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「 澗水湛如藍
」 澗水湛えて藍の如し。
墨蹟あざやかな掛け軸が床の間にさりげなくかけてあり、4畳半は偉大な空間に展がります。
「碧眼録」第82則に次の問答が採録されています。
「僧、大龍に問う。
色身(肉体)は敗壊す。如何なるか是堅固法身。
龍曰く、山花開いて錦に似たり、澗水湛えて藍の如し」
山花開似錦 澗水湛如藍
ある僧が唐代の禅僧大龍智洪に向かってと問いました。
「私たちのこの肉体は死ねばじきに腐れ、焼けば灰になってしまいますが、金剛不壊といわれる堅固法身はその時どうなるのでしょうか」
「たとい肉体は滅んでも堅固法身は不滅だから安心さっしゃい」
という返事を期待したようですが意に相違しました。
色身即法身、法身即色身。色身を離れて別に堅固砲身はない。
霊体一致のこの瞬時を最高に生きることこそ大事と教えました。
一服の茶、山花、澗水(谷川の水)もこの書によって法身を広げててくれましょう。