全3件 (3件中 1-3件目)
1

BL駄文です。たぶん?興味ない方、嫌悪感を抱かれる方はご遠慮下さい。気分を害されても当方ででは責任を負えません。上記をご理解頂けましたら、ご覧下さい。切なくて苦い鍵を差し込んでドアを開ける。誰もいない部屋、こんなバレンタイン、どれぐらいぶりだろう、先輩と付き合っていた期間が長いから初めてかもしれない。冷たい部屋、電気を点けてエアコンを点ける。バレンタインだからと言って特別なことはないはずなのに寒さが身に沁みるのはなぜだろう。なんだかんだ言いながら倉本さんや先輩とわいわいしていたからな、手持ち無沙汰で灰皿を引き寄せてタバコを吸う。コートを脱いでハンガーに掛けるころには部屋がいい具合に暖まる。そっか、倉本さんは何年も俺たちといない時、特に世間が騒がしいイベントにはこんな思いをして来たのだろうか。独りになって初めて彼の気持ちを知る。100%俺と同じではないだろうけれど、こんな感じなのだったのかもしれないな。ピンポン!ピンポン!けたたましくチャイムが鳴る。人が折角物思いにふけようとしているのに、まさか、先輩…いや、ありえない、今日はあの人のところだというのはリサーチ済み、まさかねぇ~。クリスマスに続いてまさかね。ドアを開けると予想通りの人物がそこにいた。「栢山!遊びに来ちゃった」やっぱり友里ちゃんか、笑いながら何かを企んでる様な瞳がちょっと怖い、だけど、捕まっちゃったら逃げられない、既にリビングまで上がり込んでネタを探しているのかな、以前と変わっていないはずだけれどな、ま、仕方ないか、探索を止めるために声をかける。「どうしたの上機嫌で」声を聞いてホットカーッペットに足を伸ばして座ると、ワインをゴトリとテーブルに置く、足をバタバタさせながら、相変わらず、部屋をキョロキョロ見渡している。「コタツやめちゃったんだね」鋭い、俺が藤野さんといちゃつく為に置いたコタツ、必要ないから片付けてしまった。どうやって切り返そうかな。「で、友里ちゃんは独り酒?」う、睨まれた、地雷踏んじゃったよなこれって、だけど、彼女は笑いながら言う、俺より重い痛みを抱えているのに俺って本当にバカ。「やってられないじゃない、独り者にはイベントって残酷そのものよ、どうせアンタは藤野さんを思いながらウジウジするんじゃないかなって思ってね、フフ、だから家のセラーで二番目に良いワイン持って来ちゃった」当たってるだけに否定できない自分が嫌だ、俺を肴に飲むつもりか、まぁいいか、差し出されたワインが一番じゃないのが彼女らしいけれど、流石に元橋家のお嬢様だ。どうせ飲む積もりだったし、高級ワインが飲めるのならばこれも悪くはない。冷蔵庫を開けると、チーズにチョコレート、先輩のくれたもの、しかも、ビターチョコレート、あの人天然だから単純にバレンタインだからってくれたんだけど、義理チョコそれとも友チョコどっちだろう?残酷な人、本命チョコはあの人のところ、今頃は彼の腕の中、痛くて切ない夜に成るところだった。「おーい栢山早くぅ!グラスとおつまみとワインオープナーあるでしょ」友里ちゃんなんて良い娘(こ)なんだ。今日は悪酔いしなくて済みそうだ。やっぱりこのシリーズにはこの男がかしらと、栢山を登場させ、やはり、このシリーズでは欠かせない友里お嬢様を引っ張り出してみました。かなりの短編に成りましたが、『甘くて熱い』とセットで読んでいただけると幸いです。にほんブログ村
2013年02月22日
コメント(0)

BL駄文です。興味ない方、嫌悪感を抱かれる方はご遠慮下さい。上記の注意をご理解頂けた方はご覧下さい。 甘くて熱いSide-S 靴音がする。藤野だ、後数歩でドアが開く、家にいる事が多くなって気付いたこと、前から知ってる規則正しい歩調、アイツらしいと思う。ドアが開いて篭った甘い空気が揺らぐ。「ただいま」「お帰り」背中から感じる視線、もう何日触れていないのかな、藤野が足りない。「進んだ?」「ああ、これでラスト、もう少ししたら粉混ぜて焼きに入るからお茶用意してくれる?」平気な振りで作業を続ける。「うん」触れたくて急いで片付ける。だけど、やっつけ仕事になっちゃいけない丁寧に慎重に素早く、将来のお客様のため、作業がもどかしいが隣で紅茶を入れる藤野がいるから頑張れる。それよりも内緒で作ったあのケーキ、みたら何ていうかな、楽しみだ。メレンゲに残りの材料を混ぜてオーブンに放り込む、これで一安心、藤野で充電をしよう。冷蔵庫から例のものを取り出して反応を確かめる。口にしていた紅茶を慌てて飲み下す仕草、思った通りの反応で面白い。パイピングの文字『My Love』ヴァレンタインだから当然でしょ。「思っただろ、臆面もなくこんなこと出来るな、だけど倉本器用でかっこいい!ってね」「ば、ばかじゃない、器用で...ていうのは当たってるけど、かっこいいとは絶対言わない」「そうなの」気のない振りで観察してると予想通りのことをしてくれる。ケーキを大きめに切って頬張る姿は照れ隠し、口の端にクリームが付いてるのに気が付かない。これは想定外、こんな天然さ加減が丁度いい、カップを置いたのを見計らって腕を引っ張るといい感じに顔が寄ってきた、このテーブルに替えて正解だ。クリームを舐め取る、舌が唇にかすかに触れるともっと欲しくなる。今度は、強引にたたせて深く口付ける、舌を絡ませると良い反応を返してくる。押し倒したい、藤野が欲しい、視界に入った時計の針が忌々しい、時間切れだ。「ああ~もーちっ」心で叫んでエプロンを着ける。「ごちそうさん、続きは夜な」「え?」手ごたえあり、へなへなと座り込んで呆然とこっちを見詰めてる。夜までこっちが持たないな、あんな潤んだ瞳に、腰砕けの姿、ベッドに運びたい、俺が仕掛けたのにこっちがはまってる。にほんブログ村
2013年02月20日
コメント(0)

BL駄文です。嫌悪される方、興味のない方の閲覧はご遠慮下さい。気分を害しても当方では責任を負えませんのでご了承下さい。上記の注意をご理解頂けた方はご覧下さい。 甘くて熱いSide-F ドアを開けると甘い香りが鼻をくすぐる。「ただいま」「お帰り」会社を辞め、製菓の勉強を始めた倉本だけど、彼の腕を知っている元同僚から幾つかのケーキだったり、チョコレートだったりを頼まれたのだという。後ろから覗くと今はボールのメレンゲと格闘中だった。「進んだ?」「ああ、これでラスト、もう少ししたら粉混ぜて焼きに入るからお茶用意してくれる?」「うん」そういえば、2日がかりだって言っていた、疲れているのだろうが、将来への投資だと笑って言う、顧客の獲得か?ちゃっかりしているよ。手早く作業を済ませてエプロンを外す、ケーキが焼きあがるまでの一休み、倉本が俺専用だと言ってショートケーキを出してくれた。それを見て噴出しそうになるのをこらえ、紅茶を飲むんでその場をやり過ごす。だって『My LOVE』なんてチョコレートで綺麗にパイピングしてあるから。「思っただろ、臆面もなくこんなこと出来るな、だけど倉本器用でかっこいい!ってね」「ば、ばかじゃない、器用で...ていうのは当たってるけど、かっこいいとは絶対言わない」と、語尾を強調して勝ち誇った様に笑ってみる。「そうなの」もう少し突っ込まれると思ったけれど、あっさり引かれてしまった。オーブンをちらりと見てお茶を飲んでいる。寂しさを覚えながらケーキを食べると、クリームとスポンジの甘さが絶妙によい、そしそして香るリキュールが俺好みで特別に作ってくれたことが分かるのがとっても嬉しい。「美味いよ」「そうか、良かった」こちらは見ないけれど、短い返事をしながらにやけてる。不意に伸びた腕に右手が引っ張られ、近づいた顔、唇の端を舌が拭うように舐められた。「クリーム、ついてちゃ色気がないなぁ、さっくん」くすくす笑いながら自分はクッキーを頬張っている。「え!うそ」「ほんと」見てない振りで思いっきり観察されていたのか・・・今度は首に回された腕で引き寄せられてテーブル越しの深いキス、絡み合う舌が甘い。唇が離れると力が抜けて「ごちそうさん、続きは夜な」「え?」間抜けな声が出てしまった。今度は楽しげに笑ってエプロンを着けると、オーブンに向かう。こんなところは倉本には勝てないな。 バレンタインに向けて現実逃避してみた。読んで頂けると幸いです。今回はLOVE×2倉本と藤野さん、幸薄倉本に愛の手をがテーマです。バレンタインからは遠く離れてしまいましたが...(笑)にほんブログ村
2013年02月20日
コメント(0)
全3件 (3件中 1-3件目)
1


