友人・岬麻呂氏からの旅便りが届きましたのでご紹介させて戴きます。
今回のそれは、「紋別・網走・知床の流氷」と題するものでありました。
2月23日~26日と三泊四日の、流氷をたずねての一人旅であったようです。
流氷を たづねをのこの ひとり旅 紋別網走 知床宇登呂 (偐家持)
同氏の流氷の旅は今回が4度目とのこと。初回は見事な流氷をご覧になられたようだが、その後は空振り続きであったそうな。今回は初回ほどではないが、まずまずということであったらしい。
因みに、流氷接岸初日の判定は、同氏の説明によると、次の通りに行われるとのこと。
1.判定者:市役所職員
2.方法:オホーツクタワー3階展望室からの目視による。
3.基準:〇朝から流氷が観測できること。
〇海面の7割が流氷で覆われていること。
〇海岸線(港湾堤防は海岸線とみなす。)に8割流氷着岸。
上の「報告184」の文章 (写真をクリックすると大きい画面サイズでご覧になれます。) などもご参照されつつ、以下、同氏撮影の写真をお楽しみ下さいませ。
上の写真の水平線の上に、流氷が浮かんでいるように見えているのが蜃気楼とのこと。
紋別の 海にあかあか 昇る日に 毛嵐分けつ わが船は行く (偐家持)
流氷の海に朝日が昇り、海霧が立ち昇る。この現象を毛嵐と呼ぶそうな。 これも同氏の受け売りですが、毛嵐という現象は、放射冷却などで陸地の気温が極端(-20℃以下)に低下した場合に、陸からの冷たい空気が海に流れ込み海面との接触によって水蒸気(海霧)が発生するというもの。快晴無風が条件で、川霧も同様の仕組みで発生する現象。(海水の結氷温度は-1.8℃)
次は、網走の能取岬。岬麻呂氏の旅は、その名の通りこのような岬巡りがその原点なのであります。
能取岬には流氷はなし。西風が強くて、流氷は岸から沖合へと離れて行ってしまったようです。もっとも、能取湖畔ではオオワシ、オジロワシが十数羽とまっているのをご覧になられたようだから、よしとすべきでしょうか。まあ、こういうのを「よしわし」とも言うそうな(笑)。
流氷は 西風強み 影なけど 鷲はさはなり 能取の湖畔 (偐家持)
次は知床半島。宇登呂の写真。
同氏の説明では「流氷は、北から流れ着いて知床半島で堰き止められ、網走・紋別と全海面を埋め尽くす。量の多い年は知床半島を越え羅臼にまで至る。」とのこと。
こちらは、見渡す限り流氷に埋め尽くされて見事な眺めです。
沖辺かけ 埋め尽したる 流氷の 見らくしよしも 宇登呂の海は (偐家持)
オシンコシンの滝は、氷結を見むとて行かれたようですが、氷結はせず、「滝は流れ流れてありにけり」であったようです。
以上、岬麻呂氏旅便りでありました。
<参考>過去の岬麻呂旅便りの記事は コチラ から。
自宅療養記・ドラゴンフルーツ、スターフ… 2025.11.14 コメント(6)
岬麻呂旅便り347・南東北 山の紅葉 2025.11.06 コメント(4)
岬麻呂旅便り346・北東北 山の紅葉 2025.10.16 コメント(6)
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