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しかし、戦争で農産物の収穫は、いちじるしく低下し、とくに肥料不足は深刻で、戦中戦後の食料難をおこした。
その打開策として政府と産業界は、軍事用の重化学工業を化学肥料の生産に転用し、塩安、硫安、過石、塩化カリなどが、大量に農家に流れるようになった。
こうして農作物の減産に歯止めがかかり、食料難は一挙に解決した。
日本の農業の基本は、堆肥づくりである。
しかし、化学肥料は安価であり増収する。
農家は伝統農法を捨て、こぞって化学肥料農法に転向した。
農家の増産思考に、政府と産業界は強力に」推進し、大量の化学肥料を生産した。
土壌は生き物である。
土壌微生物が生息していて、彼らによって土を肥やし農作物が育つのである。
土が肥えている間は、少量の化学肥料の使用でよいが、土壌細菌が死滅し、土が無機化すると、多量の化学肥料を投与しなければ、農作物は収穫できなくなる。
化学肥料は、土壌も農作物も欲していない。
その化学肥料は土壌や農作物の質を悪化させ、そして農地を荒廃させた結果、害虫の発生である。
それを阻止するために、つぎつぎと農薬を開発し、日本全土のほとんどを、農薬漬けにしてしまった。
農薬は農地にとどまらず、川、池、海及びその周辺を汚染し、自然を破壊している。
自然の法則にさからって、農学も医学もなりたたないのである。
「農医学論 忰山紀一」より
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