全4件 (4件中 1-4件目)
1
タイトルロールのマトスが本当にすばらしかった!彼女がいたからこそ成功したのでしょう、マトスに圧倒された舞台でした。マトスは1幕登場から惹き付けます。このジョコンダ役は、ドラマティックな表現不可欠ながら、単に感情を爆発させるのではなく、恋敵を助けて自分の恋人と逃がすために策謀したり、そのため相手のいるところに乗り込んだりと、冷静、理性的、行動的な面を持っていると思います。大きな人間表現が必要で、かなりの難役と感じましたが、マトス見事です。しかも彼女、高音から中音まで本当にムラなくきれいに響くんですよね~。途切れたり弱くなったりしない、しかも地声になっても高音歌うときとほとんど変わりなく響くんですよね、すばらしいドラマティコです。4幕の有名なアリア「自殺」は拍手鳴り止みませんでした。私が一番ぞくぞくきたのは、2幕の恋敵ラウル(エレナ・カッシアン)との二重唱「わたしはそこで待っていた」です!一歩も引かないバトル、しかしラウルが自分の母の恩人と気付き、逃がすジョコンダ、迫力満点です。カッシアンは前にアドリアーナ・ルクヴルールのブイヨン公爵夫人を聞いて、そのときもヴィッラロエル(ソプラノ)演じるタイトルロール・ルクヴルールとのやりあいが一番印象のこってます。マトスは4幕フイナーレの堀口康雄さん演じるバルナバとのやりとりも迫力ありました。堀口さん、今日はいつもに増して好調、特に苦々しい悪役場面満載のところが、非常によかったです。このジョコンダは、イタリア語オペラながらグランドオペラで作られて、3幕に「時の踊り」というバレエシーンがあります。男女一組と女性6人が踊るのですが、これが付け合わせ的な振りではなく、クラシックのコールドからパ・ドゥ・トゥのような感じで、非常に良かった!「時の踊り」の音楽は、よく昼のラジオの情報コーナーのバックに流れているもので、確かアレンジして「レモンのキッス」というポップスにもなってます。(その昔、ザ・ピーナッツとかが歌ってます)今回結構見入りました、良かったです!指揮の菊池さん、このオペラが大好きだそうです。派手さはないですが、ヴェリズモオペラだけどドイツっぽいドラマティックな感じにしてしまうということなく、重苦しくなく、非常にうまくまとめていたと思います。オケも信頼できる響きで、バックアップとかうまいなあと感じました。演目内で一番有名な、テノールアリア「空と海」、チョン・イグンは全体的にはまあまあのできですが、この歌に関してはちょっと堅すぎ。パヴァロッティがよく歌っていて、それと比べるつもりないですが、もっと自由におおらかに歌ってほしかったなぁと思います。ポンキエッリの、日本ではなかなか上演されない演目(ドラマティコが6人必要なんですからしかたないですが)、とても有意義な鑑賞でした。指揮 菊池彦典演出 岩田達宗ジョコンダ エリザベート・マトス(ソプラノ)エンツォ チョン・イグン(テノール)バルナバ 堀内康雄(バリトン)ラウラ エレナ・カッシアン(メゾ・ソプラノ)アルヴィーゼ 彭 康亮(バス)チェーカ 鳥木弥生(メゾ・ソプラノ/アルト)ヅアーネ 坂本伸司イゼーポ 納谷善郎聖歌隊員 小田桐貴樹 水先案内人 水野洋助藤原歌劇団合唱部多摩ファミリーシンガーズスターダンサーズ・バレエ団東京フィルハーモニー交響楽団平成21年1月31日、東京文化会館にて
2009年01月31日
コメント(2)
ディアナ・ヴィシニョーワのオーロラ姫にウラディーミル・マラーホフのデジレ王子、さらに上野水香のリラの精とまばゆいキャスト!ヴィシニョーワは登場で、やわらかな雰囲気だしながら、飛び跳ねるようなジャンプで、かなりやんちゃなオーロラ姫に感じました。ところがフィナーレではみごと落ち着いてロマンティックな王女さま。テクニックに派手さはないけど、しかし着実にこなして、まるでお手本のように感じました。個性がないとか悪い意味でなく、ああやっぱバレエは基礎が大事なんだなあと思わせる、抑制したなかに秘めた思いがあるという踊りに感じました。マラーホフはもう風格ですね。安定した技とロマンティックな雰囲気が、ザ・クラシックバレエという感じでした。あと、マラーホフのサポートはさすがですね!支えてる、回してあげてるという感じが全く無く、プリマがポーズに入ると自らも自然にサッとポジションに入り、踊りの流れを切らない。ヴィシニョーワにも上野水香にも全く同じで、すっごいなぁと感嘆してしまいました。カラボスの高岸直樹、不遜だけど悪の権化というにはちょっと間が抜けてる感じのキャラがとてもいい。上野水香のリラの精が圧迫すごいんですから!(笑)なんでカラボスの魔法を弱めるだけで打ち破れなかったんだろうというくらいでした。主役二人がとても落ち着いた雰囲気だしているなか、シンデレラとフォーチュン王子の井脇幸江・木村和夫がとてもフレッシュで若々しさをアピールして、印象的でした!平成21年1月10日 東京文化会館にて
2009年01月10日
コメント(0)
私には、ニューヨークの恋話みたいに感じられました。メゾのチェチーリア・バルトリがピリオド楽器バックにアミーナを歌う、しかもエルヴィーノがファン・ディエゴ・フローレスという話題のCD。いままで私が聞いてきたこの演目がみな「牧歌的」でアミーナは田舎の、のほほんとした感じの娘というイメージを描いていましたが、とにかくバルトリの相変わらずの存在感の大きさに圧倒されます。アミーナのアリアはいずれも、超高音だすため、当初譜面より長三度・短三度低く変えられてしまっているとか。でもこのCDではそこまでの見直しはされていません。そのためこのバルトリの歌うアミーナが中低音が非常によく響き、ますます存在感が大きくなります。こんなアミーナゆえ、自己主張のある都会的な女性のイメージを感じるのかもしれません。あとアレッサンドロ・デ・マルキ指揮のテンポがかなり早いですね。フィナーレアリアなど、とてもハイテンポで進みます。ますますシティ感覚になっていきます。フローレスがもう高音きれいに決めてくれて最高です!聞きものです。それとイルデブランド・ダルカンジェロがもうフェロモンバリバリの伯爵役で、男声陣にかえって色気を感じます。ピリオド楽器まで使用したのであれば、初演時音程の校訂して、バルトリに聞かせてほしかったという要望はあります。都会の恋物語のよう夢遊病の女、私は演出で非常に楽しい舞台になりそうな感じがしますが、これはもう好みですね。
2009年01月04日
コメント(2)

食べて飲みまくってます(^^)vおせちも食べてますが、シャンパンやカヴァ、スパークリングという発泡系ワイン飲みまっくてんで、それに合うおつまみがやっぱほしくなります。でも今日体重測ったら満腹時と変わらずだったんで少し安心・・じゃないか!(笑)
2009年01月03日
コメント(0)
全4件 (4件中 1-4件目)
1


