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大好きなロケーションミュージックヘバウ(Muziekgebouw)でなつかしい人に会う 水際全面ガラスのカフェに舞台裏の楽屋から出てきた彼は "わー、すごい!" といいながら外の空気に引きつけられたようにガラス越しにカメラを構える "ミンさん、こんばんは""西新宿のスタジオにね、昔来て頂いたでしょ。みんなで車座になって坐っていてさ・・・"と続ける私。 "ああ、あのグループね・・・""お元気そうで・・""うん、元気・・・。でも12年ぶりかな、ステージで踊るのは""とっても若々しいですよ、からだが" 実際ノイズミュージックをバックに瘋癲じーさん(?)を踊ったそのからだはお世辞でなく若若しかった印象的な大きな手と大きな足の舞台の上での存在感 ほんの数瞬の鋭い大きな動きそのシャープさがハッとするほど若々しかった "今はね、どこでもかしこでも、踊りたくてしかたないんだよ""へー、いいですね。今度さー、例えばそこでやりましょうよ"とカフェの水際を指差す私 そこにファンらしきオランダ人の若者が割り込むその若者に対応する田中泯を眺める スキンヘッド時代のギリシャ彫刻のような筋肉の陶酔は影をひそめたものの、年輪を刻んで自分を呼吸するその横顔はいぶし銀の輝きを放っていた なつかしい人に会うとうれしくなるそのなつかしい人が見ていたのはこんな空だった
2007/06/29
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おめでたいからこんないい天気 ミハエラちゃんの卒業式アムス一の名門ギムナジアムに恥ずかしがる五葉さんを送る ミハエラは名門大学で生物化学を専攻することになった その足でタカちゃんの作品を観に街のギャラリーへちょっとおもしろいマンガを愛した前歴が見えるような壁に描かれた作品 そしてまたその足でリートフェルト・アカデミー卒業制作展本館と新館ほぼ全部使っての名物展覧会だ 本館をクルクルと回るこちらの古臭い脳みそにピピピと同調するような作品はない要するにわからないのだ 向かいあった新館に入るなり強烈な臭い7階建ての新館全部に充満するその元を辿るとこんな臭源に行き着いた オランダのシンボル乳牛が2頭、通常は教室(ワークショップ)だが今は牛小屋にセットされている。その上部のスクリーンにはやはり乳牛の身体のアップ映像がプロジェクトされ続けているジャー、と大量の放尿・・・・ 作者はこんな方乳牛の肉体性と生産性に注目したというなるほど、なるほど・・ふんふん・・・???・・・・? 強烈な臭いに圧倒されそれまで観てきたものが真っ白になり記憶からスッポリと抜けてしまった あっ、でもこんなのはちょっと憶えている韓国からの学生の作品 トイレットペーパーに細かい文字がたくさんタイプされているトイレの密室性と限りなく消費される情報・・・ 新館にはいくつかおもしろい作品があった そのひとつがサクちゃんのだ この作品を観てふと窓の外に目を移す窓の外の芝生に曲がった白い鉄パイプが3本落ちているサッカーゴールの鉄パイプの枠組みがバラバラになったものだろうか?アレ?、どっかで見た感じそう、目の前のサクちゃん作品にもそれがある 何とその窓から見える景色のミニチュアがその作品なのだ そのココロは?と聞いてみる いちばん見慣れた風景これとももうお別れだから・・・ サクちゃんはこれで卒業でも期待した国立アカデミーはすべってしまった。大学院に入ることになりそうだ 100人近い卒業生のうち国立アカデミーに受かったのはたった1人アフリカ出身のパパ君のこんな作品群
2007/06/28
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オランダ焼酎の小さなグラスを指でつまんでちびりちびりテレビを見つめる五葉さん画面にはシャラポワの勝利のカメラレンズへのサインシーンが写っている"オレも寺山(修司)さんとか東(由多加)さん、それにハービー・ハンコックにでもサインいっぱいもらっとけばよかったかなー・・・""えっ?""いや、サインだよ、寺山さんとかのよー""はあ・・・? うん、寺山のサインが入った本がいっぱいあれば確かに今じゃ高く売れるんじゃないの・・・""いや、別に売るっていうんじゃなくてもさー・・・・" 彼はまだ二十歳くらいのころ天井桟敷という寺山主催の劇団に関係し、寺山の書きなぐった原稿を清書する係りだった寺山の筆跡と瓜二つの字を書く得意技を持っていたからだ東京キッズのアメリカツアー中にハンコックとも知り合いになった "ハンコックはまだ健在みたいだけど、寺山も東ももうとっくに逝ってしまったよなー"と私頬杖をついて目を閉じたまま何回か頷いていた五葉さん目を開けて夕暮れの雲の流れを追いながらグラスを干すまた目をつぶると "オレが死んだら誰が葬式やってくれるんだろ・・・・""えっ、うん・・・""ミハエラ(五葉さんの娘)はやってくれないだろうし・・・彼女の母親がやるはずもない・・・" "おいおい、どうした。そんなこたー・・・、とりあえずは考えない考えない・・・"励まそうと思って出したことばは居心地わるく宙に浮いたままになった
2007/06/27
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さわらちゃんの誕生日パーティーはまだ終わったわけではない雨のなか車でアングラ劇場へ 9時からのはずのパフォーマンスカフェでいつまで待っても何も始まる気配がない スパスパパーっと大きな煙が口から出るそんなの別に珍しくもないアムスだが2人の若者の間にちんちくりんのおばあちゃんが元気にジョイントしてるのはめずらしい Qちゃんがミトトって名前だよ、あのおばあちゃんと教えてくれた ビール1本1.2ユーロ、コーヒー1杯0.8ユーロ20年まえにタイムスリップしたようななつかしさ 何だか正体不明の若者たちがたむろしてるでもおじいちゃんだってiBookに没頭 ミトトばあちゃんだって常連みたいだ こんなロフトでくつろぐ2人もいたり・・・ トイレに行けばこんな具合 さてさていよいよケーキの上にたくさんのロウソクが灯るそれを吹き消すさわらちゃん ミトトばあちゃんもiBookじいちゃんもケーキめがけて真っ先に さわらちゃんの誕生日とはあんまり関係もない2人のはずだが・・・ いやいやここに居合わせりゃ、そりゃもうみんな兄弟ってこと アムス片隅の小さな理想郷に栄光あれ! ちょっと早めに暇を告げて半開きの門を出る 振り返ると新聞の切り抜きが雨に濡れて光ってる 見出しには「サブカルチャーなしではカルチャーは存在できない」 とあった
2007/06/24
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"誕生日おめでとう! 何、25歳だっけ?""うん、プラスちょっとかな" 雨のそぼ降る中、トロピカルケーキを下げてトボトボ辿り着いてみればギャラリー・アンチーク通りの裏世界に名だたるバックパッカーホテル・ハンス・ブリンカーの斜め前さわらちゃんはこんな一等地に(とりあえずの)居を構える アートアカデミーのジュエリー課にいるが進級問題で悪戦苦闘ちょっと落ち込んでいるのかな、と思いきや、なんのなんの自慢のほっぺのツヤは変わりない こんななつかしいメニューでみんなを迎えてくれた集った人たちもほとんどはなつかしい面々 手巻きをいくつか手早く巻いて鶏唐揚げと交互に口に運ぶ 変なものにも箸を伸ばす"何これ?""ちぢみっていうの""へ~・・・""韓国ではねー、雨の日にマッコリ飲みながらそれ食べるの"と作ってくれたかわいいコリアンガール 早々に宴の席に別れを告げると外は相変わらずしとしと雨だった
2007/06/24
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初夏の週末の晩ともなれば梅雨だろうが(オランダに梅雨はないが)風だろうが広場は人いきれ途切れた雨と雨の間に飛び出してみんなギンギン光るおまけにDJまで出て扇動したヒにゃ・・・ どうせアホならおどらにゃ、ソンソン! 最初は秘かにトレーニング積んだあんちゃんたちストリートダンスコンテスト んで乗せられた取り巻きにいちゃんねーちゃんそんなくらいはオレだって!ってことでしゃしゃり出る 何てこたーない、カラオケ肉体バージョン おどらにゃ損ソン! 日本人とおぼしきにーちゃんも乗ってきたしゃしゃり出ました、ほらパッショネート乗りにのって終わりはしないイモづる式に3人も4人ものオリエンタル顔 はじめ喝采の取り巻き連もしばらくすりゃシラケ気味まあまあ、目くじら立てることもない しょせんはカラオケ肉体バージョン 広場の夜はたっぷり更けて・・・
2007/06/23
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さわみちゃんから久しぶりの電話“エミオがベレヴュ(劇場)でパーティーやるから時間があったら来てね”彼女はしゃべるのがあまり上手ではないからだの中で渦巻いている感覚とことばを繋ぐのにいつも手を焼いている感じとにかく行ってみる最初に挨拶に出てきた男の話によると、シーズンの終わりにあたって今シーズンのエミオ(ダンスグループ)の成果と来シーズンの作品つくりを断片で紹介する、とのことエミオの作品の断片が4つ続く最後のは来シーズン用で、大柄の女(歌手・ボイスパフォーマー)とエレキギターを抱える5人のダンサーが織り成す作品らしいまだアイデアが荒削りだが刺激的な作品になりそうな匂いがする エミオ・グレコイタリア出身でアムスを拠点とするダンスクリエーターの中で一番アクティブな男特に今年(去年?)の作品“Hell”は世界的な評価を受けたらしく、世界中で公演しまくっているその“Hell”で主役を演じているのがスキンヘッド(或いは坊主刈り)のさわみちゃんなのだエミオは日本の勅使河原三郎のところで修行していたことがあるそれは彼に深い影響を与えたらしく勅使河原風の感覚と動き、そして舞踏の精神を継承する世界を表出するおどりをしてきた非常に精神的・男性的極限までそぎ落とすカミソリ、修行僧のような鋭利なエネルギーのダンスだったところが“Hell”は、エネルギーレベルはそのままにコンセプトとおどりのクオリティーは大きく変わったそぎ落とすのではなく、肉と精神の豊饒を讃歌する祝祭となった(エミオは演劇を専門とするパートナーの男とコラボしているがそれがいい形で結実したのかな)さわみちゃんを先ず選び、そこから作品をつくっていったのかもしれないとにかく彼女の女性性と男性的なのではない激しさがすばらしく輝く作品となったそぎ落とす男性性の中でちょっとアップアップしていたさわみちゃんの驚くべき変貌を目にし、総立ちの観客の中でもひと際おおきな拍手を送ったのは今年初めだったか・・・“さわみは今や世界のスターだよ”とロシア人のパートナーが誇らしげに言ったのを思い出した大輔くんと珠穂さんのお別れパーティーの場でだったさわみちゃんはあさって日本に帰る来シーズンを前に1ヶ月の息抜き“いっぱいおいしいもの食べてきてね”“うん、太って帰ってくる”来シーズンの活躍が楽しみだ
2007/06/23
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アムスでワンステップして時差を調整していた友人カップルを空港に送る彼はイギリスで仕事 帰り道お店3つもハシゴして食料買出しカレーのルーしょう油納豆豆腐キムチそば蜂蜜ジュース白ワインパンケーキベースモッツァレラチーズトマトブロッコリーキュウリ 久しぶりの買出しが済んでホッ トマトの上にモッツァレラさっき見送った彼女が去年スペインで手に入れてきてプレゼントしてくれた粗塩ふって葉っぱ(何でしたっけ、このハーブ?)を乗せる それを頬張りながら残り物の安白ワインで流し込む ふと窓の外をみると気まぐれで顔を出すひと時の太陽を楽しむこんなカップル悪くもないがぴょんこうさちゃんたちの方がもっといいのだが・・・・
2007/06/21
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とってもいいレストランメニューとにらめっこしなくもいいだって、すっかりおまかせ、日替わりワンメニュー天井は天に抜け星がきらめくガラス張り 料理は庭でとれた野菜とハーブを使う"デ・カス(温室)" 日本には世界の料理が集合するでもオランダ料理なんてあまり聞かない食文化なんてないからだ 生き延びるために餌を食う考えてみればそれがたぶんオランダの食というものの基本概念だ(ゴッホの「じゃがいもを食べる人たち」参照) 私に合っているそれで不幸とも別に思わない でもデ・カスは食のよろこびというものをオランダに生んだ大げさに云えば食文化の誕生 最初にポンと出てくる浅漬けの大粒オリーブで口の中がすがすがしい取れたての葉っぱのサラダは一口でもうれしい白アスパラの半生シャリシャリ感はこの上なく心地いい だから初めてだんな連れの彼女も"あそこ予約しておいて" 食については超むずかし屋さんのだんな様も最初のオリーブから"おいしいね" ウエイトレスさんが彼女の希望を聞いて選んだ白・赤ワインも上出来香りの残像がかぐわしい 話しはとっても盛り上がり彼女の新作の視聴率がちょっと停滞したことの解釈とその新作の(彼女にとっての)意味 だんなと私が吠えあうたぶん1時間以上も吠えあったところで "もう、私のことは止めて、別のこと話そう"と聞き役の彼女 ふと周りを見渡せば満席だった"温室"はすっかり空っぽになっていた
2007/06/20
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太陽と風が顔と腕を撫でるすがすがしく気持ちいいその気持ちよさは肌から2cm位沁み込んで止まる芯まで届かない中身は何だか宙ぶらりん歩きながらふと左腕を見ると火傷で色が変わっているそよ風にそれがヒリヒリと痛むそれが心地よいその痛みがそよ風の気持ちよさと宙ぶらりんの中身の噛み合わなさを中和“私”を落ち着かせてくれる サクちゃんの作品展。というよりアカデミークラスの卒業制作導入展。二十数人が出品していたジャンが創ったおもしろいボイス音楽が流れる会場思ったより感じのいい音楽サクちゃんの作品は一際背の高い木造のオブジェ大きく丁寧に造られているが発散するファンタジー、或いはイメージを触発する何かがちょっと弱い労力をいっぱい使ったはずなのにちょっと残念 でも彼ら皆、10日後には本番の卒業作品展に臨む追いつめられた集中力が何かを生むはずだそれが楽しみ火事場の馬鹿ちからだね 街の空気はこんなに透き通っているのに私の中身は宙ぶらりん火傷のヒリヒリが消えたらどこで自分を支えたらいいのやら・・・・・夜10時すぎて陽は沈もうとしている
2007/06/19
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アムス北の鄙びた町を散歩 "お昼かな""あの海辺の屋台みたいな魚屋、遠いの?""ちょっと南に1時間かもうちょっとかな""いってみようか・・・""そうしようか・・・" だんなさまはただついて来るだけ車に入ると雨アムス環状線を半周、そして南下ちゃんと1時間15分で漁港の工場みたいな魚レストラン着 着けばジリジリと痛い太陽直射のテラスボリュームあるフィッシュスープの後は殻つきエビの殻を自分の皿に盛り上げるだんなさま彼女もほどほどにエビの殻タラの切り身のころも揚げを頬張る私 ブルヴァールを2kmほど走ると突然の豪雨そのリゾートのシンボル、どっしりとしたホテルに逃げ込む コーヒー カフェの全面ガラス窓の外は広いテラスそこに雨は気まぐれに強弱の拍子をつけてなぐりつけるその向こうに北海が煙っている だんなさまがトイレに行った隙に "いいだんなさまだね""マギャクよ""え??""全く逆ってこと""はあ・・?""アートとか私の好きなことには彼全く興味ないし・・・お互い全く干渉しないから・・・" 雨は相変わらずテラスのタイルを打ちつけている 夫婦 いろいろあったんだと思う
2007/06/18
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市民の庭の3回目の労働奉仕を終える事務所で認めサインをして横の水辺で一服たくましいハスの花(日本のとちがうのかな?)を発見ほんと、きたない水にきれいに咲くもんですね別の水辺には白鳥さん一家その向こうには羊さんものんびり週末体制 オレはといえば、いろいろあって・・・混乱してアポを忘れて平謝りハア・・・
2007/06/09
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雲行きがあやしかったのだが自転車で待ち合わせ場所へ。何とかもってくれたお天気も渡し舟で終了。バタバタと大粒の雨が落ちてきたところで舟に乗る。たかが2分の渡しなのに対岸のアムス中央駅裏に着いてみれば、急に風も出て、洪水のような水が天から落ちてきている。雷鳴。トコロテンのように洪水の中に押し出される。みんなすごい形相をして走るは、身をかがめて首をすくめるは、赤信号を待ちきれないヘソ出しネーチャンはイライラの足踏み。駅をくぐって前に出れば、思い思いにトラムにバスに目的地に突っ走る人々・・・。こちらは駅前の欄干に違法駐輪してトラムの停車場の屋根の下に飛び込む。ホッとして周りを見回すと、みんなこの世のものでない形相をしてあっちゃこっちゃ突っ走っている。自分も含めて私たちってとっても簡単にすごい形相になるしアワを食って突っ走る。今年はじめての本格的な雷雨に木の葉のように弄ばれる私たち。この世のボスはお前たちじゃないんだよ、と笑われているようだ。急な土砂降りだけでこんなにアタフタ。津波だったら・・・地震だったら・・・巨大隕石が落ちて世界が暗くなったら・・・オレはどんな形相になるのだろうか・・・・
2007/06/08
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雷雨のあとは焼き鳥てんぷら揚げ出しとうふにビールと焼酎世界流れ者も時が経てばかーちゃん子持ち日本移住プランなどあることないことお話しして雨上がりの夜道ぎこぎこ帰宅となりました
2007/06/08
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森の中の邸宅にご招待にあずかった 向かう車の中はニンニクとニラの放つ芳香で酔ってしまうほど何とか辿り着いてみれば見覚えのある門1年ぶりだ Cの卒業(予定)パーティー彼女はまだマスター論文を書いている途中なのだが、このいい季節にパーティーをやってしまう2ヶ月後に論文が上がってもその頃はみんなバカンスでいない書くのが難航して中断、なんてこともないことではないということで機転のきいた作戦 Cとパートナー、クラスメート数人、そして去年のパーティーでも会ったTCが日本の旅の途中お世話になったYさんもいたYさんはだんな様の学会がユトレヒトであるので、オランダに来ているのだ C宅の散歩道のあるお庭の奥にパーティースペースが別にある半袖Tシャツ一枚で全く寒くない晴れ渡った夕暮れ時。最高のガーデンパーティー日和 おせんべい、ぎんなん、ちりめんじゃこ、気の利いたひややっこ、餃子(Cも偶然餃子を作って待ち構えていた!)、寿司、そば・・・と完全な和食ざんまいのおいしいお晩でした 去年は奥さん(日本人)連れだったTに、"あれ、 奥さまは?"と訊いてみた"別れたんだ"と答えたTはその理由を細かく説明し出した"彼女はこちらで不幸だった。ワセダセイケイ出なのにレベル以下の仕事に就き、日本の友人たちのことを思う。ある友人はカスミガセキで深夜12時まで働いている。そんなことを思うと、恥ずかしくて自分が惨めでしかたなかった。彼女には私生活なんて大切でない。とにかくキャリアを築きたいんだ・・・""彼女は今どこにいるの?""知らない。ロンドンかNYかな。いや、たぶん日本だ・・・""ふーん・・・・" 気持ちいい小鳥のさえずりの続く中、突然ギャギャという耳障りの声が背後の高い木立の上のほうでする"?""ふくろうだよ"とCのパートナー振り向いて上にカメラを向けたがすでに遅かった ぎょうざ取組はCの勝ちわたしの月並みぎょうざはダメでしたCはニラを使わずしょうがとナツメグを強烈に効かせていた
2007/06/07
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いいお天気に街に出れば 太陽があるし ねーちゃんはきれいだし そしてばーちゃんだって負けちゃいない いい天気の街はいい
2007/06/06
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よいお天気はやっぱり散歩かな ホッとするね (うさぎ&ねこの)共存
2007/06/05
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こんな楽しい写真が今日の新聞の一面を飾った スペンサー・トゥニックが撮ったんだ、と思ったらどうも、彼はこんな写真を撮るだろう、とした別のカメラマンの(合成?)写真らしい アートを壁の中でなく野外でみんなに見てもらおう、という趣旨のアートイベント"Dream Amsterdam"(世界の傑出したアーティストを毎年1人招待するそうだ)第一回目に招かれたのがスペンサー・トゥニック"肉の建築"という言葉で自分の作品を表現する、全裸の群像を印象的な風景のなかに散りばめるユニークな写真家だ全裸ボランティア募集、というのは新聞記事でみていたが、ぐずぐずしていたらもう本番だったのだ2000人が日曜の早朝3時に直前に知らされたアムスセンターの集合場所に集まった7時くらいから運河沿いの6階建て駐車場ビル、その近くのガソリンスタンド、そしてヨルダーンというアムスの下町(現在は高級住宅地区)の運河沿いの道、そして橋の上、の4ヶ所に裸の男女が繰り出した トゥニックの号令の下でてきぱきと短時間の間に撮影は進行したようだ参加者に対して彼が一番強調したことは "笑うな! 芸術を作っているんだぞ!"だった 彼はメキシコシティーでは18000人の全裸の男女を風景の中において写真を撮っているさまざまなところで多数を撮っている彼だが、これはギネス記録でもあるそうだ4月半ばに彼はオランダのチューリップ畑に全裸群像をからめた作品も作ったそれに参加した若い女は遠い北部の町からわざわざ今回のアムスプロジェクト参加のために駆けつけたチューリップ畑での開放感がすばらしかったからだ彼女はその感じを"太陽がふだんは触れない部分に当たって、そこを風も吹いていく!"と表現した トゥニックはアムスの名物、自転車もちゃんと考慮に入れた全裸の女たちが自転車に乗って運河沿いの道を、橋の上を走りぬける眠そうな目をした住人たちに"おはよう!"と声をかけながら
2007/06/04
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崖っぷちに立たされたシャラポワは美しい。全仏オープンの女子。4回戦パティ・シュニーダーとマリア・シャラポワの対戦が終わった。終わってみればシャラポワが笑ったが、絶対絶命のピンチを乗り切っての勝利だった。第1セットは6:3でシュニーダーの快勝。第2セットは競り合いの末4:6でシャラポワ。第3セットはシュニーダー押し気味の展開。片足だけで崖っぷちに留まっているシャラポワ。もうだめだ、と思わせるシーンが続く。しかし最後の最後でもかすかに残る可能性を諦めず、その都度(精神)集中の儀式に全霊を込める。そうやって逆襲をはじめるシャラポワ。その無限に続くような崖っぷちの逆襲の果てに9:7の勝利はあった。試合が終わって2秒後のシャラポワは極度に張りつめた神経がいっぺんに緩み一瞬泣き顔になった。もちろん次の瞬間はお馴染みのあの笑顔。さあ、準々決勝だ!これだけの精神力をもったシャラポワの優勝を期待したいが、残念無念。私の予想はちょっと違う。私の独断予想によれば、女子シングルス優勝はセリーナ・ウィリアムズ(今回はジュスティーヌ以上に乗っている)。男子シングルスはロジャー・フェーデラーの念願の全仏初制覇(ナダルはちょっと難しいかも)。シュニーダー・シャラポア戦に続いてダヴィデンコ、ナルバンジャン戦がさっき終わる。ハゲちびナーヴァスなダヴィデンコがカッコいいもても手大男ナルバンジャンを破って準々決勝進出を決めた。断っておきますが、私はテニスは全くできません。昔学校の授業でラケットを握りサービスをしてみたら、一度も相手コートに入らなかったイヤな思い出があります。観るのが好きになったのは最近。集中力と精神力の戦いがはっきりわかるから。サッカーとか野球とかは9人も11人もいて単純な私には難しくて観てもわからないのです。オランダに大相撲はないし・・・
2007/06/03
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たかがオランダの弱小公共TVのライブショー番組なのに国外からの取材陣が100人も集まったらしい。見ればAsahi.comでさえこのニュースを取り上げている。“De Grote Donorshow(ビッグ・ドナーショー)”37歳のターミナル脳腫瘍患者(女性)が死後自分の腎臓を提供する意思があることを表明し、腎臓移植を待っている患者が3人選ばれ、そのうちのだれを提供相手に選ぶかを実況中継するというショー。放送日(6月1日)前に番組に対する賛否両論が巻き起こり国政レベルでもあれこれ声が聞こえてきていたし、国内だけでなく国外からも注目が集まっていたらしい。取材陣はもちろん3人のうち誰に白羽の矢が立つのか、そしてその決定の瞬間の3人の患者と提供者の表情をとらえるために集まっていた。その瞬間が来た。プレゼンテーターの口から意外な言葉が出る。“腎臓提供はない。制作側からしてもそれは行き過ぎだ。実は提供者は女優が演じていたもの(3人の患者は本物。彼らは趣旨に賛同して協力していた)”というような内容の言葉だった。世界中がだまされたわけだ。作り話なら倫理的問題も起きるはずはない。ウソなのだから。倫理的問題をうまくクリアーして社会のそして世界の目を深刻な臓器提供者不足の現状に引きつけることに成功したのだ。1年を費やして根回しされた野心的な番組。軍配は制作者側に上がった。制作責任者も“こんなやり方は世界で一度しかできるものではない。それをオランダが、それもBNN(注1)がやったのだ”と感激しきり。12000人ものドナー登録がすでに集まっているという。人はだれも自分の死について具体的に考えたくない。だから臓器提供を増やすにはこのようなショッキングな仕掛けを使うか、制度自体を変える必要があるのだろう。オランダは医療哲学や安楽死の領域では世界の先端を行く国なのに、どういうわけか臓器移植は自動的でなく生前の提供意思表示、それがない場合は家族の許可が前提となる(議論はあるが制度はまだそのままと思う)。ベルギーなどはカトリックが大部分の保守的な国なのに、生前の意志表示がない場合は自動的に臓器提供オーケーという制度に何年か前になっている。注1:弱小の公共TV・ラジオ番組制作組織。この組織の創立者がバルト・デフラーフという小人のおかしなTVタレント兼番組企画者だった。彼は重篤な腎臓病で何年ものウエイティングの末移植を受けて仕事を続けたが結局は2002年に35歳の若さで逝ってしまった。(写真はバルト・デフラーフ)
2007/06/02
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昨日から救いようのないほど気の滅入るニュースがオランダを駆けめぐっている。オランダ最北部のフローニンゲンでのホモセックスパーティー。こんなパーティーならホモ・ヘテロに拘らずこの国ではあまりめずらしいことではないようだし、社会的にもある程度認知されてさえいるらしい。しかし今回のはうんざりするほどアブノーマル。パーティーホストの2(3?)人がビジターズにドラッグを与えレイプし、あげくの果てにHIV感染血液を注射していたことが被害者の訴えで明らかになった。動機は、感染してしまえばもう感染を恐れながらセックスする必要はないから、というもの。続く報道で明らかになったことは以下。ホストのホモカップルは、人口300人の小村にひっそりと暮らし、ほとんど全く近所つき合いもなかった。片方はその地方のケアセンターで何十人の部下を抱えてまじめに仕事をこなし、他方は毎日家にいて主夫的な生活をしていた。2人はチャットボックスで同好者を集め、自宅等でホモセックスパーティーを定期的に開いていたらしい。村人や職場の同僚はショックで大混乱。警察や保健所は、被害者や関係者は届け出るように、と呼びかけている。被害者がどのくらいいるかは定かでないが、20人前後が届け出ているらしい。(全部が被害者というわけではない)被害者だが、子供・奥さんのいる家庭持ちで届け出る勇気がない、といっている男もいるらしい。ホモ組織がたくさんあるこの国。その関係者たちもショックを隠さない。ホモのイメージ向上に地道な努力を続けているのに、こんなことがあると全てが霧散してしまいかねない。政府も驚きを隠さず、早速司法省と保健省がHIV感染者団体・グループ等の実態調査に乗り出すらしい。彼らの行為とこころを想像する。鳥肌が立つ。悪霊に憑かれたとしか思えない逃げ出したいが、でも現実だ。おまけに彼らはひなびた村にひっそりと生きていた・・・・人生へのどうしようもない絶望のようなものがそんな行為の底に横たわっているような気がしてならない・・・・でもそうでなくそれを彼らがカラッとやっていたとしたらもっと恐ろしい。そんなこころに向かい合う力など私にはまったくない・・・PS.治療薬の進歩でHIV感染が死に直結する病ではなくなった、と言われ始めてから少し時間が経つ。そんな状況もこんな異常な行為を生みやすくしているのだろうか・・・
2007/06/01
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