Re:Law & Order:S.V.U. 23-8 #502 Nightmares in Drill City(08/07)
録画でみているファン さん
さすが、オリヴィア(+ヴェラスコも後押し)の粘り腰!!……カリシが「尾を引く罪」を犯すことなく、逆に検察上司をも説得して新しい流れをつくる、手助けにもなりましたねぇ。 結果的にカリシもカッコ良かったけど…… ただ、今回のハイライトは……やっぱりヴェラスコの本音、初告白だと思います。 ちなみに、ヴェラスコを演じるOctavio Pisanoもメキシコ生まれ&17歳ごろに両親とカナダのヴァンクーヴァーに移住という成育歴。 ヴェラスコ「トーリが強要されたことは明らかだ。」「彼女の立場がわかる。」 ―――14歳の頃、俺はフアレス(メキシコ)で、ギャングの使い走りだった。リーダーのヘクターに気に入られたくて……ある時ヘクターに、抗争のライバル=エンジェルを誘き出せと頼まれ……言われた場所に彼を連れて行くしかなかった。……エンジェルはヘクターの部下に拷問され、焼かれ、泣き叫んでいた。俺は、トーリと同じで、I got caught up.=全く動けなかった。 ―――そして、神に誓った……もし彼が生き残ったら、I would only do good from then on. ―――エンジェルは生き延び……俺はお袋に事情を伝えて2日後にネブラスカに向かい……1年後にはワシントンハイツ=NYマンハッタン北部=ドミニカ系などヒスパニックが多く住む=に行き着いた。……つまり、俺は逃げ切り、そして I kept my promise. ……I've never told anyone that. >ちょっと若い頃のアンディ・ガルシアに似ているなあ、なんて。(笑)
これを受けて……フィンも「I did my share of dirt back in the day. And a lot of it,」=俺も、かつては山ほど 人に言えない不道徳なことをやってきた。I'm still trying to balance the scales myself.……字幕は意訳で「この仕事は罪滅ぼしさ」。
(August 7, 2022 11:30:46 PM)
Re:Law & Order:S.V.U. 23-8 #502 Nightmares in Drill City(08/07)
続・録画でみているファン さん
SVUに励まされ、尻を叩かれてカリシは課長に立ち向かいます。 I'm giving you a heads-up. =早めの情報提供=注意喚起をしたいのです。 We all know that the law is a lagging indicator. =字幕「法は社会の”遅行指標”です。」 日本語の「遅行指標」は……経済用語で……景気変動に遅れて変化する「目印」のことで……家計消費支出額とか法人税額の上げ下げや失業率などですね。 カリシが言いたいのは……法律が遅れをとっているのは周知の事実で、誰でも知っているから、適用にあたって杓子定規な法解釈を乗り越えたい……という趣旨でしょうね。 課長の提灯持ちsaid「君は殺人裁判の終盤にさしかかっている。勝てるかどうかが問題だ。」 カリシ「彼女たちは残忍な仕打ちを受けてきました、私たちはそれを知っている。いつも金持ちやコネのある大物に法解釈の裁量で融通を効かせてるんだから……Why-why can't we do that here?」 ここでオッサンの提灯持ちとは違う……経験ある「女性」検察官は聞く耳をもっていて…… カリシ「Sometimes...Sometimes justice is about compassion.」=救いたいという思いやり。……字幕では「慈悲」でしたが…… >慈悲だったらmercyだよな、と思いました。 >compassionなら、同情とか思いやりかな。
「And all due respect, the question should really be what kind of office do you wanna run?」……はばかりながら、お聞きします、検察はどう行動していくべきだとお考えですか? ……と言う説得が功を奏して……課長は記者会見で、カリシの言葉「lagging indicator」をそのまま引用しましたね。課長の最後の言葉もカリシ流で……「Sometimes justice is about compassion and not punishment.……And that's what this office stands for.」=それが我が検察局の使命です。 これで、カリシとロリンズの関係も何とか繋がりました。
今回の題名に関しては……フィンが前半で、ヴィデオを見ながら解説していましたね。 >フィンことIce-T、彼こそ若い頃にストリートギャングに所属し、 >ラッパーとして活躍していたので、…… The music's called "drill."……シカゴのChief Keef が一気に有名にして、今は世界中に広まっている。(ラップ・ミュージックのジャンルの1つ)……ただ、この先が必要なのに……ギャング同士の競争の話へと逸れていきました。 その後、シカゴ・ドリルと、世界に広がった中のロンドン=UKドリルの両方の影響を受けて、土着のヒップホップと融合してNYブルックリンの「ブルックリン・ドリル」が生まれたそうです。だんだんNY全体に広がって「NYドリル」とも呼ばれているので……題名につながるように思います。
オリヴィアが凄いのは……多くを抱え、「たくさんの鎧」を身につけているトーリへのフォローをしっかりしているところですね。粘り腰で検察を動かし……他方で、本人に対しては、「その後」にも責任をもって関わる。もちろん、トーリがカウンセリングのラスト2回を欠席していたこともあるけど…… You have to retrain your brain. Please, be patient with yourself.…… You can do this, Tori. I know, that you can.……と目を見つめて伝えることが貴重ですね。
(August 7, 2022 11:31:24 PM)