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シーズンフィナーレ。始まりが何だったかすっかり忘れてしまうほど、盛りだくさんのシーズンでしたが、最後で上手くまとめてくれました。非常に見応えのある最終話でした。ステイブラーは父と相棒のハンソンが丸腰の少年を撃った事を正当防衛にすり替えた、動かぬ証拠をハンソンに突きつける。ハンソンは父の足を撃ち、父はそれで武闘十字勲章を受けた。ハンソンは「お前は何かの任務を帯びているのか?」と言い、ステイブラーは「ただ仕事をしているだけだ」と答える。ハンソンはドネリーにステイブラーが潜入捜査官だと告げ、ドネリーは組合メンバーを招集する。ネズミを退治するしかない。翌日ステイブラーが分署に出勤すると署員の様子が変わり、ドネリーが話があるという。姿を消したウェッブの情報があり、まもなく捕らえることができるだろう。そして、この分署で組合での経験はどう感じたと尋ねる。ステイブラーが様子をうかがいながら答えると、ドネリーはお前のことが恋しく思うだろうと言い終わりが迫っているという。その言葉が気になるとベルに報告すると、ベルはこれからキルブライドを逮捕に向かうという。カサンドラはウェッブから連絡がないため、ノヴァにもし連絡があれば「コワナス運河で待て」と伝言してほしいという。ベルがキルブライドの事務所に踏み込むと、妻のデニースがいた。収賄、資金洗浄、恐喝などの容疑で令状が執行され、ベルはデニースに仕事をしているだけという。ドネリーからの情報でステイブラーが指定された場所に向かう。応援が到着するまでは中に入るなというベルの命令だったが、ドネリーに促されてステイブラーが隠れ家の中に入ると、組合のパーネルとボルトンが待ち構えていた。銃撃を受けたステイブラーは反撃しながら、窓から街路に飛び出す。倒れたステイブラーにパーネルが3発撃ち込んで、遅れて到着したベルに助け起こされる。ドネリーたちはステイブラーが死んだと判断したようだ。防弾ベストを着ていたため命拾いをしたが、ステイブラーは病院に行かずにこのまま死んだと無線で情報を流してくれという。ステイブラーはステイブラーを仕留めたと油断しているパーネルとボルトンを狙い逮捕する。ベルは組合の逮捕に踏み切るが、ドネリーは姿を見せない。逮捕された組合メンバーもドネリーを守っているのか口を割らない。ジェットがウェッブの姿を防犯カメラのネットワークで見つけるが、ゴワナス運河で黒人男性の遺体が発見されたという情報も上がる。ウェッブなのか?ステイブラーはドネリーの自宅に向かい、妻のブリジットから夫を見つけてほしいと懇願される。一家はベリーズに行く予定で、昨夜電話がかかってきて出ていったきりだという。ウェッブの金の流れを追っていたジェットは、国外の口座へと送金が行われているという。ただ、ステイブラーの暗殺指令を出したのはウェッブではないという。カサンドラがモルグに現れ、遺体が夫であることを確認する。ベルは夫の殺害と、ベラドンナを雇ってステイブラーを暗殺しようとした容疑でカサンドラを逮捕する。ブリジットを尾行していたステイブラーは病院でドネリーのシボレー・シェヴェルを見つけ追跡する。2台は激しいカーチェイスを繰り広げ、貨物列車の引き込み線へと向かう。車を降りたドネリーに自分に連行させろというステイブラーだったが、ドネリーはなぜこんなことをすると問う。ステイブラーは警官として誓いを立てたからだと答える。ドネリーも同じだというが、ステイブラーは警官であることをやめて別のものに誓ったと指摘する。ドネリーはステイブラーに目をかけ、家族の一員として迎え入れた、子供の名前も付けた、全てを与えてやったのにステイブラーはそれを全て投げ出したという。あんたは良い警官だったのに道を誤った、だから捕まえて刑務所にいれるのかというドネリーは、そんな事は耐えられないと言い、向かってくる列車の前に立った。ステイブラーの潜入捜査が終わり、ベルはステイブラーに武闘十字勲章が送られるという。ドネリーが死に、受け取ることはできないというステイブラーだったが、ベルに促され授賞式に参加することになった。マーシー・キラーズと警察内ギャングの組合の犯罪を解決し、ステイブラーに父と同じ勲章が授けられた。ステイブラーは丸腰でハンソンに撃ち殺された少年の父親を訪ね、自分はその時の警官の息子だと話す。ベルが帰宅するとデニースは息子を連れて家を出ていた。考える時間がほしいという。ノヴァは兄と共にシカゴへ向かう。バッジは返し、仕事は終わったという。カサンドラのウェッブ殺害の容疑が取り下げられた。ステイブラーの母親が自宅に戻り、ステイブラーは妻と赤ん坊を遺したドネリーの死に責任を感じているという。それによって手にした勲章だ。父が受けた勲章とほとんど変わらない。バーナデットはこれで代償が分かったわね、という。ドネリーが最後までステイブラーを疑っていなかったことや、ステイブラーもドネリーの罠に気が付かなかったことなど、まあツッコミどころはありますが、明るいNYの空の下、派手なカーチェイスをやって、ラスボス対決、そして貨物列車のシーンと2時間ドラマみたいな既視感でどっぷりハードボイルドのシーズンフィナーレを楽しむことができました。まあドネリーの死に方を良しとはしませんが、ステイブラーが最後まで「善い警官」であることを貫いたことが良かった。ドネリーも良い警官だったが、警官を守るのは警官だという信念のもと、古い体質の独自の価値観で生きてきた。人間としての情は分かりあえても、向かう方向は違う。驚いたことに、兄に代わってノヴァがウェッブを殺したということのようですね。ここは「法と秩序」ではなくて、目には目をの世界でした。ウェッブ殺害の捜査はどうなるのかわかりませんが、キルブライドも逮捕されてこれで一段落。ベルは妻と別れることになるのかどうか、次シーズンに向けてダークな雰囲気が残りました。明るい話題として勲章をもらうことになってもステイブラーは辛い。授賞式でクレイゲンが出てきたことに、うるっと来ました。ここはオリビアは出なくて良かったですね。家族と特捜班チームが見守り、マラカイとジェットがそっと手を握るなど、ベタな演出も楽しい。もちろん、最後はママの言葉が重いですよね。正しいことを貫いた結果として父と同じものを手にしたステイブラー、でも仲間を守れなかった。余韻のある終わり方だったなあ。このシリーズに関しては次のシーズンも楽しみです。
August 4, 2023
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今シーズン残り少なくなりましたが、あれこれも目まぐるしく動いて着いていくのが精一杯です。次でちゃんと収まるのかな。ステイブラーはかつての自宅で採取した、子供の頃に打ち込んだ弾丸をジェットに調べてもらう。ノヴァが緊急事態を知らせてきた。ウェッブがステイブラーの暗殺指令を出したという。ステイブラーは母とイーライを娘の自宅に避難させ、自身も同僚刑事の警護を付けることになった。ステイブラーのクレジットカードを使ったレイモンド・ロスが口をわらないため、ウルリッヒの警護役を呼び、金庫の金を奪った共犯ではないかと追及すると、金を奪い返せと言ったのはドネリーだと証言する。ステイブラーはそのことをドネリーに直接ぶつけるが、ドネリーは事前に警備役に賄賂をわたしていたとあっさり認める。それなのに危険を犯してステイブラーたちは盗みに入った。ドネリーは金庫に金があれば儲けもの程度の気持ちで、金庫をステイブラーが開けられるかどうか試したという。だからこそ、組合のナンバー2に指名した。クレジットカードが無断で使われたことについても、モスがステイブラーのレシートを拾ったのだろうという。ドネリーは全く悪びれることなくステイブラーの疑問を振り払う。イーライからバーナデットの様子がおかしいという連絡が入るが、電話中のステイブラーが何者かに狙撃された。幸い無事だったが、恐れが現実のものとなった。ステイブラーはあえてウェッブの元の乗り込み、自宅前で襲われたと訴える。ウェッブの金を盗んだ犯人の手がかりを掴んだが時間がほしいというステイブラーに、ウェッブは時間はないと突き放す。ベルはウェッブが警官を殺すという一線を越えたので逮捕する考えだが、証拠がない。ジェットはステイブラーが銃撃された弾丸を見つけ出し、線状痕を検索したところ、数日前に殺害された有名人を撃った凶器と一致したという。実は9ヶ月に渡り複数の犯罪者が同じ銃で殺されており、連続殺人事件の犯人がステイブラーを襲ったことになる。ウェッブがこの殺し屋を雇ったのか。ドネリーが組合を招集し、リーダーを引退しステイブラーに引き継ぐと宣言する。突然のことで組合のメンバーも驚き、ステイブラーも飲み込めないでいると、ドネリーは組合のリーダーになれば何でも思いのままだと、全く他人事のようだ。ドネリーの心が読めないというステイブラーだったが、昨夜ステイブラーを狙った犯人の映像が手に入り女性だとわかる。「ベラドンナ」と呼ばれるイタリアのプーリアに住んでいたことのある、ナタリー・デュモンだった。ナタリーは現在傭兵として各地を転々としており、ノヴァが提出したウェッブの使い捨て携帯との接点を探る。ジェットが位置情報を絞り込んだ結果、ついにナタリーの居室が判明し、ステイブラーが侵入するとそこにはステイブラーの子どもたちの写真があった。殺し屋はステイブラーの過去の出来事も家族のことも知っていた。ステイブラーは直ちに家族を守るよう要請してナタリーを追う。壮絶な追跡劇を繰り広げたものの、ナタリーを取り逃してしまう。ノヴァの兄デリクはウェッブに父親を殺された恨みに、コントロールを失いウェッブのオフィスに現れ銃を突きつける。ウェッブは父親のことなど知らないと言いつつ銃に手を伸ばし、そこにノヴァが割って入る。興奮した兄を止めるため、ノヴァは兄の足を撃ちなんとかその場から引きはがす。自宅に戻ったステイブラーは、隠れ潜んでいたナタリーと一騎打ちをして逮捕にこぎつける。ナタリーの供述とウェッブの携帯でついにウェッブを逮捕できそうだ。ドネリーは隠してあった200万ドルの金で、妻子と高跳びするという。家族への脅威は排除されたが、ジェットはステイブラーが依頼した弾道検査で、ステイブラーの父の足を撃った銃と一致したという。その銃は父の相棒だったガス・ハンソンもので、不当な発泡を隠蔽するためにステイブラーの父親が撃たれたのだった。ノヴァは兄にシカゴに戻るよう促す。ジェットが髪の毛を2つのお団子にまとめて、かわいい~ステイブラーを心配してハグしたり、もう何をしてもかわいい~表情は全く変えないのに、いい味を出しています。デリクが「父の仇だ!」とウェッブに銃を向けたのは、ノヴァにとっても危険なことですね。余計なことを口走る前に足を撃つとは、潜入捜査の非人間的な面を見せてくれました。来週はついにウェッブが逮捕され、マーシーが解散するのか。ちなみに、ノヴァはウェッブから出た暗殺指令を誰にどうやって伝えることになっていたのでしょうか。ベラドンナとノヴァが直接やり取りをしていたら、それこそ証拠になりますけど。連続殺人の犯人が女性の傭兵というのは目新しい。今の時代だからか。大暴れしてステイブラーの自宅は壊れてしまったが、これってバフィの家が毎週のように激しいバトルで壊れて掃除したり、修繕したりしているのを思い出しました。バーナデットの我慢も限界を迎えていましたので、何とか戻れることになりそうで良かった。父が不正を行って勲章をもらったことも証拠が出て、一定の結果をステイブラーは何とか受け入れるのでしょうね。ドネリーは逃げ足が早いですね。あれだけの大金を持って知られずに国外の逃亡するのは難しいと思うのですが、こちらも何とか国外に脱出するまえに抑えないといけないキルブライドの図書館が資金洗浄の装置になっているのは驚きですが、こちらもかたが付くのでしょうか。ベルの妻との関係も不安定なままですし、気になります。いよいよ、大団円を迎えます。
July 29, 2023
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いろいろと内容盛りだくさんのシーズンでしたが、これはもうサービスエピソードですね。母の日ということなので、そういえばSVUとクロスオーバーしていたのだと思い出しました。内容的にはほとんど関係ありませんが、ステイブラーとオリビアがタッグを組んで、というのを見たい人には歓喜のエピソードでしょう。でも、この時はまだSVUにロリンズがいて、先日の「ステブラートとは…」の話題はなかったわけで、頭の中を整理しておかないといけないなと思いました。組織犯罪特捜班にオリビア・ベンソン警部が現れ、ステイブラーらが宝石商からダイヤを盗んだ容疑で逮捕したジェシー・サントスの娘サラが母親と買い物中に行方不明になったという。サラは白血病の治療で持病の喘息が悪化し、発作が起きればすぐに吸入器で治療しなければならない。サントスは「組合」のメンバーであり、組合はウェッブと対立している。サントスが組合の情報を吐けば、ドネリーは逮捕されるなど、サントスの娘を誘拐する動機のあるものもいるだろう。オリビアはベルのチームと合同で捜査することにする。サラの動きを防犯カメラで確認すると、小型犬に気を取られたサラが飼い主らしき女に誘い出される様子が写っていた。女はサラを通りに連れていき、そこに車が止まり男が出てきた。男はサラを車の中に連れ込み走り去った。男も女も帽子を被り顔を確認することが出来ず、ナンバープレートも付いていない。組合との関係を探るため、ステイブラーはドネリーに探りを入れることにする。ベルはウェッブの反応を見るため、ウェッブの妻カサンドラのギャラリーをガサ入れし、サラの情報を求める。サラの痕跡はなかったが、カサンドラに恥をかかせることになった。サラの母親ロザリアは誘拐に関わった人物に心当たりはないという。サラの学校関係を調べると、性犯罪者の登録があるにも関わらず、用務員として働いているテッド・テイラーという人物が浮かぶ。テッドの自宅を捜索すると、子供の下着などが入った箱が見つかり、テッドが逃げようとしたので逮捕する。テッドはサラが行方不明になったことは知らないと言い、下着などについては掃除をしていて見つけたと説明する。厳しい取り調べに、テッドは3週間前に父親のジェシーが学校の前で男と話しているのを見たという。話がヒートアップして男はテッドに殴りかかり、倒れたジェシーを蹴るなど暴行を働いた。テッドはジェシーを助けようとしたが拒まれ、緊急通報もするなと言われたという。男には首に炎のようなタトゥがあったと証言する。新たな防犯カメラの映像には、サラが誘拐される1時間前に、犬を連れた女が様子をうかがっているのが写っていた。特徴のあるスニーカーを履いており、ジェットはどこで手に入るのかわかる人物があるという。女が履いていたスニーカーは、マラカイが買おうとして手に入らないものだった。2人はこの前の出来事からギクシャクした関係にある。マラカイから聞いたスニーカー店で、ベルとジェットが購入客の情報を求める。ステイブラーはサントスに面会し、テッドが供述した事件について聞く。ギャンブルの借金の取り立てで、もう返したし、男の名前は知らないという。ドネリーから呼び出しがあり、ステイブラーが自宅に行くと、ドネリーはサラの事件でオリビアと動いていることを気にする。サントスがドネリーも知らないような副業をしているのかどうか、ドネリーはわからないという。サントスは無茶なことをする奴だ、これも自業自得だろう。ドネリーの妻が生まれた子供にはステイブラーの名前をミドルネームにしたと明かす。すっかりドネリー夫婦から信頼され、ステイブラーは複雑な心境だ。オリビアはステイブラーがドネリーの事を気に入っているのではないかという。ドネリーを監視していると、サントスの自宅を訪れたことがわかった。妻はサラを誘拐した犯人から身代金を要求するメールが来て、ドネリーに相談し10万ドルを持ってきてもらったという。犯人の送った映像には銃を突きつけられ、息苦しそうに助けを求めるサラの姿があった。ジェットはその映像を分析し、位置情報を割り出すという。スニーカー店の客を絞り込み、ポメラニアンを購入したステイシーという女が浮かび上がる。ステイシーの母親によると、ステイシーにはラモンというボーイフレンドがいて、ギャング名は「スモーキー」というらしい。写真には首に炎のタトゥがあり、この男がサントスに暴行したようだ。ラモン・ソーサはドミニカ系のレベンガ・カルテルに属し、ヘロインを売買して不動産で資金洗浄している。ラモンはステイシーと組んでサラを誘拐したと見られ、ジェットはカルテルが所有する不動産のどこかでサラが監禁されているのではないかと、絞り込みを行う。ステイブラーは背景に写った建物の窓にダビデの星があることから、ユダヤ博物館の近辺だと考える。オリビアとステイブラーは応援を待たずに、該当する建物に突入する。空き家のような荒れた家だったが、物音がして男が出てきた。エディと名のり、ここにはドラッグをやる奴など、いろいろな人間が出入りしているという。壁の向こうに不審な部屋があることに気づいた2人が、閉じ込められたサラを発見し吸入器を渡す。その時、突然銃撃を受けたため撃ち返す。地下にはステイシーもいた。サラを救い出したことをステイブラーがサントスに報告すると、サントスはもしソーサが娘を誘拐したのなら殺されると思ってステイブラーには言えなかったという。なんと、ドネリーが一人でレベンガ・カルテルからヘロインを奪い、ソーサがサラの学校に現れた時に初めてその事を知ったのだった。ドネリーは自分のことが大事で、組合のメンバーのことなどどうなっても構わない。サントスは自分がマイクを付けてドネリーの喋らせると提案する。オリビアはステイブラーを37分署に送り届ける。そこにドネリーが姿を見せ、サラを救出したオリビアに礼を言う。ステイブラーは父が勲章をもらった時に正当防衛を偽装したと考える。その証拠はあの子供の頃の自宅の庭の木に撃ち込まれている。ステイブラーはかつての自宅の庭を訪れる。そこはもう取り壊しが決まっているらしい。カサンドラはベルがギャラリーに現れたことが雑誌でも取り上げられ、長年築き上げたビジネスがぶち壊されたと怒り心頭だ。夫は200万ドルをステイブラーらに奪われても何も手を打とうとしないと、激しく非難する。ウェッブはノヴァに「時がきた」と告げる。ベルは、ドネリーがロザリアに渡した現金は、ウェッブから預かった金の一部だという。つまりステイブラーをはめたのは、ドネリーということになるが。オリビアとのコンビ復活で柔らかな表情を見せるステイブラーが印象的ですね。昔はこういう場面が多々あったわねと懐かしみ、自分も歳を重ねて人の複雑さが理解できるようになったとお互いに今の立ち位置に安心感や心地よさを感じているように思いました。ドネリーの目から見ても自分と組むよりも、長年のパートナーであるオリビアとの絆が深いことはわかるでしょう。そうでなければ、わざわざサントスの娘のために警部自ら捜査に来ないって。ちなみに形だけの合同捜査でヴェラスコがいましたが、何ら役に立ってはいなかったですね。ジェットの事は印象に残ったみたいですけど。ところで、ジェットとマラカイの電話した、返事くれないetc.のやり取りがとっても新鮮。ツンデレのジェットがマラカイが好きなスニーカーを買って、玄関先で告白する。マラカイもすぐに出ていくことができない。お互いの気持がすれ違ったり、好きなのに素直になれなかったりと、青春ドラマのような初初しさで実に楽しいです。さて、シーズンフィナーレに向かって大きく動き出しましたね。ステイブラーをはめようとしたのはドネリーで、ウェッブから預かった金をウルリッヒの金庫から盗んだのもドネリーですか?そんな事がどうして可能なのか。内部に協力者がいるとか。また、元々ウェッブの金を盗んだのはどこの誰?それもドネリーでしょうか、相当な根性の持ち主でなければできないですよね。あるいはヒューゴあたりがナンバー2を外されて、裏切ったとか。ノヴァに対する指令も気になります。警察に対する全面戦争?でも、ノヴァが警官だとは気づいていないのですよね。確かに、妻からガミガミ言われないと腰を上げないウェッブも変なんだよなあ。実はドネリーとウェッブが裏で繋がっていて、ウルリッヒから奪うためステイブラーをはめたのかとか。滅茶苦茶ややこしいシナリオとなりますね。父親は嘘を仕立てて勲章をもらったという風に結論付けるのなら、ドネリーは真実を語っているということになって、ステイブラーはおめでたい奴ということになるのかな。いずれにしても、フィナーレが待ち遠しいです。
July 21, 2023
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今回は中休みという感じかな。残りが少なくなってきましたので、最後の盛り上がりを期待したいです。ウェッブの部下の家に強盗が入り、100万ドルの現金が盗まれ、1名が殺された。ウェッブはステイブラーを呼びつけ、あれこれステイブラーの本意を確かめた上、大手の資金洗浄を行うルトガー・ウルリッヒの自宅前に連れて行く。ウルリッヒは犯罪者などが利用する銀行のような存在で世界中に顧客がいるという。ウェッブは昨夜の強盗がウルリッヒに金を渡したと考えており、まずはその100万ドルを取り返してくれという。かなり危険な要求だが、ベルはウルリッヒとウェッブを同時に捕らえると判断し、ステイブラーにGOサインを出す。ステイブラーはドネリーに、ウェッブから自分に話があったと明かし、これは自分たち組合が受けて、100万ドル以外のお宝の儲けを手にするべきだと説得する。ウルリッヒのところには手土産が必要で、さらに100万ドルを名刺代わりにウェッブから借りて直接ウルリッヒに会うことにする。ベルと妻のデニスは、デニスがキルブライドが関係していた弁護士事務所の仕事を引き受けることで、対立している。キルブライドが捜査対象になっていることを明かしても、デニスの決心は変わらず、ついにオファーを受けるという。いきなりの訪問にウルリッヒの用心棒はステイブラーとドネリーを追い返そうとするが、ウェッブの名前を聞いて中に入れる。バッグの中の大金を見ても、うちはクリーニング店じゃないというウルリッヒだったが、さすがにウェッブが直に話して取引をすることになった。ウルリッヒのオフィスに通され、隠したカメラで室内を観察していると、背後で監視していたジェットは設計図と比較して隠し部屋があるのではないかという。おそらくそこに金庫があるのだろう、ステイブラーは組合にその情報を持ち込み、金庫をマラカイに開けさせるという。組合はウルリッヒの外出を狙って今夜盗みに入ることを決める。特捜班は組合の動きを現場近くで監視する。マラカイがWifiを切って防犯システムをオフにすると、組合のメンバーがウルリッヒの自宅に侵入した。マラカイはハッキングではなく、強引に金庫を焼き切る方法を取るが、途中でウルリッヒの警護の男が戻ってきて一同は肝を冷やす。しかし、強引に開けた金庫の中には高級腕時計が一つと700ドルしか入っていなかった。すでに金は持ち出されていると考えるが、強奪計画が事前に漏れていたのか。ウルリッヒが全額持ち出したとしても、200万ドルとなると簡単には洗浄できないだろう。しかし金庫の暗証番号を知っている人物が開けたと考えられる。ジェットが近所の防犯カメラの映像をチェックしたところ、組合が侵入する3時間前に屋敷からバッグを持った男たちが出てきたことがわかった。やはり内部の犯行か。車のナンバーからレンターカーの盗難車とわかり、仮保釈中のレイモンド・モスの指紋が検出された。モスを捕らえて尋問するが、何も話そうとしない。どうやら雇い主は刑務所よりも恐ろしい存在らしい。ところが、レンタカーを借りた人物はステイブラーのクレジットカードを使っていたことがわかる。ステイブラーがはめられたようだが、この事情をウェッブには信じてもらえないだろう。組合が100万ドルを返すことも不可能だ。ウェッブに話しに行けば殺されるぞというドネリーに、ステイブラーはいつまでも隠れてはいられないという。ウェッブを避けるステイブラーに、ウェッブが直に声をかけ、報告を求める。ステイブラーは何者かに先に金を盗まれたと言い、自分のクレジットカードが使われていたと話す。説明に納得したのか、ウェッブは忍耐にも限度があると警告して解放する。ステイブラーは父親と一緒に8ミリに写っていた同僚ハンソンに会いに行く。来訪の目的を聞かれ、父の武闘十字勲章の真相を聞き出そうとすると、ハンソンはあれは正当な射撃で、令状があり犯人が先に撃ってきたから撃ったのだと気色ばむ。ジョー・ステイブラーは良い警官で勲章に値するから授与されたのだ。ステイブラーは昔の証拠品を見ていて、見覚えのある拳銃を見つける。それは幼い頃父がステイブラーに射撃の練習をさせた小型の銃だった。ノヴァは兄が闇のルートで銃を購入したという情報を得て、ウェッブを殺すつもりならやめてほしいと訴える。その銃でウェッブを殺すつもりなら大変危険で、父親についで兄まで亡くすことは忍びない。しかしデリック牧師はあれはキャンセルしたと妹に嘘を言う。牧師が嘘をついたらだめですね。でもそういう展開になるということは、最終話にかけて何か起こるのかな、ノワールな感じで。ベルと妻が就職先を巡っていざこざがあるのは、キルブライドに何かあって逮捕とかなると、「だから言ったでしょう」で元サヤに収まるという流れなのか、あるいは、これで家庭内不和となるのか。でもそもそも、利害相反でだめなケースじゃないかと思うのですが。ジェットとマラカイの関係はかわいくて良いわ~容疑者を撃ち、おちこんでいるジェットに、刑事として任務を果たしたんだからとなぐさめるマラカイ、そして、おちこんでないわよとニヤリとしてマラカイに食らいつく。良いなあ~ツンデレの極地、2人とも演技は固かったですが、あのオタク度の感じられる部屋も見せてくれて満足です。メインの方はよくわからない展開でした。No.2のステイブラーがすっかりボスのように振る舞って、ドネリーがやや言いなりになっている。ウェッブも理解不能でしょう、ステイブラーのなぜドネリーでないのかの説明も不明でした。そもそも、ドネリーを不法行為で逮捕する話はどういう運びになっているのか。また、新たに出てきたマネーロンダリングの親分のオフィスをたかが警官ギャングのメンバーが白昼堂々と強盗に入るのも、そんな簡単にできるのかと思います。あの穴を開けた金庫は、すぐにウルリッヒ側にバレるわけですから、そこからウェッブとの関係も悪化するだろうに。ステイブラーもフラフラ歩いていて、ウェッブに見逃されるのも変だ。違和感ありまくりですね。過去の映像の中で、幼い子供に射撃練習をさせるのも「え~|?」という感じ。オクラホマの農場ならわからなくもないですが、大丈夫か?ステイブラーがはめられた、というのは、もしかしてウィートリーの仕業?とか思ってしまいますけど、それはなしですね。
July 14, 2023
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いいねえ!いい感じで突っ走っています。1話完結ではないので、この先10年も続くドラマになるとは思いませんが、面白くしようとして作っているのが感じられて、こっちも乗ってきました。そういう時はあらすじを書くのも楽しいです。「ギャラクティカ」のエピガイを書いている時はそういう感じで、こちらもゾーンに入っていましたっけ。ドネリーの自宅で組合メンバーが集まるパーティがあり、妻のブリジットは夫に出産に立ち会ってほしいという。組合メンバーはサントスが逮捕されたことで重苦しい雰囲気で、サントスが裏切って組合の事を話すのか心配するが、ドネリーはあいつが裏切ることはないと楽観的だ。ドネリーは次の事を考えステイブラーを組合のナンバー2に任命するという。ウェッブは妻のカサンドラが東アフリカから美術品を輸入するのに、そこにゲームチェンジャーと呼ばれるマシンガンFN P90を隠して輸入していた。しかし、一箱が足りず盗まれたという。ウェッブはドネリーを呼びつけ、新しい供給網に輸入を任せたところ盗まれたとして警察官のドネリーに調べろという。こっちは知ったことじゃないというドネリーだったが、ステイブラーは銃を回収したら5万ドルを払えと申し出る。サントスはベルの取り調べにダイヤモンドの一件について、何も知らないという態度を崩さない。組合についても口を割ろうとしない。ステイブラーはウェッブのマシンガン密輸の件をベルに報告し、カサンドラのギャラリーをからめてウェッブの策略を解明することになった。直接ギャラリーに出向いたステイブラーは、美術品の盗難ということで捜査をしていると言い、カサンドラの懐に食い込む。輸入業者の名前を聞き出したステイブラーは、ドネリーと共にエッシャー・オハラの自宅に侵入する。2人はギャングがやるようにオハラを脅して、警備会社の名前を聞き出す。港湾局の警官が副業としてコーダという会社をやっており、盗んだのは警官と見られる。ステイブラーとドネリーは港湾局のハーキンスをモーテルで女といるところを襲う。暴力的にドネリーがハーキンスに銃を突きつけ、盗んだ銃はどこにあると迫ると、ステイブラーは銃を奪ってさらに脅す。ハーキンスはフォワーダーだという。フォワーダーとはJFK空港で高級品を扱う通関業者のことで、請け負ったのはブレーデンとわかる。ステイブラーはイーライから背中に入れた「組合」のタトゥについて質問され、きちんと答えない。イーライは反発する。バーナデットはステイブラー自身が父親の写真をイーライに見せず、アルバムも倉庫に片付けてしまったことを非難する。あれはイーライのために作ったアルバムなのに。過去にこだわるのもいい加減にしなければ一生抜け出せなくなるだろう。ステイブラーは倉庫に行き、昔の8ミリフィルムを持ち出す。それをジェットにデジタル化してもらうことにする。サントスの取り調べが膠着状態のため、ステイブラーはこっそり拘置房を訪ね、サントスに声をかける。非常に困った状態にいるサントスは、すべての罪を着せられるおそれもあり、ステイブラーはベルに何か手渡せという。病気の娘のためにもドネリーを売るしかない。ドネリーはブレーデンに銃と引き換えに金を払うという取引を持ちかけた。ステイブラーと組織犯罪特捜班が取引の倉庫に向かうが、ドネリーは突然来ることができなくなったという。ステイブラーは取引を強行し、ブレーデンに会う。ブレーデンはドネリーとしか仕事をしないと、緊張した様子でマシンガンを出す。ステイブラーに銃をよこせと迫り、もみ合いになりのでベルたちが突入する。ブレーデンは逮捕され、マシンガンはベルたちが押収した。ドネリーの自宅を訪ねると、妻のブリジットは産気づいていた。病院に送り届け、無事出産が終わった頃ドネリーがやってきて、浮気相手の揉め事で手を離せなかったという。今日はステイブラーがブレーデンの仕事を片付けてくれたと礼を言い、自分がウェッブに銃を持っていくという。その時、サントスの供述で、ドネリーが宝石商を殺して墓地に埋めたことが確認できたという連絡が入る。ステイブラーは今は妻に付き添ってやれと言って、ウェッブの元に報告に向かう。ブレーデンは警察のガサ入れで銃を押収されていたが、カサンドラが注文した美術品は取り戻したというと、ステイブラーはナンバー2ながらウエッブに、これからは自分と話をしろという。ジェットがデジタル化したフィルムの映像はステイブラーが幼い頃の父の姿が写っていた。親子の愛おしい様子をバーナデットも見る。ステイブラーはまたまたレディキラーぶりを発揮していましたけど、クリス・メローニやりたい放題ですね。ウィートリーとのいざこざは一般の人は知らないことになっているのかなあ、ブレーデンが「お前は誰だ」なんて、知らないのは不思議です。ウェッブとカサンドラも裏稼業のルートで情報を得ないの?サントスも組合のメンバーもステイブラーが組織犯罪特捜班の出身だと知っている。何やら疑わしいが、ドネリーはすっかり信じている。それほどステイブラーは人たらしということか、でも良しとしよう。病院なのにユーティリティトイレで葉巻を吸って、ハグしているのはこれをやりたかったのかなあという感じでした。ステイブラーとドネリーのケミストリーがとても良いのです。しかし、ついに組合に大なたが振るわれそうですね。ステイブラー本人として潜入しているのに、裏切ったことがわかったら37分署からどういう報復を受けることやら。あの署長のコメントが聞きたいです。ステイブラーが母と少しよりを戻す方向なのが良かったですね。ストーリーが上手い具合に展開するので、感情移入しやすいです。
July 6, 2023
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これかー、例のゲストの回は。上手いなあ、今までのLaw & Orderシリーズとは全く違うドラマになって連続したストーリーなので、キャラクターの登場の仕方や描き方が非常に納得できるんだと思います。(偉そうに言ってすみません)そして、父と息子のドラマなんですね。新しい検事補シャピロが着任し、ドネリーらの組合に関する捜査を目立たないよう、迅速にやれという。確かな証拠が欲しいベルたちは、ドネリーの仲間の一人を寝返らせることを考える。ドネリーから自分の父親が正当防衛を偽装して武闘十字勲章を受けたことが気になるステイブラーは、ジェットに経緯を調べてほしいと頼む。ドネリーはステイブラーに、仲間のサントスが不安定なので見張ってほしいという。相変わらずドラッグの売人から金を巻き上げようというドネリーだが、DVで通報してきた妻には親身になって接する。バーナデットが自宅に戻り、ステイブラーは父のことを尋ねてみる。父は家庭では厳しい人だったが、良い警官だった。しかし、勲章をもらった時のことを尋ねると、バーナデットは当時のことを思い出し興奮して、疑うなんて許さないという。サントスは特に疑う状況にはなかったが、何度もボストンに通っていることがわかる。リハビリ施設で金を使っていることから、依存症があるのかもしれない。サントスが見知らぬ男と何かやり取りをしているのを見たステイブラーが声をかけると、ガードマンの風業をしているという。しつこく質問されて、「組合」での分前では金が足りないので、NYCで開かれる宝石博覧会で、宝石商のダイヤをジルコニアにすり替えると明かす。ステイブラーは一人では大変なので手伝うと申し出る。ドネリーは「組合」以外の仕事を禁じており、サントスはドネリーを恐れていた。ベルはサントスの車にマイクを付けるため、令状を請求する。ノヴァと兄のデリックは、ウェッブ夫妻の家に食事に招かれる。ウェッブは教会の慈善基金への寄付や、無料クリニックの設置などを申し出ていた。ノヴァは兄に彼らの金は受け取ってほしくないという。ベルとデニスは息子ジャックの洗礼をデリックに頼む。その席で、デニスはキルブライドの事務所に弁護士として復職すると話す。ベルは事情が事情だけに妻に良い顔をしないが、デニスは反発する。サントスの車にマイクを付け、ステイブラーとサントスは100万ドルのダイヤをすり替える仕事に向かう。警護しているハーリーというブローカーが定時の薬を飲む時にナイアシンを入れた水を渡して、気分を悪くさせ意識を失うすきに、ダイヤをすり替える作戦だ。ステイブラーらが会場に到着すると、車にドネリーが乗り込んできてサントスは驚く。実はステイブラーが知らせていたのだが、ドネリーはサントスを脅しただけでなく、ダイヤを奪うのに自分も参加するという。サントスが金が必要なのは、白血病の娘がいるためで、ボストンの良い病院で治療を受けさせるためだった。ハーリーが渡された水を飲んで気分が悪くなり、トイレで倒れる。その間にアタッシュケースの中のダイヤをキュービックジルコニアに何とかすり替えるが、ダイヤを受け取ったステイブラーにドネリーはもっと良い買い手があるから俺に預けろという。意識を取り戻したハーリーをサントスが空港に送ることになっていたが、ハーリーは異変に気づき、サントスを泥棒だという。もみあっている2人にドネリーが警官として割り込み、自分が空港に送るという。ハーリーはダイヤをすり替えられたので空港ではなく警察署に行くと言い出し、抑えきれなくなったため車をとめるが、ハーリーは銃を取り出し、ドネリーともみ合いになり、ドネリーはハーリーを撃ち殺す。翌朝、組織犯罪捜査班ではサントスの車内で録音された内容で令状を取り、逮捕に向かう。ウェッブから無料クリニックの金を受け取ったデリックに、ノヴァは自分がマーシー・キラーズに潜入している捜査官だと明かす。デリックとのノヴァの父親は警官で殉職していた。ステイブラーはかつての上司クレイゲンを訪ねる。クレイゲンとステイブラーの父親ジョーは年齢差があり、よく知っている間ではなかったが、勲章を受けた時に同僚だった。勲章を受けたときの話については、ステイブラーが何を耳にしたにせよ、ジョーは相棒思いだったという。彼らは今と違って、街が荒廃し犯罪が蔓延し、警察組織も崩壊していた時代だった。人員も銃も足りない中、安い給料で彼らは最善を尽くした。そんな状況でジョーは働き、当時としては優秀な警官だった。息子にこのメダルを渡したのは、ジョーなりに悔恨の気持ちがあり、息子にはこのメダルにふさわしい警官になってくれというメッセージだったのかもしれない。クレイゲンは我々は誰もが後ろめたいことがあるという。お久しぶりのクレイゲン警部、お元気そうでしたね。SVUの500話記念エピソードに出演した時はリモートでしたが、今回はステイブラーと直接顔を合わせる場面が見られて良かった。実は警官だった父親の真実については、家族には知らされず、ステイブラーが頼るのはクレイゲンしかなかった。まあ、クレイゲンもステイブラーにとって見れば父親のような存在でしょうが、それにしても「お前頭はどうした?」と言われそうな、あはは。マンチなら何か言うでしょうね。ドネリーがいう「警官を守るのは警官」という文化、あるいは鉄の掟かもしれませんが、それは今は多少事情が違ってきているのかもしれない。クレイゲンが時代が違うというのならそうですよね。今もし、ステイブラーが父と同じ状況になったら、仲間を守るのではなく内部監査に正直に証言するのでしょう。いや、どうかな、そこは気になるところですね。でもドネリーのような汚職警官はいつの世にもいる。ドネリーは、DV被害者には人情に篤かったり、病気の娘を抱えるサントスのことも理解していたり、人の心はあるのですが、全てを自分が管理しなければ気がすまない。サントスがコソコソと金儲けの話をしていると知ると、それに一丁噛んで、もっと金になるところでさばくという。それは「組合」の儲けを増やすためだったかもしれませんが、今回は明らかにミスしましたね。なぜハーリーがすり替えに気づいたのかわかりませんが、助け舟を出したつもりが最悪な結果になった。ドネリーもシカゴのヴォイトみたいに、一人で後始末するのでしょうか。サントスの逮捕から「組合」の存在を明らかにしてドネリーを逮捕する方針がどうなるのかですね。まだフィナーレまではありますから、簡単には終わらないですね。ベルとデニスの夫婦仲も何やら怪しい雰囲気。ノヴァがついに兄に真実を告げたことで、教会も判断を求められそうですね。
June 29, 2023
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おっと、今週はハードボイルドでなかなか良かったぞ。闇の世界は奥深いな。それを盛り上げるのがやはりドネリーであり、ヒューゴなのでしょう。デニス・リアリー、やっぱりかっこいい~ステイブラーはドネリーの口利きで、37分署に事務職として働くことになった。潜入捜査に入る前、セラピストに仲間を裏切ることに複雑な気持ちであると語る。ステイブラーの父親は仲間をかばって負傷して勲章を受けるなど、昔ながらの警官の絆を守る人だった。人権派の弁護士、ボニー・エリスが売春で逮捕されたアンジェリカ・グスマンと共に自宅前で撃たれる。近辺のゴミ箱に凶器の銃が捨ててあり、37分署の管轄だ。ボニーの携帯にヒューゴの携帯から事件の数時間前に電話がかかっており、ステイブラーはマーシー・キラーズが関わっていると考える。しかしヒューゴはノヴァに、警察に追われているが自分ははめられたと訴える。ヒューゴにはアリバイがあるのだという。ボニーはイーストニューヨークでギャングの休戦に関わった後、性的な人身売買の被害者支援団体を立ち上げていた。ボニーのオフィスではアンジェリカがその被害者かどうかも、マーシーとの関わりもわからないという。37分署ではよそ者のステイブラーには冷たい視線が向けられる。分署長のダーネルは押し付けられたステイブラーを露骨に嫌い、大人しくしていろという。騒ぎを起こせば次こそ退職だ。しかしドネリーは分署長のことなどどこ吹く風で、「組合」に入ったステイブラーに仕事を教えるという。「組合」はドラッグの取引でマーシーと関わっていたが、今はマーシーは独自の販売網を築き上げている。しかしドネリーは有力な情報提供者を抑えているという。ステイブラーは「組合」と人身売買との関係を尋ねるが、ドネリーは娘がいるので自分はやらないと答える。ノヴァはベルにヒューゴは無実であると訴える。ベルは証拠に基づいて捜査を行っており、無実なら出頭すればよいと返す。売春の斡旋については、ウェッブが信条としてやらない。ボニーとヒューゴの関係については分からないという。ノヴァとベルは立場の違いからお互いを批判しあう。マルドナド刑事の妹ティナはストリートで売春をしており、アンジェリカについて情報を求める。アンジェリカの背後に元締めがいたかどうかはわからないが、一人でやっているように見えた。ただ特別な客がよく来ていて、白いSUVでやってきて、白人で顔に火傷の痕があったという。ドネリーはステイブラーと「特別捜査」に出かけ、売人スティックスを逮捕する。脅して仕入先を吐かせると、ドネリー、ステイブラー、サントスがマーシーのドラッグ工場に突入する。すでに連絡があり、大半の証拠品と労働者たちは姿を消していたが、保管庫には大量の銃があった。ステイブラーが横領しようと袋に詰めていると、隠れていたマーシーのメンバーがステイブラーに銃を向けた。ステイブラーは自分の銃を取り上げられており、気づいたドネリーが身を挺してステイブラーを守り銃弾を受けてしまう。ステイブラーは反撃して、すぐに救助を求めたため、ドネリーは命をとりとめた。ドネリーは適切な対応をしたステイブラーに感謝し、横領した銃を処分するためヴァンアラーを監視してほしいという。最近ヴァンアラーは何かおかしい、ビクビクしているように見えるという。アンジェリカが白いSUVに乗り込むところが路上カメラに写っており、車の持ち主が判明する。しかし実際は隣人に脅されて車を貸していたことがわかり、それがヴァンアラーだったため、ベルはステイブラーに連絡を取ろうとする。ノヴァはヒューゴの居場所をベルに伝える。おばさんの家で隠れていたヒューゴは、ボニーとの関係について、ギャングの休戦で知り合いお互い街を平和にする活動をしていたという。ヒューゴは売春の元締めと組む汚職警官にはめられ、去年その警官から銃を取り上げられていたのを凶器にされたという。ボニーはその警官を訴えようと準備して、アンジェリカも証言をすることになっていた。ヴァンアラーは銃の処分の場所でステイブラーに待つようにいう。引き渡す銃の製造番号はノートに記録されており、ステイブラーは控えを取る。戻ってきたヴァンアラーに電話があり、表情が曇っているのを見てステイブラーは何があったのか聞き出そうとする。ダーネル分署長から、ボニーら殺害事件で内部監査がヴァンアラーに話を聞きに来ているという連絡があった。ボニーは組合のことを知り動いていたが、内部監査が調べれば全て明らかになる。このことはドネリーには決して知られてはならない。ステイブラーは内部監査にどう話すべきか相談に乗ってやると持ちかけ、バーで飲もうと誘う。ヴァンアラーは子供に電話をかけるので先に行ってくれといった。気になり戻ったステイブラーの眼の前でヴァンアラーは自らを撃った。ヴァンアラーが人身売買に関わっていたことをドネリーは本当に知らなかったようだ。情報はSVUに渡し、銃を処分した金はドネリーにわたすことにする。ヒューゴはウェッブの前で逮捕された状況を説明する。「組合」の横暴さを訴えるヒューゴに、ウェッブは信頼する幹部が秘密を持ち、嘘を付かれることのほうが重大だと、ヒューゴの忠誠心を疑う。お前は裏切り者かというウェッブにノヴァも緊張する。間に入ってヒューゴの弁明をしようというノヴァに、ヒューゴは置かれた状況を理解したという。ノヴァは先日ベルのことを「白黒をはっきりさせる警察の人」と非難したことを詫びる。ベルは潜入捜査で捜査と自分の境界線がわからなくなることを懸念し、あくまでも警官であることを忘れないでほしいという。ドネリーは早々と退院し、仲間の元に戻ってきた。ヴァンアラーに何があったのか尋ねるが、ステイブラーはよくわからないと答える。ドネリーはこの仕事は度胸が必要で、ヴァンアラーは向いていなかったと結論づける。ドネリーは実はステイブラーの父親が仲間をかばって負傷したというのは作り話で、当時のパートナーがガサ入れの時に丸腰の少年を射殺してしまったため、ステイブラーの父親が家の中から銃を持ち出し、それでパートナーに自分の足を撃つように言ったと明かす。正当防衛を偽装して勲章を受けたことになる。停職中のステイブラーがドラッグ工場でドネリーと大立ち回りしたことで、ダーネルはステイブラーの免職を申請していた。ところが上層部の判断で、ステイブラーにお咎めはなく銃も戻された。ダーネルはステイブラーの後ろ盾となっている人物は良くない人で、いずれ後ろから刺されるぞと忠告する。ステイブラーにとって父親は尊敬する、りっぱな警官で、武闘十字章にふさわしい人だった、と思いたいですよね。でも実は違った、となると息子としては複雑です。時代の違いかもしれないが、正義よりも警察の身分を守る事を優先した。そんなことドネリーに言われたくないですが、善悪の境界線をずらすことで悩むステイブラーにとっては、さらに混乱を招くことにならなければ良いですが。そもそも、警察内ギャングに何ら正当な存在理由はないので、仲間を売ることに悩む必要はないと思いますけど。それよりも最初は口うるさいダーネル分署長のことなど無視してよいと言われていたのが、こちらこそ裏切ることに罪悪感を感じるのじゃないかあ。37分署はデフォルトが「悪」で、ダーネルにお前なんか辞めさせてやる!と言われて、初めて署員から受け入れられたみたいなリアクションには驚きました。でも、そうなると逆にダーネルこそ、警察官の信念を守る数少ない正しい人に見えてきます。ステイブラーの背後に上層部の思惑があると理解したダーネルが、そいつに裏切られるぞと忠告してくれた。誰も知らない人身売買の黒幕が実は警察の上層部と繋がっていると言いたかったのか。あるいは、今までもステイブラーが潜入捜査官だと気づいたのか。ここは気になるところでした。ノヴァとベルのやり取りでは、さすがベテランのベルを見せつけましたね。ヒューゴはノヴァにとって、闇の世界のメンターなので情が湧く。ウェッブから叱責を受けたら、かばいたくなる。こちらもその道のベテラン、ヒューゴは可愛い弟子のノヴァには迷惑をかけられないということでしょうか。マクドナルドの妹がストリートに立っているというのは驚きでした。次に何か取り上げられるのかな。
June 23, 2023
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いよいよ、最後のパート「スカーフェイス風」が始まるわけですが、ど派手なわかりやすい展開なので気にせず見ていられます。ステイブラーがガンガン飛ばしていて楽しいなあ。後はゲストがゴージャス、ジェニファー・ビールスて、そうか「ナイトシフト」に出ていましたね。最近では「Lの世界」の新シーズンに出ていたり、とにかくなかなかの存在感です。ちなみに同じ「ジェニファー」・ロペスが出ていた「シェイズ・オブ・ブルー」というドラマに今回は設定が似ているようにも思いました。ノヴァがOPクレジットに入りましたね。停職中のステイブラーに良くない噂のあるドネリー刑事が接触してきた。ステイブラーの父親とドネリーの父親は同じ警官として親しかったため、困った立場のステイブラーの面倒を見ようということのようだが、実はドネリーの37分署の警官とマーシー・キラーズが癒着しているという情報があり、ベルはステイブラーを「潜入」捜査させることにする。そのため、あえてベルがステイブラーを切り捨てるような発言をしたり、警察本部でステイブラーがそれを抗議するなどの仕掛けを行う。さっそくドネリーの部下たちとの飲み会に参加したステイブラーは、仲間に受け入れられる。彼らは「組合」なのだという。マーシー・キラーズでは、若手幹部が独立の動きを見せウェッブは組織の引き締めにかかる。ウェッブは表向き建設会社を経営しているが、キルブライド議員と結託して公共事業を受注し、キルブライドの肝いりの図書館を建設することになっている。2人には賄賂や恐喝、資金洗浄などの共生関係があるのをノヴァが確認している。キルブライドは選挙資金集めのパーティをウェッブの妻カサンドラの画廊で開くことにする。ステイブラーは自宅にドネリーを招き、距離を縮めていく。ドネリーは俺の家に来いと誘い、見せたいものがあるという。ドネリーは前の妻との間に5人の子供がいて、今の妻は妊娠中で生活が苦しいはずなのに、趣味でヴィンテージカーを乗り回している。ドライブしようと出かけたところドネリーは呼び出しを受け、とある家に入っていく。部下のパーネルが薬物取引のこじれと見られる死体を発見し、ドネリーに連絡をしたのだった。現場には金と薬物がバッグに入ったまま残っており、ドネリーは金を慣れた手付きで横領する。その場に顔を出したステイブラーにはその分前を与えた。ステイブラーは即ベルに報告し、日常的にドネリーらが現場で盗みを行っているのではないかという。ドネリーや37分署の警官たちには悪い経歴はなく、良い警官と見られているが、SNSの写真などを見るとドネリーの仲間には特徴的なタトゥを入れていることがわかる。「10」と「3」つまり、警察無線のコードで、沈黙の掟を意味する。彼らはマーシーの手下ではなく、彼ら自身が警察の中でギャングなのだ。一方、現場を監視していたマーシー・キラーズの部下は警官が盗みを働いていることをウェッブに報告する。ウェッブは敬意を欠く行為には、償わせるという。マーシー・キラーズの幹部会が開かれ、ウェッブは若い幹部たちの裁量に任せてきた方針を変え、組織を再統合してノヴァをナンバー2にすると発表する。女のいうことなど聞けるかと、幹部たちが色めき立つがウェッブは強権を発動する。ノヴァの兄は牧師だった。日曜日の礼拝で兄から手伝ってほしいといわれ、ノヴァが参加していると、そこにウェッブ夫妻が現れ、ノヴァが牧師の妹と知り驚く。ベルは予想外のノヴァの出世に、危険が増すと考える。ノヴァはベルに兄のデリクが牧師であることを明かし、この潜入捜査が終われば自分が警官であることを明かすつもりだったという。しかし、ノヴァの身を心配するベルが自分を外したいというのなら、兄にその事を話してほしいという。ベルはノヴァの潜入捜査を続行させ、キルブライドの資金集めパーティに妻と共に参加することにする。ステイブラーはドネリーの副業に付き合い、スモークという男の送迎を行う。そこにウェッブが現れ、ブツの隠し住宅で殺し合いがあり5万ドルが消えたとドネリーに迫る。ドネリーは白を切るが、ウェッブはマーシー・キラーズと警察との協力関係が終わり、血の報復があると脅す。ステイブラーが説明を求めると、ドネリーは「組合」は助け合いで臨時収入があれば受け取るのだと答える。その「組合」の緊急集会で、ドネリーはウェッブの金に手を付けるべきではなかったとパーネルを責める。謝罪してどうなる相手ではない、ステイブラーは腹が座ったところを見せる。スモークの迎えに行ったドネリーとステイブラーに、ヒューゴとフリップが銃を突きつけスモークのカバンを手渡せと脅す。ステイブラーは機転を利かせて、ギャングに同士撃ちさせその場を切り抜ける。ステイブラーはドネリーの信頼を得て、仲間の印であるタトゥを入れることになった。キルブライドのパーティでベルとデニスはウェッブ夫妻に紹介される。キルブライドはベルは将来の警察本部長だと持ち上げる。ステイブラーの父親はドネリーの父親のやっていることに、手を染めなかったが仲間を売ることはしなかったということでしょうか。デニス・リアリーは悪徳警官のような役柄が良く似合っている。それでいて、やはりかっこいい。車には詳しくないですが、あの車はシボレー・シェベルというのですか、刑事が趣味で乗り回していたら署内では有名になりますよね。街中だって目立つ。組合はギャングとは棲み分けしつつ、持ちつ持たれつの関係なのでしょう。だが、敵対ギャングを倒し成長してきたマーシー・キラーズのウェッブを怒らせたら大変だ。「俺がこの街を支配する」というところが、スカーフェイスなのかな。ウェッブがノヴァをナンバー2にしたのは、兄が牧師だということも関係しているのかもしれませんね。教会は地域にしっかり根を下ろしていますからね。とにかく、犯罪者もトップに立つものは洗練されていますね。妻は白人で(といっても、ジェニファー・ビールスはアフリカ系の血を引いているらしいですが)、コミュニティに良い顔をする篤志家で、良い身なりをしている。寒いNYであのコートは良い趣味だ。それに引き換え、ブルックリンの所轄はSVUでも言っていましたが、よほど忙しいのか士気が上がらないのか、問題がありそうです。日系の警察官がいるのは驚きました。ベルはパーティに行く時は相変わらず美しく装い、今回は捜査対象であるウェッブと初顔合わせですね。こちらもなかなかの面の皮です。オリビアだって風評づくりに一役買ったわけですが、ステイブラーはノアと3人でランチしたいと、おねだりしているのは何なのでしょう。多分ノアならステイブラーの本心を見抜くかもしれませんね。普通に家族ぐるみで付き合いなさい。というわけで、やる気満々なステイブラーはとうとう背中にタトゥまで入れてしまって、イーライの冷たい視線を浴びるのでした。
June 15, 2023
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ウィートリーvs.ステイプラーの決着編。ニューヨークの電力を人質にとって、悪の帝王のように振る舞うウィートリーとステイプラー(ベル)率いるチームの戦いを見ていると「ゴッサム」を重ねてしまいます。ペンギンのせいですが、「ダークナイトライジング」でも良いです。とにかくこういったLaw & Orderシリーズはなかったので、記念すべきストーリーだったなと思いました。ニューヨーク市の電力グリッドを監視する変電所を支配したウィートリーに対して、SWATやFBI、テロ対策班などが集まり突入のタイミングを待つ。緊急対策本部にも各部門の責任者が集まり、ウィートリーとの交渉を始める。ウィートリーは部分的に停電を起こす計画停電をしており、病院や介護施設などは今のところ自家発電などでまかなっているが、長くは保たない。ウィートリーの要求はプライベートジェットの用意、息子のリチャードJrの釈放、そしてステイプラーに魂を持って償わせること、だった。ベルのチームはマクレーンに事態解決の協力を求める。計画停電を止めるには、スタテン島にある古い発電所を再起動させ、ウィートリーの支配するシステムに接続することができればよいという。ジェットとマラカイ(ミントク)が今は使われていない発電所へ向かう。母親の様子を見るためにステイプラーは自宅に戻り、「友人」のマイルズにバーナデットから目を離さないようにいう。緊急対策本部にベルとステイプラーが加わり、ウィートリーとの交渉に意見を言う。リッチーが釈放され、ウィートリーの元に送り届けられるが、ウィートリーはいきなり「お前の居場所はない」と撃ち殺してしまう。マーシー・キラーズではこの際に地元コミュニティに生活物資を配って、貢献しているところを見せる。ステルス部隊がモニターがない監視室の地下から侵入することにするが、ウィートリーは抜け目ない。ステイプラーはウィートリーの気を紛らわせるために、「魂で償う」ことについて話しかける。まずは過去の罪を告解しろという。地下のメンテナンス通路にはトラップが仕掛けられ、ステルス部隊の行く手を遮る。ステイプラーはウィートリーの命令で、市庁舎に向かう道中、ウィートリーの言うがままに、過去に犯した罪を復唱し、それを市民活動家らが取り囲む。その頃、ジェットとマラカイはマクレーンの指示の下、発電所の再起動とオンライン接続に取り組んでいた。進捗状況を聞きながら、ウィートリーとやり取りしていたステイプラーは「妻殺しの罪を無実の男に着せた」と言われて、復唱を拒否する。ジェットたちが発電所の再起動とシステムの接続に成功し、ウィートリーから街を取り戻した。一人で変電所から出てきたウィートリーは、迎えのアンジェラの車に乗り込む。しかし、バーナデットはウィートリーの部下により誘拐されていた。逃亡のための時間稼ぎで、ウィートリーはバーナデットの居場所を教えない。組織犯罪対策班に戻ったジェットは、バーナデットの映像を見て、監禁場所に心当たりがあるという。すぐにステイプラーらが突入し、バーナデットを救い出すが、マイルズはウィートリーに雇われていたことがわかり拘束された。後はもう、ウィートリーを止めるだけだ。ステイプラーは運転するアンジェラに電話をかけ、ウィートリーの言うことはすべて嘘だと訴える。ウィートリーはリッチーを殺したぞ、と聞いてアンジェラは動揺する。アンジェラはステイプラーに初めてあった時、お互いに悲しみを共有し、その悲しみはいつか楽になると言ったが、それは嘘だったというと、車を暴走させ川へと突っ込んだ。その後の捜索で、アンジェラの遺体は見つかったがウィートリーのはまだ見つかっていないことがわかる。この件で、ステイプラーは起訴される可能性があるという。バーで一人飲むステイプラーの前に、古い知り合いのフランク・ドネリー刑事が現れる。ステイプラーには味方が必要だと思ったという。ずっとデニス・リアリーがいつ出るのかと思いながら見ていました。最後、そこかー!と思いました。(笑)意外にも彼は「Law & Order」シリーズには出ていなかったのですね。「レスキューミー」にはキャシディもニッキも出ていたのに。(笑)この後どうステイプラーと絡んでくるのか、良いやつなのかどうなのか楽しみです。マイルズじいさんは、結局バーナデットにほだされてしまったのでしょうね。彼が刺客というわけでもなかったので、あまり必要はない役柄だったかなと思いましたが、ダンスを踊る姿はさすがに様になっていました。亡霊のように姿を見せたアンジェラはめちゃくちゃ怖かったですけど。リッチーはただ殺されるだけに出てきたのですね。この先高跳びするのだから、もう放っておけばよかったのに、結局その事実をアンジェラに知られてしまい計画は頓挫した。ウィートリーの遺体は見つからないということなので、いつか蘇る可能性を残したとも言えますが、まあ戻らないでしょうね。戻ったら、それこそ「バットマン」の世界ですよ。直前までウィートリーに協力していた動機がよくわかりませんでしたが、アンジェラは彼女らしい最期を遂げたといえるかな。ともあれ、デュラン・マクダーモットはFBIのスピンオフで180度違う役柄に復帰するわけで、ご苦労さまでした。ジェットとミントクの間に何かが生まれた、というのは成り行きとして納得の展開ですが、長く続くかどうかはわかりません。それでもボンデージとお仕置きとSMに詳しい?というのは、ミントクでなくとも妄想を駆り立てられるでしょう。マクレーンは生涯刑務所でしょうね。それでも街を救う影のヒーローとなったので、やるべきことはやったという気持ちでしょうか。
June 8, 2023
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今度はギリシャ神話を持ち出して、神をも恐れぬ傲慢さとか自信過剰な行動を匂わせるタイトル。オイディプス(エディプス)はマクレーンとその信奉者たちということになるのかなあ、それともやっぱりウィートリーかなあ。ザクッとした展開も、あと僅かでしょう、パッパと行きましょう。ガルシア知事はデータセンターのハッキングとマクレーン脱獄の背景にウィートリーが関わっていることを理解し、組織犯罪特捜班に全面的に協力することを約束する。潜伏中のマクレーンをウィートリーが誘拐し、拘束した上で頼みたいことがあるという。マクレーンの信奉者たちを実際に集めろということだが、断ろうとするとウィートリーは同じく拘束しているアンジェラに銃を向ける。マクレーンはやむなく引き受ける。組織犯罪特捜班は、マクレーンからウィートリーの違法な株式取引の手がかりは得たが、検察はまだ逮捕の段階に至っていない。マクレーンの信奉者が集まるサイトで、偉大な愛国者であるマクレーンを執拗に追い回す警察組織に怒りを覚え、信奉者は集まれという書き込みがあった。某所でウィートリーに操られたマクレーンが、信奉者たちに「約束の地」を合言葉に、政府や社会システムに罪を償わせるため騒乱作戦を行うと、指示を与える。政府の文書などが保管されている倉庫に侵入者があり、政府の建物の設計図が盗まれた。逃げ遅れた男を逮捕し尋問すると、オンラインで強盗を指示されたという。彼らは一握りの大金持ちが政府を動かし自分たちに都合の良い法律を作ると考えており、次の作戦は木曜日の集会で明らかにされるという。ステイプラーは自分が潜入するとベルに訴え、ベルの反対を押し切る。ハンチング帽を被った人々が会場に集まり、ステイプラーは周囲の様子を伺い、サブリーダーのような立場の男たちがいることを確認する。スクリーンに素顔を見せたマクレーンは、騒乱作戦の第2段階として社会の格差を支える5つの柱を攻撃するという。具体的な場所は明示しなかったが、政府機関や裁判所などが攻撃の対象となり、ステイプラーはマクレーンの動画を分析して撮影した場所を特定するようにいう。参加者にはそれぞれカードが渡され、作戦での持ち場が指示される。ステイプラーは若い女性と共に攻撃チームに割当られたが、リーダー格の男たちから身元を疑われた。ステイプラーはすぐさまマラカイの名を挙げ、男たちの信用を得る。攻撃チームは5台の車に巨大な爆弾を備え付け、それぞれの目的地へ向かった。攻撃対象が不明なため、市警はパトカーを総動員して連邦ビルを警護し、特殊部隊、爆弾処理班、テロ対策班も待機して、ベルはステイプラーのGPSを追う。当然市民からの緊急対応はできなくなる。ステイプラーの乗った車は刑事裁判書が入る連邦プラザに到着したため、ベルは建物内にいる人の避難を進める。ステイプラーは自分が起爆させると言って他の参加者を人払いし、「同志」ビルを逮捕する。その後到着した爆弾処理班により爆弾は回収されたが、残り4箇所の攻撃対象はいまだ不明だ。ステイプラーは同志ビルにマクレーンの背後にウィートリーがいて、彼こそ一人握りの大金持ちで、自分たちのような信じるものを騙し従わせるのだと説得する。実は自分たちは、同じ敵を倒そうとしているのだと説明すると、ビルは残りの4箇所の攻撃対象を明かす。そのおかげで、3箇所については事前に爆破を阻止し、また唯一爆発してしまった株式取引所については避難が終了して被害者は出なかった。ウィートリーとマクレーンの居場所はまだわかっていない。その頃、ウィートリーはアンジェラを解放してまんまとマクレーンを利用していたことを明かし、アジトに爆弾をしかけてその場を去る。ウィートリーはマクレーンの信奉者を使って、ビッグアレックス変電所へ向かう。マクレーンの動画を分析したミントクは、マクレーンの居場所がサウススロープのリサイクル工場だと絞り込む。ステイプラーとベルがマクレーンを救出し、アジトに残された資料から6番目の攻撃対象があることがわかる。ウィートリーの目的はニューヨーク市の停電なのか。ステイプラーとベルがビッグアレックスに到着すると、ウィートリーは変電所のシステムをハッキングしてウィルスを仕込んでいた。やがて、ニューヨーク市はカスケード的に停電が始まる。もう、ウィートリーが何をしたいのかよくわかりません。すでに大金を手にしているのだから、このままどこかの楽園に愛する元妻としけこんで余生を楽しめば良いと思うのですが、あえてマクレーンの名を借りて世間を騒がせるのですね。そういえば息子も娘もいたのに、そちらの方はどうなっているのか。もう家族の絆とか愛情はないのか。ウィートリーは壊れましたか。しかし、ステイプラーをいたぶるのも、今となるとあまり効果がなさそうな感じです。アンジェラも結局、一体どっち側の人間?という感じで、わけわからん。はっきりしているのはマクレーンは本当に善い人で、多少はアンジェラに惹かれていてウィートリーの言いなりになったということでしょうか。でもせっかくステイプラーに重要な情報を提供したのに、社会を騒乱に導いてしまった罪は相当な重さになりそうですね。ミントクがこの際に、とばかりにステイプラーを罵倒するのが良かったですね。ジェットに「後でボコられるだろうか」とか、良いスタンスで笑いを取っています。実際にフォローをお願いします。IT系に2人の捜査官を置くのは難しいのかもしれませんが、ミントクのキャラクターが気に入りました。本当にできることなら、ジェットとカップルになれば良いなあ。信奉者たちがなぜハンチング帽をかぶっているのかが、わかりませんでした。特にハンチング帽にメッセージがあるとも思えないし、これじゃ逆に目立ちますよね。ステイプラーが逃した女の子、雰囲気に飲まれて深く考えずに参加する人も多そうで、そういう人材を利用するのは怖いことだと思いました。
June 2, 2023
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あらすじを書くのが嫌になるくらいのコテコテの復讐劇でオペラみたい、もう「Law & Order」は影も形もないなあと思いながら見ていました。BGMも聞いたことがないくらい、ベタな盛り上げ方。タイトルはもちろんシェークスピアの「オセロ」(オペラだと「オテッロ」)、誰がオセロで誰がイアーゴかというのは明白です。しかしデズデモーナ役はすんなりとは当てはまりませんね。ステイプラーの眼の前でマクレーンとウィートリーを取り逃がし、組織犯罪班はその行方を探る。取り逃がす直前に辺り一帯に停電があり、一瞬の無線の不通があった。マクレーンが逃げ込んだ建設現場からは、世界金融の心臓部と呼ばれる最先端のデータセンターがある。証券取引所も利用しており、侵入、ハッキングは不可能だという。しかしジェットは停電による侵入検知システムの再起動には僅かだが隙間があり、マクレーンなら侵入することは可能だという。彼らはデータセンターをハッキングして市場の金をだまし取ることができる。データセンターの応対は何かを隠しているように見える。ベルとステイプラーは合同捜査本部でマクレーン逃亡の報告をするが、ウィートリーとマクレーンを見たのはステイプラーだけ、ベルは目撃していない。ステイプラーはウィートリーがすべての黒幕でマクレーンを誘拐し、データセンターに侵入したと私見を述べるが、各メンバーの反応はよろしくない。ベルはマクレーンの捜索として、アンジェラの部屋の上にチョウとマルドナドを潜入させ、階下を監視することにする。ウィートリーは機嫌よく元妻を訪れ、プレゼントを渡す。アンジェラは教師に戻りたい、元サヤには戻りたくないという。ウィートリーは誰か男がいるのかと急に嫉妬深くなり、ナイフを突きつける。翌朝、市場は31%の暴落でパニックになっていた。マクレーンはミリセコンドのスピードで株の売買をできるようプログラムを書き、すでに1社の株を1万倍の値に釣り上げたという。ウィートリーは失った金を取り戻すというが、マクレーンは金には目もくれず、友達のつもりないという。ステイプラーはマルドナドにアンジェラの下着を盗むように頼む。ベルが妻との記念日ランチに出かけると、なぜか知事とキルブライド、そしてその側近になったノヴァがいた。知事はウィートリーからステイプラーが妻を殺された恨みでウィートリーに執着していることを聞かされ、ベルにステイプラーを捜査から外し心理評価を受けるようにいう。ノヴァはキルブライドにどんどん巻き込まれるようになり、ベルは潜入がバレたのではないかと問う。ノヴァはステイプラーの潜入捜査を間近に見ており、気をつけるべきだという。株式市場は混乱状態で、組織犯罪対策班としてはウィートリーの関与を明らかにしたい。ハッキングの証拠を突き止めるため、ミントクはレインポウテーブルが必要だという。証券取引所のサーバーに仕込んだマルウェアを見つけて、コードを破るキーを探し出すため、ウィートリーの個人的な情報を集める。ステイプラーはアンジェラ宛に自分の裸の写真を付けたメールを送り、留守宅に上がり込んだウィートリーに発見させる。ウィートリーは嫉妬心に燃え上がり、アンジェラを付け回す。ステイプラーはアンジェラを呼びだし、これ見よがせに親密な姿をウィートリーに見せつける。お互い、相手を信じていないことはわかっている。ただアンジェラもステイプラーの仕掛けるゲームに乗っているように振る舞う。ウィートリーは翌日のアンジェラの面接に乗り込み、騒ぎを起こす。乱暴にアンジェラをアジトに連れ戻ると、マクレーンの眼の前で「ステイプラーと寝ているのか」と怒鳴る。マクレーンはアンジェラが危険だと感じて割り込もうとするが、ウィートリーも妻を傷つけはしないと態度を変え、マクレーンはここから自分を出さないのなら殺せと居直る。アンジェラは元夫を懐柔してマクレーンを逃がす。バーナデットの自宅の近所に、同世代のマイルズという男性が引っ越してきて、毎日バーナデットに花を一輪届けにくるようになった。すっかりバーナデットを親しくなるが、それもウィートリーの差金だった。ジェットはウィートリーのコードがキャシー・ステイプラーの殺された日だと気づく。それを知ったステイブラーはウィートリーの後を付け、エレベーターの中で襲いかかる。ステイプラーはアンジェラと寝たと言い、証拠に彼女の下着を見せる。2人は激しい殴り合いとなるが、ベルが連絡しウィートリーから離れるよう命令する。令状を出すため住所が知りたいというと、ウィートリーは「俺はお前の頭の中に住んでいる」と答える。ベルはついにステイプラーを外すという。ブルースターからもそうしろと迫られている。何とか時間を稼いでくれというステイプラーだったが、そこにマクレーン本人からステイプラーに連絡があった。マクレーンはウィートリーに加担して手に入れた現金をホームレスや眼の前の人に配りながら、ウィートリーを逮捕するのに必要な証拠を提出するという。株式売買の取引にデジタルダストの痕跡を残しており、それをウィートリーに結び付けられるのだという。出頭するかどうかは明言しない。ステイプラーは心理評価を受け、自分の執着について雄弁に語る。自分は正義の守護者だ。我々の信仰が真剣に受け止められた時、我々には求められるものがある。招集されるのだ、我々が選ぶのではない、選ばれるのだ。この犯罪者を追うのをやめれば、株式市場の混乱や世界の金融システムがダウンするだろう。それでも自分は妄想的で取り憑かれているというのか。そうではないことをあと2日で証明する。ステイプラーはもし間違ってるのなら、自らバッジと銃を返すという。圧巻はおじさん同士のエレベーター内でのどつきあいでしたね。あのおパンティの効果は笑ってしまいますが、別居している元妻の下着を何で知っているのかがツッコミどころ。「オセロ」では夫が妻に送ったハンカチでしたが、マルドナドは絶妙のチョイスをしたわけだ。「オセロ」ネタでいうと、精神科医の先生がムスリムだというのは違うかなあ。アンジェラは夫に殺されない自信があるのか、ウィートリーを手球に取って、よくやりますよね。殺されそうになって、抗うことを辞めたと言っていたのに。そういう意味で純粋でナイーブなのはマクレーンですね。悲劇の元妻アンジェラに同情して、ウィートリーに立ち向かい、決定的証拠を提出するという。彼こそ、無欲で選ばれし人だったのかも知れません。ステイプラーはもう、やりたい放題でスキンヘッドがジェイソン・ステイサムみたい。ママのボーイフレンド役がなんと、ジェイムス・クロムウェルという豪華配役で、これはただでは済まないでしょう。頼りない知事にウィートリーだけでなく、キルブライド議員が絡んでくるなど、ますますキルブライドの守備範囲が広いなという感じです。ベルのことなら任しておいてくれ、という感じですね。でもベルにもステイプラーは止められませんね。(笑)
May 26, 2023
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いろいろどうしてだろうと、思うこともありますが、話はどんどん進んでいくので黙って見ています。(笑)タイトルは次の数話にわたって同じような形なので、表面的にも古典を引用したような気取った雰囲気を出して行きたいのでしょう。悪人の中にも善人がいるとか、絶対悪のウィートリーを際立たせたいのかな。マクレーンの脱獄に関して、ガルシア知事は全力をあげて逮捕すると会見で述べる。マクレーンを匿うウィートリーは、彼を新たなビジネスのパートナーに引きいるつもり。細々と世話を焼くアンジェラについては、再婚したいという。しかしマクレーンは金には興味はないと言い、全てを失ったというウィートリーの復讐には関わりたくないとはっきりと断る。別に脱獄したいと頼んだわけではないし、自分としては死なせた清掃員の妻に罪滅ぼしをしたい。ウィートリーはマクレーンを手放す。ステイプラーとベルは、マクレーンの元カノを訪れ行き先を探る。元カノには子供がいるが、マクレーンはそのことを知らないようで、刑務所に面会に行っても会えなかった、これからもここに戻ることはないだろう。一緒に居たときもマクレーンはロビン・フッド気取りで大企業や銀行の犠牲になった人々を助けようとしていたという。「他所の子供のために世界を安全な場所にしてほしい」という言葉を聞いて、ステイプラーは先日ウィートリーがポッドキャストで喋っていた言葉と同じだと気づく。やはり2人には繋がりがあるのではないか。ただ2人には悪と善の違いがあり、そこにつけ込む余地がある。ミントクはマクレーンの信奉者たちが当局への抵抗を呼びかけており、まもなく多方面でサイバーアタックが始まると予告する。その通り、銀行やセキュリティの会社などのサーバーが攻撃され、ランサムウェアを仕込まれた。社会が混乱する中、ウィートリーは知事を訪れアドバイザーとして加わることになった。組織犯罪特捜班ではジェットがファイヤーウォールを作り知事のオフィスと繋ぐと、そこにはウィートリーがいて、ステイプラーは嫌味を言う。ステイプラーはウィートリーを尾行する。マクレーンはある場所に埋めた現金を掘り出し、銀行に向かう。20万ドルをケシャ・ジョーンズ名義の口座を作り、金を預けたいというと、窓口の女性は通報しマクレーンは姿を消す。聞き込みをしたステイプラーは、マクレーンが誤って殺した掃除人の家族に金を渡したいと考えていると察し、ジェットとミントクにマクレーンに連絡を取るようにいう。ステイプラーはマクレーンにケシャに金を渡そうとしているのなら、助けるつもりがあるとメッセージを送る。マクレーンは動物園に来るよう指示し、ジェットにコンタクトしてケシャに20万ドルを渡すのと同時にその母親シェリーに直接会いたいという。この取引が上手く行けばマクレーンはケシャの家を出たところで自ら投降するという。現金20万ドルはマクレーンの信奉者がミントクに手渡した。ウィートリーを監視中のステイプラーに、母親のバーナデットから庭で誰かが口笛を吹いたと連絡があった。ステイプラーはウィートリーの嫌がらせと取り、ウィートリーの前に駆けつけ銃を突きつけ、家族に近づくならお前を殺すと脅す。バーナデットはウィートリーに魂を乗っ取られているような息子を心配する。ステイプラーの行動のせいかどうか、知事はこの件から組織犯罪特捜班は手を引きFBIに引き継ぐよう伝えた。ベルはケシャにマクレーンの金が渡るかどうかも含め、FBIに任せるという。FBIが警戒するケシャの家の前にマクレーンが姿を見せ、予定通りケシャの母親に会う。謝罪の言葉と償いの金を申し出るが、被害者側の受け止めは厳しい。思いを達したマクレーンは逮捕されるが、迎えに現れた護送車は偽物だった。マクレーンは途中で麻酔を打たれてアンジェラの家の前に放置される。ウィートリーは知事を訪れ、ステイプラーが妻を殺された恨みに駆られて自分に執着し、問題がある警官だと告げる。アンジェラはマクレーンの手当をすると、これまで元夫に抗おうとして命を失う危機に瀕したことを明かし、逆らうことを辞め同調することにしたという。そうなれば全力で守ってくれる。もちろん闇の中心にいるウィートリーを信じろとマクレーンにいう自分も納得はしていない。マクレーンはウィートリーとは違う、彼がケシャにした事はすばらしい。でもそれを他の貧しい、権利を奪われ、抑圧されている人々のために戦えるのではないか。手伝ってくれるのかと問われて、アンジェラはマクレーンを手伝うと答える。アンジェラは久しぶりに希望がある、無力ではないと感じることができたという。アンジェラはマクレーンに感謝し、元夫が待つ場所へとマクレーンを送り出す。ジェットらは偽の護送車を追跡し、マクレーンが放置されたのを掴みステイプラーとベルが現場に向かう。アンジェラが現れ、マクレーンが助けを求めに来て関わりたくないので追い返したと話す。ステイブラーは杖をついていないアンジェラに、足が悪いふりを続けろと言い捨てる。マクレーンが奪ったというアンジェラの車が工業団地に乗り捨てられているのが見つかり、後を追う。待ち受けるウィートリーはステイプラーを煽る電話をかけてくると、マクレーンと共にヘリコプターで去っていく。マクレーンは犯罪者だが、自分なりの正義感があってウィートリーの懐に入るつもりはなかった。しかし、ウィートリーはあらゆる方法で自分の思いを遂げ、彼の手から逃れることは不可能のようだ。アンジェラは元夫と戦うことを諦めた。でもマクレーンを見ていると、ウィートリーのそばにいながらも良いことができる、まだ希望があると気づいたという。それって、ウィートリーには降参したと思わせておいて、後で一杯食わせるという意味なのか。ステイプラーたちはアンジェラとウィートリーが共犯関係になると見ているのでしょうね。前回は最初からアンジェラがステイプラーを騙すために接近したのかと思いましたが、やはり自然な成り行きだった、アンジェラ=悲劇の母親、という風に見たほうが自然かな。殺されそうになって、元夫の恐ろしさを再認識して生き残る道に適応した。アンジェラが歩み寄ってきて、惚れ直したのか、ステイプラーから奪い返して気味が良いのか、再婚したいというけれど、ウィートリーは今の奥さんとは結婚しているんじゃないの?あの人は同居しているだけなのか、まあどうでも良いですが。マクレーンは被害者の妻に一応謝罪の言葉を述べて、満足はしたでしょう。自ら刑務所に戻ることを決めたのに、やはりウィートリーのパートナーになる方を選んだのは、自分が望む世界を実現するための手段だと見なしたからか。子供たちのために世界を安全な場所にするとか、なんとか、そういういった響きの良い言葉に引き寄せられてしまったのか。でもそれは、ダークサイドに堕ちる典型的なパターンのような気がします。マクレーンにも無数の信奉者がいて、行動を起こそうと思ったら何でもできそうなのに。ステイプラーもまた闇に落ちるのではないかと、バーナデットが指摘しているのが興味深いですね。それにしても、殺人罪で起訴されたり、連邦法違反の疑いもあるのに、堂々と知事のアドバイザーに居座ったり、知事を操ろうとしたり、ウィートリーはものすごい強敵に祭り上げられたものですね。分身の術を使っているんじゃないかと思うような、神出鬼没ぶりでますます神がかっています。
May 19, 2023
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徹底的に警察が馬鹿にされていて、悪人天国みたいになっていますね。その分、正義の味方のステイプラーが取り戻してくれるのだろうか。レムンセン刑務所がハッカー攻撃を受け、房の扉の鍵が開いて受刑者たちが脱走した。大半は身柄を確保されたが、5名は未だ行方がわかっていない。逃亡した受刑者の中でセバスチャン・マクレーンの名前を聞いてジェットが反応する。マクレーンはハッカー集団チェルノボグの創設者で、ハッカーとしては「コンスタンティン」と呼ばれる大物だった。ハッキングにマクレーンが関わっている可能性も否定できず、組織犯罪対策班が捜査をすることになった。ハッキングに至ったのは、職員が不正なリンクをクリックしてスクリプトを埋め込まれてしまったことで、そのスクリプトをジェットが調べる。マクレーンは幼いころからコンピュータの天才で軍を名誉除隊した後、CIAのシステムアナリストをしていた。しかし妹の学生ローンが間違った処理を受け、すでに支払ったローンがなかったものとされてしまった。それを苦にして妹は自殺し、ローンはそのまま両親が払うことになった。マクレーンは銀行をハッキングして妹のローンを消しただけでなく、数十人分の学生ローンも消してしまい、ハッカー界でのヒーローとなった。マクレーンはその後CIAを辞めてロージン・ムーンとハクティビスト組織「チェルノボグ」を立ち上げ、連邦準備銀行をハッキングした時にうっかり掃除人を金庫に閉じ込めてしまって、死亡させた。マクレーンとムーンは逮捕され、ムーンは取引に応じたが、マクレーンは30年の刑となり刑務所に入っていた。マクレーンの房を調べたところ、カップ麺の蓋の裏にいくつもの時刻が書き込まれていた。これはメッセージなのか、マクレーンは唯一女性看守のゴンザレスと親しかったようで、ゴンザレスはすっかりマクレーンを信じて携帯を貸したことがあると認める。ステイプラーらがムーンの自宅を訪れ、マクレーンとの接触について尋ねる。ムーンは自由の身となり、今は保険会社のシステムアナリストとなっており、マクレーンとはr年間連絡を取っていないという。しかし不自然な様子を察したステイプラーらが監視していると、ムーンが高級車に乗って家を出た。尾行すると、ムーンは車を停めて姿を見せたマクレーンに車を引き渡した。マクレーンは顔に傷を負っており、顔認証システムでは認識できない。自ら傷つけて検出されないようにしたのか。マクレーンが車を急発進させたので追い詰めるが、車は無人で遠隔操作されていたことがわかる。ムーンは昨夜マクレーンから電話があり、車と金を要求されたと認める。断れば「コンスタンティン」の信奉者に全てを奪われてしまう。マクレーンは死なせてしまった掃除人に罪悪感を持っており、妻に償いたいと言っていたという。ベルは一人でスクリプトを分析するジェットに、自宅軟禁中のミントクを手伝わせるように命じる。ミントクはコンスタンティンの名を聞いて関心を示す。FBIから「専門家」を使えと言われたベルとステイプラーは、ウィートリーの顔をみて反発する。取引をしてRICO法の容疑を取り下げさせたウィートリーは、すでに何件も捜査機関に協力している。ウィートリーは全く悪びれることなく、大義のためと高い報酬のためだと言い、恨みはないという。ステイプラーも捜査のためと割り切りウィートリーをジェットとミントクに合流させる。ジェットとミントクはスクリプトの出どころをロシアと突き止めていたが、ウィートリーは信じない。ステイプラーはアンジェラに会う。元夫のウィートリーが自由の身になった以上、アンジェラに対する保護措置は認められない。アンジェラは後遺症と戦う姿をステイプラーに見せ、ステイプラーはウィートリーに気をつけるようにいう。ベルの地元でキルブライド議員がコミュニティ図書館を建設すると、アナウンスする。ベルと妻も起工式に参加してキルブライド寄りの態度を見せる。ノヴァは今や議員の側近になっている。その夜、キルブライドは工事を請け負うウェブの部下にわざと作業を遅らせ、コスト増になるようにしろと命じる。それによって、ウェブは更に金を要求する理由を得るのだ。ウィートリーがスクリプトを仕込んだ人物をあぶりだす方法をジェットとミントクにアドバイスすると、PCがハッカーに乗っ取られ、50万ドルを要求される。相手はチェルノボグで、ウィートリーは自分の暗号通貨を使って支払うという。ウィートリーの暗号通貨ならば位置を追跡できるというので、仕方なく携帯を渡すと、支払った金を今下ろした奴がいるという。すぐに現地に向かうと、カルロス・マルティネスという歯科医院の会計をしている男を逮捕した。カルロスは誰だかわからない人物に刑務所をハッキングしろと命じられ、手法なども指示に従っただけだという。黒幕はマクレーンではないと思われる。結局はウィートリーが脱獄実行犯を逮捕したことになったが、ステイプラーは全てはウィートリーが仕組んだという。マクレーンは刑務所の護送車の中でウィートリーに会っていた。その時にウィートリーはマクレーンを脱獄させると約束し、それを実現したのだった。ウィートリーとアンジェラはマクレーンをもてなし、マクレーンは匿われながら次の指示を待つ。マクレーン役の人は見覚えがあるなと思ったら、そうそう「ゴッサム」のペンギンじゃないですか。刑務所でボコられる演技も堂に入ったものでした。ということは、単なる犯罪者に留まらず、キャラクターの抱える悲しみや怒りみたいなものもにじみ出てくるはずで、こちらはちょっと期待。ウィートリーは情報提供の代わりに自由の身を手に入れ、今ではFBIに雇われるなど、やりたい放題。結局、ウィートリーと元妻アンジェラはなんだかんだ言って、極悪の似た者同士ということかな。アンジェラが罪を犯したとしたら、どの部分かはよくわかりませんが、ステイプラーを最初から騙すつもりだったのは確かですね。後遺症が残ったように演じる演じるのもさすが。ところでAXNで一挙放送された「Party of Five」を全話見たのですが、タマラ・テーラーはここでの演技を認められて、数話のゲスト出演がシーズンレギュラーになったらしく、実際知性と強い意志を持つ女性を演じてとても印象的でした。個人的には、この役柄はBONESのDR.サローヤンやこちらのアンジェラと重なって、やはりこの人はすごいと思いました。ちなみに「Party of Five」を見た本来の理由は若き日のベン・ブロウダーを見たかったから。彼もこのシリーズで見出されてそれが「ファースケープ」につながるわけですが、「あの人がここに!」という楽しみの多いシリーズでした。脱線しましたが、キャシー殺害の真犯人はまだ裁きを受けておらず、ステイプラーがどう決着をつけるのかを見せてほしいですね。もう、落ち着きは取り戻しているようですし。ジェットを前にして、ベルとステイプラーが親みたいな物言いをしているのが面白かった。ミントクとの絡みももっと見せてほしいです。キルブライドの裏の顔も露骨でした。ベルは真相を暴くのでしょうか。
May 11, 2023
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先週までの潜入捜査が終わり、切り替えのためのクリスマスエピソードかと思ったら、どこがクリスマスか、という印象です。一気にシーズン1に戻った内容で、それはそれで「いよいよか!」と思います。SVUとのクロスオーバー「People vs. Richard Wheatley」の続きと考えて良いですね。イーライが祖母の薬を持って出ていき行方がわからず、一家は電話をかけ続ける。その頃、イーライは一人遊歩道で他人のクリスマスパーティを眺めていた。そのイーライに声をかけたのがミアという女性で、何を悩んでいるのかと話を聞く。意気投合した2人はミアの部屋に行き、酒を飲む。イーライは持っていた薬をミアに渡して、やがて酔いつぶれた。明け方目覚めたイーライは、ミアがベッドで死んでいるのを見つけパニックになる。とにかくその場を離れようとして、廊下で住人に姿を見られてしまう。怯えたイーライは公衆電話でステイプラーに連絡し、ステイプラーは迎えに行くのでその場にいるようにいう。ステイプラーはオリビアを伴い、ニュージャージーのフォートリーに向かうが、イーライの姿はなかった。イーライはジョージ・ワシントン橋のたもとで柵を乗り越え、今にも飛び降りようとしていた。それに対応したニュージャージー警察のブオノ巡査が説得し、イーライは無事保護された。連絡を受け、ステイプラーとオリビアがNJPDを訪れ、イーライから話を聞く。一緒にいた女性が死亡したと聞いて、オリビアは情報収集にあたる。しかし管轄が違うため、直接オリビアとステイプラーが捜査にかかわることはできない。現場を訪れたオリビアは、被害者が窒息死でイーライに殺人の容疑がかかるというのを小耳に挟む。面通しが行われ、イーライを目撃したスオフォードが本人だと特定した。すでに事態はステイプラーらの手が届かないところできており、NJPDのラミレス刑事はイーライを逮捕して送検するという。ステイプラーは息子を拘置所には入れたくないが、イーライが自殺をしようとしていたと判断され、精神科鑑定を受けることになるという。ステイプラーは特捜班に戻りジェットにミアについて調べろという。ベルは管轄外であり、ステイプラーを止めようとするが、結局押し切られる。ジェットによると、ミアは短大生で、風俗関係の仕事もしていた。彼女の部屋かと思った場所はレンタルルームで、レビューにはオーナーへの不信感が綴られていた。どうやら部屋にカメラが仕込んであるという。ジェットは上手くそのオーナーの撮影した動画を手に入れ、イーライがミアを見つける前後の隠し・カメラの映像をチェックした。そこには、ベッドに倒れているミアを枕で窒息死させるスオフォードの姿が映っていた。ベルはすぐにラミレス刑事に映像を送り、イーライへの容疑を取り下げさせる。病院にいるイーライを迎えに行ったステイプラーは、担当医師からイーライが不安を抱えていると告げられる。ミアを死に至らしめたのではないかと責任を感じる一方、そのことが妻を失い苦しむ父親を更に苦しめるのではないかと思っていた。ステイプラーはイーライと帰宅する。スオフォードはあっさりと、自分が雇われてミアを殺したことを認める。ミアを殺してイーライに容疑がかかるように画策したが、ライカーズでスオフォードの名前を聞いたという人物からメールで依頼を受け支払いは暗号通貨だったという。ステイプラーはそれを聞いてウィートリーの仕業だと考える。しかしウィートリーは面会に現れたステイプラーの質問をはぐらかすと、自分の暗号通貨を動かせるのは娘のデイナしかいないと答える。ベルとステイプラーがアンジェラの家を訪れ、デイナの所在を尋ねる。アンジェラは夫に薬をもられた後遺症で、認知機能も運動機能も悪化している。特に手がかりもなく帰るステイプラーに、アンジェラはまた来てくれる?とすがった。しかし、アンジェラは体が不自由なのも認知機能が落ちてきているのも、ステイプラーの前で演じていたのだった。アンジェラは姿を隠していたデイナに、しばらくは身を隠したほうがよいという。家に戻ったイーライは、父のことを思いやりながら、裁判に買っても母親が戻ってくるわけでもなく、今の状態が続くのが不満のようだ。検察側はウィートリーの起訴を諦め、ウィートリーは晴れて自由の身となった。クリスマスでステイプラーの家族が集っていた家に、ベルが訪れ、事実を告げる。イーライが姿を消すのは偶然で、彼に殺人容疑を着せるのは逐一監視していないとできないですね。しかも、手配するスピードが早すぎる。このエピソードにはいろいろミスリードする要素があるような気がしますが、まあウィートリーが何かしら関わっているのは間違いないでしょう。衝撃はアンジェラがすでに心身ともに回復しているところ。裁判中はあえて不調であるふりをして、夫に不利な証言をしないようにしていた。夫を守るためなのか、自分の身を守るためなのか、振り返って本気でキャシーを殺せと指示したのはアンジェラだったのか、ステイプラーの関心を引いたのも計算ずくだったのか。デイナはアンジェラの実の娘なので、疑いをかけられたら守らなければというのは母親の本能で、ウィートリーに長男を殺されたというのは、今も恨んでいるのだろうとは思いますが。とにかく、他所の管轄であろうと息子のためにガンガン突っ走るステイプラーがいかにも、ですね。ジェットに令状なしに情報を取らせたとして、それを根拠にイーライを釈放させるのはニュージャージー警察の面目丸つぶれですね。同じ警官のよしみで聞いてくれたけれど、一般人じゃそうはいかないでしょう。ブオノ巡査は決して新人じゃなくて、見事にイーライを引き止めてくれて(このシーンの撮影はどうやったのか)、ステイプラーはもっと感謝しないとだめでしょう。最初はこの巡査がクリスマスの奇跡なのかと思いましたが。さて、先週まで熟女と濃厚なシーンを見せていたのが、急にオリビアとの関係を追及?という雰囲気になるのは、SVUの「あれから何があったのかも聞きもしない」を受けているのでしょうね。タッカーの名前を出すのは賢い、彼は死んでしまったのでそれ以上突っ込めない。この関係を友情と呼ぶのであればそれもよし、とにかく必要とする時にオリビアがそこにいてくれてありがとう、ステイプラーはバランスを取りたい。ということで、多少の匂わせはありましたが、再会からの揺れは一応収まって、家族ぐるみのお付き合いに落ち着きそうですね。オリビアの側はどうなのかわかりませんけど。
May 3, 2023
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ついに、ステイプラー潜入捜査編の大詰め、ゲストの皆さんの熱演で映画並の迫力あるエピソードになったと思います。まあ、ちょっと説明が足りないところがあるようにも思いますけど、良いか。コスタのボクシングジムが大爆発し、ステイプラーとベルはダメージを受けるも何とか無事だったが、ルイスは死亡した。ジムに近づく警察に、屋上から銃撃があり警官が撃たれた。ステイプラーらも撃ち返してコスタの手下を制圧する。今のところ、1時間前にジムに入ったコスタとアルビは外に出た様子はない。ベルとステイプラーは二手に分かれてジムに入り、隠れている部下たちを倒していく。事務所に入ると若い女性が背中を撃たれて倒れており、顔認証で大陪審の速記者とわかる。レジーの母親アグネスの証言録取の時にその場にいたことから、情報が漏れた可能性がある。コスタ、アルビの姿が見当たらず、ステイプラーは地下に通じるトンネルを見つけて後を追う。一方、コスタとアルビは金を持ってトンネルを抜け逃亡しようとしていた。アルビは追跡してきたステイプラーに気づき、コスタを先に行かせる。コスタは待っていた救急車に乗って港から船で逃げる予定だ。アルビは逃げ遅れ、徒歩で姿を消す。空からの映像でジェットが救急車を捕らえ、警察は逃亡するコスタを港で追い詰め逮捕する。アルビは民家に押し入り、そこからフルートラに連絡を入れる。すでにコスタの逮捕とアルビの指名手配がテレビで流れており、アルビは必要なものを手に入れフルートラと逃げるつもりだという。アルビはアルバニア系の若者の車を奪う。しかし、フルートラの元にはベルとステイプラーが到着していた。フルートラを監視してアルビが来るのを待ち構えていたが、目を話したすきにベランダにいたフルートラが姿を見せたアルビに合図を送った。アルビはその場を離れ、途中で愛人を乗せると車を走らせる。フルートラはステイプラーに騙され傷ついたという。その時、アルビが押し入った家の若者から通報があり、奪った車が特定された。アルビも30分前にモーテルの外で変装したアルビがいたことがわかり、特捜班はフルートラを公務執行妨害で逮捕する。アルビの愛人はフルートラも一緒に逃亡すると知って、自分は2番手かと愚痴を言う。アルビはマリーナに向かうと、パーティをしているクルーザーに乗り込む。船長を脅し、船を出せと迫るが船長は取り合わない。何とか船を動かそうとするアルビだったが、警察が追いつく。操舵室に乗り込んだステイプラーを見て、アルビは驚く。アルビは愛人の男に銃を突きつけ、ステイプラーに脱出用のヘリとフルートラを連れてくるように要求する。妻に自分の秘密を話したのかというアルビに、ステイプラーはベルらを下がらせ、約束は守り誰にもアルビの秘密を漏らしていないという。ステイプラーがフルートラを連れてくると、フルートラは何も知らないまま人質になっている若い男を開放するように伝え、自分と身柄を引き換えだという。妻を捨てていけないというアルビに、フルートラはかつて命を助けてくれた夫を今度は自分が助けるというと、アルビは銃を下ろし妻を抱きしめる。夫婦とも逮捕され、ステイプラーは潜入捜査を終える。新しい身分を得て、証人保護プログラムに入るレジーと母親のアグネスが出発する直前に、アグネスは司法妨害で逮捕される。コスタ一族の罪状認否が行われ、車いすで入ってきたアグネスが隠し持った銃を出して法廷内に緊張が走る。アグネスは取り押さえられるが「ベサは永遠」と唸る。ノヴァはマーシーコーポレーションの幹部になったとベルに告げる。最年少での昇進で、ベルはその達成感を本来の目的と切り離せるかと問う。ノヴァは組織の下部構成員からミスター・テイラーとも呼ばれるキルブライドが、ベルと関係を築いているので、何でも聞いてくれるはずだと言っていたと言い返す。レジーは寒い場所で母のいない第2の人生を歩むことになった。ステイプラーはひげを剃り落とす。なぜルイスが戻ったのかとか、なぜジムが爆発したのかとか、なぜフルートラの居場所を突き止められたのかとか、なぜアグネスの車いすの銃が見逃されたのかとか、いろいろわからないことがあります。それを置いておいて、見どころとしてはステイプラーとフルートラとの「あれも仕事だったというのでしょ」のシーンですね。フルートラはエディを本気で求め(愛しているとはいわないけれど)、彼女の壮絶な人生を知っているだけにステイプラーも罪悪感もあるし、多少なりとも彼女とは通じるところがあったのでしょう。そして、フルートラは夫とはプラトニックな愛を貫き最後は一つの夫婦の愛の形を見せた。なかなかの存在感でした。いきなり出てきたアルビの愛人も「俺は2番手なんだな」というくらいなのだから、しかも逃避行に連れていくくらい相当な深い仲のはずですが、さすがにアルビもフルートラを選んだ。とても良いと思います。コスタの関係者が一網打尽に逮捕され、アルビが持っていたフラッシュメモリーには有罪にできる相当な証拠が入っていると思われ、一件落着ですね。全体的に映画のような演出で、ひげを剃り落とす間に徐々にエディ・ワグナーからエリオット・ステイプラーに戻るところも良かったと思います。タイトルはまあよくある塵は塵に、灰は灰にですから、エディというキャラクターの弔いと考えたら良いのかな。一方、やはりキルブライドはベルに恩を売ったと考えていて、将来有望なベルを使って今後何かをしようと企んでいる疑いが出てきた。こちらは継続するストーリーなのでしょう。そしてこの後のSUVでイーライがいなくなった、ということになるのですね。
April 26, 2023
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良い良い!いよいよ、山場を迎えて、本シリーズは見たいものを見せてくれていると思います。お遊びのタイトルもまたイーストウッドですね。「荒野のストレンジャー」の原題が「High Plains Drifter」なので。ガルシアの妻殺害の容疑で逮捕されたレジーを、組織の長ジョン・コスタを起訴するために、ベルとブルースターが揺さぶる。あの手この手でコスタの犯罪の証拠を見せてもレジーの組織に対する忠誠心は強い。特捜班は捜査の邪魔となるにルイスの身柄も拘束する。ついにステイプラーがレジーの前に姿を見せて、レジーは捨て駒で暗殺ミッションが成功しても、殺されるはずだったと話す。ステイプラーに裏切られた怒りを爆発させるレジーだったが、父親を殺し母親の頭を撃ったのは誰だ、お前を助けられるのは俺だけだとステイプラーが迫る。まもなくコスタ一族の起訴に向けて大陪審が開かれることになっており、ベルはレジーの母親を利用することにする。今のところレジー逮捕の事実はアルビやコスタには知られていないようだ。しかしコスタ側もレジーが暗殺をミスして姿を消していることから、行方を追っていた。アルビはステイプラーに顔を出すよう命じる。大陪審が始まりステイプラーが捜査について証言する。レジーは母親のアグネスを連れてこられ、心が動き始める。スタイブラーはアルビの呼びだしに応じ、アルビとコスタはステイプラーの言動を疑いながらも、レジーがヘマをして行方がわからないので見つけろと告げる。見つけたら殺せ、死体の始末は任せるという言葉をステイプラーは録音してレジーに聞かせる。アグネスはステイプラーの本性を知って驚く。レジーは大陪審での証言を受け入れ、アグネスも非公開で証言することになった。2人は証人保護プログラムに入ることになる。しかし、レジーの証言だけではコスタの関与に合理的疑いを持ち込まれる恐れがある。特捜班は先に勾留されているエドムンド・ロスに証言させることにする。アグネスの証言録取に立ち会っていた速記者がコーヒーを飲んでいたため、アグネスはこっそり彼女のコーヒー占いをする。アグネスは5万ドルと引き換えに仕事を頼むという。ボクシングジムを訪ねた女性はアグネスからの伝言を伝える。アルビとコスタはレジーが警察に捕まり、大陪審で証言をするという情報を得て、対応を急ぐ。女性はその場で殺される。ベルは上司のメニグから、組織犯罪課に戻すと告げられる。チョウとマルドナドもチームに残るが、ブルースターは警部補に昇進して情報部を離れるメニグの後任となるという。ベルはノヴァを呼びだし、先日キルブライドのオフィスで何をしていたのか問う。ノヴァはマーシー・キラーズの幹部として、何かとキルブライドのためにブツを用立てしていたという。キルブライドに警官の身分であることはバレていないようだが、本当のところキルブライドを信じて良いのかどうかはわからない。ベルはノヴァにキルブライドの正体を探るようにいう。ロスからコスタが人身売買などの犯罪に関わっているという証言を得て、ベルらは大陪審での証言を期待したが、ロスは自分の房で首をつって死んでいるのが見つかった。仕方なく証拠を提出した上で、大陪審はコスタとアルビらを起訴するのが相当であると決定した。ルイスはフロリダ行きの航空券と1万ドルの現金を受取り、NYから姿を消すことになった。ベルとステイプラーは令状を得てコスタの関係者を次々と逮捕していく。しかしアルビの自宅はもぬけの殻で、フルートラの姿もない。ボクシングジムにコスタとアルビがいるとの情報でベルとステイプラーがジムに向かうと、そこからフロリダに行ったはずのルイスが出てきた。その瞬間、ジムで大爆発が起きる。ルイスをコスタ側が呼び戻して、ステイプラーをおびき出すために利用したのかな。ということはステイプラーが刑事だということはバレている?彼(ルイス)はきちんと意味ある仕事をしましたね。(キャラクターとして役割を果たしたという意味)警官だと知った上でステイプラーには好意をもっている。「親父」と言われれば、ステイプラーもイーライと重ね合わせ、息子をなんとかしなければと思うでしょう。とにかく、令状まで取り付けたのですから、後はステイプラーとコスタの一騎打ちということかな。相変わらずレジーの母の占いはものすごく当たるというのがファンタジーですが、演じる女優さんはほとんどしゃべらない演技ですごいなと思いました。コーヒーの残り滓があんな状態だと、一体どういうコーヒーなのかは気になります。ザラザラドロドロなんじゃないの?大陪審が開かれる場所は特捜班が入っている建物ということかな?Law & Orderシリーズとしては珍しいと思いました。普通裁判所ですよね。エドムンド・ロスは多分エプスタインのイメージなのかもしれませんが、死んだのはコスタの手によるものなのかは気になります。だとすると、レジーの命も危ないですね。母はしっかりと組織に義理を立てたのだから、母親は息子を切り捨てるかも知れませんね。後はやはりキルブライドの本性が暴かれることになりそうですね。
April 19, 2023
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今週は「許されざる者」か、と思いましたが、あちらは「Unforgiven」なのですね。「まだ許されていない」という意味になりますが、こちらは「許すことができない」「許しがたい」という感じになるので、何か違うのかなと思ったり、別に深い意味はないのかと思ったり。それとは関係なく、サクサクと話が進んで面白い。ステイプラーがフルートラと一緒にいる時に、何もかが覗き見していた。身柄を取り押さえると若い男性で、エディの息子だという。ステイプラーは男を追い払う。知事選の候補者テディ・ガルシアがテレビの会見で、コスタの人身売買について警察が発表してない事実をしゃべった。ガルシアの周辺に警察の情報を流すスパイがいるのか。ステイプラーはエディの息子と名乗るルイス・チナスキーについて特捜班に報告する。ジェットの調査でも漏れていたらしく、6才で里子に出されたルイスは母親がエディ・ワーグナーと交際していたようだった。特捜班はジョン・コスタの起訴にむけて、エドムンド・ロスの取り調べを続ける。しかしコスタの報復を恐れて口を閉ざす。アルビのボクシングジムに追い払ったはずのルイスが現れ、名乗った上で仕事がほしいという。アルビの手前、ステイプラーは仕方なくルイスの前でクズな父親を演じることにする。ベルは捜査の妨害となるようなガルシアに言動を注意し、コスタの名を出したことは身の危険があると忠告する。一方、コスタはフルートラが言い出した身内のスパイについて、見せしめにするため部下の舌を切り取って、組織の引き締めをはかる。さらに、テレビで自分の名前をさらしたガルシアについて、血の報復を行うと言い、ステイプラーには警察に密告しているスパイを探し出して、自分の身の潔白を示せという。フルートラは占いをするレジーの母親にステイプラーについて質問する。警察に密告したのは女性たちかも知れない。レジーの母親は手入れのあったパーティで、ステイプラーがフルートラ以外に女性を逃したという。ガルシアに暗殺指令が出たことを知り、ベルはガルシアに警備をつけると告げるが、ガルシアは選挙に影響すると言って断る。暗殺の命令はレジーに下った。ステイプラーは一人前に見られたいと焦るレジーに取り入り、手伝ってやると申し出る。レジーのことは組織として使い捨てと考えているのだろう。特捜班はすぐにガルシアの身柄を確保し、家族の安全を確認するよう動くが、ガルシアの妻と連絡がすぐに取れなかった。レジーはステイプラーの合図を待って宅配業者を装い自宅付近を周回していたが、薬でハイになっており、ステイプラーの呼びかけにも自制できなくなっていた。特捜班もステイプラーもガルシアの自宅に向かうが、運悪くガルシアの妻が宅配業者が来たと思いドアを開けてしまう。レジーは出会い頭に妻を撃ち、呆然としながら身を隠す。ガルシアは妻を殺された悲劇の夫をマスコミに見せる。コスタは今度こそガルシアを仕留めると言い、アルビがその役を申し出る。コスタはアルビに刑務所にいるエドムンド・ロスの口をふさげと命じる。バーで酒をあおるレジーは特捜班に逮捕される。ルイスはステイプラーにつきまとうが、実の父親ではないと見抜いていた。ルイスは「あんたのような男になりたい」という。ガルシアの眼の前でステイプラーがウロウロしたら、それこそスパイだとばれてしまうし、今回は警察車両を運転して目撃者がいる現場に姿を見せたらやばいでしょう。誰かスマホで撮影してなかったのか。また、フルートラが信じるのは仕方ないとして、レジーの母親の占いってどれだけ信頼されているの、などなど、いろいろツッコミどころはありますが、でも楽しいです。ただ、フルートラが語った悲惨な過去について、実は彼女も犯罪組織の被害者だったとか、娼婦じゃないという言葉が印象に残りました。アルバニア出身の人が聞いたらどう思うかわかりませんが、貧しいがゆえに親が娘を売って犯罪を家業とする、これもまたアメリカ社会の一面なのでしょうね。アルビがたまたま女に手を出さなかったということで、この夫婦の絆が強いというのも皮肉でもあり、真実でもあり。ところで突然現れたエディの息子、どこでどうやって情報を得たのかわかりませんが、ステイプラーにとっては獅子身中の虫となりかねず、不安材料です。彼がコスタやアルビに「あいつはエディじゃない」といつ言うのか、ヒヤヒヤします。ところでルイス役の人はヴァル・キルマーの実の息子のようですね。表情一つがとても印象に残り、難しい役柄にふさわしい人だと思いました。ベルと妻が甥っ子の件でNYPDと高額の和解金を手にしたことで、この問題は終わりなのでしょうか。キルブライドには頭が上がらない状況、という感じでもなさそうですが。
April 12, 2023
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今週もタイトルはクリント・イーストウッドの映画から。で、ちょっと気がついたのですが、今シーズンの第1話「The Man with No Identity」というのが、もしかして「ドル箱三部作」の中でイーストウッドが演じた「名無しの男」つまり、「Man with No Name」を思い起こさせて、それで後からじゃあ、エピソードのタイトルもそれにちなんだ映画のタイトルにしようか、とWriters' Roomでなったんじゃないかなあと、想像ですよ。まあ、とにかく映画並の娯楽に徹した内容で、笑ってしまうほど楽しめました。コスタが人身売買をしている疑いがあると踏んだ特捜班は、SVUとの合同捜査に進む。パーティが開かれ、若い女性たちがホステス役をしているが、それはフルートラが合法ビジネスとして派遣している。ステイプラーもまた証拠を掴んでいないが、オリビアはフルートラは裏稼業をしているのではないかという。ステイプラー家では、母親のバーナデットが飲み薬がなくなったと騒ぎ、それが孫のイーライが盗んだせいだと主張してステイプラーを困らせる。アルバニアの少女たちは合法的に入国し、親にはモデルにしてやると言っていた。彼女たちは最初からコスタの風俗店では働いていないようだ。ステイプラーはコスタのレストランで働くアメリアが昨夜のパーティに参加したあと、顔にあざを作っているのを見て、事情を聞く。愛想よくしなかったからというアメリアを帰らせると、ベルが声をかけ助けるので協力してほしいと頼む。しかし報復に怯えるアメリアはベルを振り切り、迎えに来た車に乗り込む。ベルとステイプラーは少女たちを乗せた車を追跡する。昨夜のパーティに来ていた客の一人にヘッジファンドの成功者で女性の支援団体などに寄付を行っているエドムンド・ロスがいた。ロスの家では明日チャリティオークションが開かれ、曰くのある客が集まるようだ。アメリアを乗せた車はフルートラの別宅へと向かった。ステイプラーがフルートラに会いたくて後をつけてきたと言って、家の中に入り込む。ステイプラーはカネがないので明日の夜のパーティの警備役をさせてくれ、とねじ込みすきを見て家の中を捜索する。少女たちはここでフルートラに作法を仕込まれ、仕事を世話されるという。ステイプラーはリタに与えたモンテ・クリスト伯の本を見つける。パーティの招待客の中にはキルブライド議員の名前があり、ベルは同伴者としてパーティ会場に潜入したいと頼む。ロスのパーティ参加者は黒い手帳に名前が乗るそうだ。レジーは勝手にパーティの仕事を手にしたステイプラーに、顔を潰されたと機嫌が悪い。パーティが始まり、特捜班とSVUが監視する中、ベルがキルブライドと潜入する。客はタブレットを渡され、アート作品のオークションに入札する仕組みだが、ベルは女性と男性ではオークションの品物が違うことに気づく。ステイプラーはフルートラが接待役のライザを連れ出したのを追う。ベルは出品されているジュエリーを身に着けている女性を入札するのだと気づき、ステイプラーはライザが入札されたと判断する。オリビアは人身売買の容疑で突入するので、ステイプラーに逃げるように告げる。しかし、ステイプラーは着飾ったリタを見つけ、助け出そうとする。リタは事情がわからず怯えてしまい、男に連れ去られ、逆にステイプラーがロスの部下に捕まってしまう。お前は何者だと銃を向けられるステイプラーだったが、ベルが突入してステイプラーを逃がす。ステイプラーはレジーを捕まえないでほしいと頼む。さらにステイプラーはフルートラを外に逃がして、リタを乗せた車をバイクで追う。ステイプラーは先回りして無人のバイクで車を追突させ、リタを救い出す。警察官であることを明かしてもリタは信じなかったが、モンテ・クリスト伯の本の間に挟んであった写真から、息子がいることを掴み、インターポールを通じてロンドンで身柄を確保したことを告げる。リタにもイギリスのパスポートが渡され、リタはステイプラーに感謝する。ベルとオリビアはロスを捉え、人身売買の顧客のリストを手に入れる。コスタ一味は「商品」の女性たちをすべて警察に保護されてしまい、一体何があったのかと憤る。そこに戻ってきたフルートラが、組織にスパイがいると告げる。自宅に戻ったステイプラーはオリビアから、イーライがバーナデットの薬を持ち出しているらしいと聞く。オリビアはバーナデットがいうとおり潜入捜査を終えて自宅に戻った方が良いという。バーナデットはイーライのことも、よくあることだとステイプラーを慰める。本来SVUで扱う案件でしたが、SVU側での言及はなかったですね。リタの救出にはベルというか、写真からジェットが子供を割り出すなど、相当の応援があったのでしょう。「君はもう安全だ。」「モンテ・クリストおまわりさん」なんて、シュワルツネッガーの映画にありそう。バイクをワイルドに乗りこなすステイプラーもそうですが、フルートラを背負って2階から逃げるステイプラーにはさすがに笑ってしまいました。あのバイク誰が弁償するんだろう。でも、本当に映画みたいだなと思ったのは、やはりバーナデット役のエレン・バースティンの横顔を見た時ですね。画になります。いい感じに雑草が生えた裏庭のベンチに腰掛けた母の顔のシワまでが、もう完璧に一人のキャラクターの人生を物語っているような、月並みな言い方ですが、圧倒的な存在感を感じました。イーライは問題を抱えているのかも知れませんが、まだまだ引き返すことができるでしょう。オリビアが「エディに取って代わられてしまう前に」というように、そろそろ張り切りすぎたステイプラーもシリーズが別物にならないようにしないとね。フルートラはステイプラーのことをスパイだと見抜いているのか、もしそうならステイプラーの命は風前の灯です。コスタの誰もが疑わないのはリアリティがなさすぎでしょう。でもステイプラーはアルビの秘密も抑えているし、フルートラもステイプラーに利用されたとなると、詰め腹を切らされるかも。キルブライドを堂々と利用したベルには驚きました。ドレスが素敵でしたね。
April 4, 2023
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もう、タフガイ・ステイプラーがアクションヒーローみたいで、ノリノリで笑っちゃう。見ていて、気楽だわ~ステイプラーはアルバニア人の若いウェイトレス、リタを気にかけている。リタが店を休んでいることをきっかけに、幹部のルカから言いがかりを付けられ「お前なんか信じられない」と言われたステイプラーはルカを殴りつけてしまう。ルカはジョン・コスタの娘と婚約しており、レジーはルカに暴力を振るえばコスタから恐ろしい制裁を受けると怯える。特捜班では、ハッカーのマラカイにギャングが使う携帯の情報を筒抜けにするシステムを作らせ、その携帯を新たにギャングに売り込むことにした。携帯を流通させているのはマルクという男で、マルクを逮捕してマラカイが新たな携帯を売り込む。予想通りコスタがステイプラーを呼び出し、レジーは今すぐ逃げろという。ステイプラーは大丈夫だと押し切り、殺されるかもしれないという特捜班にもコスタに近づくチャンスだと、捜査続行の意思を貫く。ベルとブルースターが監視する中、ステイプラーがボクシングジムの事務所に入っていくと、アルビの口添えで命拾いをしたことがわかる。コスタはルカに代わって、ステイプラーに強盗の仕事を命じる。アルバニア出身のボクサーが明日の試合で有力視されているにも関わらず、セルビア人のノミ屋から負けるよう八百長を持ちかけられたという。コスタは負けるように命じ、となると、ノミ屋の経営するスポーツバーの金庫には大金があるだろう。ステイプラーは強盗も実行するとベルらに告げる。アルビの妻フルートラから夫の留守中に自宅に来るよう、誘いがあった。ステイプラーは話を合わせている間に飲み物に薬を入れて、フルートラを眠らせる。そのスキにアルビの家を漁り、未成年の女性らのパスポートを見つける。最近姿を見せないリタのパスポートもそこにあった。アルビと入れ違いで家を出たステイプラーは、レジーらとスポーツバーに押し込む。しかし、その姿を通行人に見られてしまい通報される。監視していたベルは、現場に現れたパトカーを阻止するため、車をぶつけて時間を稼ぐ。金を奪ったものの、客の一人が銃を向けたためステイプラーが銃を撃ってしまう。店内には特捜班のマルドナド刑事が潜入していて、その様子を録画していたため、最悪のケースは避けられそうだが、厄介なことになった。ステイプラーがアルビの家で見つけた書類は、人身売買の証拠になりそうだ。ベルはSVUに知らせるべきかという。ステイプラーのトレーラーハウスにフルートラがやってくる。薬を盛られたことは気がついていないようで、ステイプラーはトレーラーハウスにフルートラを引き入れる。時に007のようなスマートなスパイ活動をし、時に絵に書いたようなワイルドなステイプラー、やりたい放題だわ。ポーカーも本当に勝ったのか、イカサマをしていません?それができるのもジェームズ・ボンド並ということになりますが。フルートラもすっかりステイプラーの虜のようです。昨夜は紳士で、今日はワイルドできっと熟女を満足させるのだろうなあ、すごいぜ、ステイプラー。とはいえ、殺されるかもしれないと覚悟して自宅に戻るとイーライを抱き寄せ、念のためにオリビアにもメッセージを残す。「君を愛していると言ったとき」というのは、先シーズンでしたっけ?とにかく、「あれは本気じゃなかった」のか「本気だった」のか、そこで邪魔が入るのもお決まりですね。コスタは娘に甘くて、好きではない男をしかたなく婿に迎えるというセリフも「ゴッドファーザー」みたいで良かった。しかし、捜査のためにはなんだってやるぜと強気だったステイプラーも、発砲してしまい、ショックを受けている様子。ベルもブルースターもこのままステイプラーに引きずられていてはいけません。意外と面白かったのがジェットとマラカイのやり取りですね。ドSなジェット、女王様のようなジェットに「惚れてまうやろ」とマラカイに言わせるなど、これはもっとやらせてほしい。これまでにないキャラ、ジェットは良いですね。キャラが立っているといえば、マンチを思い出しますが、そういえばリチャード・ベルザーは今年亡くなったのですね。SVUのエピソードでも何らかの言及があるでしょうか。
March 28, 2023
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タフガイ、イケイケ・ステイプラーが実に楽しい!潜入捜査のハラハラも、このシリーズの売りなのでしょう。それでも気楽に見られるのが良いですね。ドラッグを盛られて、オリビアの自宅を訪ねたステイプラーはかなり混乱した状態で、オリビアは潜入捜査官のプロトコルに従わなければならないと言い聞かせる。しかしステイプラーは「あの手紙は俺が書いたのではない」と言い出す。ローマから戻ったステイプラーがオリビアに渡した手紙は、長い間オリビアと話すことができなかったステイプラーのために、妻のキャシーが文面を考えたものだった。2人の関係は本物ではなかった…お互いの存在が、それぞれが必要とされる人物になるのを邪魔をした…オリビアにふさわしい男性がいるとしたら、優しく裏切ることのない、尽くしてくれる男だ…ステイプラーは、最後の「パラレル世界では常に君と俺がいるだろう」というのを自分で書き足した、と明かす。オリビアは通報せずに、ステイプラーの身柄をベルの自宅に送る。ドラッグを盛られた事を通報すると、ステイプラーは潜入捜査から外されることになるからだ。ステイプラーはアルビから連絡を受け、死体の処理を頼まれる。アルビは若い男を殺したが、組織に知られたくないらしく、スレイブラーは秘密を守ると約束する。しかしステイプラーは組織犯罪班に知らせ、埋めた男を掘り出して身柄を特定するように依頼する。コスタから支給された携帯をはなぜか通話できないため、ジェットに調べてもらう。それによると、暗号化されたメールがあり、アプリを書いたのはマラカイと呼ばれるハッカーだという。ジェットは週末に開かれるハッカーの大会でマラカイに接触することにする。ベルとデニースはキルブライド議員に面会し、甥っ子の裁判に肩入れする狙いを尋ねる。ステイプラーはアルビの妻フルートラに目をつけられる。アルビが殺した男の身元がわかり、ステイプラーが自宅を調べようとすると、その部屋はフルートラの名義の部屋だという。アルビはフルートラにちょっかいを出す者は容赦しない。妻の浮気を知ったアルビが間男を殺したのか。ブルースターの部下ノバが、殺されたペンダの葬式のために休みを取りたいと言いに来る。しかしノバのボスでマーシーの幹部ヒューゴが出所することから、ブルースターは持ち場にもどれという。反発するノバに、ベルは自分も部下を殺されたと語りかける。ベルは単独でキルブライドに面会し、裁判を手助けする裏に何があるのか問う。キルブライドもかつて警察官で、ベルと同じように警察組織を変えようとした。ベルもいずれ壁にぶち当たるだろう。キルブライドは真の権力は法を作るところにあるという。ステイプラーはフルートラに接触し、殺された男の名前を出すが、フルートラは知らないと答える。アルビとは冷え切った関係というので、アルビを監視すると、アルビはゲイが集まるクラブに入っていった。驚いたステイプラーはアルビに見つかり、銃を突きつけられる。ステイプラーは巧みにアルビを懐柔し、秘密を守ると言って切り抜ける。ベルはノバに潜入捜査に戻るよう説得する。ジェットはマラカイを炙り出し逮捕し、アルバニア・ギャングが使う携帯のアプリの暗号解読キーを渡す代わりに、マラカイの犯した罪を司法取引することに成功する。ヒューゴが出所し、ノバは恋人の敵を取るという。ステイプラーが出したナヴァロの名前は、SVUのシーズン23の3話のことですね。手紙の件が思わせぶりですが、キャシーがわざわざこの世ではステイプラーとオリビアは結ばれないと、書かせたのは、夫の気持ちを代弁したということか?あるいは妻の立場でそうであってほしいと望んだということか?でも、最後に付け加えたのは俺だ、というところは、そこに真実があるということか?オリビアもそのことについて、話をしようとステイプラーを訪ねたのでしたね。でも、ステイプラーはそれを断った。ま、それもタフガイのロマンの部分と理解しましょう。熟女から熱視線を送られるのも、ムキムキの体で穴を掘るのも、アルビに気に入られるのも主人公だからですよ。キルブライドとベルの会話からすると、金や自分の名誉のために甥っ子の裁判を利用するわけではなさそう。彼が関心があるのはベルなのですね。警察組織の改革がベルに委ねられるなら、今後の組織犯罪班の捜査にも影響があるかも知れませんね。キルブライド役のRonさん、「This is Us」でのランダルの実の父親役とのギャップがすごくあって、さすが俳優さんという感じです。
March 23, 2023
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ギャングストーリーに関してはますます、クリストファー・メローニ・ショウになってきて、あまりの派手さにクスッと笑ってしまうところもあり。だんだんブルース・ウィリスに見えてくる。(笑)しかし「ステイプラー家」のストーリーについては、SVU時代から引き継いだ大河ドラマ級の濃さがあり、唸らされます。ステイプラーはレジーの叔父アルビからコスタへの忠誠を試されることになった。コスタとマーシーはイタリア系ギャングのフルガッティの倉庫を襲い、組員を殺した上ステイプラーに倉庫をまるごと燃やすように命じる。ステイプラーは切断された組員の指を持ち帰る。ベルはコスタと同盟を組んだマーシーの動きを探るため、組員の「ノバ」を組織犯罪班のスパイに仕立てようと考える。しかし、ノバは共同捜査のブリュースターが送り込んだライリー刑事で、その事をベルは知らされていない。ステイプラーはさらに、イタリア系ギャングがみかじめ料を集めていたベーグル店が火事になったのを検証するように命じられる。アルバニア系が強引にイタリア系から奪った店で、アルビは放火の疑いがあるという。ステイプラーが判断を決めかねていると、アルビは放火だと決めつけ店主を撃ち殺す。さすがに責任を感じたステイプラーはベルに、遺族のために放火ではないと処理してほしいと頼む。ステイプラーが提出した指先から、殺された男たちの身元がわかり、コスタとマーシーがイタリア系ギャングの縄張りを奪おうとしていることがわかった。これからコスタは殺人を続けるのだろう。ステイプラーの母親バーナデッドが少年への暴行で逮捕される。バーナデッドは精神の病気の症状があり、記憶も混乱していた。イーライやキャスリーンと一緒にバーナデッドの自宅を訪れると、薬や生活を自分で管理できない状態だった。施設には行きたくないというバーナデッドをとりあえず、ステイプラー家で預かることになった。ベルの妻デニースの甥っ子が警察官から暴行を受けた件で、警察側から15万ドルの和解金の提示があった。甥っ子が求めるのは警察の謝罪と当事者の解雇だが、それはなく、裁判となると厄介なことになる。ベルは中立の立場だが、デニースは納得できない。コスタの息がかかった店に銃弾が撃ち込まれ、店でレジーと会うため近くに来たノバが巻き込まれる。ノバは恋人のペンダと一緒で、ペンダは殺されてしまう。フルガッティの仕返しと見られ、ベルはノバを取り込むチャンスと考える。しかしノバは組織犯罪班のオフィスに現れ、ブリュースターの部下だと明かす。ベルは情報を共有しなかったブリュースターを批判する。コスタにフルガッティから話し合いの要望がもたらされる。イタリア系の地元に向かったコスタ一行だが、フルガッティは素直に縄張りを引き渡すつもりはない。お互いが武器を向けあった時、遅れてステイプラーが現れRPGを向けた。ステイプラーの機転で、コスタはステイプラーを仲間として受けいることになった。しかし、祝宴の席でステイプラーは薬物を盛られたのか、意識がもうろうとして、店を出て必死でオリビアのアパートに向かう…本当にバーナデッド・ステイプラーはお久しぶり!でした。SVUのシーズン10以来でしたね。同じ役を演じるエレンさんは、相変わらずすごい存在感、演技でした。キャスリーン役のアリソン・サイコもその時からのお付き合いですから感慨深いですよね。潜入捜査をしながら老親の介護なんてできるのかなあと思いつつ、身近な話題ですね。アメリカではどういう風に対応していくのか、興味深く見守りたいと思います。レジーのいかれ具合はかなりで、暴力の描写はTVで大丈夫かと思うくらい。まあ、それだからステイプラーがつけ込むスキがあるわけですが、組織の重鎮アルビは凶暴な上に用心深い。同族による組織運営なのでステイプラーを疑って当然で、まだまだ安心はできないな。女性を使って薬物を盛ったのはもてなしだったのかも知れませんが、ステイプラーには禁忌だったのでしょう。必死で耐えながらたどり着いたのがオリビアの部屋、となると、話が複雑になるかなあ。あるいは、それも幻覚だったのか。ママがキャシーとオリビアを混同しているこというのも伏線か。人不足の組織犯罪班に刑事が2人加わりましたね。アジア系とラテン系で多様性には配慮している感じがしました。
March 15, 2023
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新シーズンプレミア。Law & Orderシリーズの1話完結とは違うタイプの本作なので、おさらいのため前話をチェックしました。なるほど、継続するウィートリーのストーリーで出た名前がこう繋がるのね。一方、製作の方向が変わり、SVUでお目見えした強面のステイプラーの理由も納得です。制作側が「ゴッドファーザー」というのも、そのまま言及するくらい、ベタでしたね。ちなみに、その後「アメリカン・ギャングスター」や「スカーフェイス」と展開するらしい。気楽に見ることにします。アルバニア系のギャング「コスタ」にエディ・ワグナーとして潜入中のステイプラーは、コカインの密輸の場で、「コスタ」のレジーが手懐けているはずの港湾警察が現れ、どさくさにまぎれてバイカーにブツを奪われてしまう。港湾警察との間で暴力沙汰となり、ステイプラーも含め逮捕されるが、麻薬課も同じ出どころを捜査中だったことから、ベル巡査部長が責められる。麻薬課のブリュースター巡査部長はベルのかつての上司だった。捜査は続行となり、ステイプラーらは釈放となった。ステイプラーは港湾警察の悪徳警官の背後に誰かがいるのではないかという。レジーは叔父のアルビに不始末の申開きをするのにステイプラーを伴う。ステイプラーはすっかりレジーに信用されており、アルビに奪われたブツを取り戻す約束をする。ステイプラーの情報で、特捜班は港湾警察を退職したボー・キャンベルを特定し、ステイプラーはレジーにその情報を掴ませる。レジーに襲われたキャンベルは「レッドブル」という人物に雇われて物を奪ったと明かす。レッドブルとは、マーシー・キラーズのメンバー、ランス・フラワーズのことで、マーシーは国際的な犯罪組織にのし上がり、麻薬課がライリー刑事に潜入捜査をさせているところだった。レジーとステイプラーは強引にコカインを買うと、それが奪われたブツだとアルビに報告する。ライリーはコスタのブツを奪ったことを刑務所にいるヒューゴに報告し、ヒューゴはウェッブに対処を頼む。アルビはマーシーへ大掛かりな報復の襲撃を計画し、市民への影響を心配するメニグ警部はベルとブリュースターに共同で指揮を取るよう命じる。しかし、襲撃に向かうアルビに中止するよう命令が下った。ステイプラーはレジーに連れられ、コスタ一族の家族のパーティに参加する。そこにマーシー・キラーズの面々が現れ、奪ったブツを返すと共に、ビジネスの面で手を取り合うことをオファーする。コスタのボス、ジョン・コスタはオファーを受け入れ、ステイプラーの存在に注目する。起訴から3ヶ月たち、ウィートリーの裁判の判決が言い渡される。数々のリコ法違反の容疑については、連邦機関への情報提供によりウィートリーは無罪となった。しかし、ステイプラーの妻殺害の裁判があるため、引き続き勾留される。ウィートリーの元妻アンジェラは毒をもられてから意識を取り戻すが、裁判の証人となるにはまだ回復していない。マーシー・キラーズがキルブライド下院議員と接点を持っているというのは、前話のでウィートリーの息子が指摘していて、それが回り回ってただいま潜入中のステイプラーの関係先と繋がるのだから、これは何か起こりそうですね。キルブライド議員は「This is Us」のおじいちゃんだった。こちらも、地域の黒人のために長年活動している政治家ではあるが、ベルの妻の甥が警官に暴行を受けた件で関心を示しているし、ベルにも影響を与えそう。妻を殺され荒ぶっていたステイプラーは潜入捜査することで、精神的にはおちついた様子です。しかし潜入がバレることがないのか、ハラハラしますね。だって、コスタがマーシー・キラーズと繋がるということは、ウィートリーにも繋がることになるわけですからね。レジーの母親のコーヒー占いで「愛する人に想いを伝えなさい」と言われて、どっち?と思いました。アンジェラの状態は相当悪いようですが、回復するのでしょうか。今のところ特捜班はジェットしかいないのか、人材不足のようですね。
March 8, 2023
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短いシーズンでしたが、最終話。SVUの最終話の続きで放送されたことを考えると、いつになく穏やかに終わったSVUとは随分違う印象です。これはこれで、頑張っているなと思いました。ウィートリー一家の罪状認否の日、ステイプラーは家族全員で裁判所に向かう。読み上げられる大量の罪状の中で、実の父マンフレディ・シナトラ殺害容疑を聞いて、リッチーは驚く。ウィートリーの弁護士は、組織犯罪捜査班のステイプラーが利益相反だと指摘する。アンジェラは厳重な警備の中、リッチーに会いたいという。自分なら息子を協力させられるかもしれない。アンジェラは弁護士にウィートリーが口にした、ステイプラーの意中の人を調べてもらっていた。おそらく、かつてのパートナーオリビア・ベンソン警部ではないかという。ウィートリーはRICO法違反に問われているが、裁判が始まるまででも1年はかかるだろう。担当弁護士はそれまで待つというウィートリーに、切り札があるのなら今使うべきだと勧める。ウィートリーは次の州知事を狙うビンス・バルディ連邦検事補を頼りに、連邦裁判所に持ち込むようだ。おそらくウィートリーが持っているダークウェブからみの、外国の裏事情などの情報で取引をするのだろう。ベルとステイプラーはフレイジャー検事補とバルディに会う。バルディはウィートリーから選挙資金を得ており、ウィートリーの有罪が決まれば返金するという。ステイプラーはウィートリーが妻を殺したと訴える。お互いに求めるのは正義だとして、バルディはウィートリーと会うだけだという。リッチーは勾留中に兄のラフィクが関係していたギャングのメンバーに接触する。守ってほしいのかと言われ、リッチーはキルブライド下院議員の名を口にする。キルブライドではなく、テイラーさんなら知っているという男は、なぜお前は父親を差し出すのかと問う。リッチーはウィートリーが実の父親、自分の祖父を殺したと答える。ステイプラーはPTSDと向き合うため、セラピーを始めた。不安や絶望感が増しており、正義に関して割り切れない思いを語る。アンジェラが隠れ家で毒をもられて倒れたという連絡が入り、ステイプラーは職場に戻る。ノビチョクというロシアの毒が使われたようだ。食べ物から毒を摂取したとは思えず、見張り役のウォッシュバーンがアンジェラに頼まれたシャンプーリンスに購入し、その中に毒が盛られたのではないか。発見が早くアンジェラは命を取り止めるが、ジェットはウォッシュバーンの携帯で購入したのが、情報が漏れていると指摘する。ウィートリーはFBIに引き渡され、連邦検事局に向かうことになった。ベルとステイプラーは、FBiの警備が甘すぎると指摘し、尾行することにする。案の定、チャイナタウンを通ったFBIの車が妨害され、FBIの職員が殺された。ウィートリーも狙われたが、ステイプラーがウィートリーを助け出す。ウィートリーは銃撃を受けて足を撃たれ、ステイプラーとベルはウィートリーを連れてショッピングセンターに逃げ込む。ウィートリーを狙ったのはリッチーから依頼を受けたテイラーの采配によるものだったが、ウィートリーは誰に狙われているのかわからないという。ベルが応援を要請し、ステイプラーは襲い来る殺し屋からウィートリーを守る。応援が到着し、殺し屋は制圧されたが、ウィートリーを病院に連れて行こうとすると、メニッグがその後連邦検事局につれていけと命令する。上層部からの命令らしい。ステイプラーらが連邦検事局に到着すると、オリビアが仲間の警官と共に出迎えた。バルディが特捜班の邪魔しようとしているという投稿がSNSにあり、ステイプラーらに連帯しようと、警官たちが行動で示したという。ウィートリーはオリビアがステイプラーの意中の人だと気づく。その後、連邦検事局でウィートリーは様々な犯罪者の情報を提供する。ステイプラーは再度バルディを呼び出し、警官の妻を殺したウィートリーに対して、それを取引材料にしてほしくないと訴える。外には命をかけて容疑者を逮捕し、家族が待つ家に戻ることを望む警官たちが集まっている。少なくとも特捜班はキャシー・ステイプラー殺害の容疑で逮捕するつもりだ。連邦刑務所に収監されたウィートリーは、密かに用意させた携帯で妻に指令を出す。オリビアはアンジェラが入院している病院にステイプラーに呼び出される。その時、モラレスが白衣を着ているのを見て声をかけるが、モラレスはベルとステイプラーが到着したのを見て、銃を取り出すと妹のために買収されたことを認める。ベルたちが止めるのをきかず、自分に向けていた銃をベルに向け、撃たれてしまう。アンジェラの病室に駆け込むと、腕に注射針を刺されて緊急を要する状態だった。ハードボイルドというか、ノワールというか、これまでの犯罪捜査ドラマに出てくる要素をこれでもか。と入れてきますね。先週は殴り合ったステイプラーとウィートリーが、殺し屋に追われて逃げ惑うところなども、なかなか良かった。意味深なタイトルはあえてチャイナタウンを狙われた場所にして、ラストのモラレスの寝返りも暗示していたかもしれません。そう思うと、アンジェラが切ない恋心をステイプラーに抱いていたり殺されそうになるなど、もしかするとシリーズごと「チャイナタウン」を意識していたのかも知れませんね。正義が何とかというのも、いかにも。来シーズンは刑務所の中からあの手この手でステイプラーとアンジェラを復讐しようとするウィートリーと、父親を許さないというリッチー、妻が警察を訴えているベルなど、様々な闘いが描かれそうで期待してしまいます。外部にいるウィートリーの協力者「O(オー)」の存在も気になります。ところで、次期州知事を狙っているのは「グッド・ワイフ」のウィルじゃないか!と思ったら、ジョシュ・チャールズはその他のスピンオフ(True Crime)に出ていたのですね。だから、元々ウルフ・ヴァースの人なのか。ステイプラーがPTSDと戦う中で信頼する人として、ベルを呼び出したところなどチームとして良かったと思いました。SVUの新シーズンもそのうち始まるでしょうから、こちらも多少の情報がわかるかも知れませんね。
April 29, 2022
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決戦の朝、芝居がかった(ドラマですけど)キャラクターの描き方が逆に楽しいですね。クリスもこの歳で、鍛えた肉体を披露できてさすがです。取引の場所となるジョーイのIT拠点を監視するよう、特捜班は準備を終える。ウィートリーは今回の取引で会社が世界的に影響を及ぼすようになる、というので新しい警備チームを雇ったという。その警備チームがベッカーを殺してしまい、特捜班の計画に狂いが生じた。シルバーノは迎えに来るはずのベッカーが別人と入れ替わったことで不安になり、ベルはジーナから定時連絡がないことを心配する。アンジェラは弁護士のリーに、ラフィを殺したのがウィートリーだ、というステイプラーの言葉を信じるという。「ステイプラーを愛しているのか」と問われ、アンジェラは黙り込む。シルバーノとの取引でウィートリーは売り込み先の紛争の処理もシルバーノに依頼するはずだ。取引が成立し、シルバーノが暗号通貨を送金すれば突入のきっかけとなる。頼りはシルバーノの耳に仕掛けた盗・聴器で、確実に録音しなければならない。ウィートリーはリッチーに、お前が潜入警官を殺したのを目撃されたのでベッカーを殺したと説明する。ジェットは移動を始めたシルバーノの車に、ベッカーの姿が見えないことを指摘する。それでも作戦は続行すると判断するが、突入部隊のシャンブリス警部は他にも出動命令を抱えていると不満気味だ。その時、ベルの妻が甥に暴力を振るったNYPDの2人の警官を訴えると公表した。ウィートリーの到着も遅れており、シャンプリスは独自の判断で持ち場を去ってしまう。ベルはメニッグに別の部隊の要請を行うが、警察内では訴訟で大騒ぎになっており、それどころではないという。倉庫にようやくウィートリーの一行が到着すると、警備チームが倉庫の外側に新たにカメラが設置されているのを見つける。ウィートリーはジョーイらが丸見えのカメラを設置していることを理由に、取引の仲介から外すと言い、急遽取引の場を別に設けるという。シルバーノの乗った車はモラレスとウォッシュバーンが尾行していたが、ぐるぐると同じ場所を回っていた。やがて、シルバーノが車を降りると一行は地下鉄の駅へ降りていった。ベルは鉄道警察と連携を取り、モラレスらを駅に送り込む。しかし、地下ではジェットが用意した盗・聴器では録音ができず、指向性のマイクが必要となる。ジェットはホームレスに扮した潜入捜査官にマイク入りのホットドッグを手渡す。ステイプラーはシルバーノを安心させるため、モラレスらに合言葉を聞かせるよう指示する。ウィートリーとシルバーノの取引が進み、ついに暗号通貨でシルバーノが支払った。特捜班と応援の警官らが一斉にウィートリーらを逮捕にかかる。ウィートリーはすきを見て地下鉄に乗り込み、後を追ったステイプラーと格闘する。ついにウィートリー一家が逮捕され、自宅にもアンジェラの情報で家宅捜索が始まった。仲介をしたジョーイの一味も逮捕される。アンジェラは供述書にサインし、メニッグは特捜班の活躍をいたわる。しかし、ジーナの遺体が見つかったことがベルに告げられた。手口からベッカーの犯行ではないことはわかり、ベルとステイプラーは逮捕されたリッチーに面会する。ジーナはリッチーを守ろうとしていた、父親に歪められているが根は良い子だ。リッチーは何も認めないが、感情的になるベルをステイプラーが止める。アンジェラはウィートリーとの面会を求め、ステイプラーに立ち会わせる。子どもたちの人生を壊したと非難するアンジェラに、ウィートリーはステイプラーの妻を殺せとアンジェラが言った録音があるという。ハッタリだとアンジェラは反論するが、ウィートーリーはステイプラーの心には妻ではなく、生涯に一人真に愛する女性がいると揺さぶりをかける。ウィートリーの非情さがよくわかるエピソードですね。ベッカーの裏切りがバレたから殺したのかと思いましたが、将来的にベッカーが脅威になると判断して殺してしまう。アンジェラを惑わそうと、ペラペラしゃべるところも独特の思考パターンというか、サイコパスというのか、罪を償う気持ちはないでしょうね。そして、ステイプラーを徹底的に調べた結果、彼をいくら思っても、彼には本命がいるんだぞ、というのはうーん、鋭い指摘というべきか、長年の視聴者にとっては「それはない」ということなのか。それにしても、ラフィクを始末したのがステイプラーがまだイタリアにいた頃ですよね、冷静に考えれば嘘だとわかるはずなのだけれど、ウィートリーもそれを言い続けるのでしょうか。リッチーはジーナ殺害の容疑がかけられるとなると、警官殺しですから取引というわけにもいかないでしょう。せめて刑期を短くするために、情報を提供するということかな。姉の方は殺人はしていないし、かなり父親寄りなので、口は堅いかも。ウィートリーに付く弁護士も相当なやり手なのでしょう、来シーズンに向けてまだまだひっぱりそうです。デイモンの裁判もこれからですね。そして、こういうタイミングで発表されるとは意外でした。奥さん、優秀な弁護士のようですし、NYPDとしても、対応に苦慮しそう。この流れが裏でSVUでオリビアが自分にも偏見があったかも、というのとつながっていたのかなあ。急遽配置された鉄道警察の捜査官、もらったホットドッグを食べずにいつまでも持っていたらバレますよね。今回はバイクをさっそうと飛ばすジェットがかっこよかったです。彼女感情を一切見せませんね。
April 22, 2022
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タイトルからして危ないですね。(ドキドキ)ゲストにまた「The Practice」からユージーンが!ぜひ本家ともクロスオーバーして同窓会をやってほしいです。ステイプラーはキャシー殺害の容疑でアンジェラを逮捕する。情報提供者のベッカーがウィートリーの新情報を持ってくる。ウィートリーはゲームチェンジャーとなる新しいビジネスをグアルド家のジョーイに提供すべく、関係を広げるという。マフィアにオンラインで暗号化された金のシステムを導入することになり、デイナが窓口とな予定だ。狙いはコロナ禍のうちに、違法なワクチンを売って荒稼ぎするという。ウィートリーは自宅にも盗・聴器が仕掛けられているおそれがあるとして、捜索を命じる。アンジェラは弁護士を呼ばずステイプラーと直接話したいと訴えるが、ステイプラーはまだその気になれない。特捜班はウィートリーが取引をする現場を抑えたいと考えていた。ウィートリーは武器商人でロシア人のコマロフと商売をしようとしており、コマロフを捕らえて別の買い手を送り込む作戦を立てる。やっとステイプラーはアンジェラに、なぜキャシーを殺したのか問う。アンジェラは息子のラフィクを殺したのは警察の麻薬組織取締班のステイプラーだと聞かされ、ステイプラーを殺したいかと聞かれたという。アンジェラは自分の苦しみをステイプラーに味あわせたかったというが、そのときは混乱しており誰かを殺すつもりはなかったのだと弁明する。ステイプラーはラフィクがウィートリーから違法ドラッグ・パープルマジックの製造販売を任されながら、その模倣品で品質が劣るものを作って金を稼いでいたと説明する。ウィートリーは自分を裏切るものを許さなず、ラフィクを射殺したのが真実だ。ベルの妻の甥デイモンは警官に暴行され、後遺症が残ってギターが弾けなくなった。デニースは警察を訴えるつもりだ。アンジェラの弁護士リーがウィートリーの逮捕にアンジェラが協力し、不利にならないよう取引するため文書を作るという。アンジェラはウィートリーを油断させるには、自意識をくすぐり、最初の会社のロゴになったオロイドを使うようアドバイスする。ステイプラーはコマロフを逮捕し、メニッグにウィートリーを逮捕する作戦の了解を得る。グアルド一家のITセンターでウィートリーはコマロフの代わりとなるシルバーノと会うことになる。シルバーノはステイプラーがイタリアで使った情報提供者でマフィアのメンバーだった。コマロフが逮捕されたことで、ジョーイは大口の取引を申し出たシルバーノをウィートリーに紹介する。ウィートリーは乗り気でなかったが、名刺代わりのオロイドの贈り物を手渡されてその気になる。ステイプラーにウィートリーから電話があり、コーヒーショップに呼び出された。ウィートリーはアンジェラが逮捕されたことはまだ知らず、自分に近づくために元妻を利用するなという。アンジェラはまだ自分のことを愛しているので彼女のいうことを信じるなともいう。なぜ自分を殺さないのかというステイプラーに、ウィートリーは考えているがお前が思っているような形ではないと答える。ウィートリーのワイン部屋に仕掛けた盗・聴器が見つかり、ジーナの正体がバレた。ウィートリーはリッチーにジーナを始末しろと命じる。作戦前夜、ステイプラーはアンジェラにウィートリーと会ったことを話す。アンジェラはウィートリーが言ったことは嘘だというが、ステイプラーはアンジェラが嘘を言っていないともわからないという。モントークの別荘に向かうと言って、リッチーはジーナをキャンプ・ヒーローにつれていく。銃を向けられたジーナは潜入捜査をしているのたのは事実だが偽名ではなく、本当にあなたを好きになったという。すきを見て銃を奪ったジーナがリッチーに父を裏切るように説得するが、控えていたベッカーが後は自分に任せろと声をかける。しかしリッチーは銃を取り戻し、やるべきことをやると言ってジーナを撃つ。イタリアからシルバーノがついに到着した。ああ、ジーナ。ベッカーが助け舟を出したと思ったのに、逆効果になりましたね。ジーナもある程度の覚悟はして任務にあたっているとは思いますが、最後は手玉に取っていた若造にやられるとはね。あの感じだと、ベッカーが救命するのも無理か。(涙)そしてそのベッカーの先週の証言はミスリードというか、アンジェラも自分のような思いをさせたいと言ったけど、殺すはずじゃなかったとは苦しいな。まあ、ステイプラーも落ち着き、関係は続きそうなので良いとしましょう。(笑)冒頭の「ローマ人への手紙」の復讐は主がすること、悪ではなく善を持って悪に打ち勝ちなさい、汝の敵を愛しなさい、というのが影響している感じがしますね。ウィートリーはワイン部屋の盗・聴器をそのままにしてましたが、シルバーノを評価しているのを聞かれるのは問題ないのか。自尊心をくすぐられると、筒抜けでも構わなくなってしまうのか。実はシルバーノの本性を見破っていたのだとすると、次週が心配になります。ところで、ロシアンサウナのコマロフさん、全裸での逮捕劇が衝撃的でした。ネット局でも時間帯が遅いのでこういうのもありなのか、NCIS:LAではできないことでしたね。
April 15, 2022
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SVUとのクロスオーバーエピソード(Trick-Rolled at the Moulin)の後編を楽しみに待っていました。それだけでなく、Law & Orderでこういう展開になるとはねー、思わなかったなあ。個人的には続きが気になるタイプのドラマは好きなんですよ。だから、ネタバレも避けています。ちなみに、ここでは最後までストーリーを書いています。ネタバレ注意!SVUの重要な情報源であるフェリックスを眼の前で殺され、オリビアとステイプラーも銃撃を受けた。2人とも内部監査部での聞き取りを終え、ベルはステイプラーにオリビアとの関係について触れる。多くの喪失を経験し、前に進むためには彼女以外の人を探すべきだと言われ、ステイプラーはアンジェラの自宅に向かう。アンジェラとステイプラーは高まる感情からキスをするが、我を取り戻したステイプラーはそのまま立ち去る。ベルの妻デニースの甥が制服警官から暴行を受け、ギターを弾く右手を酷く傷つけられる。翌朝ジーナの自宅をウィートリーが訪れ、君のことをすっかり調べたと様子をうかがう。過去の逮捕歴について説明した後、ジーナはウィートリーとは寝ないと言うと、ウィートリーはジーナを「合格だ」と答える。ウィートリーの車で仕事場に向かう途中、ウィートリーはとある建物の前に車を止め、ジーナに待っているようにという。ウィートリーが入っていく建物には、警察の手入れがあり、中から銃声が聞こえたため、ジーナは匿名で通報し中の様子を覗く。まもなく、組織犯罪特捜班が現場を捜索するが、そこはウィートリーのパープルマジックの模造品を作る工場だった。殺されていた男の一人はフェリックスが会っていた男で、ドラッグを盗むための襲撃だったのか、あるいは粗悪な模造品を排除するためにウィートリーが殺し屋を送ったのか。部屋のバスルームに幼い子供が隠れているのが見つかり、ベルらはオリビアを呼ぶ。ジアナはKおじさんがバーガーを買いに外に出た間に、警察のバッジを付けた男らが入ってきたと証言する。ただ、警察では手入れの事実はなく、令状も出ていなかった。殺されていた男の銃はフェリックスを殺した凶器と判明したが、オリビアとステイプラーを襲撃した銃ではないとわかる。つまり、Kおじさんの銃なのか。ベルはジーナから偽警官の襲撃とウィートリーとの関係について報告を受ける。ジーナがKおじさんの外見を目撃していたことから、特捜班はKおじさんこと、クワンの身柄を確保する。パープルマジックの模造品については半年前から製造していたが、これに手を出すと潰されるという。実際、他の組織でも何箇所かが冷酷な連中に襲われているという。オリビアは取り調べに入り、2年前、クワンの妹がオリビアの弟のサイモンにドラッグを渡して殺したと追及する。クワンの妹は金持ちの客にドラッグを盛ってカモにすると言い、クワンからドラッグを受け取っていた。オリビアはステイプラーに、依存症だった弟の死について誤解していたと打ち明ける。キャシーの爆破事件の捜査は進展がないが、オリビアはステイプラーの顔色が良くなったという。ウィートリーのオフィスに仕掛けていた盗・聴器がベッカーによって取り外された。すかさずステイプラーが呼び出すが、ベッカーはボスの信頼を取り戻すためだったという。ステイプラーはアンジェラを訪ねて大学に行く。昨夜の出来事について弁明しているところにウィートリーが現れ、二度と家族に近づくなとステイプラーに盗・聴器を突き返す。特捜班にベルの妻の甥の件で、幹部らが集まる。不幸な事件でもし警察を相手に訴訟となると、ベルのキャリアにも関わる。何が何でもウィートリーを逮捕し成果を挙げなければならない。ステイプラーはメニッグから、車の爆破に使われた爆弾の手がかりを得る。製造者が使った万力の痕があり、サーシャ・レンスキーの職場や家にはその特徴をもつ万力は見つかっていない。ベルはベッカーが万力をもっているのではないかという。クワンが言及した他の組織の襲撃事件では「警察だ」と叫んでいたという証言が共通していた。ただ薬物は見つかっていなかった。その中でフランシス・ルイス通りの事件にステイプラーは聞き覚えがあった。アンジェラの息子ラフィク・ウィートリーが殺されていた場所で、成分不明の錠剤が見つかっていたとされており、証拠品を確認するとパープルマジックとわかる。ステイプラーはアンジェラを訪ね、感情に任せた関係は許されないと告げる。ウィートリーという怪物を倒すという共通目的のために、2人は刑事と容疑者の元妻という立場で関係を仕切り直すことにする。例の万力がベッカーが購入したものと判明し、特捜班はベッカーを逮捕することにする。ステイプラーはベッカーを締め上げ、ウィートリーに命令されて爆弾を作ったのかと迫るが、ベッカーはアンジェラの命令だったと明かす。「おー!」と声が出るのはLaw & Orderシリーズではめったにありませんね。キャシーを狙ったのはアンジェラだったのか?その結果ステイプラーが接近することを予測していた?共通の悲しみという魔法の言葉を使って、妙にステイプラーを誘惑するような雰囲気で、変だとは思っていました。実はウィートリーを背後で操っていたのはアンジェラで、ステイプラーをいたぶるのが面白いというようなタイプの人間だったのか?いやいや、残り3話でまだどんでん返しがありそうな感じ。レンスキーとの関係も明らかになっていませんし、イタリアから情報が漏れている件はどうなったのか。さて、ステイプラーが復帰したこのシーズンでは、オリビアとステイプラーの関係が新たに見直されたように思います。長年のパートナーで、特別な絆があって、ステイプラー家にとっては家族の一員のような立場であって、友達以上恋人未満の関係。ここがスタートですね。ジーナはウィートリーに信用されたとはいえ、危ないなあ。ウィートリーの車のドラレコに映っているとか、ストリートの防犯カメラを自在にハッキングできるというのだからバレそうですけど。冒頭のベルの妻の甥っ子ですが、将来ある身なのに白人警官に暴行を受けるという許せない事が起こり、SVUなら現実を写し込んだと言えますが、ここではストーリー上の伏線となりそうな感じ。ベルに対して、ブルックリン区長や刑事局長、ガーランド警視正までサポートに回っている。これはSVUでは見られない風景ですよね。暴行した警官を特定して警察内部で揉めるという展開もありそうですね。前編のSVUの事件で、サイモンを死に至らしめた一味の逮捕が完了して良かった。キャシー殺害の捜査が上手くリンクしていて、なかなか凝った展開だと思いました。
April 8, 2022
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おお、今週はカリシが登場だ、クロスオーバーが楽しいですね。自分を見失い荒ぶるステイプラー、それも見る楽しみの一つかも知れません。(笑)ステイプラーはキャシーが爆死した時の監視ビデオをチェックして、その直前に近くで自撮りをしているカップルがいることに気づく。しかしメニッグはステイプラーが事件に深入することを禁じる。ウィートリーの部下ベッカーを逮捕し取り調べるが、やり手の弁護士がついて強気の態度で取引に応じない。ジェットがコントラポスの薬剤を扱う薬局を調べ、クィーンズのリクストン薬局で聞き込みを行う。コントラポスで麻薬の材料となるナラドルを扱っており、それが今朝市内に配達されていることがわかる。現場に到着すると、注文したコールが薬物を過剰摂取したのか、死亡しておりすでに鑑識が動いていた。コールは年齢を偽って先週、ナラドルを注文し、コントラポスがそれをコロラドの医師に転送、その医師が処方箋をリンクストン薬局に送っていた。薬をネット通販することで懸念される問題点だ。ベッカーからステイプラーに直接話があるという。確かにシナトラを殺した凶器はベッカーの銃と一致したが、ウィートリーはベッカーの銃を練習に使うことがあり、プロのベッカーであれば痕跡を残すような殺しはしない。ウィートリーはベッカーを身代わりにしたのか。特捜班は弁護士のワイスの目を盗んで、第2の弁護士を雇ってベッカーと取引をする方法を選ぶ。カリシが判事を説得し、審問を行ってその記録は封印し、罪状認否ではワイスの言う通り無罪を主張して釈放を認めるストーリーを作った。釈放後はベッカーは密かに捜査班に協力することになる。ジーナはウィートリーに監視されているのを察知していた。ベルはファラデーケージとなっているウィートリー家のワイン部屋に盗・聴器を仕掛けるように命じる。ジーナはウィートリーの長男リッチーの誕生パーティに招かれる。ウィートリーはジーナを探るような質問をしてリッチーを怒らせてしまう。ジーナは地下のワイン部屋に入ることをウィートリーに許される。ウィートリーはジーナが何者なのか、何をしたいのか問う。ジーナはワインの専門家になりたいと言って、ウィートリーの家に入ることを認められ、盗・聴器設置も成功する。息子のイーライの言葉をヒントに、ステイプラーはSNSにアップされた事件当夜のカップルの写真を探し出す。キャスリーンはオリビアに、ステイプラーの異変を訴える。PTSDに苛まれ、治療を拒む父を家族全員で説得したい。そのためにはオリビアの立会が必要だ。帰宅したステイプラーをオリビアらが出迎え、助けを求めるべきだと話を始める。しかしステイプラーは家族から差し出された手が、逆に自分をさらに深みに沈ませるといってその場から出ていってしまう。行き場所を失ったステイプラーは、アンジェラの家を訪ね、苦しい胸の内をぶちまける。アンジェラも息子を失っており、ステイプラーの状態に共感する。アンジェラはステイプラーの健康を気遣いつつ、いつかは楽になるという。予定通り、ベッカーは罪状認否で無罪を主張し、保釈金を支払って釈放が認められる。ステイプラー家の説得が功を奏さず、ステイプラーは安全のためイーライをモリーンの家に行かせる。SNSの写真から投稿者を割り出したステイプラーは、本人に接触し実際の写真を提供するよう頼む。今晩も眠れないステイプラーは、その写真を見てカップルの背後のビルの窓にサーシャ・レンスキーが映っているのを見つける。つまり爆弾製造者のレンスキーは現場を見ていて、キャシーが車に乗り込むのを見ていたということになる。ステイプラーはターゲットは自分ではなく、キャシーだったと知りオリビアに電話をかける。ウィートリーはインターネットとコンピューターの専門家なので、公の監視カメラなどのネットワークに入ることができるのですね。携帯にマルウェアを仕込まれ、ジーナの身元がバレるのも時間の問題かと思いますが、ジーナも堂々と肝が座って大したものです。何とかこの捜査の間、生き延びてほしい。ステイプラーが頼ったのがオリビアではなくアンジェラだったというのは、意外のようで、結構納得できストーリーに大きく関わりそう。アンジェラがステイプラーを夫の帝国を守るために利用するとは考えにくく、信頼できる関係になるのではないか。場合によっては一夜を共にすることもありかな。やっと心の中を言葉にすることができて、良かったです。ステイプラーがオリビアに「I love you」と言ってしまい、全員から「は?」というリアクションがありました。彼の真意を想像しても良いが、気がついて言い直した「みんなのことを愛している」と同じような意味だったのかなと思います。とにかく、様々な記憶や感情が突然押し寄せ自分では制御できない状態だったのでしょう。キャスリーンら子どもたちとしては、母親を失って頼れるのはオリビアしかいないが、オリビアとしてもプロの助けが必要なステイプラーを一人では抱えきれない。少し距離を置きながら見守るしかないのかな。キャシーが暗殺対象だったということが何を意味するのか。実はイタリアでマフィアに関係していたとか?重要な証言を行う予定だったとか?面白くなってきました。
April 1, 2022
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ステイプラーのハードボイルドを味わい、ストーリーもサクサクと進んで良い気分です。Law & Orderのフォーマットからははみ出しますが、最新の話題を入れる工夫が楽しいですね。ただまあ、冒頭のタコはさすがにいかん、他のものではだめだったのか。イーライを守るため、ステイプラーは2人の男から暴行を受けたが、表向きには駐車場の場所で取り合いで争ったと説明する。子どもたちは悪夢にうなされる父を心配し、キャスリーンは専門家の治療を受け薬を飲むべきだという。ウィートリーのオフィスに仕掛けたマイクで、ヴァージニア州の不動産業者の男が脅されていることがわかる。シナトラ殺害に使われたのと同じ線状痕を持つ弾丸が、ヴァージニア州で使われたことがわかり、ベルとステイプラーが現地に向かう。被害者は郡の企業立地担当ジョスリン・ハウウェルで、処刑スタイルで額に一発撃ち込まれている。片田舎のこの地は電気代が安いということで、世界中の70%のサーバーが置かれており、ウィートリーはここでデータセンターを建設しようとしたが、環境保護規定に違反しているということで許可が降りなかったという。自前のデータセンターが欲しいのは当然で、ウィートリーはグアルド一家にも作るように勧めていたという。ベルはグアルド一家にはジーナという潜入捜査官がいると明かす。ジーナはウィートリーのメンバーに入り込もうと目論んでいるという。特捜班はウィートリーの部下に脅されていたダニー・ライザーから事情を聞く。ウィートリーはジョスリンに10万ドルを提示して、データセンター建設の許可を得ようとしたが、ジョスリンが欲を出して金額を釣り上げたらしい。ウィートリーは激怒してジョスリンを殺したのか。ライザーを脅した男は外国人風でイスラエルの訛りがあるようだ。ステイプラーはライザーにデータセンターの内覧が許可されたとウィートリーに連絡させ、その画面に登場する。ステイプラーはそのケーブルを切って、ウィートリーを激怒させる。ウィートリーの元妻アンジェラは、長女のデイナがウィートリーの事業に本格的に任されているのが気に入らない。アンジェラはステイプラーを密かに呼び出し、娘を守りたいのだという。ウィートリーの財団の理事長でもあるデイナが、無料で地域の人々にワクチンを接種するイベントを開くのでステイプラーも来て欲しいと言われ、特捜班は手入れを計画する。そこにはウィートリーも顔を出すのだが、アンジェラはデイナを連れ出して逮捕を免れるつもりだった。特捜班がワクチンを違法に入手した疑いで、イベント会場に入るが、そのワクチンは盗まれたワクチンのロット番号とは異なっていた。ウィートリーの逮捕はできなかったが、ステイプラーはライザーを脅した男を見つけ、持っていた銃を押収する。特殊部隊の兵士などが使う銃で、男はイスラエルのモサド出身で傭兵をしていたアイザック・ベッカーとわかる。銃はシナトラとジョスリンを殺した凶器と断定された。ベッカーはバイクで女のところに通っていることがわかっている。ベルはジーナにウィートリーの息子リッチーに接近し、自宅のワインセラーの中にマイクを仕込むように指示する。リッチーはジーナにぞっこんで、ジーナはグアルド一家のジョーイの恋人になっていた。リッチーはジーナに今夜誘いに行くという。クラブでグアルド一家がVIPルームで飲んでいるところに、リッチーがジーナを誘い出そうとして騒ぎとなる。取り巻きがウィートリーに連絡し、その場にウィートリーとベッカーが現れ、何とか騒ぎを収める。ジーナはウィートリーに取り入り、誕生日パーティに招待された。ベッカーはウィートリー親子と別れ、バイクで出かけたところを特捜班が2重殺人の容疑で逮捕する。私はジーナ推しですね。NYPDにこういう人材がいるのですね、ウィートリーに殺されないかハラハラしながら見ることにします。ボコボコにされたステイプラー、ますます人相が悪くなっていきますね。ベルにはグラディエータータイプと認識され、男社会の権化、ベテラン警官が女性上司の下でどう動くのか。助手席に座ることに慣れていないでしょとか、黒人で女性でゲイというベルにはたった一度のミスも許されないのだ、とか、意味ある会話がありました。もちろんドラマの主役はステイプラーなので、2人は同等のパートナーという形で落ち着いたようです。アンジェラは極悪人の元妻として、臆することなくウィートリーに対しているのが好感が持てます。むしろ、ベルよりもドラマの要という感じですね。彼女の協力があれば、捜査にも大きな援軍となるでしょう。ジェットも印象的だし、そういう意味では女性陣が頑張っていますね。ワインセラーが電波が漏れないファラデーケージになっているということでしたが、そこから携帯電話をかけて繋がるのか、と素朴な疑問を持ちました。ところで、冒頭のタコですが、本物を出すことはできなかったのかなあ。日本人にはおなじみの生き物なので、あれではあまりに嘘くささが気になってマイナスです。欧米人には悪魔のイメージがあるから、脅しに使う気持ちはわかるけれど、飼育は難しいらしいですよ。逃げ出すし、それを飼っているウィートリーはさすがだということが言いたいのかも知れませんが、あれはやめたほうが良いです。(笑)
March 25, 2022
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確かにこれまでのLaw & Orderとは違う雰囲気ですね。どうしても「ゴッドファーザー」を意識せざるを得ませんが、今の時代の犯罪ビジネスを描こうとしているらしい。チームワークでもコンビでもなく、完全に主人公になれるステイプラーは、クリス・メローニもなるほど、これならやる気になったかもしれないなどと思いました。エリオットはベル巡査部長と、シナトラ殺害現場に向かう。自分が発見して通報し、シナトラの携帯を持ち去ったことは黙っている。ウィットリーに元妻のアンジェラから、シナトラが殺されたという連絡がはいる。ウィットリーは裕福な人々を招いて、ワクチン接種を違法に行うパーティを開くことになっていた。ハーレム医療センターに配送されるはずのコロナワクチンが盗まれた。犯人に撃たれて気絶したドライバーの証言で、黒いSUVに乗った男たちがドライバーに手当をしていったという。ステイプラーは、ワクチンを盗んだ犯人とウィートリー親子との関係を疑い、特捜班はワクチンを盗んだ車の行方を追う。ウィートリーは大学時代からサイバーマフィアとして頭角を現した。違法な暗号化ソフトを開発し、現在は表向き合法な薬剤の通販会社を経営しているが、実際は危険なドラッグの原材料をさばいているという。ベルとステイプラーはウィートリーの会社コントラポスを訪問し、昨夜のアリバイなどについて尋ねる。父親のシナトラを殺し、ワクチンを積んだトラックを襲ったのも、ウィートリーの犯行なのではないかと迫るが、ウィートリーは自分は許可を受け真っ当な商売をし、警察基金にも多額の寄付をしていると言い逃れる。ストールマーカーズがウィートリーの金融関係を調べたところ、デザートを扱うナイトロニブル社を買収していることがわかった。ナイトロニブル社はアイスクリームなどを扱うため、冷凍トラックを所有しており、ワクチンを保管、移送するのに利用することができる。交通カメラに、ワクチンの強奪事件後に近辺をナイトロにブル社の冷凍トラックが映っていた。ということは、ワクチンを盗むことを前提で会社を買収したのか。この段階で令状が取れないが、ストールマーカーズはナイトロニブル社の従業員のSNSを調べ、冷凍庫にワクチンの箱が積まれているのを確認した。すぐにFBIが倉庫の突入するが、すでにワクチンは運び出されていた。ウィートリー側に情報が漏れていたのか。オリビアはステイプラーの様子を心配している。目の前で妻を亡くしたステイプラーはPTSDを患っているとみられ、先日見たステイプラーの動揺した表情はこれまでに見たことはないという。ステイプラーはオリビアに感謝しつつ、自分でなんとかすると言ってオリビアを遠ざける。シナトラが死亡し、組織の次のボスを決めるために幹部たちが集まっていた。そこにウィートリーが息子リッチーを連れて現れ、ビジネスの提案をしたいという。亡くなった父親とは、組織の近代化について話し合っていたというが、自分が組織を継ぐつもりはない。実際は汚い仕事を組織にさせ、それをウィートリーが暗号化ネットワークを使って売りさばいているのだった。ステイプラーはマッチングアプリで裕福で違法にワクチンを接種していると見られる女性に接触する。接種する医師を突き止めるためだ。ステイプラーは特捜班のメンバー、ウォッシュバーンについて胡散臭いとベルに告げる。ウォッシュバーンはベルのかつての同僚だった。令状が出て、ウィートリーの会社のオフィスに盗・聴器を仕掛けることが認められる。ステイプラーはエレーヌという女性に、自分は警官だと正直に打ち明けて、医師の名前を聞き出す。ウィートリーのワクチンパーティが開かれ、ウィートリーの娘デイナは祖父シナトラについて、リッチーと言い合いになる。シナトラは黒人だということで、孫たちを嫌っていたというが、リッチーは祖父をリスペクトしているという。エレーヌの紹介でステイプラーはヴァレンタイン医師の診察を受け、そこで盗難にあったワクチンのバイアルと同じものを発見する。ヴァレンタイン医師は逮捕されるが、ステイプラーはベルにシナトラからメールをもらって観覧車でシナトラの死体を発見したことを打ち明ける。ベルは、携帯を持ち去ったことを言ったら、あなたを逮捕しなければならないという。自宅に戻ったステイプラーは怪しい男を見つけ取り押さえようとするが、逆に男の仲間らに暴行を受けてしまう。オリビアが良いタイミングで顔を出しますね。同じ街にいるのですから、顔を合わせることもあるでしょう。誰よりもステイプラーを理解し、「彼が普通でない状態であること」を心配しているのは家族は別として、オリビアだけでしょう。夜も悪夢にうなされるなど、ギリギリの状態のステイプラーを知能犯でサイコパスのようなウィートリーが迎え撃つ。この場合、かつての刑事像では対応できないのかも。ウィートリーはコロンビア大学出身なのですね。当局に捕まらないような方法を編み出しながら富を築いてきて、これからなお一層勢力を拡大していくつもりなのだろう。ウィートリーの唯一の弱点は父親のシナトラだったのかも。差別主義者であった実の父親の名を一般には秘密にしてきて、ほころびがでるとしたらそこかな、などと思います。シナトラはステイプラーにキャシーを殺した犯人を逮捕させようとしていたのか。そうだとすると、息子への複雑な思いなのでしょうね。ワクチンパーティのような話題はあったように記憶します。金さえあればワクチンを打つ順番も自由に手に入れられる、その時は不条理を感じたものです。リッチーによる、父さんは裏社会のジェフ・ベゾスだというのも興味深い。そうなると別れた妻もそういった目で見てしまいます。(笑)
March 18, 2022
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早々とスパドラさんでLaw & Order最新スピンオフを放送していただき、ありがとうございます。以前から本家もスピンオフも放送してきましたから、なるほどという感じもします。ちなみに、本家は12年という長い休みを経て本国で21シーズンが始まっていますので、こちらもいずれはスパドラさんが放送してもらえるとうれしいです。よろしくお願いします。パイロットはSVUとのクロスオーバー後編としてスタートですね。「Return of the Prodigal Son」の続き。キャシー殺害の捜査はSVUから情報部に移り、焦るステイプラーは裁判所に拘置されている自動車整備工場の手入れで逮捕された男に直接話を聞こうとして取り押さえられる。ステイプラーは情報部でレンスキーが事件の鍵だと主張する。オリビアはレンスキーの子供のアパートから使い捨て携帯が見つかったとステイプラーに知らせ、ステイプラーは専門家に携帯を解析してもらうことにする。2日間のレンスキーの行動を見ると、ブライトンストリートの倉庫にいたことがわかる。その倉庫は8月に隔離措置に関する違反行為で手入れがあった。倉庫を所有しているハート有限会社というのは、マンフレイディ・シナトラのフロント企業で、シナトラは半年前に出所していた。ステイプラーは倉庫の捜索を実施し、無人の事務所の金庫からラフィク・ウィートリーのパスポートと、何とステイプラー本人のローマでのIDを見つける。本来ローマの連絡事務所にあるはずのIDがなぜNYにあるのか、誰かが裏切ったのか。他に見つかったイタリア語の書類は偽造されたもので、数ヶ月前にプーリアで手入れで挙げられたものと一致した。この会社では認定品でないN95マスクや防護服、人工呼吸器などを輸出して荒稼ぎしていたようだ。ステイプラーはシナトラの弁護士で服役中のパット・シャーキーに面会することにする。ラフィク・ウィートリーは倉庫の前で水タバコを吸うなどして、麻薬の過剰摂取で死亡したというが、薬の売人をしていたという。しかし、シナトラは筋金入りの人種差別主義者でなぜ彼の会社で黒人のラフィクが働いていたのか疑問だ。ステイプラーはラフィクの母親で、大学で数学の教授をしているアンジェラ・ウィートリーに話を聞く。なぜかアンジェラはラフィクに関わる捜査に関心を見せず、素っ気ない。ステイプラーは弁護士のシャーキーに「プーリアの件が尾を引いている」と、シナトラに伝えろと迫る。やがてシナトラから連絡があり、ステイプラーはシナトラに面会する。偽物のマスクを密輸しているのかと問われ、シナトラは否定し、ステイプラーを殺そうとしたかどうかについても自分ではないという。もし、本気で殺す気ならとっくにステイプラーは死んでいるはずだ。シナトラには関係が断絶している息子のリチャード・ウィートリーがいた。シナトラは息子を訪ね、許可なく偽物を密輸しているリチャードを批判する。情報部で特捜班を作ることになり、ステイプラーは自分を加えろと要求する。情報部ではウィートリー一家を2年間捜査してきており、リチャードは違法薬物の通販で大儲けをしていた。そのウィートリーは父とは異なる姓に変え、多額の寄付を美術館にしている。ステイプラーは再度アンジェラを訪ね話を聞く。アンジェラの元夫がリチャードで、離婚で3人の子供をそれぞれが引き取ったという。2人が歩いていると、突然バイクに乗った2人組がステイプラーたちを銃撃してきた。彼らはアンジェラとステイプラーのどちらを狙ったのだろうか。特捜班がスタートし、トップのベル巡査部長はステイプラーを加えることにした。しかしあくまでも国際麻薬カルテルを挙げるためのチームであるとステイプラーに念を押す。ステイプラーに「妻を殺した犯人を知っている。観覧車まで来い。」というメールが届く。コニーアイランドの観覧車では、シナトラとリチャード親子が向き合っていた。親子の対立はリチャードが黒人の妻と結婚したことだった。シナトラは今は反省し、親子で一緒にビジネスをしたいと申し入れる。しかし、リチャードは父を撃ち殺して、ステイプラーがその遺体を発見する。ステイプラーはシナトラの携帯を奪い、匿名で911に通報する。ステイプラーから受賞パーティのスピーチの代わりに書いた手紙を受け取ったオリビアが、ホテルに会いに来るが、ステイプラーは今は無理だと立ち去る。まずはディラン・マクダーモットがお久しぶりでした。(私の場合は)なんだか顔つきが変わったんじゃない?という印象でしたが、シリーズレギュラーとしてステイプラーらの特捜班と闘うわけですね。これまでの1話完結スタイルとは違うシリーズですね。知能犯らしい悪役ぶりも良いですね。脱線しますが本家のシーズン21では「プラクティス」の同僚だった、キャムリン・マンハイムがレギュラーで「プラクティス」繋がりですね。ウィートリーの元妻役がタマラ・テイラーでした!(アンジェラだって、とツッコミ)こちらもなかなかの存在感でガッツがありますね。善人なのか悪人なのかよくわからない、グレー?「ここは私の元家よ」で、メイドさんに晩御飯を作らせるのでしょう、今の奥さんからビッチと呼ばれるだけのことはありますね。それにしても、豪華な家、何と言ってもあの大型犬を3頭も飼っているのが金持ちの証拠というか。(笑)(イタリア)マフィアも世代代わりして、簡単に父親を殺すらしい。ファミリーの意味合いも「ソプラノズ」のころとも違うのでしょう。プーリア州はイタリア半島のブーツのかかとの部分ですね。ウィートリーはコロナ禍を利用して偽物を輸出するなど、機を見て敏なりという感じかな。勝手に動き回るステイプラーは、熱意を認められて特捜班入するものの、シナトラの携帯を盗んで(虹彩認証をする鬼畜)持ち帰るなど、問題を起こしそう。ただオリビアだけが、純粋にステイプラーを応援するのでしょうね。今後、ステイプラーの家族も頻繁に出てくるのでしょう。子どもたちではキャスリーンとディッキー役がSVU時代と同じですが、先日SVUのシーズン1を見ていた時に、キャシーが「生ごみ処理機が詰まった、あなた修理して。」、ディッキーが「カメがいなくなった。流し台のシンクで泳がせていた。」、ステイプラーがじっと手を見る、というのがありました。そのディッキーがもうおじさんになっていますからね、大したものだ。
March 11, 2022
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