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三崎さんの本。10年前に突然住民が消えた地区。その消えた住民からは今でもラジオ局にリクエスト葉書が届き、図書館の利用統計には彼らの貸出状況が記録され、誰もいないその場所に向かってバスが走る。しかし、彼らが“存在する”というそれらの証が徐々に失われていく。彼らを今も愛惜する残された人々が彼らの消失を受け入れ、それぞれの未来に向かって歩き始める。。。みたいな話。設定からしていつものようにじゅうぶん魅力的でセンチメンタルな感じが私の好みでもある。けれども、今回は何とも味付けが甘かったような。心に残りそうな文章もあったと思うしどうしようもない喪失感になんとなく共鳴できそうでもあったのになんでここまで甘いの?巻末を見ると『FeelLove』という雑誌(?)に掲載された連作らしい。ラブストーリーであることに重きを置いた結果なのかな、と納得してみた。センチメンタルなものはそれはそれでいいと思うし好むところでもあるけど同時にドライであった方が好ましい感じ。
2009.11.27
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