偐万葉田舎家持歌集

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2008.05.06

エゴノキ（ちさ）の花が咲いた。

(2)

カテゴリ：花

　本日の自転車散歩にて目についたのは、テイカカズラ、エゴノキの花であった。

　テイカカズラは先日（5月2日）にも紹介したので、ここでは、花の写真だけ掲載しておく。
テイカカズラ２.jpg

　エゴノキの花、即ち、「ちさ」の花は、花園中央公園のヤカモチお気に入りの場所にて、やっと咲きだした。この花にちなんだ万葉歌も先に （参照＝4月30日本文末尾及びけん家持コメント、2007年8月11日本文）紹介しているが、本日は、花の写真と共に、その長歌全文を掲載しておく。

大己貴（おほなむち）　少彦名（すくなひこな）の　神代より　言ひ継ぎけらく　父母を　見れば尊く　妻子（めこ）見れば　愛（かな）しく愍（めぐ）し　うつせみの　世の理（ことわり）と　かく様（さま）に　言ひけるものを　世の人の　立つる言立（ことだて）　ちさの花　咲ける盛りに　はしきよし　その妻の児と　朝夕（よひ）に　笑みみ笑まずも　うち歎き　語りけまくは　永久（とこしへ）に　斯くしもあらめや　天地の　神こと依せて　春花の　盛もあらんと　待たしけむ　時の盛ぞ　放（さか）りゐて　嘆かす妹が　いつしかも　使の来むと　待たすらむ　心不楽（さぶ）しく　南風（みなみ）吹き　雪消（け）まさりて　射水川　流る水沫（みなは）の　よるべなみ　左夫流（さぶる）その児に　紐の緒の　いつがり合ひて　にほ鳥の　二人並びゐ　那呉（なご）の海の　沖を深めて　惑はせる　君が心の　術（すべ）もすべなさ　（大伴家持　巻18-4106）
エゴノキ・ちさの花.jpg

　ちさの実の写真は2007年8月11日に掲載している。

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最終更新日 2020.04.03 10:22:34
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プロフィール

けん家持

養老２年（718年）の生まれゆゑ､年令1307才（養老元年生れ説だと1308才）。銀輪歌人、偐家持（ニセヤカモチ）｡若草の里の読書会に屯しています。時に「まっ黒の走子｣｡時に「偐定家」。時に「筆蕪蕉（不精者）」であります。また、時々は偐家持美術館のヤカモチ館長でもあります。自転車（銀輪）であちらこちらを気ままに散歩し、花を愛でたり、虫と遊んだり、万葉調の歌（と言っても大抵は戯れ歌）などを作ったりしています。

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