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昨日の遅番は、キツかった。一般浴の中介だったから、13:20~16:30まで、風呂場に籠もりっぱなし。手引きで何とか歩行可能な人達だから、えいやっ、と踏ん張る移乗は無いけど、利用者を誘導して、一緒に浴槽まで入るので、尻付近まで湯に浸かっては出るの繰り返し。脱衣所から誘導、洗髪、洗体、浴槽内へ誘導して座らせて出る。「上がるぅ~」やら「出してぇ~」の言葉で、浴槽内まで迎えに行き、上がり湯かけて脱衣所の椅子に座らせる。これを、20名以上やると、足はダルダル、頭クラクラ。いっぱしの我慢大会である。入浴が終わると、10分休ませて貰えるので、そこで体力を回復させて起こしに入る。離床、誘導、配膳、食介、排泄誘導、臥床、下善、入れ歯回収&洗浄消毒、エプロン洗濯、チェック表記入が終わって、やっと帰れる。正直、食介に入る頃には、虫の息で座って食べさせてる。今日が休みで本当によかった。と、いつものように寝倒し、昼前に、のそのそ起床。昨日の残り物で、ごはん。コーヒー飲みながら、ぼぉ~っと、お笑い番組を見つつ、チクチク開始。糸が切れたので追加分を出そうとすると、あれ?色が違う...。よぉっく番号を見てみると、チャートの指定番号と、オーガナイザーに書いた番号が違う。マジかっ!!!今度のチャートは、「DOME」で、糸も「DOME」。しかし、日本でDOMEの糸を入手するのは難しい。だからDMCで刺す為、互換表で変換。変換表から転記する時に間違えたらしい。チャートとフロスオーガナイザーの番号は合ってるのに、ニードルオーガナイザーの番号が違っている。糸を取る時、ニードルオーガナイザーの方を見たのが敗因。3日分の作業が、パァになる。そのままやっちゃうには、あまりにもおかしい場所なので、諦めて全て解く。解くだけで、1時間以上かかった。こんな時は、悲しさとか、悔しさとか、そんな感情は出ない。あるのは「無」である。解き終わった所で、風呂に入る。疲れた...。そして何事も無かったかのように、また、作業を開始する。今日は、大晦日。本来であれば、朝から正月料理なぞ作り、正月飾りもして、さあ来い、正月!世間もそれなりに、浮かれてる。しかし、こんな職業だと、年中行事は、全て利用者の為と言うのが強く、自分の事まで手が回らないし、面倒くさい。明日は、元旦だと言うのに、全く気分が盛り上がらない。頭にあるのは、「明日は早番」。寒波で大雪、何時に起きて出かけりゃいいんだよ、って事だけである。とまあ、年末も年末、大晦日に愚痴かよ。と自分に呆れつつ、煩悩を振り払うのであった。みなさん、よいお年を。日本ブログ村バナー(日記用)
2009年12月31日

さて、大分、更新してなかったなぁと思いつつ。我が施設、ついこの間までクリスマス飾りが天井からぶら下がっていたのに、行ってみると、正月飾りに変わっており、それがまあ、どう見ても「結界」。^^;認知フロアでは、異食、収集防止に、天井に紐を張って、そこに、色んな飾りをぶら下げる事になっているのだが、フロアの構造上、真ん中にある4本の柱に紐を括って、食席を囲むように四角く張ってあり、そこから、白いギザギザの紙が見事な間隔で下がっているので、誰がどう見ても「結界」にしか見えておらず、出勤してくる職員の全員が全員、「うおっ!結界が張ってある」と宣い、その後、笑うのである。そりゃあ、間にポツポツと目出度い正月飾り的な物も下がっているのはいるのだが、どっからどう見ても、そうとしか思えず、インパクト最強。「みんな、そう言ってく--;」と、認知フロア勤務の職員は、項垂れる。一所懸命、正月飾りを作ったのに、そう言われては立つ瀬もあるまい。そして、夜勤の為、出勤してきた職員が無言でステーションに入ってくるなり、「ねぇ、どうしたの、アレ?」と、怪訝そうな顔で聞く。そりゃあ、夜勤しようとやってきたら、食堂の真ん中に「結界」張ってあったら驚くわな。只でさえ、気が重いのに、あんなモン見ちゃったら、一層ズシンと重くなるってもんだ。事情を聞いてホッとして、口の悪い職員に、「夜中に騒ぐ、悪い子みんな、結界ん中入れてみたら?」などと言われ、ゲラゲラ笑うのである。そして他フロアにも、「結界、見ました?」と言い、事務所でも「正月飾り見てきてみた(ウヒヒ^^)」と、まだ見てない職員を見つける度に言って回る、オイラ。あまりにも見事な、ブラックジョーク的な、仕上がりに、皆が笑う。決して他意はないのが、より一層の笑いを誘うんだよね。忙しい合間を縫って、必死に飾った結果、そうなっちゃったんだもん。皆、それが分かってるから、笑うんだ。まあ、正直な話、日頃のご老体方々の状態やらを見ていると、結界でも張って祓い閉じ込めときたくなる気持ちは、とてもよく分かる。分かるから皆、複雑な顔で笑い飛ばすしかない。施設に勤務していると、正月くらい家に帰れたらいいのに、って思うが、家族側にしたら、正月くらい、のんびりしたいってのも、よく分かる。あの状態が、家に帰ってきたら、素人じゃ対応できない。でもね、たぶん、何もやらないと思うよ。認知症だって、雰囲気が読めるんだから。誰か分からないけど自分を歓迎してくれた、うれしい、ちやほやしてもらった、楽しい、何かよく分からないけど、この人達、家族だと言ってる、そうか、家族か、家族だ、うん。すぐ忘れちゃうけど、言われる度に、そう思って幸せな気持ちになれるんだからさ。日帰りでいいから、連れて行ってあげてよ。そう思う。残念ながら、年末年始、家に帰れるご老体は、少ない。外出しても、差し支えない状態なのに帰れない人の方が多い。家の事情は、それぞれあるだろうから、こちら側としても、無理は言えない。電話して、如何でしょう?と、聞きたい気持ちを抑えてるってのが、ほんとの所だよ。散々な事やってきたから、帰れないのは「自業自得」と思っても、やっぱりちょっと複雑です。施設の年末は、いつもと変わらず過ぎて行く。朝起きて、ごはん食べて、体操してTV見て、4時になったら「水戸黄門つけて^^」と、やって来る。「年末だから、今日は、やってないのよ^^」と言うと、がっかりして、部屋に帰っていく。「ねぇねぇ、なんか仕事ない?」と、暇を持て余したご老体が来る。清拭布の畳み物を、お願いする。80代、90代の女性は、本当によく働く。職員の状態を見て、声を掛けてくれたりもする。絶妙だ。人の為に生きる最後の世代。職員一同、頭が下がる。認知のない、身体障害のみの、ご老体にとって、帰るアテのない「老健」暮らしは、ちょっとつらいと思う。リハビリしても帰る所が無い。自覚があるから、拒否してる人もいる。リハビリを暇つぶしと捉えて、楽しみにしてる人もいる。帰れない身の処し方は様々だが、世代別に見ると、潔さが違う。有料老人ホームとか入れると、もっといい思いが出来るのになぁ、と毎度、職員同士で話す。特に、80代、90代の潔い人達は、身を粉にして家族の為、国の為に働いてきた。その人達の最後が、これでは可愛そう。ウチは老健だから、本当の最後まではいられないんだよ。必ず、余所で死ぬしかないんだ。そんな人それぞれの思いと共に、今年も終わりが近づいて、きっとまた、来年も同じように過ぎて行くのだろう。そして、ウチは汚いまま。貧乏神が常駐している。
2009年12月27日

すごーく久々に、認知フロア勤務の続くオイラ。今日は、夜勤です。ナース、初っぱなから顔色悪し!大丈夫か?と思いつつ、オイラも相当、喉が痛い。鼻までキており、送られてる側から、どんどんおかしくなっていく。そんな2人が、この激しい認知フロアで夜勤だとよ。もう、笑うっきゃないじゃん。体調最悪だけど、がんばろうぜ!と励まし合い、マスクを2枚着用。2人とも、昨日まで何ともなかったのに、今日、突然。こりゃあ、利用者さんからうつったな。3K職業で、最も怖いのが、感染。風邪を始め、BにC、隠れ結核、その他諸々。死に損ないから云々は、誰もが持ってる本音なれど、職業意識が押さえ込む。ここ最近は、熱発利用者数名と、毎日、係わっている。運良く、インフルエンザは陰性だけど、風邪っ引きは多くなる。勿論、マスク着用、うがい、手洗い万全の体制であるにはあるが、密着度合いから言って、まあ、確率の問題。日頃は平気だが、疲労溜まって体力落ちた所に、ズドーン!って感じだわね。夕食、臥床をこなし、ひーこら言いつつ、オムツ交換。そして、最もタチの悪い部類に入る認知症。徘徊放尿癖のある、Aさんが今日は寝てくれない。何度、寝かしつけても、シャツ1枚に、リハパンいっちょで起きてくる。その都度、ベット脇に放尿の跡アリ。ポータ置いてあっても、そこにしない。いつもと違って、トイレ行きたい訴えもナシ。ラウンド増やすが無駄。行くと寝てる、起きたらしてる。ナースとフラフラになりながら業務をこなす。やっと休憩、寝る、寝倒す!ちょっと楽になったと起きて行き、ナースと交代。そして、最もツライ4時のオムツ交換。20名超を介護1人でこなす。その間も、コールがわんわん鳴り響く。センサーマット踏んだ、単に押しただけ、オシッコ行きたい、Aさん放尿。キリが無い。1時間なんか、あっと言う間で、ゴミ捨て行く時間。まだ、オムツ終わってねぇよ...(T-T)起きてきたナースに、報告。2人介助対象のオムツ交換。「あ、それから、Bさん、真っ裸(まっぱ)で寝てるから」「え?」「シメ交換中、Fさんのセンサー鳴ったから行ったらさ、Bさんが、真っ裸で転がってたたから、取り敢えず布団に寝かして放ってある、スマン」「あ、いいよ、見とくわ」「うん、ぐっすり寝てるから大丈夫と思うけど、終わったら着せに行くわ」急いで、物資補給とゴミ捨てに行く。戻ると、ナースの叫び声。「いや~、何してんのよ、もう!!!」「どした?」「Bさん、大失禁、しかも、Dさんのベットで、もう、やんなっちゃう」「ええ~っ、マジでぇ!?」慌てて、駆けつけると、Dさんのベット脇に、見事な放尿跡。真っ裸のBさん、その場に体育座りで寝コケている。マジかよ!いつもなら、「シッコ出るぅ!」って叫ぶから、トイレに行くまでは、絶対、失禁放尿しない人なのに、珍しい。何かの呪いか?取り敢えず服を着せようと探すと、綺麗に布団の脇に脱ぎ捨ててあり、リハパンの中に見事なウンコ。ははん、これか。察するに、ウンコ漏らして起きた→興奮状態に陥り全裸になって、お隣さんのセンサーマット踏む→忙しいオイラに戻され、そのまま寝かされる→眠っていたが尿意で起きて放尿→ナースに見つかる。その間、一言も声出さず、音出さず。2人で、やっと片付けて、休む間もなく、起こしが始まる。Aさん、またもや放尿。いい加減にしろ!と言いたいが、認知症に何言っても無駄。年寄りは、自分に都合の悪い事は、聞こえない。Aさんは、残念ながら始末の悪い部類に入る認知症。徘徊放尿癖、何をも聞こえない耳、そして色ボケ。職員の神経は、彼女1人の為に、結構、すり減る。頭の中は、常に色事で構成されている為、言動、行動には、要注意。90過ぎても性欲ばっちり、裸になって、してもらおうとする。男性利用者に、子供が出来たと言って結婚を迫る。隔離しておきたいのが本音だが、そうもいかない。認知症にも色々ある。そして、やっと朝食。疲れ切った2名(体調、悪いからねぇ^^;)颯爽と現れた、早番に涙する。この時間になれば、一息つけるんだ、あともう少し。バタバタと送りに向かう。朝の送りは、各部署代表が参加する。昨夜のAさん、Bさんの悪行を、がっつり送る。はぁ、終わった。出てきたナースも「がっつり送ってやったぜ」と宣った。ポータ掃除して、入れ歯洗って、夜間帯のお茶回収、洗浄消毒、記録。そして最後の仕事、検食。利用者さんの食べる食事を実際に食べてみて、文句をタレるちう仕事がある。月に1~2度、回ってくるのだが、今朝はオイラが当番であった。冷え切った食事を食べる、しょっぱい、体調不良のせいか?でも、しょっぱい、しょっぱいぞ~。早速、しょっぱすぎと、クレームつける。大概は、薄味なのだが、おかしいな...オイラのせいなのか、食事が悪いのか分からんが、取り敢えず、しょっぱいと書いておいた。終了。すっげ、具合悪い...ぐらぐらしながら風呂に入って寝る。
2009年12月08日

本日、日勤Lであったオイラ。熱発で、3日前から個室隔離になっているAさんも、今夜で元のフロアに帰れそう。リーダーの仕事のひとつ、収集品の回収。まずは隙を見て、Aさんの居室チェック。枕の下にあった、うんこ付きトイレットペーパー及び、腹に隠したオシボリを回収。移動中、Bさんに遭遇。腰から何やら白いタオル状の物が下がっているので声かけ。施設のテーブル拭きを「オラの手ぬぐい」と言い張り、腰にぶら下げて歩いていた為、取り上げ、代わりに本人のタオルを持たせる。ついでに、箪笥チェックで、引き出しに仕舞ってあった、尿で、だっぷだぷのパットも回収。隣の利用者に、オムツを替えてと、声かけられて、パンツ確認。これ以上吸わないぜ!って状態になったリハパンを、交換する。ついでに、お尻チェック...よろし!彼らが移動する度に、何やら無くなり、ズボンの中へ。認知症は、何故か必ずパンツの中に隠すのです。最初は、腹の中、ポケット、それが見つかると、脇の下とか、ズボンの裾とか、手がこんできて、最後はパンツの中のおマタの下へいきつくんだよね。大概、トイレ誘導時に見つかる。100人もいりゃあ、現行犯は難しい。その後、ちんこの皮に裂傷ありと、ナースから図解で報告を受け、Sさんの様子を見る。痛くないと言うが、結構、深いんでないかい?痛そうだぞ、ほんとに痛くないって、ちんこの皮って、切れても痛くないもんなの??「叩くより、切れた方が痛いと思うんだけど」とはナースの意見。自分にないモンの事は、誰も分からない。薬を塗って貰って終了。排泄の度に、皆が心配して、ちんこの様子を伺いに来る。Sさん、その度に、「痛くない、大丈夫だ」と答える。ん~、収集壁健在な所を見ると、本当に痛くないのカモ...。本日、帰宅願望スイッチONで、興奮状態2名。夕方より体動活発、不穏な方、2名。新たな熱発1名。いつも通りっちゃ、いつも通り、これと言った問題も無く回ってゆき、送る30分前、ヒヤリハット報告を受ける。入浴時、車椅子からコケたって、あーた、どーして、そうなるの?ああ、そう言えば、今日の風呂場は、あいつらが担当だったっけ、はぁ~、まいったな。「あいつら」とは、職員はおろか、清掃の業者さんにまで評判の悪い職員の事である。しかも、入浴終了後、30分以上、ステーションで報告書書いてるけど、自分のフロア放棄して来てていいんか?コケたのはウチのフロアの利用者だけど、今、離床で一番忙しい時間のはず。どうせ送りにゃ間に合わないんだから、口頭で報告して、紙は後でもいいんじゃないか。と、思ったが、放っておく。オイラも忙しくて、それどころじゃない。色んな人に呼び止められて、送りすら書いてないんだから....。オイラ、冷たい人間だから、ええトシこいた社会人に、いちいち言わんわ。今日は、こうしてああして、こうやって行きますので、よろしくお願いします。と言った後は、いちいち指示出さない。自分で考えて動いて、報告だけはして、判断出来なきゃすぐ聞いて、以上。人に気を配れない人間は、いりませんの事よ。で、出てきた報告書は、ちゃっかり人のせいになって仕上がっており、濡れ衣着せられた本人が、オイラの所へやってきて、事の次第をブチまけていった。気の毒に...。常日頃から、このアホウどもの所業は、周知の事実なもんで、あれだけ自業自得、因果応報を受けて尚、ちっとも懲りず、誰がどう注意しても直らず、なもんだから、周りからは「キ○ガイ」と言われ、オイラは、いつも、「病気だから仕方ないですよ」の言葉で片付けてるもんで、気にも留めず、そのまま事実のみを送ってやった。みんな分かってるから、気にしなくて大丈夫ですよ、と言ったけれど、濡れ衣を着せられた本人は、かなり気にしており、可愛そうだったけど、誰もが被害を被った経験があるので、その辺りは、本当に大丈夫。利用者さんが、怪我無く帰ってきたから、よかった。それだけです。きっと、あいつらみたいなヤツは、何処にでもいて、何処へ行こうとも同じだろうから。明確に実力が分からない世界、しかも、優しい人が多い世界だから、救いようのないバカでもやっていけるのだろうと諦めてます、はい。と言うわけで、無事、送って、ホッ。ここで安心しちゃいけない。指揮権渡した後でも油断大敵、やり忘れが無いか、再度、チェック。最後に、「日勤帰ります」と夜勤Lに報告、許可が出たら、脱兎の如く逃げるのだ。^^;帰り際、夜勤者のみが義務の秋の健康診断の結果を貰う。みんな、子供のように、はしゃぎながら見せ合いっこ。(ここらへん、看護師も介護士もバカだなぁと思う)ほぼ全員が、LDLの基準値をオーバーしており「C」判定で、更に笑う。そこに、何故か「貧血の疑い」とか「糖尿病の疑い」なんて追記してあると、もう、そこで、大盛り上がり。夜中のポテチがいけないとか、ヘルシア飲んだから、ちょっと下がってると威張ってみたり、だって他の項目は、みんなA判定なのに、揃いも揃ってLDLのみがC判定なんだもん、笑わずにいられるかってんだ。やっぱね、夜勤も原因の一翼を担ってると思うよ、真面目な話。ただでさえ変則勤務で、時間不規則なのに、夜勤でダメ押しでしょう。自律神経メタメタだもんね。それ、分かってるから、みんな笑うんだよね。半年に1度、LDL値で張り合う、おバカさんたち、明日は夜勤だよ。がんばろうね。
2009年12月07日

今日のオイラは、運悪く遅番。何故に運が悪いかと言うと、日曜日の遅番は、一番疲れるからだ。何故、疲れるか?全ての事に係わらなくてはならないせいである。見守り、食介、離床、臥床、オムツ交換、排泄誘導、環境整備と、そりゃ~疲れる。遅番と言うからには、出勤自体は、遅いので、他勤務と同じく8時間労働なのだが、気分的に長く勤務してるように感じてしまう。日曜日は、日勤が一番、いいねぇ。。。と、まあ、勤務の話はこのくらいにして、認知フロアに来ると、あっと言う間に、HPが無くなり、MPも使い果たし、仲間に助けを求めるって感じになるのだけど、たまに、おもしろい事もある。今日は、日勤者が、クリスマスツリーを、利用者の手の届かない所に飾った。利用者が近くで楽しめないのは、可愛そうだから、余った、お飾りを、天井からぶら下げようと言う事になり、夕食前のちょっとした時間に、天井に紐を張って、お飾りをぶら下げた。何故に天井かと言うと、異食防止、収集防止。まあ、なんつーか、事故防止の為なんですわ。認知症の特徴のひとつに、「異食」と言うのがあり、食べ物と、そうでない物の区別が付かなくなる症状が出ます。新聞、落ちてる物、クレヨン、皿、ありとあらゆる物を口に入れます。だから、施設の床は塵ひとつ落ちていない。食ったら大変!職員は、落ちてる物に敏感です。どんな小さな紙くずでも、見つけたら即、拾います。飾り物等で、最も警戒するのが、この異食行為。次が収集壁。何か、心惹かれる物がある。持って行って、お部屋に隠す。お腹に隠す、ズボンの中に隠す。どこかへ置く。たまたま通りがかった異食行為のある利用者が、それを見つけ食べる。事故発生。と、この図式が怖い。だから、手が届かず、脚立でも無い限り、取れないような所へ飾るしか方法が、ありません。で、いつもは、椅子に座ってTV見たり、居眠りしていたりするGさん。(認知症、レベル落ち気味なれど、今のところ異食ナシ)紐を天井に張った後から、そわそわと動き始め、通りがかったオイラに、「飾るの、いつ飾るんだ?」と、聞いてくる。さっき職員同士で話していたのを聞いていたらしい。「ボスが帰ってきたらね^^」と言うと、「そうか!ボスが帰ったら飾るのか、オレ見てていいか?」「いいですよ、一緒に飾りましょう^^」無論、脚立に乗って天井に飾って貰う訳にいかないので、好きな、お飾りを取って渡す係である。飾り付けが、始まった。他の利用者さんは、興味無いようで、TVの方を見ているが、Gさんだけは、すごくうれしそうに、飾りの入った袋から、色んな物を出しては、自分の体に飾っている。紐の付いたリボンを被ったり、キラキラの鎖を首に巻いたり、大はしゃぎ。「Gさんが、こんなに、食いつくとは思わなかった」「うん、ずっと、側を離れないよ^^;」「すごく、うれしそう」「実は、イベント好き?」「かもね^^;」なんて、ナースと話しつつ、見守りを行う。日勤が1人で、ひーひー言いながら天井に、ぶら下げてった。他の職員は、離床に入らないと間に合わないから。Gさん、夜になったら、お飾りに電気が点くんだと、楽しみにしているが、電飾は無いんだよ。^^;後は、無理からお飾りを取ろうとする輩が、現れない事を祈るのみ!お飾り欲しさに、椅子やらテーブルに乗っちゃう人が、いませんように。と、職員一同、祈るのです。目下、クリスマス準備で、いらん忙しさの加わる職員でした。レク委員は、出し物の練習とか、栄養科は、御馳走の準備とか色々あるのですよ。まあ、利用者さん達は、一瞬で忘れちゃうんですけどねー。自分の手元に残ったプレゼントも、何で、こんな物を持ってるのか、分からなくなってしまうんですよね。悲しいかな、それが、認知症。でも、その一瞬の為に、今年もジングルベルは鳴るのです。
2009年12月06日
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