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黄金のまどろみ 第3回そして寂寥王の夢、、作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所●山田企画事務所 ナレッジサーブ「マンガ家になる塾」山田企画事務所のビジネスブログ 「マンガ家になる塾」の添削 そして寂寥王の夢、、 彼女は、海の中を漂っていた。彼女の総てが、、まだ未発生なのた。顔も、記憶も。ただ肉体だけが、浮遊している。その海は、この星の中核部にあった。巨大な球体が腐肉から海を守っていた。その中で彼女はまどろんでいる。体は透明なカプセルに守られている。何者なのか、ただ一人、この大いなる《静かの海》にたゆとうている。この前はいつ目覚めたのか。だれもしりはしない。年もわからない。幼児の体型だった。通常は腐肉の表面までしか降下できないのに、男の乗ったポッドは腐肉を突き切って来た。降下した男は、この球形世界《静かの海》にたどり着いていた。男はこの海に装置されたコアにはいった。そこにはモニターが設備されていた。操作卓に前に座る。「トリニティ、我がこよ、目覚めてくれ、お願いだ」叫んでいた。男の願いが通じたのか、彼女の意識が開いたようだった。男はくいいるように覗きこむ。男のいる操作卓のあるコアと《静かの海》は透明な膜でくぎられている。まだ、二人は遠く離れているのだ。男はその少女に精神波を送る。「君、私がわかるか」「おじさん、だれなの」しばらくのち、彼女が答えた。「私は、君に命を与えるためにここに来た」彼女にとってみしらぬ男はそう言った。「どういう意味」彼女が聞いた瞬間、操作卓の場所が白熱していた。男の姿は消えている。 「一体、なによ。あたしを起こしてさ。何用なの。へんなおじさん。いい、も一度眠るもん」 再び、彼女はまどろみに戻った。そのまどろみ前に完全な彼女の顔ができあがっていた。 男が白熱した後、このコアの付属設備が急に作動し始める。《静かの海》に隣接した設備、そのメインコンピュータが目覚めつつあった。この《静かの海》に近接するコンピュータ地下羊宮チャクラ。古代人類の記憶バンク。 《静かの海》で一人の運命の少女が、いままさに誕生しょうしていた。●『おや、発生したようだね。早くここまでおいでよ。私の親よ、妹よ。早くここまでおいで。私がきれいに始末してあげる。ああ、楽しみだわ』 腐敗惑星のどこかで、誰かの意識がそう、語っている。彼女はしたなめずりをする。同じ顔をしていた。●「どうやらあの子は目覚めたようよ」アリスは父に言う。腐敗惑星の表面で唯一ヶ所。大陸化された陸地。そこが機械城だった。その中にクリスタル=アリスはいた。彼女の精神の中で、何かがコトリと音を立てて動いたのだ。それは彼女と同一のモノが動き始めたことを意味した。同時に、クリスタル=アリスか、あるいはトリニティかどちらかが相手によって倒されねばならないことを意味した。本当は二人同時に存在すべきはない個体だった。「本当か、アリス。いよいよ時が満ちたのだな」「そのようよ、パパ」「お前が「世界子(せかいし)」となれる日が近いのだな」「うれしい、パパ。私が「世界子」となり、パパがその世界を統べることができるのよ」父親はその答えをしばらくためらい、そしてつぶやく「ああ、そういうことだな」●「パパ見て、禁断の果実、黄金のリンゴがなったわ」最後の楽園、その中央にある木に実がなっていた。「ついに、ついに、時は来たりぬか。我がフクシュウの時は来たのか。セキリョウ王よ、早く出現せよ。我々の手にかかれ」父親と呼ばれた男は来るべき時をまつ。■寂寥王の夢●山田企画事務所 ナレッジサーブ「マンガ家になる塾」山田企画事務所のビジネスブログ 「マンガ家になる塾」の添削
2011.04.30
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黄金のまどろみ 第2回作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所●山田企画事務所 ナレッジサーブ「マンガ家になる塾」山田企画事務所のビジネスブログ 「マンガ家になる塾」の添削今回の私の夢は、聖なる水に関する、聖水紀の夢だった。私は、クルツの意識となる。クルツはおびえていた。自分自身でもそれがよくわかった。誰でも、いつかは通過しなければならない同化儀式だと、自分自身にいいきかしていた。自分自身を破壊しかねない恐れだった。クルツは町中へ来て、「ウォーターステーション」へむかっている。今日の朝、彼は決心したのだ。地球人類にとっての決断の時、通過儀式。地球人類の一人一人が、自分で決心しなければならない儀式だった。 聖水が飛来した時から、地球の歴史が変わったといっていいだろう。新しい歴史の幕開けだった。混乱と騒擾。新しき者への生まれいずる悩み。そんなものを地球人類が体験したといっていいだろう。クルツは、わきがじっとりとぬれているのにきずく。怖い。想像を絶するモノとのコンタクトなのだ。恐怖を感じない人間などいるだろうか。聖水が彼Kを受け入れてくれうかどうか。もし受けいれてくれなければ。 ああ、そんな事はありえまい。考えたくもない。消極的な考えは捨てなければ。クルツは思った。 冷や汗がひどい。手のひらがじっとりとしていた。季節はもう冬が近いというのに、クルツの体は、真夏の太陽に焼き付けられたかのようにじっとり汗ばんでいる。おまけににおう。恐怖ゆえのアドレナリンの分泌。自分の歩みが、いつもより、ゆっくりとしているのにきずく。 もしだめだったら、自分はこの地球にむすびつけられたままだ。この地球から逃げ出すこともできない。宇宙に飛び立つこともできない。この地面にむすびつけられたままなのだ。自由に移動することもできない。「ウォーター・ステーション」の前に来ていた。いよいよだった。WS(ウォーター・ステーション)のデザイン化された文字が芽に飛び込んでくる。いよいよだ。運命の一瞬だ。生死を決めるのに等しい。アールヌボー風に飾られたウォーター・ステーションの、地下に向かう階段の手すりを持つ。冷たい。その冷たさが、クルツののぼせ上がった頭のシンに変に響く。廊下が奥の方につずいていた。壁に昔の広告のビラがまだ残っていた。すばらしき時代、資本主義のなごりだ。大きなビルボード(広告看板)の美少女の顔がほこりだらけだった。たしかTVタレント。今はどうしているのだろう。彼女たちも、今のクルツと同じ様に、この通過儀式を受けたのだろうか。そう、TV。クルツがTVをみていたのは14、5年前だが、もう大昔のような気がした。 ゆっくりと、ビルボードが続くWSの奥へとクルツは進んでいく。 突然、クルツは記憶が蘇ってくる。このWSは昔、地下鉄の駅として使われていたのだ。クルツは両親に連れられて、ここに来たことがある。 地下鉄。聖水記以前の交通機関。今はもう使われていない。現在はこの張り巡らされた聖水ルートが、いわば交通機関なのだ。 聖水に受け入れられるかどうか。 それが、今の人類個々人の最大の問題だった。クルツは昔のチケットゲートの跡を通過する。ロッカールームにたどり着く。が他の人間がロッカールームにいた。クルツは、名前を知らないが、エーアイだった。 驚きがクルツの心を襲う。きまずい雰囲気だ。お互いに眼を合わせないように、部屋の隅にあるロッカーに陣取る。 クルツは一人でいたかった。だから、他の人にはいて欲しくなかった。失敗した時のことを考えると。 がウォーター・ステーションのゲートをくぐったものはあともどりができない。自らの待つ運命を静かに受け入れざるを得ないのだ。 クルツは服を脱ぎ、ロッカーにほうり込む。このロッカーは処理機になっている。服は自動的に処理された。 クルツが、人間として生きていたという証拠はロッカーの中に服をほうり込んだ瞬間に消えていた。クルツの服には、彼のパーソナルヒストリーが読み込まれていた。服は個人のデータファイルなのだ。コードが自動的に消滅した。 聖水プールが広がっている。このプールは地中深くの聖水ルートとつながっている。20m平方の部分だけが、夜行灯でライテイングされていた。 遠くの方は、聖水の流れる音と暗渠が待っているだけだった。 クルツはプールの端にあるステックバーをつかみ、右足から聖水にはいっていった。 生命波を感じた。そうとしか言いようがない。自分の体が、少しずつ生命の中で溶けていくのが、クルツにもわかった。 個人の記憶。クルツの記憶がまるで大きなボウルの中にほうりこまれたような感じだった。人類数千年の記憶、そんなものかもしれない。自分が地球人類の一人であり、また全体であるような感じもする。 聖水プールはDNA情報プールだ。 人間の記憶、また細胞の記憶。DNAのひとつひとつが分解されていく。それが収斂し、別の生命体となる。クルツの意識は、その儀式で自分以上の上位の概念と結び付いていた。 クルツと同じウォーター・ステーションで、成長の儀式をうけていたエーアイの反応は異なっていた。エーアイは聖水に対する刺客である。体の成分が聖水に対する毒素であると創造者から言われていた。自分の氏素性が聖水に読み取られるのではないか。その恐れの方が大きかった。 が、エーアイの体も、クルツと同じように少しずつ溶けていった。『彼を受け入れるかね』『彼を受け入れて、創造者・タンツとマザーの現在の居場所を探るという手があるね』『創造者が、彼も大仰な名前をつけたものだ』『彼もはやく、我々のことを理解してほしいね』『いやはや、彼には、理解するのは無理かもしれないがね』 水人(みずびと)の意識会話だった。終わりなき夢の一部。 「聖水紀ー聖なる水の僕」 作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所 ●山田企画事務所 ナレッジサーブ「マンガ家になる塾」山田企画事務所のビジネスブログ 「マンガ家になる塾」の添削
2011.04.29
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「黄金のまどろみ」第1回作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所●山田企画事務所 ナレッジサーブ「マンガ家になる塾」山田企画事務所のビジネスブログ 「マンガ家になる塾」の添削僕は、いつ終わるかもしれないまどろみのの中にいる。つまりは、いつも夢を見ている。終わりのない夢だ。君も知っているだろう。あの終わりなき、「夢戦争」の中で、地球が、本当に、めちゃくちゃになってしまい、時間の流れや場所の流れは、のわからない。濁流の中で、生活が、進んでいるようないないような。さあ、その一つのまどろみの中から、記憶を取り出し、僕は、一つの話をするだろう。変わった話だと思うかも知れない。でも、それは、終わりのない。無限の流れの中の君の、あるいは自分の一つの夢なのだ。それゆえ、自分では、「私」という存在は実際にいると思ってはいても、それは無限の夢地獄の中のひとつかもしれない。他の人間の「夢」の一部分かもしれない。僕とか君とか、リアルに存在しているかどうか。君は思う、僕という存在は本当にいるのか、それもわかない。例えれば、そう、あの「万華鏡の中の小さな飾り破片のひとつかもしれない。それは、グルグル回り、いろんな局面ではね返り、模様を作り、終わりなき、無限な世界を作り始める。さあ、さあ、その世界を君も、いっしょに旅をする。それは、決して、出口のない、そう、決して、出口のない旅なのだ。(20110428初稿)作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所●山田企画事務所 ナレッジサーブ「マンガ家になる塾」山田企画事務所のビジネスブログ 「マンガ家になる塾」の添削
2011.04.28
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源義経黄金伝説■2009-第71回作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所●山田企画事務所 ナレッジサーブ「マンガ家になる塾」山田企画事務所のビジネスブログ 「マンガ家になる塾」の添削第8章 1190年(建久元年) 河内国弘川寺 花の下にて我死なむ■1 1190年(建久元年) 河内国葛城弘川寺葛城の弘川寺に西行はいる。 背後には葛城山脈が河内から紀州に南北に広がり河内と奈良古京の道をふさいでいる。庵の文机に向かい、外の風景を見ていた西行は、いにしえの友を思い起こしていた。平泉を陰都にする企ては、昨年の源頼朝の「奥州成敗」により、ついえていた。おもむろにつぶやく。「我が目的も、源頼朝殿の手によって潰えたわ。まあ、よい。源義経殿、またその和子、源善行殿も生きておられれば、あの沙金がきっと役に立つだろう」西行は、崇徳上皇のため、平泉を陰都にしょうとした。また、奥州を仏教の平和郷であり、歌道「しきしま道」の表現の場所にしょうとした。それが、鎌倉殿、源頼朝の手で費えたのである。西行はぼんやりと裏山の方、葛城山を見つめている。季は春。ゆえに桜が満開である。「平泉の束稲山の桜も散ったか。俺の生涯という桜ものう……」桜の花びらが散り、山全体が桃色にかすみのように包まれている。「よい季節になったものじゃ」西行はひとりごちながら、表へ出た。何かの気配にきずいた西行は、あたりをすかしみる。「ふふつ、おいでか?」と一人ごちる。 そして、枝ぶりのよい桜の枝をボきボキと折り、はなむけのように、枝を土に指し始めた。ひとわたり枝を折り、草かげの方に向かって、話しかけた。「準備は調いましたぞ。そこにおられる方々、出てこられよ。私が、西行じゃ。何の用かな」音もなく、十人の聖たちが、草庵の前に立ち並んでいた。「西行殿、どうぞ、我らに、秀衡殿が黄金のありか、お教えいただきたい」「が、聖殿、残念じゃが俺らの道中、悪党どもに襲われ、黄金は、すべて奪い去られてしもうた」「ふつ、それは聞けませぬなあ。それに西行殿は、もう一つお宝をお持ちのはず」「もう一つの宝とな。それは」西行の顔色が青ざめた。「そうじゃな、秀衡殿が死の間際に書き残された書状。その中には奥州が隠し金山の在りかすべて記していよう」「よく、おわかりじゃな。が、その在りかの書状のありかを、お前様がたにお教えする訳にはいかぬよ」「じゃが、我らはそういう訳にもいかん」「私も、今は亡き友、奥州藤原秀衡殿との約束がござる。お身たちに、その行方を知らす訳にはいかぬでな」「西行、抜かせ」聖の一人が急に切りかかって来た。西行は、風のように避けた。唐突にその聖がどうと地面をはう。その聖の背には大きな桜の枝が1本、体を、突き抜けている。西行、修練の早業であった。「まて、西行殿を手にかけることあいならぬ」片腕の男が、前に出て来ている。「さすがは、西行殿。いや、昔の北面の武士、佐藤義清殿。お見事でござる」西行は何かにきづく。「その声は、はて、聞き覚えがある」 西行は、その聖の顔をのぞきこむ。「さよう、私のこの左腕も御坊のことを覚えてござる」「ふ、お前は太郎左か。あのおり、命を落としたと思うたが…」いささか、西行は驚いた。足利の庄御矢山の事件のおりの、伊賀黒田庄悪党の男である「危ういところを、頼朝様の手の者に助けられたのじゃ。さあ、西行殿、ここまで言えば、我々が何用できたか、わからぬはずはありますまい」「ふ、いずれにしても、頼朝殿は、東大寺へ黄金を差し出さねばのう。征夷大将軍の箔が付かぬという訳か。いずれ、大江広元殿が入れ知恵か」西行はあざ笑うように言い放った。「西行殿、そのようなことは、我らが知るところではない。はよう、黄金の場所を」「次郎左よ、黄金の書状などないわ」「何を申される。確か、我々が荷駄の後を」「ふふう、まんまと我らが手に乗ったか。黄金は義経殿とともに、いまはかの国にな」「義経殿とともに。では、あの風聞は誠であったか。さらばしかたがない。西行殿、お命ちょうだいする。これは弟、次郎左への手向けでもある」「おお、よろしかろう。この西行にとって舞台がよかろう。頃は春。桜の花びら、よう舞いおるわ。のう、太郎左殿、人の命もはかないものよ。この桜の花びらのようにな」急に春風が、葛城の山から吹きおち、荒れる。つられて桜の花片が、青い背景をうけて桃色に舞踊る。「ぬかせ」 太郎左は、満身の力を込めて、右手で薙刀を振り下ろしていた。が、目の前には、西行の姿がない。「ふふ、いかに俺が七十の齢といえど、あなどるではないぞ。昔より鍛えておる」恐るべき跳躍力である。飛び上がって剣先を避けたのだ。「皆のものかかれ、西行の息の根を止めよ」弘川寺を、恐ろしい殺戮の桜吹雪が襲った。桜の花びらには血痕が。舞い降りる。西行庵の地の上に、揺れ落ちる桜花びらは、徐々に血に染まり、朱色と桃色がいりまじり妖艶な美しさを見せている。「まてまて、やはり、お主たちには歯が立たぬのう」大男が聖たちの後ろから前へ出てくる。西行は、その荒法師の顔を見る。お互いににやりと笑う。「やはりのう、黒幕はお主、文覚殿か」「のう、西行殿。古い馴染みだ、最後の頼みだ。儂に黄金の行方、お教えくださらぬか」西行はそれに答えず、「文覚殿、お主は頼朝殿のために働いていよう。なぜだ」「まずはわしが、質問に答えてくれや。さすれば」「お前は確か後白河法皇の命を受け、頼朝様の決起を促したはず。本来ならば、後白河法皇様の闇法師のはず、それが何ゆえに」西行は不思議に思っていた。文覚は、後白河法皇の命で頼朝の決起を促したのだ。「俺はなあ、西行。頼朝様に惚れたのじゃ。それに東国武士の心行きにな。あの方々は新しき国を作ろうとなっておる。少なくとも京都の貴族共が、民より搾取する国ではないはずじゃ。逆にお主に聞く。なぜ西行よ、秀衡殿のことをそんなにまで、お主こそ、後白河法皇様のために、崇徳上皇のためにも、奥州平泉を第二の京都にするために、働いていたのではなかったのか。それに、ふん、しきしま道のためにも、、」「ワシはなあ、文覚殿。奥州、東北の人々がお主と同じように好きになったのじゃ。お主も知ってのとおり、平泉王国の方々は元々の日本人じゃ。京都王朝の支配の及ばぬところで、生きてきた方々じゃ。もし、京都と平泉という言わば二つの京都で、この国を支配すれば、もう少し国の人々が豊かに暮らせると思うたのだよ」文覚は納得した。「ふふ、貴様とおれ。いや坊主二人が、同じように惚れた男と国のために戦うのか」文覚はにやりと笑う。「それも面白いではないか、文覚殿。武士はのう、おのが信じるもののために死ぬるのだ」西行もすがすがしく笑う。「それでは、最後の試合、参るか」文覚は八角棒を構えた。西行は両手を構えている。八角棒は、かし棒のさきを鉄板で包み、表面に鉄びょうが打たれている。「西行、宋の国の秘術か」「そうよ、面白い戦いになるかのう」(続く)作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所●山田企画事務所 ナレッジサーブ「マンガ家になる塾」山田企画事務所のビジネスブログ 「マンガ家になる塾」の添削
2011.04.28
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