とは他に生きる術の見える、音楽以外でも生きていられる、言葉は悪いが逃げ道のある音楽家のいろんな「言い訳」。とことん、心底、必要とし、求め続けなければ音楽の方からも選ばれない、、。とことん、心底、必要とする、自然にそう出来る人もあれば、がむしゃらにそうする人もある、、。「音楽で生きていけますか?」「出来ればそうしたいんですけど?」誰かにそう聞かれても、その人がどうなるか、、誰も答えられる人はきっと居ない、、と思う。「あ~だめだなぁ!」と、いつもいいつつも本人も自覚しないうちに、腹の底では迷っていない人も知っている。音楽に選んで貰いたい!そう望んで毎日迷い、悩む、そんな人は実は「迷い」などない、、。いつの間にか必死になっている事にすら気がつかない、、目はどこかに向いていて、夢中になっている、、今僕はそんな人たちの音楽がとても好きだ。いや、そんな音楽の人たちが大好きだ。音や技術、良いに越したことはない、、でも、やっぱり「生き様」なのかなぁ、、
May 5, 2006
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