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昨日、衆院選が公示されましたね。新聞で、地元の候補者を確認していたのですが、いや~~~~つまらん(笑)予想はしていたのですが、私の地元である愛媛1区は、自民現職と民主、共産、社民、無所属の新人各1名の合計5名が立候補。愛媛は4区あって、前回は(というかずっと?)全部自民党が当選しているのですが、今回2区から4区については、全部、自民現職と民主、共産の新人各1名の3名ずつの立候補。四国地区の比例については、自民、民主、公明、共産、社民の5政党のみ。立候補者の数はともかく、政党の構成についてはいつもと同じ。国民新党も新党日本も出て来ず、「造反」も「刺客」も関係ないので、何か他の地区の盛り上がりから、完全に置いていかれている感があります(笑)しかし、まあ、見方を変えれば、いつもと同じような波乱要因のない選挙で、各党の獲得数がどう違って来るかというのが、はっきり見えてくるので、これはこれで面白いのかな?「保守王国」と言われる愛媛県の小選挙区で、自民以外の候補者が当選すれば、かなりインパクトはあるんですけどね。とりあえず、じっくりと吟味して投票に行きます。11日は仕事だから、「期日前投票」に行かなくては。
2005年08月31日
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最近、「日記を書いても書かなくても、日記記入率のグラフの赤と緑の比率が変わらないなぁ」とぼんやり思っていたら、ここ開設して、既に130日以上経っていたのですね。ちょっとぼんやりしていましたので、気がついていませんでした(笑)と、いうことは、1日が1%にも満たないことになっているので、1日、2日では記入率はほとんど変わらないってことですよね。何か、1回日記書いたら、赤いところがド~ンと増えていた頃が懐かしい。。。「書いたぞ~~~」て気になりましたもんね(笑)
2005年08月30日
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開設以来、アルファベットのニックネームを使っていたのですが、サイトの名前にも使っている「野口 艫男」の方に合わせることにしました。以前から使っている別のハンドルネームもあって、ややこしい感じがしてきたもので。。。元々、オークションなどで名前が出るのに、漢字は分かり易過ぎて嫌だなと思ったのでアルファベットにしていたのですが、最初の方で欲しかった時計など落としてからは、オークションもほとんどやらなくなったし、考えてみれば元々ペンネームなので、気にすることもないかと(笑)しかし、先ほどmy Rakutenから入って変えたんですけど、何度かログインしなおしても名前変わらないんですよね。ちゃんと変わってるんかなぁ?←確認してから日記に書けって・・・
2005年08月28日
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ストーリー母親の結婚式に出席するため帰省した晴男(西島秀俊)は、昔の恋人・深雪(片岡礼子)と偶然再会する。彼女は数年前に故郷を離れたが、小学生になる娘のチハル(守山玲愛)を連れて戻って来ていた。ひょんなことから、晴男とチハルは1日を過ごすことに。子供とどう付き合えばいいか戸惑う晴男だったが、いつしか二人は親子のような絆で結ばれてゆく―(以上チラシより)愛媛出身の女優、片岡礼子さんの2年ぶりの出演作で、舞台挨拶もされるということなので、見に行った作品です。片岡さんの名前は、随分前から聞いていたのですが、出演されていた作品のほとんどが元々あまり私が見に行かないような傾向の作品だったため、2年程前までは残念ながら未見でした。前作「ハッシュ!」が興味を惹かれる作品で、ちょうどそれに併せて、シネマルナティックで片岡さんの過去の出演作品が一挙に上映され、その作品を一挙に見て、作品ごとにまるで違う役柄を見事に演じておられるのを見て、すっかりはまってしまったのです。その時も、舞台挨拶に来られていたのですが、脳出血という大病を患われた直後という事で、非常に辛そうに見え、ホントに舞台上で挨拶されるだけという感じでした。今回の「帰郷」は、体調が快復されて始めての出演作ということで、楽しみにしていました。舞台挨拶とトークショーでは、前作「ハッシュ!」に関することから、闘病生活から今回の作品に出演することになった経緯、女優業に対する意識などを語られました。特に印象に残ったのは、女優業を続けて来られたなかで、結婚し、子供も生まれたことで、「演技の幅が狭まった」とおっしゃっていたことです。これは、昔はどんな役でも出来ていたのが、子供が出来たことで、子供を虐待するような役はできなくなったとか、どうしても納得出来ないことが出来たというようなことで、「狭まった」というよりは、「深みが増した」という風にも取れることじゃないかな、と思いました。「狭まった」というのは、片岡さんの謙虚な姿勢から出る言葉と感じました。舞台の上や、その後ロビーでもお話されているのを拝見しましたが、非常に腰が低くて謙虚でありながら、存在感のある、いかにも女優さんらしい方で、また好きになりました。さて、作品の方ですが、正直片岡さんの出番は、それほど多くはありません。しかし、その存在感と確かな演技力で、深い印象を残してくれます。主演は西島秀俊ですが、彼は最初から最後まで、ずーっと出ずっぱりです。主演と言えど、ここまで出ずっぱりなのは、珍しいと思えるほどです。主人公晴男は、冒頭からあまり笑いません。何しろ、帰郷するのが、ハガキ1枚でいきなり知らされた母親の結婚式に出席するためなので、最初がら憮然もしくは呆然とした顔をしていて、さらに昔の恋人との偶然の再会、自分の娘かもと思われる子供とのいきなりの二人きりの対面といったシーンが続くため、ずっととまどったような表情をしたままです。でも、このとまどったり憮然とした表情が、実に良い。そういう表情が良いから、笑った時の表情も生きてきます。朴訥とした、非常に「良い人」の人柄がとてもよく出ています。子役の守山玲愛も、表情がすごく良い「役者さん」です。舞台挨拶で片岡さんもすごく誉めていましたが、まさに「名子役」です。晴男とチハルのやりとりは、決して台詞は多くありませんが、二人の演技力により、絆が深まって行くのがよく分かります。他の出演者の登場シーンは、あまり多くは無いのですが、「新婚」の母親役の吉行和子さんのはしゃぎっぷりは、非常に印象に残りました(笑)上映時間もあまり長くなく、舞台になっている時間も2泊3日の晴男の帰省中、しかもその内のほとんど1日だけですが、見終わってとても心が温かくなりました。是非、皆さんに見ていただきたいと思える作品です。鑑賞データおよび作品データ劇場:シネマルナティック湊町観客数:30名程度(舞台挨拶は前回上映鑑賞者含めて80名程度)監督:萩生田宏治脚本:萩生田宏治、利重剛出演:西島秀俊、片岡礼子、守山玲愛、高橋長英、光石研、相築あきこ、吉行和子上映時間:82分
2005年08月27日
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明日以降は他に書きたいことがあるので、選挙関連について考えていることをまとめて書いておきます。まあ、現時点での、自分自身の覚書的なものですが。。。まず、発端となった(?)「郵政解散」と呼ばれる解散劇ですが、通常で考えれば参議院で否決されて衆議院を解散というのは、考え難いですよね。議会制民主主義の考え方としては(日本の法律に従った考え方と言った方が良いのかな?)、そこで廃案となって、どうしても続けたいのであれば、新たに法案を提出し直すというのが、筋であろうとは思います。しかし、同じ考え方の中で、総理大臣に衆議院の解散権が認められているので、選択肢の一つとしては「有り」なのでしょうね。個人的にどう思うかは人それぞれでしょうが。私個人としては、「郵政」も含めて、いろんなことが閉塞状態になっているような感じがしていたので、一度リセットがかかる形になったのは、良かったんじゃないかと思います。ただ、小泉首相や自民党が「郵政改革に対する国民投票」とか言って、郵政だけを争点としようとしている感じがするのには、違和感を覚えます。本当に「国民投票」と位置付けるのであれば、今回自民党が勝った場合、「郵政改革法案だけ通したらもう一度解散する」のが筋でしょう。まさか、任期いっぱい使って、「郵政改革法案」しかやらないつもりじゃないでしょうし。。。いや、もしかして、そのつもりなのか?小泉首相にいたっては、「勝っても負けても、首相でいるのは、任期が切れる来年9月まで」と公言しているし、少なくとも小泉さんは、郵政改革だけしかやる気が無いのかな?元々これをやりたがっていたという話なので、郵政改革法案だけ通したら、後はやる気無いんじゃないかとも思えてきてしまう。「郵政改革」が必要なのは分かりますが、これが全てではないし、改革の方法にしても、「今回自民党が提出して否決された法案」がベストだったかどうかも疑わしい感じがします。どうにせよ、「国民投票」ではなく「衆議院議員選挙」ということになったからには、少なくともこれから数年間(もしくはもっと先まで)の国の有り方を、自分なりに考えて、候補者個人の考え方や、所属する政党の考え方を見た上で、投票する人を決めたいと思います。それにしても、何か、小泉さんの言ってることややっていることに、皆振りまわされ過ぎているんじゃないでしょうか?自民党内の法案反対者への処遇にしても、別に全マスコミが注目するほどのことじゃありませんよ。やってる内容としては(心情的にどうとか、前例が無いということは除いて)筋は通っているし―「党議拘束に対する違反」に対する罰則、党としての考え方に反対する候補に対して対立候補を立てるなんていうのは、当然のことでしょう―、マスコミは淡々とその事実だけ報道していれば良いと思います。その細かな内容に、一々論評を付けたりする時間と誌面があるなら、もっと各党の主張とか、ここ数年の政治を振り返ってどうだったかの検証に時間と誌面を割いて欲しいですね。何か、いつの時間のどこのニュースを見ても、お昼のワイドショーを見ているかのような感覚に陥ります。個人攻撃に走って、人の悪口しか言わないような人をだらだら画面に流すのは止めて欲しいですね。見ていても気分が悪くなるだけで、時間の無駄です。まあ、良くも悪くも、これだけ選挙に興味が集まっていることも珍しいので、投票率は上がって欲しいですね。私は、政治家に危機意識を持たせるのに一番大きいのは、選挙の投票率の高さだと思っています。「投票率が低いのが問題だ」と思っているのは、ニュースの解説に出て来る「有識者の皆さん」であって、当の政治家達は、むしろ喜んでいると思いますよ。票が読みやすいですからね。「投票をボイコットして不満を示す」と言っている人がたまにしますが、政治家は「白紙委任が増えた」と喜ぶだけですよね。政治に関心を持っている国民が多いほど、政治家を焦らすことは無い筈。「国民に分かる政治を行わなければ、次回の当選は見込めないかも」という緊張感を持たせるためには、高い投票率が不可欠です。とにかく、今回投票にいって、「今まで投票した事がなかった」という人も、一度経験してもらいたいですね。「そう面倒な事ではない」っていうことも分かるでしょうし(笑)さてと、私はいつもどおり「期日前投票」になるだろうから、早めに候補者選定しておかないと。
2005年08月26日
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書くネタはいくつかあるのに、書く時間がない(泣)とりあえず、短めのボヤキ。相変わらず世の中は選挙の話題で賑やかですが、私の地元の方は、あまり世の注目を集めるような事はありません。造反議員が出たわけでもありませんしね。一応5人くらいは出馬しそうですが、実質は自民前職と民主新人の闘いというところでしょう。しかし、元々保守色の強いところだし、特に問題も起こしていないので、自民党の前職有利は固いと見られます。どうも、こちらはもひとつ盛り上がりには欠けています。
2005年08月25日
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数年ぶりに吹越満さんの公演に行って来ました。しばらく振りだったので、何回か行きそびれていたかと思っていたのですが、本人が語っておられたところであは、松山に来たのは3、4年ぶりとの事だったので、前回私が観た時からは松山ではやっていなかったのかも。吹越さんの公演は、まだ私が関西に住んでいた頃、吹越さんが「WAHAHA本舗」に在籍していて、梅ちゃんと二人での公演(といっても、前半が吹越さん、後半が梅ちゃん担当という別々の公演内容でしたが)も含めて3回目ということになります。今回の公演は「ソティスフィケイティッド アンダーグラウンド コメディ mr.モーション・ピクチャ」と題されていました。「コメディ」とはなっているものの、最近はドラマなどで、割と「2の線」でも活躍しているので、もしかして多少おとなしくなってしまっているのではないかと心配もしましたが、要らぬ心配だったようです。パントマイム的な身体表現は見事でしたし、絶妙の台詞まわし、スクリーンに流す映像と演技を合わせるという着想と、それを完璧に演じる演技力、適度にシュールで適度にお下品なネタの数々と、「パワー溢れる」というよりは「適度な脱力感」に覆われた構成は、相変わらずお見事の一言に尽きます。今回は、公演名にも表れているように、映画ネタもいくつかあって、映画好きでもある私には、かなりツボに嵌るものも多く、相当笑わせてもらいました。「笑い」は身体に良いですからね。出来れば、いつでも笑っていたいです。構成として、小ネタ集的な公演なので、個々のネタについては言及しませんが、面白いのは確かです。客席の後ろの方が、結構空いていたのが残念でしたね。こんな良い公演が来ているのに、松山(愛媛)の人間は、なんで来ないのでしょう。勿体無いですね。まあ、あまり皆が大挙して押しかけるような状態になると、仕事の都合で、いつも割とぎりぎりになってからチケットを買う私には有難くない場面も出ては来るのですが(笑)この後、24、25日に広島NTTクレドホール、27日に大阪シアター・ドラマシティ、31日に名古屋アートピアホールでも公演が行われるので、「そちらの方に知人がいらっしゃったら、是非宣伝しておいて下さい」と吹越さん本人が舞台上で言っていたので、ここに書いておきます(笑)まだ暑さが残っているこの時期、「笑い」で暑気払はいかがですか?
2005年08月22日
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3週間ぶりのF1GPでした。今回は、初開催となるトルコ。どんなサーキットなのかと思っていましたが、かなり面白い設計のようですね。結構抜きどころも多いみたいで、解説の皆さんも結構誉めていたので、そうなんでしょう(笑)何せ、私は素人なので分かり難いですが、走っているのを見る限りでは、確かに伸び伸びと走っている感じがしましたので、良いコースなんだろうとは思います。レースの方は、マクラーレンのキミ・ライッコネンが相変わらずの圧倒的な速さを見せつけてトップ。最終周回まで、2位だったモントーヤをかわし、アロンソが2位でチェッカーでした。モンティロの追突はあったものの、モントーヤはちょっと自滅ぽかったですね。タイヤの問題だったのかな?あのまま終われば、ライッコネンとアロンソのポイント差が4点詰まるところだったのが、2点止まりでしたね。まあ、仕方ないでしょうが。。。日本勢ではBARホンダのバトンが5位、トヨタのトゥルーリが6位。佐藤琢磨は、惜しくも9位でポイント獲得ならずでしたが、20番手スタートだったことを考えると、かなりの健闘でしたね。マシンも彼自身も、速さは上がって来ているようなので、あとは振りかかるアクシデントさえなければというところでしょうか。やるべきことをやっていさえすれば、いずれ結果は出そうな雰囲気なので、辛い時期かも知れませんが、頑張って欲しいですね。インタビューでの表情を見ている限りでは、心配はなさそうですが。ミハエル・シューマッハーについては、今回良いところ無かったようですが、次回はイタリアなので、フェラーリの走りにも期待したいところですね。それが無いと盛り上がらない所ですから(笑)
2005年08月21日
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昨日、早くから寝ちゃったので、2日分のネタで書きます。「新党禿(はげ)」は、松山千春が「名前の候補だった」と言っていたもので、結局「新党大地」になったようですね。鈴木ムネオ(既に漢字は忘れてしまった)の立ち上げた新党です。しかし、この人も元気ですね。まだ、公判中なのに、立候補するとは。それにしても、やっぱり「新党禿」の方がインパクトあると思うんだけどな。でも、選挙カーが「新党禿、新党禿をよろしくお願いします」とか言って走り回ってたら、「精神的苦痛を受けた」とか言って訴えられそうだな。。。また(笑)まあ、この記者会見で一番気になったのは「千春老けたなぁ」って事でした。声は、相変わらず良い声でしたが、何か見た目がちょっとおじいちゃんぽく見えちゃったのが、ショックでした。それに比べて、ムネオはなんであんなに肌つやが良いんだ?もうちょっとやつれてたら、少しは同情しても良いのに、同情すら拒否するかのようにテッカテカだったぞ。どちらにしろ、活動するのは北海道だけっぽいので、私には関係無さそうですね。流石に今回は通らないでしょう。。。。え?通らないですよね?>北海道の皆さん。。。。。え??そんでもって、ホリエモンことライブドアの堀江社長も立候補を決めたそうで。亀井さんの対抗馬だそうですね。しかし、支持者層が亀井さんとは全然違いそうだから、投票率上げる方向で戦わないと、どこかの記事で分析されていたように、民主党と共倒れして、亀井さんラッキー!って展開になるんじゃなかろうか?第一、堀江社長、ホントに勝つ気あるのかな?「社長を辞める」っていうのが、自民党推薦の条件だったのに、「社長は続ける」って言って、無所属で出馬することになったらしいし。なんか、いろんな事を経験するのが好きな人だから、とりあえず選挙戦の雰囲気を味わいたいだけなんじゃないかという気がするんですけども。。。もし当選したとしても、しばらくやってみて、大橋巨泉さんみたいにプイっと辞めちゃいそうな気もする。「執行部がアホやから、やってられへん」とか言って。。。あ、これは別の元議員だった。しかも、議員の時じゃなくて、野球選手時代や。しかもしかも。。。ネタがむちゃくちゃ古い(笑)まあ、こちらも他所様の選挙区なので、どうしようもないのですが、出来れば亀井さんと堀江社長で共倒れしていただいて、堀江社長は事業に専念していただき、亀井さんは。。。えーと。。。そうそう、「自民党解雇録」でも書いていただいたら日本の為になるんじゃないかと。。。。え?「回顧録」?亀井さんは、「離党」?そだっけ??
2005年08月19日
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綿貫さんや亀井さん達が、やっと自民党を離党して、新党を旗揚げしたそうですね。名前が「国民新党」(略称「国民」)だそうで・・・国民を舐めてますね。昼間候補に上っていた、「新党日本」よりはましですが。。。まあ、選挙が終わったら、解散もしくは、どこかに吸収合併されると思われるので、すぐに消え去るんでしょうけど。夜のニュースに出てましたけど、相変わらず「切り捨てられた」とかぐずぐず言っているので、消しちゃいました(笑)とりあえず、社民、公明に続いて「投票しない政党」3つ目決定です。
2005年08月17日
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こんな時間に書き込んだら、過去形で書くしかないな。実際、日も変わってるし(笑)そんな訳で、今日はアメリカ、中国、イギリス、オランダ、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ・・・えっと。。。あとどこがあったっけ?資料用意せずに、思いつきで書き始めたので、ボロボロです(笑)とにかく、いろんな国とやっていた戦争が終わった日です。どうも、「太平洋戦争」というと、アメリカとばかり戦争していたようなイメージがありますが、他の国とも戦ってるし、犠牲者も出ているんですよね。皆さんは、そんなこと無いかもしれませんが、私はちょっと油断すると、感覚的にアメリカと中国以外が抜け落ちそうになります。オーストラリアやニュージーランドに行った時に、いろんな街で第二次大戦の犠牲者の慰霊碑を見たり、戦争記念館で対日戦の資料を見ているにも関わらず。実際、現地でそれら、特に戦争記念館に展示されていた降伏文書(?)に「戦勝国」としてオーストラリアやニュージーランド(当時は自治領だったので「国」ではないが)の代表がサインしているのを見た時も、自分の中で何となく違和感を感じてしまいましたが、そういう事になるんですよね。どうも、日本の戦争に関するあらゆるものを見ても、アメリカ、中国以外については極端に記述が少ないように思います。もしかして、本当にオーストラリアやニュージーランドと戦ったことを知らない人もいるかも知れないというくらいに。しかし、それってどうなのでしょう?知らなくても良い事なのでしょうか?戦後60年。長いようにも思えますが、人間の歴史からすると、まだまだ最近のこと。相手国の人は当たり前に知っている事実を、こっちの人間は知らず、お気軽にその国を訪れて遊びまわっているとしたら、恥ずかしいことのような気がするのですが。。。原爆、東京大空襲なども忘れてはいけないことですが、戦争の及んだ地域の広さ、巻き込んだ国々についても、この日を機会に、一度思いをはせてみても良いんじゃないでしょうか?
2005年08月15日
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民主党は13日夜、党本部で政権戦略委員会を開き、現在1000万円の郵便貯金の預入限度額を直ちに700万円に引き下げ、段階的に500万円まで引き下げることを衆院選のマニフェスト(政権公約)に盛り込むことを決めた。(msnニュースより)とうとう郵政論戦を避けられなくなって出して来たみたいだけど、これはまずいんじゃないの?理論からすると正しいのかも知れないけれど、一般大衆から見たら改革どうこうよりも「民主党が政権を取ったら、郵便局に500万円までしか預けられなくなる」という方に捕らえられる公算が大。というか、既に私の周りやブログの記事でも、「限度額が500万に→今1000万近く預けているのを他に預け直さなくちゃ→預けなおすの面倒→民主党嫌い」と、改革云々の話になる前の入口のところで、思考停止してしまっている人が出て来てしまってます。それに、地方の郵便局で年金受け取っている人なんかだと、限度額が500万になると、「受け取った年金を他の金融機間に預け直さないといけない→でも、近所に他の金融機間がない」とかいう人も出て来るかも知れない。いや、実際にはそうたくさんはいないかも知れないけど、自民党は利用してくるかもね。「郵政民営化しても、地方の郵便局はなくなりませんし、限度額も変わりませんよ。皆様には今まで通り利用していただけるのが、自民党の郵政改革です。」って。。。(本気にしないで下さいね)何か、取り込めそうな有権者をみすみす敵に回しているような気がするんだけどなぁ。本来、「改革の為」とは言っても、一般大衆に何かを求めるというのは、やらないか、やるにしてもこっそりと、気がついたらそうなっていたという形にする方が良いと思うんですけど、今回のはちょっと分かり易過ぎるんじゃないかと。頭でっかちな人たちが考えつきそうなことですよね。身の回りの人たちに、ちょっとリサーチかけてみたら分かりそうなもんだけどなぁ。大衆操作については、やっぱり自民党の方が、だいぶ長けているなと思ってしまいます。あとは、岡田代表始め民主党の皆さんが、一般大衆をどれだけ「民主党の考える改革路線」に引きこめるか、まずはお手並み拝見といきましょうか。ただ、正直言って、今みたいに小泉さんと同じような自身満々とも取れるような言動をしていると、勝てないような気がしますけどね。もうちょっと謙虚にやった方が、小泉さんとの対比で目立つと思うんですけどねぇ。私の考え過ぎでしょうか?
2005年08月14日
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今日は、両親連れて墓参りに行って来ました。先に母方のお墓に行きましたが、母方の祖父や祖父の兄弟はほとんど戦死しており、その話から始まって、戦争中の話になりました。その中で、終戦時に中学生だった父が、学徒動員で、魚雷を作る工場で働いていたとか(実際には戦争末期で魚雷ではなくて手榴弾を作っていたそうですが)、そこに米軍の艦載機が飛んで来て機銃掃射して行ったとか、米軍が落として行った不発弾を工場に運んで来た人がいて、皆が慌てたとかいった話を聞きました。いや、40年から親子していて初めて聞きましたよ。もっと長く夫婦していた母も、初めて聞いたらしいですが。その後、父方のお墓に行きましたが、私はここに来るといつも不思議な気分になります。正確には、そのお墓に入っている人のことを考えるといつもですけども。お墓には、現在5人のお骨が入っています。父方の祖父母と父の兄、妹、そして小さな骨壷が一つ。私の気分の元は、この小さな骨壷です。それは、私が会った事の無い「兄」のお骨。いや、正確に言うと、自身この世に生まれてくることの無かった「兄」のお骨です。私には、5歳年上の兄がいますが、その兄が生まれた後、私が生まれるまでに、母は2度流産をしています。そのうち、性別まで分かるまで成長していた方が、このお墓に入っていますが、もう一人の方は、かなり初期段階で流産してしまったそうです。それもあって、私の時には、「無事に生まれてくれれば、何の文句も言わない」と思ったそうですが、実際生まれるとそうも言っていられないようで、しょっちゅう文句言われてます(笑)まあ、それはさておき、私の母は今でこそ立派な体格をして元気に見えますが、昔は結構華奢で病弱だったそうで、医者から「二人目は諦めなさい」と言われたこともあったそうです。それでも、両親ともどうしても二人目が欲しかったので、私が生まれて来た訳ですが、もし、このお墓に入っている「兄」が無事生まれていれば、果たして「弟」としての私はこの世に生まれて来ていたのでしょうか?母の体の具合を考えると、多分、その時点で「3人目」という考えは無かったのではないかと。そう考えると、「私」という人間は、この「兄」達2人の犠牲の上に生まれたようなものであり、自分の命だからと言って、手前勝手にどうこうする事も出来んよな、と思ったりしながら、墓前で手を合わせました。ブログランキングに参加してみています。よろしかったら、1クリックのご協力をお願いします。 ↓
2005年08月13日
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あの日、当時学生で広島に住んでいた私は、夏休みの間バイトをしていて、お盆の間休みを貰って帰省しました。バイクをフェリーに乗せ、4時間くらいかけて実家にたどり着いた私を出迎えた言葉が、バタバタと玄関まで出て来たお袋の、「大変、大変!飛行機が落ちた!!」という一言でした。その日から翌日にかけて、テレビは墜落事故関連の一色になっていました。あれから、もう20年経ったのですね。それにしても、あの事故を教訓に、「安全対策は万全になりました」と言わなくてはいけないであろう航空業界での、ここのところトラブル続きは、いったいどうしたことでしょうか。正直言うと、私、最初のうちは、「人命に関わらないような小さなトラブルなら、たまには起こった方が関係者の意識も引き締まって良いかも」などと考えていたのですが、「引き締まる」どころか、いつまでたってもなくならない。今日も、福岡空港を離陸した直後の飛行機が、エンジンから火を吹いて緊急着陸したとの事。ネットニュースで写真が出ていましたが、かなり大きな炎が上がったようだし、破片も降って来たようですね。結果的に怪我人はなかったということでしたが、乗っていた人達や地上から見上げた人達には精神的にかなりの負担がかかったと思います。この件については、まだ事故原因をはっきりとは聞いていないので、航空会社の責任がどの程度あったのかは、分からない部分もありますけど、とにかく20年前のような悲惨な事故は、2度と見たくはありません。関係各位のなお一層の努力に期待します。そして、最後になりましたが、改めて20年前の事故の被害者の方々のご冥福をお祈りいたします。
2005年08月12日
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先日から、政治関係のことが書かれているブログを拝見しては、勉強させていただいています。それに、以前から映画の感想ブログもよく読ませていただいているのですが、どちらも時間とか環境の都合(どういう都合かはちょっとアレなんで言えませんが)で、あまりコメントとか書いていません。アクセス記録を見て、ここに来て下さる方もいらっしゃると思います。訪問したら、必ずある程度は読ませていただいています。自動巡回はしていませんので。ROMしてばかりでゴメンナサイ。
2005年08月10日
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水木しげる、荒俣宏、京極夏彦、宮部みゆきという、4人の作家からなるプロデュースチーム「怪」が仕掛ける映画「妖怪大戦争」。子供(神木隆之介)が主演しているということで、なんとなく子供向けの作品ぽかったのと、魔人「加藤保憲」は嶋田久作の印象が強かったので、豊川悦司がどうかなと思っていたので、ぎりぎりまで見に行くかどうか迷っていた作品。結局、オリジナルの「妖怪大戦争」(1968年)も、はっきり覚えていないものの、昔テレビで見ていたり、家にブロマイドが残っていて親近感があったのと、「12人の優しい日本人」で初めて見たときから、不気味形として気になっていた豊川悦司(私としては誉めているつもりなのですが、気に障る方がいらっしゃったらゴメンナサイ)が、怪人・加藤保憲をどう演じるのかも気になったので、行く事にしました。結果からいうと、なかなか楽しい作品です。ただし、ある意味で「ふざけた作品」ですので、あまり大真面目に「俳優のシリアスな演技」や「ホラー映画の恐怖」を求める人は、行かない方が良いです(笑)。先に「子供向けの作品っぽい」と書きましたが、見終わった後思ったのは、むしろ「子供心を持った大人」が一番楽しめる作品じゃないかな、ということ。プロデューサーチームの面々や監督や出演者達が、ものすごく楽しんで作っているのが、よく分かる作品です。トヨエツ=加藤と栗山千明=鳥刺し妖女アギの関係なんて、子供には難しいと思うんですけどね。とは言うものの、もちろん子供も楽しめる(ちょっと怖がるかも知れないけれど)作品なので、親子で行くにはちょうど良いのではないでしょうか?ツッコミどころも満載だしね(笑)(以下、後からパンフレットで確認したネタバレも含む)「菅原文太のボケじいちゃん良い感じ」とか、「宮部みゆき、演技上手いやん=本を読まないとロクな大人にならないはええなぁ」とか、「すねこすり、どう見てもぬいぐるみやぞ」とか、「川姫=高橋真唯、いろっぺー!」とか、「近藤正臣は、やっぱり近藤正臣」とか、「病弱な“ろくろっ首”ええなぁ」とか、「すみません!石橋蓮司さん、気付きませんでした」とか、「竹中直人=油すましの登場シーン、そう来るか!」とか、「忌野清志郎=ぬらりひょん、あんた演技してへんやろ!」とか、「佐野史郎、なんだあんた“こちら側”かい(笑)」とか、「大沢在昌、あんたそんなところで何やってんねん!しかも“ガメラ”って・・・」とか、「いや、あんた達“祭り”って・・・」とか、「駐在さん=徳井優、あんた、そりゃまずいぜ」とか、「小豆洗い=ナイナイ岡村オイシーーーッ!!」とか、「水木御大、荒俣宏、京極夏彦、あんた達やっぱり妖怪かい!」とか、まあ、ホントツッコミどころいっぱいあって楽しいわぁ(笑)しかし、ひとつ困った事が・・・映画見終わってから、落ちて行くトヨエツのアップの表情と独白、そして忌野清志郎の歌声が、頭の中でずっとぐるぐる回ってて消えない。。。(笑)鑑賞データ劇場:衣山シネマサンシャイン 15時15分~観客数:約40名監督:三池崇史人気ブログランキングに参加してみてます。よろしかったら、ご協力お願いします。 ↓
2005年08月09日
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9月11日、衆議院選挙ということだそうですね。どうせお仕事日だろうから、また、不在者投票に行かなきゃ。ここ数年、選挙はずっと不在者投票ですが、随分簡単になりました。投票日に予定のある人は、不在者投票に行っておく事をお勧めします。一応、投票日になぜ投票に行けないかを、項目で選ぶようになっていますが、「レジャー」とかでも、別に何も言われないようですし。今回の解散について書かれたブログを見ていたら、今回も投票率が低くなるだろうと書かれていた方がいて、「投票率の低さを見て、政治家達は自分たちの行動を反省するように」というような事を言われていた方もいらっしゃいましたが、それで反省するようであれば、とっくに状況は変わっていた筈です。実際、いつだったか忘れたけれど、その時点で「史上最低の投票率」だった選挙の後のインタビューで、「投票率の低さについてどう思うか?」と聞かれ、「我々に対する信頼の証だと考えます。」と、訳の分からん答えを返していた議員もいましたしねぇ。。。(呆)選挙においては、「投票率」はあまり意味を持ちません。「投票率が低いから、この投票結果は無効」という取り決めが無い限り、選挙においては、得票数が全てです。皆さん、投票に行きましょう。自分の考えに合う候補者を探してね。そういう自分も、今回の選挙は、どういう観点で投票する候補者を選ぶか、悩んでますけどね。投票に行くまでに、いろいろ勉強しないと(汗)人気ブログランキングに参加してみてます。よろしかったら、ご協力おねがいします。 ↓
2005年08月08日
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車で走っていると、前を走っていたトラックの荷台に、何やら文字が書いてある。「法定速度で走っています。」「お先にどうぞ!」・・・・・・・・・・・・・・・私にスピード違反をしろと?人気ブログランキングに参加してみています。気が向いたら、ポチっとクリックお願いします。 ↓
2005年08月07日
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でした。いくつか、その事について書かれたブログも読ませていただきましたが、やはり皆さん核兵器はお嫌いのようです。私も嫌いです。正直に言って、私は今の世界の状況から見る限り、日本も国防としての軍備は持つべきだと思っている人間ですし、その為には憲法9条の見直しもやむなしと思ってもいます。それでも、核兵器は嫌いです。これは、もう理論的にどうこうというよりも、感情論で嫌いです。例え、将来近隣各国が全て核を持つような状況になっても、日本は持つべきではないと思っています。「抑止力」とか「経済性」で核を持った方が手っ取り早い(嫌な言い方ですが)という事が、理論的には納得できたとしても、やっぱり日本は核武装だけはしてはならないと考えます。「日本は既にアメリカの核の傘の下で守られている」とか、「そんな考えは偽善だ」と言われれば、全くその通りでしょう。それでも、嫌なものは嫌なのです。以上、何度も言うようですが、感情論でした。人気ブログランキングに参加してみています。気が向いたら、1クリックのご協力をお願いします。 ↓
2005年08月06日
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南米、ブラジルとアルゼンチンの間にある国、ウルグアイ。昔から南米には興味がありますが、正直言ってあまり名前を見かけることがない国です。聞けば、映画生誕110年になるというのに、その間に作られた映画が、わずか50数本。これが、日本公開される初のウルグアイ映画との事。しかも、2004年東京国際映画祭のグランプリ・主演女優賞、2004年カンヌ国際映画祭のオリジナル視点賞・国際批評家連盟賞を始め、各国で行われた様々な映画祭でいろいろな賞を獲得している作品と聞けば、見ないと損でしょう。と、いうことで行って来ました。ウルグアイの町。毎朝同じ時間、同じカフェで朝食を済ませさびれた靴下工場へ向かう、無口な経営者ハコボ。60歳代で独身。父親から譲り受けた工場(従業員は彼以外に女性3人)を細々と経営している。彼の工場で長年働いている真面目な従業員、マルタ。彼女もそこそこの歳だが、独身。長い付き合いの2人だが、挨拶と仕事に必要な会話を交わす以上の関係にはない。そんなある日、1年前に亡くなった母親の墓石の建立式に参加するため、ブラジルに暮らすハコボの弟エルマンが久しぶりに帰国する事になる。彼もまたブラジルで靴下工場を経営している。無口なハコボとは違い陽気で、工場は最新の機械を導入し順風満帆、そして家族円満。そんな弟に見栄を張るためか、ハコボは弟が滞在する間マルタに妻役をお願いする。そして彼女は、その大胆な申し入れを事もなげにすんなりと受ける。そして、帰国したエルマンとの共同生活が始まる。嘘から始まった共同生活の中で、ずっと繰り返されて来た日常の何かが変わっていくのか。。。題名は「ウィスキー」(原題通り)だが、別にお酒に関する話ではありません。「ウィスキー」は、写真を撮る時の掛け声で、英語だと「Say cheese!」、韓国語だと「キムチー!」に相当する言葉です。つまり、「ウィスキー」と言うことによって、口が横に広がり、歯が覗いた状態になるので、見た目笑った顔になるということで、これから転じて「作り笑い」とか「笑ったふり」という意味も持たせているそうです。作品中でも、2度この言葉が出て来ます。余談ですが、日本語では、写真を撮る時に「はい!チーズ」と掛け声をかける場合があります(最近はあまり使わんかな?)が、これは英語から来ていると思われます。ただ、さすがに直訳して「チーズと言って~」には出来なかったようですね。日本語の発音で、正しく「チーズ」と言ってからシャッターを押したら、皆おちょぼ口で写っちゃいますからね(笑)用途としてから言うと「1+1は~?」「2!」の方が、「ウィスキー」や「Say cheese」に近いことになります。話しを作品に戻します。作品の分類としては、コメディになるかと思いますが、見ながらゲラゲラ笑うタイプのものではありません。私が今まで見たものの中で、テイストが似ているものというと、ジム・ジャームッシュの「ストレンジャー・ザン・パラダイス」でしょうか?「ウィスキー」の監督達(ファン・パブロ・レベージャ&パブロ・ストール)もジャームッシュが好きだそうです。それにしても、1974年生まれという若い監督達が、こういう60歳前後の3人を描いた作品を作ろうと思ったというのは、何だか不思議です。物語の方は、工場のシャッターの前で待っているマルタ、やって来てシャッターを開けるハコボ、マルタが更衣室に入り、ハコボが機械類の電源を入れ、マルタがお茶を入れてハコボのところに持って来るという展開を、最初から何度か繰り返しています。これで、同じような日常が淡々と繰り返されている事が印象付けられ、ラストに結びついても来るわけですが、非常にうまい手法だと思います。冒頭部分を始め、何度か車の運転席から見た街の景色が見られますが、こういうところも「ウルグアイの街って、こんな風なのか」と思って見るには楽しい。お互い靴下工場を経営している兄弟が、再会するなり、お互いの工場の製品である靴下を交換するなんていうのも、何となくお互いの誇りのようなものが感じられて微笑ましい。登場人物は、ほとんど3人だけですが、どこにでもいそうで、しかも非常に魅力的な人々です。まずは、無口な靴下工場経営者のハコボ。演じるのは、アンドレス・パソスという役者さん。監督達が最初に考えていたハコボの身体的特徴とはまるで違っていたけれど、オーディションで彼の目を見て、「彼しかいない」と思って決めたというだけあり、60過ぎて独身の、無口で、多分気難しくて、実は子供っぽいところもあるんじゃないかと思われるハコボという人物を見事に表現しています。ハコボという人の行動、特にマルタに対する言動は、男の私からみると理解出来る部分も多々ありますが、女性から見るといらつく部分があるかも知れないですね。弟のエルマン、演じるのはホルヘ・ボラーニ。一見、ただの陽気な男に見えて、実は兄に母親の介護を押しつけた形になってしまったことに負い目を感じている雰囲気を、これも見事に醸し出しています。最後に、マルタを演じるミレージャ・パスクアル。最初は、事務的で化粧っけも無く、ニコリともしなかった彼女が、バスの中で微妙な表情を見せたり、髪型を変えたり、お化粧して明るい色の服を着て、だんだん笑顔を見せたり冗談を言ったりという、変化していく様をこれまた見事に、チャーミングに見せてくれます。この3人の演技の競演は見物ですね。ただ、お断りしておきますが、この作品は「懇切丁寧な」作りの作品ではありません。場面、場面で意識的に展開を飛ばしている部分があり、その部分でいったい何があったのか、どういう話の展開があったのかを敢えて見せないことにより、見ている人のイマジネーションを刺激して、それによって後の部分の解釈を、見ている人に委ねてしまうような作り方をしています。だから、見終わったあとに、いわゆる「すっきり感」は得られないかもしれません。むしろ、後々「あそこでは、こういう事があったのかな?」「すると、あそこはこうなったのか?」「ああ、それじゃこうなのか」と、いろいろ考えて楽しめる、後を引く作品と言えるでしょう。そういう作品が好きな方には、是非見ていただきたいですね。鑑賞データ劇場:シネマルナティック河原町 16時35分~観客数:2名人気ブログランキングに参加してみています。1クリックしていただけると、非常にうれしいです。 ↓
2005年08月05日
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う~~~ん。。。読み終わって、感想書く段階になってから、こんな事言うのも何なんですが、これで良かったのかなぁ?いや、「後悔」って訳では無いんですよ。そう、ちょっとした疑問なんです。初京極夏彦が、この作品だというのは、どんなもんなのかと。。。先日、映画『姑獲鳥の夏』を見て、私としては面白い作品だったのですが、他の方々のブログを読んでみると、随分叩かれているのもあり、特に原作ファンには不満を持った方が多かったようでした。元々、映画を見終えた段階で、そのうち原作を読んでみようとは思っていたのですが、これだけ読者を惹き付ける作者の作品なら、『姑獲鳥の夏』では無くても、とりあえず何か読んでみようかな?と思い、本屋に向かった訳です。もちろん、最初に手に取ったのは『姑獲鳥の夏』でしたが、どなたかがブログで「枕くらいの暑さがある」と書かれていたとおり、確かに関西汽船のフェリーの2等席になる枕くらいある本でした。文庫本を見ても、やっぱり充分枕に出来るくらい厚い。しかも字が小さい。これだけ長い小説だと、もし、文体などが自分の合っていないと、読み進めるのが地獄の苦しみになるし、逆に好みに合うと、読み始める時間帯によっては、寝不足になってしまうこと請け合い。ただでさえ、最近ブログを書いたりしているせいもあって、寝不足だというのに。。。何か、「入門用」になって、軽く読めてしまうような「短編集」なんて無いかしらん?と物色して、結局手に持って出たのがこれでした。それでもって、読了して、最初の疑問に戻る。。。もし。。。もしもですよ?これから先、京極夏彦作品にどんどんのめり込んで行ったとして、いつか熱烈な京極夏彦ファンの皆様方の集まりなんかに参加出来たとして、「キミは、初めて読んだ京極作品は何?『姑獲鳥の夏』?『魍魎の匣』?それとも『巷説百物語』?」とか聞かれて、「『どすこい。』です。」と答えた時の、相手の反応を考えると。。。考えると。。。。考えると。。。面白いやん!!これでいいや(笑)この本については、どうしたことか、「前書き」とか「あとがき」が全くないので、初出などがはっきりしないのですが、本編の内容から見て、集英社の小説雑誌に連載されたもののようです。収録されている作品は、全部で7編。それぞれに、「京極夏彦」とは別(?)の名前の作者名まで付いています。以下、全作品名と作者名。1.四十七人の力士 新京極夏彦2.パラサイト・デブ 南極夏彦3.すべてがデブになる N極改め月極夏彦4.土俵(リング)・でぶせん 京塚昌彦5.脂鬼 京極夏場所6.理油(意味不明) 京極夏彦7.ウロボロスの基礎代謝 両国踏四股題名を見て、ほとんどの方は気付かれると思いますが、パロディです。題名だけ(笑)いや、内容についても、さわりの部分とか、全体の流れなどもいただいているものがあるようですが、実は恥ずかしながら私、元ネタになっている方の作品をひとつとして読んでいませんでした。そのため、はっきりとしたことは言えません。各作品の最初に、元ネタの作者に対する一言が添えられています。大体、書名の「どすこい。」からして、何だか「モーニング○。」からのいただき感が強いような気も。。。(笑)まあ、購入の時から気が付いてはいたのですが、京極夏彦のその他の作品とは、内容的には全然違うものでしょうね。これも、題名を見れば大体想像がつくんじゃないかと思いますが、全作品に渡って、デブというか力士が関係して来ます。京極先生って、力士好きなんでしょうか?日本古来のものには、いろいろとお詳しい方のようですからね。もちろん、相撲に関しての薀蓄も出て参ります。このあたり、流石京極先生というところでしょうか(笑)さて、一口にパロディと言っても、いろいろとタイプがありますが、この作品は所謂「ハチャメチャ(←言い方古い?)」に属するものかと思います。全編に渡って、かなりのハチャメチャ度です。作中作の形を取っていて、本編の中で、何度も「駄文」とか「下らない作品」とそれぞれの作品をこき下ろしていますが、これって一種の「予防線」なのかな?自身でこうでも言っておかないと、いろんなところから反発買いそうな雰囲気は、確かにあります。でも、私は大好きな作風ですけどね。内容的に他の作品世界と全く違うものであれば、他の作品を読むかどうかの参考にならないんじゃないかと思われるかも知れないですが、文体とか言いまわしは共通して来ると思うので、好きか嫌いかは大体分かります。これは、他の作品を読むのも、楽しみになって来ました。あくまで、私個人の好みで言うと、3作目の「すべてがデブになる」が一番好きですね。作中の登場人物「椎塚有美子」の周りの人物(特に簾禿げの作家「南極夏彦」)に対するツッコミとか、力士(実際にはホントの力士ではないが)に齧りつき、しゃぶり尽くすあたりの描写が好きです。映像作品で、これでもかと見せつけられるスプラッタなシーンは嫌いなのですが、小説などで読んで自分で想像するスプラッタなシーンは、結構好きなんです。それにしても、この本全般的に見られる、見事なボケとツッコミ。実は京極先生、関西出身なのではないかと思いましたが、北海道出身なのですね・・・疑わしい(笑)ホンマ、漫才のネタ書かれても良いんじゃないかと思いました。ところで、作中のどこかで「自分の作品を自分でパロディにする作家などいない」というような事が書かれていたように思いますが、私1人知っています。「ウルフガイシリーズ」などの平井和正。もう随分前になりますが、自身が「ウルフガイシリーズ」をパロディ化した作品を発表していて、それを読んだことがあります。オリジナルのシリーズを読んで、主人公犬神明やその他の登場人物の薄幸な人生に涙していた私は、その作者自身が綴る、その作品世界を冒涜するかのようなパロディ作品を読んで・・・・・大笑いしました。面白ければ良いんです←こういう奴。まあ、よっぽど思い入れが強い作品だと、そうも言っていられないかも知れませんが。。。例えば仮面ライ・・・今はやめとこ。平井和正の作品に話を戻しますが、何せ古い話なので、細かい部分はほとんど忘れているものの、どうも全体から受けた印象が、今回読んだ「どすこい。」と共通しているようにも感じました。普段真面目な(受け取り方は人それぞれかな?)作品を書いている人が、日頃たまっていた鬱憤を晴らすようなパロディ作品を書くと、弾け方も似通って来るんかな?と思いました。とにもかくにも、私個人としては楽しめた作品でした。暑く寝苦しい夏の夜、ぽっちゃりあんこ型の力士達が登場する、暑苦しい作品を読んでみませんか?(笑)巻末の「実録・解説まんが 大極(おおもり)肉彦くん」(児嶋都著)や、しりあがり寿のまんが(元は挿絵)も面白いですよ。さて、次は「枕」な厚さに負けず、『姑獲鳥の夏』に挑戦してみたいと思います。人気ブログランキングに参加してみてます。気が向いたら、愛の1クリックのご協力をお願いします。 ↓
2005年08月04日
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福井晴敏三部作の完結編!!・・・ウソです。そういう言い方はありません。ごめんなさい。「ローレライ」「戦国自衛隊1549」と続いて来た、福井晴敏原作もののとりあえずの打ち止めだったもので、何となく(笑)ストーリー某国対日工作員ヨンファ率いるテロリストが、海上自衛隊のイージス艦「いそかぜ」を乗っ取る。彼らは、アメリカ軍が極秘に開発した、わずか1リットルで東京を壊滅しうる特殊兵器「GUSOH(グソー)」を用い、日本政府を脅迫する。日本政府首脳や、防衛庁情報局(DAIS)の渥美らが事態解決に当たるが、最新鋭の防空システムを持つ「いそかぜ」を前に、なす術がない。そんな中、艦の構造を誰よりも知る先任伍長の仙石が、艦を取り戻すべく行動を開始する。。。まず、軽く感想を述べるならば、俳優陣の演技が良い。原作は読んでいないので、どのくらい端折られているかは、よく分からないのですが、ストーリーとして一応は破綻せずにまとまっています。見る価値はあると思います。で、ここから詳しい感想に入りますが、若干のネタバレを伴います。先にも述べましたが、やはり俳優陣の演技がすばらしい。主演の仙石を演じる真田広之、副長宮津の寺尾聰、DAISの渥美役である佐藤浩一、そしてヨンファを演じる中井貴一。「日本アカデミー賞最優秀主演男優賞×4!!」とチラシにも大書されていましたが、確かにこの4人は素晴らしい。他にも、首相を演じる原田芳雄、何の役かははっきり分からないけれど(パンフレット買わなかったので・・・多分内閣情報部の人間と思われる)岸部一徳らベテラン勢は流石ですし、吉田栄作や豊原功補ら「いそかぜ」の幹部達や、安藤政信を始めとするテロリスト達も良い味出しています。個人的には、航海長役で元「劇団カクスコ」の中村育二さんが、「交渉人」に続いて出ていたのが嬉しかったです。ストーリーについては、「映画化不可能」と言われていた原作を映画化した、というのがよく分かるものになっています。先にも述べた通り、ストーリーとしては破綻してはいませんし、映画としてまとめるには、たぶん(原作を読んでいない段階では)これが最善のストーリー展開なのかな、とは思います。ただ、惜しむらくは各キャラクターの掘り下げが出来ていない(というか出来ない)。この尺で作るには仕方が無いのでしょうけれど、出てくるキャラがそれぞれ魅力的だっただけに惜しい気がします。特に韓国の女優チェ・ミンソが演じるジョンヒについては、劇場でもらった「完全攻略ガイド」では、かなり重要な役どころのように書かれていたのに、本編では完全に添え物のようになっていて、不満が残ります。ヨンファと彼女の関係を示唆するのが、あの写真だけというのも、少し不親切な気がします。そして、彼女に限らず、某国テロリスト側については、語りが足りないのではないかと感じます。細かな部分に目を凝らすと、ヨンファと部下達の関係は、単に命令を出す者と出される者という関係だけでは無いような感じがしますし、今回の行動に出た事にも並々ならぬ覚悟があったようにも感じるのですが、それが良く伝わって来ない。同じことは、宮津と「いそかぜ」幹部たちの間についても言えるかと思います。渥美と如月についても、そうですね。ただ、尺が短い中で、これだけ描けるというのは、阪本順治監督の力でしょう。逆の言い方をすれば、阪本監督の力を持ってしても、この尺だと、こうなってしまうということなのかも知れませんが。良い意味で、原作を読んでみたくなる作品でした(「戦国自衛隊1549」の方は、「悪い意味で」だったのですが)。これで、福井晴敏原作作品3本とも見た事になりますが、3本通じて感じたのは、どれも「閉塞した現代」に対して、「変革を求める者」が出て来て、「現状を憂いながらも現状を守ろうとする者」が対抗するという図式なのかなということ。特に具体的なメッセージを持っていたのが、「亡国のイージス」だったのではないでしょうか?冒頭に出て来た、「恥」という言葉。これは、心に刻んでおく必要がありますね。これからの「日本」という国のありようは、皆で考えて行かなくてはいけない問題だと思います。さて、ここで非常に勝手ながら、3作品について個人的な評価をすると、映画としての作品評価は、戦国自衛隊1549<亡国のイージス<ローレライ「原作読みたい度」(全て味読)は、ローレライ<戦国自衛隊1549<亡国のイージスというところです。作品としての評価で「ローレライ」が一番高くなったのは、やはり企画段階から原作者と樋口監督が一緒に練り上げていったため、作品としてのまとまりが一番良かったのではないかという事と、監督、原作者とも私とほとんど同世代という事で、「ローレライ」に影響を与えたであろう過去の作品たち(私が強く感じるのは「ガンダム」とか「ヤマト」といったもの)への思い入れも共有していたからでしょう。福井原作初体験という、印象の差もあったかも知れませんが。。。ただ、作品としての満足感から、「原作読みたい度」は低くなっちゃいましたけどね(笑)以上、勝手な感想でした。<追記>9月15日の日記で「亡国のイージス」原作本の感想を書きました。本と併せて映画の事についても書いています。よろしかったらトラックバックしていますので、そちらからどうぞ。ただし、長いです(笑)鑑賞データ劇場:衣山シネマサンシャイン日時:8月2日(火) 15:25~観客数:約30名人気ブログランキングに参加してみてます。よろしかったら、1クリックのご協力をお願いします。 ↓
2005年08月02日
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