全10件 (10件中 1-10件目)
1
アニメレビュー 宇宙戦艦ヤマト2022愛の戦士たち - 第1巻 -Star Blazers 2202: Warriors of Love日本(2017年2月25日劇場公開)50分■ 監督 羽原信義■ シリーズ構成、脚本 福井晴敏■ 声の出演 小野大輔/ 桑島法子/ 鈴村健一/ 大塚芳忠/ 手塚秀彰/ 神田沙也加- INTRO -・・・ハイ、またお会いしましたwヤマトのレビューは『2199 星巡る方舟』以来ですから、2年振りの再開という事になります前回のシリーズ完結の時点で 続編はもう無い様な造りを感じておりましたのでまさかの続編という印象が強い本作でした本作の絵柄は、前作『2199』のビジュアルを踏襲したものですが『2199』では総監督だった出渕裕の名前は無く、代わりに『亡国のイージス』『ローレライ』の著者で『ガンダムUC』の作者でもある 小説家 福井晴敏の名前が脚本:シリーズ構成 に大きくクレジットされた所に今回の新作の大きな特徴がある様に思われます出渕監督の再登用が無く、続編が造られた背景は色々考えられるものがありますが一つは、2017年に公開を目指して制作に入った とかねてから噂されていた、ハリウッド版ヤマトの制作が現時点で頓挫している事が本作の制作へと 話がスライドして行った印象がある事と出渕監督が本作の成功により (ある程度の)制作に関する自由な采配とオリジナル新作の企画を立てられる立場になった(と思われる)事が影響したのかもしれませんまた、近年『ガンダムUC』の成功でアニメファンの間でも広く名を知られる様になった福井晴敏氏の起用は前作でリブートされたヤマトテーマ性を更に掘り下げる意図を感じさせるものがありました福井晴敏氏本人は、「小説は金にならない」という至ってドライな理由で アニメの制作に関わる経緯があった人物ですが日本の2大アニメコンテンツと言える『ガンダム』と『ヤマト』の両方の制作に関わった事は ある意味ハリウッド2大SFコンテンツと言える『スター・トレック』『スター・ウォーズ』両方の制作に関わった J・J・エイブラムス同様にこれらが時代を越えて支持される作品という事とは別にこれらが時代を越えても通用する作品にする為のどちらも「一方が成功した」という実績を買われた約束された成功が前提という巨大な重圧込みの起用であった事は想像に難しく無い事ではありましたともあれ、時代を越えて巨大コンテツと化した『宇宙戦艦ヤマト』を時代を重ねて巨大な期待を持って最アニメ化を待ち望んでいたファンに再びどの様な物語を見せてくれるのか大いに期待する続編アニメ化となっております☆■という訳で、リメイクヤマトTVシリーズの完全新作続編となった『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』を 最終回まで長期間に渡るレビューとしてご紹介します暫し お付き合い下さい・・・-STORY-【プラモデル】1/1000 宇宙戦艦ヤマト 2202 [バンダイ]《10月予約》価格:4740円(税込、送料別) (2017/8/22時点)第1話『西暦2202年・甦れ宇宙戦艦ヤマト』脚本:福井晴敏、岡秀樹 絵コンテ:榎本明広演出:加戸誉夫作画監督:前田明寿、髙木弘樹- STORY -ガミラスと敵対関係にあるガトランティスが周辺の星系を侵略し勢力を拡げつつある頃今やガミラスと同盟関係にある地球は遠くガミラスの勢力圏にある星系に特別編成艦隊を派遣しガトランティスによって占拠されたガミラス基地奪還の為ガミラス辺境警備艦隊と連合作戦を展開していた圧倒的火力を誇るガトランティス艦隊の兵力に比べ連合艦隊は劣勢を強いられるが地球の最新鋭艦「アンドロメダ」が放った新兵器の威力によりガトランティス艦隊は壊滅した戦艦「ゆうなぎ」の艦長として戦闘に参加していた古代進(声 - 小野大輔)は地球防衛艦隊の最新鋭艦「アンドロメダ」がイスカンダルとの条約違反にあたる「波動砲」を使用した「拡散波動砲」を配備していた事に憤りを覚えるがアンドロメダの攻撃を逃れた一隻のガトランティス艦が帰還する地球防衛艦隊に紛れてワープしたので古代もガトランティス艦を追ってワープする「ゆうなぎ」は地球圏でワープアウトしたが地球へ向けて特攻をかけるガトランティス艦の進路を変える事が出来ず最終手段もやむなしと決断仕掛けたその時地球の真田から迎撃をかける通信が入り海底ドック内で改装作業中にあった「宇宙戦艦ヤマト」の主砲でガトランティス艦は大破したその時 古代の前に突如として、故 沖田艦長(声 - 菅生隆之)の幻が現れ「ヤマトに乗れ」と 謎の言葉を語りかけて来るのだった【プラモデル】宇宙戦艦ヤマト2202 1/1000 地球連邦アンドロメダ級一番艦 アンドロメダ ムービーエフェクトVer. バンダイ価格:11800円(税込、送料別) (2017/8/22時点)第2話『緊迫・月面大使館に潜行せよ』脚本:福井晴敏、岡秀樹絵コンテ:アミノテツロ演出:上坪亮樹作画監督:高見明男- STORY -地球では新造戦艦アンドロメダの進宙式が行われる中ヤマトクルーたちは沖田艦長の命日でもあるこの日に故人を偲んで英雄の丘に集まっていた当初はなごやかだった歓談も、軍拡路線を柱とした超保守的復興政策を突き進む地球政府のやり方に話が向かうと不満をぶつけ始めるクルーたちであったがここで沖田艦長の幻覚を森雪(声 - 桑島法子)以外の全てのクルーが目撃していた事が判明する真田志郎(声 - 大塚芳忠)は幻覚の発生元となったエネルギーの解析を試みて宇宙の彼方で助けを求める何者かのメッセージであった事を突き止める救助に向かうべきだと主張する古代に対して島大介(声 - 鈴村健一)は根拠が足りないとして慎重論を唱えて意見が分かれ今後の方針が定まらないまま釈然としない古代は気持ちの整理を付けようと旧司令部のあった地下都市へと足を向けるそこでガミラスの武官クラウス・キーマン(声 - 神谷浩史)が古代に接触して来てヤマトクルー全員が当局に監視されている事を告げるとそれに関連した極めて重要な情報を伝える為地球大使ローレン・バレル(声 - てらそままさき)に会う様に進言する古代はキーマンの進言に従い、単身秘密裏にバレル大使が駐在する月面のガミラス大使館へ向かうのだった-解説-■ 本作はTV版『宇宙戦艦ヤマト2199』の3年後を描いた完全新作作品で前シリーズでも登場した「ガトランティス」との戦いを主軸とした旧劇場版『さらば宇宙戦艦ヤマト -愛の戦士たち-』と旧TVシリーズ『宇宙戦艦ヤマト2』がベースとなった新たな物語展開をするリブート作品となっております。本リブート作では旧作での、復旧後繁栄に酔いしれる 地球人類の脆弱性に警鐘を促す物語展開はそのままに、旧作では宿敵だったデスラーがヤマトとの復讐戦を通して古代との私念を超えた友情を芽生えさせるドラマティックな展開がシリーズの一つの大きな柱となって行きましたが前シリーズで死亡した(※現時点)デスラーとの交流では無くデスラー政権が倒れたその後のガミラスとの和平と国交を樹立させてそれを主軸にした 地球の復興と発展にまつわる欺瞞を描いている所に旧作との時代背景の違いを考慮し現在の世界情勢を視野に入れた大きな描き方の違いがある様に感じられました特に旧作には無い展開として謎のガミラスの武官クラウス・キーマン(声 - 神谷浩史)の登場で古代達ヤマトクルーが知らない地球の欺瞞が明かされる流れからはクルー達が反逆行為を犯してまでヤマトを発進させる動機付けが旧作では今ひとつ弱かった点を補う目的がある様に思われました又、前シリーズでは中盤で地球がガミラスとの戦端を先に開いたという衝撃的事実が発覚しますが今回その張本人でもある軍司令官芹沢虎鉄(声 - 玄田哲章)の再登場でこれまで地球政府上層部が水面下で暗躍してきたツケが払わされる展開を匂わせるものがありましたこれらの新しい設定と展開が加えられたのは多くは70年代のおおらかな時代に作られたプロットの不備を埋める為の補完が目的の新たな創作と思われ今回のリブートの創作部分が、時代性を考えての旧作の不備を補う目的で生み出されたものなのかあくまで現代のユーザーのニーズを考慮しての付加価値を加える目的のものなのか旧作をより進化させ新たな魅力をもたらすものとなるのかファンとしては今後の展開に大いに期待したい所です■それらの展開とは別に、前シリーズの特徴だった極めて「アニメ的」ステレオタイプな演出のともすれば稚拙に感じる大人の視聴には耐えられないドラマ展開や明らかにアニメマニアを想定した女性キャラクターのサブカルチャー層を意識した極端な描写(萌えとも言う)などBlu-ray & DVD販売を視野に入れた今時のアニメファンに対するサービスの徹底さが旧ヤマトファンに取っては「違和感」と「疑問」を感じさせるリメイクとなったのに対して今回は『ガンダムUC』の脚本を担当した小説家 福井晴敏 が脚本:シリーズ構成を担当しただけあってその様な要素は影を潜め現在の世界情勢を考慮した緻密な設定と未曾有の人間ドラマがメインとなった羽原信義監督による実直な演出が際立つ大人の視聴に耐える重厚な作品に仕上がった印象が有りました一方で、現在2巻まで鑑賞済みの印象を述べますと前回、出渕演出には観られたアニメーションならではの画が語りかけてくる様な魅力的なビジュアルを中心としたカタルシスを感じる荒唐無稽なまでの物語展開と言ったアニメらしい絢爛豪華さが本作には観られず全体の雰囲気は、近年ハリー・ポッターの原作者J・K・ローリング自身が脚本を担当した『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』にも見られる小説家が映画の脚本を書いた時にありがちな物語に視点を定めた展開で占められる余り映像作品として「華」がない仕上がりとなっており出渕演出の前作はアニメ的演出を意図して稚拙化したプロットが目立ちながらも出渕監督の作家性を全面に押し出した「華」があったのに対し小説家福井晴敏シリーズ構成、脚本の今回は前回見られた稚拙さは一掃され理にかなったプロットで作られた大人の鑑賞に耐える重厚な内容になりながらも画が語りかける様だった安彦×富野ガンダムに対して理づめで責めた『ガンダムUC』の時と同様に堅苦しく良く出来てはいても退屈な印象すら受けた鑑賞後感ではありました■『ガンダムUC』は宇宙世紀の根幹を揺るがす衝撃的事実が最終回で明らかとなる、オリジナル新作らしい衝撃作でしたが既に『さらば宇宙戦艦ヤマト』『ヤマト2』と過去2度映像化されファンにとっては物語が刷り込まれている「ヤマト」という巨大コンテンツを福井晴敏シリーズ構成は『ガンダムUC』の時の様にヤマトの世界の根幹を揺るがす様な衝撃的問題作として描くのか本作の鍵となる「愛」というキーワードは作品にどのような形で投影されて行くのか第三章の10月公開までまだ間がありますが今後の展開に期待を込めながら心ゆくまで堪能し次回は第2章でお会いしましょう~☆【プラモデル】宇宙戦艦ヤマト 2199 1/500 宇宙戦艦ヤマト バンダイ 価格:8760円(税込、送料別) (2017/8/20時点)【プラモデル】連邦 アンドロメダ級一番艦 アンドロメダ ムービーエフェクトVer. バンダイ 1/1000 宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち価格:10980円(税込、送料別) (2017/8/20時点)【Blu-ray】 宇宙戦艦ヤマト2199 Blu-ray BOX(特装限定版)価格:32201円(税込、送料無料) (2017/8/20時点)【Blu-ray】さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち価格:6804円(税込、送料無料) (2017/8/20時点)【Blu-ray】宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 1 価格:6002円(税込、送料無料) (2017/12/7時点)
2017年08月22日
コメント(2)
ファンタジー作品の側面を持つヤマト 宇宙戦艦ヤマト2199星巡る方舟Space Battleship Yamato 2199: Star-Voyaging Ark日本(2014年)112分■ 監督 出渕裕■ 声の出演 小野大輔/ 久川綾/ 中村繪里子/ 近木裕哉/ 國分和人- INTRO -リメイクヤマトの企画を始動させるにはどうしてもクリアして置かなければならない懸案事項がヤマト特有の 複雑な利権の絡んだ版権問題でしたその中でも最も注目を浴びた1999年9月に執り行われた著作者裁判は西崎義展氏と松本零士氏のどちらがヤマトの『著作者』であるかで争われ2002年3月 第一審は西崎氏が著作者であると判決しました松本氏はこれを不服として控訴しますが2003年7月 両氏は控訴審の前に法廷外和解し双方が訴えを取り下げる形で決着しますここで『著作権』を所有する「東北新社」が訴訟上の和解では無いと指摘した上で拘束力は無いとコメントし全てのヤマトの権利を持つ自社の立場をアピールしますが2004年には 西崎氏と「東北新社」「バンダイ」「バンダイビジュアル」との間で行われたPSソフト裁判の控訴審では法廷内和解をしていますどちらのケースも続ければおそらく勝訴した裁判で『和解』を選んでいるのは双方共に有益となる道を選んだ というよりも何か不自然な印象を拭えないものがありました■■まず西崎義展氏は2002年の第一審の判決で『著作者』と認められたので一見、西崎氏が『著作者』と名乗れる様に思えますが松本氏が控訴した控訴審は判決が行われる前に双方が『和解』をして裁判を終了させてますのでこの裁判自体が「無かった事」になり第一審の「西崎氏が著作者」という判決も「消滅」し事実上ヤマトの『著作者』は分からないままになっていますつまりこの裁判を見計らった様に「訴訟上の和解では無い」と述べた「東北新社」の真意は その点にあり従って西崎氏の強みとなるはずだった『著作者』というカードがPSソフト裁判の控訴審で使えなくなった事から『和解』に至るしか無かった事情が見えて来ますしかし 西崎氏がこれまで強気で訴訟に挑んで来たのは著作者の権利はこちらにある或いは 「コチラにある様に見える」という点に置いて有利という理由があったからでありその強みを放棄し PSソフト裁判で不利になる様な法定外で『和解』に至り終了するのは合理的に考えてもおかしいものがあります更にそのPSソフト訴訟の控訴審に置いて「東北新社」も法律上の『著作権』者という圧倒的有利さを放棄し控訴審で『和解』を選択していますこの一連の流れを見る限り『和解』に至るしか無かったのは西崎氏だけでは無く「東北新社」も同じだったと見るのが自然であり合理的な理由として考えられる事は後に述べる 一つの事 が考えられました■■■現在「東北新社」で統一されているヤマト関係の商品化の版権表示ですが当時は「松本零士、東北新社、バンダイビジュアル」の連名表記をしていましたつまり その様な表記で商品を販売していた関係上西崎氏に松本氏が敗訴されると「東北新社」以下にとって非常に都合が悪くPSソフト訴訟で 西崎氏に完全勝訴をする事を取り止めて原作者を名乗る事を認める事を条件に『和解』し松本氏との著作者裁判を無かった事にする様 西崎氏に提案し西崎氏も名目上の『著作者』となるよりも実質商品展開をしている『著作権者』の「東北新社」と『和解』した方が今後の為にも有利と考えそれを受け入れたと言う可能性が考えられますが真意は定かではありません■■■■思うに 本来PSソフト裁判とは実質ヤマト原作者と名乗るに最も適した人物と思われる西崎氏が「東北新社」に対し『著作権』を盾に牽制されながら同時にある程度の権利を認めさせどの様な形で丸く収めるのかと言う流れを含めたひとつの『提案』をした様にも取れ「東北新社」側は不祥事を起こした西崎氏に代わり「松本零士、東北新社、バンダイビジュアル」連名表記をヤマト商品展開のイメージ戦略の一環としてなし崩し的に世間の知る所として広めるいわゆる企業間では良くある「出来レース」の匂いがする「大人の訴訟」だったと考えるのは想像に難しく無い所ですそうして捉えてみますと松本零士氏の起こした『著作者裁判』とはこれら「大人の訴訟」を台無しにする行為にしかなりませんつまり、合理的に考えてかつて 旧作第1作映画公開後行われたオールナイトニッポンでのラジオ生ドラマの最後の締めを飾る大事な場面で一人憮然とし「ここには来たくは無かった」発言をして場を台無しにした腹芸が出来ず空気が読めない 松本氏の「少年の様な人柄」を考慮しますと或いはPS裁判を牽制したつもりだったのかファンの強い後押しからの使命感のつもりだったのか理由は杳として知れませんが「著作者裁判」とは誰もが預かり知らぬ所で松本氏が起こした『イレギュラー』だった可能性があり「大人の訴訟」を進める周りを巻き込み意図しない『和解』にもつれ込ませ結果的にヤマト訴訟をこじれさせる最大の原因を作る事になったのかも知れませんが真意を知る術は ありません☆という訳で、リメイクヤマトTVシリーズの完全新作劇場版となった『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』をご紹介します-STORY-西暦2199年。滅亡の危機に直面した人類最後の希望を背に遥かイスカンダルへと旅立った宇宙戦艦ヤマトガミラスとの死闘をくぐり抜け無事イスカンダルで“コスモリバースシステム”を受領した古代達一行ようやく帰還の途についた彼らだったが突如“ガトランティス”を名乗る戦闘民族に行く手を阻まれる艦の引き渡しを要求してくる彼らに対し戦闘を回避し、地球へ急ぎたい古代たちだったが…(allcinema)-解説-■ 本作はTV版『宇宙戦艦ヤマト2199』終了を受けて制作された完全新作映画作品で続編では無く、イスカンダルからの帰途での出来事を描いたサイド・ストーリーであり厳密には TV版 第24話「遥かなる約束の地」と 第25話「終わりなき戦い」との間に起こった出来事を描いた作品になります本作の内容はヤマトの波動砲に興味を持ったガトランティスの遠征軍大都督がヤマト捕獲に乗り出しガトランティスの執拗な追撃に晒されたヤマトは逃げ延びた先の謎の惑星「シャンブロウ」でガミラス兵と遭遇し地球に良く似た環境の 時間も空間も曖昧な謎の建物内で奇妙な連帯行動を取るというファンタジー系の要素を含んだ一風変わった作風の作品になっております■■本来なら 「さらば宇宙戦艦ヤマト」でのガトランティスとの戦いを描く作品になる所ですが地球の敵は全て殲滅し宇宙種族は悪の枢軸として描かれて来た旧作とは異なりヤマトが航行中にガトランティスとガミラスとの種族間紛争の間に 巻き込まれる形として描き旧作のファンには懐かしいキャラクターとして「サーベラ」の登場はあるものの本作の戦いは国境紛争での一局面の遭遇戦として描かれるのみでガトランティスがガミラスに代わって宿敵となる訳でもなくガトランティスの階級制度を「三国志」の様な古代中国を模している所などからも旧作との明らかな方針の違いを感じるものがありました。一方で サイドストーリーならではのサブキャラクターをフィーチャーした作品になっており情報長として任に付き 途中反乱にも加わった 新見薫を筆頭にほぼ初登場となる技術科員の 桐生美影をヒロインに据え森雪や島大介などのメインキャラは脇役となる大胆なキャスティングを採用し謎の惑星上の 地球のホテルの内装に良く似た謎の建造物に閉じ込められた 古代達上陸班と七色星団海戦でヤマトと戦ったドメル艦隊の生き残りの ガミラス兵達一行との不思議な空間での共同生活を中心に描かれた異色作でもあり話題の人気作の劇場版でありながらメインキャストが活躍しない造りは京都アニメーション制作の人気作「涼宮ハルヒの憂鬱」の劇場版で主役が活躍しない「涼宮ハルヒの消失」同様でありハリウッドでも良く見られる傾向としてヒーロー作で 主人公の基地が呆気無く攻撃されたり探険作で 冒険では無く遭難を描くと言った『ピンチ』を描いて『活躍』を描か無いという失敗作のパターンを踏襲した造りになっている点が気になる所ですが暗黒星団帝国の様な新たな敵を据える案を却下し模型展開を念頭に置いたTVシリーズ内で既出の設定を流用し違った切り口ながらも ある意味余力で劇場版に仕立て上げた感は否めないもののブルーレイ特典に付いて来た、まるで辞書の様な分厚さの8人体制で切ったコンテ集を見る限りでもスタッフの本作への思い入れの強さが並々ならぬものがある事を物語り日本のアニメ事情ならではのイベントの一環として制作されたTVシリーズでは描かれなかった異なったタッチとテンポによる舞台劇に近い粘りのある演出で描かれた 異色作の本作はある種、日本のアニメ映画作品の伝統とも言える様式を踏襲した作品と言えるのかもしれません【ファンタジー作品としての側面を持つヤマト】旧作は「銀河鉄道999」の松本零士氏参加作品だった事もありファンタジーの要素が強いという特徴がありましたが元々は、設定が荒唐無稽なSF要素を成り立たせる為の方便としてのファンタジー系タッチという側面が強い様に思われました一方、現代の進んだ科学考証を積極的に導入し作られた「ヤマト2199」では自然とファンタジーの要素は消える形となりましたがTVシリーズ第14話「魔女はささやく」では「エヴァンゲリオン」的心象風景を描いたファンタジー系ながらもヤマトとしては異色作となった事に対して本作の現実と非現実の曖昧な時空間に主人公達が囚われるプロットや本作のタイトルにもなった惑星を取り込んだ 恒星間播種船「シャンブロウ」の旧作の「水の惑星アクエリアス」を彷彿とさせる想像を絶する巨大さなどファンタジー作品という「ヤマト」のもう一つの側面を映像化した作品となり『これを観ないと、2199は完結しない』という本作のキャッチコピーの真意を見る劇場版になった様に 思いました☆
2015年09月21日
コメント(6)
ドラマに頼らない大胆な切り口による新解釈 総集編作品 宇宙戦艦ヤマト2199追憶の航海 (TV総集編)Space Battleship Yamato 2199: Voyage of Remembrance日本(2014年)131分■ 監修 出渕裕 ■ 構成 森田繁/ 加戸誉夫■ 声の出演 菅生隆之/ 小野大輔/ 桑島法子/ 鈴村健一/ 大塚芳忠- INTRO -当初、2007年に始動したリメイクヤマトの企画は旧作シリーズの新作となる「宇宙戦艦ヤマト復活編」と実写版「スペースバトルシップヤマト」とワンセットになっていましたその後「復活篇」の続編決定のアナウンスがあったと同時にリメイクの企画は『宇宙戦艦ヤマト2199』として本格的に始動し先行イベントとして世に発表されたのが 2012年企画から6年 旧作第一作公開から実に38年ぶりのリメイクとなりました■本作のシリーズ監督を担当した 出渕祐氏は複雑な利権の絡んだヤマトの制作には懐疑的だったと言います「ヤマト」が 複雑な利権の絡んだ点に関しては「宇宙戦艦ヤマト 復活編」レビューでも解説しましたが日本サンライズが 作品の版権管理を、会社の名義にする代わりに「矢立肇」と言う名称を使用して登録していると言う様な多くのスタッフで作り上げた作品に良くある個人が著作権を所有せず 会社が総括して版権元となるケースとは異なりヤマトの版権は「製作会社に所属するプロデューサー」が所有するという企業と人物がセットとなるという条件付きの特殊なケースでしたそれは言い換えますとヤマトの著作権は「製作会社」にあるとも「プロデューサー」にあるとも「製作会社」と「プロデューサー」がセットにならなければ効力が発揮されないとも言える曖昧なものだった事を意味するものでもありましたここで私を含めて混乱を防ぐ為『著作者』に付いて少し説明しますが・・・w『著作者』は「著作者人格権」と「著作権」を所有する権利を持ちます但し、この中で譲渡出来るのは「著作権」だけで『著作者』は譲渡も移動も出来ません但し、後に表明して『著作者』になる事は可能です又、サンライズのケースの様に、人間で無くても『著作者』になる事が出来ます。・・・つまり、以上の事情を踏まえてその後 ヤマトの著作者は「西崎氏」なのか「製作会社」なのかで揉める事になる訳なのです。■■さて、ヤマトの「製作会社」のウエストケープコーポレーションの倒産により所有していたヤマトの著作権等の権利は「東北新社」に譲渡されましたこれを受けて、まず2000年9月28日 「商標権裁判」が起こり西崎氏が破産の前後に長男に商標権を移転したのは無効として破産管財人との間で争われ西崎氏側の敗訴となる判決が下った事を皮切りにいわゆる「ヤマト裁判」が幕を開けます次に2001年7月2日 「PSソフト裁判」としてPlayStation用ソフト販売に置いて西崎氏が「著作者人格権」の侵害を理由に「東北新社」「バンダイ」「バンダイビジュアル」を提訴します裁判所は全ての「著作権」は譲渡されたと判断し「著作者人格権」に置いては 侵害とは言えないとして西崎氏の要求を棄却しますしかしこの時実は、『著作者人格権の行使はしない事に同意したはず』として撥ね付けてはいますが著作者の所在に付いては『判断するまでもなく』とわざわざ断り書きを入れている事から要するに裁判所は 著作者の所在に付いて『判断していない』事が分かります。つまり後に揉める事になる『著作者』の所在に付いてこの裁判では一切触れずに判決を下していた訳です。そして2002年3月25日、漫画家の松本零士氏がヤマト全般の設定デザインを担当した功績を理由に「著作者」を主張し西崎氏を相手取り訴訟を起こす、皆の知る所の「ヤマト裁判」が始まります。結果は松本氏の敗訴となり 後に法定外で和解するのですが後の「999裁判」を含めた一連の松本氏の言動に数多くのファンが幻滅し失望する事態を産んだ事が大きな話題となるのでした。この時の松本氏の関係者側からしてみれば多くのファンが見方に付く事を見込まれた勝つ見込みのある訴訟だった筈が郵政民営化法案が与党圧勝で幕を閉じた時の重い処分を下された 反対派議員が受けた失意の念の様に世論がこれ程まで松本氏を支持していなかった事に驚きを禁じ得なかった結果となったのかもしれません。その後、現在『著作権』を所有しそれまで静観して来た「東北新社」が 見計らった様なタイミングで『裁判外の和解に過ぎない』との見解を表明し一連の訴訟に横槍を入れ来るのですが2004年に西崎氏と「東北新社」以下3社の間で和解が成立し『宇宙戦艦ヤマト 復活編』の制作発表の運びとなります。この様な入り組んだ経緯から 西崎氏が原作者と表明する事が事実上認められる訳ですが、最終的に「東北新社」以下3社と「和解」という形を取ったのも著作者と名乗りを上げても今後は口を出さないという取り決めをしたに過ぎず実は、著作者の所在が裁判で明らかになった訳では無かった所に「ヤマト裁判」の裏事情の片鱗が見えてきます。これらの訴訟が、西崎氏が起こした最初の不祥事で1999年から2002年まで刑に服している間に行われたというのですから驚きなのですが2002年に出所した後、2003年にはもう一つの不祥事の刑期が決定し2003年から2007年まで 再び刑に服す事になりますので刑期を終え出所した2007年にリメイクヤマトの企画が始動したと言った非常に入り組んだヤマト再始動の裏事情があった訳なのでした■■■ヤマトはエヴァンゲリオンシリーズの庵野秀明氏に一任し自分は補佐か参謀の立場で関わりたかったと言う出渕氏でしたが出渕氏がなぜ及び腰になったのかというのも適任不適任という話では無くこの様な経緯のコンテンツを任される事の重責に耐えられるかどうかの不安が大きかった様にも 思えるのでした☆所で、それまで静観して来た「東北新社」の見計らった見解表明の件に付いては裏事情と更なる思惑が見え隠れしておりこれに付いては 次回のレビューで・・・■■■という訳で今回は、リメイクヤマトTVシリーズ総集編で新作映画公開の前哨戦として劇場公開された特別編『宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海』をご紹介します-STORY-時は2194年、謎の異性人ガミラスによる遊星爆弾の攻撃は地球に壊滅的な打撃を与え人類は滅亡の危機に瀕していた。恒星間航行が可能な宇宙戦艦ヤマトは大気の汚染除去をするコスモリバースシステムを受け取るためイスカンダルへ向けて 16万8千光年の旅に出た-解説-■本作はTV版全26話に一部新作カットを加えた 総集編で新作映画『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』公開に合わせて特別上映された劇場版作品です新作カットは 七色星団の場面に25カット加えられた他主に編集上の不都合を補完する為に使用されイスカンダル以降の出来事のデスラーのヤマト襲撃 や 森雪死亡シーンなどをカットした所に充てられました■□全26話のシリーズを劇場用に編集する為当初は4時間の2部作という案も取られましたが物語の全てを抑える事は不可能と判断しTV版とは違った切り口として木星基地攻撃を冒頭に据えなぜこうなったのかを回想で補い 速やかに本筋に入るというスピーディーで大胆な構成を採用しストーリーを追う事で生ずる 構成的肥大化を避け物語の骨格を残して組み立てて肉付けするというドラマに頼らず新たな視点で語られる再構成された作品になりましたTVシリーズ総集編を駆け足で観る時に生じる内容の薄い印象は避けられている一方でシリーズ作品ならではの回の積み重ねで描かれるクルー達のドラマ部分は沖田艦長の最期の描写を含めて 全てカットされ長期シリーズ作品の最大の強みである「伏線」を捨てた構成はTVシリーズを全話鑑賞して来た人にとっては物足りず語るべきものが何も残ら無いとすら感じる鑑賞後感を受ける為ともすれば 映画の体を成し得ていない作品と言わざる負えない点は否めませんがあくまでも 全26話を鑑賞済みのファンに向けてのヤマトの航海を振り返るという趣旨で編集され特別上映されるイベント作品として成り立っているという性質が濃く新作映画『星巡る方舟』を鑑賞する為の前哨戦として抑えて置く作品と捉えるのが正しい様に思われます☆【旧作映画との比較】旧作からのファンにとっては、総集編となった本作は 旧映画第1作目と比較する所ですが本作を構成した森田繁氏は 意図的に旧映画版を鑑賞せず構成を始めたと言います後日旧作を鑑賞した時に自分の考えた構成と同じで驚いたという話が残っており古代進視点で語られるという謳い文句がありましたがそれは文字通り 古代のナレーションで物語が進むに過ぎずもはや歌舞伎の演目の様な様式に満ちたヤマトの物語を敢えて第1話を外し ドラマに頼らず名場面集でも無い作品として構成し沖田艦長を中心にしたヤマトクルーの戦いを描いた物語なのは本作も旧作も 同じだった訳でしたそもそも宇宙戦艦ヤマトとは、ガミラスと闘いながら放射能除去装置を求めてイスカンダルへ向かう物語では無く地球が滅亡寸前の絶望の最中に、一人不屈の精神を持って強力なリーダシップをとりクルーをイスカンダルへ向かわせる沖田艦長の物語であり当時の高度成長を遂げる日本を象徴し時代を越えて未だ日本人の心を捉え続ける作品なのだと思うのです☆ 楽天レビュアーランキング参加中☆「大胆な切り口による新解釈な総集編作品」※リンク先 参考になった ボタンは ランキングクリックボタンです☆■■■ 楽天市場 ■■■「シリーズの内容は概ね良かったが三角関係は中途半端で冗長を禁じ得ないとか言ってるのは誰よっつ!!!」ヤマトガールズコレクション 山本 玲(艦内服Ver.)宇宙戦艦ヤマト2199 フィギュア メガハウス価格:7,680円(税込、送料別)
2015年08月27日
コメント(6)
アニメレビュー宇宙戦艦ヤマト2199第23話~第26話絶賛レンタル/販売中リメイクヤマトの第7巻で最終回です。今回も4話収録でガミラス本星でのヤマトの戦いや 遂に辿り着いたイスカンダル星の真実そして、デスラーとの最後の死闘など見所の多い内容になっております若き頃、子供の頃観たあのシーンが 装いも新たに現代に蘇る第1次アニメファン必見の超話題作それでは今回も初めましょう宇宙戦艦ヤマト 2199 第7巻(楽天レンタルで好評レンタル中)-第23話-『たった一人の戦争』第2バレラスから発射されたデスラー砲は ヤマト後方の惑星エピドラを壊滅する程の波動砲そのものの威力を持つ兵器でしたヤマトはこの砲撃をかわす為に 亜光速で本星ガミラスに突入しデスラー総統府を突く作戦を敢行しますこの危機に デスラーは総統府から離脱し 宇宙空間に浮かぶ巨大都市第二バレラスの一部を ガミラス本星の総統府に落下させ総統府ごとヤマトを殲滅する暴挙に出ますそれは デスラーが長年が抱いて来た 神の星と崇められてきた イスカンダルを ガミラスにする野望を満たす為の 通過儀礼でしたヤマトはデスラーの暴挙を打ち砕くべく落下する巨大都市を波動砲で迎撃する事を決めその前にデスラーに捕らえられた森雪を救出する様 古代を向かわせました旧作の 第24話「死闘! 神よ、ガミラスのために泣け!!」 を大幅に再構成した内容で今回は、旧作のヤマトが ガミラス本星を滅亡させた事に対し本作では、野望に取り憑かれたデスラーがその野望を成し遂げる為に国民すら犠牲にするその独裁自体を悪の枢軸として描きガミラスとは和解する形にした所が本リニューアル版ヤマトの、最も大きなストーリーの変更だった様に思いましたそれにより 旧作がガミラスを滅亡させてまで 『愛』 の尊さを訴え戦争がまだ絶えなかった時代に 人間同士が争う愚かさを問い地球人類全体に向かって 巨大なメッセージを送る作品だった事に対し本作ではガミラスを救う事で、より身近な 大切なものを 『守る』 事を描いた所が先の震災で未曽有の災害を体験し 先の見えない不安な時代を送る人々の心情が反映された私達が今すぐ出来る事を唱えた 意味深い作品となったと感じました『地球滅亡まで、あと199日』-第24話-『遥かなる約束の地』遂にイスカンダル星に来たヤマト同船してきたユリーシャを送り届け イスカンダル王星 女王 スターシアと対面しますがここに来て コスモリバースシステムを渡すのは 検討すると 言い渡されました第25話「イスカンダル! 滅び行くか愛の星よ!!」を再構成した内容で滅び行くイスカンダル星と スターシアの背負う悲しい運命を旧作通りにし差し伸べたテクノロジーを兵器に変え戦う事で運命を切り開いてきた地球人に 対しスターシアは 非難の意向を示す様 描かれますがそれは 震災の時 安全を自負してきた 原発の 平和利用が転じて災いとなる事を示唆した内容にも感じ取れ平和の定義が 21世紀に入って より問われるものになる事を示唆した本作の柱とも言える 非常に意味の深い回になった様に思いました『地球滅亡まで、あと143日』-第25話-『終わりなき戦い』コスモリバースシステムを受け取ったヤマトは 地球への帰路に付きます後は 一日も早く地球に辿り着くだけでしたがバラン星のゲート入り口に 編みを張っていた デスラーの残党がヤマトを襲撃そしてゲートに飛び込んだヤマトには デスラー艦が待ち受ける罠が仕掛けられていました第26話「地球よ、ヤマトは帰ってきた!」 を再構成した内容でデスラーがヤマトを襲撃する部分が描かれた回となりました旧作の設定ではデスラー艦が汚染させたヤマトを救う為コスモクリーナーシステムを起動しその後デスラー砲を跳ね返し危機を脱するという展開をしましたが本作では白兵戦の末 艦同士の激突となる事でクライマックスを作りデスラーとの最終決戦に相応しい盛り上がりとなりました『地球滅亡まで、あと66日』-第26話-最終回『青い星の記憶』遂に地球との交信圏にまで到達したヤマトデスラーとの戦闘でヤマト艦内では治療し切れない程の瀕死の状態の森雪は地球まで現状維持させる為 イスカンダルのカプセルに一時収容されますがその甲斐も無く 命を落とします一方、艦内では 古代守の亡霊が現れる怪現象が目撃され・・・第26話「地球よ、ヤマトは帰ってきた!」を再構成した内容で戦闘で負傷した森雪の命運と コスモリバースシステムの謎が描かれるミステリー仕立ての回になっております作品としてのクライマックスは前回で過ぎていた為に若干の助長を感じる最終回となりましたが最終回の最後の最後までクライマックスが来る忙しない従来のエンタメ系作品と比べますと内容に集中出来る バランスの良い最終回だった様に思いました『西暦2199年12月8日 宇宙戦艦ヤマト 地球に帰還』【シリーズ総括として】さて、半年に渡り放送された本編も終了し当レビューも去年の6月28日から始めて 足掛け1年と3ヶ月の長丁場となりましたが今回で無事最終回を迎えました新しい宇宙戦艦ヤマトが始まるという興奮から 殆どノリで始めたレビューでしたが当初の いつもよりもボリュームを落とした記事という目論見が見事に外れて毎回、文字数イッパイまで使用するいつものレビューへと転落していきました(笑)それというのも、ヤマトという作品が持つ 神格化 がそうさせたと言う他ありませんさて、概ね好意的なレビューをして来た当サイトですが最後に敢えて牙を剥きますとw神格化については、本編を制作した 製作者達に向ける気持ちも同じでファンが築き上げたヤマトのイメージを 現代向けに 再構築する為に旧イメージを 破壊して行く作業を見せ付けられ続ける事は巨大な期待を抱いたヤマトファン達の 想いの全てを受けた作品とは言えなかった かもしれません社会に切り込こんで行った 旧作の持つ気概は 微塵も感じられない現場と制作側の不協和音が目立つ チームワークの悪さや現代の日本社会を多分に考慮した内容は 作品の持つ荒唐無稽さとは裏腹な旧作の不備と矛盾点の補完に終始した いささか突き抜けに欠ける作品と言わざるを得ない所も 見過ごせない点でした又、最終回の大団円で 瀕死の状況を乗り越え生還した森雪に対して何で帰って来たという表情で迎える 余計な恋敵の演出を配する無粋さは未だ漫画の粋を越えない幼稚な演出が蔓延する日本のドラマ界が持つ根本的な問題を助長する様で世界が誇るジャパニメーションの最骨頂の作品としては由々しき事だと 感じましたもしくは、予定通り 庵野秀明氏が監督していたならこうはならなかったと残念に感じている ヤマトファンも少なくなかったかもしれませんしかし、現時点で考えられる最高の布陣で挑んだ本作は昼夜を問わず制作に携わり 最高のクオリティーを という一点においてファンの要求を叶える為に尽力を尽くした 圧巻のビジュアルを提供し続けて来た現場の労苦は 計り知れないものがあり又、版権が複雑に絡んだ本作を制作まで漕ぎ着け今回の奇跡とも言えるリメイクの実現に向けて奔走したスタッフの努力には心から敬意を表したいと思いますさて、数々の課題を残し終了した TV版 『宇宙戦艦ヤマト2199』 でしたが新作映画公開が決定し、来年もヤマトファンには話題の付きない年となりそうです本レビューはこれで 終了しますが、ヤマトの旅がまだまだ続く以上又、コチラのレビューでお会いする事になるでしょうそれでは、その時まで ごきげんよう☆JUJU - Distance(初回仕様限定盤)価格:1,223円 (税込、送料込)この記事の 『楽天プロフィール』 のつぶやきは >>こちら★★★ 楽天エンタメナビ ★★★「大切なものを 『守る』 事を描いた最終作」※リンク先の 参考になった は、ランキング用クリックボタンです。【バックナンバー】第4回 第11話~第14話第5回 第15話~第19話第6回 第20話~第23話
2013年10月09日
コメント(11)
- アニメレビュー -宇宙戦艦ヤマト2199■第6回■【第19話~第22話】Star Blazers: Space Battleship Yamato 2199■ 原作:西﨑義展■ 総監督:出渕裕■ シリーズディレクター:榎本明広■ キャラクターデザイン:結城信輝■ 音楽:宮川泰、宮川彬良■ 声の出演:菅生隆之/ 小野大輔/ 桑島法子/ 鈴村健一/ 大塚芳忠■ アニメーション制作:XEBEC、AIC■ 製作:宇宙戦艦ヤマト2199製作委員会■ 放送期間:2013年4月7日 - 9月29日 全26話- INTRO -リメイクヤマトの第6巻です。今回も4話収録で、ヤマトの作品中 最大の見所となる『七色星団の戦い』 が描かれた、迫力編となりました。今まで明らかにされていなかった、ガミラスとイスカンダルの関係やガミラスでの内戦を予感させる、打倒デスラー独裁政権の機運が高まる展開の中反乱勢力とヤマトが どう絡んで行くのか、そしてヤマトの運命はどうなるのか物語も最大のクライマックスを向かえ、見所の多い内容となっております特筆すべきは、今回完全オリジナルストーリーとなった 『第17収容所惑星』 の旧作に無かった、ガミラス内の民族問題を描いた所です旧作のガミラス星での戦いは、ヤマトがガミラスを滅亡させる展開となりましたが新作では、シリーズのクライマックスとなる この ガミラス星での戦い をどう描いて行くのか期待が高まる、今回のリリースとなりました。若き頃、子供の頃観たあのシーンが 装いも新たに現代に蘇る第1次アニメファン必見の超話題作を是非ご覧ください☆若き頃、子供の頃観たあのシーンが 装いも新たに現代に蘇る第1次アニメファン必見の超話題作それでは今回も初めましょう------------------------------------------------------------------------------------宇宙戦艦ヤマト 2199 第6巻-第19話-『彼らは来た』ガミラス上層部に起こった反逆は結果的には、ヤマト側にバラン星基地と 大艦隊輸送に使用してきた 超航法ネットワークの中枢に壊滅的打撃を与えるきっかけを作る事となりガミラス主力艦隊を、本星より3ヶ月以上の距離に孤立させ転じて ヤマトの好機となりましたこれを受けガミラス側は 切り札として、ドメルにヤマト迎撃の司令を与えますその際デスラーは ドメルに、もう一つの任務を命じるのでした一方ヤマトは、大マゼラン銀河の先端に位置する危険中域タランチュラ星雲突破に対しその最短コースにあたる、七色星団を通過する航路を選びましたしかしその場所は、宇宙の狼ドメルが 艦隊を率いて 待ち受けているのでした■旧作の第21話「ドメル艦隊 決死の挑戦状!!」 を再構成した内容で今回特筆すべき所は、旧作の、圧倒的艦隊数を持つガミラスがわざわざ数隻の空母のみでヤマト迎撃に挑んだ 理にかなって無い設定を前回 移動手段をヤマトによって破壊されたガミラスの主力艦隊が3ヶ月先の距離に孤立させられたという状況を加える事で旧作の設定の不備を補完している点です そして何よりも、本リニューアルの最大の争点となった『ドリルミサイルの導入はあるのか?』 でしたがこれについて、監督以下スタッフは以前から、武器を封じる策として有効とは言えないと 設定の荒唐無稽さを示唆して導入に対しては 否定的な見解を述べて来ました今にしてみればこれらの否定的な言動は、ファンをヤキモキさせる一種の、リップ・サービスだったのかもしれませんw今回のリニューアルの目的の多くは、この様に旧作の設定の補完にあった訳ですが前話の布石を交えた今回の大胆な修正は、本シリーズの最大のクライマックスと言える ものだったと思います『地球滅亡まで、あと245日』■1/1000 ゲルバデス級航宙戦闘母艦 ダロルド価格:4950円(税込、送料別) (2021/10/12時点)-第20話-『七色の陽のもとで』7色星団で待ち受けていたドメル艦隊と戦端を開いたヤマトでしたが用意周到に計画されたドメルの戦略の前に踊らされる様に 追い詰められて行きますどこからとも無く現れた戦闘機隊に苦しめられながらヤマトは最大の切り札の、艦首波動砲までも敵のドリルミサイルによって塞がれ 使用不能の危機に陥るのでした。旧作 第22話「決戦!! 七色星団の攻防戦」 に基づいたエピソードで今回は、旧作の戦略に見られた、割りと大味だった部分を補完し理にかなった戦術と演出を加えた、最新のCG映像で描く大迫力の戦闘シーンが見所になりますおおむね、旧作の流れで物語は進みますが旧作の副官だったゲールの姿は無かったり、旧作に無かった、イスカンダル人 拉致計画が同時に進行されるなど新作ならではの展開が見逃せない回でもありました。『地球滅亡まで、あと230日』■フィギュアーツZERO 宇宙戦艦ヤマト森雪 約150mm PVC&ABS製 塗装済み完成品フィギュア価格:7670円(税込、送料別) (2021/10/12時点)-第21話-『第一七収容所惑星』ヤマトからユリーシャ・イスカンダルと間違われて拉致された森雪はガミラスの収容所惑星の一つ、第一七収容所に連行されますドメル艦隊を撃破したヤマトは、ガミラスの包囲網を牽制しながら 物資補給の為、目の前にある惑星が、森雪が連行された収容所惑星とは知らずに調査任務に古代を派遣しますシャトルは、反乱の罪で収監され、戦闘中脱走した伊藤と藪の潜伏先だった事と覚醒したイスカンダル人のユリーシャの思わぬ同乗とが重なり、揉み合いとなりトラブルからの事故で 惑星に墜落してしまいます折しも 惑星上にあるガミラスの収容所施設での反乱が引き起こされる最中、その渦中に巻き込まれるのでした旧作に無いオリジナルストーリーの今回は、新作ならではの展開となりガミラス本星での決戦となるクライマックスの前のこのタイミングで今後のヤマトとガミラスとの戦いにどの様に関わってくるのか今後の展開に関わる重要な回として見逃せないエピソードとなっております『地球滅亡まで、あと211日』■【中古】フィギュア ヤマトガールズコレクション メルダ・ディッツパイロットスーツver. 「宇宙戦艦ヤマト2199」 1/8 塗装済み完成品フィギュア価格:8740円(税込、送料別) (2021/10/12時点)-第22話-『向かうべき星』収容所を開放した反乱派勢力のリーダー、 ガル・ディッツ提督との会談の席を設けたヤマトクルーはガミラスに付いての有力な情報を手に入れます彼らとは恩讐を越えて、手を携えるまでには至りませんでしたが今後の連携を考え、連絡将校として 以前もヤマトに乗船した事のあるメルダを派遣します一方 ガミラス星に召喚された ユリーシャに成りすました森雪はデスラーに引き合わされイスカンダル星との大統合の使者として利用され・・・旧作の第23話「ついに来た! マゼラン星雲波高し!!」に相当する回でしたがほぼオリジナル・ストーリーとして、ガミラス内の 内戦の機運と、イスカンダルとの統合を図るデスラーの野望にヤマトが巻き込まれる予感が高まる、クライマックス直前のエピソードと成っておりますヤマト乗船中の、メルダの意外な一面など、艦内でのクルーの様子が楽しく描かれる 貴重な回でもありましたユリーシャが語った 『イスカンダルに待っている人』 とはアノ人物である事が考えられますが・・・・又、スタッフの疲弊が頂点に達したのか、これまで高いクオリティーを誇った作画が大幅に荒れた回となったのも ファンにとってはある意味 貴重な回となったと思いますw『地球滅亡まで、あと210日』------------------------------------------------------------------------------------さて、7月28日放送 第16話『未来への選択』 からのTV放送では遂にオープニング曲が差し替えられるという事件が起こりましたしかし、8月4日放送 第19話 『彼らは来た』 では 一時的にOP曲が戻り加えて、新エンディング曲が『Distance』 唄:JUJU 作詞作曲:高木洋一郎 編曲:坂本昌之に変更されておりました。前回のエンディング 安田レイ 『Best my Love』 は曲調がヤマトの作風には全く合わない曲でしたが今回の新エンディングはTVドラマ 『Take Five』 の劇中歌でもお馴染みのジャズ・シンガー JUJU による大人のムードが漂う曲でJUJU作品常連の 高木洋一郎作詞作曲のオリジナル曲を平原綾香 『Jupiter』 や、徳永英明 『VOCALIST』 などの編曲、プロデュースで有名な坂本昌之の 格調高いアレンジによる、ヤマトのエンディングにも充分な風格のある楽曲となりました音楽シーンに話題を提供して来た 旧作の西崎義展プロデューサーの天才的な手腕を思えば、随分と的はずれな音楽リリースを続けて来た、新作の制作サイドがここに来て、ようやく納得出来るタイプの曲を 出してきたと、個人的な印象でしたJUJU - Distance(初回仕様限定盤)価格:1,223円 (税込、送料込)【ヤマトレビュー・バックナンバー】第5回 15話~18話第4回 11話~14話第3回 7話~10話
2013年08月27日
コメント(2)
アニメレビュー宇宙戦艦ヤマト2199第15話~第18話絶賛レンタル /発売中 (日曜日)午後5時よりMBS・TBS系列全国ネットで絶賛放送中!リメイクヤマトの第5巻です。今回も4話収録で今まで謎にされてきた 第一のイスカンダルからの使者の真相や旧作に無かった 旧貴族側の反逆や権利を侵害される 一般市民達の反乱への機運など又、CGならではの 作品中かつて無い大迫力の 大艦隊密集戦など見所の多い内容になっております若き頃、子供の頃観たあのシーンが 装いも新たに現代に蘇る第1次アニメファン必見の超話題作それでは今回も初めましょう宇宙戦艦ヤマト 2199 第5巻(楽天レンタルでレンタル中)-第15話-『帰還限界点』物資が不足気味のヤマト艦内は 先の見えない旅を抱えた不安も加わってクルーの不満が貯まる一方でした技術科士官兼 情報長 新見 薫 の進言でヤマトは補給の為に ビーメラ星に立ち寄る事を決めますしかしその先では ドメル艦隊がヤマトを打つべく艦隊を集結させてワープ・アウト地点で 待ち伏せをかけていました旧作の第20話「バラン星に太陽が落下する日!!」 を再構成した内容でバラン星の太陽を使った 荒唐無稽な展開は取りやめて圧倒的な数の艦隊でヤマトを追い詰める 理にかなった戦略を採用しています今回 旧作での ゲールが足を引っ張る形の展開は無く新展開を含んだ、別の理由で ドメル達の作戦に支障が発生します又、ヤマト艦内での 新見薫 達の不穏な動きなど次回の展開が気になる回となりました『地球滅亡まで、あと287日』-第16話-『未来への選択』ビーメラー星に降り立ったヤマトは 補給の為の上陸調査に古代 達を派遣します頻繁に倒れる様になり、今も絶対安静の艦長が不在のヤマトではあくまでイズモ計画に拘る 新見 薫が副長の真田に ビーメラー星の地球人類の移住を提案しますが却下されたのを期に 保安部長の 伊東 真也 と共に島 を首謀者に立てて ヤマト乗っ取りの反乱を企てます一方 上陸した古代 達 は ビーメラー星の現住生物に襲われた先でイスカンダルの船らしき遺跡を発見します今回は、旧作第16話 『ビーメラ星地下牢の死刑囚!』 を大きく様変わりさせた エピソードになっており旧作では 第25話 『イスカンダル! 滅び行くか愛の星よ!!』 で描かれた機関部員の ヤブ達一行が起こした 突発的な反乱を本作では組織化された 作戦として描き旧作での、ガミラスを打ち破った後 イスカンダルにたどり着き悲願だった コスモクリーナーDを受け取りすべての障害が無くなり 後は地球を救う為に帰るだけとなった通常なら非常に士気の上がった状態で 反乱が起こるという状況的に考えても矛盾がある 脚本の難を本作では ドメル艦隊に敗れる寸前、命からがら難を逃れた後先の不安で不満が頂点に達した状況を引き金にしてかねてから計画されて来た反乱が勃発する という形で 修正補追しております又、森雪 と 岬百合亜 の謎に迫る回としても見逃せないエピソードになっております『地球滅亡まで、あと275日』-第17話-『記憶の森から』ガミラス星に帰還を命じられたドメルは軍事法廷にかけられバラン星の視察に来たデスラーの旗艦を爆破し暗殺したとして死刑を宣告されます一方ビーメラ星から持ち帰った情報から一気に航行を短縮できる亜空間ゲートの存在を知り そのシステムを使用するために真田と古代、森雪は 管理衛星の一つを 攻略に向かいます衛星内部に侵入する任務を進行させる中真田は 機密事項だった 森雪とイスカンダルからの使者の関係や親友だった古代守を 陽動作戦と知りながら死地へと向かわせた事を古代たちに打ち明けますそうして たどり着いたシステム内部は起動させると人間には耐えられない 中性子が発生する事を知り・・・・今回は 旧作の第18話『浮かぶ要塞島! たった二人の決死隊!!』を大幅にアレンジした回になっていますガミラス星での 不穏な動向の数々やヤマト側は、古代守との親友関係や、新見 薫との大学時代のエピソードなど真田の過去が明かされ森雪とイスカンダルからの最初の使者ユリーシャの思わぬ関係そしてヤマト航行に関する衝撃的な事実など今後の展開に関わる重要な回として見逃せないエピソードとなっております『地球滅亡まで、あと273日』-第18話-『昏き光を超えて』一人目のイスカンダルからの使者 岬百合亜に憑依したユリーシャの情報によってバラン星が ワープネットワークの ハブステーションと判明しゲートコントロールも可能になったヤマトはバラン星偵察の斥候任務に航空隊副隊長の篠原弘樹を任命し単身、ゲートを抜け バランへ向かわせます一方バラン星では ドメルにデスラー暗殺の罪を押し付けたヘルム・ゼーリックが、観艦式を名目に艦隊を集結させてデスラー死亡を宣言した後、死亡を隠匿する中央政府打倒を全艦隊に呼びかけ帝国の実権を握ろうと画策しますそこへ ゲートからワープアウトしたヤマトが密集した艦隊の中へ突如乱入し・・・・旧作 第20話 『バラン星に太陽が落下する日!!』に相当する回で大幅なアレンジが加えられており、ほぼ 新作と言っても良い内容になっております圧巻なのは、今作品中 最大とも言えるバラン星に集結した 1万隻にも及ぶガミラス艦隊の中を突撃し 斉射するヤマトとの 艦隊戦ですそして、ガミラス中央政府への反感を抱く純血主義的貴族制の復権を目論む 陰謀の存在とその下層級で 権利も与えられない 一般市民達の 開放への機運が高まる展開など又、ヤマトクルーに憑依した 一人目のイスカンダルからの使者ユリーシャの 気になる今後 他この後の展開を知る上で、見逃せない 重要な回となりました『地球滅亡まで、あと246日』【新エンディング第2弾】さて、4月からのTV放送では DVD版とは違ったオープニング曲とエンディング曲が使用され昭和の歌姫 中島みゆき作曲による唄:中島美嘉 『 愛詞 』 が賛否両論の中おおむね 評判の良い披露となりましたがここへ来て 再び エンディング曲のチェンジが行われました9話の時点でエンディング曲の変更があったと言う事は全26話のスパンの中では、 もう一、二回 エンディングの変更がある事が予測されると思われますファンとしては番組の応援をしたい所なのですが音楽プロダクションの目論見が 見え透いているだけに長年のヤマト・ファンとしては、どうしても複雑な心境になる今回のエンディング・テーマの変更でした安田レイ - Best of my Love (2013)Best of my Love [ 安田レイ ]1,223円(税込、送料込)この記事の 『楽天プロフィール』 のつぶやきは >>こちら【ヤマトレビュー・バックナンバー】第一回 第1話、第2話第二回 第3話~第6話第三回 第7話~10話第四回 第11話~第14話★★★ 楽天エンタメナビ レビュー ★★★「第一次アニメ世代必見!!」※ リンク先 の レビュー 下ボタン 参考になった は、ランキング用クリックボタンです。- 楽天市場 -1/72 零式52型 空間艦上戦闘機 コスモゼロ アルファ1 [古代機] 2,323円(税込、送料別)
2013年06月22日
コメント(14)
アニメレビュー宇宙戦艦ヤマト2199第11話~第14話絶賛レンタル /発売中 4月7日(日曜日)午後5時よりMBS・TBS系列全国ネットで絶賛放送中!という訳で 絶賛放送中ですヤマトファンなら TVの前で是非 心で 正座をして 鑑賞して欲しい所ですwさて若干遅れておりますがwww、リメイクヤマトの第4巻です。今回も4話収録で従来のストーリを更に拡げた展開が見所になっており今回のオリジナルストーリーは 松本零士テイストなエピソードでこちらもファンには興味深いリリースとなっております若き頃、子供の頃観たあのシーンが 装いも新たに現代に蘇る第1次アニメファン必見の超話題作それでは今回も初めましょう宇宙戦艦ヤマト 2199 第4巻(楽天レンタルでレンタル中)-第11話-『いつか見た世界』小マゼランの外縁部で ガトランティスの艦隊を掃討する任務に当たるドメル将軍に 召喚命令が下ります同じ頃ヤマトでは ガミラスの生き残りの捕虜 リッツ少尉の尋問を信頼関係を築こうとする立場の 古代が当るよう命令が下ります問答無用で戦端を切ったガミラスを心底に組む島にとってはガミラスとの信頼関係など受け入れがたいものでしたが島の父の部下だった機関部の山崎は 軍の緘口令を破ってガミラスとの初遭遇での出来事を打ち明け戦闘に至った経緯の驚愕の事実を島に伝えます航空隊の山本玲にとっても ガミラスのリッツ少尉は決着を付けたい相手であり許可無くリッツ少尉と 戦闘機で一騎打ちを始めます旧作の第13話 『急げヤマト!!地球は病んでいる!!』 を再構成した内容で旧作と大きく異る 新事実が明らかになる回としてもサブキャラクターの山本玲と森雪の事にも 進展が見られる回としても観るべきものが多いエピソードとなっております『地球滅亡まで、あと318日』-第12話-『その果てにあるもの』ガミラス星ではドメル将軍の勲章授与の式典が行われデスラー直々に ヤマト掃討の銀河方面軍の指揮を命じられますガミラスとの戦争の事実に揺れるヤマトでは 古代と島が 会議の場で衝突し艦内の清掃の罰則を下されます一方、夜になると 森雪ソックリの 幽霊が艦内に出没する現象が目撃され・・・今回のエピソードでは、旧作第13話 『急げヤマト!!地球は病んでいる!!』でのドメルが勲章を授与される場面を 更に拡げてガミラス本星の様子の多くが描かれております多国籍星間国家の側面のあるガミラスでは独裁制に反感を持つ市民達による 労働サボタージュ等の問題が発生しガトランティスとの戦闘が熾烈な前線において そんな時期に市民に圧倒的人気のあるドメル将軍に勲章を授与するのは市民の支持を集めるのが目的のデスラーの独裁制政権を強固にする 政治ショーの一環である事は明確でしたそんな茶番に辟易する提督達の存在に 今後のドラマ展開が 一筋縄で行かない事を暗示する興味深い回となりました『地球滅亡まで、あと317日』-第13話-『異次元の狼』本作は、旧作第17話 『突撃!!バラノドン特攻隊』 を違った角度で描かれた物語になっておりますバラン星に司令長官として赴任してきたドメルの元にヤマトに放った 次元戦闘艦 の報告が入ります亜空間を利用したステルス艦に苦しめられるヤマトでは作戦中 突然倒れた 沖田艦長の緊急手術が 行われていました現状の打破の為、新見情報長の案で 異次元ソナーを打つ作戦が取られますが副案として対潜哨戒を具申する古代の提案は 真田に却下されます倒れる前に 指揮官の心得として、信念の行動を との話を沖田艦長から聞かされていた古代は独断で 対潜哨戒機を 発進させます・・・今回は 司令官の心得として 命令違反をあえて勇断する古代の士官としての成長の話を横軸にした今後の展開の伏線を感じさせる回でしたが 他にも女性士官 新見薫が 古代の兄 守と恋仲であった事を言及する場面があったりと新たな伏線が付いて ますます物語が膨らむ 回でもありました『地球滅亡まで、あと310日』-第14話-『魔女はささやく』本作は、旧作には無い オリジナル・ストーリー となっておりますデスラーの特命を受けて ヤマトの進路に 謎の雪状の物質を撒く次元戦闘艇哨戒任務を終えてヤマトに帰還する古代と森は宇宙空間で 原因不明の漂流状態になっているヤマトに乗り込み 艦内を捜索しますが捜索先では ヤマト艦内とは明らかに異なった 不条理な現象に次々と遭遇し二人は ガミラスによる 謎の精神攻撃に見舞われますこれまでも『新スター・トレック』 や 『スター・トレック・ボイジャー』 などのSFシリーズでも描かれて来た、不条理な空間を舞台にした回となりましたガミラス軍内の 派閥の存在と森雪の 謎 に繋がる 重要な回としても 注目すべきエピソードでもあります『地球滅亡まで、あと298日』【ヤマトBGM制作について】さて、4月からのTV放送では DVD版とは違ったオープニング曲とエンディング曲が使用され昭和の歌姫 中島みゆき作曲による唄:中島美嘉 『 愛詞 』 が賛否両論の中、そのベールを脱ぎましたがおおむね 評判の良い披露となりましたさて、本作の劇伴となるBGMを担当したのはテレビ朝日系 『題名のない音楽会』 の出演でお馴染みの旧作を担当した 故 宮川泰 の 息子である 宮川彬良 氏です宮川泰 と言えば 『恋のバカンス』 『ウナ・セラ・ディ東京』 を始め作曲は700曲以上 アレンジ曲は1万曲にも及ぶ日本の音楽界の巨匠です一方 宮川彬良氏は 『マツケンサンバII』 の作曲家として有名ですが旧作ヤマト映画には 高校生の頃から参加しており『さらば宇宙戦艦ヤマト愛の戦士たち』 では『白色彗星のテーマ』 のパイプオルガン演奏を 仮名でしておりましたまた、音楽界では 良くある話ですが作曲家の名前を使って 弟子が 作曲するのは通例で『ヤマトよ永遠に』 では 宮川彬良氏の作曲の曲が宮川泰 名義で 何曲かBGMとして使用されておりますさて 今回のBGMは 旧作を新録音してリニューアルしたものを劇伴として使用しております宮川彬良氏は旧作のBGM用音楽の譜面が一切残っていない状態で耳からすべての音を聴き出して 一音ずつ 譜面に起こして行く作業を通して父からの音楽の講義を受けている様な 作業だったと語っていました『ヤマトのボレロ』 とタイトルされた曲は 西部劇 であり ユーモアもあると、『悲壮なヤマト』 とタイトルされた曲は ワンコードが延々と重々しく続く希望が満たさいない状態を 時折顔を出すテーマの旋律 によってチャイコフスキーやモーツァルトが使うようなクラシックの モチーフを展開する技術を 音大も出ていないのに 良く思い付いたと語っておりましたw録音して 演奏していて すごく自然に流れる曲達は音大で勉強した技術では無く感覚だけで 次の展開を格好良く 皆に聴かせたいその様な気持が伝わってくる 音楽制作 の作業だったそうです☆アニメ「宇宙戦艦ヤマト2199」オリジナル・サウンドトラック Part.1 価格:3,000円(税込、送料込)この記事の 『楽天プロフィール』 のつぶやきは >>こちら楽天エンタメナビ「第一次アニメ世代必見!!」- 楽天市場 -旧作BGM集宇宙戦艦ヤマトオリジナルBGMコレクションシリーズ1価格:1,767円(税込、送料込)
2013年05月20日
コメント(10)
アニメレビュー宇宙戦艦ヤマト2199第7話~第10話■リメイクヤマトの第3巻です。今回も4話収録で従来のストーリに加えて、オリジナルストーリーを加えたリリースとなっております何より今回のエンディングには 旧エンデングの名曲『真赤なスカーフ』 が登場します!若き頃、子供の頃観たあのシーンが 装いも新たに現代に蘇る第1次アニメファン必見の超話題作それでは今回も初めましょう宇宙戦艦ヤマト 2199 第3巻-第7話-『太陽圏に別れを告げて』太陽圏を出る前に艦内ではささやかなパーティーが開かれ地球へ交信不能になる前に個人交信を許されたヤマトクルー達はそれぞれ自分の時間を過ごしますヤマト艦内やクルー達の様子が描かれる貴重な回となりまた、真っ赤なスカーフが流れる場面は旧作と同じ演出を取った旧ヤマトファンには懐かしい回となります又、旧作には無いいくつかの布石が置かれ今後の展開が気になる、見逃せない回でもあります『地球滅亡まで、あと343日』-第8話-『星に願いを』ガミラス星ではデスラーが幹部たちの前で立案した余興 と称するヤマト迎撃作戦が行われ12光年まで来たヤマトは 冥王星基地を壊滅されたシュルツ達の追撃を受けます今回は 旧作にも出てきた ガス生命体を使ったヤマト迎撃の回が描かれますデスラーの冷酷な性質は旧作と変わりませんが旧作以上に 絶対権力者としての地位を 強固なまでに描いている興味深い回となりました『地球滅亡まで、あと339日』-第9話-『時計仕掛けの虜囚』本作は、旧作に無いオリジナルストーリーです捕獲されたガミラスのアンドロイドを調べる内にロボット・クルー アナライザーとの間に作られていく 奇妙な 絆 が生まれ機械が抱く 自身のアイデンティティを描いた回となっております旧作16話の 『ビーメラー星 地下牢の死刑囚』 を違った切り口で描いたものと言えるでしょう『地球滅亡まで、あと325日』-第10話-『大宇宙の墓場』旧作では異次元断層に落ち ドメルとの初戦が描かれた第15話 『必至の逃亡!! 異次元のヤマト!!』 と捕虜を捕獲し騒然とする中、古代の過去が語られる第13話 『急げヤマト!! 地球は病んでいる!!』の回に当たりますが本作では かなりのアレンジが成されています異次元断層脱出に 同じく断層に囚われた敵と一時休戦をし共同作戦を取る為 調整役にガミラス兵が派遣されてきます ガミラスの女兵士に対して敵視する感情が抑えられないクルーや同じメンタルを感じ 礼節を持って接するクルーなど艦内は一様に 疑心暗鬼の様相を見せます果たして 敵と分かり合う事は 可能なのでしょうか『地球滅亡まで、あと323日』(つづく)『宇宙戦艦ヤマト2199』TVオープニング主題歌 [ Project Yamato 2199 ]価格:1,000円(税込、送料込)さて、4月からのTV放送では DVD版とは違ったオープニング曲とエンディング曲が使用されますあの名曲が Project Yamato 2199 と名付けられたアニソンシンガー達によって強力なオープニング曲として唄われますメンバーは ささきいさお を筆頭にJAM Project(影山ヒロノブ、遠藤正明、きただにひろし、奥井雅美、福山芳樹)中川翔子、水木一郎、堀江美都子、茅原実里、結城アイラ美郷あき、栗林みな実、麻生夏子、佐咲紗花、石田燿子、ZAQChouCho、橋本みゆき、yozuca、CooRie、妖精帝國 他、計31組ドリームチームによる歌唱となりますこのCDの売上の一部は、東日本大震災 被災者へ寄付される予定です そしてエンディングテーマ曲には 中島みゆき作曲による唄:中島美嘉 『 愛詞 』 が起用されます4月の放送を 御期待ください!一時はオープニング曲を、協賛プロダクションが用意した 名前も聞いた事も無い様なヤマトに縁もゆかりも無い 若いアーティストによる曲に差し替えるというショッキングなニュースがネットを駆け巡りましたこれにはヤマトファンたちの怒りを買い何よりも 現場の監督が 最も強く反対の声明を出していたにもかかわらずプロダクションの 販促のみを考えた立場からでは購入者が何を望んでいるのかが 何も見えていなかった為この様な決定がされた様でしたしかし販促元にとっては 購入者に制作者側への不信感を持たせただけの全くマイナスの結果となり今回のTV放送の主題歌、エンディング起用はそれを払拭する為に成された プロダクション側の戦略としての思惑が見受けられます特に、エンディングに関しては当初から 真っ赤なスカーフ 以外の曲を使用して来た事にファンならずとも 違和感を与えて来たリリースとなりましたがこれ以上の論争に 終止符を打つ為にヤマト世代には 絶大な支持を受けているアーティストの一人中島みゆき を作詞、作曲に起用し、唄にはヤマト世代にも人気のあるアーティスト 中島 美嘉 を起用してファン達のクチを押し黙らせる為に打った先手 とも取れる決定に思えなくもありません兎にも角にも 豪華アーティスト達の饗宴による主題歌、エンディングが流れる4月7日のTV放送を 大いに期待したい所ですw というわけで 次回をお楽しみに☆前回までの記事はこちら☆ (第1話~2話) 第1回 (第3話~6話) 第2回
2013年03月29日
コメント(2)
アニメレビュー宇宙戦艦ヤマト2199第3話~第6話絶賛レンタル /発売中 リメイク・ヤマトの第2巻です。今回は4話収録でワープあり、波動砲あり、艦載機作戦あり、反射衛星砲ありの 強力編となっており更にデスラーが初登場で 見所満載です!若き頃、子供の頃観たあのシーンが 装いも新たに現代に蘇る第1次アニメファン必見の超話題作それでは今回も初めましょう宇宙戦艦ヤマト 2199 第2巻-第三話-『木星圏脱出』今回は この後のSF作品に多大な影響を与えた、ワープ と宇宙戦艦ヤマトのトレードマークとなる 波動砲を使用する 重要な回となりました。木星の浮遊大陸の 本作ならではの意味付けにガミラス人の正式な登場になるのも今回の見所の一つです意外に濃いキャラの駐屯基地司令官ですが、上層部が血族の理系の天才科学者という裏設定があるのでしょうか『地球滅亡まで、あと363日』-第四話-『氷原の墓標』地球艦隊の救難信号を傍受し 破損したエンジン機体の修復の兼ね土星の衛星に立ち寄ります今回は ヤマト艦内の様子や サブキャラクター達との絡みが描かれています前作と同じ流れの中に 新作として挿入されるサブストーリーが今回のアニメ化の一つの特徴となる 前作で描き足りなかった部分の『補完』 となると共に 新たな布石となる2つの面を持つ事になります今後の展開が気になる所です『地球滅亡まで、あと362日』-第五話-『死角なき罠』今回は見所の一つとなっている 反射衛星砲 が登場します艦載機による航空作戦が展開され 前作には見られなかった航空隊のブリーフィングの場面が登場し 荒くれながらトップガンとして描くミリタリー・アクション・ドラマとしての魅力が加わりました反射衛星砲の餌食になるヤマトの ダイナミックなCG描写が見所です『地球滅亡まで、あと361日』-第六話-『冥王の落日』今回初めて 惑星ガミラスの様子が描かれ デスラー が初登場します冥王星基地のシュルツとその部下達は ガミラスに帰属した 別種族 として描かれ前作に見られた 肌色と青色のガミラス人が存在する 『肌の色問題』 を設定として解決しています前作では 徒歩での侵入による基地壊滅作戦でしたが今回はスター・ウォーズを意識した 艦載機によるスリリングな壊滅作戦とヤマトによる敵基地殲滅の 総力戦が見所になっています『地球滅亡まで、あと355日』この記事の 『楽天プロフィール』 のつぶやきは >>こちら【宇宙戦艦ヤマト2199 レビュー】<<【第1回】 第1話、第2話【第3回】 第7話~10話 >>★★★ 楽天エンタメナビ レビュー ★★★「第一次アニメ世代必見!!」※ リンク先 参考になった ボタンはランキング用クリックボタンです。■■□ 楽天市場 ■■□ 宇宙戦艦ヤマト2199 2【Blu-ray】価格:6,486円(税込、送料込)1/1000 宇宙戦艦ヤマト 2199 バンダイ価格:2,780円(税込、送料別)
2012年09月28日
コメント(6)
アニメレビュー宇宙戦艦ヤマト2199第1話~第2話新企画です。 本当は アノアニメのレビュー を更新したかったのですがそれは のちほど・・・ さて、話が立ち上がっては断ち切れての繰り返しで再アニメ化最右翼と言われた超話題作がこの度 奇跡の映像化を果たしましたタイトルは『宇宙戦艦ヤマト2199』本作は 単に旧作のリメイクに留まらない独自の解釈で ヤマトの世界観を再構築しRegeneration された全く新しい 別作品と言っても良い21世紀のヤマト作品としてリリースされますアニメ第一世代必見作にして 現代のアニメファンも見逃せないアニメ界最大の話題作がここに誕生しましたそれでは 今回もはじめましょう☆堂々の再アニメ化です現代の洗練された非常にクオリティーの高いビジュアルに焼き直されて制作されましたが旧作の荒々しいペンタッチを彷彿する 劇画的なタッチの処理が施された画面や前作を踏襲したセリフ回しや ヤマト独特の効果音を再現したサウンド面など旧作のファンの方も違和感無く 物語に入って行ける造りになっています音楽も 故宮川泰氏 のオリジナルBGMを元に宮川氏の実子である音楽家 宮川彬良氏 がスコア化を敢行し前作のモダンな劇伴を無粋なニューアレンジなど施さないまま更にスケールアップしたファンの期待に応えた音楽になっておりますドラマ面についてももはや様式化した第一話の遊星爆弾のシーンなどもきっちり あのスキャット を加えて再現しておりますのでファンは感涙必至と思います本作誕生以前の 原作を巡る訴訟や関係者自ら制作した類似作品が現れるなどヤマト周辺は盛り下がり気味の空気でしたが本作は再びアニメ界の話題をさらうに相応しい 第一次アニメ世代必見 の作品としても超オススメのアニメ作品だと思います一方で、リメイク作品には付いて回る運命として旧作から観てきた昭和のアニメファンにとって本作が余りにも思い入れの深い作品である事からも本作の制作陣がどれ程旧作へのリスペクトに努めていようとも刷新されたビジュアルや物語を受け入れられないものがあるのも仕方ない話だと言えますともあれ様々な制作にまつわる障害を乗り越えて21世紀に蘇った宇宙戦艦ヤマトはアニメ化そのものが奇跡でありそんな機会に再び立ち会えた事は第一次アニメ世代のブログ主にとってもとても幸せな事として本作を見守って行きたいと思う次第です。■第1話『イスカンダルの使者』前作と同じ冥王星宙戦で始まり、夕日にそびえ立つヤマトで終わります。効果音も使用BGMもセリフも回しもほぼ同じ造りなので前作のファンも違和感無く鑑賞出来ます。戦艦が手描きからCGに変わった事で前作の様なウェトな荒々しさは鳴りを潜めましたが描写がスムーズになった事で前作の様な 戦艦がウニウニしたり シリーズ内で形状が頻繁に変わったりで気がそがれることが無くなり 物語に集中しやすくなりました。物語は戦闘中にイスカンダルの使者のエピソードを挟み若干時間軸を移動させてますが前作で大味だった様々な難点を整合させようという試みが見て取れます。前作には無かった設定として冥王星作戦そのものがイスカンダルからの使者を地球に誘う為ガミラス軍を引き付けておくための揺動だったという事や旧作前半で古代守を死なせた沖田に対して古代進が個人的感情からの確執があった展開も作戦に準じての立派な戦死だった事を告げられた事で納得する一幕に変更され近年の映画ドラマの傾向を考慮して軍の規律と階級に準じた軍人の対応を物語に反映させる試みが本作では行われている事が分かりますそれによって旧作にあった人間臭さを感じるヤマトらしさが払拭されて声優富山敬の持ち味が反映された古代進の昭和的熱血2枚目半的キャラクターが消滅し声優小野大輔の持ち味の真っ直ぐで熱いハンサムでスマートな古代へとリニューアルされ全体的に「トップガン」的スマートでスタイリッシュな造りになっている点が昭和の旧作ヤマトファンの不評を買っている所でもあるようです『地球滅亡まで、あと365日』-第二話-『我が赴くは星の海原』超巨大ミサイル発射からヤマト発進まで描きます。超巨大ミサイル発射シーンは、前作を踏襲してますのでファンならニヤニヤしながら見る所。今回物語を流動的にしたい為か、幾つか前作に無かったプロットを加え整合性に欠く演出シーンを省く工夫をしています。今回省かれたヤマトの名場面の一つである行進シーンでしたが、常識的に考えればミサイルが刻々と接近する中でやる筈が無いので 整合性を取る一環と考えれば止む無き事でしょう。メインの発進シーンではイスカンダルのメッセージカプセルがエンジンパーツの一部としたり主人公着任の逸話等、一部設定を変えていますが『フライホイール始動!』 というセリフに興奮し超大型ミサイル迎撃にはしっかりあの発射音とあの音楽がかかり轟々と立ち込める噴煙の中から突き進むヤマトの姿には感無量の一言です。大興奮の回でした。『地球滅亡まで、あと364日』『宇宙戦艦ヤマト2199』 次回更新を お楽しみに!この記事の 『楽天プロフィール』 のつぶやきは >>こちら【宇宙戦艦ヤマト2199 レビュー】次回は[第2回] 第3話~第6話★★★ 楽天エンタメナビ レビュー ★★★「第一次アニメ世代必見!!」※ リンク先 参考になった ボタンはランキング用クリックボタンです。宇宙戦艦ヤマト2199 1【Blu-ray】価格:5,727円(税込、送料込)
2012年06月28日
コメント(12)
全10件 (10件中 1-10件目)
1