本日は思い立っての天地人の旅。直江兼続(樋口与六)が子供の頃に、上杉景勝とともに修業したという新潟県塩沢の 雲洞庵
に行って来ました。
先般のNHK大河ドラマで見て、雪の中の雲洞庵を見てみようと、思い立った次第。ところで、雲洞庵は藤原房前(ふじわらのふささき)の母が尼僧となってこの地に庵を結び住み、その母亡き後、房前が母の菩提を弔うため薬師如来を本尊とする雲洞庵を建立したことに始まるということで、万葉とも無関係ではないのである。藤原房前と言えば、藤原不比等の四人息子のうちの次男坊。長屋王の変の後、家持の父、大伴旅人が和歌を添えて琴を贈った相手が、他ならぬこの房前であったのだから。
また、ここは「北越雪譜」の著者鈴木牧之の生誕地でもあり、その記念館もあると聞いていたので、それを覗いてみようという思いもあっての旅でありましたが、新潟駅から鉄道で2時間半もかかる始末にて、雲洞庵で結構ゆっくりしてしまったせいもあって、今回は帰りの列車の時間の関係で、雲洞庵のみ見て帰るということになりにけりでした。

(塩沢駅)

(八海山)
途中、浦佐あたりでは、雪の八海山が美しく車窓の目を楽しませてくれました。六日町では 坂戸城
があったという坂戸山が目の前に。この山城にも登ってみようなんぞと考えていたのは大阪人の浅薄さ。雪で登れたものではない。六日町の次が塩沢である。駅から安直にタクシーで行くことにしたのは、やはり辺り一面の雪のせいでありました。車で15分位で雲洞庵に到着。

(雲洞庵への分れ道から見る坂戸山)
坂戸山 直江が城の 跡深き 雪にしのはめ もののふの影

(雲洞庵・前門)
雲洞庵 雪踏みならし ゆく道は 泣き虫与六の 踏みし道かや
(赤門)
(本堂)
(本堂内部)
(方丈)
この書院の部屋で子供時代の景勝と兼続は勉学と修行に励んだのだという。
(本堂回廊)

(座禅堂)

(客殿から本堂を見る)
(鐘楼)

(客殿から見る前庭)
母御前(ははごぜ)の 後生菩提や 房前の 思ひ慈愛に やさし日の影
(補足ーー23日追記)
雲洞庵はもとは律宗の寺であったが、室町時代に関東管領上杉憲実が禅宗(曹洞宗)の寺に開創したとのこと。寺の宝物殿には戦国武将の書状などが多く展示されていましたが、その中に楠正成の書状もありました。

(補足2--24日追記)
坂戸山
(輝ジィ~ジさんのブログ記事)
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