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1幕の二重唱最高音はB(B♭)ペーターゼン&カウフマンで確認。演出サイモン・ストーン指揮 キリル・ペトレンコバイエルン歌劇場2019年新国立劇場「死の都」は2014年3月で2回見ているトーステン・ケールミーガン・ミラーDVD📀ゲッツ・フリードリヒ演出二人ともワグネリアンシンガーキングはヘルデンテノール1983ベルリン・ドイチェ・オーパー森谷真理 町田リサイタルで死の都のアリアhttps://plaza.rakuten.co.jp/syeva/diary/202102250000/
2025年02月28日

写真左から、彌勒忠史 濱田芳通 坂下忠弘(文中敬称略)Photo: ©Shevaibra, courtesy of the artists濱田芳通&アントネッロモンテヴェルディ オペラ『オルフェオ』新制作プロローグと全5幕・イタリア語上演・日本語字幕付き神奈川県立音楽堂、兵庫県立芸術文化センター、アントネッロ 共同制作神奈川県立音楽堂開館70周年記念/音楽堂室内オペラ・プロジェクト第7弾キャッチ》古楽の新世界を幕開けた天才、濱田芳通&アントネッロが、オペラの原点『オルフェオ』に躍動する命を注ぎこむ!2025/2/22(土)~2025/2/23(日・祝) 14:00 開演2025/2/22(土)…鑑賞日神奈川県立音楽堂 ホール指揮:濱田芳通演出:中村敬一 オルフェオ:坂下忠弘(バリトン)エウリディーチェ:岡﨑陽香(ソプラノ)(二期会)ムジカ/プロゼルピナ:中山美紀(ソプラノ)メッサジェーラ:彌勒忠史(カウンターテナー)(二期会)スペランツァ/精霊:中嶋俊晴(カウンターテナー)プルトーネ:松井永太郎(バス)(二期会)ニンファ:今野沙知恵(ソプラノ)牧人:中嶋克彦(テノール)牧人:新田壮人(カウンターテナー)牧人/精霊:田尻健(テノール)牧人:川野貴之(テノール)※カロンテ/精霊:目黒知史(バス)(二期会)ニンファ:田崎美香(ソプラノ)牧人/精霊:近野桂介(テノール)アポロ/精霊:酒井雄一(バリトン)※(二期会) ※当初発表の役柄より変更。アントネッロ(管弦楽) ヴァイオリン 天野寿彦 宮崎蓉子 丹沢広樹 ヴィオラ 佐々木梨花 ヴィオラ・ダ・ガンバ/リローネ 武澤秀平 ヴィオローネ 布施砂丘彦 コルネット 濱田芳通 細川大介 コルネット/ナチュラル・トランペット 得丸幸代 ナチュラル・トランペット 斎藤秀範(2/22のみ) サクバット 南 紘平 野村美樹 栗原洋介 ファゴット 長谷川太郎 リコーダー 織田優子 リュート 高本一郎 ハープ 伊藤美恵 チェンバロ/ハープ 曽根田駿 オルガン/レガール 上羽剛史 パーカッション 立岩潤三装置:増田寿子衣裳:今井沙織里(FGG)照明:矢口雅敏(LOY)音響:小野隆浩映像:荒井雄貴(株式会社アライ音楽企画)字幕:タナカ・ミオ舞台監督:山中舞(株式会社スタッフユニオン)イラスト:やまだあいこ宣伝美術:中島和哉演出助手:吉野良祐ほか***1607年初演のオペラ最初の傑作(最初のオペラではなく)モンテヴェルディ 「オルフェオ」アントネッロ主宰の鬼才濱田さんの手にかかったらポップなロック調オペラに大変身!会場大入り満員の大喝采スタンディングのカーテンコールが15分ぐらい続いた。アントネッロは昨年サントリーホールで天覧コンサートとなった「リナルド」を聴いて、その自由さと闊達さに驚いたのだが、オルフェオはそれよりは短くコンパクトな作品何より題名役オルフェオを演じた坂下忠弘さんがすばらしい👍彼はハイ・バリトンと記憶しているがすごい美声高音域は全て胸声ではなく?ファルセットの美声で、酔わせるほどに美しい。稀有な声質で、他にいない気がする驚きの声テノール的な雰囲気があるオルフェオが全幕通して出て歌う 歌う量は半端ないが、レチタール・カンタンドなのでもしかしたらオペラの歌い方よりは喉に負担がないのかも?このへんはよくわかりませんが…オルフェオとエウリディーチェ以外のアントネッロおなじみのメンバーは皆色んな役を各幕で務める。全員が主役クラスの歌手なのでソロも重唱もアンサンブルも壮観です。音楽の神ムジカと地獄の王の妻プロセルピナを演じた中山美紀さんの張りのある美声が際立っている。メッサジェーラのシルヴィアを彌勒忠史さんが演じるすごい気迫で度肝を抜く。彼はカウンターテナーの中で最も高い声でソプラノに近い美しさを持っている。反対にスペランサ希望を演じた中嶋俊晴さんはカウンターテナーなのだが陰影のあるダークな声で対照的。新田壮人さんはパワフルで明るい声のカウンターテナー。声量もすごい。テノールの中嶋克彦さんはやはり稀に見る美声テノールで神々しく酔わせる響きを持っている。最後に全部持ってったアポロ、酒井雄一さんはイケメンで髭、存在感あった。エウリディーチェ、岡﨑陽香さんは美しく可愛らしく華があって魅力的であった。お調子者のテノール、田尻健さん(?)がいい味を出していた。オケピがないのか平土間の中央最前部分に陣取った古楽器の演奏家たち音楽は色んな音楽を濱田さんが付け足して再構成してあり、モンテヴェルディ だけではないのでメリハリが感じられる踊るようなテンポの部分が随所に配置され実際演者も踊りまくる。全く驚きの異世界であった。キャストに関しては低声を二期会が全面協力?大島先生もいらしてました。古楽における低い声のバスって通常の一般のオペラよりはるかに軽いのかな?プロフォンドなバスというのが存在しなかった。そもそも日本人にプロフォンドな強力なバスはほぼ存在しないのだが…バリトンでもバスの役をやるところが古楽なのか?このへんは多分通常のいわゆる18世紀以降のオペラと基準が違うのでしょう。楽器も古楽器で音が小さいので声楽も声を張り上げる必要がなくまったくアプローチが違う。ベルカントではなく、レチタールでほぼレガートや日本の演歌のように音程を上げ下げするアジリタほぼおっさんの鼻歌に近いもの?言い方がよくわからないが羊飼いが野辺で歌っているもの?また男の歌うカウンターテナーは男声歌手が裏声を出すものなので男声版ソプラノなのだろうカウンターテナーの声がやはり非常に強く感じられるいやあおもしろい世界です私は音楽の許容範囲が18世紀後半から20世紀初頭までなのでモンテヴェルディかあ、無理かもと思っていたがこれだけ面白いとドはまりする人も続出するのわかります!濱田さんの工夫もあるんですけど後世のいろんな作曲家が参考にしたような音楽がいっぱい出てくるのです例えばエコーですRシュトラウスがアリアドネで使っているエコーの手法をすでに使っているんですね印象的ですこうなってくるとアリアドネ(いろんな楽曲へのオマージュの集合体?)の方もまた見直さなくてはいけなくなります。音楽の世界は深淵ですね。エウリディーチェを演じたソプラノの岡﨑陽香さんPhoto: ©Shevaibra, courtesy of the artists***L'Orfeo by Claudio Monteverdiwith a libretto by Alessandro Striggiobased on the Greek legend of Orpheusa late Renaissance/early Baroque favola in musica, or operaLa Musica (Music) mezzo-soprano castrato (en travesti) Prologue Orfeo (Orpheus) tenor or high baritone Act 1, 2, 3, 4, 5 Euridice (Eurydice) mezzo-soprano castrato (en travesti) Act 1, 4 La messaggera (The Messenger) mezzo-soprano castrato (en travesti) Act 2 Named in the libretto as "Silvia"La Speranza (Hope) mezzo-soprano castrato (en travesti) Act 3 Caronte (Charon) bass Act 3 Proserpina mezzo-soprano castrato (en travesti) Act 4 Plutone (Pluto) bass Act 4 Apollo tenor Act 5 Ninfa (Nymph) mezzo-soprano castrato (en travesti) Act 1 Eco (Echo) tenor Act 5 Ninfe e pastori (Nymphs and shepherds) mezzo-soprano castratos (en travesti), alto castratos (en travesti), tenors, basses Act 1, 2, 5 Soloists: alto castrato (en travesti), two tenorsSpiriti infernali (Infernal spirits) tenors, basses Act 3, 4 Soloists: two tenors, one bassFrom Wikipedia English***(※内容に触れますので未見の方はご注意ください。)ステージには大きな凱旋門様のもの。セットはそれだけ。ギリシアの神殿のイメージのプロジェクションマッピング投影アライ音楽企画さんの手掛けるプロジェクションマッピングは凱旋門全体と背景では異なる絵が対象物に合わせて投影される大変凝ったもの。年末の福生の「こうもり」でもその技が使われていました。こうなるとセットも最初からプロジェクションマッピングありきで制作されているのでしょう。ステージ演出における革命ですよね。プロローグ最初の有名なファンファーレから始まらないところが濱田芳通流必ず外してくるムジカがゴージャスなバルーンのドレス姿で現れ、竪琴を手に歌う第1幕オルフェオとエウリディーチェの結婚を祝う人々どんだけってぐらいいろんなパターンの重唱が繰り広げられ圧倒されるつまり出ている人がみんなすごいんです現れたオルフェオは背が高く白いギリシャ神話から抜け出てきたようなドレープの入りまくった衣装でもう異世界ここで完成オルフェオは絵本などに描かれるように竪琴を手にしているわ~神話エウリディーチェとラブラブすぎてラブを通り過ぎてエッチな演出。敬一先生カラーが爆発している(笑)コメディ担当もいて基本他の役を持っている人も全員ニンファと羊飼いになっている。ニンファ(今野沙知恵さん)に真っ赤な薔薇をもらうエウリディーチェ。これ重要。赤い薔薇は生きている証拠第二幕喜び踊り食べ歌う人々の背後に巨大な黒い影が忍び寄るメッサジェーラ。女性。全身黒い衣装でエウリディーチェが蛇に噛まれて死んだと伝えに来た。メッサジェーラはこんな役目は申し訳ないとこのあとは世捨て人になるよしを歌って客席に彷徨い出て放浪するキャラ濃すぎ~一転慟哭し悲嘆にくれるオルフェオ死んだエウリディーチェが担架に載せられ運ばれてくる(ここは人形?)胸に乗せられているのは銀の薔薇あの赤い薔薇が銀のバラに変化しちゃったんですねちなみにオルフェオの竪琴も銀ですオルフェオは半神神の領域(冥界も含め)に入っちゃうことは銀で表現されているんですね牧人などを演じたカウンターテナーの新田壮人さんPhoto: ©Shevaibra, courtesy of the artists<ここで休憩>第3幕オルフェオはスペランツァ(希望)の導きで冥界の入り口までやってきたScorto da te, mio nume - Possente spirto - Ei dormeOrfeoオルフェオのアリアというのかソロ歌唱がものすごいです。これは魂持ってかれます。スペランツァ(希望)はやはり背が高い中嶋俊晴さんでグレーの衣裳だったかな?悲しみをもたらしたメッサジェーラと双子のような存在感?悲嘆をもたらす存在と希望をもたらす存在オルフェオの嘆願にもかまわず、冥界には入れないとスペランツァはさっさと帰ってしまうそこにいたのはもう一人のコミカルキャラカロンテ。地獄の番人だがオルフェオが嘆願の歌を歌っていると居眠りしてしまうオルフェオは自分で櫂を取り上げて進んでいくカロンテはバスの声域を歌っているこのへんからプロジェクションマッピングがすごいです。Grokに冥界を描いて!と指示したのかわかりませんがいかにも冥界の入り口という異様な川辺の風景そこにカメラがドリーして入っていくんですね!これはたまりません第4幕冥界この映像も超~恐ろしいです白骨化したような人々が無数にひしめきあっていて満員電車状態あな怖ろしや二人の怪しい人影それは冥界の王、プルトンとその妃、プロゼルピナプロゼルピナはプルトーネを手玉に取っている。プルトーネがどんなに威厳あるかと思っていたらなんと彼もコミカルキャラで妻の手フェチで妻の手をいつもぺろろんと舐めまくっている歌いながらなめる音も出さなくてはいけないので相当難しかったかと思う。緑の手袋をした二人プルトーネは顔も緑に塗っているシュレックかい!?(爆)あっさり妻の要求を呑むプルトーネ二つ返事ってやつやってきたオルフェオエウリディーチェが背後に立つしかしオルフェオは…!ここ物語の肝だと思うんですけど、あっさりなんですよねグルックとかだと死ぬほどあーだこーだ歌うのにあっさり振りむいちゃうんですね、これがこのさくさく感がいいですね モンテヴェルディおかげでお話のスピード感がありますエウリディーチェ役の岡﨑陽香さんとアポロ/精霊役の酒井雄一さん(バリトン)Photo: ©Shevaibra, courtesy of the artists第5幕ここで終わらないんですねしっかり後日譚まであるオルフェオに特化した作品なんですねもとの原野に戻ってきますオルフェオは悲しみでほぼ死んでいますQuesti i campi di TraciaOrfeoここでのオルフェオのソロ歌唱もまたすごいですすごすぎますすごい異世界を体験したかったらここに来るしかないと思わせます人間じゃないですbasti!Ecoここで楽器(リコーダー)もエコーあるんですけどオルフェオの歌をエコーが繰り返します中嶋克彦さんだと思うテノールの神々しい声ですすばらしい!神レベルの声の人多過ぎな公演です。オルフェオはエウリディーチェを讃嘆するあまり、しまいにエウリディーチェ以外の女をディスリはじめ、トラキアの怖い女たちをめっちゃ怒らせてしまいます今で言えば、SNSのバッシング状態なのかしら?リンチされそうになりますがそこにパパのアポロがやってきて彼を救いますアポロはオルフェオを天界に連れて行くことにしますオルフェオも同意し、竪琴が空に昇っていきます。そして大団円となりますお疲れ様でした。詳細続く写真左から、濱田芳通 坂下忠弘(文中敬称略)Photo: ©Shevaibra, courtesy of the artistsRelated links1998 May 21, Theatre Royal de La MonnaieClaudio Monteverdi Orfeo Concerto Vocale, Collegium Vocale Gent Conductor: Rene Jacobs Trisha Brown Company Simon Keenlyside as Orfeo2008年03月04日 イアン・ボストリッジ 「オルフェオ」
2025年02月22日

※カーテンコール撮影可能Photo AlbumPhoto: ©Shevaibra, courtesy of Philharmonic Society TOKYOフィルハーモニック・ソサィエティ・東京(PST)第15回定期演奏会2025年2月15日(土)13:30開演ミューザ川崎シンフォニーホール指揮 寺岡清高独唱 大沼徹マーラー作曲リュッケルトの詩による5つの歌曲交響曲第6番 イ短調「悲劇的」フィルハーモニック・ソサィエティ・東京は、東京都内の学生オーケストラ出身者が中心となり、2016年に結成されたアマチュアオーケストラ。メンバーの多くが、働きながらも週末には熱心に音楽活動に勤しむ社会人。***このオケ何者!?めっちゃ上手かったそしてなんで第一ヴァイオリン🎻の中に長原幸太さんがちゃっかり入っているの〜(^^)爆🤣指揮者もすばらしかった。指揮の寺岡清高さんPhoto: ©Shevaibra, courtesy of Philharmonic Society TOKYO前半の大沼さんのリュッケルトのリーダー目当てに行ったのですが後半のマーラー6番悲劇的がとにかく最高にすばらしかった😀!ハンマー🔨も聴いちゃってめっちゃ得した気分長原幸太さんは最近N響の第一コンサートマスターに就任することが発表されたばかり。長原幸太さんは第一ヴァイオリンの最後列の最奥に陣取ってる。賛助出演の長原幸太さんPhoto: ©Shevaibra, courtesy of Philharmonic Society TOKYO***Mahler: Rückert-Lieder, Op. 44私の歌を覗かないでBlicke mir nicht in die Lieder私は優しい香りをかいだIch atmet' einen linden Duft真夜中にUm Mitternacht私はこの世に忘れられIch bin der Welt abhanden gekommen美しさゆえに愛するのならLiebst du um Schönheit<曲順は指揮者本人の解説によると「マーラーが最後にピアノ伴奏した曲順」に「美しさゆえに愛するのなら」を足した曲順とのこと>大沼徹さんをお聴きするのは年末の福生のこうもりアイゼンシュタイン以来です。今年の初聴きということで誠にめでたい。甘く魅惑的なお声とパワフルな響きを堪能しました。ドイツ語の子音もしっかり超レガートな曲もバッチリマーラーの世界観を表現する巧みな歌唱でしたドイツ語聴いているとピエロのアリア 聴きたくなります。あまりの素晴らしさにお客さんが4曲目で拍手してしまった。指揮者が鷹揚に拍手させたのが優しい気を取り直して5曲目演奏しました。→これは客の間違いではなく、指揮者のいたずらだったのです。プログラムを読み返すと、この「美しさゆえに愛するのなら」は「アンコール」枠なので4曲目「私はこの世に忘れられ」終わりでで拍手してほしいと書いてあるのです!***Gustav MahlerDie 6. Sinfonie in a-Moll Ⅰ Allegro energico, ma non troppo. Heftig, aber markig.Ⅱ Scherzo: WuchtigⅢ Andante moderatoⅣ Finale: Sostenuto – Allegro moderato – Allegro energicoお疲れ様でした。まじマーラーすばらしい👍コンサートマスター小野瑞季さんPhoto: ©Shevaibra, courtesy of Philharmonic Society TOKYO「悲劇的」終演後のカーテンコールは撮影可!最大の功労者と言っても過言でないホルンのソリスト 1番Hr 湯田 怜央奈さん(?)を真っ先に讃える指揮者Photo: ©Shevaibra, courtesy of Philharmonic Society TOKYOオケパートのお写真はFBに公開済み。楽器編成ピッコロ、フルート 4(ピッコロ持替え 2)、オーボエ 4(コーラングレ持替え 2)、コーラングレ、クラリネット 4(小クラリネット持替え 1)、バスクラリネット、ファゴット 4、コントラファゴットホルン 8、トランペット 6、トロンボーン 4、チューバティンパニ 2人、グロッケンシュピール、カウベル、むち*、低音の鐘(ティーフェス・グロッケンゲロイデ、複数)、ルーテ、ハンマー、シロフォン、シンバル、トライアングル、大太鼓、小太鼓、タムタム、スレイベル*、ウッドクラッパー(振るとかたかた音の出る木のおもちゃ)*ハープ 2、チェレスタ弦五部 (Wikipediaによる)本日の大沼徹さんのイメージ(過去の写真より)上記のミックス。丸眼鏡に詰襟。マーラーに寄せた???スタイル
2025年02月15日

大阪交響楽団 第277回 定期演奏会「 オペラ・演奏会形式シリーズ Vol.3 」ヴェルディ 歌劇「運命の力」演奏会形式 原語(イタリア語)上演 [日本語字幕付き]2025年2月9日(日)15時00分開演 ザ・シンフォニーホール 大阪府堺市指揮/柴田 真郁(ミュージックパートナー)大阪交響楽団ドンナ・レオノーラ(侯爵の娘)/並河 寿美(ソプラノ)ドン・カルロ・ディ・ヴァルガス(侯爵の息子)/青山 貴(バリトン)ドン・アルヴァーロ(騎士)/笛田 博昭(テノール)プレツィオジッラ(ロマの若く美しい娘)/山下 裕賀(メゾソプラノ)カラトラーヴァ侯爵/松森 治(バス)グァルディアーノ神父(修道院長)/片桐 直樹(バス・バリトン)フラ・メリトーネ(下働きの修道士)/晴 雅彦(バリトン)クーラ(レオノーラの侍女)/水野 智絵(ソプラノ)村長/湯浅貴斗(バス・バリトン)トラブーコ(ラバ引き、商人)/水口 健次(テノール)スペインの軍医/西尾 岳史(バリトン)合唱/大阪響コーラス合唱指揮/中村 貴志音楽スタッフ:諸遊耕史、藤村知史字幕作成:根本卓也***今回の公演は西日本原語版初演かも?ということです(プレトークより※)これぞまさに「ドリームキャスト」でした。難易度高過ぎる役にどハマりの今日本で考え得る最高キャストが集結そして演奏会形式によってマエストロが「運命の力」の繊細な音楽の新たな局面を描き出しました。ありがとうございます。アルヴァーロとカルロの二重唱完全版ニ連発にやられました。笛田さんのアルヴァーロは東京で1回聴いてます彼の最も好きな役というアルヴァーロはまさに十八番今回は渾身の演唱で気合い入ってました。譜面台はあるがほぼ見ずに歌ってました。リリコスピントテノールのパワフルかつリリックな美声は全世界唯一無二のテノール彼の声は一般のリリコスピントのような響きではなく、柔らかく包み込まれる甘やかさがある。難役レオノーラの美しいリリコスピントソプラノ並河さん美声で完璧な演唱レオノーラはドラマチックソプラノの持ち役で今まで元メゾのヴィオレッタ・ウルマナとかドラマチックソプラノのハルテロスとかワグネリアンソプラノのニナ・シュテンメとか最近は強靭な重い声が定番になっているが並河さんの美声もすばらしい。昔はスーパーDIVAのモンセラート・カバリェも歌っているんですよね。とにかくレオノーラはアリア(独唱)だらけ。高音も中音域もあるので難しそうですよね。ドン・カルロ・ディ・ヴァルガスが待ってましたの青山貴さん。やっぱりこのドラマチック・バリトンかつヴェルディ・バリトンの重厚かつ豊潤な響きがハマってる〜 笛田さんとの二重唱が最高にすごくてすばらしかったです。アリアは後半のアリアがもう涙出るぐらい最高でした。やっぱりドン・カルロ・ディ・ヴァルガスは個人的にデフォルトがカルロス・アルヴァレスなんです。あのぐらい重厚な重い響きが必要なのです。青山貴さん最高でした。プレツィオジッラの山下さんもすばらしい!これだけ美声のメゾはそうそういません。可愛くてあだっぽい魅力的な女性を造形していました。フラ・メリトーネはとにかく演技派でないと務まりませんが、晴さんのメリトーネ最高すぎました。仕草と歩き方だけでもその役を表現できるってすごい。笑いとりまくりでした。村長役のバスバリトン湯浅さんもすばらしい。美声のバスバリトンで長身、男前。舞台上演のようにずっと演技を続けていました。カルロの最初のアリアの時、椅子に座っている湯浅さん、あ、目つぶってると思ってたら、なんと寝てる演技だったのです(笑)細か過ぎても伝わっている演技、さすがです👍マストロ・トラブーコの水口さんもさすがすばらしかったです。リリックな美声で、演技はブッフォに徹していました。カラトラーヴァ侯爵のバスの松森さんもちょっとだけですがすばらしい声でした。グァルディアーノ神父役のバスバリトン片桐さん、リリックなバスバリトンでした。上演時間休憩1回25分込みで3時間半のカットなし完全版→関係者さんのご教示によると「部分カットはそこそこありました。ナンバーカットも3幕の合唱のみのNo.11がカットされました。」とのことでした。早川さんのFBのコメント欄に記載されています。 15時開始 終演18時半(カーテンコール含まず)。演奏会形式だからこそ実現したマエストロ渾身のほぼ完全上演でした。(当初の演奏時間予定は、計2時間40分 第1幕:25分、第2幕:50分、第3幕:50分、第4幕35分)※…合唱指揮、中村貴志様のプレトークより「西日本で「運命の力」の上演は40年以上ぶり、原語版では初演かも?」ということです。***La Forza del Destino by Giuseppe VerdiLibretto : Francesco Maria PiaveFACH Leonora: soprano Fach : spintoDon Alvaro: tenor Fach : spintoDon Carlo di Vargas : baritone Fach : lyric baritone Full Lyric Baritone KavalierbaritonPreziosilla : mezzo-soprano/contralto Fach : lyric mezzo Dramatic Mezzo-SopranoIl Marchese di Calatrava bass Fach:CharakterbassCurra mezzo-soprano Mayor Un alcade bass Maestro Trabuco tenor Fach:Tenore Buffo tenore brillanteIl Padre Guardiano bass Fach:Basso profondoFra Melitone baritone Fach:Basso BuffoA surgeon bass Peasants, servants, pilgrims, soldiers, vivandières and friars***未曽有の大寒波が日本列島を襲う中、東海道新幹線は関ヶ原あたりで徐行。白銀の世界が広がった美しい光景の中ゆっくり進む新幹線。木々から雪が滑り落ち、田んぼは一面真っ白。幻想的な光景でした。新幹線は26分遅れで新大阪に到着。大阪プチ観光今度こそと思っていたが交通機関の乱れなどを懸念し断念、会場近辺へ向かう。しかし早く着きすぎて、極寒の中外で半時ひたすら耐えて待つ。しかし演奏が始まるとそんな寒さも吹き飛ばすほどの感動でした。笛田さんが魂を込めて歌う姿を見ているとこれは real treat だと実感する。ああ、オペラ最高!聴けて良かった!こう思う瞬間は最近ではそうはなくなったが今日がまさにその日だった。シンフォニーホールは長方形の木製のホールで、いわゆる馬蹄形やシューボックスではないが正方形に近くバカでかいホールではないのでどこでも音がよく聴こえそうだ。いわゆるオーケストラコンサート向けのホールで、オペラはコンサート形式でしか上演できない(舞台機構はなさそう。)演奏会形式には最適の会場と言える。そこで歌手は全員最前列で歌ってくれてありがたかった。コンサート形式でオペラをやると、いわゆるセミステージと言われている小細工を弄すると声が聴こえなくなったり姿が見えなくなったりすることがあるのだ。柴田さんはよくオペラを知っている。小細工をせず、正攻法で、最高の歌手を揃えてくれた。(以下、ストーリの説明のため記載していますが、今回は演奏会形式のため、小道具 演技などは基本ありません)設定:Place: スペイン・セビーリャおよびオーストリア継承戦争(1740~1748)戦場のイタリアTime: 18世紀 第一幕と第二幕の間には約18ヶ月が経過し、第二幕と第三幕の間には数年、第三幕と第四幕の間には5年以上が経過。 from Wikipedia italiano インカ帝国を大虐殺などによって滅ぼしたスペイン。そのスペインの侯爵家がインカの王の末裔によって一家全員殺され断絶するという背筋がぞくっとするようなストーリーの「運命の力」 アルヴァーロもカルロに対して、 これは、こうなったのは、「運命の力」なんだ と訴えるシーンがあります。 「呪い」という言葉も頻発している。 今回は大雪の呪いにも負けず上演されたことが奇蹟です。 全4幕序曲 オケは弦楽セクションが女性多く、ヴァイオリンは95%女性、演奏はすばらしい!もうこれだけで大感動。激しく、そして美しい音楽。マエストロ柴田最高です!ハープが鳴り出すと涙がにじんでくるほど美しい!第1幕 カラトラーヴァ侯爵の居城 レオノーラは父と別れがたくしている。今日の夜ドン・アルヴァーロと駆け落ちするからだ。 カラトラーヴァ侯爵はインディオの王族の末裔に恋をした娘をあきらめさせようと娘を隔離しているのだ。 カラトラーヴァ侯爵役・松森治さん、低いバス声ですばらしいです。 駆け落ちを手引きするクーラが急かす。Me pellegrina ed orfanaレオノーラのアリア 家を捨てればさまよい歩く孤児の身に… すばらしい~!第3場 ドン・アルヴァーロが手はず通り忍び込んでくるドン・アルヴァーロ: Ah, per sempre, o mio bell'angiol, しかしドン・アルヴァーロがやってきても決心がつかないレオノーラ。ドン・アルヴァーロ:E Dio stesso il nostro palpitoIn letizia tramutòE quando il sole, nume dell'India,Di mia regale stirpe signore,Il mondo innondi del suo splendore,Sposi, o diletta, sposi, o diletta, ne troverà ドン・アルヴァーロは自分の民族の神である太陽を(無意識に)信仰している レオノーラ:Sì mio Alvaro, io t'amo, io t'amo!Alvaro, io t'amo, io t'amo!Alvaro, io t'amo! ここはソプラノの裏声からメゾの中低音域、地声の部分まで下がる印象的な部分。音楽でもなんとなく「呪い」を感じてしまうのです。第4場 ぐずぐずするうちに父親が目覚めて起きてくる 抜刀する父親。 捕まえろ!と言われ護身用の銃を出すドン・アルヴァーロ 銃を捨てるが暴発しカラトラーヴァ侯爵に当たってしまう。 ドン・アルヴァーロは逃げ、レオノーラも追う。第2幕 (そのまま休憩挟まず続く) 1年半後…第1場 オルナチュエロス村の宿屋 合唱:Holà, holà, holà! 村長はカルロに学がありそうだからと食前のお祈りを頼むプレツィオシッラのアリアAl suon del tamburo すばらしい~~!美声!魅惑する演技! マストロ・トラブーコが男装したレオノーラを宿に連れてくる 現れたドン・カルロ・ディ・ヴァルガスは父の仇のアルヴァーロと妹レオノーラを探している。 トラブーコにさきほどの人物はどういう人物かをしつこく聞いている。 トラブーコ、すばらしい声です。明るく輝かしい声です。 ドン・カルロ・ディ・ヴァルガスのアリアSon Pereda son ricco d'onoreDon Carlo di VargasFach : Full Lyric Baritone (Kavalier Bariton) ドン・カルロ・ディ・ヴァルガスにはヴェルディが2つも、それぞれ違う趣のすばらしいアリアを書いています。 復讐に燃える男はあくまでも自分の友人であるとして自分はペレーダと名乗るカルロ。そんな彼の嘘をプレツィオシッラは見透かしています。第5場 同村の山中にあるデッリ・アンジェリ修道院 神に召されて死ぬために修道院にやってきたレオノーラ。レオノーラのアリア Sono giunta! . . . Madre, pietosa Vergine すばらしい!第6場 レオノーラはメリトーネに院長様への取次ぎを頼む第8場レオノーラとグァルディアーノ メリトーネは人払いされておかんむり第9場グァルディアーノ: A te sia gloria, o Dio clemente第10場修道士たち:Maledizione!Maledizione! 圧巻の合唱と重唱レオノーラLa Vergine degli Angeli<休憩>第3幕 数年後 第1場 イタリア、ローマ近郊ヴェッレトリの野戦場 イタリア戦線に偽名で従軍しているドン・アルヴァーロ。 賭け事のシーンはなし。ドン・アルヴァーロのアリアLa vita è inferno . . . O tu che in seno agli angeliRole : Don AlvaroFach : spinto 高音B(B♭)を3回擁する難曲。 最後はGis(G#) すばらしい! ドン・アルヴァーロは命を狙われたドン・カルロ・ディ・ヴァルガスを偶然助ける。 友人になった二人。 手を取り合う。 二重唱 第2場 宿営地 戦闘になり、ドン・アルヴァーロは瀕死の重傷を負う。ドン・アルヴァーロ:Lasciatemi morire死なせてくれ ドン・アルヴァーロはカルロに、胸元の鍵を出し、自分の死後に小さなカバンを開け、中のものを焼くように頼む。二重唱ドン・アルヴァーロ:Or muoio tranquillo;Vi stringo al cor mio.カルロ:Amico, fidate nel cielo!Addio第5場 アルヴァーロは治療のため移され、カルロ一人。 カルロはもしかしたら因縁の男ではないかと疑念を抱く。カルロのアリアMorir! Tremenda cosa! . . . Urna fatale del mio destino 箱を開けて確かめようとして逡巡する。Urna fatale del mio destinoDisperso vada il mal pensieroChe all'atto indegno mi concitò カデンツァ 名曲です!堪能~ 青山さん、すばらしいです!超感動 しかしカルロは箱を開けてしまう。レオノーラの肖像を発見する。軍医:助かったぞ!カルロ:Egli è salvo! Gioia immensaAmbedue d'averno al dioD'un sol colpo consacrar! カルロはアルヴァーロに自分の手で復讐するため、彼が生き延びたことに狂喜する。第6場 宿営地第7場 アルヴァーロ第8場 カルロと傷が癒えたアルヴァーロの最初の対決シーン 刀を取れ! 我々は友達だったはずだ 黙れ、聞くも汚らわしい!アルヴァーロ: Non io, fu il destino お父上を殺したのは私ではない、あれは運命だったんだ。アルヴァーロは死んだと思っていたレオノーラがどこかで生きていることを知る。アルヴァーロは決闘を避けようとするがカルロはそれを許さない。刃を交えるが止めが入るアルヴァーロは復讐の鬼と化したカルロを避けるため、修道院で世を捨てるしかないと考える。第10場 プレツィオシッラ すばらしい! 商売人トラブーコ すばらしい!第12場キャンプ 人々 少年兵たちは泣きながら家に帰りたいと訴える。そんな彼らを励ますプレツィオジッラの歌第14場メリトーネのとんでもない独唱Toh! Toh! Poffare il mondo! Fra MelitoneVocal Fach: lyric baritoneメリトーネ:Tutti, tutti cloaca di peccati 人々に違和感を与え、キリストの教えを冒とくしていると罵倒し、この糞坊主!と排斥される変わり者メリトーネ。これはなかなか演じるのが難しい役。さすがでした。プレツィオシッラのラタプランRataplanPreziosillaFach : lyric mezzo 美しく妖艶に魅力を振りまきながら歌います。 合唱第4幕 5年以上経った…第1場 修道院の中庭 メリトーネが貧民に食事を施す役目でぶつぶつ悪態をつく メリトーネとグァルディアーノ グァルディアーノはそんな彼をたしなめる 貧しいものに施しを与えるのは修道士の大切な役目だと諭す第3場 貧民:ラファエッロ神父のがよかった…グァルディアーノ:Tacete; umil sia Meliton,né soffra se veda preferirsi Raffaele.ラファエッロ神父のが人気があるのが悔しいんですね?メリトーネ:Io? Noわたくしがあ?まさかあ!おおげさな身振りにイタリア語でも伝わる(笑)大爆笑。第4場 カルロが修道院に訪ねてくる。メリトーネ: ラファエロ神父は2人いるんですけどねえ Sordo come una talpa. Un altro scarno,bruno, occhi, (ciel, quali occhi!) もぐらのような耳が不自由な男と 痩せた、浅黒い肌の、恐ろしい目つきの男とカルロ: Quel dell'inferno 地獄から来た方だ!メリトーネ: それじゃああいつだ!第5場二重唱Invano Alvaroカルロ:Invano Alvaroアルヴァーロよお前が世界のどこに逃げようと無駄だぞ!アルヴァーロが僧衣で現れる。(衣装はありません 笛田さんは ネクタイを外し上着も脱いじゃってます)決闘を強いるカルロと断り続けるアルヴァーロ。アルヴァーロ:O fratel, pietà, pietà!カルロ:Non si placa il mio furoreしかしひざまずいたのに侮辱されついに剣をとるカルロ:Finalmente!いや…アルヴァーロは剣を捨てるカルロ:おのれ、おちょくるのか?びんたされてついにまた剣を握るアルヴァーロアルヴァーロ最高音B(B♭)第6場 洞穴の前レオノーラのアリアPace, pace, mio Dio!Pace, pace,pace, pace, mio Dio!Maledizione! Maledizione! Maledizione! Maledizione!繊細な歌唱。大拍手。第7場カルロに瀕死の重傷を負わせたアルヴァーロカルロのために最期の祈りを洞窟に住む僧侶(レオノーラ)に請うが…(レオノーラは図らずもそこにやってきたアルヴァーロに「呪われよ」と何回も言ってしまったのです。)レオノーラ:できません!第8場二人はついに再開する。レオノーラは瀕死の兄の元に行くが、カルロは最後の力でレオノーラを刺して死ぬ(この芝居はなし)。第9場グァルディアーノ神父が瀕死のレオノーラを連れてくるグァルディアーノ神父:祈りなさいレオノーラはアルヴァーロの腕の中で死ぬアルヴァーロ:Morta!亡くなった!グァルディアーノ神父:天に召されたのです。全幕了お疲れ様でした。笛田博昭さん(テノール)撮影:2024年9月Related links:2014年7月28日 ミュンヘンフェス 運命の力2022年09月30日 フィオーレオペラ「運命の力」
2025年02月09日

From L to R,Thomas Johannes Mayer, Nancy Weißbach and Pietro SpagnoliPhoto AlbumPhoto: ©Shevaibra, courtesy of the artistsThe New National Theatre Tokyo OPERA 2024/2025 SEASONEine florentinische Tragödie / Gianni SchicchiSat, 8 February 2025, 14:00Eine florentinische TragödieMusic by Alexander ZemlinskyOpera in 1 ActGianni SchicchiMusic by Giacomo PucciniOpera in 1 Act2 Feb - 8 Feb, 2025 ( 4 Performances )Conductor: NUMAJIRI RyusukeProduction: AGUNI JunSet Design: YOKOTA AtsumiCostume Design: MASUDA EmiLighting Design: OSHIMA MasaoEine florentinische TragödieGuido Bardi: David POMEROYSimone: Thomas Johannes MayerBianca: Nancy Weißbach (Weissbach)Gianni SchicchiGianni Schicchi: Pietro Spagnoli Lauretta: SUNADA AiriZita: YODA AsakoRinuccio: MURAKAMI KotaGherardo: AOCHI Hideyuki (On Feburary 2 and 4, TAKABATAKE Shingo takes on this role.)Nella: HARIU Michiko (On Feburary 2 and 4, SUNAMI Yuki takes on this role.)Gherardino: AMINAGA YuriBetto di Signa: SHIMURA FumihikoSimone: KONO TeppeiMarco: YOSHIKAWA Kenichi (On Feburary 2 and 4, KOBAYASHI Hiromichi takes on this role.)La Ciesca: NAKAJIMA IkukoMaestro Spinelloccio: HATAKEYAMA ShigeruSer Amantio di Nicolao: SHIMIZU HirokiPinellino: OKUBO AtsushiGuccio: MIZUNO YuOrchestra: Tokyo Symphony Orchestra2025年2月8日(土)14:00 2~3階席に学校団体 …鑑賞日新国立劇場ダブルビルフィレンツェの悲劇&ジャンニ・スキッキアレクサンダー・ツェムリンスキーフィレンツェの悲劇全1幕〈ドイツ語上演/日本語及び英語字幕付〉ジャコモ・プッチーニジャンニ・スキッキ全1幕〈イタリア語上演/日本語及び英語字幕付〉予定上演時間約2時間35分(休憩含む)会 場新国立劇場 オペラパレス【指 揮】沼尻竜典【演 出】粟國 淳【美 術】横田あつみ【衣 裳】増田恵美【照 明】大島祐夫【舞台監督】CIBITA斉藤美穂『フィレンツェの悲劇』【グイード・バルディ】デヴィッド・ポメロイ(新国立劇場初登場は2019年『トゥーランドット』カラフ)【シモーネ】トーマス・ヨハネス・マイヤー(Role debut)【ビアンカ】ナンシー・ヴァイスバッハ ※新国立劇場初登場『ジャンニ・スキッキ』【ジャンニ・スキッキ】ピエトロ・スパニョーリ(Role debut)【ラウレッタ】砂田愛梨(三宅理恵の代役)※新国立劇場デビュー【ツィータ】与田朝子【リヌッチョ】村上公太【ゲラルド】髙畠伸吾(2・4)※同役カヴァー→新国立劇場デビュー、青地英幸【ネッラ】角南有紀(2・4)※同役カヴァー→新国立劇場デビュー、針生美智子【ゲラルディーノ】網永悠里【ベット・ディ・シーニャ】志村文彦【シモーネ】河野鉄平【マルコ】小林啓倫(2・4)※同役カヴァー→新国立劇場デビュー、吉川健一【チェスカ】中島郁子【スピネッロッチョ先生】畠山 茂【アマンティオ・ディ・ニコーラオ】清水宏樹【ピネッリーノ】大久保惇史※新国立劇場デビュー【グッチョ】水野 優東京交響楽団***新国立劇場ダブルビルラウレッタの砂田さんがすばらしくアリアで全部持っていった感ラウレッタのアリアは全てのでFachのソプラノが歌いたがるが砂田さんはリリックソプラノのなんとも言えぬノーブルな響きとリリコレッジェーロ の声の輝きを併せ持ち神々しいぐらいのラウレッタだった。ここが日本と思えない気持ちになるほどだった新国立劇場デビューおめでとうございます万雷の拍手でした。題名役スパニョーリはそもそもリリック・バリトンなので、Fachが違う。スキッキはもっと重くないといけないとはいえさすがのパフォーマンスだったが靴屋のピネッリーノで新国立劇場デビューのバリトンの俊英、大久保さん、声もすばらしいのですが、靴屋なので靴を見ると気になって磨きたくなって抑えきれないというディテール細かすぎる演技を披露していました(笑)医者役の畠山さんは終始、発声をブッフォに特化させており、さすがの舞台巧者ぶりを見せておりました。公証人の清水さん、重みのあるカヴァリエバリトンで美声。あの不思議な万年筆で本当に遺言状を書いていたからビックリ‼️リヌッチョの村上公太さん、リリックテノールなのだが、スピント気味に力強く歌っていた。シモーネ河野さんはやはり俳優のような見事な演技で牽引する。最近放送された東京二期会のコジでも演技力ハンパ無かった。新国立劇場に欠かせない救世主のような存在です。頭に帽子のスキッキのアリアはもっと演奏が早くてもよかった気がするフィレンツェの悲劇ビアンカのヴァイスバッハも、グイードのポメロイもワグネリアンシンガーですごいパワーポメロイはジークフリート系のヘルデンテノール。Wagner作品で聴いてみたい。シモーネのTJマイヤーはバスバリトン独り歌いの部分はWotanの繰り言にしか聴こえません以前ミュンヒェンで聴いたなあ音楽はまさにリヒャルト・シュトラウスの「サロメ」と「エレクトラ」のミックスオマージュ作品なのでしょうかシモーネがグイードに布地を売りつけるところが「サロメ」のヘロデがサロメにヨカナーンの首を諦めさせようと説得する音楽にそっくり。後半のダンスシーン、リュートのシーンは、「エレクトラ」でエレクトラが踊り狂うシーンにそっくり。コンマスは小林壱成さんだったようですね?すばらしかったです。Photo AlbumPhoto: ©Shevaibra, courtesy of the artists***Gianni Schicchi by Giacomo PucciniLibretto : Giovacchino ForzanoFACHGianni Schicchi (age 50) baritone Fach : lyric baritone / Charakterbariton (aka Verdi bariton) lower tessitura with range to G5, stronger and fuller voice Arias : Si corre dal notaio - buffo aria Range : B3 to G4Lauretta (age 21) soprano Fach : lyric soprano Arias : O mio babbino caro Range : D#/Eb4 to G#/Ab5Rinuccio (age 24) tenor Fach : lyric tenor Arias : Firenze è come un albero fiorito Range : F3 to A#/Bb5Zita (age 60) contraltoGherardo (age 40) tenorNella (age 34) sopranoGherardino (age 7) soprano or trebleBetto di Signa(貧しくみすぼらしい恰好, 年齢不詳)bassSimone (age 70) bassMarco (age 45) baritoneLa Ciesca (age 38) mezzo-sopranoMaestro Spinelloccio, a doctor bassSer Amantio di Nicolao, a notary baritonePinellino, a cobbler bassGuccio, a dyer bass***フィレンツェの悲劇(今回は再演。新国立劇場における初演は2019年4月)Place: Simone's residence in FlorenceTime: 16th-centuryセットは芸術的ですばらしい最初フィレンツェの有名な建物(ドゥオモ、市庁舎、ポンテ・ヴェッキオ)がコラージュされた幕がかかっている。この幕は照明によって一部向こうが透けて見えてくる。幕が開くと当時の建物を真っ二つにして布地がそこから木の根のように這い出ている。クジャクの羽の模様が建物には書かれている。床は大きな木の幹が縦横に這っている。しもてにダイニングテーブルと椅子がありそれにくっつくようにベッド様のものがある。かみてには無数の糸車。あれオランダ人?と錯覚してしまう台数の多さ演出の時代は読み替えておらず16世紀のままである(根拠:衣裳、小道具)。照明が暗くはっきりは見えにくいお化け屋敷っぽい見た目このセットはダリなどのシュールレアリズムの世界を連想させるシュルレアリスムの時代とこの作品のプレミエが1917年なのでやや近い時代ということでの発想か?ジャンニ・スキッキセットが「フィレンツェの悲劇」のものを使いまわすのかと思ってたらまったく違うセットが張り出してきたこのセットは粟國さんお得意のファンタジー・メルヘンちっくな世界で誰かのデスクの上ダンテの胸像のミニチュア巨大なペン、インク壺などの文房具天秤ばかり。飾りではなくこれはけっこう芝居に使ってた機械動力で上げ下げしているようだった最初にブオーゾがどこで死んでいるかというとベッドではなく本の上。もちろんその本はダンテの『神曲』だ。引き出しがあって人が出入りできる。誰かがデスクでダンテの『神曲』を読んで想像を膨らましている世界という設定らしい。粟國さんの昨年の「連隊の娘」や、同じく新国立劇場のダブルビル「子どもと魔法」の世界と共通する「粟國ファンタジー・ワールド」の一環か。とても素敵です。詳細続く
2025年02月08日

写真前列左から、中川郁太郎 中村祐哉 鈴木麻由子 又吉秀樹 布施雅也 別府美沙子 三橋千鶴 清水健太郎(文中敬称略)Photo AlbumPhoto: ©Shevaibra, courtesy of the artists東京室内歌劇場新作オペラ木下 牧子(新作初演)「陰陽師」原作:夢枕漠『陰陽師』より台本・作曲:木下 牧子2025 年1月31日(金)夜 2月 1日(土)昼 夜…鑑賞回 2月 2日(日)昼 全4回公演 調布市文化会館たづくりくすのきホール指揮:鈴木恵里奈演出:久恒 秀典キャスト 2月1日(土)夜公演安倍晴明:布施 雅也源博雅:又吉 秀樹式神かおる:別府美沙子首無し夫婦・妻:三橋 千鶴首無し夫婦・夫:清水健太郎徳子:鈴木麻由子貴船神社の宮司:中川郁太郎藤原為良:中村 祐哉コロス:ソプラノ4 加藤千春 並木円 松原奈美 三戸はるなメゾ4 加藤麻子 下倉結衣 森山綾子 梁取 里テノール4 鈴木優人 鷹野景輔 友清大樹 野村拓海バリトン4 岩美陽大 草刈伸明 田中潤 塙翔平器楽アンサンブル:アンサンブル・ノマド(ヴァイオリン ヴィオラ チェロ フルート クラリネット ホルン パーカッション ピアノ)主催:一般社団法人・東京室内歌劇場制作統括 杉野正隆(東京室内歌劇場代表理事)共催:調布市助成:芸術文化振興基金助成事業 公益財団法人・東京都歴史文化財団アーツカウンシル***木下牧子新作オペラ「陰陽師」世界初演めっちゃ面白かった〜😆すーごく怖かった〜😱正味2時間のオペラピアノ洋楽器アンサンブルで邦楽テイストてんこ盛りフルートが博雅の笛チェロもいい味ピアノが怖い音チェロが影のない女のチェロソロみたいな感じもありすばらしくオリジナルな木下牧子さんの世界です。フルオケバージョンの楽譜も作ってあと1幕書き足して新国立劇場で上演してほしいです。台本・作曲の木下牧子先生カーテンコールPhoto: ©Shevaibra, courtesy of the artist歌手は皆さん役にピッタリなんですが源博雅役の又吉さんがすごい😍パワフルかつリリック激情家の博雅を表現彼はリリックバリトンのはずなんですがもはやドラマチック・テノール!の感じ後半の徳子との二重唱がすごい徳子のソプラノ鈴木麻由子さんはリリコ・スピントでもう〜パワフル!めっちゃサロメ〜😱😱怖すばらしい歌唱金字塔です題名役、晴明の布施さんがまたノーブルで美しいリリックなお声が晴明にピッタリ!所作も美しかったです。動の博雅と対照をなす静の晴明でスンとしていて晴明っぽいいいコンビで良かったです一部の木蓮の精?薫を演じた別府さんもすばらしい!作曲家の指定がコロラトゥーラソプラノということでまさにピッタリテッシトゥーラ Bまで最高音はアジリタ部分でHi Cisあたりまであがる超絶技巧を披露しました。オリジナル作品なので詳細は書けないのですが演出も工夫がありました。首なし夫婦はレミゼのテナルディエ夫妻のようなコミカルで怖しいいい味出してます夫役がすばらしいドラマチック・バリトンでした。徳子の夫役もリリックテノールで良かったです。怯え方半端なかったです。コロス(合唱)が魑魅魍魎というのが面白い合唱上手かったですソリストクラスが揃っていてソロ歌唱もあったりしてレヴェル高かったです。この作品の予習のために陰陽師の映画版旧作を1と2を見ました。各種配信サイトで見られます。映画だと怖くないのにオペラだと何故だか超怖かったです。徳子が蝋燭立てて現れた時は怖くて叫び出しそうでした***木下牧子作曲オペラ「陰陽師」FACH安倍晴明:テノール源博雅:ハイ・バリトン式神かおる(薫):コロラトゥーラ・ソプラノ首無し夫婦・妻:ソプラノかメゾ・ソプラノ首無し夫婦・夫:バリトン徳子:ソプラノ貴船神社の宮司:バス?藤原為良:テノール?続く。源博雅役の又吉秀樹さん
2025年02月01日
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