日本版レコンキスタ宣言   旅立った孫と子孫への私の人生卒業論文

日本版レコンキスタ宣言 旅立った孫と子孫への私の人生卒業論文

2023.11.02
XML
北海道新聞より

その男は、道警の調べに「むしゃくしゃして赤信号を無視した」と言った。信号無視の結果、1人の命が失われた。
 2022年11月、札幌市中央区の道道交差点で乗用車やRV計3台が衝突して3人が死傷した。乗用車を運転していた同市の男(33)が自動車運転処罰法違反(危険運転致傷)の疑いで現行犯逮捕され、札幌地検は同法違反(危険運転致死傷)の罪で男を起訴した。

9月26~29日の裁判員裁判で言い渡された判決によると、男は制限速度の時速50キロを大幅に超える同90~92キロで乗用車を走らせ、赤信号を無視して交差点に進入。左から来た同市の女性=当時(63)=の乗用車と出合い頭に衝突して女性を死亡させた上、弾みでぶつかったRVの男女2人にけがを負わせた。
 「むしゃくしゃ」の背景には、何があったのか。
 紺のスーツに身を包んで出廷した男は「間違いありません」と、か細い声で起訴内容を認めた。被告人質問で弁護人から自らの性格を問われると「内気だと思う」と述べる一方で、「被告は怒りっぽいのか」との質問には「喜怒哀楽はあります。怒りっぽいというか、アングリー」とつかみどころのない回答をする場面もあった。証人尋問や冒頭陳述から、男の出自と特性、事故までの経緯が示された。
 弁護側の冒頭陳述によると、男は事故当日、腰の痛みにいらだった。気分転換のため向かったバッティングセンターが営業していなかったことにも怒りを募らせた。敷地内で他人が吸っていたたばこの煙を吸って気分を害し、立ち寄ったドラッグストアは混雑していて炭酸飲料を買えなかった。これらの出来事の積み重ねで、男の我慢は限界を超えた。
 男はかつて大学受験に失敗していた。専門学校在学中には精神疾患を理由に休学。その後、就職したが仕事を転々とし、短ければ数日で解雇された。精神科に通院していた18年ごろには痩せ細り、好きな野球でヒットを打っても一塁に走れなかった。
 21、22年には父と祖母の死が続いた。公判では、父の死後の21年6月に自宅アパートの4階から路上にごみを投げ捨て、廃棄物処理法違反の罪で罰金40万円の略式命令を受けたことも明らかになった。法廷に立った母は「(息子が)変わったのは父が死んでから」と話し、その頃から本人の言動に変化が表れたことを示唆した。


弁護人「昔の被告の様子は」
 母「優しい子です」
 弁護人「いつからおかしくなってしまったのか。専門学校の時か」
 母「その時(専門学生時代)は沈んで、人生の目標を見いだせないような感じで…」
 弁護人「(被告の)保釈後、親子の仲はあまり良くなかったですよね。大げんかして息子さんが警察を呼んだこともあった」
 母「大げんかというほどではないんです。言い争いで」
 弁護人「どんなことを言われたのか」
 母「『おまえ』とか『縁を切れ』とか…」
 弁護人「それでも監督できますか」
 母「息子の特性で分からなかった所がたくさんある。向き合い方が足りなかったんだと思います。社会復帰できるようサポートしていく」
 遺族の代理人弁護士「遺族に向かって『しっかり監督できる』と言える根拠はありますか、ありませんか」


 精神鑑定では、男は日常生活でのいらだちを処理する能力や複雑な状況への対応力が乏しいとされた。証言台に立った鑑定医は男に対する見解をこう述べた。

鑑定医「被告は生活の問題解決や感情のコントロールが苦手で、自分がなぜ怒っているのかを言葉にする能力がない。過去のストレスを処理できておらず蓄積したままで、ささいなきっかけで怒りが爆発する可能性がある。今回も、事故前の出来事で自暴自棄になったのではないかと思われる」
 検察官「『怒り』とは、何に向けた怒りなのか」
 鑑定医「人生が思い通りに行かないことへの漠然とした怒りと考えられる」

 鑑定医「不特定多数の人を攻撃する意識はあまりないと思う。ゴミを捨てるのも、スピードを出すのも、行為としては簡単だが、その行為の先に何があるのかイメージせず、ただ『そういうことをした』のではないか」
 検察官「鑑定結果だけを見ると精神疾患があってもおかしくない気もするが」
 鑑定医「検査は補助的な要素で、医師の経験に基づく主観が優先される。被告の話しぶりや捜査資料などを見ると、『絶対に異常がある』とは言えない」
 「精神障害はない」とされた半面、計算を行う検査などからは情報処理速度が低い傾向がみられたという。この傾向によるものなのか、被告人質問で男が繰り返し述べた言葉がある。
 男「ごめんなさい、供述拒否で…」
 男は20回以上、こう答えた。前提として、公判で被告には黙秘権があり、質問に対して全部答えないことも、一部だけに答えないこともできる。

被害者参加制度を利用して、遺族は「(女性は)安全運転をしていたのに死んでしまった。現実を受け止めることができない」と心境を吐露していた。質問者は幾度となく男に回答を促した。
 弁護人「今日来ている遺族にかける言葉はありますか」
 男「ごめんなさい、供述を拒否します」
 弁護人「拒否するんですか!? 遺族の前でしゃべらないの?」
 男「はい」
 弁護人「なんでしゃべらないの?」
 男「…はい」
 検察官「供述を拒むのは被告の権利だけど、ここにいる全員が『なぜ事故が起きてしまったのか』を被告の口から語ってほしいと思っているはずですよ」
 裁判官「供述を拒否するのは『どう答えたらいいか分からない』という意味ですか?」
 男「はい」
 裁判官「それなら、ある程度時間がたって少し考えてみて、今答えられるようになったことはありますか」
 男「…ごめんなさい、供述拒否で」

男は被害者や遺族に対して「『ごめんなさい』という気持ちはあります」と述べたものの、具体的にどのように反省し、何を改善していくか、社会復帰へのビジョンはあるかといった質問に明確には答えなかった。
 検察官は論告で「(被告の行動は)他人の生命身体の安全を無視し、通り魔的。真摯(しんし)な反省があるのか疑問」として懲役10年を求刑した。裁判長は「重大な事故を引き起こす可能性が高く悪質」と判断して懲役8年の実刑判決を言い渡し、「被告の人格や成熟度の低さから誠実な振る舞いができないとしても、事件の重大性を認識して深く反省しているとは言えない」と述べた。
 判決言い渡しの最中、男は証言台のいすの背もたれに左手をつき、右手は腰に当て、視線を落としてひどく落胆したような様子だった。男は判決を不服として控訴した。(報道センター 山中龍之助)

-------------------------私の意見---------------------------

私のお気に入れに入れさせて頂いてるさえりんの部屋さん

さえりんの部屋 - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)

そこで検察審査会に再度審議して欲しいと申立起訴相当を得た方の記事をアップされていた。私も4年前に初孫を亡くし、我が子を不幸にも亡くされた方はどのような心情でどのように克服されているのか、私自身が自分の心をどのようにしていけばという迷いがあり、行き着いた先がさえりさんという娘さんを交通事故で突然亡くされた方のブログにたどり着いた。

66歳還暦をとうに過ぎて、もう私の知らないことはあまりないだろうと思ったが、交通事故死されたご遺族には何も国からの支援等がないことがわかった。上記の記事のように加害者が供述拒否すれば事故原因の真相をご遺族は知らないまま闇に消えてしまう。一番知りたいことなのに。

そして加害者の人権は守られても、被害者のご遺族の人権は?と?を付けざる得ない。まさに日本の常識世界の非常識なのかも知れない。

なんで家族が事故に遭遇し亡くなってしまい、悲しみに打ちひしがれている時に再度法的闘争をしなければいけないのかだ。心が瀕死の状態で法的闘争をしなければならないというのは余りにも過酷ではないかと思うし、ご遺族の心情を思うと虚脱感しかない。なんで日本はこんな国になってしまったのだろう。

自分の家族・祖国を守るために命を捧げて出撃した特攻隊の人たちから見たら今の日本をどう思うのだろうか。

私はかつて人生の師匠から、出来ない理由を考えるのではなく、自分には何ができるのかを考えなさいとの教えを受けた。今でもスタッフには自分には何ができるのかを考えなさいと伝えている。

交通事故死ご遺族に対して私のできることは、こうやってプログに書いていくことだけかも知れないが、自分の知らないことを知ることもできるのもブログだと思う。Xやフェイスブックではそこまで知ることはできない。

まだまだ日本の常識、世界の非常識の事例があることがわかった。

ヤフオク! - シングル 岡田奈々/かざらない青春(松本隆作詞...


あいち交通死をなくすボランティアにじいろ会|さえりん♥ストラップ (aichinijiirokai.wixsite.com)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2023.11.02 07:41:56
コメント(2) | コメントを書く
[私が参考にしている、サイト及び掲載文] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

プロフィール

tckyn3707

tckyn3707

カレンダー

お気に入りブログ

東京都指定記念物 平… New! カーク船長4761さん

ICCの逮捕状(4… New! 佐原さん

日弁連が不法な難民… New! makopy_0201さん

バイデン大統領  … New! maki5417さん

リメイク New! ひよこ7444さん

「真理のひびき」中… New! lavien10さん

江戸川橋周辺を歩く New! 七詩さん

通勤・通学用電動ア… New! alex99さん

民主政治の破壊者 New! inti-solさん

紅葉の紅葉 New! やすじ2004さん


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: