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2006年12月15日

　もともと自分の持っているＭ８００はインクフローが悪く、買ってすぐに調整に出したことがある（この時は本当にインクが出なかった）。調整が終わった後はインクフローもよくなった。しかし、もともとＭ－１０００のような柔らかさを期待していた自分にとって、８００のペン先は硬く感じられ、あまり使うこともなかった。インクを替えたりしながら使っていたが、だんだんフローが悪くなってきたので、再度調整に出そうかどうか迷っていたとき、たまたまペン先の研ぎの角度を見て、それに合わせた角度で書いてみた。すると、とてもいい感じで書けるではないか。ペン先の硬さは致し方ないが、きちんとしたフォームで丁寧に書けばこの万年筆は充分に使える。今では、きちんと書くときはＭ－８００、だらだら書くときはＭ－１０００というふうに使い分けができつつある。
　他にレガシーやキャップレスなどは、比較的ペン先よりに持たなくてはならない。これらは全長が短いので、握る部分の許容があまりない。したがって、ペンの角度は４５度程度になり、安定している。これらが比較的書き味がよかったのは、もともと持ち方が決まってしまうため、図らずもペン先が正しい位置に当たったためであるようだ。また一つ、万年筆の奥の深さを見た思いがした。

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