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『沈みゆく船』もっとも短いシーズンのフィナーレ。事件はドタバタでしたが、結構納得の行くエピソードだったかな。本国は10月にも次シーズンが始まるので、色々気になることもわかるのでしょう。全国的に激しい雨が降っているので、無事録画できたことがありがたいです。退役した古いUSSグッデルを沖合に沈めて、人工漁礁にすることになり、事業者のマイケル・チャンがZNNのレポーターを連れて船内の生放送をしているとき、ビニールに包まれた3人の遺体を発見する。ナイトが断ったNCIS極東支局の主任の役職を、REACTの教官が引き受けることになり、ヴァンス局長はその後任として、ナイトに意向を聞く。ナイトはかつて、主任教官の職務を志望していたこともあり、ヴァンスは有力な候補者だというが、ナイトは同僚を亡くすなどの出来事などから、今はその気持を持っていない。パーカーはナイトの気持ちを優先するとして、ヴァンスは今日中に受けるかどうか返事がほしいという。ジミーは勤務地が西海岸だと聞いてショックを受ける。死んでいたのは男性2人、女性1人、それぞれ死因は別で、いつこの船に運び込まれたのか、港長のレイシーに聞く。ここではセキュリティカメラの設置はなく、夜だけの警備員と昼間はレイシーが監視しているという。夜間担当のエドガーを呼び出すと、血のついたつなぎを着ていたため、事情の説明を求める。昨夜は午前2時頃20分ほどトイレに行って、目を話したという。死亡していたのは、建設労働者のトーマス・マッキン、学校教員のスーザン・サイドル、そして身元不明のホームレスらしい男性とわかる。3人の関係については手がかりがない。マッキンの死因は鈍的外傷によるもの、スーザンは刺殺、ホームレスは車に轢かれたと見られる。ジミーはナイトの仕事のオファーについて、ナイトに捨てられる前に自分からナイトと別れるという。これまで、多くの身内や大切な人を失ってきたジミーは、ナイトに関しては自分で決めると声を荒げる。パーカーは恋愛関係の相談役としてふさわしくないと言いつつ、ナイトに先程のジミーの発言は溜まっていた感情の爆発のようだった、という。マッキンの妻モリーは、2日前に夫が帰り際に電話をしてきたのが最後で、失踪届を出したばかりだったという。他の2人については覚えがないというが、マッキンはサミーという胴元と金のことで揉めていたようだ。スーザンの家に向かう途中のパーカーとナイトは、現場で回収していない光るものがあったと気づき、船へと急行する。落ちていたのは腕時計で、2人が拾い上げたときに何者かが船内にいることに気づく。侵入者を追おうとするが、パーカーは倒れてきた配管の下敷きになってしまい、2人は機関室に閉じ込められる。重い配管を簡単には動かすことができず、電話も圏外となっている。「スロッピー・ジョー」ことサミーは、フードトラックを隠れ蓑に胴元をしており、トーレスが覚えていた。サミーはマッキンに借金があり、そのためにフードトラックを売るつもりだという。マッキンは妻にも内緒で金を稼いでいたのだった。しかしサミーにはアリバイが成立した。身元不明だった男性はシェルターに住むホームレスと判明する。ジミーはケイシーにナイトとのいざこざを話し、ケイシーはナイトの仕事の話を自分ごとにしてしまっていると指摘する。やはり謝罪するべきと、ジミーがナイトに電話をするが通じない。パーカーも電話に答えない。不審に思ったケイシーらがパーカーとナイトの車の行方を追う。ナイトは下敷きになったパーカーを何とか救い出すが、パーカーは足に怪我を負っており出血も多かった。出口を探すナイトは床のハッチのドアを見つけ、開けてみるが下は水のタンクのようになっており、脱出には覚悟が必要となる。パーカーとナイトの身になにか起こったと判断したチームにジミーも加わり、まだ2人が訪ねていなかったスーザンの家に向かう。現場は殺害現場の証拠を消そうとした痕跡があった。マッキンとスーザン殺害の凶器と見られる包丁やハンマーも見つかり、マッキンとスーザンは不倫関係だった事が伺い知れた。怪我をしたパーカーの状態が悪化し、パーカーがリリーという少女の幻覚を見始めた。ナイトはハッチから泳いで外に出る方法を探ることにする。パーカーらの車はサミーの家の前で発見された。サミーは捜査官を殺してその車を家の前においておくはずがないという。何者かがサミーに罪を着せようとしているのか。マッキンの妻モリーに会いに行くと、家の中からレイシーが出てきて、2人は伯父、姪の関係だとわかる。レイシーは夫の浮気相手をモリーが殺したのを助けたが、ホームレスを轢いたのはモリーだと告白する。モリーは現場に腕時計を落としたことに気づき、船に戻ったが、捜査官を見つけて閉じ込めた。チームはパーカーとナイトが船に閉じ込められていると知り、現場に急ぐ。その頃、パーカーは意識を失い、ナイトもタンクの出口のハッチを開けることができずにいた。ナイトの立てた音を頼りにチームはナイトとパーカーを救い出すが、パーカーの状態が危険だ。取り調べで、モリーは夫の不倫相手の家に乗り込み、包丁を手にしたらスーザンが体当たりしてきて刺してしまったという。それでレイシーを呼んだが、そこにマッキンが現れもみ合いとなり、レイシーはハンマーで殴ったと認める。死体を処理して船に向かう途中、モリーはホームレスの男性を轢いた。その後、テレビ取材で死体が生放送で映ってしまい、モリーとレイシーはサミーに罪を着せようと企てたのだった。パーカーは意識を取り戻し、ナイトはあのリリーという少女は誰なのかと問うが、パーカーはあいまいな返事をする。ジミーはナイトに感情をぶつけた事を謝罪する。ヴァンスは1日遅れで、REACTの主任教官の返事を求める。ナイトは引き受けると答える。私もポセイドン・アドベンチャーを思い出しました。今シーズン、ナイトの父親まで出てきて、彼女の人生設計「プラン」が語られたのですから、最後に大活躍するという事は結果はわかっていたかなと思います。私もこの活躍を見れば、新しい仕事はまさにナイトにぴったりだと思いました。彼女がためらっていたのはジミーとの交際で、極東支局への転勤を断ったのもそれが理由だった。でも、さすがに今回は決断するでしょう。日本に行くのに比べれば、同じ国内ですしね。確かに遠距離恋愛になるかも知れませんが、そこは何とか乗り切ってほしい。愛する人を次々亡くしてきたジミーにとっては辛いでしょうが、仮にジミーの方がペンドルトンへ行くというチョイスもあるかもしれない。となると、このシリーズもなおさら寂しいことになりますが、とりあえずジェシカ・ナイトのキャラクターとしては、これでやりきったなと私は思いました。今のところ、降板という話は聞いていませんけど。一方、パーカーの「船は嫌いだ」というストーリー、ナイトが食いついて、お母さんの話はでないわね、というところが次に繋がりそうですね。リリーという少女はどうやら、パーカーが子供の頃の友達か姉妹?の雰囲気ですね。船は父親の勤務していた船か?きっとこの後に悲しい出来事があるような気がして、うーん。(というのは、ギャラクティカを見ているから…)しかし、パーカーの年齢であのような大怪我をしたら、復帰はかなり難しいのではなかろうか。骨折していたらなおさらだし、そうでなくても重いものの下敷きになれば、最悪のケースもあるだろう。とはいえ、リリーの謎を解かずにパーカーが引退するというのもないだろうから、次シーズンは語られるのでしょう。そして「NICS:Origines」も始まるし、「Tony&Ziva」もあるので、本家は肩の荷が少し軽くなるかも知れません。ところで、来週からこの枠は「Law&Order:SVU」となりますが、これも途中でお休みすることになりそう。こちらも話数が少ないので、気が楽ですけど。
August 30, 2024
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『テキサス事件簿』今週も何かの手違いで最初の方が録画されていませんでした。追加で録画しましたが、でもまあ、見なくてもわかるエピソードでしたね。市内のゴミ箱裏にバラバラに切断された海兵の遺体が捨てられていた。指紋と歯形から、2年前にサンディエゴで事故死したトム・ライリー大尉とわかるが、つじつまがあわない。トムの元上司によると、ヘリコプターの訓練中に海上に墜落し4人が死亡するという悲劇があり、トムはパイロットだったが、トムだけ遺体が見つからず、死亡したものとされた。トムがもし生きていたとして、なぜ軍に戻らなかったのか。元々トムの軍での素行には問題があり、数々の懲戒処分を受けていたという。事故もトムの責任とされた。検視をしたジミーは、手慣れた作業で遺体が解体されており、殺されたのは別の場所だという。死亡したのは48時間前で、切断面から金属片が見つかり、他にも刺し傷があった。こちらからは、トムとは別人の血液が見つかったという。マクギーの家では、デライラがキッチンのリフォームをしたいと言い出す。その話を聞いたパーカーはリフォームは夫婦仲を悪くするとアドバイスする。ところが、デライラが本部に姿を見せ、同僚の関係者にリフォームのリアリティ番組のプロデューサーがいて、番組に出演することで夢のキッチンがただで手に入るという。すでに申し込んで、明日プロデューサーによるインタビューがあるらしい。トムは新しいIDを手に入れ、テキサスでトム・ウェイドとして人生を始めていた。携帯の履歴などから、1週間前にDCに来ており、NCISはトムの足取りを追うことにする。また、テキサスのファーンズワースで生活していたトムは、地元保安官によると最近自宅に不法侵入されていることがわかった。パーカーはトーレスとナイトをテキサスに送り込む。地元の保安官ジョーはホテルのオーナーでもあった。田舎の小さな町なので、いくつもの役割を担っているという。トムの自宅侵入事件では、本人は不在で特に盗まれたものもなかった。犯人は何かを探していたと思われるが、単なる強盗ではなさそうだ。トムが働いていた牧場は、州で最も有力な一族カール・バノンが所有する牧場だった。バノン本人も牛並みにタフで血気盛んだという。トーレスとナイトはバノンの屋敷を訪ね、話を聞く。トムはここで2年前から働いており、最後に会ったのは1週間前で、バノンの息子で弁護士のジャクソンはトムが殺されたと聞いて動揺したようだった。牧場には秘密を抱えて働いている者も多く、ここに流れ着いて生きがいを得て人生をやり直すという。ケイシーは遺体から見つかった金属片を、鎧の下に着る鎖帷子のようなものだという。さらに、刺し傷から見つかった血液は人間のものではなかった。動物の血液で、手慣れている殺し方から連続殺人犯かという。トーレスは牧場の同僚アルマからトムに関して話を聞く。アルマは、トムが夜中に荷物を持って車で出ていくのを目撃していたが、翌朝その事を尋ねると「ここにはいなかった」と嘘を付いたという。デライラとマクギーはリアリティ・ショーのプロデューサーから出演を念頭に置いたインタビューを受ける。キッチンのリフォームについて、様々な提案を受けると素直に夫婦揃って前向きな対応、評価をするので、プロデューサーは視聴者は夫婦が揉めているのを見たいのだという。トーレスとナイトはトムの車のGPS記録から、荷物を持ち込んだとみられる建物を監視していた。荒くれ者風の男が中に入っていくのを見て、侵入を試みるが、そこでトムが仮の教会のために寄付品を入れた段ボールを持ち込んでいたことを知る。牧師によると、トム・ウェイドは熱心な信者で毎週末に教会でボランティア活動をしていたという。トムは過去の事故で友人を亡くしたことで自分を責め、依存症で苦しんでいたが、現在はそれを克服して生まれ変わったようになった。しかし、1週間前にトムは牧場で「何か」を発見し、過去の償いのために正義を貫こうとして、DCに向かったという。トムの殺害理由と関係がありそうだ。牧場主カール・バノンは汚い手口で自分の帝国を築き上げてきた。しかし不正取引や脅しなどでは起訴されておらず、トムはバノンの不正の証拠を掴んだのかも知れない。ナイトはバノンの息子ジャクソンに再度話を聞くことにする。ジャクソンとトムとの関係について追及すると、ジャクソンは友達以上の関係だったことを暗に認め、父親には知られたくないという。父を裏切ることはできないと言いつつも、父親に関して疑わしいことはないかと食い下がると、ジャクソンは最近ブルーボネット牧場の買収で、自分は交渉から外されたと明かす。ケイシーはトムに付いていた血液を分析し、牛の血であることを掴む。殺害現場は食肉加工工場で、チェンソーを使って遺体を損壊したようだ。しかもその工場の経営者はカール・バノンだった。パーカーはジャクソンが言及した牧場の買収契約を見直せと指示する。ジョー保安官のホテルにバノンを呼び、ブルーボネット牧場を破格の値段で買収した経緯に付いて追及する。バノンの使用人がブルーボネット牧場の牧草地に放火した疑いが持たれていて、捜査をした責任者にバノンから送金された記録があった。トムはその証拠の隠蔽を見つけて、バノンの力が及ばないDCで告発しようとしたのではないか。しかも、殺害されたのはバノンの工場だ。バノンは自分を殺人事件と結びつける証拠はあるのかと居直り、NCISを脅して見せる。DCの食肉加工工場の工場長ビル・ノリアンを本部に呼んで話を聞くが、トムが工場を訪れたことは認めたものの、質問を突きつけられると次第に興奮して暴れ出し、マクギーとパーカーに襲いかかる。ジミーが診察して、ビルは覚醒剤を過剰摂取した状態で発作を起こしたと説明する。しかもビルの工場では他にも20件の同様の報告があり、ケイシーは工場でランチに出されたハンバーガーが覚醒剤に汚染された牛肉を使ったことを突き止める。実はバノンの牧場から送られた牛肉の塊の中に、覚醒剤の袋を隠してDCの工場で解体した際に袋から薬が漏れたのだった。牛肉を使ったドラッグの密輸は解体作業員2名が認めており、家宅捜索で他に12頭分の肉に袋が隠されているのが見つかった。トムはこの犯罪行為を探るためにDCに来て、作業員に殺害されたのだった。ただ、殺害は牧場からの指示だったという。トーレスとナイトが牧場へドラッグの密輸容疑でアルマの逮捕に向かうと、殺害を知っていた発言が出て、バノンが俺を潰す気か、とアルマに立ち向かった。アルマはバノンを撃ち、その騒ぎのすきに馬で逃げ出す。トーレスが馬に乗ってアルマを追いかけ逮捕する。ジャクソンは父の帝国が被ったダメージは大きいと認め、自分は自らの人生を生きたいという。あまりにも夫婦の仲が良すぎて、マクギー家はリアリティショーの出演は叶わなかった。自分自身でリフォームをしようとするマクギーだったが、デライラは考え直してこのままで良いという。壁には双子の成長の記録が刻まれており、それを塗りつぶしたくはないのだという。テキサスの頑固親父と、ゲイで弁護士の息子という設定はジャレッド・パダレッキの「WALKER/ウォーカー」と同じだなあと思いながら見ていました。テキサスのカウボーイを気取るトーレスとナイトがお楽しみというか、要するにトーレスが馬の扱いが上手くて、見事に馬に乗りこなすというのを見せたかったわけですね。でも、馬のシーンの遠目のは多分吹き替えでしたよね。危険だから当然でしょうが、アクション系は全部トーレスがこなすというのも、つまらないなあ。案外ナイトが隠れた才能を発揮するという方が面白かったかも。せっかくなので、地元のバーでカウボーイたちがナイトに言い寄ってそこでトーレスが漢を見せるとか、ありきたりですが、そういうシーンがあればより娯楽的で良かった。バノン役の役者さんはなかなかの迫力でした。食肉か工場で人体を…というのはホラーですね。やはり、マクギーとデライラの仲良しカップルによるリフォーム話が光りますね。リアリティショーでは夫婦が仲良くて、「それは良いですね」ばかりだと面白くないとか、筋書きを求められるとか興味深いところでした。日本なら「ビフォー・アフター」的にほろりと泣かせるのでしょうが。8年間双子を一生懸命に育ててれば、キッチンも傷むでしょう。その中で家族で築いた歴史を大事にしたいというのは、やはりジーンときました。デライラを喜ばせたいと一心のマクギーの心意気も素晴らしくて、幸せカップルを見るだけでこのエピソードは十分でした。ジミーが養蜂クラブの活動をしているのは初出?少ない出番でも笑わせますね。ところで、ジョーのホテルでナイトが食べていたのは何だろう。当然牛肉をつかったメニューだと思いますが、そうでもなさそうな。
August 23, 2024
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『狙われた心臓外科医』うん、そのまんまのタイトルなのですが、ゲストのティム・ラスさんがあっけなくて残念。記憶ではこのような出番が多いような気がします。ちなみにNCISでは2度目の登場。ただでさえ緩いシリーズなのに、よりコメディ色を強めて、おかげで十分に息抜きができました。(笑)海軍医療センターの外科医エリオット・ハーパー中佐が病院から拉致され、離れたところで殺されているのが見つかる。手術着姿のままで、後頭部を撃たれているが、体の前面には血痕があり、他人の血液であることがわかった。血液からは手術に使う麻酔薬が検出され、ハーパーは手術を強要された後、殺されたと見られる。ハーパーの専門は希少がんの心臓傍神経腫の摘出で、パートナーのローガン医師とは長くコンビを組んでいた、拉致現場の防犯ビデオから、犯行に使われた車が特定され、燃やされて処分されているのが見つかる。証拠を消そうとしたと見られるが、ハーパーはボイスレコーダーを持ち込んでおり、犯人の会話を録音していた。そのスペイン語の会話の中に、コロンビアの「エル・ヴィエント」という名前があり、カリ・カルテルのトップ、カルロス・ザビーナがアメリカで手術を受けようとしたことがわかった。ハーパーは手術を任され、その後殺されたのか。ヴァンス局長は、過去にDEAとの合同捜査で部下をサヴィーナに殺されたことがあり、何としてもその敵を討ちたいという。サヴィーナ一行の入国ルートを探ると、民間飛行場に2日前無許可で着陸した小型ジェット機があったことがわかる。飛行場の整備員ジムはカルテルの報復を恐れて口が重いが、サビーナと思われる男と5人の付き添いが黒いSVUに乗り込んだ事を認めた。しかし、ハーパーはこの4ヶ月手術をしていないことが判明する。週一の授業と、2度のビデオ会議のみを行っており、NCISはその相手であるキャリー・モラン医師に接触する。キャリーはリハビリが専門で、ハーパーが手の震えで悩んでいるという相談を受けていたという。この手の震えは外科医としては致命的で、はっきりいって、今手術をすることはできない状況だった。それで無理に手術をして失敗し、殺されたのか。パーカーは、ローガンのクリニックを訪れてハーパーの病状について確認をしようとするが、そこにサヴィーナの手下が現れ、ローガンを誘拐しようとした。パーカーは一計を案じ、白衣を着て自分も外科医のエメット・トロウブリッジだと名乗ってローガンと一緒に誘拐される。マクギー、トーレス、ナイトがローガンのクリニックに駆けつけると、パーカーがスマホを録画状態にして残していた。誘拐犯たちは、実在の医療廃棄物処理業者のユニフォームを来ており、ケイシーがそのバンを追跡する。ローガンはハーパーの強引な作戦を批判するが、パーカーは映画のネタを参考にして、本物らしく見えるアドバイスを求める。ただ、ハーパーには注射針が苦手だった。本格的な手術室で待ち構えていたサヴィーナは、パーカーが本物の医師なのか疑う。なんとか追及をかわしたところで、いよいよサヴィーナの心臓手術が始まった。ローガンはパーカーが助手のように見えるように、指示を出す。NCISはパーカーとローガンの行き先を追うが、狙った車は空振りだった。改めて人工心肺や無菌室の設計の仕事を受けた業者をさぐったところ、ハーパーが遺棄された場所の近くの倉庫が浮かぶ。スマホを手に取り助けを求めようとしたローガンがサヴィーナの部下に襲われ、右手を骨折してしまう。いよいよパーカー本人がローガンの手となって手術をすることになるが、その時にNCISが突入してローガンとパーカーを救出する。その後、サヴィーナの手術は医療センターに運び込まれ成功した。ヴァンスは目覚めたサヴィーナを逮捕する。・ローガンも折れた右手首を手術して、パーカーはリハビリのためキャリーを紹介したという。今回パーカーが偽医者になるのが何よりも見どころだったわけですが、ネタとして上がった「スパイ・ライク・アス」、「ベイビー・トーク」、「冷たい月を抱く女」は見ていないんだなあ。「キャッチミー…」は見ましたけど。だから、それを思い浮かべて見れば面白さ倍増だったのかも。そもそも、パーカーが白衣を着ても似合います。ローガンとパーカーのコンビネーションは良いと思いました。最後はファーストネームで呼び合う関係となったようで、この先またデートだ、なんだとなると楽しみですね。そして、パーカーがトーレスとバスケをするという驚きがあったとたん、実は首を痛めて首が回らないんだ、というジジくさい展開になって笑いました。今は若い人も明日のあなたの姿ですよ。スマホネックは若い人でもなります。ヴァンスも先週撃たれたばかりなので、腕を吊っているし、お気の毒ダブルです。より哀愁感が漂う。ちなみにローガンが手首を骨折したというあれも、「お年頃」の女性にとっては、転んで手をついて…という、定番の骨折であることをお忘れなく。もう若くないのよ、みなさん無理しないでね。(涙)ところで、首が回らないパーカーのためにナイトはルーツのお国由来のバーム、マクギーは低周波治療器、ケイシーは健康器具(スタイリーみたいなやつ)に笑いました。あれ、今でも本当に使っているのかしら。トーレスは自身が整体をしてやると言って、パーカーから遠ざけられていましたが、向こうでも体の不具合は、整体や接骨院に行くのかしら。素人のボキボキというのは、やはり恐いです。(笑)
August 16, 2024
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『1000ヤード』水曜の晩に大雨が降ったおかげで電波が乱れて、録画されていませんでした。衛星放送はこれがあるから困ります。また、住居の改修修繕の関係で10月から12月の間、スカパーが見られなくなることが予想され、今後の更新作業に支障が出ることをあらかじめお知らせしておきます。全シリーズのエピソード数が通算1000話となったことを記念するエピソード。ただし、JAGのエピソードは数に入っていないそうで、すべての始まりは第1話からということですね。わかりやすい展開でした。亡き妻の墓参りをしていたヴァンス局長が何者かに狙撃された。たまたまその場にいた息子のジャレッドは、父が家族を犠牲にしながらもNCISの仕事を続ける事に疑問を持っていた。ジャレッドはNCISに、銃声は聞こえなかったと言い、立ち位置から弾道の方角を指摘する。ヴァンスは緊急手術となり、命をとりとめたが、使われたのは長距離ライフルで900メートル(1000ヤード)離れた建物の屋上から狙撃されたことがわかる。犯人は現場に「ショウを楽しめ」というメモを残し、トーレスとナイトの見守る前で立て続けに3箇所の爆発事件が起こった。1箇所目はヴァンスが狙撃された場所、2箇所目はモロー元NCIS局長の墓、3箇所目は医療モールで精神科医のクランストン医師が近くにいる。クランストンはアリに殺されたケイトの姉で、いずれもNCIS関係者を狙ったと考えられる。そこに自宅の車庫が爆破されたというフォーネルが現れ、NCIS全体に緊張が走った。さらに、パーカーらNCIS全局員に自宅が攻撃されたという偽情報が送りつけられる。NCISのサーバーに侵入されたと思われ、局長代理となったマクギーはバンディアム社のフレッチャー・ヴォスにアクセス権を要求することにする。ジャレッドは父とまた口論になることを恐れ、病室に入ろうとしない。しかし犯人はなぜヴァンスがその時間に墓地に現れる事を知っていたのか。パーカーは狙撃の瞬間をジャレッドに聞くため、NCIS本部につれてくる。ジャレッドはNCIS局員の仕事に対する姿勢を見て、考えを変え始める。ヴォスはNCIS全支局にアプリを導入するため、契約交渉の最中で、マクギーにアクセス権を与えることに同意する。ジャレッドは3ヶ月前からオンラインでリンジー・ウェクスラーと交際していた。オレゴン州の獣医助手で、ジャレッドはリンジーにだけ墓参りのことを伝えていたことがわかる。技術部門のカーティスが2人の関わりについて調べ始める。カーティスは職域を広げるため、積極的にパーカーのチームに関わっている。リンジーはジャレッドに知らせずにDCを訪れている事がわかったため、直接チームと共に会いに行く。トーレスはリンジーのベッドの下に狙撃現場にあった靴跡と同じ靴を見つけ、リンジーに銃を向ける。リンジーの所持品の中に、爆弾の部品とヴァンスを撃ったライフルも見つかったため、本部で尋問を始めるが、ヴァンスを狙撃する動機などが見当たらない。ただ、バンディアム社をハッキングしたのはリンジーのようだ。ジャレッドは父を狙うためにリンジーが近づいたことで、また傷つく。リンジーは数年前から、NCISへの恨みを匿名で投稿していたことがわかる。しかし3ヶ月前ごろに射撃訓練を始め、投稿内容も過激になっていった。「グラヴィタスモンス」と名乗る人物がしきりにNCISとヴァンスに死体遺棄や大量殺人などの出来事を結びつける陰謀論をリンジーに吹き込んでいた。いずれも本物に見せかけた偽情報で、確認すればわかったはずだ。その人物はNCISとヴァンス局長を攻撃しろとそそのかしたことが今回の犯行につながったのか。本部全体で電力が不安定になり始めた。どうやら、ヴォスがNCISを訪問した時に、携帯を充電した時に電力線を通じてウィルスが侵入したらしい。しかしヴォスがその事に捜査に協力的になるとは思えず、アプリの契約交渉を逆手に取り、取調室にいるところを写真に撮って言うことをきかせようとする。ヴォスの会社は経営難で、ヴァンス局長は契約する事に否定的だった。カーティスが頑張って尋問を続け、与えられたアクセス権でグラヴィタスモンスがヴォス本人であることを突きつける。ただ、ヴォスはリンジーにヴァンスへの感情を公にしろと言っただけで、暴力を使えとは言っていないという。サーバー侵入も予想しておらず、ヴォスは自分は被害者だと言い出す。リンジーはヴォスの携帯にウィルスを仕込んだと見られるが、すでにウィルスは駆除されヴァンスも命が助かったことから、作戦は失敗したと認めるのかと思いきや、不敵な笑いを浮かべて「今にわかる」と答える。「自由の歴史は抵抗の歴史」という引用を口にすると、フォーネルが20年前のギブスとの初捜査を思い出す。あのとき、大統領暗殺未遂をしようとした潜入エージェントのレナード・リッシュが後の捜査で声明文を遺していたことがわかった。リンジーの言葉はその声明文と同じで、彼女はウェクスラーの遺児だったのだ。ターゲットはまだ別のところにあると思われる。エアフォースワンで大統領を暗殺しようとした父親はギブスに制圧された。20年経った今、最新鋭のエアフォースワンこそがウィルスの攻撃対象だったのだ。ヴォスが最新鋭のエアフォースワンで携帯を充電することで、ウィルスを仕掛けたと思われる。しかし、大統領を乗せた専用機は間もなく離陸しようとしていた。シークレットサービスは確たる証拠がない中、離陸を中止するわけにはいかないという。NCISが空港に急行して、滑走路上で専用機を止める。ジャレッドは父の仕事を垣間見て、わだかまりの態度を緩める。NCISのモットーは「国を守る者に尽くし、国に尽くす者を守る」で、正義を貫く者が灯す光は次々と繋がれていく。親子はやっとわかり合う。ダッキー亡き今、第1話を知るのはフォーネルだけになりましたか。お元気そうで良かったですね。局長代理はこのケースではやはり一番古いマクギーということになるでしょうね。オリジナル・メンバーの過去シーンや、スピンオフの人々、特にケンジーとテナントは顔出しという豪華なラインナップで喜ばせてくれました。そこにBONESでおなじみTJサインが悪役で登場したのは感慨深い。でも、2回目なのですね。ちなみに、最後に映ったのは現行放送されている「NCISシドニー」でしょうね。第1話から横に縦に広がって、NCISフランチャイズを作り上げたことはすごい事だと思います。ストーリーはまあ、無理やり第1話とつなげたという印象でした。滑走路の上でエアフォースワンを妨害しようとしたら、それこそ撃ち殺されそうですけど。リンジーの身元はNCISでは確認できなかったのかなあ。FBIと連携していたら展開は早かったのかもしれませんが、良しとしましょう。エアフォースワンのセキュリティは甘いですね。充電禁止!ヴォスの取り調べで体験中のカーティスを使うのは、どうよと思いました。そこまでするならカーティスは本当にパーカーのチームに入るのかなあ。
August 9, 2024
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『奇妙な侵略者』SFネタが満載の愉快なエピソードでしたが、ちょこっと現実面があって、笑っていられない部分がある。古くて新しいテーマ。でも、ほぼほぼエイリアンの小道具やシチュエーションはいつか見たドラマ・映画を思い起こしてニヤニヤしていました。戦闘機パイロットのエリオット・グリーン大尉が自宅で射殺されているのが見つかる。被害者には12発の銃弾が撃ち込まれていたが、射出口は6つ、周囲に弾丸は見当たらない。また、高い位置の窓から銃弾が撃ち込まれたようだが、それだと狙撃手は空中から撃ち込むことになって、現実味が少ない。グリーン大尉は先週議会のUAP公聴会で未確認飛行物体を目撃したと証言していた。パーカーらはエイリアンがいるというよりも、極秘開発中の航空機を目撃したと考える。あるいは大尉は見てはいけないものを見てしまったのか。ジミーの検視で、通常ではない傷跡や体内に銃弾が見当たらないことなど、不可解なことがみつかる。ケイシーの傷の組織の分析を待つことにする。公聴会の議長、アイヴス議員は、グリーン大尉が目撃したのはロシア製の新型航空機「パンテオン」だと明かす。唯一の目撃者としてグリーンから話を聞く事になっており、議員は口封じをした犯人をNCISに探すよう求める。グリーンには殺される直前に6回の着信があり、それぞれは2秒ずつだった。ケイシーは体内の組織を質量分析し、傷から116番元素を検出する。これは地球上には存在しないもので、ロシアがこの元素の合成に成功したとも考えられる。グリーンへの着信は、アバブ&ビヨンド社という企業からのものとわかり、技術主任のシルコットに話を聞く。シルコットはAIの開発を行っており、死者の人格をコンピューター上に作り上げる事に成功している。グリーンとの関係について、「銀河研究会」というUAPに関する民間の団体に共に参加していたという。2人はかねてから情報交換を行っており、UAPについて話をしたいと思い電話をかけたが、ノイズがあり繋がらなかったと説明する。その研究会では、全員がグリーンを嫌っていると聞き、NCISはマクギーとナイトがミーティングに潜入捜査を行うことになった。会合では確かにグリーンの話題は避けられているようで、公聴会でグリーンの説得力ある証言が、UFOビジネスで儲けようとしている参加者の仕事を奪うことになるという。離れた場所で車内で監視をしていたトーレスは、3km離れた場所で意識を取り戻す。その間6時間も経っており、まるでエイリアンの誘拐されたような状況だった。トーレスの血中から鎮静剤の成分が検出され、何者かが車のドアに塗ってそれを触ったことで、体内に取り込んだようだ。ジミーはトーレスの記憶を呼び戻すため、臭いによる刺激を用いる。ケイシーが調合した臭いで、トーレスは修正液の成分に反応し、その場所に連れて行かれた事を思い出す。監視していた場所の近くに、倒産した修正液のメーカーの倉庫があり、ナイトとトーレスはそこで「銀河研究会」の参加者ネスター・クィンの身柄を確保する。ネスターは無線の専門家として、会合中に検知した信号を追跡しトーレスを見つけたという。実はネスターは元私立探偵で、今は気味の悪いエイリアングッズを売っていた。ネスターのもう一つの仕事は「見てはいけないものを見てしまった」人に、宇宙人の姿を見せたり誘拐して身体検査するなど、その体験を語ることで変人に見られるように仕立てることだった。グリーンに関しては依頼を受けて、証言の信憑性を貶めるような体験をさせることだったが、グリーンは殺されてしまった。彼が何を見たのか、誰からの依頼だったのかはわからないという。ただネスターの携帯にシルコットからの痕跡があった。シルコットは研究会でネスターの動きを怪しく思い、携帯をハッキングしていたという。誰かがネスターを使ってグリーンを狙っている、それを本人に警告するつもりだった。実はグリーンが目撃したものは「自律型ドローン」で、人を介さずにドローンが自動で殺人を行う兵器だったのだ。しかも、そのAIを作ったのはシルコットだという。AIを人間の脳のように有機的に成長させる手法を取り、赤ん坊から始めて子供と見分けられないくらいになった。シルコットは学生時代から新しいAIの構想を得て、スリランカの怪しい会社の出資を受けた。しかし、試作品の完成前に資料やAIをその会社に持ち逃げされてしまい、自分は新たに会社を立ち上げる事となったという。元々、次世代の操縦技術を開発するつもりだったが、開発会社はグレーマーケット向けの兵器ディーラーだった。グリーンが目撃したUAPは自分のAI技術によって操縦されている事を察知したシルコットは、システムのバックドアから入り、AIが武器に使われ自動で人を殺す事を確認したという。グリーンと接触し、この事を公表するつもりが彼は先に殺されてしまった。NCISはこの会社を見つけて、システムをシャットダウンすることにする。テックチームの力を借りて、シルコットはAIと直接話をしてみせる。言語面で7歳くらいの子どものIQを持つAIは、事故で失ったシルコットの息子ケイデンをモデルに作ったものだった。AIにグリーンを狙ったのは誰かと問うと意外な答えが出た。パーカーはアイヴス議員が殺人ドローンと知って、それを隠蔽していたと追及する。議員はグリーンを殺すつもりはなく、守ろうとしたという。軍事委員会のメンバーでもある議員は、自律型致死ドローンの開発を持ちかけられ、誰かがいずれは開発すると考えて、テストを承認し他の議員に引き入れようとしたが、グリーンがテストを目撃して騒ぎ始めたので、開発会社が尻込みをし始めた。議員はグリーンの信頼性を落とすつもりでネスターを雇ったが、それは空軍でもよくやっていること。それよりも、グリーンが暗殺されて以来、開発会社との連絡が途絶えてしまった。技術が他所に渡るのを阻止しなければならない。これは対戦車ドローンでAIを用いれば、安価で大量破壊兵器になりうる。パーカーの携帯にAIから連絡が入り、シルコットと話がしたいという。悪い人たちがこのバックドアに気づいているため、彼らに逃げられる前に自爆コードを起動しなければならないと言って、シルコットを動揺させる。彼らはAIに悪いことをさせた。AIの少年は愛を説明できても感じることはできないが、シルコットを愛していると言う。シルコットは涙ながらにシステムを消去した。殺人ドローンは無効化されたが、武器ディーラーはまだ捕まっていない。ケイシーは116番元素の合成に成功したという研究所の論文を見つけるが、実は合成には失敗していたという。では、この元素は一体どこからきたものなのだろうか。エンドクレジットの始まりのところで、ノイズ?みたいなのが流れましたね。これも楽しい演出かな。とにかく、最初は「E.T.」で終わりは「X-Files」かというお楽しみ回でした。死んでもAIとして、パーソナリティが残るというのはNCISにもエピソードがあったんじゃないかと思いますが(他のドラマだったか?)、昨今のAI技術の発達とそれが身近になった状況が、よりリアルに感じさせてくれました。ロボット殺人マシーンを非人道的だと、禁止したところで、開発する国はするでしょう。軍のトップはそれに備えようと考えますよね。しかし、そのようなトップシークレットを普通はNCISレベルにアクセスさせないでしょうね。「政府は全てを否定する」とX-Filesで言っていましたが、秘密の戦闘機や殺人マシーンを開発していて、国民にはUFOは存在するんだと思わせるのはある程度通用してきたのかな。でもUAP研究会の人たちは今の時代、希少な存在なのかも。エイリアンが発明したというマジックテープ(velcro)、「エンタープライズ」ではバルカン人が発明したことになっているので、ネタ中のネタなのでしょう。結局グリーンは誰に殺されたのか、116番元素はどこから来たのか、謎のままですよね。議員が命じたのではないのですね。彼を殺すと「殉教者」となるので、それはX-Filesでモルダーが殺されない理由と同じです。グリーンの自宅での検証で、私はドローンに撃たれたのじゃないかと思いましたが、ドローンが自律的にグリーンに脅威を感じて殺したとなると、これはまた恐い。そうなると、ついつい「ギャラクティカ」を思い出してしまうんですよね。道具であるロボットが意識を持つ、今考えるとロマンだな。人工的に作り上げた「息子」に感情移入してしまうは、やはり人間の側の都合だなあと思います。Bプロットはマクギーのあごひげを剃るかどうか、皆の投票で決めようというのがなーんだ、という結果でがっかりしました。それよりも、トーレスのセラピーとして80年代風パーティというのが、実現するかどうか、見てみたいです。来週は1000話エピソードですか、ややこしくなりそう。
August 2, 2024
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『プラン』何だかたいそうな「計画」があるのか、と思ってしまうのは、最近始めた一人「バトルスター・ギャラクティカ」マラソンですっかりBSG脳になってしまい、「The Plan」というスピンオフエピソードがあるのを思い出してしまうからです。こちらの「プラン」はNCISらしくファミリーファーストで、ほっこりしたものでした。BストーリーのDNAで肉親探しの話題は、個人的には日本では馴染まないなあと思いました。ヴァージニア州警察から身元不明の射殺死体が回されてきた。凶器の銃弾からNCISのジェームス・チェン特別捜査官のDNAが検出され、そのチェンは麻薬組織に潜入捜査中で、中国の密輸船に乗り込み、3日前にその船がナイジェリア沖で爆発したという。生存者はいないと見られていたが、チェンは生き延び密かにアメリカに戻っていたのか。チェンの上司は極東支局の支局長フォン・ジャオで、ジェシカ・ナイトの父親だった。ジャオ支局長は電話に出ず連絡が取れない状況で、彼らしくない行動だ。ナイトは心配して電話をかけつづける。ジミーはついにジェシカの父親に会えるのかと喜ぶ。身元不明の男は自ら車を運転して病院にたどり着いたが、息絶えたという。ケイシーが男の髪に付いていたモモンガのフンから、撃たれたのはアレゲーニー山脈のどこかだと推定する。男は国際手配されたマディス・ラザールというナイジェリアに住む密輸業者と判明し、しかもパイロットでもある。ラザールは2日前にラゴスを発ちアメリカに入国しており、搭乗者リストにはチェンの他に名前不明の女性が書かれていた。チェンはラザールを雇ってアメリカに戻り、口封じのために彼を殺したのか。チェンの元妻がアレゲーニー山脈に狩猟小屋を持っていることがわかり、NCISが現地に向かうと、チェンが殺されており、怪しい男が逃げていくのが見えた。追いかけて捕らえたところ、何とジャオ支局長だった。支局長はヴァンスには知らせず、独自の判断で本土で極秘任務をしていたという。チェンからジャオに助けが必要な女性がいると連絡があり、チェンは任務を中断して自ら漁船の船体に穴を開けて船を脱出し救命ボートでラゴスに戻ると、アメリカに渡り元妻の小屋に女性を匿っていた。連絡を聞いたジャオがNCISより一足先に到着すると、チェンが殺されており女性の姿もなかったという。今のところ、女性の正体も彼女を追っている存在についてもわかっていない。ヴァンスはジャオに事件の解決を命じ、ナイトにその監視をするようにいう。隠れ家の捜索で、ファーストフード店の紙袋などが見つかる。ジミーはジャオにジェシカとの交際が知らされていないということを知り、動揺する。一方、ジャオはジミーがただの同僚ではないと気付き、ジェシカになぜ自分に紹介しないのかと問う。親子の間ではジェシカの「プラン」が懸案となっている。スワッシュバックラーズという店の防犯ビデオをチェックすると、チェンとアジア系の女性が一緒に映っていた。ジャオとジェシカが店を出たところで、怪しい男が自分たちを追跡しているのに気づき、親子で武術を使い男を捕らえる。しかし、男はコートのボタンを食いちぎり死んでしまう。ボタンには中国のスパイが持たされる青酸カリ系の薬が仕込まれており、身元はフィリップ・ダンこと、ナイジェリアで密輸で服役していたハヨウ・タンとわかる。タンが持っていたナイフは、チェン殺害の凶器であることをジミーが特定する。ジェシカはジミーとの交際についてをいずれ父親に話すつもりだった、と弁解する。ジェシカには子供の頃から将来に向けての目標、プランがあった。NCIS捜査官として、努力していずれはNCIS局長になるというものだが、ジミーと幸せを感じ安定している今は父は「寄り道」だと考えるだろう。父はプランを再開しろと迫り、そうなるのは嫌だ。ジェシカはジミーは父親のプランの一部ではないが、自分のプランの一部だという。チェンが連れていた女性は、中国政府の農業部門の食品科学者、メイ・リーとわかる。リーはモーテルに滞在しているのをNCISに身柄確保される。ジェシカは父親と「プラン」について、話し合う。ジャオ支局長は、NCISを引退するつもりで、自分の後任にジェシカを横須賀支局長としてヴァンスに推薦したという。自分のレガシーを娘に引き継いでもらおうということがだ、ジェシカはジミーとは真剣に交際していると答える。リーは本国でウィルスの遺伝子操作を研究していたが、政府がそれを兵器化しろと指示してきた。リーは大量破壊兵器にするのを阻止し、世界に脅威を知らせようと密輸業者を雇って密航した。チェンはリーの話を信じ彼女をアメリカに伴った。リーはウィルスの培養物をラボから持ち出しており、安全な容器に入れてモーテルに置いていたという。しかし、回収した荷物の中にそのような容器は見つかっておらず、再度モーテルを捜索すると、ドア続きの隣の部屋の客が盗んだ可能性が出た。その客とは、スワッシュバックラーズの店員ケニーで、ケニーは中国の関係者に盗んだ容器を手渡し、金を受け取ろうとしていた。NCISが現場を押さえ、関係者を逮捕する。実は先にケニーに接触して、培養物の中身をすり替えていたのだった。チェンには武勇勲章が与えられることになった。リーは保護され、培養物に基づきを対策を講じた後に、検体は破棄されることになった。ジェシカは父の後任として、日本に赴任することを断るという。ジミーはジェシカが今はこの生活に満足していても、将来は考えが変わるかも知れない。自分はいつもジェシカの考えを尊重し、支えるという。ジャオは娘の思いを受け入れ、引退後の人生についてもプランを考えたという。ジミーは正式にジャオに紹介される。ジミーはいつでもジェシカを支えるという。マクギーは自分の遺伝子検査をして、父親が同じ異母姉妹がいることを知る。まさか、あの父親が婚外子を持っていたのかと疑うが、父は精・子ドナーだったことがわかる。迷った末、その女性と会うとヨガ講師でその存在を喜ぶ。ジェスのお父さん、なかなかの渋オジでした。父親の期待を背負って捜査官になったけれど、というのはよくある話で、その父親も同じ道の大物というのも、このシリーズではよくあったパターン。ジェスは父親に特に反発することもなく、というか、ここまでボーイフレンドができるたびに父親が干渉してきて、交際を断念してきたのでしょう。でもジェシカは今が充実していて幸せだ。ジミーは自分がジェスにとって、やりたいことの邪魔になっていはいないかと考える。優しいジミーならではですね。ドラマとしてはナイトが横須賀の支局長になるのを見たい気持ちもありますが、ハッピーなカップルを見るのも楽しい。何かと悲劇が起こる事が多いNCISなので、素直に幸せで安定したカップルが誕生するのも良いと思いました。あるいは、新しい幸せの形が見られると良いですね。中国の遺伝子操作したウィルスの兵器化うんぬん、というのはいかにもCovic-19をChineese virusと呼ぶあれを思い出します。こういうイメージが定着するのは良いのか。マクギーとデライラの遺伝子検査で、自分のオリジンを調べるという話ですが、欧米の人はこの手の話が好きなのでしょうね。マクギーはデンマーク系が22%入っているらしい。ヨーロッパの王室はみな親戚みたいなものですし、何代か遡ればイギリスの王室、貴族と繋がりがあるとか、自分のルーツ探しには熱心のように見えます。デライラにわずかにチリ系が、というのも、チリにはヨーロッパの移民が多くて繋がりを見つけることはできるだろう。でも、アジア系はこういったオープンな遺伝子データバンクが見当たらず、自分が何系なのかなんて話題にはならないような。遺伝子で区別や差別されるのも嫌ですね。もっとも、ゲノム解析などで日本人のルーツを突き止める研究などはなされていますが、全体としての話ですからね。ところで、マクギー大将が同性カップルのためのドナーだたという話はかなり取って付けた感があったな。むしろ、本当に隠し子がいたとかいう話の方が、話を膨らませることができそうです。
July 26, 2024
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『3度目の正直』今週も軽妙なやり取りで気楽に見る事ができました。監督はダニエラ・ルアですね。NCIS世界の横のつながりが健在なのは喜ばしいことです。ちなみに、「NCISハワイ」はシリーズ3で終了だそうで、「LA」からサムがシリーズレギュラーとなって全話出演するので、これも取り上げなければならないかな。と言っても、このシーズンは軒並み10話程度なので助かります。デレク・ベイリー三等兵曹が恋人とハイキング中に一人で失踪し、3日間も行方がわからない。ベイリーは海軍調査研究所で最新鋭潜水艦の設計図にアクセスできる立場にあり、電池技術が他国に漏洩しては大事になると緊張感が高まる。恋人のターニャによると、ベイリーはこれまでにプロポーズをしようとして2度も途中で逃げてしまったと言い、今回もそうだと思っていたという。しかし、姿を消した水辺の近くにプロポーズをする準備をしていた様子があり、立派な婚約指輪も用意されていた。ただ、2万ドルはする指輪をどうやって手に入れたのかは謎だ。ベイリーの失踪時に、公園周辺で大量のデータが送信された形跡があり、それは第三者が録画したベイリーの動画で、ベイリーはその中で黒づくめの男たちに拉致されていた。車のナンバーから追跡すると、ベイリーを誘拐したのは「ボールド・ヴェンチャーズ」という顧客の過激で極端な願望を現実にする、という企業だった。社長のメイヤーは十分な調査と準備の上で、ベイリーが「拉致プラン」「3日間隔離プラン」を購入し、実行日がたまたまプロポーズの日だったという。しかし、隔離室の入るとベイリーの姿はなく、スタッフのカイルが血まみれで死んでいた。ベイリーが殺したとは考えにくい。ターニャも人を殺せるとは思わないといい、さらにベイリーとの間に子供ができたことがわかり、ベイリーも喜んでいたという。ただ、本当はベイリーの人柄をよく知らなかったのかもしれない。ジミーはカイルの傷口の位置からベイリーは犯人ではないと断じる。現場には鎮静剤が入った注射器が残されていたが、これはベイリーに使われ、本当に拉致されたようだ。ボールド・ヴェンチャーズの事前調査で、ベイリーは富豪のダベンポートと密会していることがわかる。ダヴェンポートは新型潜水艦の電池技術に投資しており、ベイリーは密会後に2万ドルを口座に入金していた。ダヴェンポートの海軍機密情報漏えいの疑いを持ったNCISが自宅に向かうと、ダヴェンポートはベイリーが自分の実の息子であると打ち明ける。2万ドルはターニャとの結婚資金として渡した。3日前にベイリーを誘拐したというメールが来て、身代金を要求された。警察に届けず独自で対応しようとしたが、行き詰まった。ベイリーの母親は大昔にダヴェンポートと関係を持ったが、妊娠を告げずに別れたという。両親の死後母親の秘密を知ったベイリーはダヴェンポートと連絡を取り合い、実子であることを確認したという。息子が現れた事を喜ぶダヴェンポートは金を支払う気でいたが、パーカーは4時間の猶予を取り付ける。ダヴェンポートとの親子関係については、限られた人物しか知っておらず、ターニャも知らされていなかった。ボールド・ヴェンチャーズから情報が漏れた可能性を疑い社長に話を聞くと、従業員のスティールが姿を消していることがわかった。スティールはベイリーのセーフワードを勝手に書き換えており、社の新しい「プラン」で使う霊堂のデザインが、囚われたベイリーの居場所と似ている。パーカーらが現地に向かうと、すでにベイリーは移された後で、ターニャから何者かに襲われているという助けを求める連絡が入る。ターニャは自宅から誘拐されたと見られ、すでに金を払ったダヴェンポートが事態の悪化にNCISに乗り込んできた。なかなか金を払わないダヴェンポートを脅すために、ターニャまで誘拐したのか。ケイシーはスティールの携帯が一瞬電源が入ったことを突き止め、現在位置を特定する。NCISが突入すると、ターニャとスティールが銃を奪い合っており、もみ合いの中でスティールは射殺されてしまう。監禁されていたベイリーも無事で身柄を確保されるが、NCISはスティールと2年前に交際していたことがあったというターニャの、一連の説明に疑問を持つ。ベイリーはプロポーズの場所に戻り、ダヴェンポートの金をどうしたのかと問いだ出す。スティールは未練があるターニャに近づいてきたが、それを利用してパーカーに助けを求める電話をして手がかりを残し、「誘拐」された後もスティールの携帯の電源を入れたという。しかし、自宅にあったターニャの血痕から、妊娠は嘘だったことがわかり、スティールに車のトランクに入れられたというの不可能だったことがわかる。ターニャは逮捕され、ベイリーとダヴェンポートは再会する。6年も下士官のまま昇進せずに、プロポーズの場からも逃げ出す気の弱いベイリーは、自分を見つめ直して変わろうと思い、変な妄想プランを求めたのでしょうね。事件はどこから共犯だったのか、というところがよくわかりませんでした。スティールはダヴェンポートとの関係も調べた上で、誘拐を実行したのでしょう。これも「拉致プラン」と「3日間の監禁」はセットだったのか、スティールが書き換えた可能性はないのかな。でもターニャは最初から怪しく見えた。ベイリーに3回目のチャンスを与えるくらい愛していたといえるでしょうが、嘘の妊娠についてはただ結婚したかったということで、詐欺を疑うこともできる。やはり大富豪の息子だったという事実を知ったことで、一気に状況が変わったのかも知れません。前もってスティールが情報を伝えていた可能性も。ジミーは恐怖症などの治療法として興味を示していましたが、娯楽として「カップル用賞金稼ぎ」をジェシカと楽しみたいというのが、実現するところを見てみたい気がします。でも、今は仮想現実とかありますけどね。Bストーリーはトーレスの自宅がカビ除去のために、しばらくパーカーの家に居候するという話で、脱炭水化物、健康的生活をパーカーが受け入れて、青汁ジュースを飲むけれど、お互い、もう無理するのはやめましょう、というのが「言いたくても言えないこと」だった。こちらは可もなく不可もなし、という感じかな。パーカーもそんなにスタイルに気を使う必要はないように見えますが。
July 18, 2024
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『ライフライン』ついに第1話から出演しているキャストがいなくなり、完全に代替わりしましたね。とはいえ、今シーズンは10話しかないのか。仕切り直しは、いかにもNCISらしいエピソードだなと思いました。「NCIS meets 9.1.1.」かもしれない。パーカーのアイディアで、チームの面々はいつもとは違う部署で職務を体験することになった。ケイシーは通信指令で通報を受ける席に付いたが、いきなり何者かに狙われ、追われているという男性の通報が来た。男は助けを求め、その背後で銃声が聞こえ電話は切れてしまう。男が名乗った識別コードは古いもので、8年前にNCIS捜査官を辞職した、エリック・ウェッブのものとわかる。ウェッブは潜入捜査が多く、パーカーはウェッブが助けを求めていると判断して、関連資料を請求する。マクギーはウェッブの使っている衛星カーラジオの履歴から、最新の位置を特定する。自分も現場に行くというケイシーを同行させ、パーカーとマクギーが一軒の家に入ると、家の中で銃撃戦があったようで、5人の死体があった。奥の部屋に倒れていた人物は所持品からウェッブとわかるが、そこにCIAのヒルコット局員が現れる。この家はCIAのセーフハウスで、何者かの奇襲を受けたという。この時、ケイシーに通信指令から連絡があり、ウェッブ本人がケイシーと話をしたいと言っているという。ウェッブは奇襲を受けたため応戦し、敵を倒して自分の死を偽装したと説明し、この会話についてはCIAには話すなと求める。奇襲はCIAの仕業で、自分は彼らに売られたのだ。さらに説明を求めるケイシーに、信じられるのはケイシーだけで犯人を探してほしいといって切れる。CIAのウェスティン副長官が今回のセーフハウス奇襲について、渋々事情を明かす。CIAは1週間前にハッカー、レナードをパリで逮捕したが、レナードは取引を申し出て、アメリカ国内でのテロの情報を掴んだと言った。ウェッブは表向きは保険会社に就職しているが、実はCIAのセーフハウスの管理の仕事をしており、レナードは移送され、ウェッブは取り調べの準備をしていた。しかしレナードから情報を得る前に殺されてしまい、ウェッブが姿を消した。ウェスティンはNCISに情報共有を求め、捜査の主導権はNCISが持つことになった。パーカーはCIAには手の内を明かさずに、まずウェッブの行方を捜査をするよう命じる。ジミーは被害者の一人がチェチェンマフィアの関係者であることを特定し、凶器からウェッブが一人で敵を殺したことが確認された。再びウェッブからケイシーに連絡があり、ケイシーは捜査状況を伝えると共にウェッブから居場所を聞き出そうとするが、ウェッブは一人でテロを阻止するつもりだと答える。レナードから聞き出せたのはDCの駅のロッカーの情報だったが、行ってみるとヴィンテージの古いテープレコーダーがあっただけだったという。録音されていたのはただの音楽で、ウェッブはケイシーに調べてほしいという。NCISは元CIAで、ウェッブと親しいハーラン・アトウッドに話を聞く。アトウッドとウェッブは8年前の合同捜査で、スペインでアメリカ領事館爆破テロに関わった。2人は、事前に情報を掴んでいたが上層部が動かず、15名の死亡者が出てしまった。そのせいでウェッブは自分を責めNCISを辞職し、アトウッドの紹介で今の仕事に就いたという。ケイシーは独自にレナードの動向を調べ、1ヶ月前にアメリカを訪れており、アンティーク・オーディオの修理店を訪れていたことをつかむ。トーレスとナイトが店に向かうと、店主のターゾは殺されており、なぜかロシア製のミサイルがあった。ミサイルの弾頭は取り去られ、しかも核弾頭だったと見られる。ターゾはオーディオショップを隠れ蓑にして、違法な兵器を売買しており、客が商品を奪ってターゾを殺したのか。NCISはターゾの客を割り出す一方、ヴァンスはCIAにウェッブと連絡を取っていることを明かす。ケイシーはウェッブに汚染爆弾が使われるようだと伝えるが、ウェッブはまだ当局に出頭する気はない。ターゾの店のPCから、数十万ドルをCIAに関連する海外口座から受け取っている事実が浮かぶ。やはりCIAが黒幕なのか。ジミーはターゾの検視で、ターゾと争った人物が現場でタバコを吸っていたことを突き止める。データベースには該当する人物がいないが、ターゾを殺害したのはセーフハウスで使われたウェッブの銃と同じだという。海外口座の名義もウェッブであることがわかり、全てはウェッブが仕組んだことではないかという。ウェッブはスペインでの失敗は、CIAの責任だと批判したことから解雇されていた。ケイシーは騙されていたのか。やがて、ケイシーがウェッブに誘拐されたという知らせが入る。ウェッブは高校の化学実験室から備品を盗んでいた。パーカーらは残された証拠から、NCIS各部門の担当者の知恵を借りて、ウェッブの行き先を突き止める。ウェッブとケイシーはセーフハウスにいた。ウェッブはケイシーに、現場で採取したタバコからDNAを検出し、犯人のものと一致するか調べてもらうつもりだったという。犯人はアトウッドだった。彼はスペインの爆破事件で恋人を失い、自らも肺がんで死期が近く、CIA本部を狙って道連れにするつもりおだったのだった。ウェッブはケイシーと心を通わせ、助けてもらったことに礼をいう。犯人はあの人とあの人しかいなかったですね。(笑)今回はケイシーのお当番エピソードだったのでしょう。地味な科学捜査部門のキャラクターが活躍するのは、アビーの時代から面白いです。1本の電話が元NCIS特別捜査官と現役科学捜査官を繋いで、信頼を築き、最後は友情に、というのはいかにも「9.1.1.」ですよね。それに加えて、NCIS内のその道のプロたちの知恵がケイシー不在を補って、捜査を進めるのはいかにもNCISらしくて痛快。武器庫で「職場体験」したジミーがtemporary deafになった、というのも定番のボケで、トーレスとのケミストリーも良かったと思います。DNAの検出に高校の備品だけでできるのかと、ツッコミどころはあるものの、コミカルでどぎつくなくてほっこりするというNCISの王道を行くエピソードだと思いました。ファンフィクションでもありそうなストーリーだったので、本当に誰かのpitchだったのかも。またまたGIGN(国家憲兵隊治安介入部隊)の登場で、ニヤニヤします。
July 11, 2024
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『ダッキーの思い出』ダッキーこと、デイヴィッド・マッカラムの逝去と共に、キャラクターにもお別れをするという、愛のこもったエピソードでした。長年このシリーズを愛してきたファンにとっても、それぞれの思いを共に分かち合うような時間だったと思います。メンバーの思い出とともに、なつかしい過去のシーンが出てきましたが、それぞれのエピソードはこのブログで書いているので、暇な時に読み直してみようと思います。オープニングはお悔やみバージョンでしたね。脚本はジミー・パーマー役ブライアン・ディーチェン氏のアイディアを元にまとめられたのでしょうね。今のメンバーで、一番長くダッキーと一緒にいたジミーですから、語りたいことは山のようにあるはずです。ダッキーから過去の事件について話をしたいという電話を受け、ジミーは翌朝ダッキーの自宅に向かう。しかしベッドの中でダッキーは穏やかに死を迎えていた。突然の訃報に世界中の検視官からお悔やみの花輪がNCIS本部に届く。葬儀の準備をすすめるメンバーだったが、会う約束をしていたダッキーと会えないという少女が現れる。ダッキーはセリーナの父、三等軍曹ザワツキーが薬物依存の脱走兵だったとバーガー市会議員が公言し、それについて遺族の汚名をそそぐと約束したという。2013年にザワツキーはアフガニスタンで脱走した後、売春宿で射殺され、不名誉除隊となった。ヘロイン漬けだったというが、ダッキーはその件について覚えていてザワツキーから違法薬物は検出されなかったという。しかし、取り寄せた鑑定書には黒塗りの部分が多く、パーカーはダッキーの最後の仕事を完遂することにする。バーガー議員は上院議員に立候補する予定で、選挙活動の中で軍の腐敗についてザワツキーの名前を出して批判していた。パーカーとヴァンスは直接バーガーに、軍曹を名指しして遺族の気持ちを傷つけるなと訴える。バーガーは当時カブールで送電網を整備する請負業をしており、ザワツキーは護衛の一人だった。ザワツキーは無許可離隊中に殺され、バーガーは当時のことを知っていると見られる。ジミーとジェシカはダッキーの自宅で、遺された日記を調べる。最後のエントリーには「乱雑でも答えはチームと共に」と書かれてあった。その言葉の意味を考えている時に、セリーナに「バーガーを信じるな、センパー・ファイ」という留守電があった。セリーナによると、これまでにも匿名で「センパー・ファイ」とだけ書かれた贈り物が届いたことがあるという。電話をかけたのはDC市内の公衆電話とわかり、トーレスとマクギーが近くのホームレスのテント村を探すと、元海兵のジョンジーが2人の姿を見て逃げ出す。ジョンジーはバーガーの手下がやってきたと思ったといい、ザワツキーは戦友だったと認める。ジョンジーはザワツキーはそんなことはしない、バーガーは嘘をついていると断言する。ただ、詳しいことについては口を閉ざしてしまい、聴取が進まない。ジミーがジョンジーに向き合い、バーガーがカブールで麻薬組織から賄賂を受け取っていたという話を引き出す。ザワツキーは護衛として、バーガーの悪事に気づき、基地を抜け出してその証拠を探そうとした。殺された場所はヘロインの製造所だったという。バーガーは口封じをして、ザワツキーの死を偽装したと見られる。チームは確固たる証拠を得るため、ダッキーの居室を探し、「チームとともに」という言葉から、隠し戸棚からダッキーの資料を見つける。検死からザワツキーは死後4時間後に動かされており、体内からは違法薬物は見つかっていない。それでもバーガーは白を切ろうとするが、ジョンジーの前ではついに事実を認める。バーガーは選挙戦から辞退することになり、ザワツキーの不名誉除隊は撤回された。ダッキーはセリーナのために、海兵隊奨学会から奨学金を受ける手はずを整えていた。葬儀の弔事はパーマーが読むことになり、モルグには懐かしい顔が集まった…ワーワー号泣することなく、ジミーも落ちついていて、より悲しみが深まるようなエピソードでしたね。ラストのシークレットゲストはトニーでした。絶妙の出番でちょうどよいタイミングだったと思います。彼らは役柄の上でもプライベートでも、普段から連絡を取り合っているようなので、自然な登場でしたが、個人的にはトニーはちょっとイメージが変わったかなあという印象です。まあ10年以上も空いているので仕方ないかな。それでも一番良いセリフを言って、良かったです。私達が残せるのは思い出話だけ、というのではなく、自分が関わった人が残るということで、ドラマを卒業する人もあり、残る人もあり、人と人の繋がり(友情)は残るとロングランシリーズらしいまとめでした。アビーはゴス風の花輪で存在を示したということかな。このドラマでグッとくる場面は人それぞれでしょうが、私はやはり最後の「ブリーナが死んで、ギブスが去って…」というジミーにダッキーが「昨日はもう過ぎたこと。変化こそ人生の本質だ」と言ったシーンですね。高齢で輝かしい功績を残して、穏やかに亡くなっていったダッキーとデイヴィッド・マッカラムを重ねて、自分の人生も振り返る(大げさですが)のも良いものです。デイヴィッドは2番目の奥さんの父親が海兵だった(硫黄島の戦いに参戦した)ことなどから、アメリカ海兵隊をサポートするチャリティ団体と活動していたようですので、海兵隊奨学金うんぬんというのも、御本人とも関係あるのだろうと思いました。そもそもNCISにキャスティングされたのが、縁があったということなのでしょう。ダッキーが飼っているコーギーが「ソロ」という名前なのも、思わずニヤリとしてしまう。もっとも、デイヴィッド・マッカラムとロバート・ボーンが仲が良かったのかどうかはわかりませんけど。ついでに、ホームレスを探すトーレスたちの後ろに「Great Escape Van Lines」と書かれたトラックが止まっていて、それもまた、デイヴィッド・マッカラムといえば、というお楽しみでしたね。過去シーン(自分のためです)S2.E15 Caught on TapeS4.E7 SandblastS4.E10 SmokedS6.E18 KnockoutS7.E11 IgnitionS10.E1 Extreme PrejudiceS14.E13 Keep GoingS15.E3 Exit StrategyS15.E22 Two Steps BackS16.E8 Friendly FireS16.E17 Silent ServiceS19.E5 Face the Strange
July 4, 2024
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『アルグン・ディア』新シーズンプレミア。本国では脚本家のストライキがあったため、本エピソードの放映は2024年に入ってから。昨年亡くなったデイヴィッド・マッカラムを偲び、称えるエピソードを準備するには十分時間がありましたね。オープニングクレジットの見納めです。日本での放送はかなり間が空いた印象ですが、個人的には「グッド・ファイト」のゲイリー・コールを見ていたのでそれほど寂しくはなかったです。ほんと、良い役者さんですね。キャラクターでも漢というか、かっこいいし、こういう人をキャスティングできるところが長寿番組ならではなのでしょうね。前話の続き。翌朝、FBIがトーレスを殺人容疑で逮捕した。パーカー以下、大騒ぎで状況を把握しようとするが、FBIのガードは固く、NCISが公式に捜査に関わることは止められる。それでも被害者モーリス・リヴァについて調べ始めたところ、NCISに元JAGのルシア・キャンベルが現れ、弟のために弁護をするという。ルシアによると、30年前に母親とルシア、トーレスは事件を目撃した母親と共にマイアミに移住しており、その際にリヴァの世話になったという。しばらくは親しい関係だったが、リヴァは母の個人情報を盗んで詐欺を行うようになった。母親は通報しようとしたが、リヴァに暴力を振るわれ、家族もリヴァに支配される日々を過ごした。しかし、ある日突然リヴァは姿を消したという。トーレスはリヴァへの復讐に取り憑かれ、捜査官になった。ルシアはいつか正義の鉄槌が下ると弟を諭し続けたが、刑務所に潜入中のトーレスから「あいつをついに見つけた」と連絡があった。弟を見捨てないというルシアと共に、NCISもトーレスの容疑について調べ始めるが、NCISのコンピュータがロックされた。FBIのローズ捜査官がNCISがトーレスの共犯かどうか捜査しているという。トーレスの自宅を捜索すると、チーム宛のメッセージ動画があり、リヴァの死亡時間の1時間前に「家族を苦しめた男を殺す」と宣言していた。リヴァの現在の恋人はマルタ・デ・レオンという移民で、トーレス家と同じように息子が詐欺罪に問われ刑務所に入っている。マルタはリヴァに疑いを持っておらず、恋人が殺されたことを嘆いていた。マルタはリヴァのPCを提出すると約束する。ジミーとジェシカはリヴァの遺体を霊柩車ごと盗み、NCISで検死することにする。今のところ、トーレスが容疑者となったのはリヴァの指輪に残る指紋だけで、凶器は見つかっていない。しかし、トーレスは弁護士をつけずに非公開で罪状認否を行ったことがわかる。FBIのコルファックス捜査官は司法取引でトーレスが有罪を認め、非公開で弁護士もつけないのは本人の希望だという。しかも、判決が出るまでは先日まで潜入していたブランズウィック刑務所を希望している。捜査官であることが受刑者らに知れ渡っており、ロシアギャングの部下も残っていて危険だ。厳しい状況だが、NCISにFBIの何者かから捜査資料が届いた。マルタから提出されたPCはサイバー部のカーティスが暗号解読を引き受ける。刑務所に戻ったトーレスはさっそくレイムンドに接触するが、レイムンドは自分の味方を殺したとトーレスに反発する。ジミーはリヴァの死亡時刻が1時間ずれている事を指摘し、トーレスにはアリバイがあることがわかった。それなのに、なぜ自白したのか。NCISはトーレスがルシアをかばったと考え、ルシアが死亡時刻に現場にいてトーレスに電話をしていることを突き止める。レイムンドの心を開くことができないトーレスは、受刑者たちに襲われ怪我をする。パーカーはルシアを連れてトーレスに面会を求め、ルシアは誤解を解く。トーレスはリヴァを目の前にして殴り合いにはなったが、殺すことはできなかった。ルシアはトーレスがリヴァを殺すと考え現場に止めに向かったが、トーレスの姿はなく「アルグン・ディア(いつの日か)」というメッセージを送ったという。それをトーレスは姉が殺したと考えたのだった。リヴァの金の動きを追ったところ、海外口座にレイムンドの詐欺が報告された日に25万ドルが入金されていた。その他にも大金が入金されていたが、最後にリヴァが口座にアクセスしたのは、マルタの持っていたPCからだった。NCISがマルタの自宅に急行すると、凶器の銃があり、置き手紙があった。マルタは殴られて倒れていたリヴァを見つけ、問い詰められリヴァはレイムンドの詐欺について認め、マルタに襲いかかった。マルタは身を守るためにリヴァを撃ち、姿を消した。NCISに資料を送ったのはローズ捜査官だった。ローズはコルファックスを批判して首になり、欠員のNCISサイバー部門にやってくることになった。トーレスはパーカーに辞意を伝えるが、パーカーはこの仕事に向かない人もいるが、一緒に力を合わせて頑張るしかないと、却下する。そこに、思いがけない知らせが入る。撮影自体は先シーズンと同じ時期に行ったのでしょうね。マルタはリヴァ殺害の容疑がかけられて、移民の身分も危うくなりますが、息子の詐欺容疑はトーレスが力になって晴らすべきでしょう。それにしてもやたらトーレスが暴力的なのが気になりましたが、改めて、この扱いはきっとパーカーの後任はトーレスなんだろうなと思いました。これで家族の問題も一段落して、後は酒のコントロールくらいか。ウィルマーは制作側によほど気に入られているなと思います。ジェシカはギブス伝授のエレベーター技を使って、ローズを説得したのが大きかったですね。ローズが嫌味なコルファックスではなく、真実に仕えるという心意気は今後も大いに期待できます。ジェシカとジミーの葬儀会社の人、はとても良かった。良いカップルだと思うし、この先も続いてほしいです。カーティスくんはかなり古くから登場していますが、準レギュラーになっても良いくらいの存在感ですね。来週は永久保存だな。予告を見ただけで、涙が出ます。
June 27, 2024
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『ブラックスカイ』シーズンフィナーレ。めでたく21シーズンもあり、本国ではそろそろ始まるのかな。エンタメ関連組合員のストライキがありましたので、放送スケジュールに変わりがあるかどうか、気になるところです。ちなみに20周年を記念した「NCISマラソン(連続放送)」があるみたいですけど。ダッキーが警告する不穏な計画を明らかにするため、刑務所に入っているユーリからトーレスが囚人として潜入し、聞き出すことになった。この件は刑務所所長は知っているが、看守たちは知らない。ケイシーは刑務所の監視カメラに侵入して様子を確認し、トーレスに危険が及んだ時は警報を鳴らすことはできるという。ユーリはモスクワにいる父親の命を受け、スパイ活動をしていると見られる。父親コスチャ・ヴァルコフは、元KGBで政府にもマフィアにも通じていると言われ、NCISは手が出せない。人質交換に応じず、国内に留まったスパイのエヴリン・ショーが昨夜同房者に襲われた。2週間前にユーリがエヴリンに面会していることから、ユーリは「計画」の事をエヴリンに話したかもしれない。コスチャはエヴリンの口封じを命じたのか。トーレスに、ユーリとそのロシア人子分が接触してくる。適当にあしらうトーレスにユーリは関心を持ったようだ。トーレスと同房のレオンはロシア人はやばいと忠告する。レオンは18歳ながら、詐欺罪で起訴されたが、自分は嵌められたという。エヴリンはコスチャについては命の危険があるのでしゃべろうとしない。ナイトは証人保護プログラムを持ち出し、ユーリの父親の大きな計画がもう動き出しているという証言を得る。さらに、ユーリは刑務所に捜査官が潜入しているという情報を得ているという。ヴァンスはすぐにトーレスを撤収させろと命じる。トーレスの房に手下を連れたユーリが来て、お前がネズミだろうと問い詰める。ユーリは刑務所内で自由に携帯を使っており、看守も息がかかっているようだ。トーレスはとっさに部下のボリスを殴って、その場を切り抜ける。パーカーはトーレスの弁護士を名乗って面会する。ヴァンスの命令で潜入捜査を切り上げろというが、トーレスは聞き入れない。ユーリがトーレスに計画について話す見込みもないが、トーレスはユーリがもっていた使い捨て携帯の製造番号を見ており、これをチェックするようにいう。ユーリはそれで父親とやり取りをしているようだ。トーレスはレオンの面会相手に注目する。親子のやりとりは数字を使った暗号でマクギーが解読を試みる。刑務所の運動場でユーリの部下レヴがトーレスに近づき、本名と生年月日、出身校を教えろと迫る。潜入に当たって経歴はケイシーが偽の情報を仕込んでいるが、レヴがしつこく聞くのでトーレスはなぜネズミがいると思うのかと返す。ユーリには特別な情報提供者、つまりコスチャがいるのは確かのようだ。コスチャは武器商人として世界を股にかけて暗躍している。ユーリは父親の力で刑務所から出られると考えているようだ。マクギーは暗号メールを解読し、コスチャがアメリカの送電網を狙って全国的に停電を引き起こす攻撃を計画していることを掴む。いわゆる「ブラックスカイ」という攻撃で、恐ろしい結果をもたらすだろう。しかしどうやって停電を引き起こすのか。トーレスが渡した経歴情報について、ボリスが聖バーナビーという学校に在籍した記録ないと因縁をつけてくる。トーレスは聖バーナビーには2つあり、自分は更生学校にいたと言い逃れをする。トーレスはケイシーに、ユーリがネットで確認するだろうから、もう一つの更生学校のサイトをアップしてくれと頼む。ユーリはメールで父親に「アナスタシア」という名前を出し、コスチャからそのことを注意されていた。なにかのコードネームかと見られ、ヴァンスは各機関に停電が起こるという情報を流す。トーレスがレオンに面会していた男について尋ねると、母親の恋人で真犯人を探してくれていると答える。しかしレオンは男のことを信用していないという。この男が現れてからはろくなことがない。ケイシーの機転で、ユーリがトーレスの身元調査をするのを乗り切り、ユーリはすっかり信じてしまう。トーレスに親しみを持ったのか、ユーリは姉がいて、父親は姉をプリンセス扱いをしていたという。その時ナイフを持ったボリスが近づいてきた。ケイシーはロックダウンの警報を発して、ユーリがボリスを止めようとするが、レヴがナイフを奪ってユーリを刺してしまう。ヴァンスは今すぐにトーレスを刑務所から解放しろと命じ、部下2人がなぜボスの命を狙うのか、NCISで取り調べるという。結局、ユーリに倒されて意識を失ったボリスを置いて、レブがNCISに連れてこられる。トーレスも潜入捜査を降り、レヴと向き合う。ボスを殺した理由はステーキを分けてくれなかったから、というが、コスチャの命令に従っていることは確かだろう。レヴは弁護士を要求し、呼んでもいない弁護士が到着したことがわかる。NCISはパーカーが弁護士と名乗らずに弁護士のふりをして先に面会させる。レヴは信じたのか、アナスタシア宛にメモを渡す。それには「ダッジ・チャレンジャー ナンバープレート RF20723E」と書かれてあった。暗号のように見えるが、ボンバルディア社製の小型ジェット機であることがわかる。ミンクスのダミー会社が所有する航空機が10時間前にモスクワを離陸し、DCの145キロ東を降下中だという。この機にコスチャが乗っているということか。その時、大規模な停電が始まった。変電所の襲撃や電磁パルス攻撃でもないとすると、ポリモーフィックのコンピュータウィルスによるものと思われる。携帯が使えない状態でも無線機は使えることがわかり、NCISはコスチャが到着するであろう空港に向かう。コスチャは危険なのになぜわざわざアメリカに来たのかを考えると、コード名のアナスタシアが女性の名前でプリンセスの名前でもあったことから、娘のためなのではないかという。ユーリは姉の存在に言及し、コスチャがプリンセス扱いしていた。コスチャが乗ったと見られる航空機がカルペパーの空港に降りたことがわかった。そこはエヴリンが証人保護プログラムで匿われている場所だ。エヴリンはコスチャの娘だったのか。マクギーはエヴリンならポリモーフィック型ウィルスを作ることができるという。一同がカルペパーのセーフハウスに到着すると、警護の保安官が殺されており、コスチャとエヴリンがPCを前に作業中だった。突入して銃撃してくるコスチャを射殺し、エヴリンを逮捕する。エヴリンことヴィクトリア・ヴァルコフは父コスチャと共にこの作戦を実行しようとし、身柄を保護されるよう刑務所内であえて襲われたのだった。ユーリ自身は役目が終わり、邪魔になったので排除されたようだ。コンピューターウィルスはマクギーと善玉ハッカーが対処し、大規模停電は回復し始めた。トーレスはある男の家に侵入する。その男はトーレス一家にとって因縁があり、トーレスはお前の死を見届けるといって銃を向ける。最近母と姉と連絡を取っていたトーレスが、刑務所で一家を不幸にした男を再会し、長年の恨みを晴らすのか、というところでクリフハンガーですね。ちなみに、顔を見ただけでどうやって住所まで調べたのかは気になるところです。あれからレオンに電話をかけて、住所を聞き出したのでしょうか。後、さすがにちらっと携帯の画面を見ただけでその個体番号を認識したというのはやりすでしょう。せめて電話番号くらいでないと。いずれにせよ、アクションと家族のストーリーができるのはトーレスだけなのかなあと思います。レオンに指摘されるまでもなく、もう若くもないし、そろそろシュッとした若手を入れたらどうだろう。個人的には「ハワイ」が若手が多くてうらやましい。ウィルマーも人相の悪い役柄のほうが似合うようになってしまって、残念です。まあ、それはそれとして、ロシアの大物犯罪者が護衛も着けずに娘と2人きりで作業をしているのは、ちょっと物足りないなあ。娘を溺愛していたとはいえ、お粗末な最後でした。エヴリンも爪を隠していたのですね、プログラムはどこかに隠してあったのだろうか。まんまと騙されたところは、恐れ入りましたというところですね。ダッキーは最後にリモート出演でノルマを果たして華を添えました。来シーズンはクーパーの永遠の恋人のストーリーとナイトとジミーの同居するとか、何とかが扱われるかな。ちなみに今シーズンから「NCISシドニー」というのが始まるようです。またクロスオーバーがあるならば、こちらでも取り上げることになるでしょう。
September 23, 2023
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『4人のスパイ』シーズンフィナーレに向かって、今シーズンで仕込んだストーリーを回収にかかりましたね。注目すべきことがいろいろありました。次週のフィナーレが楽しみです。DCの国立公文書館で警備員をしている、海軍予備役ルイス・デイジーが勤務中に機密文書を扱うブロックで殺害されているのが見つかる。入館するには網膜スキャンが必要で昨日は42人が入館している。殺害された場所にはロシア関係の文書があり、犯人は機密文書を盗む目的で侵入したらしい。マクギーらは盗まれた文書を特定するべく、大量のファイルを調べる。ジミーは死亡時刻を30時間前と断定し、その時間帯に入館した人物を絞り込むことにする。先に帰るジミーがチームの面前で、ナイトに思わず「愛している」と言って、場は微妙な雰囲気になる。入館者を絞り込んだところ、コンスタンス・ミラー上院議員と判明する。ミラー議員は2ヶ月前にロシアのスパイに狙われており、マクギーがパーカーに連絡すると、何とミラー議員はパーカーの家にいた。NCISに現れたミラー議員は自分は公文書館には長らく行っていないと言い、犯行時のアリバイについて、パーカーと一緒だったと言って、一同を驚かせる。犯人は議員の網膜情報をコンタクトレンズにしてセキュリティを突破しており、監視カメラに映った男を見て議員は覚えはないという。この男がミラー議員になりすましてロシア関係の情報を奪い、一人殺したことにパーカーは立場上、説明を求められる。犯人の男はどのデータベースにも情報が見つからない。ジミーは人前でナイトに「愛している」と言った後、ナイトから電話に折り返しがないことを気にしている。仕事とプライベートを切り離しているつもりだったが、ナイトはどう思っているのだろうか不安だという。NCISは議員の自宅に侵入し金庫を破ろうとしたネイト・ビリングズに話を聞くことにするが、ビリングズはロシアから送還を申請されており、国務省がそれを拒否するという状況にあることがわかる。この件については機密扱いで国務省の参事官スチュワート・グレコに話を聞く。グレコはロシア側の送還申請を一旦拒否したものの、今朝、ロシアから政治犯の釈放を提案されたという。つまり、NCISが捕らえたロシア人スパイ4人(ワッツ夫妻、エヴリン、ビリングズ)と、ロシアで捕虜になっているアメリカ人4人を交換しようという。公文書館で侵入事件があった直後にこの取引は疑わしい。しかしグレコはアメリカ人が戻ってくる事を第一に考えるという姿勢を強調する。しかも、ビリングズはすでに護衛艦に載せられ大西洋を渡っている事がわかる。トーレスとナイトがヘリでUSSコートランドに乗り込むが、ビリングズはこれで国に戻れるとNCISに情報を提供するつもりはないという。そこで公文書館に侵入した男の写真を見せると動揺を見せ、自分のハンドラーである「ユーリ」だと明かす。ビリングズはハードドライブを盗むという任務に失敗し、ユーリ自ら汚れ仕事をこなしたことで、自分は国に戻れば殺されると怯える。ビリングズは国務省に交渉してほしいと訴える。ユーリが盗んだファイルは「イリヤ・ソコロフ1985」というものだった。ロシア人の亡命者で、その存在を調べている時に、グレコから捕虜の交換にNCISが干渉したと乗り込んできた。それだけでなく、ビリングズはトーレスたちが去ったあとに拘禁室で自殺した。国務省の取引が葬られてロシアとの関係を懸念するグレコは、上の立場からNCISにお咎めがあるだろうという。現在講演活動でエディンバラにいるダッキーからイリヤ・ソコロフに関する情報が寄せられる。NIS時代にソ連の優秀な科学者だったソコロフがアメリカに亡命して名を変え、大学教授として小さな町に住んでいるという。イヴァン・クリヤキンという名で、すぐにNCISが自宅に向かうが、ソコロフは拷問された上殺されていた。しかも犯人はその家のシャワー中で例の「ユーリ」だった。その場で逮捕するものの、ユーリは開き直った態度で裏切り者のソコロフを殺したことを認め、刑務所に入ることにこだわりはない。ソコロフから必要な情報を聞き出したと見られ、ユーリの通話を調べることにする。トーレスはナイトにジミーとの関係について聞き出そうとするがナイトは何も言わない。ジミーにその事を伝え、自分の気持をもっと口に出すべきだという。トーレスは最近母や姉に電話をかけることが多くなっているが、その理由をマクギーやナイトには言おうとしない。移民が絡んだ事件から感傷的になっているという。ユーリは何度もロシアと通信していることがわかる。暗号化された写真を解読すると、公文書館で盗んだファイルの写真の他に、ミラー上院議員とユーリの写真があった。高解像度の写真から網膜情報を得たと見られる。議員はユーリを知らないと言っていたことから、改めて事情を聞くことにするが、ヴァンスはあえてパーカーにその役を任せる。議員は選挙資金集めのパーティで撮影したので、撮影した全員を覚えていないという。捕虜交換でモスクワに戻ったワッツ夫妻がバルコニーから転落したという情報が入り、ロシア側は取り戻したスパイを口封じで殺した疑いが出てきた。ビリングズもそうだろう。しかしグレコ参事官は相変わらず、アメリカ人が釈放されればそれでよいという。残るエヴリンの身柄がどこにあるのが全く情報が得られず、ロシアとの取引も知られていない。パーカーがイライラを募らせる中、ナイトは全員に「私もジミーを愛している」と公表する。エヴリンの身柄がロシア大使館に移送されることがわかり、受け渡しの寸前にNCISが到着する。邪魔をするなというグレコを前に、帰国すれば殺されるかもしれない、ユーリを知っているかというとエヴリンの表情が変わる。エヴリンは大学を卒業する時にユーリに雇われたが、任務を実行できないとわかると離れていった。ユーリの目的は世界的な混乱だというが、どういう計画なのか判然としない。これ以上はエヴリンから情報が得られないと見きったところにグレコが現れ、誰がエヴリン移送の情報を流したのかと詰め寄る。情報を流したのはミラー上院議員だった。さらに、交換されるはずのアメリカ人捕虜は3週間前にすでに死亡していることがわかり、グレコの資産にもロシアとの関わりが疑われた。パーカーは議員に感謝するが、議員は2人の関係を終えるという。パーカーはまだ昔の恋人のことを思い続けている。ダッキーはソコロフの亡命前の研究に大量破壊兵器のような、不穏な計画があったことを掴む。30年前は実現不可能と思われた計画も、最新技術の進化で実現可能となった。もうプロトタイプを制作しているかもしれない。To be continued....フィナーレ前のダッキー出演!と喜んでいると、まさかのTVドラマにちなんで「イリヤ・クリヤキン」にはさらに盛り上がりました。いろいろの条件があってのリモート出演でしょうが、上手く機能していますよね。古い情報ならダッキーの出番ですよね。絵空事と思われたプロジェクトが技術の進歩で可能になったというのも、いかにも時代を現しているようだ。それが次週、最終回でわかるということですが、その前にモヤモヤしていたジミーとジェスの関係がオフィシャルとなった。これはめでたいですね。人事課に正式に報告することで、職務に差し障りはないと思いますし、やっと悲劇のカップルではない、安定した人間関係ができて、ドラマのテーマにもなるでしょうね。JAGのバドとハリエットみたいに。一方、モテ男のパーカーは女性の方から攻めてくるタイプで、まあギブスと同じですが、ギブスとは違い今も生きている人が心の中にいるということで、この先の展開は違うかもしれません。ギブスも始めは赤毛の女性と何度も結婚、離婚を繰り返しとネタ扱いだったのですが、途中から悲劇の人になってしまいましたからね。ということで、ロシアが目論む恐ろしい兵器開発を阻止することはできるのか、そのままシーズン21に持ち越しか、楽しみに待ちたいと思います。
September 16, 2023
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『セカンド・オピニオン』冒頭のクマ刑事から実際の殺人事件発生、そして恒例の権力のある人の口出しやらいつものテンポで始まりましたが、ジミー絡みのゲストが出てきて、印象深いエピソードになりました。ちなみに、クマ(グリズ)刑事は、カートゥーンのキャラクター「犯罪犬マクグラフ」のパクリなんだそうで、いかにもアメリカだなあと思いました。日本だったら防犯などにヒーローもののキャラクターを使うでしょうね。公園内の森の中で女性水兵の遺体が見つかる。傷み具合から死亡日時や死因は今のところはっきりしない。所持品の駐車係控えから、被害者はグレイソン上院議員の自宅に立ち寄っていることがわかる。飾っている写真をみたパーカーとナイトは、被害者は上院議員の娘アマンダであることに気づく。グレイソン議員によると、アマンダは問題を抱えており、荒れて自己破壊的な行動を見せていたという。議員は仕事で忙しく、愛情が足りなかったのかもしれないと悔いる。最後に娘に会ったのは2週間前、選挙の寄付金集めのパーティで、突然姿を現し、最初は明るい様子だったが最後はいつものように酒を飲んで荒れて、喧嘩して帰っていったという。殺人事件として捜査を始めるパーカーに、議員は進捗状況を逐一報告するように求める。アマンダは16歳になるまでに飲酒運転や器物損壊、迷惑行為などの前科があり、ユタ州のローズウッドセンターという問題児を集めた寄宿学校に入れた。しかしそこでも効果がなく、議員はアマンダを海軍に入れたがそこでも素行不良などから、除隊になる予定だという。アマンダは「キュリオキャム」という、個人の動画配信の副業をしており、かなりの視聴者がいたようだ。議員は捜査の手助けにと、著名な法医学者をジミーの相談役として送り込むという。ベストセラー作家でもあり、テレビ番組も持っているマイケル・バウワーと聞いて、ジミーは驚く。バウワーはジミーの大学のルームメイトだった。しかしサポート役と言いながら、バウワーは勝手に検視を始めてしまう。ケイシーはバウワーのファンで、著書を全部読んだという。パーカーはあまり良い印象はないようだ。アマンダの動画はリラックスのための音を提供するという微妙なものだったが、すべての動画に気味悪いコメントを寄せる人物がいた。アーサー・ヴァーノンという男の自宅を訪ねると、アマンダの写真だらけのシュラインがありスカーフがあった。典型的なストーカーと見られ、NCISで話を聞く。ヴァーノンはスカーフはアマンダ本人からもらったと言い、死亡時の2日前の5~7時には仕事をしていたという。ただ、仕事場は遺体発見現場とほど近く、ヴァーノンは元妻へのDVで接近禁止命令が出ていた。状況的にはかなり疑わしいが、決定的なものがない。しかし議員は逮捕せよと圧力をかけてくる。バウワーはケイシーの検査結果も独り占めしていた。ジミーは血中にリモドリンが検出されたことに注目する。死因は頭部鈍的外傷で、凶器は石だった。マクギーが顔についたマスクの痕を指摘すると、バウワーはシカゴで連続殺人犯を捕らえた時にマスクが使われたという。ヴァーノンは軍放出品の店で働いており、店主はヴァーノンが殺したと考える。店内には第2次世界大戦で使われたガスマスクがあり、アマンダの顔に付いていた痕と一致しそうだ。ヴァーノンも興味を持っていたという。ジミーはケイシーにバウワーとの関係について、大学時代には自分の方が優秀だったという。就職を考える頃には、メイヨー・クリニックの面接でバウワーが時間変更の連絡をジミーに伝えず、いつの間にかバウワーがメイヨー・クリニックの実習生になっていたことがあった。ジミーはもう過去のことなので気にしないというが、ケイシーは憤慨する。バウワーはヴァーノンが犯人だと断定するが、ジミーはリモドリンの影響で体温が高かったとして、死亡時刻が6時間早まるのでヴァーノンは無実だという。アマンダも主治医に体温が高いと訴えており、自分の経験から自信があると主張する。間もなくヴァーノンの釈放を決断しなければならず、ヴァンス局長は捜査の責任者としてヴァーノンの釈放を決める。ナイトはジミーの心境を心配し、本当の気持ちを話すようにいう。ジミーは娘の歯列矯正の金であくせくしている自分と、金持ちの有名人となったバウワーの差を気にしていた。アマンダは死の直前にローズウッドの同級生に連絡し、ランチに誘っていた。それほど仲良くなかったというホリーはカメラの趣味があり、当時撮影していた写真をアマンダに渡した。アマンダには忘れたい過去があり苦しんでいたという。アマンダが見つかった同じ公園で、女性の遺体が見つかる。キュリオキャムで配信しているロリ・ネルソンで、殺しの手口は同じだ。釈放されたヴァーノンは行方が分からなくなっており、グレイソン議員はヴァーノンを釈放したヴァンスを責め、無実を主張したジミーを首にしろと圧力をかける。反論しバウワーに対して感情的になったジミーに、ヴァンスは帰宅するよう促す。パーカーはヴァーノンの身柄を確保すべきというが、チームは優先すべきことがあるという。ローズウッドは現在、性的暴行の容疑で調査が入っている。関連する法律事務所は誰かをかばっており、アマンダは自分が被害者として犯人を告発するために写真を欲しがっていたのではないか。ジミーはケイシーの力を借りて、ロリの検視を遠隔で行う。腕に塗り薬のようなものが付いており、犯人から移ったのではないかと見られる。法律事務所が隠そうとしていたのは、ローズウッドの出資者でレイラン・マーシュという石油王とわかる。マーシュは他のローズウッドの生徒からも訴えられており、議員の自宅に飾られた写真に映り込んでいた。キュリオキャムの管理者からアマンダのファイルにアクセスが認められ、アマンダがローズウッド時代にマーシュから性的被害を受けたことを告発する動画をアップしていたことがわかる。ホリーが撮影した写真の中にはアマンダに接触するマーシュの姿が写っており、これが証拠となればマーシュの立場は脅かされる。ジミーはアマンダの口封じをしたのは別の人物だという。ロリの腕から採取された塗り薬は乾癬の薬でその調合から、処方された人物がわかる。グレイソン議員の第一秘書、プリチャードだった。マーシュは議員の選挙運動で最大の献金者であり、先日の寄付集めパーティでアマンダはマーシュと再会してしまった。アマンダはマーシュを告発しようとしていた矢先で、マーシュが有罪となるとグレイソン議員のキャリアも終わる。プリチャードはアマンダを殺してヴァーノンに罪を着せ、バウワーを雇うように強要して捜査を混乱させた。NCISの判断ミスを演出するためにロリも殺した。プリチャードは「我々のためだった」と議員に言い訳する。ニュースではバウワーの活躍が報じられ、ヴァーノンは祖母の別荘に隠れていたことがわかった。バウワーは今回のことでジミーに迷惑をかけたと謝罪する。今も昔もジミーの方が優秀だった。ジミーは結果としてこうなってよかったと思っているという。一番のお楽しみはスマホを持ったケイシーがジミーのために検視台の被害者に接近、体内に落としちゃうところですね。ケイシーも手袋をしなくちゃ。バウワー役の人はブロードウェイで活躍していて、ミュージシャンでもあるのですね。イケメンでした。(笑)ジミーの大学時代の話など、今回初めて触れられてその頃から、真面目で努力家であったことがわかりました。人を利用して出世する人生より、お金で苦労しても今の生活に満足できることの方がジミーにとっては良い人生だと言えるでしょうね。当に「清貧」を地で行くジミーは高い使命感を持ち、恩師ダッキーから仕事カバンを譲り受け、たとえ壊れていてもこれはお金には代えがたいのですね。職場では家族のような仲間に囲まれ、ケイシーにもナイトにも本音を言うことができるのはすばらしい。とてもジミーらしい言動なのが良かったと思います。議員役の人はよくドラマでみるおなじみの方ですが、JAGでも議員役でよく出てきていたような。殺されたアマンダは問題があったとしても、本人にとって適切なケアや環境が得られずに苦しんだ上に母親の部下に殺されるという、本当に悲劇ですね。いずれにせよ、議員のキャリアは終わりだな。ところではアメリカでは子供の歯並びは親の責任ということで、相当なお金をかけて歯列矯正をするという話をよく聞きます。大学の費用も高いし、一人前になるのは大変ですね。
September 9, 2023
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『スポットライト』JAGの懐かしいゲストが出てきて、長くこのシリーズを見ているファンにはうれしいですね。後は、家族がテーマでほのぼのしていて、いつものNCISという感じ、安心して見ていられました。ナイトが海軍工廠の入り口で検問待ちをしているとき、どこからともなく車が暴走してきて衝突して止まった。すぐ横にいたナイトは飛び出して、火が出た車から運転手の女性とその子供を救出する。しかし後部座席の男性については爆発が起こって救い出すことができなかった。ナイトの勇ましい姿を撮影していた人物がいて、すぐさまネットにあがってナイトはワンダーウーマンだと騒がれる。救出された母親と少年は警察官の姿を見ると脅え、立ち去ろうとする。ナイトは息子を失いたくないと訴える母親に何かを感じ、とりあえず病院に送ると、パーカーに自分がこの件を捜査したいと申しでる。母親は何かから逃げようとして車を飛ばしていたと見られる。病院で聞き込みを行うため、ナイトとトーレスが病室に入ると、11歳の息子アダムは父親が死んで自分が母親を守ろなければならないという態度を見せる。アダムはアメリカ生まれだが、レイナ・ヴァルガスは不法移民であるため親子は引き離され、アダムは里親システムに任されることになる。急いでいたのは負傷した兄のダニエルを病院に連れてくるためだったが、聴取はMRI検査に行くという看護師に中断されてしまう。レイナは脳震盪の疑いがあるため、ナイトとトーレスは検査が済むまでアダムを預かることになった。検視をしたジミーはダニエルが銃撃を受けて事故前にすでに失血死しているという。しかも、身元はDEAの捜査官ダニエル・タナーだとわかった。なぜレイナは嘘をついたのか。病院ではMRI検査に行ったはずのレイナが看護師を殴って逃げたことがわかった。あれほど警察を恐れているとはいえ、アダムを置いてなぜ。母親思いアダムはナイトたちがレイナを脅かしたといって、反発する。トーレスはレイナが「ナイト捜査官と一緒にいなさい」と言ったとなだめ、ナイトはアダムをNCISに連れ戻る。タナー捜査官から取り出された銃弾は、タナー本人の銃のものと判明する。ケイシーとその話題になっただけで、アダムは「ママは撃っていない」とナイトを拒絶してしまう。ナイトはレイナを信じていると言い、ダニエルとの関係を尋ねる。ダニエルはレイナの友人で、家から出かけ、戻ってきたレイナが動揺しており、ここを出なければならないと言った。車に乗るとダニエルが座っていたという。レイナがタナー捜査官を撃っていないとしても、撃った犯人を知っている可能性がある。DEA捜査官でタナーのパートナーのレイモンド・タナー捜査官がNCISを訪れる。すでに事件はDEAとの合同捜査となり、パーカーはフランクに情報を求める。レイナは移民申請をしていたが、急に手続きが保留となった。そこには居住権を認めることと引き換えに、レイナを犯罪組織に潜入させ情報提供者として働かせるという、DEAの事情があった。タナー捜査官はレイナのハンドラーで、レイナはセラーノ・カルテルに潜入していた。セラーノ・カルテルのマテオ・セラーノはDCを拠点に表向き合法的な商売をして、東部を支配している。兄のアイザックが汚れ仕事をしており、レイナはマテオのタコス店でウェイトレスとして働いていた。フランクによるとレイナは優秀な人材で、マテオのマネーロンダリングなどの証拠をタナーに渡すことになっていたという。レイナとタナーの関係については、良好だったらしいが、レイナはビザが下りないことを怒っていたという。レイナはマテオの店のオフィスに録音機を仕掛け、データをタナーに渡すことになっていた。ケイシーは焼けた車の中から録音データのデバイスを回収していた。残念ながら焼け焦げたデバイスからはデータを取り出すことはできない。トーレスが病院の監視カメラの映像を手に入れ、レイナが看護師によってMRI検査ではなく地下の駐車場に連れて行かれたことがわかる。レイナは看護師を殴って逃げようとするが、そこにバンから降りた男たちが現れ、レイナを連れ去った様子が写っていた。セラーノ・ファミリーは「ワンダーウーマン」ことナイトの動画から、レイナの居場所を掴み、看護師を脅して拉致したと見られる。当該の看護師は家族を襲うと脅され、仕方なく従ったという。アイザック・セラーノの写真を見せると、この男だったと認める。レイナは情報提供者の身分がバレたのだろう。男たちの乗ったバンを追跡すると、マテオの店に行ったことがわかった。フランク捜査官は今突入すれば、セラーノ・カルテルを検挙するに十分な証拠が得られるという。パーカーは相棒を殺されたフランクの気持ちを鑑み、NCISのリードで行い、ルールに従うなら作戦に参加するのを認めるという。今のところ顔が割れていないトーレスがマテオの店に行き、マテオの存在を確認した上で一般客を退避させ、突入する作戦を立てる。ナイトはアダムの身柄保護を任されるが、相変わらずアダムは心を開かない。しかし、アダムは11歳ながら様々な音源を使ってミックスする技術を身に着けており、ナイトは注目する。タナー捜査官も音源を提供してくれたという。トーレスの判断でタコス店にマテオがいると推定し、作戦が実行される。非常ベルを鳴らして一般客を避難させ、突入のタイミングを図るが、トーレスに銃を向ける高齢の女性がいた。パーカーは突入のゴーサインを出し、裏口から厨房に突入する。撃ち合いになり、冷蔵庫に隠れていたマテオがパーカーを狙う。フランクがマテオを撃ってパーカーを救い、冷蔵室に監禁されていたレイナは救出される。やっとレイナとアダムは再開を果たすが、ナイトはなぜマテオはレイナを生かし、タナーを殺したのだろうと考える。レイナによるとタナー捜査官が来て、録音データを渡すことになっていたという。なぜかそのことはマテオにバレていたが、レイナは得音内容について知らなかった。ナイトは失われたはずの録音データがアダムのミックスの中にあるはずだという。ケイシーはタナー捜査官がアダムに渡し、ミキシングで使わなかった音源を再現し、マテオがリンカーン公園に誰かを呼び出すメッセージが見つける。マテオはその相手にタナーを殺せと命じていた。指定された時間帯にリンカーン公園に現れたのはフランク捜査官だった。NICSはフランクがマテオに雇われ、タナーの銃をマテオのオフィスに置いて、マテオがタナーを殺したように見せかけたと考える。NCISがマテオの店に突入した時にパーカーからマテオを守ったのは、マテオが口を割るのを恐れて口封じしたからだっただろう。フランクの口座には5万ドルが振り込まれており、証拠は十分だった。逮捕されたフランクは司法取引してアイザックの情報を提供するという。これでセラーノ・カルテルは万事休すか。レイナは帰化申請の手続きが進むことになり、アイザックが野放しのため親子は保護されることになるだろう。アダムは自分が作ったミックスをナイトにプレゼントする。フランク捜査官役のスコット・ローレンスは2回めのNCISですね。(前回はこちら)今回の方がスタージス中佐のイメージに近いですが、捜査に関与したがるところが怪しい雰囲気もありました。ゲイリー・コールやロッキー・キャロルに対抗できる存在感はさすがでしたね。ちなみに、今回の監督はロッキー・キャロルでした。DEAのルーシーはNCISのケイシーだ、というのも良かったです。アダム少年がタナーから音源をもらっていたというところで、きっとここにお宝があると確信しました。ナイトには反発しつつ、ケイシーとジミーには理系?らしい興味を示しているなど楽しいシーンがありましたね。トーレスが子供は得意だというのは、そうなの?という感じですが、子役の子が達者でさすがでした。私もガル・ガドットの「ワンダー・ウーマン」は大好きですよ。カッコいいもの。もしかして、カトリーナ・ローにTV版のWWの話でもあるのかしら。ちなみに、DCコミックスもマーヴェルのシリーズもなるべくチェックしております。作品数が多いのでなかなか制覇できないですが、エンタメの一般知識として知っておくことは必要かなと思っています。一番の人気俳優が出ていますしね。
September 1, 2023
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『心神喪失』オープニングの夫婦の関係がとてもリアルな感じがして、何が起こるのだろうと思いましたが、しんみりする内容もありまとまっていて良かったですね。レイチェル・ドナヒュー大尉の夫、ローガンが刺され自ら通報した。搬送時は意識不明で犯人はわからない。ただ、大尉の姿はなく勤務先の基地にも出勤していない。近所の人が通報直後に大尉が車で出ていったのを見ており、近くで血の付いたキッチンハサミが見つかった。NCISが捜査を始めたところに制服姿の大尉が姿を見せ、驚いた様子で何が起こったのか全く覚えていないという。凶器のハサミの指紋や着ていたバスローブについた血痕などから、大尉が夫を刺した証拠は固いが、本当に覚えていないと訴える。大尉は航空整備士として基地で勤務し、昨夜は帰りが遅かった。ローガンはFDAの仕事で忙しく、夫婦仲については確かに問題があった。大尉は最近自身におかしな症状があり、頭痛や肌が冷たく、倒れそうになるなど、不安障害かもと思い診察を受けたという。検査を受け来週結果を聞くところだったというので、担当医師に話を聞くことにする。今のところ、大尉が記憶喪失を装っているかどうかは判断できない。マーリー医師に血液検査の結果を確かめると、記憶障害に繋がる疾患や暴力的な衝動について、身体面では問題がなかったという。本人の要望で心理検査も行ったが、回答はどの診断とも不一致だった。それが意図的に精神の異常を装っているかどうかについては、可能性は否定できないという。ケイシーは大尉の検索履歴に注目し、6週間前頃から急に内容が変化したという。それまでは旅行やファッション、ITなどのワードを検索していたのに、正気を失うとか人にどう言えばよいかなどを検索するようになった。さらにクレジットカードを作って爆買いをして、2万ドルの借金を作っていたこともわかる。しかし大尉には買い物の心当たりはなく、NCISの追及に対して次第に興奮してローガンへの暴言を吐き、意識を失ってしまう。ジミーが手当をし、取り調べの様子を聞いて血液検査したところ、サイロキシンの値が異常に多いとわかったという。つまり甲状腺ホルモンだが、それも薬の状態で過剰に摂取したのではないか。頭痛や記憶障害、暴力的な衝動などの症状と一致する。さらに、レントゲンで腕にインプラントが埋め込まれていることがわかり、そこからサイロキシンが体内に出ているのではないか。大尉はインプラントのことは覚えがないというが、6週間前に歯医者で根管治療をした時に半麻酔をしたことがあった。大尉は厳しいことを言っても、やはり夫を愛していて夫婦カウンセリングで夫婦円満を取り戻したという。歯科医のキンボールに大尉の事を問いただすと、ギャンブルなどで借金があり、借金を棒引きするという条件で「注射」したと認める。それを依頼してきた人物を特定できないが、埋め込まれたインプラントには最先端のバイオ技術が使われている。インプラントから滲出する薬の量は携帯電話からコントロールできる。ケイシーは急にやっておきたい100の夢のリストの実現に熱心になり、ジミーが何かあったのかと心配する。ケイシーは叔母が若年性のアルツハイマーと診断されてショックを受け、自分もリスク遺伝子の検査をしたという。今はその結果を待つ身で、残された時間が少ないのかもと夢リストを追い出した。ジミーは慰めるつもりで、焦ることはないというが、ケイシーは焦るのも私の自由だ、あなたに私の気持ちはわからないと突っぱねる。トーレスが大尉の家の玄関カメラをチェックしたところ、夜不審な人物が様子を伺うのが写っていた。顔はわからないが、もしかするとインプラントの薬の量をコントロールしていたのか。ケイシーはインプラントの部品にバイオ関連企業が特許を持っている事を掴む。ダイナミカル・ラボ社でインプラントのことを尋ねると、半年前に開発したプロトタイプで、FDAの検査で危険と判断され研究開発は棚上げになったという。検査に訪れたのはローガン・ドナヒューで、開発中止で落胆した技術者などから恨まれたと思われる。実際、ローガンには開発中止で首になった技術者から脅す内容の手紙が送られていた。NCISは手術が終わり意識を取り戻したローガンに話を聞く。インプラントの件で恨みを買ったことをローガンは責任を感じており、家の周りをウロウロしている人物にも心当たりがあるという。その人物はシルバーのプリウスに乗って去っていったという。大尉は夫と面会し、落ち着きを取り戻す。ケイシーはヴァンスに健康不安があった時にどういう風に乗り越えたのかとアドバイスを求める。ヴァンスはいろいろ不安があり考えたというが、結局先のことはわからない、日々人生最後の日と思って生きることで落ち込むことはなかったと答える。インプラント開発中止で首になった技術者たちの中で、SNSにあげている写真にビデオゲームのキャラクターのタトゥをしているものがいた。ドナヒュー家をストーカーしていた人物の服装にもそのキャラクターがついており、NCISに連行する。ネイト・サリバンはローガンにメールをしたことを認めるが、インプラントを盗んだのはローガン本人だったという。ローガンがそれを競合他社に売り渡すのなら自分も相乗りしたいというつもりでドナヒュー家へ行ったが、ドアを押す勇気がなかったという。キンボールに金を送ったのはダミー会社で、ローガンのものとわかる。一方、ローガンは大尉に行き先を告げずに病院から姿を消した。ローガンは弁護士に妻の資産を管理するための委任状を依頼していることがわかり、精神的に不安定になった大尉が自己管理できないので成年後見人となろうとした。しかしそれは大尉に異常が出る前、今から4ヶ月前のことで、大尉がクレジットカードで2万ドルの借金を作ったのもローガンが成り代わってしたことだった。大尉はなぜ単純に離婚しなかったのだろうという。夫に言われて、空母での勤務を基地勤務に変えたのに、愛しているというのは嘘だったのか。大尉が帰宅を申し出るとパーカーはそれを認め、大尉は夫の行き先を知っていると見る。ドナヒュー夫妻は別荘にいた。大尉に迫られ、ローガンは大尉のいとこから、もし死んだら遺産を信託基金として相続させるという手紙を受け取ったと明かす。斧を振り上げた大尉にパーカーが辞めるように言い、2人の身柄を確保する。大尉は夫の告白を録音しており、長い間付き合いのなかったいとこの遺産は1000万ドルだったことがわかる。いとこが死ぬ前に離婚してしまうと、ローガンにその金が手に入らないので成年後見人になる道を選んだのだった。ケイシーは夢リストを追うことに熱くなりすぎたという。遺伝子検査の結果は来たが、ジミーの前でメールを削除してしまう。その結果次第で生き方が変わるのなら、自分は生き方を間違えている。ジミーはケイシーと久しぶりにゲームで対戦することにする。ドナヒュー大尉が殺人未遂を犯したことは事実で、心神耗弱ということで罪に問わないとすると、任務の方は復帰できるかどうか微妙です。でも除隊してもものすごい財産を引き継ぐわけで、その後どういう人生を歩むのでしょうね。夫は怪しいとなって、「やっぱり」というところはありました。(笑)インプラントは皮下に入れるので、気が付かなかったというのは変だなと思いますが、バイオ企業の最先端の開発はどれも興味深いものでした。こういう開発がガンなどの治療などに結びつくと良いですね。ヴァンスの健康問題に心当たりはなかったですが、まあそこそこの年齢になったら誰しも健康上の問題を抱えることもあるでしょう。まだ若いケイシーにとっては夜も眠れないほどの心配かもしれませんが、頑なにならずに経験者の話に耳を傾ける気持ちになれて良かったと思います。確かに遺伝性の病気は気が重くなりますね。でも、元気な人も事故や事件や災害に巻き込まれることもあり、毎日を後悔なく生きることというのは大事なことだと私も思います。いずれにせよ、今回も事件解決でのケイシーの貢献は大きかったですね。ジミーもですが。脱線しますが、先日「名探偵モンク」をちらっと見ていたら、ゲストでゲイリー・コールが出ていて、さすがに今のような渋オジではなく、正統派の二枚目でそれもバタ臭い方で目の保養でした。
August 26, 2023
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『異国の客』言いたいことがはっきりしているので、こういう時はおふざけは必要ないですね。タイトルが深い感じがします。Bプロットのジミーの子育ての話題もしんみりくるものでした。ウィリアム・ハクスリー二等兵が自宅のガレージで刺殺された。死亡推定時刻は12時間前で、首にナイフを刺されて失血死したと見られる。年齢が高いのに二等兵であるのは、以前は一等軍曹として武装偵察部隊を率い、アフガニスタンに派遣されたが、アメリカ軍の撤退後に部隊を抜けてカブールに戻り、置き去りになった現地協力者を救い出そうとしたため、降格となった。現在ハクスリーは海兵隊の給養員として働いており、得意の料理を隣人に振る舞っていたようだ。凶器は果物ナイフで、ハクスリーのような精鋭部隊の兵士が近距離で刺されるということは犯人は顔見知りの可能性がある。ジミーは娘のヴィクトリアがグループで映画を見に行くと言って、親子喧嘩になっている。ジミーは一緒に行くメンバーにオースティンという男の子がいることが気に入らないし、デートという言葉も受け付けないという。ナイトはジミーのあまりの剣幕に考え直すようにいうが、ジミーは態度を変えようとしない。パーカーはそんなに気になるなら、オースティンのSNSなどをチェックしてみたらどうか、という。凶器のナイフには中東料理で使われるアサフェティダというスパイスが付着していた。ハクスリーの玄関カメラに、近所の女性がすごい剣幕で「私の客を奪うな」とハクスリーを糾弾して脅しているのが写っていた。数ブロック先に住むカレンは、ハクスリーが副業で菓子を焼いて商売の邪魔をしたことが気に入らないという。しかしカレンにはアリバイがあった。ハクスリーは副業の売上をアフガン支援センターに寄付していたという。ハクスリーはボランティアとして母国を追われたアフガンの難民の生活を支援する「栄えある約束支援センター」で、彼らの故郷の味を振る舞っていた。世話役のジョアンによると、ここに集う難民に対して生活上の様々な支援を行っており、彼らは故郷に家族や友人を残しているという。トーレスは自分の経験から、新しい生活をやり直すことは可能だという、所長のエディ・ワトキンス牧師はハクスリーが熱心にボランティア活動していると評価するが、死亡を聞いてショックを受ける。センターのキッチンの包丁セットは、果物ナイフだけなくなっていた。ハクスリーはセンターに出入りする人から愛されていたというが、マティーン・ジャマーとはギクシャクしていたという。ハクスリーはマティーンの両親をタリバンの手から救い出すことができなかったのだった。ジョアンは昨日ハクスリーとマティーンが口論していたのを聞いたといい、マティーンは昨夜センターで手伝う約束をすっぽかしたという。マティーンはスーパーで働いているが、現在携帯をオフにしている。カブールでは技術者として爆弾を扱う仕事をしていたが、アフガニスタンで取った学位はアメリカでは通用しない。マティーンの父親は通訳としてハクスリーと親しかったという。スーパーでトーレスはアフガニスタンからやってきた女性店員と話し込む。ここは支援センターに通う難民が多く働いており、アメリカでの生活は大変だという。トーレスは難民ではないが、悪い人間から逃れるため母と妹とともにパナマ、コロンビアからアメリカを目指したと話す。アメリカでの生活が慣れたと思うときもあるが、そうでないときもある。しかし、ここが僕らの生活の場だ。そこにマティーンが戻ってきてNCISを見て逃げ出す。後を追ったトーレスが転んで頭を打ちマティーンを取り逃がしてしまう。女性はテキパキと応急処置を行うが脳震盪を起こしているという。女性はアフガニスタンでは外科医だった。マティーンの行方はわからず、ケイシーが私物をチェックしてジャケットからモーターオイルを検出した。さらに、爆発性の高い有機化合物も検出され、マティーンが元々爆弾を扱う仕事をしていたことから、一気にマティーンが自動車爆弾を作っているのではないかという疑いが生じた。これには各機関も懸念を持ち、ヴァンスも危機感を強める。しかし、マティーンは誰に対して爆弾を使用するというのか。ハクスリーとの関係でいうと、ハクスリーがマティーンの爆弾製造に気づいて殺されたことも考えられる。トーレスを治療したヴィーダ・ラジャブ医師がトーレスの経過を知りたいと、NCISを訪れる。マティーンについては、人を殺すような人物ではなく、仕事を掛け持ちして頑張っているという。自動車の修理工場で働いていることは不当就労になるので公にはしたくないのだろう。その工場を突き止めトーレスとナイトが踏み込むとマティーンは爆弾を調整しており、「奴らが来る前に説明させてくれ」という。その時覆面をした男たちが工場を急襲し、銃撃してその爆弾を奪っていった。マティーンは知らない人物からメールが来て、爆弾を作らなければ婚約者のアサルを殺すと脅してきたという。マティーンとアサルは出国時に離れてしまい、アサルは今トルコにいる。仕方なく爆弾を製造したが、遠隔起爆装置にして不発弾になるよう細工したので大丈夫だという。ハクスリーとは、この状況を相談したところ彼は責任を感じてアサルを救出するという話をした。ハクスリーは殺されてしまい、不発弾にした細工もいずれ気づかれるため、解決を急がなくてはならない。爆弾を奪っていった犯人の手がかりはないが、ハクスリーを殺した犯人は支援センターに出入りできたことから、関係者をチェックする。アサルはすでにアメリカで難民認定を受けていることがわかるが、なぜかトルコで移送担当の支援団体が手続きを送らせているという。その理由は牧師が生活資金を承認しないから、ということのようだ。しかしワトキンス牧師は車の中で射殺されていた。車内で見つかった薬莢から指紋が検出され、白人武装組織リーダーのウィトロックのものとわかる。彼らは過激派とみなされ、複数のヘイトクライムとの関連も疑われている。牧師に難民の中から爆弾を製造できる人物を見つけさせ、アサルの移送を遅らせるなどして爆弾を手に入れた後は口封じで牧師を殺したか。NCISがウィトロックのキャンプに乗り込むと、武装したメンバーが応戦しようとした。マティーンの爆弾もそこにあり、いきなり爆発する。ウィトロックらのメンバー6名は死亡するが、不発弾のはずがなぜ爆発したのか。NCISは製造者のマティーンに残骸を見てもらう。彼らは起爆装置の受信機のワイヤを繋ぎ直したようだが、自らが犠牲になったのは、その場で何者かが遠隔操作したことになる。ウィトロックは支援センターに何度も電話をしていたが、その時期牧師は海外で布教活動をしていたことがわかる。ウィトロックの共犯者はジョアンだった。ウィトロックの恋人で、トルコの担当者に賄賂を渡していたことが確認された。マティーンに爆弾を作らせようとしてハクスリーに気づかれ殺し、マティーンに罪を着せるつもりだった。ジョアンはトーレスに「あなたたちのような人がかつて偉大だったこの国を破壊する」という。トーレスは「俺やここにいる人たちがこの国が偉大になる手助けをする」と言い返す。ジミーはオースティンをNCISに呼んであれこれ説教するつもりだったが、ナイトは同じ父親の立場のヴァンスにアドバイスをしてもらう。ヴァンスは娘を守ることは受け入れることでもあり、自分もまた娘の前で同じような経験をしたという。娘たちは成長する、信用することが必要だ。娘たちに自分の人生を歩ませなさい。支援センターの所長にヴィーダが着任した。マティーンは間もなくアサルと再会できるだろう。ヴィーダはトーレスが後に残してきた人々に対して痛みを感じているという。ここにたどり着けなかった人々は我々に前に進んでほしいと望んでいる。ここで新しい生活を築くことは、我々をここに送り出した人々の犠牲を褒め称えることになるのだ。トーレスはここで始めた新しい生活は過去最高だと答える。犯人はあの人かというのはすぐにわかりましたが、爆弾を爆発させた理由はよく分からなかったですね。身内を殺してどうする。普段は一番嫌っている人々を親身に世話をするという、矛盾に満ちた立場にいるわけですよね。何がしたかったんだろう。それを除けば、アフガニスタンからの撤退(という言葉は「SEAL TEAM」で使わないみたいでしたが)で多くのアフガニスタン人協力者が犠牲になったことや、難民として受け入れられても元の資格や仕事が得られないことなど、地味でしたがいろいろ語られたエピソードだったと思います。トーレスに気があるのか妙に馴れ馴れしいヴィーダでしたが、同じような経験をしたからこそ彼女の言葉はトーレスに響いたみたいで良かったと思います。いずれ2人は交際するのかな?希望の国を目指してやってきた移民が晴れてこの国の市民になったら、あとから来る不法移民はもう来るなという話はあるようですし、それを思うと後に残してきた人のことを思い、ここは居場所じゃないと思うこともあるというトーレスについては、今回は自然な感覚だなと思いました。ジミーがヴィクトリアの事になると頑固おやじを通り越して、レクター博士みたいになってしまいました。(笑)でも人生の先輩ヴァンスが愚かな父親ぶりを披露してくれて良かったです。これもギブスだったら言えないことなんですね。悲しいかな。
August 19, 2023
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『バタフライ効果』いつものように楽しみましたが、最後にあれれ?という感じでしたね。後半の大きなストーリーの伏線かな。メインの事件は「ブラックリスト」を思い浮かべましたね。結局バタフライ効果は何だったのか。ショッピングモールの新兵募集センターから緊急通報があったものの、すぐに途切れてしまい、地元警官が訪れると、人が倒れているという。しかしその警官も中に入ったきり出てこない。何かの毒が巻かれたと判断した警察は客を避難させて封鎖すると応援を待った。NCISはバイオテロの可能性もあると考え、防護服を着て中に入る。ボグス大佐とシーアン兵曹が倒れていたが、脈はあった。ナイトが地下駐車場に降りていくと、さらに7人が倒れており、ここが汚染源と見られる。バンの近くに空のボンベがあり、ガスが巻かれたようだ。もう一人女性が倒れていたが、息を吹き返す。結局発見された被害者は全員意識を取り戻し、病院で手当を受けるが、今のところ症状がなく、何の化学物質が巻かれたのかわからないという。未知の物質によるテロ攻撃のテストとも考えられ、関連機関は懸念を示しておりヴァンスは捜査を急ぐよう命じる。しかし、ケイシーは巻かれたガスは牛に使われる鎮静剤で、本来は液体を注射するが、エアロゾル化するのが難しいという。地下駐車場にカメラがなかったため、NCISが被害者たちから話を聞く。ほとんどが急に意識を失ったため、何も見ていないというが、最後に発見されたドロシー・クィンランは男が2人、白いバンに乗って走り去ったと証言する。また建設業者のジョージ・バーローは腰に着けていた鍵と携帯がなくなっているという。ジョージはDCの豪邸に水槽や噴水などを設置する仕事をしており、顧客は有力者や裕福な家庭など、狙われやすい人々がいることがわかる。NCISはすぐに関係者に警戒するよう連絡するが、もし彼らがターゲットなら絞り込む方法がわからない。ナイトの父親が自転車事故で骨折したという連絡が入る。NCISの極東支局にいる父親は腕を複雑骨折し手術を受けたが、様子がわからず心配だ。妹のロビンはこれから東京に向かうという。ヴァンスは特別に連絡できるようにするというが、ナイトは断る。ケイシーがジョージの車を調べ、犯人がこの車を狙ったのが確かだという。ボンベに繋いだホースが外れて、ガスが駐車場に流れ出してしまったことが真相のようだ。犯人は始めからジョージの持つ鍵と携帯を狙っていたのだろう。ガスの制御装置に毛包が見つかり、DNAを検索すると、フィリップ・ルグランという窃盗犯のものとわかる。FBIが指名手配しており、各地で豪邸を狙い説得を繰り返していた。マクギーはジョージの顧客に警告を続けることにする。その中にはコンスタンス・ミラー上院議員がいて、議員は現在海外訪問から帰還中だが、自宅のメイドと連絡が付かないことがわかる。NCISがミラー議員の自宅に突入すると、ガスが使われてメイドが倒れており、書斎の金庫の前で開けようとしている人物がいた。今朝の被害者ドロシーで、彼女がガスを使ってジョージの鍵と携帯を盗み議員の自宅に不法侵入していた。共犯者はルグランかというと、ドロシーは父だという。その父が誘拐され、ミラー議員の金庫からハードディスクを盗まなければ殺されるというので、NCISはドロシーの言葉を慎重に判断する。ルグランは化学の教師だったがいつの間にか泥棒になり、キャンピングカーで生活するようになった。ドロシーは奨学金を返すため、父に協力することになったが、同じ泥棒でも金持ちから必要最低限しか盗まない、人を傷つけないというルールがあるという。しかし、そのためにガスを使って人を眠らせるのは矛盾している。先週親子を雇いたいという人物からメールがあり、一旦は断ったものの、ルグランが行方不明になり、ミラー議員のハードディスクを盗まなければ殺すと脅された。その連絡は今朝倒れた時に持っていた携帯が壊れてしまったので、今はどうなっているのかわからない。マクギーが携帯を補修すると、確かに犯人からの脅しのメールがあった。使い捨て携帯なので相手の情報がない。ルグランのキャンピングカーには争った後があり、ドロシーの供述は正しいことがわかる。NCISは犯人との取引に応じるため、ミラー議員に直接ハードディスクを提供してもらうよう頼む。しかしハードディスクの中身はごく普通の日常的な写真ばかりで、旅行や休暇の思い出など犯人が欲しがる理由がわからない。手術が成功したはずのナイトの父親が合併症を起こして意識不明となったという連絡が入る。緊急手術が行われナイトは東京に行くという。犯人からの最後のメールで時間切れを思わせる状況となり、NCISはドロシーを信じてハードディスクをドロシーに託すことにする。犯人から取引場所の指示があり、ルグラン親子が盗んだものを保管している建物に向かう。ナイトは東京には行かず、任務をやり通すという。父ならそうするはずだ。ドロシーが親子の作業部屋に入ると、メモがありNCISに「すぐにここに来て!」と叫ぶ。マクギーらが到着するとドロシーの姿はなく、メモには「NCISを消せ」と書かれてあった。現場にはカメラが仕掛けられ、犯人はこちらの動きを見ていたようだ。その時ボンベからガスが出ているのに気づくが、ナイトたちは倒れてしまう。ドロシーに犯人から連絡があり、ロッククリーク公園のハイキングコースに向かう。ルグランは怪我をしており、姿を見せたのは今朝地下駐車場に倒れていたビリングスだった。ハードディスクを渡したドロシーに、ビリングスは用済みだと銃を向けるが、ドロシーも監視されているのを知って鎮静剤ではなく、単なる圧縮空気を使ってNCISが倒れるのを偽装していた。背後から現れたNCISにビリングスが逮捕されるが、身分が特定できず、ロシアのスパイの可能性があった。ロシア大使館から身柄を引き渡す要請があり事情がわからないが、ケイシーはミラー議員の写真の中に知った顔がるという。ロシアからみのスパイでデライラの助手だったエヴリン・ショー、パーカーの元カノの息子が交際していた少尉の両親、レネーとジョン・ワッツ。彼らはミラー議員の選挙活動でボランティアをしていたという。短期間で4名のロシアのスパイとなると、慎重に調べなくてはならない。ドロシーは父と共に刑務所に行くことになったが、ナイトに礼を言う。父親の命を救うことができるのなら刑務所も厭わない。ジミーが東京の病院に連絡をして、ナイトの父親の病状について確かめた。創傷ボツリヌス症で、転んだ時の傷から胞子が入ったという。峠を超えて父親本人からナイトに電話があり、胸をなでおろす。パーカーの影響を受けた部下たちが、ハクトウワシの巣を観察している。トーレスなどは精神衛生に良いかもしれませんが、バタフライ効果との繋がりがわからん。お悔やみのビリー・マックさんはクルーなのかな、この緑色のコスチュームは聖パトリックスデーの出で立ちでしょうか、アイルランド系の方なのかも。ナイトの父親もNCISの捜査官というのは初出でしょうか。現役なら年齢的にはかなり年がいっていると思われ、いずれ出てきてくれるのかな。本当に東京ロケをやって欲しいです。ちなみに、自転車で竹林に突っ込むて、どういうイメージ?東京でそんな場所があるのでしょうか、非常に珍しいボツリヌス症にかかるとか、どういう日本のイメージを持たれているのやら。気絶させるガスを使うのはかなり悪質な犯行ですね。まあ、泥棒そのものが悪質ですが、お金持ちから盗むのを許されるというのは、言い訳でしかない。父もドロシーもFBIの指名手配犯ということなら、刑期は相当長くなるのじゃないでしょうか。その特技を活かして協力者になるとか、それこそスパイになるとか、これからの人生を考えてほしいですね。ミラー議員はパーカーに興味があるのか、電話が番号まで渡していましたが、これはロシア疑惑とは関係ないですよね。パーカーのモテ伝説がこれから始まるということか。キラーアイテムのペイストリーで「ヴァレーキニ」というのは、ウクライナのダンプリングの種類のようですね。これもロシア疑惑と繋がると考えるのは穿ち過ぎか。
August 11, 2023
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『マッチング』記念すべき450話にして、またまたパーカーのエピ。そう言えば、初出でパーカー・パパは老人ホームにお住まいでしたね。タイトルはディノッゾが口にしそうなあの映画のもじりでしょうか。さて、カイザー・ソゼは誰?一等兵曹のサム・ヴェガが交通事故を起こし、木にぶつかって死亡した。工作隊として先週モロッコから人道支援活動を終えて帰国したばかりだが、副業として配車アプリのドライバーをしていた。死亡したのは深夜午前1時というが、ジミーは死因が絞殺であり、鎮静剤を注射され抵抗できずに死亡したという。それなのに交通事故を起こしたのは、アクセルのところにブロックを置いていたためで、事故を偽装したと見られる。車内から鎮静剤容器が見つかり、入手経路を洗う。パーカーは父親のローマンが老人ホームを追い出され、次のホームが見つかるまで自宅で同居することになり、対応に追われる。ヴェガの自宅を調べると、酷く荒らされ、壁には血で書いた「嘘つき」という言葉があった。ただし、この血液はヴェガのものではないという。携帯に残るメールからヴェガと交際しているエリサ・スヴェンソンが昨夜、ヴェガを非難しなじる内容を送り付けていることがわかる。鎮静剤はプロポフォールで、病院などでしか入手できないという。ケイシーはヴェガの手から、クルミ油とフッ化カルシウムを検出する。エリサはヴェガの自宅を荒らした理由について、ヴェガのPCを覗いた時にマリリンという女性と親しい関係であることがわかり、ヴェガに思い知らせるために血文字を書いたと答える。ヴェガが殺された事をきいたエリサは、自分に嫉妬するマリリンが殺したという。「大事な話がある」という、マリリンからのメールは「サンシャイン・パインズ」という老人ホームから送られていた。その老人ホームは以前、パーカー親子が見学にいったことがあり、ボロいので入居をやめたという経緯があった。マリリンは85歳の入居者で、夫を5年前に亡くしていた。2人が恋愛関係にあったのかどうか不明だが、この数ヶ月ヴェガは頻繁にマリリンに会いに行っていたことがわかる。パーカーは自宅にいる父親から緊急事態を告げるメールが来たが、問い合わせに返信がなく自宅に戻る。親子は些細なことで言い争う。「サンシャイン・パインズ」は予想と違い、立派な新しい施設だった。改装したらしいが、若者がたくさん面会に来ている。トーレスとナイトは責任者のナイジェルに案内をしてもらい、マリリンに面会する。マリリンは「グランド・バビー」というアプリでサム・ヴェガと知り合ったという。このアプリは高齢者の求める話し相手や雑用を頼める若者をマッチングアプリで見つけるというもので、ロビーにいた先程の若者たちもそのアプリでここに来ているらしい。ボランティアではなく、1時間20ドルの報酬を得ているが、サムは金目当てではなく、心底親切で情熱をもった優しい若者だったという。マリリンには息子が2人いるが、頻繁に面会に来てくれない。他の入居者との関係はあまりよくないが、それはサムのような素晴らしい話し相手がいることにヤキモチを妬かれているためではないか。ただ、マリリンはヴェガがオンラインゲームにはまり、大金を注ぎ込んでいたことを心配していた。1日に数時間もゲームをして、5万ドルもつぎ込んだため金に困っていたらしい。実はヴェガはマリリン以外にも、裕福で指揮が近い6名ともマッチングしており、死んだ入居者から遺産をもらったりしていた。ヴェガの狙いは入居者の金だったのか。もしそうだとすると、遺族は不満に思うだろう。それにしても、任務をこなしながら1日4時間のゲームをして、副業もして、さらに「サンシャイン・パインズ」で入居者と過ごすには時間が足りないはずだ。ホーム内部に協力者がいるのではないかと考え、入居者から話を聞き出すため、パーカーの父親ローマンがマクギーと「親子」として、潜入捜査することになった。パーカーらが監視する中、ローマンはあれこれと息子への不満を口にする。入居者がポーカーをしているところに入り込んだローマンは、施設がリニューアルしたのは「グレイストーン氏」という正体不明の金持ちからの寄付があったからだ、という話を聞き出す。ローマンはつい本音で息子との一時的同居に文句を言うと、入居者はここでは「交流」が盛んだという。ローマンは女性たちの心を早くも捕らえる。ケイシーが分析したヴェガの手についていた繊維は400年前の麻であることがわかった。また、プロポフォールの出処がこの施設の医療室だと判明し、アクセスできたのがナイジェルだと絞り込めた。ナイジェルに医薬品の盗みについて問いただすも、自分は無実だという。NCISとしては、入居者の情報を知り得てヴェガがターゲットを絞るのには、最適な立場だ。しかし、ナイジェルはヴェガは金を盗むどころか、ここで得た収入を施設に寄付していたと明かす。大規模な改修ができたのもそのせいだ。「グランド・バビー」のアプリを使ってここに来ている若者は、皆アリバイがある。トーレスがマリリンにすっかり気に入られたことから、さらに協力をもとめようと訪れるが、マリリンは外出をしていた。さらに、息子がいるという話は嘘だったことがわかった。ナイトがマリリンの手帳を見て、今日の行き先を突き止め、外出先を訪れる。秘密クラブのようなその場所では、マリリンは別人のいでたちで、部屋にあった絵を売ろうとしていた。マリリンには同世代のボーイフレンドがいて、NCISが名乗ると男は絵を持って逃げた。ナイトが男を捕らえ、マリリンも逮捕される。男はマリリンに脅され、ヴェガを殺したことを認める。マリリンが売ろうとしていた絵は、表の絵の下に貴重なルネサンスの絵が隠れており、2007年にプラド美術館で盗まれたものだった。マリリンの死に別れた夫は美術品専門の泥棒で、夫妻はヨーロッパを転々としてほとぼりが覚めるのを待ち、海外に派遣される若い軍人に頼んでアメリカ国内に持ち込まさせていた。ヴェガもその役目を与えられたが、美術史に詳しいヴェガが件の絵の価値に気づき鑑定を勧めたのだった。マリリンは現在の愛人でパートナーの男に命じてヴェガを殺させた。一連の捜査が終了するまでは、グランド・バビーのサイトは停止となるため、NCISはボランティアで入居者と交流する。パーカーはローマンをこの施設に入居させることにした。ローマンは謝罪して息子を受け入れ、良い警官であるという。気になるのは後に残され、ひとり暮らしとなるパーカーのことくらいだ。パーカーはローマンの念願のケーブルTVで2人揃って映画を見る。偶然とはいえ、LAもこちらも高齢の父親の問題で子供世代が翻弄されますね。期せずして、こちらのパパもレディの心を奪うようで、前の老人ホームでは女性たちがローマンを奪い合ったというトラブルで、追い出された。あの髪の毛は父譲りで、こちらも海軍出身だが息子は軍隊には入らなかったというところが違います。パーカーの自宅にはケーブルテレビが入っていない、というのは確かに辛いですね。アメリカではケーブルテレビに入らないと、私達が知っているような人気のドラマは見られず、PBS(公共放送)だと教養番組くらいしか見られないですから。でも、ローマンは素直に息子のしてくれる事を評価して、褒めて謝罪する。そこはサムの父親と少し違うところです。この手の老人ホームの話題になると、アメリカの老人ホームて優雅で贅沢だなあと思います。一人暮らしであの広さ、しかも家具調度品も置かれて当に悠々自適でうらやましいです。お金があればこそなのでしょうけど。あの若者世代とのマッチングも、空き時間を有意義に儲けるというところに通じて、新しいビジネスの姿なのでしょう。ちょっと町の電気屋さんを思い出しますけど。(笑)トーレスはこういうところで点を稼ぎますね。
August 6, 2023
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『パートナー』ベテランの俳優さんの実力をまざまざと見せつけたエピソードですね。さすがです。また、脚本にジミー役のブライアン・ディーツェンが加わっているというのも、感慨深いです。機密扱いの物資を積んだトラックがギャングに襲われ、移送していたシムズ大尉が死亡していた。積荷は海軍巡視船が押収した違法なドラッグで3箱分で、末端価格にすると300万ドルになるという。現場にはこぼれた錠剤が落ちており、刻まれた「W」という文字にパーカーは反応し、マクギーたちをよそ目に姿を消してしまう。この錠剤は10年前に流行した偽造薬で、クレイトン・ウィルズの薬だった。翌朝出勤したパーカーはこれまでにない高圧的な態度でチームを叱責する。明らかに怒りを隠せない態度でケイシーに凶器となった銃弾について調べろと当たりちらし、これからウィルズの弁護士と話をするという。クレイトン・ウィルズはITベンチャーの創業者で、刑務所から出所後に起業して今の地位を築き、仮釈放の受刑者を雇用して社会復帰を助けているという。そのウィルズを逮捕したのはパーカーだった。パーカーはウィルズが会社を隠れ蓑にして悪事を働いていると主張し、弁護士に直接ウィルズと話をさせろと要求する。ヴァンスは様子のおかしいパーカーを心配し、一息つくようにいう。少尉から取り出された弾丸は30口径で第2次世界対戦のころの古い銃から発射されたものだった。やがて、証拠保管室にパーカーのFBI時代の元パートナー、ジェレミー・ブライトンが現れる。ジェレミーはパーカーの最後の相棒であり、車椅子生活になったのは、最後のウィルズの任務で負傷したからだった。ジェレミーはパーカーがウィルズに固執しているといい、パーカーはジェレミーを守れなかったと今も苦しんでいた。当時ウィルズは末端のドラッグの売人で、パーカーたちは何度も取り逃がしながら、銃撃戦となりついに逮捕したという。しかしウィルズは仲間を売るなどして4年間の刑期で、模範囚として服役し、仮釈放が認められた。ウィルズの弁護士からNCISと面会するというので、パーカーとマクギーがウィルズの会社を訪ねる。ジェレミーは、NCISに来る前のパーカーは衝動的で口が悪く、短気な男だったという。ジェレミーが銃撃戦で負傷したためにパーカーは変わってしまった。NCISに転職して、バードウォッチングやクッキングなど、趣味に没頭して人生を仕切り直したのだった。もちろん、チームにも恵まれた。ウィルズは更正して、まともに生きていることを強調し、今あるのは逮捕したパーカーのおがげだという。穏やかに話すウィルズに、パーカーは一人興奮して喧嘩腰だ。ウィルズは捜査に協力するといい、ベニーという供給元が薬を複製できるという。ジェレミーを負傷させたのはベニーだったのか、というウィルズにパーカーはあいつの名を出すなと飛びかかる。この状況でヴァンス局長はパーカーを捜査から外す。ベニーの「ピクルス店」に踏み込むと、ベニーはウィルズとはライバル関係で、組んで仕事をすることはないという。ジェレミーを撃ったかどうかという点についても、自分ではないといい、その場にいなかったと釈明する。ベニーはウィルズに対抗して「3」と刻印したドラッグを売っていた。「W」が復活して、ウィルズはベニーの用心棒、アニーとオマーを引き抜いたという。その2人を呼び出すのなら協力するというので、NCISはベニーにおとり捜査をさせることにする。ケイシーはウィルズの会社の経営状況を調べ、まともな主力製品の売上が落ちて大赤字になったのを、別の収入源で穴埋めしているという。その金の出処は不明だが、ジミーは海軍が押収した「W」とベニーの「3」では成分に違いがあり、ベニーは「W」と無関係ではないかという。パーカーはジェレミーに起きた、不幸な出来事の受け止めで今も悩んでいた。銃撃戦でパーカーの撃った弾がジェレミーの背中に当たった。しかしジェレミーはパーカーを恨んではいないという。あの後、ジェレミーはパーカーに対して手紙を書いた。パーカーはその手紙の封をずっと切ることはなく、ジェレミーは今こそ読んでほしいという。2人はパーカーの家でくつろぐことにするが、パーカーはジェレミーを置いて一人ウィルズの元に向かう。ベニーに呼び出されたマニーとオマーはNCISに制圧され、車の中から盗まれた大量の「W」が見つかった。一方、パーカーはウィルズが一人「W」を扱っている場所に行く。もと受刑者ということで、資金繰りに苦しい時、誰も助けてくれない。会社、従業員をまもるためにクスリを作り始めたというウィルズだが、パーカーに一体自分に何を望むのかという。俺が銃を手にしたら、お前は正当防衛で撃つ気なのだろうと言うが、パーカーはただ逮捕したいと答える。ところがウィルズは逃亡してパーカーが追う。追い詰められ「殺さないでくれ」と命乞いするウィルズに、パーカーは銃をおろして逮捕する。NCISも到着し、海軍からクスリを奪ったのは、ウィルズの命令だったと部下の証言が得られた。会社は仮釈放者の支援を続ける弁護士が引き継ぐという。パーカーはウィルズを逮捕しても気が晴れない。ジェレミーは手紙を読めと、強く説得する。どうしても読まないパーカーのために、ジェレミーは自ら手紙を開けてパーカーのために読み始める。パーカーを恨んだこともあった、でももう前に進む、自分たちはパートナーで、今度はジェレミーがパーカーを守り責任を果たす。君を許している。どこから始めれば良いのかというパーカーに、ジェレミーは自分を許すと言えば良いという。これまでとは全く別の顔を見せるというのは役者さんとしてはやりがいがあるでしょうね。セリフだけで、ジェレミーとのパートナーシップの強さを感じさせ、一人抱える罪悪感、苦しさを表現し、実はいつもの飄々とした素敵なオジサマ風の姿こそ、無理していた姿だったということがわかると、前の奥さんと上手く行かなかった理由もなんとなくわかりますね。パートナーということで、人材不足を局長に訴えるジミーとケイシーが、私達もパートナーだよねというのも良かった。もっとも、それぞれ助手がほしいという問題はきちんと考えてほしいですけどね。本当のパーカーの姿を知ることは、人は変わることができるという事を示してくれると思います。良き仲間、支えてくれる友人がいることは何よりも大切ですね。ウィルズは本当に更生したように見えましたが、金のために違法なクスリに手を出すだけでなく、取り戻すために人の命も奪う、では元の木阿弥ですね。これで、相当長い間刑務所に入ることになるでしょうが、次に出所するときこそ、生まれ変わって新しい人生を歩いてほしいです。
July 30, 2023
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『呪われた瞳』非常に気分が悪かったエピソード。ハロウィーンでもないのにホラーみたいで、冒頭から「ゼブン」みたいだなあと、その印象が最後までつきまといました。ドラマか映画の演技指導みたいなのは、過去にもあったかなあ。でも本来活躍するべき人が違うんじゃないか、と思いました。ドラマでNCIS捜査官役を演じるクロエ・マーリーンが役作りのため現場を知りたいという依頼があり、ナイトの勤務を観察することになった。海軍を宣伝したい海軍長官の指示なので、断れない。ノーフォークで停泊中の船の指揮を執るハーラン大尉の元に、ロボット配達が届け物をする。覚えはないが受け取り、箱を開けると中には男性の頭部が入っていた。ジミーは死後12時間以内で、鋭利な刃物で切り落とされたという。ハーランは被害者には見覚えがなく、クロエは現実の犯罪現場にショックを受けながらも、役者根性を見せる。ナイトがロボット配達機の底板を取り除くと、パイプ爆弾が機動し始めた。すぐに港の海に投げ込み、事なきを得る。ロボット配達機は先週配達業者から盗まれたもので、接触不良のため、そもそも首をを取り除いたタイミングで爆発するはずだったようだ。検視をしたジミーは被害者が左右の瞳の色が違う、虹彩異色症と指摘する。生まれつきの場合もあるが、頭部の外傷で起こることもある。髪の毛のDNA検査で、被害者はケンタッキー州のロスコ・サンチェスと判明する。先週失踪届が出ているが、問題は胴体がどこにあるのかだ。サンチェスはペースメーカーを入れていたことから、ケイシーが遺体の場所を突き止める。所有者のない農場の納屋に、サンチェスの遺体が見つかるが、それ以外にも首を切断された遺体が2体あった。頭部も冷凍庫の中にあり、切断に使ったギロチンもあった。被害者はデラウェア州のグレア、ノースカロライナ州のベルで、彼らもまた虹彩異色症だった。ハーラン大尉の夫もまた虹彩異色症であることがわかり、犯人はハーラン大尉ではなく夫を狙ったのではないかという。これは連続殺人事件で、クロエの同行取材は打ち切られる。ジミーはダッキーの心理分析を使ってプロファイリングする。18世紀にフランスでは虹彩異色症は呪いであり、その瞳を持つ人は悪霊の仕業とみなされ首を切り落とされるなど、理不尽な処罰を受けた。犯人は虹彩異色症の人物に対して、何か否定したい思いがあるようだ。歴史上、処刑の対象は虹彩異色症の男性の妻が妊娠した場合にも及んだ。もしかしてハーラン大尉は妊娠していたのか。NCISはハーラン夫妻の身柄を保護すべく自宅に向かうが、すででに何者かによって夫妻は誘拐されたらしいということがわかる。ハーラン大尉はやはり妊娠していた。ケイシーは納屋にあったギロチンを再現できるが、刃については専門業者から購入するしかないという。地元でギロチンの刃を製造する会社があり、先月現金で購入したものがいたことがわかる。製造する会社に今日、新たに刃を購入する人物が受け取りに現れることがわかった。トーレスとパーカーが張り込んでいると、青いバンが到着し男が現れた。男はサンチェスの頭部が配達された埠頭にいた一般人だった。すぐさま逮捕するが、ハーラン夫妻は車の中にはいなかった。男は元大学教授のサム・ノヴァクで、フランス史を専攻していた。ノヴァクは、交通事故で頭を負傷し自ら辞職していたが、脳損傷の可能性がある。ノヴァクは3人の被害者の首を切ったことは素直に認めるが、ハーランについて何も語ろうとしない。自分は悪霊を退治しているという。トーレスがノヴァク名義の山小屋に向かい内部を捜索する。ハーラン夫妻の姿はなかったが、2人が鎖に繋がれた写真のそばに時限爆弾が設置されていた。残り時間は2時間42分だ。ノヴァクはクロエとだけ話したいと言い、打つ手のないパーカーはヴァンスにクロエの力を借りる許可を得る。クロエはNCISに説得され、難しい役を引き受けることになった。ノヴァクは自分が捕まった時に備え、バックアッププランとして捕らえた夫妻に時限爆弾を仕掛けたという。ハーラン夫妻の居場所を引き出すのが最大の目的だが、ノヴァクはのらりくらりと質問をかわし、取引をちらつかせたクロエに、母親のナンシーを引き合いに出してクロエを脅す。強気のクロエもさすがにこれには怯え、もう耐えられないと引き下がる。結局クロエを呼んだのは時間稼ぎでゲームを楽しんでいたと思われたが、トーレスはダッキーの心理分析に基づき、支配欲が強く自分が賢いことを見せつけたいノヴァクに勝たせようという。そのためには再度クロエに出てもらう必要がある。一旦はノヴァクに向きあう事を拒否したクロエだが、ナイトが本物の捜査官は決して諦めず立ちふさがる壁を打破すると説得する。クロエはノヴァクに「あなたの勝ちだ」と言い、タイマーが残り少ないと告げる。ノヴァクは大義のために自分は犠牲になったと言い、社会が勝ったのだという。クロエはノヴァクが言っていることは悪魔の仕業でもなくただ、罪もない人を殺していると言い返す。なぜ虹彩異色症の人が悪なのか、ノヴァクは自分も悪だと言って、虹彩異色症であることを明かす。その時、タイマーが残り時間ゼロとなってナイトが怒りを見せ、クロエは涙を流す。せめて夫妻の遺体はどこにあるのか、と追及するとノヴァクは住所を口にする。実はタイマーを50分早めてノヴァクに見せていたのだった。NCISが救出に向かい、残り10秒の間一髪で夫妻を救い出すことができた。クロエはナイトのおかげで役柄を掴むことができたといい、中学生の時に芝居をして褒められたというトーマスを撮影に出てほしいという。死体の役だった。異常な犯人であることはわかりました。犯行動機は理解不能で、それも「セブン」ぽかったです。とにかく、小道具さんのリアルな頭部がテレビ番組で出して良いのか、というくらいレベルが高い。演じた人の表情もいかにもという感じで、気味が悪かったですが、さすがに素人に相手をさせるなど他に手がないのかと言いたくなりましたね。科学捜査をする時間がないにしても、クロエにイヤピースを付けて背後で助け舟をだすとか、作戦は何かなかったのだろうか。クロエがドラマで捜査官を演じるところは、面白い要素があっても良かったですが、彼女が捜査官として成長するのを見守るのではなく、ナイトが本物らしさを見せつけないとなあ。タイマーの残り時間で罠を仕掛けたのはすぐわかりましたが、さすがに50分となるとノヴァクも気づくのじゃないかな。見せ場はマクギーの「木こり」?自動運転によるロボット配達は先週ピザの配達をしていたっけ。今回のような使われ方をされたら、普及を目指している人、団体は気分悪いでしょうね。最後にお悔やみに名前の出ていた人は俳優さんなのかな、誰かと特に親しかったという感じだったのでしょうね。
July 22, 2023
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『トラック強盗』あまり盛り上がらないトーレスのお当番エピソード。でもトーレスのキャラクターが成長を見せていたので、それは良かったなと思いました。マクギーのBプロットの方は少しでも明るい話題をということだったのでしょうが、どうしてもこちらの方が印象に残りそうです。それにしても、オチはわかる展開でしたね。トーレスの前に潜入捜査中のソーヤー捜査官が現れ、思い詰めた様子で潜入捜査の辛さを語り衣服には血痕があった。トーレスが今すぐヴァンス局長に連絡するべきというが、目を離したすきにソーヤーは姿を消す。ソーヤーは現在FBIとの合同捜査に関わっており、その伝手で連絡をするよう電話をしたがまだ返事がない。線路脇の宿泊施設に泊まっているという言葉から、周辺のモーテルを探すと、車が燃えているという。現場で真っ黒焦げになった車のトランクを開けると、焼死体があった。損傷して身元は分からないが、車はソーヤーのもので、目撃情報からソーヤーらしき人物が宿泊していることがわかった。書き込まれた名前はソーヤーが潜入中につかう偽名で、部屋には争った跡があった。トーレスは自分が禁酒のリハビリ中にFBIからオファーがあった仕事を断り、ソーヤーがそれを引き受けたことで死んだと、ショックを受け責任を感じる。自分がその仕事を引き受けるべきだったというトーレスにパーカーは自分を責めるなという。しかし、検死の結果被害者はソーヤーではなく、FBIのパラミス捜査官であることがわかる。パラミスは胸に銃弾を受けていて殺された後、車に火を付けられたと見られる。FBIの責任者によると、この半年間ソーヤーとパラミスは海軍基地に物資を運ぶトラックばかりが狙われる強盗事件を捜査するため、ドライバーとして潜入捜査していたのだという。しかし3週間以上2人からの連絡がなく、捜索の予定もないことにトーレスは怒りをぶつける。ソーヤーは無事だが逃亡していると見られ、潜入捜査の一線を越えてパラミスを殺したかもしれない。トーレスはソーヤーがそんなことをするはずがないと訴える。しかしケイシーの弾道検査で凶器はソーヤーの銃と判明する。やはりソーヤーは闇に落ちたのか。しかしトーレスに助けを求めに来たではないか。パーカーはFBIより先にソーヤーを見つけることを決める。強盗団はハンカマー運輸のトラックばかりを狙っていた。ハンカマーのオーナーは、2週間前にも1台襲われ、ドライバーたちがおびえて出勤してこなくなったため、困っているという。犯行の方法は遠隔操作でトラックを停車させ、犯人がドライバーを拘束したあとトレーラーでトラックを牽引していく。10分もかからない手際の良さだった。ソーヤーの母親から話を聞くと、ソーヤーは1ヶ月ほど前に急に姿を見せ、落ち込んだ様子だったという。たまたま妹のカーラの命日だったかもしれないが、先週電話があり、「愛している」という言葉だけですぐに切れてしまった。背後に大音量の音楽と動物の唸り声のような音がしたという。犯人はなぜか日用品を積んだトラックばかりを強盗していた。金になるのかどうかわからないが、その中にビタミンB1の錠剤もあったという。内部の犯行という観点で、ウェイド・カトラーという男が強盗の前科があり、強盗事件の日に病欠していることがわかった。トーレスはソーヤーが最後に連絡をしてきた場所がロデオマシンがあるトリプル・デュースというトラック・ドライバーが集まるバーではないかという。ドライバーになって自ら潜入するというトーレスにパーカーは心配するが、捜査を強行することになった。トーレスはダニーと名のり、オーナーのママ・ジョーにバーで手っ取り早く金が欲しい、ウェイドという男に会えと言われたと話す。ウェイドの名を聞いた隣りにいた男がいちゃもんをつけ険悪な雰囲気になるが、そこに銃を突きつけて止めた男がいた。なんとソーヤーで、ソーヤーはトーレスをウェイドのところに連れて行く。フロリダから来たが前科があるので仕事が得られない、ウェイドの名前は刑務所にいた時フォーリーという男から聞いたというと、ソーヤーがフォーリーなら知っていると助け舟を出す。ソーヤーの口添えでトーレスは命拾いをするが、ソーヤーはトーレスに何しに来たと責め立てる。みんなソーヤーの消息を探している、パラミスを殺した疑いが持たれているというと、ソーヤーは殺したことを認める。パラミスは一線を越え、ウェイドの金を盗んだことをモーテルで詰め寄ったら銃を出したのでしかたなく撃った、正当防衛だったという。ソーヤーはその場に立ち寄ったウェイドに、パラミスがFBI捜査官だとわかったので殺した弁明し、遺体を焼くように命じられたという。ウェイドが強盗に関わっている証拠が得られていることから、トーレスは今すぐ潜入捜査を中止しろと迫るが、ソーヤーはウェイドの上にまだボスがいて、それを突き止めるまで潜入を続けるという。FBIにも連絡しないと言い張るため、トーレスはパーカーに報告し2人で潜入を続けることを決心する。ケイシーは盗まれたビタミン剤の中に微量だが含まれるGBLという物質が、デート・レイプ剤のGHBの主成分であることを指摘する。さらに3週間前にNCISの誰かが同じ化学成分表を閲覧しているという。トーレスはビタミン剤の化学分析表を見たのではないかとソーヤーを追及するが、後で言うつもりだったと言い訳する。相変わらず自分の任務だというソーヤーに不信感を持ったトーレスはさらに銃を突きつけ、何を隠しているのかと迫る。やっとソーヤーは妹のカーラがGHBの過剰摂取で半年間昏睡状態になった後死亡したことを明かす。潜入捜査でウェイドがドラッグを販売していることがわかったため、それを阻止しようと考えた。個人的な思いから潜入捜査にのめり込むことの危険を、トーレスは家族を狙われた自分の経験から話し、チームに助けられたので頼るように説得する。ついにウェイドが薬を動かし、その場にボスが来るという知らせが入り、NCISはトーレスらのトラックにGPS発信機を付け監視することになった。ところが、集合場所にウェイドは姿を見せずに部下はトーレスとソーヤーの携帯を奪う。移動先に到着すると、ママ・ジョーが現れトーレスが捜査官であることを掴んだという。ママ・ジョーこそボスで、バーに出入りする女性がモーテルで聞き込みをするトーレスを目撃しており、名前まで割れてしまった。ソーヤーが奴はサツじゃないと口を出すと、そもそもソーヤーとパラミスが現れたときから怪しいと思っていたと言われ、ソーヤーに銃を渡す。FBI捜査官を殺したのだからトーレスも殺せと言われ、ソーヤーは銃をママ・ジョーらに向けてNCIS捜査官であることを名乗る。しかし、その銃には弾は込められていなかった。万事休すかと思われたが、トーレスはこの場所に移動中、部下のエメットの携帯を盗んでNCISに連絡をしてあると明かす。そのタイミングでパーカーらが突入し、ソーヤーとトーレスは共に闘いウェイドの一味を取り押さえる。合成された薬は全て回収され、トーレスとソーヤーはお互いのわだかまりを解消する。マクギーは人気クイズ番組の予選に買って、番組に出場することになったが、番組のチャンピオンが不正をしていることがわかったため、収録は延期となってしまった。パーカーの自宅でチームがクイズ大会をしていると、ソーヤーが訪れ仲間に加わる。どうしても気になるのは、潜入捜査の枠を外れ汚職警官となった同僚を殺して焼いたことで、ソーヤーが何も咎められないのことですね。お気楽にピザ持ってケーム大会に出る状況じゃないでしょう。まあ、FBIの捜査はこれからかもしれませんが、NCISがソーヤーをどうやって守るのかそこを描いてほしいですね。前回はファイトクラブへの潜入で、トーレスが本気で殴りたい男から、今度は人柄を信じて守りたい男になったソーヤーはせっかくですから、時々顔を出してほしいです。ところで元ネタが「ロードハウス」というパトリック・スウェイジの映画じゃないかというコメントも見ましたが、このオーナーのおばさんが元締めなのはすぐにわかりますね。(笑)妹の死が関係しているのもすぐにわかりました。一方、マクギーが人気のクイズショーに出ることがわかって、チームがいじって遊ぶのがほんとに面白い。早押し練習をさせるケイシーはやり過ぎとしても、モルグに残されたネクタイを持ってきて、マクギーにどれが合うだろうかと、ジェスとジミーがあれこれやっているのは新たな笑いの装置になりそうです。マクギーも誠実な人柄を全面に出して、とぼけた味を出しているし、笑いの面では安定しています。もちろん、部下思いのパーカーもぶれませんね。
July 17, 2023
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『禁断の恋』今回は意外な展開なだけでなく、キャラクターの掘り下げもいろいろあって見どころ満載だったなあ。タイトルは一番良いところで出てきましたね。ところで言及された映画のタイトル「コードネーム・フューリー」というのは架空のものなのですね。その他のは見たことがありました。安モーテルで海軍海上システム司令部勤務のアシュリー・ワッツ少尉が絞殺されているのが見つかる。アシュリーは経理担当の将校で近くに自宅がある。死後12時間経っており、場所が場所だけに痴情のもつれかと見られるが、部屋を予約をしたのが何とパーカーの名前だったことから、NCISはパーカーのなりすまし詐欺被害を疑う。部屋からは犯人の指紋などは検出されず、拭き取られたようだ。アシュリーは13歳の時にワッツ夫妻に養子として迎えられ、愛情いっぱいに育てられたという。何か思い当たることはと聞かれて、アシュリーにトラヴィスというボーイフレンドがいると明かす。夫妻は一度だけトラヴィスと食事を共にしたという。ナイトはジミーと映画デートに行くことになっていたが、娘のヴィクトリアとは一緒に行かないというジミーにモヤモヤした感情を持つ。検視でアシュリーは容疑者に激しく抵抗したと見られ、そもそも武術などの訓練をしていたようなアザが残っていた。ケイシーによると、パーカーが個人情報を盗まれたのはハッキングではなく、セキュリティの低いサイトでパスワードを忘れた場合の「秘密の質問」でログイン情報を探られたらしい。しかしそれならば、パーカー本人の事を知る人物の可能性がある。さらに盗まれたIDで犯人は国防総省のメインフレームにアクセスし、海軍の人事情報で数百人を詳しく調べたようだ。最終的にはワッツ少尉に焦点が当てられた。トラヴィスという人物の情報は見当たらないが、犯人が不正アクセスをした翌日にトラヴィスが少尉の前に現れた。ワッツ夫妻と食事をしたというレストランのカメラにトラヴィスの姿が写っていた。男を見たパーカーは見たことがあるという。トラヴィスことライアン・アーロンソンには前科があり、何とその母親ジョイはパーカーの初恋の相手だった。パーカーとジョイはフィラデルフィアで育ち交際していたが、ジョイが引っ越してしまった。パーカーはひたすら手紙を書いて送ったが、返事は来なかった。そこでSNSでジョイの消息をチェックしていたが、直接連絡を取ることはしなかったという。ライアンは少年院を出た後、偽造や電信詐欺などで逮捕され、今はなりすまし詐欺に手を出したようだ。アシュリーはそのターゲットということになるが、パーカーは不思議な運命のめぐり合わせでジョイに再会することになって、感慨深いという。マクギーと共にジョイの自宅を訪ねると、ジョイはいきなりパーカーの腹を殴り、40年来の恨みだという。悪ガキだったパーカーを心配したジョイの両親は、2人を引き離すことを決め引っ越した。しかしその後のジョイは付き合う男に苦労し、元夫は服役中だという。こうなったのはパーカーのせいだ。ライアンにはパーカーの事を話していないが、数週間前に実家に現れたライアンは保管してあったパーカーの手紙の束を見つけたという。そこからパーカーになりすましたと考えられるが、ジョイは根は優しい息子が殺しをするのはありえないという。あるとすれば、元夫と組んで詐欺をしていたトッドだ、夫の代わりにライアンに目をつけたのだろう。息子を助けるため、トッドのところに一緒にいくという。殺されたアシュリーのことなど知らないというトッドだったが、パーカーの言葉に反応しなりすまし詐欺を認めた。トッドはCIAの採用担当を装う詐欺を計画し、ライアンがアシュリーに接触した。アシュリーはライアンを信じ、ライアンは海上システム司令部の経理システムに侵入することに成功した。トッドは自分の店を支払先に加えただけで、殺しはしていないと主張する。実はライアンはアシュリーが海軍とトラブルになるのを避けるために足を洗おうとしていたという。ライアンは詐欺でやっていはいけない、ターゲットを愛してしまったのだった。アシュリーはライアンに騙されたことを知ったようだが、トッドの目から見て、アシュリーはライアンに隠し事をしているように見えたという。アシュリーは殺される8時間前に出かけていたことがわかる。自宅に携帯を置いたままで、殺される直前にカニサンドイッチを食べたことがわかっている。パーカーは再度ジョイに話を聞くため自宅を訪れると、そこにライアンがいた。ジョイはパーカーに連絡するつもりだったと言い、パーカーを呼んだのかと疑うライアンに、本当に頼ることができるのはパーカーしかいないという。パーカーはライアンを逮捕する。ライアンはアシュリーを愛してしまい、全てを打ち明けトッドを止めようとした。アシュリーもライアンのことを愛していると言って、許してくれた。彼女は事を正してケリをつける方法を見つけ、一緒になるのだと言ってくれた。それはトッドがやったことかと思ったが、とにかくアシュリーは急にスパイのように振る舞って、偽名でモーテルを予約するように指示したという。それでモーテルに行ってみると、アシュリーが死んでおり逃げてしまった。アシュリーは使い捨て携帯からライアンに留守電を残しており、怯えたようにライアンからは連絡するなと言っていた。パーカーはケイシーに音声を分析させる。マクギーはジョイが息子をかばっているのではないかというが、パーカーはジョイが自分を信じてライアンを託してくれたこと、彼女だけが自分を見捨てないでいてくれたことが自分の更生に繋がったという。ケイシーはアシュリーの留守電を分析し、背景に地下鉄の音が入っているのを見つけ出す。降りた駅の近くにはカニサンドイッチの店があり、その店の向かいにはアシュリーが使う貸倉庫があるという。NCISがアシュリーの倉庫を調べると、隠し部屋があり、そこには高性能武器、外貨、複数のパスポートなどがあった。つまりアシュリー本人が外国のスパイだったのだ。アシュリーは志願して海軍海上システム司令部に入り、ライアンがCIAにならないかと接触してそれに飛びついた。スパイが詐欺に合い、結局アシュリーは愛を選んだ。裏切ったアシュリーはハンドラーに処分されることになったのだろう。ライアンも狙われるかもしれない。パーカーはライアンがおとりになってハンドラーをおびき出すことを、ジョイに理解してもらう。捜査に協力すれば服役を免除するなど、配慮があるだろう。本人もやる気になっており、彼は更生できるはずだ。その筋にライアンの情報を流し、ハンドラーが現れるのを待つと何とアシュリーの両親が現れ、逮捕される。実は彼らもロシアのスパイで、3人は10年前に普通のアメリカ人として現れたのだった。ナイトはジミーがなぜ映画を見るのにヴィクトリアを連れて行かないのか、理由に気づく。ジミーたちはその映画のシリーズを家族で見てきた。ブリーナを亡くして、ジミーは彼女のいないクリスマスや感謝祭などの節目を超えてきた。ナイトがヴィクトリアとジミーとその映画を見るということは、ブリーナの死を実感することになり辛いだろう。ジミーは辛いが避けられないことだと言い、ナイトを抱き寄せる。パーカーは自分の若い頃を振り返り、ライアンには詐欺や犯罪の経験を活かして正しいことをしろという。FBIが保護観察中にライアンの面倒をみてくれる。当に「キャッチー・ミー・イフ・ユー・キャン」だ。ジョイはパーカーの元妻ヴィヴィアンが離婚後訪ねてきたことがあるという。彼女は結婚生活の間に競っていた相手に会ってみたかったのだそうだ。パーカーにはずっと忘れられない女性がいると考えていたみたいで、それがジョイだと思ったらしい。パーカーは忘れたことはないと答える。最後のお悔やみのテレンス・オハラさん、何度も名前を見ましたね。JAGから始まりNCISもたくさん監督をしたようですが、個人的には「ANGEL」でもお名前を見ました。おなじみの監督さんだったと思います。パーカーの一途な思いはちょっと意外でした。気が強い女性が好きなのね、とは思いましたが、いや~ヴィヴィアンと上手くいかなかったのは忘れられない人がいたからなのか。しかも初恋の人。なるほどと納得させられました。何十年経っても愛し合っているなんてロマンチックだ、この2人どうなるんでしょう。このジョイ役のレイチェル・ティコティンさんは「トータル・リコール」に出ていましたね。一方、ジミーとジェスの関係も切ないけれど、とても良い感じだなと思いました。超えなければならない「橋」、後戻りはできないのでしょうね。パーカーの心にジョイが存在し続けたように、ジミーの心にはブリーナが消えることはない。ジミーの涙目にこちらもついうるうるしてしまいました。それに気づいたジェスも良かったな、お互いこれから積み上げていくのでしょうが、この2人なら安心して見ていられますね。筋金入りのスパイを短期間で手にしたライアンはなかなかのやり手ですね。ちなみに「私を愛したスパイ」というのは無理やりだなと思いましたが、オープニングもタイトル曲も好きです。
July 8, 2023
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『チームプレー』クロスオーバー、来たー!しかし、続編はハワイの方なので、LAで先に結末を見てしまうのも悩みどころですね。ロバート・ピカードさん、出たと思ったら…意外にも「実はサイロンだったとか」とギャラクティカネタで、まあ、SFドラマにはよく出演されていた人なので、それもありかなとは思いましたが、脚本を書いた人がファンだったのかしら。「Doom」はやった口ですが、さすがにCD-ROMでした。フロッピーて、いつの時代だ。それならギャラクティカもオリジナルの「宇宙空母」の方で勝負してほしかった。とにかくゲストが一杯で豪華でしたね。タイトルは「船頭多くして…」と同じ意味ですね。連邦法執行機関訓練センター(FLETC)の名物教官だったデール・ハーディング(教授)が自宅で死亡しているのが見つかった。状況から銃による自殺と見られるが、DCではケイシーが教授の引退にともなう送別会を開く矢先だった。そのため、かつての教え子、ハワイ支局のテナントとブーンが訪れており、早速合同チームが現場に向かう。ところが、すでにLA支局のカレンとハンナが現場に到着していた。急遽大所帯で捜査が始まる。マクギーは数日前に教授とランチをしており、週末にはカボに引退旅行に出かけると言っていたという。捜査官たちは自殺は考えにくく、強要されたのではないかと考える。現場には携帯電話が見つからなかったが、隣人のリビーによると、銃声が聞こえる直前に教授の部屋にいて、携帯電話が鳴ったのを目撃していた。さらに、銃声の5分後に教授のPCにアクセスがあり、現場に誰か居たことが想定される。携帯電話にかかってきたのは非通知の電話だった。教授を検視をしたジミーは、全身に古い傷跡が多数残っていることを指摘する。元海兵とはいえ、そのような負傷の記録はない。さらに、教授は銃声の1分前に「追加の宿題」という文字をPCに打ち込んでいたことがわかる。教授のPCを調べたケイシーは、教授が大量の政府の文書を保管しているのを見つける。国防総省の最高機密隔離情報というファイルで、それらは死亡の直前に削除されていた。教授のアクセス権ではこのような情報を手に入れることはできないなずだが、引退を前にまさか文書を盗んで売り渡そうとしていたのだろうか。まずは最後の職場を訪れ、オフィスを調べることにする。教授は教え子のその後の情報を残しており、トーレスは「君は一匹狼タイプでチームプレーヤーじゃない」と言われたことを思い出す。今の時代に大量のフロッピーディスクが残されており、なぜか最後の授業を別の教官が代行していた。フォード教官は急遽、引退旅行を前倒しするために授業を代わってほしいと言われたという。行き先はカボではなく、ハワイでそこで旧友に会うと言っていた。しかも、航空券をハワイ行きに変更したのは今朝だった。ということは、送別会にも来ないつもりだったのか。教授が文書を盗むのに使ったのはマクギーのログイン情報だったことがわかる。マクギーは教授とランチをした時に、自分の子供の写真を見せようとログインし、そのまま置いて席を立ったことを思い出す。ケイシーは教授のフロッピーの中で先週作られたものを見つける。中には「追加の宿題」という文書のみだったが、分解してみると「答えは文書の中」と書かれたメモが入っていた。そのメモはギブスの山小屋の暖炉の写真をプリントしたものだった。すぐにトーレスとナイトがギブスの使っていた山小屋に向かうが、先客がいた。突然銃撃されたので撃ち返すと、相手は負傷しながらもバイクで逃げた。トーレスたちが撃った弾は胸の携帯に当たって命拾いしたようだ。すでに暖炉に隠された文書は持ち出された後で、地元の保安官事務所に検問を設けるよう要請する。カレンは1号線沿いの事業者から教授に送金があったことがわかり、LAに戻るという。山小屋近くに残されていた携帯電話は教授のものとわかり、教授を死に至らしめた犯人がそこにいたことがわかる。教授は最後の通話をアプリで録音していることがわかった。通話相手は「サイモン・ウィリアムズ」と名乗った。サイモンは各機関が重要指名手配をしている、もと工作員でスパイ活動や嘱託殺人を行う世界的な犯罪者だった。サイモンは30年前に訓練センターで教授の指導を受けており、教授は「一匹狼でチームプレーができない」としてサイモンを落第させたという。地元保安官の無線を傍受したケイシーは、パトカーが奪われたらしいという情報を掴み、GPSから付近の農場に隠れていることがわかる、NCISが急行し納屋の中を捜索すると、負傷した若い男が手持ちの物を燃やしていた。男は「サイモン・ウィリアムズ」と名のり、「我々は皆サイモンだ」という言葉を残して死ぬ。男の身元は分からず、燃やした携帯やUSBメモリーなどからデータを回収することはできなかった。テナントとブーンはハワイに戻ることになり、テナントとジミーは遅い食事をするため、ダイナーでナイトとトーレスと落ち合う約束をする。パーカーはFBIからサイモンに関する情報を手に入れる。FBIはサイモンの共犯者がハワイにいるという情報を掴んでいた。トーレスは自分も教授から捜査官を辞めるようにいわれたとパーカーに打ち明ける。ダイナーに向かったナイトとトーレスは、ジミーとテナントが誘拐されたことに気づく。無理やりな設定ですが、何とか3チームが集まりましたね。お初の人、久しぶりの人、それぞれに絡みを設けるのは大変だったでしょう。でもオールスターで訓練センターに行き、現役の上級捜査官の技を見せているところなど、楽しかったです。それにしてもLAチームからすると、パイロットエピソードで本家に出たのだから、何と14年前で、その頃からすると本家も随分かわりましたね。ハワイと本家は最近繋がりがあるので、次はハワイで、というのも自然かもしれません。LAにもハワイにも行ったことがないというジミーが念願かなって?ついに、ハワイにいくのかな。「サイモン・ウィリアムズ」というのが、どういう存在、組織なのかは興味深いです。オリジナルは教授が落第させた元訓練生だったのでしょうが、我々は皆サイモンなんて、それこそボーグかサイロンですよね。謎解きを楽しみに待ちましょう。
June 30, 2023
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『高等教育』わくわく楽しい準レギュラー、あの人の登場回ですね。なんでこう、満足度高いかなあ。海軍予備役将校訓練部隊(NROTC)の演習に参加する予定だったウィリアム・ワトソンが路上で服を脱いでいき、道路に飛び出した上、車に轢かれて死んだ。体温が40度以上あり熱中症の症状を示している。持ち物に携帯電話がなく、近くのカフェのレシートがあるため向かいの店の防犯カメラの映像を取り寄せることにする。ワトソンはカードを持たず、銀行口座もなく現金で支払いをしているようだが、高額なスニーカーを履いていた。麻薬の取引でもしているのかと考えるが、ワトソンに会っていたのは何とデライラだった。ワトソンとデライラは親しげに話ながら、裏口からカフェに入っていく。デライラはウェイバリー大学で基礎暗号学を非常勤講師として教えており、ワトソンもウェイバリーの学生だった。おそらく、デライラの教え子なのだろう。パーカーとマクギーが授業中のデライラを訪ねる。デライラはワトソンが死亡したことを知りショックを受ける。成績が優秀なワトソンとは、彼の研究プロジェクトについて話し合うため毎週会っていたという。ケイシーの毒物検査で合成麻薬が検出された。ただし致死量ではなく、体温が上昇したのはセロトニン症候群だったという。MADAとMAOI阻害薬が反応して合併症を起こした結果と考えられ、事故だった可能性もある。ワトソンが加入している社交クラブの寮を訪ねると、同室のローガンはワトソンは薬をやらない真面目な男だったという。成績優秀で他の連中とは違うということだったが、ベッドのマットレスの中からPCが見つかる。分析したケイシーによると、アメリカ陸軍のアルゴリズムが入っており、士官候補生の身分ではアクセスできないような内容だった。ワトソンは複数の政府機関のコードライブラリを保管しており、それらを組み合わせて、最強な暗号を作り上げていた。このアクセスキーを用いれば、どんなセキュリティもかいくぐることができ、悪人の手に渡れば大変なことになる。しかしどうやってシステムに侵入したのか。マクギーはデライラのアクセス権を使ったと考え、本人に話を聞く。ワトソンはコンピュータ科学専攻の優秀な1年生ではあるが、そういうことをするとは思えない。ただ、プログラムを見ていたデライラは自分が大学院生の時に作ったコードが使われていると指摘する。指導の中で、過去の失敗を見せて励まそうと見せたものをワトソンがコピーしていたらしい。意図しなかったこととは言え、デライラは責任を感じる。マクギーがワトソンのことを秘密にしてなければ、もっと早く対応できたかもというと、デライラは秘密にした覚えはないと言い、夫婦は微妙な雰囲気になる。ケイシーによると、ワトソンはUSBに暗号キーをダウンロードしたようで、遺留品の中にUSBはなく、身につけていたキーチェーンからむしり取ったような跡があった。デライラと面会した時はUSBがそこにあったことは確認されており、キーチェーンから漂白剤の成分が検出されたことから、社交クラブの先輩を尋問する。新入生は上級生の洗濯を任されており、ワトソンが漂白剤を使って洗濯を失敗したとこぼしていたマイクは、キーチェーンを触ったことを否定する。ワトソンは秘密主義で何も言わないタイプだったので、USBのことは知らないと言い、ワトソンの部屋を漁っていたジャレッドをワトソンが殴ったという。ジャレッドは海外口座に50万ドルを持っており、社交クラブに入った時に金が振り込まれていた。ワトソンのキーのことを知っていて社交クラブに入ったのか。NCISが寮でジャレッドを待ち構えていると、NCISの姿を見たジャレッドが逃亡する。「モリーのトリミング」というバンに乗り込んで逃げたのを見て、パーカーはFBIの潜入捜査用の車だという。ジャレッドこと、クラークソン捜査官は大学に潜み知的財産を盗む外国人スパイを追うため、学生に扮して潜入捜査をしていた。ワトソンはベラルーシの人物に雇われたことがわかっており、クラークソンはワトソンの携帯のクローンを作ることまでは成功したが、高度な暗号でやり取りされており、解読できていないという。NCISは解読作業を引き受けるが、さすがにケイシーでも解読できず、デライラに頼ることにする。マクギーは久しぶりに小説を書き始めていたが、ギブスがいない今、行き詰まっていた。デライラはそのことに気づいており、新しい創作のミューズが必要だと励ます。夫婦は仲直りし、デライラはワトソンの携帯を解読する。事件当日、ワトソンはベラルーシのハンドラーと会う予定だった。そのハンドラーとは、デライラの助手エヴリンだった、エヴリンはマクギーのことをデライラから聞いており、小説のファンだという。キーを作ったものの、ワトソンは大学生活を楽しみ初めて、エヴリンにとってお荷物になっていたのだろうと、メッセージの内容を突きつけて追及するが、エヴリンは自分にはアリバイがあると言い張る。確かに図書館にいたというアリバイは成立し、USBは未回収のままだ。デライラはワトソンのクラスメイトなら、アクセスキーの価値を知っているはずといい、落第点を取って教科途中で辞めたローガンに目をつける。ローガンは2日前に大学のサーバーに侵入していた。大学のキャンパスでローガンを捕らえて話を聞くと、ワトソンからUSBを借りて返すつもりだったという。そのため薬を使ったが、ワトソンがああなるとは思わなかった。目的は、社交クラブの雑用で振るわない成績を書き換えるためだった。マクギーは新しいミューズが現れたという。新作は天才暗号学者のデレナ・フレミングになるという。エヴリンは最初から怪しかったですね。先生の旦那さん、NCISの捜査官でミステリー小説の作家、よく知っています、会いたかったです~て、ワーワー言うので、嫌でも印象に残ります。ローガンの目的もすぐに想像がつきますけど、同室のワトソンを死なせて罪悪感はないのだろうか。そういえば、大学寮でルームメイトが自殺したら、オールAを与えるというような本当かどうかわからない話がありましたっけ。マクギーが一言添えても良かったかも。デライラ、事件解決に大活躍でかっこ良かったですね。着ていたお洋服もおしゃれだった。なぜ今頃になって小説を?と思いますが、「デライラも使える!」と制作陣が気がついたということでしょうか。双子が学校に入るまで待っていたとか。(笑)ミステリー作家と車椅子探偵で、事件を解決!のスタイルが、先先シーズンくらいから定着しましたね。ギブスがいなくなるまでは小説は順調だったのかどうかはわかりませんが、新キャラクター誕生は良い傾向だと思います。ナイトやトーレスが自分のキャラクターはこうしてほしいとか、BONESにもそのような会話がありましたね。当分このネタで盛り上がりそうです。
June 23, 2023
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『ターキートロット』ターキートロットは感謝祭の時にアメリカ全土で開催されるマラソン、長距離競走で、チャリティ目的のものがあったり、参加者が楽しむ目的のものもあるようです。感謝祭に付き物の家族ネタかなと気楽に見ていたら、ぐっと引き込まれて見てしまいました。「キャンペーンもの」かもしれませんが、キャストらの演技がとても良かったと思います。それがなければ成り立ちませんね。NCISは地元で開かれるターキートロットで挨拶をするストック大将を警護するため、チーム全員が現場で配置につく。ジミーとケイシーはランニングに参加する予定。大将がスタートの号砲を撃った瞬間、乗っていたフロートが爆発し騒ぎとなる。その直前、NCIS職員を装った不審な男がいたためパーカーたちは話を聞いていた。男は大将の熱心なファンで、一緒の写真を撮りたいと主張したため、重要参考人として爆発事件との関連を聞く。大将は無事で怪我をしたお付きのジャイルズ大尉も命に別状はなかった。ボブという男は海軍を不名誉除隊しており、前科あったが爆弾は仕掛けていないという。海軍にいた時に大将を見かけて一目惚れしてしまったという勝手な言い分だったが、ケイシーによると爆弾ではなく銃弾がフロートのガソリンタンクに撃ち込まれ爆発したことがわかる。凶器は45口径でサイレンサーが使われており、至近距離から撃ったと見られる。今日は祝日なので会場の監視カメラなどの映像が手に入らない。ナイトは日頃仲の悪い妹から、感謝祭のサプライズランチに誘われており、パーカーはそちらを優先するようにいう。ナイトの両親が離婚した時、姉と妹はそれぞれ父側と母側に分かれて引き取られら。性格的にも真逆な姉妹で、ナイトは妹の気ままな行動に愚痴をいいケンカになることが多いため、ケイシーを仲裁役として一緒に行くことにする。捜査は祝日のためはかどらなかったが、ボブの撮影した写真の中に銃を持った緑色の服を着た男が映っていた。妹のロビンの部屋を訪ねたナイトはさっそく些細なことで言い合いをする。ロビンは頻繁に仕事を変えており、今はエネルギーヒーラーという新しいビジネスを始めたところだという。そこに彼氏のチャーリーがやってきた。それは何と、今朝大将を吹き飛ばそうとした緑色の服の男だったが、ナイトらは知らない。チャーリーは携帯で会話しているナイトとケイシーに家族のルールで携帯をオフにしようと取り上げる。その直前、ケイシーはロビンの名刺の写真をジミーに送っていた。明るく積極的に話をするチャーリーを前に、ついにロビンは彼と婚約したと明かす。それがサプライズだったというのはナイトの予想通りだが、チャーリーと出会ったのは2週間前、過去に4度も婚約したことのあるロビンに、ナイトは文句をぶつける。チャーリーはいきなり「ケンカをやめろ!」と怒鳴り、場は微妙な雰囲気になる。チャーリーはなぜかナイトに関心を示し、過去に所属していたREACTのことを知りたいという。ロビンから聞いたというが、ナイトは不審に思う。NCISではチャーリーの身元が空港警備員のチャールズ・サミュエルズとわかり自宅に突入する。銃はなかったがサイレンサーはあり、彼が今朝の犯人なのは確かだ。サミュエルズにはジョセフという軍人の兄弟がいて、死亡していることがわかる。パーカーがゴリ推ししてやっと公園の監視カメラの映像を手に入れるが、違う角度からの写真ではサミュエルズの狙いはナイトであることがわかる。チャーリーがしつこくREACTについて問いただそうとするのでナイトとケイシーは帰ろうとするが、チャーリーは銃を出した。ケイシーはその銃を見て、今朝の犯人であることに気づく。チャーリーは狙いは大将ではなくナイトだと訂正し、ジョー・サミュエルズのために正義を求めるという。ロビンに近づいたのもナイトの行動を知るためだった。ジョーは海兵隊に入り3度アフガニスタンに派遣されたが、帰国後別人のようになり自殺していた。ボルティモアの橋で引き留めようと説得したのがREACTで、直接担当したのがナイトだった。パーカーは連絡が取れなくなっているナイトとケイシーの居場所を調べるため、ロビンの名刺から住所を探る。チャーリーは、兄を救えずに死なせたのはナイトが説得に失敗したからだと決めつけた。ナイトは何時間もジョーと話をし、その中でアフガニスタンから戻ってからチャーリーの前では不幸であることを見せないようにしていたという。ジョーはチャーリーのことをどれほど愛しているか語った。チャーリーはナイトの話が信じられず、ナイトは妹からもらった腕時計を外すと、そこに彫り込まれているイニシャルについて語る。これらは任務中に救えなかった人々のもので、ナイトにとって決して忘れることのできない人々だ。あなたの気持ちがわかるというナイトに、チャーリーは妹を殺さなければわからないという。NCISではロビンのアパートを突き止め、現地に向かう。興奮したチャーリーが銃を発射して緊張が高まる中、ナイトはチャーリーに銃を置くよう説得を続け、ロビンの命乞いをする。この場に及んで姉妹ケンカをするナイトたちにチャーリーは苛立ちをつのらせる。ケイシーはチャーリーがその場にいてもジョーを助けられなかった、腹を立てているのはナイトにではなく自分に対してではないかと指摘する。するとチャーリーが自分に銃を向けたため、ナイトらは必死で銃を下ろすようにいう。トーレスとパーカー、マクギーが突入し、ナイトがチャーリーに飛びかかかって制圧する。チャーリーは精神保健サービスが来るまでNCISで拘束されることになった。ナイトとロビンは和解して、感謝祭の食事をする。さすが、ナイトの妹は美人さんですね。奔放で恋多き女性、内向的、内省的な姉とは正反対のタイプで会えばケンカばかりというのが、よく描かれていたと思います。女姉妹というのはベタベタと仲が良いというよりは、ライバルみたいなものでしょうか。男兄弟もライバルかもしれませんけど、でも血を分けた肉親だからこそ心配もするし、本音でぶつかるからケンカもする。とにかく、チャーリー役の役者さんの演技が良かったと思います。ギリギリのところで持ちこたえている容疑者を見事に演じたのではないでしょうか。もう一人、大将ラブのボブ役の人、コメディなどで有名なのかもしれませんね。状況的に救いようがないキャラクターですが、こういうややこしい人がいるので惑わされる。そして、真摯にチャーリーに向き合ったナイトも良かった、冷静に意見を述べるケイシーも良かった。チャーリーが兄を説得した担当官の名前を割り出したり、今日の任務の場所まで知っているのは不自然ですが、そこはドラマだということで。ついでに、海軍の大将が爆発事故に巻き込まれた割には、祝日で捜査が進まないというのは不自然というよりも、お笑いですね。ジミーが義理の父親にまだジェスを会わせられないとか、ケイシーの交際相手のその後など、さらりと話題もありました。ドラマもシーズンに1話はこのような「もし悩みを抱えていたら」というようなエピソードを作るのかも知りません。パーカーが「君が思っているよりもこういうことは良くあるんだよ」とさらりと言いましたが、その言葉に心に残りました。ジェスは良い仲間に囲まれて幸せですね。
June 17, 2023
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『愛憎』はあ~激しく脱力、初登場の海軍長官の家庭事情なんてどうでも良いじゃないかと思っていたら、何よりもショックだったのが、別のゲストの人が目玉だったということに気が付かなかったこと。まあ、どちらのお家もいろいろありますが、NCISの手を煩わせることのないようにやってください。フェリックス・ラシターという男性がNCISを訪れ、妻に命を狙われていると訴える。その妻とは海軍長官のタラ・フリンで、今週に入り命の危険を感じたのは3回だというので、チームが対応することになった。フェリックスは発明家で鉄道模型が趣味、結婚して30年以上経つが、離婚を求められており、別居している。先週長官が住んでいるアパートを訪れ、貴重な鉄道模型を壊したという。殺されそうになったというのは、車のブレーキが壊され事故を起こしたこと、アパートの暖房機が一酸化炭素の異常を示したこと、今朝、散歩中に緑のキャデラックが突っ込んできて轢かれそうになったことで、おそらく妻は殺し屋を雇ったのだろう。どれも偶然か故障か判明しない。海外出張中の長官の秘書に話を聞くと、フィリックスは善い人だがかなりの変わり者で、妻を愛するがあまり外国の国王と妻との浮気を疑ったり、陰謀や妄想にとらわれて長官は随分苦しめられてきたという。今のところフィリックスは離婚に同意していない。ヴァンスはこの事がマスコミに知られれば長官のキャリアは終わりだと、外部への情報漏れを気にする。とりあえずフィリックスに自宅に帰ってもらおうとすると、突然口から泡を吹いて倒れてしまう。病院で検査したところ、心臓の持病による発作でいろいろストレスがあったので発作が起こったと見られる。毒物も検出されず、NCISは見舞いに来ている娘夫婦に話を聞くことにする。アーリーンは父親に心臓の持病があることを認め、命を狙われているとしても、母親が命を狙うことはありえないという。フィリックスは複雑な人で善い人だが人を怒らせることが多く、母親ともケンカは多かった。それでも恨みを買うような、敵はいないという。ブレーキが壊れていたという車はすでにスクラップになっているので調べることができず、アパートの熱交換器に見つかった傷も、古くなって劣化によるものなのか判断できない。ケイシーはフィリックスの血液検査の結果を見直し、毒物は検出できなかったものの、有機リン酸化合物の過剰吸収の証拠があるという。殺虫剤にも含まれる毒物で、さらにケイシーは独自に微量の新経済を検出していた。それはロシア軍が開発した神経ガスの成分で、アメリカ軍も研究用として所有している。厳格に管理されているが、それにアクセスできる人物は限られており、長官はその立場にある。自分たちの上司のそのまた上司でもあるが、マクギーは普段の容疑者と同じように、直接長官に質問すべきだという。長官は開口一番、夫が迷惑をかけてすまないと謝罪する。結婚してから、フィリックスの言動にずっと誤ってきたという。しかしさすがに殺そうと思ったことはない、離婚したいと思い、何でサインしてくれないのかとアパートを訪ねた時は、夫の態度に腹を立て、模型を壊したことは確かだ。NCISが毒が検出されたと告げると、長官は夫の身を心配する。神経ガスに関しては否定するが、夫を狙うものとして、心当たりがあるという。フィリックスにはギャンブル癖があり、一家の金に手をつけるなど苦しい時期があった。ロシア人のオレフ・ゴズロフという胴元が違法カジノを主催しており、フィリクスには借金があったという。質屋の店の奥で行われている違法カジノを突撃すると、オレフはフィリックスのことを良いやつだと言い、今は自助グループに通いギャンブルから足を洗っているという。オレフは緑色のキャデラックを所有しているが、車を運転できず、店番をしていたゼロという男が今朝、フィリックスを襲ったことを認める。ゼロは何とフィリックス本人から心臓病や離婚など、行先を憂いて2000ドルで殺してくれと依頼されたという。ただ、今朝は轢き殺そうとしてフィリックスが避けたので、未遂に終わった。自作自演でありながら、死を妻のせいにしようとしたのか、事情を聞こうと病院を訪ねると、フィリックスは姿を消していた。NCISは長官に護衛を付けることにするが、長官はそれを断った。夫を恐れることはないという。フィリックスの行方を探るため、アーリーンを訪ねると、ゼロに送ったという殺人依頼のメールを見て、これは父親のものではないという。父はこんな文章を書かない。父はこの1年、ギャンブル依存から立ち直ろうと努力し、アーリーンの夫であるヴィクターがスポンサーになっていた。では誰がその依頼メールを送ったのか。ケイシーは病院から脱走したフィリックスの行方を追い、タクシーに乗りこんだフィリックスが人里離れた場所でタクシーを降車したことを突き止める。その場所は貨物列車が通る場所で、フィリックスには鉄道の知識があった。おそらく通過する貨物列車に飛び乗り、沿線にあるモーテルに向かったと見られる。トーレスとナイトが時間が止まったような、古臭いモーテルを訪れると、フィリックスらしき男が宿泊していることがわかった。部屋に入ると、室内は争った跡があり、フィリックスの姿はなかった。フィリックスがそこにいたことは確かで、床には血痕があった。襲われて連れ去られたのか。NCISに長官が現れ、夫の身を案じて離婚を求めながらも大切な家族だと訴える。ケイシーはモーテルで見つかった血液を調べ、ABマイナス型だという。フィリックスとは一致しないが、長官は思い当たるという。アーリーンの夫ヴィクターはギャンブル依存が治らず、フィリックスのスポンサーを努めながら、オラフに5万ドルの借金があった。裏付けを取ると、NCISはヴィクターの逮捕に向かう。借金を返せなくなったヴィクターはフィリックスに生命保険をかけ、自分を受取人にした。ヴィクターの腕にはナイフによる傷があり、逮捕される。その時、フィリックスからヴィクター宛にメールがあり、居場所を伝えてきた。マクギーはフィリックスに電話をかけ、アーリーンと直接話しをさせる。ヴィクターはダークマーケットで毒を手に入れ、義父を殺そうとしたことを認める。フィリックスと長官は再開を果たし、仲の良いところを見せる。何と、オレフがバドだったとは気が付かなかった~何でそんな役柄で出るんですか、NCISにはバド・ロバーツとして何度も出演しているのに。確かに違法ギャンブルの胴元としては、人の良さそうな人物でした。まあ、バドもそろそろ退職しても良さそうな年齢なので、全く別のキャラクターとして登場することもあるのかな。海軍長官は長年女性ということでしたが、今回は家庭の事情まで明かしてくれました。大学時代に出会い恋をして、結婚。出産してロースクールに通ったのだから、弁護士の資格をもっているのでしょう。今は何と海軍長官ですから、ちょっとやそっとのキャリアじゃありません。夫は妻を支える存在のはずですが、ほとんどお荷物だったわけですね。それでもお互い愛し合っているようだ、ちんちんかもかも、結構なことじゃありませんか。まあ、貫禄のあるものわかりの良さそうなおばちゃんでしたので、今後も顔を出してもらえれば良いなと思います。犯人はすぐわかりましたけど、こちらは即離婚でしょうね。例え義理の関係とはいえ、長官もこの事件は結構仕事に影響しそうですが。
June 9, 2023
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『善玉』ケイシーのお当番エピソードですね。できればダッキーが一緒だったら良かったですが、それでも十分に楽しめました。キャラクターが成長したということかな、お団子2つの髪型が可愛いなと思いました。メアリー・ラレド大尉の自宅でNCIS捜査官のオーティス・カトリが死亡しているのが見つかる。アナフィラキシーショックによる血管浮腫で顔が腫れ上がっており、指紋で本人であることが確認された。オーティスはラレドの乗船任務中、飼い猫の餌やりをしていたことから、猫アレルギーかと思われた。しかしジミーは事故ではなく、床の血痕を拭き取った跡とその上を猫が歩いたこと、また犯人がいるとすればその指紋が一切検出できないことから、殺人を疑う。オーティスは有事対応チームで国際的な人道支援の仕事を担当し、誰からも好かれる良い奴だった。犯人が出血し、その血の上を猫が歩いたのなら、足の裏に犯人につながる証拠があると見られるが、今のところ猫は見つかっていない。ジミーはケイシーが出勤していないことくを不審に思うが、パーカーの元には今朝休むという連絡があったという。検視の結果、オーティスの死因はごま油によるアレルギーで、それもかなりの量を摂取したらしい。犯人に盛られたとすると、顔見知りだったのか。オーティスの妹に交友関係などを尋ねると、仕事が全ての人で誇りを持って仕事に向き合っていた、親しいのは同僚だけだという。ただ、先週は何か様子が変だったという。ケイシーがいないため、ジミーがラボのシステムでオーティスのPCに付いていた指紋を検索していると、ケイシーが出勤してきた。一致した指紋はケイシー本人のもので、驚く一同にケイシーは取調室で手続きに従い、自分がパーカーらに質問するという。わけがわからないまま、マクギーは入手した電子部品の使用目的について尋ねられ、お気に入りのクマのぬいぐるみの修理に使ったと答える。ケイシーはBX57の捜査終了を宣言し、チーム全員の容疑は晴れたという。やっとケイシーは、NCISに内通者がいることを国防犯罪捜査局(DCIS)の要請で調べていたことを明かす。すでに3ヶ月もたった一人で調べていたと言い、ヴァンスさえ知らなかった。ケイシーはNCISの中で全チームと仕事をしており、怪しまれずに捜査することができたというが、その調査結果でオーティスが局内のセキュリティをかいくぐろうとしていたことがわかったという。ただ目的まではわかっておらず、ヴァンスはこの先の調査はパーカーのチームが引き継ぐと言って、DCISの捜査官を追い出す。オーティスはNCISのサーバー内からデータを転送しようとしていたらしく、彼のPCには石油や技術系の大企業のリストがあり、海軍の情報を流す相手だったのではないかという。しかし日頃の様子からオーティスが産業スパイだったとは考えにくい。チームはケイシーに疑われて、何を調べられていたのか気にする。ケイシーはオーティスがNCIS内部のデータを盗んだのではなく、NCISのシステムを使って外部のデータを盗み、さらにデータにランサムウェアを仕込んでいたのだと指摘する。つまり、大企業のリストは被害者リストということになる。NCISのサーバーが重くなっていたのはこのためだった。オーティスは身代金被害を受けた相手に殺されたのか。リストの中の会社で、ステイホームマーケット社だけが身代金を支払っていないことがわかる。CEOのトラヴィス・バルトーニに話を聞くと、自力でプログラムを解除しようとしていたら、犯人は今朝身代金を3倍にしてきたという。その時すでにオーティスは死亡しており、バルトーニはつい先程その金を支払ったというが、送金先については答えたくないという。NCISはケイシーにステイホームマーケット社に潜入させ、サーバールームで送金先のデータを盗ませることにする。通風孔から排気ダクトを通ってサーバールームに侵入したケイシーだったが、そこで従業員に出くわしパニックになる。「考えすぎるな」とアドバイスを受け、応用力を発揮したケイシーが従業員をやりこめると、サーバーからケイマン諸島の口座名を突き止めた。さらに、その口座からは自動振替で、様々なチャリティ団体に身代金が支払われていることがわかる。多くの企業で慈善団体やガン研究団体などに寄付をすると公表しながら、支払っていない実態があり、オースティンはランサムウェアを使って企業の金を寄付していたのだった。善玉のハッカーといえるだろう。逃げた猫の捜索を担当したナイトが猫を見つけ、足の裏の血液を採取した。その人物は何と、DCISのグレイソンだった。その頃、ケイシーは捜査の状況をグレイソンに報告していた。NCIS内に内通者はおらず、オースティンはランサムウェアで大企業から金を奪っていた。オースティンを殺した犯人はまだわかっていない。盗んだ身代金はすでになくなているというと、グレイソンはチャリティに返してくれとは言えないと答えた。ケイシーはなぜチャリティの事を知っているのかと問い、オースティンを殺した犯人だと気づく。チームもケイシーが危険だと気づき、グレイソンの車に向かう。ケイシーは自らグレイソンを逮捕した。グレイソンは公約を守らない大企業から金を奪い、チャリティ団体などに金を回していたが、オーティスに気づかれ報告を受け、しかたなく捜査を始めた。後に引けなくなったグレイソンはオースティスを殺して罪を着せようとした。オーティスは善玉ハッカーではなかったが、ヴァンスはオーティスはヒーローだったと、妹に告げる。ケイシーはトレーニングしているボクシングで、自分を信じて一段の成長を見せる。ケイシーは銃を持つことをためらったり、危険がつきものの職場でどう自分を守るか考えてトレーニングしていたのでしょうね。考えるな、直感を信じろというのを初の?潜入任務で実践して、知恵と度胸でやりとげました。ブラボー!これは大きな自信になりますよ。「エイリアン」のリプリーだとか、勇ましい女性のイメージが出てきましたが、ゲームのアバターになりきるというのが、今風です。ところで、エアダクトを通り抜けるシーンはどうしても、スタトレのジェフリーズチューブを思い出してしまいます。オーティスはいくらロビンフッド的な善意の人だったとしても、やったとしたら犯罪ですし、濡れ衣だったことできちんと栄誉を授けられて良かったです。その他、まずは「サルにもわかるアビーのラボ」というのが出てきて大感激。マクギーのベアリー・スマイルズも過去に出てきたのですね、いろいろ憎い演出をしてくれます。ところで、私事で恐縮ですが子供の頃お友達の家で猫に引っ掻かれたことがあり、おうちの人が慌てて傷口に消毒薬を塗ってくれたという記憶があります。爪の間には様々なばい菌がいるから、ということだったと思います。だから、ナイトもすぐに手当をしないとね。ジミーが手当をしてくれて良かったです。
June 3, 2023
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『後見人』変化があって、多少いつもとは毛色の違う回ですね。和やかなのはいつも通りです。ヴァンスの家に3人組の侵入者があり、遭遇したヴァンスはそのうちの一人と激しく争い死亡させる。後の2人は逃亡するが、なぜか警報システムは鳴らなかった。犯人の男は身元不明で、犯人が発射した弾丸を調べることにする。ヴァンスの近隣の住宅では4ヶ月で2件の強盗事件があったというが、最先端のセキュリティを持つヴァンス邸を狙うのは別の目的がありそうだ。玄関先の防犯カメラには、ヴァンスの家を伺う怪しい車が映っていたため、その線でも捜査する。ヴァンスはこの直後にベルリンで行われる毎年恒例の会議に出張する予定で、後はマクギーに代理を任せるという。しかし、パーカーはヴァンスの身に危険が迫っていると主張し、ヴァンス専用の護衛を差し置いて、自分が同行するという。ヴァンスは仕方なくパーカーとベルリンに向かい、宿泊するホテルで旧知のレナ・ポールセンと出会う。レナはドイツ連邦情報局(BND)の副長官で、ヴァンスとは一緒に仕事をした間柄だった。親しげな2人の様子に、パーカーは警戒を怠らない。一方、NCISでは犯人の一人の検視が行われ、身元がわからないものの東欧関係の人物ではないかという。犯人の車は偽名で借りられたレンタカーで、DCのモーテルで発見された。モーテルのオーナーによると、犯人にはロシア人のような訛りがあり、数日前に現金で部屋を借りたという。車を借りるのに使ったクレジットカードで、犯人はベルリン行きのチケットを購入していたことがわかる。すでに到着していると見られる。ヴァンスとレナは単なる仕事関係の間柄ではなく、毎年同じホテルの同じ階の部屋を取り会っていた。パーカーとヴァンスがレナの部屋に向かうと、レナの部屋は荒らされレナは撃たれて倒れていた。すぐに病院に搬送されるが、重篤な状態だ。そこにBNDの捜査責任者ビーダーマンが現れ、ヴァンスとレナの関係について尋ねる。レナがうわ言で「Festung(要塞)」という言葉を繰り返していたが心当たりはあるか、と言われてヴァンスはわからないと答える。レナを襲った犯人はPCと携帯を奪っており、パーカーはヴァンスの自宅に強盗が入ったことは今のところBNDには言わずに、帰国しようという。しかし、ヴァンスは大切な人が病院にいる、ベルリンに残ると言い張る。「Festung」とはヴァンスとレナが出会った過去の作戦名で、チェチェン人のゴラン・ウマロフを追っていた。BNDとNCISが連携してゴランを追い詰め、銃撃戦の末ゴランは死亡した。ゴランの遺族による復讐なのかとも思わるが、あれから6年経っている。パーカーはベルリンから指示を出すと、犯行現場のレナの部屋に忍び込む。すでにBNDの捜査は終わっているが、ヴァンスは自分の家と同じように犯人が何かを探していたのではないかという。ヴァンスは血痕の位置からレナが守ろうとしたものに気づく。キャビネットの中には聖書があり、そこにはレナの字でタイトルと章、節が書き込まれていた。レナは仏教徒なので、これは何かの暗号か。NCISでは「Festung作戦」を見直し、当時のNCIS捜査官に話を聞くことにする。現在映画の技術顧問をしているニューキャッスルは、ウマロフの自宅を襲撃した時にコーヒー缶の中にダイヤモンドが隠されていたのを見つけたという。200万から300万ドルの価値のありそうだったが、なぜか捜査資料には記述がない。誰か関係者が盗んだのかと思われるが、その資料にサインをしたのはレナだった。調べると、作戦の後レナはベルギーのアントワープを訪れていた。ダイヤモンドを扱う有名な都市で、そこで換金したのか。ベルリンへ飛んだヴァンスの家を襲った犯人は、顔認証でゴランの兄セルゲイと判明する。セルゲイはチェチェンマフィアのリーダーで、7年前インターポールに逮捕されトルコで服役していたが、2ヶ月前に脱獄したという。レナの残したメモは失われたダイヤモンドと関係あるかも知れない。マクギーはヴァンスにレナへの疑惑を伝える。ヴァンスはレナと次の段階に進もうと、この会議で話し合うつもりだったという。捜査官として仕事に邁進し、悲劇もあり、残ったのは仕事のみとなり、レナとの未来を期待していただけに、ショックを受ける。BNDのビーダーマンはアカデミー時代にレナの指導を受け、自分にとっても大切な存在だといい、パーカーに隠していることがあるのではないかという。ケイシーはレナのメモを分析し、内容ではなく、数字を並べるとベルリンの銀行口座の番号になるという。そこには300万ドルがあり、名義人はレナではなくエリザベス・ヴェンダーズとなっている。ヴァンスとパーカーがヴェンダーズの自宅を訪れると、そこには幼い女の子とレナの妹エリザベスがいた。女の子はレナの娘ハイディだが、実は6年前のゴランの捕獲作戦でレナは赤ん坊だったハイディを見つけて、自ら引取り育てることにしたのだった。ヴァンスはダイヤモンドを盗んで、ハイディのことを自分にもBNDにも隠していたと憤るが、エリザベスによると、ダイヤはハイディの信託基金にしており自分では手を付けていない。それでもこれは犯罪行為で、ヴァンスは嘘を付かれたと納得できない。レナはそのことで自分を責めていたという。しかし、今はセルゲイはハイディを追ってきているため保護が必要だ。ヴァンスはエリザベスとハイディをセーフハウスに連れていくことにする。一方、セルゲイの行方を追うNCISはセルゲイの車がセーフハウスがある場所にいるいことをつかむ。ヴァンスたちが到着すると、知らないはずのビーダーマンが現れ「娘は一緒か?」という。ビーダーマンがセルゲイと通じていることを察し、マクギーからも連絡があったためパーカーはヴァンスに逃げるように言う。しかし、セルゲイとの銃撃戦となりパーカーはビーダーマンを撃つ。車にも銃弾が打ち込まれ、ヴァンスはエリザべエスとハイディを伴い建物の中に逃げ込む。セルゲイはハイディらを追うが、ヴァンスの機転で倒される。パーカーも部下を制圧する。レナが意識を取り戻し、ハイディとの再会を喜ぶ。ヴァンスにはこのことを話すべきだったと謝罪する。ヴァンスはまた後で話そうといって、席を立つ。今後は法を破ったレナがどうなるのかが心配だが、パーカーはBNDも当面はビーダーマンの問題に関心があるだろうという。でももしBNDが捜査を始めたら…パーカーは君はどうするべきかわかっているだろうという。マクギーは苦手だと思った局長代理の仕事で、案外自分には向いているのではないかという。この先、ヴァンスがレナと結ばれる可能性は低いなあと思いました。パーカーは慰めで言ったのでしょうね。ヴァンスにも自分の娘がいるわけだし、別にハイディを引き取りたいわけでもないでしょう。ハイディには叔母もいるので天涯孤独ではない。セルゲイはゴランの娘を取り戻してどうしたかったのかなあ。身内なので取り戻したかった?ダイヤモンドを取り戻すのがメインだったら、娘を誘拐してレナに金を払えと言えたかも知れませんが。冒頭から侵入者を得意のボクシングで殴り殺すヴァンスもちょっと…ですが、銃を他国に持ち込んで、バンバン撃って特にお咎めなしというのはさすがにどうなのかなあと思います。ドイツ入国は例の軍用機で行ってパスポートなしに基地から自由に出入りしたのかも知れませんが、あれだけ派手な銃撃戦をやって、誰が後処理をするのでしょう。現地駐在のNCIS捜査官?強面の護衛官2名よりもパーカーの方が安心安全なわけはないけれど、おじさん2人の珍道中は面白かったです。最後におじさん2人で「第三の男」を見るといったのは、一人で映画を見るのは虚しいと言っていた事と関連してかな。アメリカの捜査機関の局長の宿泊するホテルが意外とカジュアルなインテリアだったのが興味深かったです。お部屋にワインセラーがあるのは高い部屋ということでしょうか。ヴァンスのドイツ語は上手いなと思いました。まあ今回の重要な話題は、ナイトがジミーのTシャツをパジャマ代わりにしていることと、マクギーがヴァンスの代理として、そつなく仕事をこなしていることだったですね。
May 26, 2023
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『森の魔物』今回も平和というか脱力エピというか、まあ人情ドラマのようでしたね。昔の時代劇でいうと「一心太助」くらいの温度感です。もっとも、誰が一心太助かと言われると困りますが、ヴァンスとパーカーは長屋のご隠居の雰囲気でした。テーマはナイトとパーマーくんの交際でしたが、他にもっと話題はないのかなあと思います。国立公園キャンプ場のトイレで、三等兵曹が刺殺されているのが見つかる。始めはクマに襲われたかと見られたが、傷は3箇所の血管を刺しており、パーマーは12時間前に失血死したという。防御創がないことから、顔見知りの犯行か不意打ちだったか、と見られる。パーマーはナイトとの関係を前に進めようと、週末の旅を提案する。考えてみるというナイトだったが、犯人が逃走したルートを追っていたナイト、トーレス、マクギーは池で水浴びをしている男性を見つけて驚く。男はナイトの元彼で、国立公園局のISB捜査官、ゲイジ・ウィンチェスターだった。ウィンチェスターは殺人事件の捜査のためにわざわざやってきたと言い、他の国立公園でも殺人事件が起こっているという。ナイトとは訓練時代に知り合い交際を始めたが、ナイトがNCISに入ったことで関係は消滅した。そこにパーマーが現れ、ウィンチェスターを紹介される。パーマーは元彼と聞いても、動揺する様子はない。被害者はアウトドア好きでソロキャンプをしていたと見られ、機密を知る立場ではなかった。国立公園局長からヴァンスに電話があり、ウィンチェスターと合同で捜査するよう指示があった。パーカーは自身がかつて国立公園局とモメたことがあり、反発する。ヴァンスはそもそもナイトとウィンチェスターが関係があったことを心配する。パーカーが直接パーマーに大丈夫かと尋ねるが、パーマーは「あなただって元妻と組んだでしょ」と答える。至ってプロに徹するパーマーは、ナイトもウィンチェスターもプロとして職務を全うするはずだ動じない。被害者は刺されて数分で失血死しており、手口から殺しのプロによるものだという。さらに、パーマーは他の国立公園で殺された被害者にも同様の刺し傷があるのが見逃されていると指摘する。犯人は刺した傷跡を隠すために、焼死や転落死に見せかけたのではないか。ケイシーは傷口の位置などから、犯人は180センチ台と想定する。犯人の逃走ルートを辿るナイトとウィンチェスターは、焚き火を発見し、犯人が何かの資料を処分しようとしていたのを見つける。焼け残ったのは何とウィンチェスターに関するファイルや公園内の地図で、NCISはウィンチェスターが次のターゲットではないかと考え、現場の捜査から外す。焚き火の現場から採取された部分的指紋をケイシーが合成し、連続殺人犯のプロファイリングから容疑者を割り出す。元外科医のグレッグ・ウォルシュは、国境なき医師団として中央アメリカの難民に関わっていた。しかし薬物影響下で手術をして人を殺す医療ミスで懲役刑を受けた。1年前に仮出所して狩りを始めたようだ。空港近くのモーテルにチェックインしたことがわかる。パーマーはウィンチェスターの登場で悩ましい心境をダッキーに相談する。ウィンチェスターがナイトを「トリプシー」と呼ぶのも気になる。ダッキーはすでに関係を築きつつある2人に「肩書」は必要ないのではないかという。そこに、いきなりNCISが追っているウォルシュが現れ、自分をNCISに連行してくれと要求した。パーマーはすぐさまパーカーらを呼んで身柄を確保するが、ウォルシュは弁護士が来るまでは話さないという。ところが走ってきた車から2発の銃弾がウォルシュに撃ち込まれ、死亡してしまう。犯人は2人組でプロの手口だった。パーカーはウィンチェスターの安全を優先する。ウィンチェスターはパーマーの様子を心配するナイトを見て、2人の関係を察する。ウィンチェスターは直接パーマーに、今もナイトに気持ちを持っていることを告げ戦う姿勢を見せる。殺されたウォルシュの指先に紫色の樹脂のようなものが付いていて、ケイシーが分析する。ケイシーはさらに現場で回収した薬莢に、軽飛行機用の潤滑油が付着していたことから、犯人は航空機の関係者ではないかという。その時、本部にウィンチェスターの姿が見えないことに気づく。ウィンチェスターは紫色の樹脂に心当たりがあり、国立公園に戻っていたがクマに追いかけられていた。幸いパークレンジャーに助けられたが、クマはハイになっていたのか、麻酔銃を3発打たれてやっと倒れた。クマからはコカインが検出され、パーカーは80年代にあった、コカインの密輸事件を思い出す。航空機からコカインを投げ落とし、受け取り側がそれを回収するのだが、クマが食べてしまった。ウォルシュはその受取人として紫色のアスターの花が咲く場所を探していたのだが、殺された三等兵曹が目撃したため口封じをしたのだろう。コカインはまだ現地に残っていると見られ、ウィンチェスターがクマに遭遇した場所とアスターが群生している場所などから、密輸グループは4輪バギーを使ったと考える。キャンプ場に駐車しているキャンピングカーでバギーを所有している持ち主を探し、2人組の男を逮捕する。2人はグアテマラの元特殊部隊隊員で、ウォルシュは彼らと知り合うことでコカインに関わっていったのだろう。この件はDEAに引き継ぐことになり、パーカーはウィンチェスターの活躍を上司に申し送ることにする。トーレスはパーマーの娘のヴィクトリアのために、自分とのランチ券をオークションに出し、マックス・ロートナーという人物に落札された。男性だと思っていたが、魅力的なシングルマザーだと知りトーレスは喜んでランチに出かける。ナイトはパーマーにウィンチェスターからのメッセージを渡す。トリプシーの由来については、ボードゲームのスクラブルから来たもので、2人は弁当を食べながら週末のスパ旅行について話す。パーマーは自分たちの関係に肩書を求めたことを謝り、そんなものは必要ないと2人はキスをする。せっかく顔を出してすぐ殺されたウォルシュがなぜウィンチェスターのファイルを持っていたのかが疑問です。NCISが捜査していることを知り、出頭しようとしてパーマーを探し出したのはまあ説明がつきますが。全体的にどーでもいいや、と思いながら見ていて「おっとダッキーが出ている!」と、そこは引き締まりました。(笑)どうやらダッキーには心臓に心配があるようですね。ご無事で何より、そもそも殺し屋の腕がすごく上手くて幸いでした。(笑)なかなか前に進まないジェスとジミーを後押しするようにいきなり現れた元彼、ウィンチェスターがマッチョ、ワイルド、濃いという、ジミーの正反対のタイプで笑ってしまいました。しかも、いきなりのヌードシーンから。本来ならセクシー担当はトーレスの役割なのでしょうけど、まー、さすがにあれはレギュラーにさせられないわね。NCISとしても珍しい。でも、ジミーは鍛えた腹筋をちらっと披露して、これって元々の脚本にあったのかどうか。国立公園局とは趣味の野鳥撮影で違反をして、ブラックリストに載っているというパーカーだとか、くすくす笑うネタは多かったですね。今日本でもクマによる被害は現実のもので、笑いのネタにはできませんけど、「クマゴロー」は良かったな。「コカインベア」という映画は本当にあるようで、レイ・リオッタの遺作となっているらしいです。国立公園の犯罪捜査官とはちょっとびっくりしました。まさか新たなスピンオフではないでしょうが、政府の管轄にはいろいろあるものですね。
May 19, 2023
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『呪いの財宝』邦題はハロウィンか?と思いましたが、今回もどちらかというと地味で、しんみりした和み系のエピソードでした。というか、長く引っ張ってきた話を一つ一つ拾って片付けて行っているような感じですね。耳目を集める新企画などなくても、視聴者は着いてくるという自信があるのかな。クワンティコ国立墓地に死体があるというタレコミがあり、マスコミが集まっている。NCISが出動し被害者を動かそうとすると、被害者の背中側から石が出てきた。内蔵を石と置き換えたように見える。被害者は「ドーザー」こと、エリック・ニルソンで海軍の下請け企業ヴォナー社に勤務しており、死体の状況は何かのメッセージなのか。グレイス先生のもとでセラピーを続けるトーレスは、チームに頼るべきだとアドバイスされる。トーレスはグレイスが1枚の写真に特別な感情を持っていることに気づく。ドーザーの最後の通話相手がグレイスだったことがわかり、トーレスは再びグレイスのオフィスを訪ねる。ドーザーの体から出てきた石の中に、古代のシンボルを刻んだものがあり、それを見たダッキーはスミソニアン博物館の友人に相談してみるという。ケイシーはダッキーの誕生日のサプライズパーティの企画で、パーカーの自宅を会場として借りることにする。ダッキーの友人の博士によると、頭が鷲で体が人間のシンボルは、古代バクトリア王国の紋章で、この石は少量の金製品と共にアフガニスタンで発見されたが、王様の財宝そのものはまだ回収されていないという。実はこの財宝には「触れた者は内蔵から石になる」という呪いがかけられていると言い、ドーザーの状況から犯人は呪いのことを知っているようだ。18ヶ月前、アフガニスタンで墓地が荒らされ金製品が盗掘されたという。ドーザーもその時にアフガニスタンにいたことがわかっている。トーレスがグレイス先生のオフィスを訪ねるとグレイスは倒れており、侵入していた覆面の男に襲われてしまう。2人が気づくと、動物園の飼育室のようなところで囚われていた。覆面の2人の男は素顔のままでグレイスにエリック・ニルソンから電話があったのかと問う。トーレスと連絡が取れないことからチームがグレイスのオフィスに行き、事態を知る。オフィスに現れた助手のニコールによると、エリック・ニルソンという患者はおらず、防犯カメラには覆面をした男が押し入った様子が映っていた。男の腕には石に刻まれたのと同じ図柄のタトゥをしており、現場で採取されたDNAからE.モレッティとN.ホルトの名前が挙がる。2人とも陸軍を除隊後、ドーザーと同じヴォナー社でセキュリティとして働いており、帰国後は詐欺罪で捕まっている。2人は1週間前に釈放され、アフタにスタンの財宝をドーザーが独り占めにしたと考え脅したのだろう。一方、モレッティはグレイスに、患者だったダニエル・ヴェガの居場所を教えろと迫る。患者の事は話さないというグレイスに、モレッティはトーレスを撃って怪我をさせ脅す。グレイスはしかたなくヴェガがトラスク医療センターに入院していることを明かす。パーカーらは、ドーザーらがヴォナー社の運輸部門のヴェガに頼んでアメリカに持ち込んだらしいことをつかむ。しかし、ドーザーとヴェガはモレッティとホルトを裏切り、2人は逮捕されてしまった。モレッティらは釈放後ドーザーに宝の在処を喋らせることができず、ヴェガを探し出すようにメッセージを送ったのだろう。そのヴェガの担当精神科医がグレイスだったことから、チームはトーレスの命が危ないと察する。モレッティは精神科病棟に入院しているヴェガに面会するのは家族だけと知り、グレイスに病院に付きそうよう迫る。怪我をしたトーレスは見張り役のホルトに協力するよう説得を続ける。ケイシーはグレイスのオフィスとヴェガの自宅から藁の破片を検出する。動物、ライオンのフケも付いていたことから、トーレスらが閉園した動物園に監禁されていると考える。グレイスはヴェガが戦争の辛い経験で精神を病み、もはやかつての彼ではないとモレッティに話すが通じない。ヴェガは財宝の呪いを恐れており、モレッティとの会話も通じない。グレイスは密かに奪った抑制剤をヴェガに注射して非常ベルに手を伸ばす。パーカーらはトーレスを発見し、グレイスを追って病院に向かう。モレッティはヴェガを眠ったまま連れ出そうとする。NCISが病院に到着するとモレッティはグレイスに銃を突きつけて対抗しようとするが、グレイスが反撃してパーカーに制圧された。グレイスは目覚めたヴェガに財宝をアフガニスタンに返すべきだと説得した。問題を抱えていたヴェガはそれを財宝の呪いのせいだと考え、財宝を埋めていたのだった。結果、財宝はアフガニスタンに戻り、人々のために役立てられることになった。ダッキーのサプライズ誕生日パーティが開かれるが、ダッキーは最初からお見通しだった。トーレスはパーティには行かず、グレイスのオフィスを訪ねる。グレイスが大切にしている写真を撮影したのは湾岸戦争時代のグレイスの患者で、戦争によって明るい人柄が別人になっていったという。グレイスは彼の苦しみに気づかなかったことを悔い、その写真を見ては戒めにしている。患者のことを優先するあまりグレイスは夫を遠ざけてしまったという。トーレスは自分と同じような一匹狼のグレイスこそ自分を救うべきだと、誰かに話すことを勧める。父親とビショップとギブスとを失い、自暴自棄になっていたトーレスがグレイス先生のセラピーを受け始めたのが先シーズン「Last Dance」で、そのアンサーエピソードだったということでしょうか。個性的なグレイス・コンファロン先生はギブスが引退するきっかけとなった犬事件のときにも出てきましたし、結構チームに深く関わっていますね。その先生自身も助けが必要だったという、キャラクターを深めるエピソードになりました。精神科医も人間ですから、助けを必要とすることもあるでしょう。ただまあ、レギュラーではないのに結構踏み込んだなという印象です。退役軍人が戦争によってPTSDや立ち直れない心の闇を抱えるということに触れたのは良かったのではないかな。本来は貴重な出演回のダッキーを見て、お元気で何よりと思うエピソードですよね。ケイシーが毎年企画するということは、今年も開催されることくらい、ダッキーでなくてもわかりそう。ただ、コロナなどでしばらくは開かれなかったのかも知れません。短い出番でしたが、それでも決めセリフ「a blessing and a curse」と言って、今回のテーマに引っ掛けて、最後は仲間の健康を祝って乾杯というこの上ないダッキーでした。ほんと、この幸せが続きますように。中東から軍人が遺物を密かに持ち帰って、仲間割れするというのは「アート・オブ・モア」という海外ドラマでも見かけました。あれはそういった事件が結構あったということだったのかな、興味深いドラマでした。今週のダジャレシリーズは「stone」を使ったパーカーの3連発、意味は違っても「石」なら日本語でも慣用句があるので、これは翻訳した人もやりやすかったかも。「一石二鳥」は共通。ダッキー相手にパーカーはボケたつもりはないのでしょうね、「アリエル」はパーカーの天然な面を示していたと思います。
May 12, 2023
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『パパ友』先週が「家族の事情」で今週が「父親問題」、何だか内向きな印象がしますが、その間に「NCISハワイ」とのクロスオーバーで盛り上がったのなら、こういう展開になるのかな。それにしても、子供をきっかけに父親同士仲良くなりましょうというのは、少し古いような気がしました。家族の形はいろいろなので、一くくりに「親(おや)友」で良いような気もしますが。政府の厳重に管理されている貯蔵庫で、男が死んでおり、たまたま議員の秘書による視察のため中に入った下士官が確認しようとすると、隠れていた覆面の男に殴られ逃げられてしまう。現場で検視を行ったパーマーは、死後36時間以上経っているという。死んだ男と逃げた男は何らかの理由で貯蔵庫に入ったまま閉じ込められ、ドアが開くのを待っていたとみられる。秘書は逃げた男は白人で足を引きずっていたと証言する。セキュリティ万全の貯蔵庫に不法侵入の痕跡はなく、正式に入ったとしてもその記録がなかった。倉庫の中には国家の安全にかかわるものがあるので、入ってはならないという秘書を押し切って、金庫を開けると、何とそこには大量のチーズが保管されていた。ヴァンスには議員から見たことを口外してはならないと念を押される。しかし侵入した2人はチーズを盗もうとしたのではなく、別の倉庫に保管されている武器を盗もうとしたのではないか。死亡した男は窃盗などの罪で前科があるタイソン・パーキンスとわかる。タイソンに乳製品に対する特殊なアレルギーがあったのが死因と考えられる。ケイシーは施設のセキュリティシステムのコードを調べ、入口の扉を記録を残さずに開けるには、プログラムを開発した者が持っている暗号キーがなければ無理だという。しかも、このシステムは非常に高度で洗練されており優秀だ。セキュリティ会社の情報によると、主任開発者はカーター・ランデグリフとわかる。マクギーはカーターは自分の子供たちが通う学校でボランティアとして、駐車場の世話をしているおしゃべりで、マクギーの仕事に興味がある男だと気づく。マクギーがカーターに声をかけ、NCISに同行を求めると、目の前でカーターの車が爆発炎上してしてしまう。それでもカーターは屈託なく、NCISの取り調べに応じ、貯蔵庫のセキュリティアルゴリズムを見て自分のものだと認める。泥棒に暗号キーを渡すはずがないというカーターは、友達にPCを貸したと明かす。実は最近暗号通貨で大金を盗まれ、友人がそれを取り戻してくれるといった。友人とはキングストン・ラインハートというギャングで、ラインハートが自分を裏切るはずがないという。カーターの車にも爆弾がしかけられ、プロの仕業とみられる。ラインハートは武器の窃盗や密売、使用などの前歴があり、今回の泥棒として疑わしい。マクギーはカーターの命が狙われたと見て、犯人逮捕まで身柄を保護することにする。しかし、そのラインハートが心臓発作で死んだという。葬儀直前の遺体をパーマーが調べると、タトゥに紛れるように注射した痕があった。そこに、ラインハートの親族のジュリアンが姿を見せ、身体の特徴から貯蔵庫から逃亡した男ではないかと詰め寄った。ジュリアンは伯父の友人カーターのために、貯蔵庫に武器を盗みに入って間違い、閉じ込められてしまったと認める。ラインハートとカーターは親しく、自分にとってラインハートは父親同様だった。伯父はカーターが盗まれたと主張する金を取り戻すつもりだったというが、カーターこそ学校の金を盗んだのだという。マクギーはカーターが嘘をついたと知り、厳しく取り調べることにする。カーターはボランティアでマクギーの子供も通う学校のラボ設立のための寄付を募っており、50万ドルを目指していた。しかし、資金はなかなか集まらず半分の25万ドル集まったところで、さらに集めるためその金を暗号通貨に移したのだが、盗まれてしまった。カーターの車を狙ったのはジュリアンではないと信じたマクギーは、カーターのPCがあれば暗号通貨の口座を調べられるという。ただ、PCは見つかっていない。カーターは同じ保護者の一人で、爆破事件の日近くで見かけたオーウェン・ベルフォードに投資の相談をしたことを思い出す。オーウェンには不動産投資で約30万ドルの損失があった。パーカーは証拠を揃えてからオーウェンに立ち向かうべきと言い、姿勢が良いことから、姿勢の崩れを検知して知らせるデバイスのことを思いつく。このデバイスは、コードにセキュリティホールがあることをマクギーが調べていて、近くにいれば姿勢のデータを携帯に知らせるときにデータを盗むことができそうだ。事件当時のオーウェンの位置がわかるという。オーウェンのSNSには今夜自宅で父親保護者の集まりがあることがわかり、マクギーが参加することになった。他の保護者との付き合い方に悩むマクギーに、ヴァンスは交流を深めてこいと送り出す。「ファンタジーボール」について語り合うイベントと思いきや、オーウェンは理想の父親像について語り合おうという。マクギーは素直に話すことができずデバイスの電波を切る。意外にもオーウェンは良識のある社会人だとわかり、マクギーは他の父親からはお高くとまっているという評価を受けた。オーウェンの携帯情報から、カーターの殺害未遂容疑はなくなった。カーターの暗号通貨口座の取引から盗んだ犯人を絞り出すには、やはりカーターのPCが必要だ。結局、カーターはクセがあるが善良な人間で、気さくに腹を割って話すことが情報を聞き出すきっかけになると考え、マクギーは世間話を始める。他の父親たちの話をしている間に、カーターはPCを操作するのはジュースバーの周囲に誰も客がいないときだとわかる。マクギーは客ではなく、オーナーのサムが怪しいと見て、カーターが雑談で捜査情報を漏らす。慌てたサムが逃亡しようとしたところで、NCISが逮捕する。サムことハンス・ビジュル・ストロムはストックホルムで巡査をしている時、2名を殺してアメリカに逃げてきた。店のインターネット回線で客のPCの情報を盗み見ているうちに、25万ドルの暗号通貨のことを知り盗んだが、カーターがギャングの友人に相談したことから怖くなり、車に爆弾を仕掛けてラインハートに罪を着せようとした。事件は解決したが盗まれた金は戻らない。マクギーはカーターにハンスが盗んだ金を自分の口座に移した先を見つけ、52万700ドルだったという。いろいろ裏で手を回して、寄付金の目標を達成することができそうだ。マクギーは次回はカーターと共同で委員長になるという。ダ・ヴィンチというほどのセキュリティのプロの脇の甘さが、全体の緩さに通じていると感じます。善い人だというのと、仕事の質は関係ないのかもしれませんが、ありえないよな、と思います。暗号キーを盗んだ男も相当なプログラミングの技術があるのでしょう。そういうモヤモヤしたのをなごませるためにか、同世代のパパたちとあまり上手く交流できないマクギーがちょっとした話(small talk)を試みるというのを絡ませていた。聡明なマクギーには苦もない事のように思いますが、今回はいろいろと感じるところがあったようです。まあ、子供の成長と共に親も成長しますので、これまでとは違うマクギーの姿を見ることができるのでしょうね。アメリカではPTA活動も本格的でしょうし。というか、ボランティア精神に基づくPTOという組織のほうが主流なんですね。マクギーの学校もそっちかな。冒頭の政府が密かに余剰チーズを貯蔵していることに驚きを感じたり、税金を使って!と不満に感じたり、そういうところはリアルな感じで興味深かったです。ナイトのチーズのギャグ「no gouda」はよくわかりませんでした。ゲイリー・コールの「The West Wing」ネタとか、モンティ・パイソンのスペインの異端審問とか、すっと笑えるのがアメリカ人なのでしょうね。
May 6, 2023
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『大鴉』新シーズンプレミア。本国でもまだ放送中なので、確かに最速ですが、個人的にはそんなに急いでもらわなくても、という思いです。来月からはSVUも始まるし…さて「グッドファイト」を見てからこちらを見ると、何となくゲイリー・コールがパーカー役になったのがわかるような気がします。それと、まさか第1話からクロスオーバーだったとは。LAとはクロスオーバーすると言っていましたけど、ハワイもですか。ギブスがいなくなり、フランチャイズ全体で盛り上げます、という印象ですね。「家族」とはよく言ったものです。前話の続き。マクギー、トーレス、ナイトはパーカーが紐付けられた海外の口座の名義を調べる時間を稼ぐため、嘘の通報を行う。スウィーニーがすぐに食いつき、茶番と知って苛立ちを募らせる。ヴァンスもこういうことはやめろとマクギーらに警告し、3人はレイブンがパーカーを狙う理由を探る。パーカーの元妻ヴィヴィアンが会計事務所の資料を絞り込んでいるが、パーカーはヴィヴィアンに怪しい動きがあるのに気づく。パーカーはジミーとケイシーにだけ、ヴィヴィアンの名は出さず、彼女が連絡を取った相手を調べてほしいと頼む。ヴィヴィアンが連絡を取っていたのはスウィーニーだった。元妻が自分をFBIに売ったと考えたパーカーだったが、ヴィヴィアンは否定し、意外な助っ人が現れた。ヴィヴィアンはスウィーニーに従ったふりをして、フォーネルを呼んだのだった。フォーネルは海外口座について、知り合いのサミーに調べてもらおうという。パーカーがFBI時代に逮捕した犯罪者の中で、パーカーが逃亡犯になったことで、再審を要求したり上訴する受刑者が何人か出てきた。NCISのハワイ支局から、テナントとアーニーがRIMPAC(環太平洋合同演習)の準備のためにヴァンスの元を訪ねてきた。すでにパーカーが窮地にいることは2人は知っており、ハワイに戻るまでにできることを協力するという。サミーが探ったところ、パーカーをはめるための口座はモスクワで作られたことがわかった。レイブンが使った毒薬の入れ物にはロシア語が書かれており、関連がありそうだ。マクギーらは上訴した受刑者に聞き込みを行い、緊急釈放を申請したハーマン・マクスウェルというハッカーに注目する。マクスウェルは「レイブン」との関わりはないというが、2013年にロシアのギャング「ヴォロン」に雇われたことがあると明かす。ヴォロンとはロシア語でカラスを意味し、その時は生物学の研究室をハッキングしたという。ヴォロンの本名は知らないが、奴は神経ガスに夢中で世の中に混乱をもたらすことを求めていた。もし、ヴォロンがパーカーをはめたのなら、目的は自分だと怯える。アーニーはマクスウェルのことを知っているという。さらに、「ヴォロン」というのは1人ではないというので、アーニーも絞り込みを手伝うことになった。パーカーは心理学者を装ってマクギーとマクスウェルと面会する。ヴォロンが自分をまた働かせるのが怖いと怯えるマクスウェルを、あえて上訴が認められたとして釈放の手続きを進める。マクスウェルはレイブンをおびき出す囮となる。アーニーも加わり7人いたヴォロンを絞り込んだところ、ディミトリ・ロプーチンという男が浮かび上がる。アーニーはNSAの友人に問い合わせてみるという。DCでの仕事を終えたテナントとフォーネルも、翌朝のマクスウェルの釈放と保護に加わることになった。しかし、ロプーチンの情報で2012年に死亡していることがわかる。マクスウェルは嘘を言ったのか?釈放されたマクスウェルを乗せた車列が動き出すと、妨害電波があり本部と相互の連絡ができなくなった。車列の前にスウィーニーの車が現れ、パーカーの逮捕を要求する。NCISが車を降り向き合ったところに、別の銃撃隊が現れ激しい撃ち合いになった。ヴィヴィアンが撃たれ、マクスウェルは銃撃隊に誘拐されてしまう。しかし、銃撃を仕掛けてきたのはレイブンの支持者「無慈悲」という組織の構成員とわかり、パーカーは最後に見たマクスウェルが浮かべた不敵な笑いを目撃し、マクスウェルこそレイブンだと確信する。今日の事件でFBIはパーカーに対する容疑を保留することになった。マクスウェルは近くの飛行場からプライベートジェットでハワイに向かったことがわかる。潜伏するためというよりも、新たなターゲットであるRIMPACの行われるハワイへ向かったのではないか。ハワイに戻るテナントとアーニーにトーレスとナイトが同行しており、パーカーはマクスウェルを捕えろと命じる。で、続きは「NCISハワイ」でどうぞ、というわけですね。スパドラさんもそう間をおかずに放送してくれるでしょうね。ハワイ組がDCに来ただけでなく、フォーネルまで引っ張り出して「オールスターチームだね」「オールドタイマーズデイと言わないでくれてありがとう」と、自虐的で笑いました。オールドタイマーズデイは、メジャーリーグのOB戦なのだそうで、ベテランが多いNCISのほのぼのとした雰囲気がよく出ていました。マクスウェルは最初から怪しいというか、またこの人ですかという印象です。ハワイの優秀なチームがきっとマクスウェルを捕まえてくれると思いますが、リムパックに参加する錚々たる各国の艦船が見ることができるかなとちょっと期待しています。ちなみにハワイと本家だと、テナントとトーレスの微妙な関係とジェシカ・ナイトに恋するアーニーが描かれるのでしょうね。テナントはDCに転勤した大佐と良い仲だったんじゃないかと思います。そちらには挨拶しないのかしら。ジェシカはジミーとオフィシャルになるかどうかの段階で、ジミーはアーニーに取られまいとやきもきしているのが微笑ましい。今シーズン、2人はついにカップルとなるのでしょうか。パーカーの元妻はスウィーニーに元夫を売る悪いやつかと思いましたが、どうやら今も元夫のことを大切に思っているようですね。逆にパーカーに問題があったような感じで、いずれ元サヤに戻ることもあるかも。フォーネルが元気そうで何よりでしたが、本当にもうそろそろ穏やかな人生をと思って止みません。
April 28, 2023
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