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一歩一歩、向上を 2
そして、今やっていることに一心にならなければならない。
仕事に全心身を打ち込んで、それを完成させることに愉快さを持つようにならなければならない。
苦しいとき、くしゃくしゃするときでも、何か、とにかく、一生懸命に仕事をしているならば、しらずしらず時間が経って、その難関をしらずしらず通過することができるものである。
じっとして考えてばかりいるのは、かえって、その苦悩をますばかりでなんにもならない。
どんな平凡なこと、小さいこと、たとえば、指先一つをわずかばかり動かす仕事でもよい。何かをしている人は幸福である。
それから、ものごとはすべて、たたみの上の水練ではだめであって、実地に一々あたってみなければ真に呼吸は呑み込めるものでない。
しないでいて、いくら道理に通じ、論説にたくみであっても、なんにもなるものではない。
実地に行うにあたって、かならず、何か霊的にも得るところ、悟るところができてくるのである。
だから、絶えず、どんな小さい仕事をしていても、それをつとめて重大視し、霊的に意義づけて、何か、そこに発見発明をするところがなくてはならない。
しないでいては、けっして、真に会得されるものではない。
張るち
うむち
つずち
なにごとをするにしても、この言霊をくり返し唱える時は、よい実りがある。「生きがいの探求」より